JPH0743413A - 電磁誘導機器の寿命診断方法 - Google Patents
電磁誘導機器の寿命診断方法Info
- Publication number
- JPH0743413A JPH0743413A JP22633093A JP22633093A JPH0743413A JP H0743413 A JPH0743413 A JP H0743413A JP 22633093 A JP22633093 A JP 22633093A JP 22633093 A JP22633093 A JP 22633093A JP H0743413 A JPH0743413 A JP H0743413A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- electromagnetic induction
- induction device
- induction apparatus
- container
- Prior art date
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- Pending
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- Testing Relating To Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電磁誘導機器の寿命を、その機器に使用され
ているコイルの絶縁物の劣化の程度から診断するにあた
り、その診断を必要に応じて任意に可能とすることを目
的とする。 【構成】 診断対象の電磁誘導機器のコイルを被覆して
いる絶縁物と同じ絶縁物によって被覆されたヒートコイ
ルを容器に収納する。この容器を電磁誘導機器を収納し
ているタンクの内部に挿脱自在に設置する。ヒートコイ
ルには電磁誘導機器のコイルに供給される電流に比例す
る電流を供給する。これによって、ヒートコイルの温度
を電磁誘導機器のコイルの温度と等しくする。電磁誘導
機器の寿命診断時には、ヒートコイルを収納している容
器をタンクから取り出し、ヒートコイルを被覆している
絶縁物を採取してその劣化の程度を測定する。
ているコイルの絶縁物の劣化の程度から診断するにあた
り、その診断を必要に応じて任意に可能とすることを目
的とする。 【構成】 診断対象の電磁誘導機器のコイルを被覆して
いる絶縁物と同じ絶縁物によって被覆されたヒートコイ
ルを容器に収納する。この容器を電磁誘導機器を収納し
ているタンクの内部に挿脱自在に設置する。ヒートコイ
ルには電磁誘導機器のコイルに供給される電流に比例す
る電流を供給する。これによって、ヒートコイルの温度
を電磁誘導機器のコイルの温度と等しくする。電磁誘導
機器の寿命診断時には、ヒートコイルを収納している容
器をタンクから取り出し、ヒートコイルを被覆している
絶縁物を採取してその劣化の程度を測定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は変圧器、リアクトルのよ
うな電磁誘導機器の寿命診断方法に関する。
うな電磁誘導機器の寿命診断方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種電磁誘導機器の寿命は、その機器
に使用されているコイルを絶縁被覆している絶縁物の劣
化の程度から推定される。そしてこの絶縁物の劣化の程
度は、その絶縁物の抗張力、重合度その他の物性を測定
することによって知ることができる。
に使用されているコイルを絶縁被覆している絶縁物の劣
化の程度から推定される。そしてこの絶縁物の劣化の程
度は、その絶縁物の抗張力、重合度その他の物性を測定
することによって知ることができる。
【０００３】このような測定は、電磁誘導機器内からコ
イルを取り出し、これから絶縁物を採取することによっ
て可能である。そのためこのような測定による寿命診断
は、電磁誘導機器の内部点検などにおいて、内部を開放
したときに限って行なうことができるものであり、必要
に応じて任意に絶縁物を取り出し、これを測定し、診断
することはできない。
イルを取り出し、これから絶縁物を採取することによっ
て可能である。そのためこのような測定による寿命診断
は、電磁誘導機器の内部点検などにおいて、内部を開放
したときに限って行なうことができるものであり、必要
に応じて任意に絶縁物を取り出し、これを測定し、診断
することはできない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電磁誘導機
器の寿命を、その機器に使用されているコイルの絶縁物
の劣化の程度から診断するにあたり、その診断を必要に
応じて任意に可能とすることを目的とする。
器の寿命を、その機器に使用されているコイルの絶縁物
