JPH0743914U - 茶を賞味するポット - Google Patents

茶を賞味するポット

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JPH0743914U JP2049292U JP2049292U JPH0743914U JP H0743914 U JPH0743914 U JP H0743914U JP 2049292 U JP2049292 U JP 2049292U JP 2049292 U JP2049292 U JP 2049292U JP H0743914 U JPH0743914 U JP H0743914U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 茶の湯を正確に茶碗の中に流し込み、茶碗の
外にはねとばないようにし、茶の湯を注ぐときにポット
を傾ける必要がなく、茶の湯をポットから完全に流し出
すこと。 【構成】 ポット台座1上にポット蓋2、3を順に重
ね、ポット蓋2の底に多数の小穴23を設けるとともに
中央にポットくち21を形成し、ポット3の頂部の蓋ボ
タン32に気孔33を形成した構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
一種の茶を賞味するポットで、一つの密閉せる凹陥したポット台座と、一つの ポット台座の上にすえ置きポットくちがポット体の底部に開設し、その蓋がポッ ト体の上に蓋さり、蓋ボタンには一つの気孔を具えたポット蓋に依って組合せて 成る。其の中ポット台座とポット体、及びポット体とポット蓋の間は、全部リン グ状の凹部及び凸部に依って相互にはめ合せ、ポットを温める時、凹部と凸部の 間に熱い水を注ぎ込み、より良き密封状態を形成させ、そしてポット体とポット 台座の間に一つの密閉した気室を形成させ、熱い湯をポット体内に注入した時、 気圧は茶の湯をポットくちから推し出さす事が出来ない。該気孔を更に指先で押 さえ込んだら、気密の関係を利用して、ポット体をポット台座から離し移し、茶 の湯の流出が出来ない。そしてポット体を茶碗の上方に移し手指を放せば、大気 の圧力は直ちに気孔を経てポット体に入り、茶の湯に圧力を加えて、茶の湯をし てポット底のポットくちから正確に茶碗の内に流れ込む。これに依って茶の湯が はねとびあふれたり、ポット蓋が落ちてこわれる事から免かれる。
【0002】
【本考案の目的および構成】
本考案は一種の茶を賞味するポットに関するもので、該茶ポットは、茶の湯を 直接底部のポットくちから正確に茶碗に流し込み、茶の湯がはねとびあふれる事 から免かれ、並びにポット蓋が落ちるのを防ぐ事が出来る。「茶を飲む事は、神 農氏に発し魯周公に於いて聞く・・・」これより見れば、茶の中国人の生活に於 いては、既に五千年の歴史を持って居る。唐朝中葉の陸羽は、茶経と云う一書を 手書いた。これは世界に於ける茶学の第一部のオーソリティ著作である。茶はこ れに依って系統的に世人に紹介され、當時に於いて「家を比べて飲」の盛况を引 き起し、中国の茶は世界的地位を勝ち取り、陸羽も又「茶の祖師」と崇められ敬 われた。宋朝に至って、茶風は更に盛んに成り、茶具の製造、水質の選択、茶の 葉の優劣、賞味の工夫方法に関して、既に非常に研究批評されて居るし、茶に係 わる文章詩句も亦数えるにいとまが無い位である。此等の茶の賞味の知名の士に は、例えば王安石、歐陽修、蘇東坡等の人達は、茶の賞味を述べる為、遍ねく各 山勝水を訪ね、莫大な精力を消耗しても、而も惜しまないものだった。宋朝に於 いて更に一種の茶の賞味である「茶話の會」と云う催があった。それは「茶を以 って友と会う」事、更に「茶の集い」と云う事を興し、各人の茶道茶の湯の工夫 で勝負を決めた。賞味批評の標準として、焚火、湯待ち、茶の葉の選択、使用水 の水質等を含んで居る。同時に茶の賞味と情緒、環境等も兼ねて居る。そして茶 の斗いの風気は、茶道の催しを、更に一層より高い優雅な境地に引き込んだ。
