JPH0743484Y2 - 直線運動用ボールベアリング - Google Patents

直線運動用ボールベアリング

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JPH0743484Y2
JPH0743484Y2 JP6109293U JP6109293U JPH0743484Y2 JP H0743484 Y2 JPH0743484 Y2 JP H0743484Y2 JP 6109293 U JP6109293 U JP 6109293U JP 6109293 U JP6109293 U JP 6109293U JP H0743484 Y2 JPH0743484 Y2 JP H0743484Y2
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JP
Japan
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ball
groove
bearing
linear motion
bearing body
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Application number
JP6109293U
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English (en)
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JPH076519U (ja
Inventor
光泰 殿貝
Original Assignee
株式会社椿本精工
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Publication date
Application filed by 株式会社椿本精工 filed Critical 株式会社椿本精工
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、直線運動部分の転がり
案内に用いられる直線運動用ボールベアリングの特に軽
荷重用のものに関する。
【0002】
【従来の技術】直線運動用ボールベアリングは、ベアリ
ング組立体を軌道台から引き抜いたときもボールが脱落
しないようにボール保持器を具えることが望ましいが、
従来、そのためには、ベアリング本体の負荷ボール溝に
沿って何らかのボール保持器を別途設ける必要があっ
た。また、従来の直線運動用ボールベアリングは、これ
に取付けられる直線移動部材の重量及びベアリングに加
わる荷重にかかわらず、鉄製のものが使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】したがって、超軽荷重
の用途に対しても、不必要に過大の容量を有する過剰品
質の直線運動用ボールベアリングを使用しなければなら
ないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、ベアリング本
体は、開口部の幅がボールの直径より小さく、且つ、長
手方向に見たときボールの直径に対応する外周の長さの
半分を越えてボールを収納する形状の負荷ボール溝を有
し、軌道台は、前記負荷ボール溝から露出するボールを
受け入れる溝を有する直線運動用ボールベアリングであ
って、前記ベアリング本体は、長手方向に貫通する無負
荷ボール戻り孔と、長手方向に突出する一対の半円板状
嵌合片と、前記負荷ボール溝と前記戻り孔をつなぐよう
に前記嵌合片の中間に形成される断面が略々半円状のボ
ール変向溝とを有し、さらに、前記嵌合片を受け入れる
一対の嵌合凹部と、前記ベアリング本体側のボール変向
溝と相補ってボール方向変換路を形成するボール変向溝
とを具えたエンドキャップを有してなる直線運動用ボー
ルベアリングにより、前記課題を解決した。
【0005】
【作用】本考案のベアリング本体の負荷ボール溝は、軌
道台との間で荷重を受けるだけでなく、軌道台からベア
リング本体を引き抜いた時に、ボールの脱落を防止する
ボール保持機能をそれ自体に具えている。また、エンド
キャップのみならず、ベアリング本体もプラスチック製
とすれば、機械加工では困難な超小型のものや複雑な形
状のものでも押出或いは射出成形によって容易にその形
状を得ることができる。材料自体の比重は鉄に比べてお
およそ1/5〜1/8である。したがって、直動案内機
構が著しく軽量化される。
【0006】
【実施例】本考案を具体化した直線運動用ボールベアリ
ングのベアリング組立体10は、図1の分解斜視図、図
2の組立図に示されるように、ベアリング本体12、そ
の両端に取付けられる一対のエンドキャップ13、1
3、さらにその外側の一対のシール板15、15からな
り、夫々の部材はボルト16で固定され、組み立てられ
たものが、図2に示すように軌道台14に沿って直線移
動をする。
【0007】本考案においては、エンドキャップ13の
みならず、ベアリング本体12もプラスチックで成形す
ることができる。その材料としては、いわゆる、エンジ
ニアリングプラスチックとして知られている、ポリアセ
タール樹脂であるデルリン(商品名:デュポン社)、ポ
リフェニレンサルファイド、ポリスルホン等がある。例
示したいずれの高分子材料も密度が1.06〜1.05の範囲に
あり、鉄に対して比重の小さい高分子材料特有の性質を
有する。しかもベアリングにとって不可欠な耐摩耗性、
耐疲労性等の機械的強度も兼ね備えている。
【0008】ベアリング本体12は、図3に示すよう
に、脚部25に負荷ボール溝21と無負荷ボール戻り孔
24を有しており、負荷ボール溝21は軌道台14の片
側1列の溝41に対向する位置に、また断面円形の無負
荷ボール戻り孔24は脚部25を長手方向に貫通して設
けられている。またベアリング本体12には、両端から
突出する、一対の半円板状の嵌合片27が形成されてい
る。そしてこの一対の嵌合片27の中間には、前記溝2
1と孔24をつなぐ断面が略々半円形のボール変向溝2
6が形成されている。
【0009】図4、図5(及び図1)に示されるよう
に、ベアリング本体12の両端に取付けられるエンドキ
ャップ13は、前記嵌合片27を受け入れる一対の嵌合
凹部37,37を有し、この嵌め合いによってエンドキ
ャップ13の位置決めが行なわれる。この一対の嵌合凹
部37,37の中間には、前記ボール変向溝26と相補
って負荷ボール21から無負荷ボール戻り孔24へのボ
ール17の方向転換路を形成するボール変向溝36が設
けられている。また、ボール変向溝36の内端には、ボ
ール17の循環を円滑にするためのボール掬い案内片3
8が設けられている。
【0010】ベアリング本体12と一対のエンドキャッ
プ13,13とでボールの無限循環軌道を形成し、この