の劣化の程度から診断するにあたり、その診断を必要に
応じて任意に可能とすることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、診断対象の電
磁誘導機器のコイルを被覆している絶縁物と同じ絶縁物
によって被覆されたヒートコイルを容器に収納し、この
容器を電磁誘導機器を収納しているタンクの内部に挿脱
自在に設置するとともに、ヒートコイルには電磁誘導機
器のコイルに供給される電流に比例する電流を供給する
ことによって、ヒートコイルの温度を電磁誘導機器のコ
イルの温度と等しくなるようにし、電磁誘導機器の寿命
診断時には、ヒートコイルを収納している容器をタンク
から取り出して、ヒートコイルを被覆している絶縁物を
採取してその劣化の程度を測定するようにしたことを特
徴とする。
磁誘導機器のコイルを被覆している絶縁物と同じ絶縁物
によって被覆されたヒートコイルを容器に収納し、この
容器を電磁誘導機器を収納しているタンクの内部に挿脱
自在に設置するとともに、ヒートコイルには電磁誘導機
器のコイルに供給される電流に比例する電流を供給する
ことによって、ヒートコイルの温度を電磁誘導機器のコ
イルの温度と等しくなるようにし、電磁誘導機器の寿命
診断時には、ヒートコイルを収納している容器をタンク
から取り出して、ヒートコイルを被覆している絶縁物を
採取してその劣化の程度を測定するようにしたことを特
徴とする。
【０００６】
【作用】ヒートコイルに、電磁誘導機器のコイルに流れ
る電流に比例する電流を流すことによってヒートコイル
の温度はコイルの温度と等しくなっているし、またヒー
トコイルを収納している容器は、電磁誘導機器を収納し
ているタンクの内部に設置されているので、ヒートコイ
ルは電磁誘導機器のコイルとほとんど同じ環境下にあ
る。
る電流に比例する電流を流すことによってヒートコイル
の温度はコイルの温度と等しくなっているし、またヒー
トコイルを収納している容器は、電磁誘導機器を収納し
ているタンクの内部に設置されているので、ヒートコイ
ルは電磁誘導機器のコイルとほとんど同じ環境下にあ
る。
【０００７】そのため電磁誘導機器のコイルの絶縁物と
ヒートコイルの絶縁物は、同じ条件で劣化していくこと
になる。電磁誘導機器の寿命の診断を必要とするとき
は、ヒートコイルを収納している容器を電磁誘導機器の
タンクから取り出し、更にその容器からヒートコイルを
取り出してその絶縁物を採取し、その絶縁物の物性を測
定する。これにより任意に電磁誘導機器の寿命を診断す
ることができるようになる。
ヒートコイルの絶縁物は、同じ条件で劣化していくこと
になる。電磁誘導機器の寿命の診断を必要とするとき
は、ヒートコイルを収納している容器を電磁誘導機器の
タンクから取り出し、更にその容器からヒートコイルを
取り出してその絶縁物を採取し、その絶縁物の物性を測
定する。これにより任意に電磁誘導機器の寿命を診断す
ることができるようになる。
【０００８】
【実施例】本発明の実施例を図１によって説明する。１
は電磁誘導機器のコイルで、絶縁紙、樹脂製のシートな
どの絶縁物により被覆されているものとする。２はこの
電磁誘導機器を収納しているタンクで、内部に絶縁油、
絶縁性ガスなどが充填されている。３はコイル１に電流
を供給する線である。
は電磁誘導機器のコイルで、絶縁紙、樹脂製のシートな
どの絶縁物により被覆されているものとする。２はこの
電磁誘導機器を収納しているタンクで、内部に絶縁油、
絶縁性ガスなどが充填されている。３はコイル１に電流
を供給する線である。
【０００９】４はタンク２に挿脱自在に設置されている
容器である。この容器４はタンク２内の熱の伝導が許容
される構成とされてあり、タンク２内の最高温度部分に
設置してある。容器４内にはヒートコイル５が収納され
てあり、またタンク２内の絶縁油などと同じ絶縁油など
が収納されている。
容器である。この容器４はタンク２内の熱の伝導が許容
される構成とされてあり、タンク２内の最高温度部分に
設置してある。容器４内にはヒートコイル５が収納され
てあり、またタンク２内の絶縁油などと同じ絶縁油など
が収納されている。
【００１０】ヒートコイル５には、コイル１を被覆して
いる絶縁物と同じ絶縁物を被覆しておく。またこのヒー
トコイル５にはコイル１に流れる電流に比例する電流が
供給される。そのために線３に変流器６を挿入し、その
出力電流をヒートコイル５に供給するようにしている。
いる絶縁物と同じ絶縁物を被覆しておく。またこのヒー
トコイル５にはコイル１に流れる電流に比例する電流が
供給される。そのために線３に変流器６を挿入し、その
出力電流をヒートコイル５に供給するようにしている。
【００１１】タンク２に新たに電磁誘導機器を収納する
とき、新たなヒートコイル５を収納した容器４をタンク
２内に設置する。そしてコイル１に電流が供給される際