【0003】 假りに、使用せる茶具に就いて云えば水注ぎと茶をたしなむ方法は茶具に依っ て異なる。この種の賞味の方法は、通常小さいポットや小さい茶碗(杯)を使用 し、この形成の茶具は中国の江蘇省宜興地方の産品が最も名高い。我々はこれを 「宜興式茶具賞味法」と称して居る。
【0004】 其の中、茶の葉を水注ぐ容器を一般に茶壺(茶ポット)と称する。この種の茶 ポットは、一つの密閉した陥凹状の底のポット体を有し、外壁には一つのポット 取手及び一つのポットくちが有って、両者は一直線上に排列して居り、上部のポ ットくちには一つのポット蓋にてかぶさって、茶の湯は習慣上、ポットくちを傾 けて、茶の湯を茶碗の中に差込み、二三くちに分けて細かく吩味する。
【0005】 傅統的な茶ポットは、使用由来が既に久しいと誰も、使用上若干の缺失を免か れない。先づポットくちはポット体の側壁の上に設けれれて居る関係上、茶の湯 を注ぎ出す時、茶ポットを或一定の角度に傾けなければ茶の湯を茶碗の中に注ぎ 込まられない。この時茶の湯は抛物線を呈して注ぎ出される、同時に一般の茶の 賞味用の茶碗は非常に小さいので、茶の湯は確実に茶碗の中に容易に注ぎ込む事 が出来ず、往々にして茶の湯は茶碗周囲にはねとびあふれる情況が発生し、浪費 になる、特に茶の湯を注ぎ出す方式は、茶の湯を完全に注ぎ出す事が容易で無く 、次回の茶の湯に影響し、並び其の分量を制御する事が出来ない。即ち茶の湯を 各茶碗に平均に注ぎ込む事が出来ない。次に傅統的な茶ポットのポットくちは、 開放状態を呈して居て、気密さを保持する事が出来ず、茶の葉を水注ぎする時、 茶の香は茶ポットくちより散出され、茶の湯の香りが減低される。この外、傅統 的茶ポットは、須く傾けなければ注ぎ出されず、この時若しおろそかに指先でポ ット蓋を押えて居ないと、ポット蓋は落ちて了い毀して了う、或る人は縄を用い てポット蓋をポット取っ手に縛り付ける者も居るが、一般の茶の賞味者は茶ポッ ト保養の嗜好が有り、彼等に取って云えば、縄付けは不正確な行いである。
【0006】 上述の問題を解決せんが為、本考案は一種の茶の賞味をする茶ポットを提供し 、茶の湯が注ぎ出される時にはねとびあふれない様に確保し、且注ぎ出し分量の 制御をた易くした。 本考案の第二の目的は、一種の茶の賞味をする茶ポットを提供し、お茶の葉の 水注ぎをする時、茶の湯を注ぎ出す時、ポット蓋が落ちず破損しない事である。 本考案の更に今一つの目的は、一種の茶の賞味をする茶ポットを提供し、お茶 の葉の香りの発散を減少させ、茶の香りを確保するに有る。
【0007】
【実施例】
本考案の上述の目的達成の技術内容は、以下に配合された図表の詳細なる実施 例説明を参照されたら、完全に明白される。 具体的に本考案の茶の賞味ポット10を実現するには、第1図の外観図に示し た如く、該茶の賞味茶ポット10は、ポット台座1、ポット蓋2及びポット蓋3 から構成される。前述のポット台座1は、一つの密閉凹陥構造であり、其の開口 の周縁には一つのリング状の凹部12を具え、ポット体2の底部の突出縁22に はめ込ませる、一方ポット体2を安らかにポット台座1の上に乗せ置かせ、一方 面ポット台座1とポット体2との間によき密封をさせ、ポット台座1をして密閉 せる空気室13を形成させる。
【0008】 本考案ポット体2の構造は、第2図及び第3図より顕らさまに見出す事が出来 る。該ポット体2の特徴は、其のポットくちが傅統的茶ポットの如く、壁側の上 に設置されて居ない。そしてポット体2の中央底部に設置されて居る。由って茶 の湯はポット底から流れ出す。