循環軌道内にボール17が充填され、さらにその外側に
シール板15,15を取付けて、ボルト16で固定す
る。なお、シール板15もプラスチックからなっている
ことが軽量化の面からみて望ましい。
【0011】図3に示すように、軌道台14の溝41
は、ゴシックアーチ状の比較的浅い溝で、これに対向す
るベアリング本体12の脚部25には、負荷ボール21
が設けられていることは前述したとおりである。この負
荷ボール溝21もゴシックアーチ状となっており、これ
によって、上下、左右及びモーメント付き荷重を受ける
ことができる。
【0012】負荷ボール溝21は、図3に示されるよう
に、軌道台14の溝41側に長手方向の開口部22を有
しており、先端部23,23の間隔即ち開口部22の幅
は、ボール17の直径よりも小さい。そして、負荷ボー
ル溝21は、長手方向に見たときボール17の直径に対
応する外周(すなわち、最大外周)の長さの半分を越え
てボール17を収納する形状に形成されている。したが
って、ボール17は、その体積の半分を越える部分がベ
アリング本体12の負荷ボール溝21内に収納され、そ
の体積の半分以下が外部に露出しているだけである。し
たがって、先端部23,23は、負荷ボール溝21から
ボール17の脱落を防止するボール保持機能を有する。
その結果、負荷ボール溝21を転動するボール17は、
開口部22から露出する割合が少なくなり、軌道台14
の溝41はその分従来より浅くなるが、軽負荷の用途に
用いる限り支障はない。
【0013】なお、ボールキャップのボール変向溝36
の軌道台14に近い部分39,39(図4参照)もボー
ル17を包み込んでボール17の負荷圏への出入りを案
内する案内片となるから、ボールの循環機能は従来より
かえって円滑となる。なお、本考案の直線運動用ボール
ベアリングは、左右対称の形状に限定されるものでない
し、本体側と軌道台側をそれぞれモジュール化して他の
部材に固定して用いることもできる。その際、プラスチ
ック材料の弾性を利用してスナップ式取付によることも
できる。
【0014】
【考案の効果】以上のように、本考案のベアリング本体
の負荷ボール溝は、それ自体がボール保持機能を有し、
別にボール保持器を設けなくても、軌道台から引き抜い
たときボールが脱落することはない。かつ、エンドキャ
ップのボール変向溝が負荷圏へのボールの出入りのガイ
ド作用をも兼ね備えているため、ボールの循環機能がよ
り円滑となる。そして、プラスチック材料によって、直
線運動用ボールベアリングの著しい軽量化を図ることが
できる。このことは特に超小型用、超軽量用に有用で、
従来の鉄製に比べ8割以上も軽量となるから、より小さ
な力で動かすことができる。
【0015】さらに、加工性の悪い小型のものや、機械
加工では困難な複雑な形状も、プラスチックの特徴であ
る押出或いは射出成形によって容易に製作することがで
きる。小型で形状の複雑な鉄製のベアリング本体を加工
するには、研磨を含めて各工程が煩雑であるが、本考案
の実施例に示したような形状のものもプラスチック成形
であれば容易に成形することができる。そして、成形品
特有の効果である加工の簡便さとともに、その部品点数
及び組立工数も削減でき、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】軌道台を除いた直線運動用ボールベアリングの
分解斜視図である。
【図2】ベアリング組立体を軌道台に組みつけた状態の
斜視図である。
【図3】エンドキャップを除いた直線運動用ボ−ルベア
リングの正面図(軌道台は断面図)である。
【図4】エンドキャップの正面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【符号の説明】
10 ボールベアリング組立体 12 ベアリング本体 13 エンドキャップ 14 軌道台 17 ボール 21 負荷ボール溝 22 開口部 24 無負荷ボール戻り孔 26 ボール変向溝 27 嵌合片 36 ボール変向溝 37 嵌合凹部 41 軌道台の溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベアリング本体は、開口部の幅がボール
    の直径より小さく、且つ、長手方向に見たときボールの
    直径に対応する外周の長さの半分を越えてボールを収納
    する形状の負荷ボール溝を有し、軌道台は、前記負荷ボ
    ール溝から露出するボールを受け入れる溝を有する直線
    運動用ボールベアリングであって、 前記ベアリング本体は、長手方向に貫通する無負荷ボー
    ル戻り孔と、長手方向に突出する一対の半円板状嵌合片
    と、前記負荷ボール溝と前記無負荷ボール戻り孔をつな
    ぐように前記嵌合片の中間に形成される断面が略々半円
    状のボール変向溝とを有し、 さらに、前記嵌合片を受け入れる一対の嵌合凹部と、前
    記ベアリング本体側のボール変向溝と相補ってボール方
    向変換路を形成するボール変向溝とを具えたエンドキャ
    ップを有してなる、 直線運動用ボールベアリング。
  2. 【請求項2】 前記ベアリング本体とエンドキャップが
    プラスチック製である、請求項1の直線運動用ボールベ
    アリング。
JP6109293U 1993-10-20 1993-10-20 直線運動用ボールベアリング Expired - Lifetime JPH0743484Y2 (ja)

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JP6109293U JPH0743484Y2 (ja) 1993-10-20 1993-10-20 直線運動用ボールベアリング

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JP6109293U JPH0743484Y2 (ja) 1993-10-20 1993-10-20 直線運動用ボールベアリング

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Publication Number Publication Date
JPH076519U JPH076519U (ja) 1995-01-31
JPH0743484Y2 true JPH0743484Y2 (ja) 1995-10-09

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JP6109293U Expired - Lifetime JPH0743484Y2 (ja) 1993-10-20 1993-10-20 直線運動用ボールベアリング

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