にはヒートコイル５に変流器６の出力電流を供給する。
これによりヒートコイル５はコイル１と同じ温度条件と
なるので、ヒートコイル５の絶縁物は、コイル１と同じ
環境のもとに劣化していくことになる。
とき、新たなヒートコイル５を収納した容器４をタンク
２内に設置する。そしてコイル１に電流が供給される際
にはヒートコイル５に変流器６の出力電流を供給する。
これによりヒートコイル５はコイル１と同じ温度条件と
なるので、ヒートコイル５の絶縁物は、コイル１と同じ
環境のもとに劣化していくことになる。
【００１２】電磁誘導機器の寿命の診断を必要とすると
きは、容器４をタンク２から取り出し、この容器４から
更にヒートコイル５を取り出して、その絶縁物を採取し
てその絶縁物の物性を測定すればよい。この絶縁物はコ
イル１の絶縁物と同程度に劣化しているはずであるか
ら、この物性の測定値から電磁誘導機器の寿命を診断す
ることができる。
きは、容器４をタンク２から取り出し、この容器４から
更にヒートコイル５を取り出して、その絶縁物を採取し
てその絶縁物の物性を測定すればよい。この絶縁物はコ
イル１の絶縁物と同程度に劣化しているはずであるか
ら、この物性の測定値から電磁誘導機器の寿命を診断す
ることができる。
【００１３】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、電
磁誘導機器の寿命診断にあたり、電磁誘導機器のコイル
の絶縁物を直接採取する必要はなく、したがって電磁誘
導機器を収納しているタンクを開口することなく、任意
に寿命診断を実施することができる効果を奏する。
磁誘導機器の寿命診断にあたり、電磁誘導機器のコイル
の絶縁物を直接採取する必要はなく、したがって電磁誘
導機器を収納しているタンクを開口することなく、任意
に寿命診断を実施することができる効果を奏する。
【図１】本発明の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】 １ 電磁誘導機器のコイル ２ タンク ４ 容器 ５ ヒートコイル ６ 変流器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 博 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 診断対象の電磁誘導機器のコイルを被覆
している絶縁物と同じ絶縁物によって被覆されたヒート
コイルを容器に収納し、前記容器を前記電磁誘導機器を
収納しているタンクの内部に挿脱自在に設置するととも
に、前記ヒートコイルには前記電磁誘導機器のコイルに
供給される電流に比例する電流を供給することによっ
て、前記ヒートコイルの温度を前記電磁誘導機器のコイ
ルの温度と等しくなるようにし、前記電磁誘導機器の寿
命診断時には、前記ヒートコイルを収納している容器を
前記タンクから取り出して、前記ヒートコイルを被覆し
ている絶縁物を採取してその劣化の程度を測定するよう
にしたことを特徴とする電磁誘導機器の寿命診断方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22633093A JPH0743413A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 電磁誘導機器の寿命診断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22633093A JPH0743413A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 電磁誘導機器の寿命診断方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0743413A true JPH0743413A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16843485
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22633093A Pending JPH0743413A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 電磁誘導機器の寿命診断方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0743413A (ja) |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP22633093A patent/JPH0743413A/ja active Pending
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