【0009】 これは習用茶ポットの壁側のポットくちから流し出すのとは完全に異なる。漏 斗状に似たポットくち21の上側には、数個の小穴23が有り、茶の湯の通過に 供え、ポットくち21に向って流れさせ、同時に茶の葉を濾過させ、茶の葉が茶 の湯に随って流出するのを防ぐ。云い換えれば、茶の湯は小穴23を通って更に ポットくち21より流れ出る。ポットくち21はポット体成型後、更にポット体 2と粘着させて成る故、此れ等の小穴23はポット体2成型後、ポットくち21 との接合以前に、ポット体2の底部に預め穴を通して設けたものである。
【0010】 同様にしてポット体2の壁側のポット取っ手24も又ポット体2成型後、更に ポット体2に接ぎ合せ、そして陶磁器製造がまに送り込み図示の如きポット体2 に焼き上げる。実際に於いて、本考案のポット体2の成型方式と傅統茶ポットと は全々変らない。上に述べた事柄は只単に、茶の葉を濾過する小穴23がどんな にして造られるか了解して頂く説明をしたに過ぎない。
【0011】 本考案ポット体2の別の一つの重要な特徴は、其の底部周囲に一つのリング状 突出縁22が有る事である。 該突出縁22の断面形状と、前述ポット台座1の凹部12とは相互い吻合し、 能く該凹部12の中にはめ込まれ、ポット体2をして、突出縁22を凹部12が はまり込んだ情況の下に、ポット台座1の上に安らかにすえ置かれ、同時にポッ トを暖かめる(この動作は茶を賞味するのに重要なステップの一つで、ポット内 に半分程の熱湯を注ぎ込み、蓋をかぶせる。又ポットの外側にも熱湯を掛け廻っ た後、ポット内の水を茶船の内にあけ渡す動作)時、熱湯が凹部12と突出縁2 2との間に浸入して密封作用を引き起し、ポット台座1とポット体2との間に一 つの密封空気室13を形成させ、これに由って茶に熱湯を注ぎ込んだ時、茶の湯 はポットくち21から流れ出ない。何故なれば大気の圧力は、茶の湯をして密閉 した空気室の中に推し込む事が出来ない。此の外に、ポット体2の開口周縁には 一つのリング状凹みぞ25を設け、該凹みぞ25は、ポット蓋3をして、能く密 接出来る様に設計させる。該ポット蓋3の底部周縁には、能く該凹みぞ25と吻 合出来る所の凸部31を設させ、ポット蓋3をしてポット蓋2の上に完全に蓋さ せ、該ポット体2のポットくちを封閉させる。同様にして、ポットを暖める時凹 みぞ25と凸部31に入る水を利用してポット蓋3とポット体2との間に、良き 密封をさせて、茶の香りが散出する事から免かれる。
【0012】 ポット蓋3の別の特徴は、蓋ボタン32の中央に一つの上下を貫通させる気孔 33を設け、気孔33が指に依って押えられ封閉された時、大気の圧力は、気孔 33から茶の湯に圧力を加える事が出来ず、茶の湯はポットくち21を経て推す 出される。 上述の方法にて造られた茶の賞味ポット10は、茶に熱湯を注ぐ時、ポットく ち21が、密閉の気室13の中に有る上に、ポット体2とポット台座1の間及び ポット体2と、ポット蓋3との間は全て良い密封状態を具えて居る為、傅統的の 茶ポットより、より多く茶の香の散逸を減少し、茶の湯の香を確保する。
【0013】 次に、本考案のポットくち21は、ポット底に設けて居る関係上、指で以って 気孔33を押えた後、ポット体2をポット台座1から移し離す事が出来る。然し てポット体2を移動して居る過程中に於いて、気孔33が閉ざされて居る為、大 気気圧は気孔33を経て、茶の湯に封して圧力を加える事が出来ず、茶の湯はポ ットくち21を経て推し出される(付き添い写真Aに示した如し)。 ポット体2を茶碗の上方に移した時、そして気孔33の指を放せば、大気の圧 力は直ちに気孔33よりポット体2の中に進入、茶の湯に圧力を加え、茶の湯は ポットくち21より推し出され、茶の湯は確実に茶碗に流れ込んで飲む事が出来 る(写真Bの如し)。
【0014】
【考案の効果】
茶の湯が垂直に流れ出るので、正確に茶碗の中に流れ込む事に成る。且茶の湯 が茶碗の外にはねとびあふれ出す事から免かれる。特に茶の湯を流し出す時、ポ ットを傾ける必要が無いのでポット蓋3も落ちて壊れる事は無い。同時に縄でポ ット蓋をポット取っ手に結ぶ必要も無いのでポット保養の道にも合って居る。又 茶の湯がポット底から流れる為、茶の湯を完全に流し出し、次回の茶の湯に影響 を及ぼさない。
【0015】 此の外、茶の湯が能く流れ出るや如何は、指で以って気孔33を押えたり放し たりする事に依って制御する事が出来る故。茶の湯の流出分量を制御し易く、平 均に各茶碗にくばる事が出来得る。
【0016】 以上述べた所を綜合すると、本考案に依る茶の湯の賞味ポットは、実用上前述 の優点を具え、構造上に於いても傅統的ポットの常套を突破し、実用新案登録の 要件に符合する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の茶の賞味ポットの外観図。
【図2】本考案の茶の賞味ポットの分解図。
【図3】本考案の茶の賞味ポットの解剖図。
【符合の説明】
1 ポット台座 23
小穴 2,3 ポット蓋 24
ポット取っ手 10 茶の賞味ポット 25
凹みぞ 12 リング状の凹部 31
凸みぞ 13 空気室 32
蓋ボタン 21 ポットくち 33
気孔 22 底部の突出縁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一種の茶の賞味用のポットでそれには、
    一つの底が密封され凹型構造であるポット台座、其の開
    口周辺にはリング状の凹部を具えポット外壁にはポット
    取っ手を付けたポット体で、該ポット体底部中央に下に
    向って延長し一つのポットくちを形成、ポットくち上方
    には則ちお茶の葉を濾過する為に用いる小さい穴が有
    り、其の周囲は一つのリング状の突出縁が有って、前述
    の凹部とはめ合わさる様に形成し、ポット体の開口周縁
    には一つのリング状凹みぞ設け、それに一つのポットく
    ちを封じる所のポット蓋と、該ポット蓋の底部周囲に
    は、前述の凹みぞとはめ込む事が出来る所の凸部を具
    え、且蓋ボタンの中央には、上下を貫通させる気孔を設
    け、そして上述の構造を介して、ポットを暖める時にポ
    ット外側にお湯をかける時を利用して、熱い水が突出縁
    及び凹みぞと凸部の間に浸入させ、ポット台座とポット
    体及び、ポット体とポット蓋の間に、より良い密封状態
    を形成させ、且ポット台座とポット体の間に、一つの密
    封せる気室の界を定め出し、お茶の湯水をポットくちか
    ら流出しない様にし、指先で気孔をおさえて、ポット体
    をポット台座から他に移す時、大気気圧は気孔からポッ
    ト体内に入る事が出来ず、茶の湯に圧力を加える為、茶
    の湯はポットくちから流れ出す事が出来ず、そしてポッ
    ト体を茶飲み茶碗の上方に移した時、気孔を押えて居た
    所の指先を放すと、大気気圧は直ちに気孔を経てポット
    体内に入り、茶の湯にも圧力が加わって、茶の湯をポッ
    ト底のポットくちから推し出し、茶碗の中に茶の湯を正
    確に流し込む、これに依って茶の湯が茶碗の外側にはね
    とびあふれる事から免がれると共にポット蓋が落ちて破
    損するのを防止することを特徴とする茶を賞味するポッ
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1に述べた如き茶を賞味するポッ
    トに於いて、其の中前述のポットくちが大体漏斗形を成
    すことを特徴とする茶を賞味するポット。
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