JPH0743206A - 回転翼の振動計測方法及び装置 - Google Patents

回転翼の振動計測方法及び装置

Info

Publication number
JPH0743206A
JPH0743206A JP18963993A JP18963993A JPH0743206A JP H0743206 A JPH0743206 A JP H0743206A JP 18963993 A JP18963993 A JP 18963993A JP 18963993 A JP18963993 A JP 18963993A JP H0743206 A JPH0743206 A JP H0743206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
blade
data
pulse
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18963993A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Sato
一男 佐藤
Masakazu Takazumi
正和 高住
Hajime Toritani
初 鳥谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP18963993A priority Critical patent/JPH0743206A/ja
Publication of JPH0743206A publication Critical patent/JPH0743206A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の光学式非接触検出器により動翼12の先
端部を検出して得られた動翼パルスの時間データを基に
振動波形を得る回転翼の振動計測方法において、回転数
変化時の振動波形のずれをなくし、回転数変化に対する
自動計測を容易にする。 【構成】回転計50の出力をCPU60に入力し、予め
設定した微小な回転数変化幅でリレー接点45を作動さ
せ、計時装置40のデータ採取を自動化すると共に、得
られた時間データからCPU60によって振動波形を演
算する工程で振動波形のずれを識別し、振動波形のずれ
を補正する工程を設ける。 【効果】回転変化中の振動波形のずれがなく正しい振動
波形が得られ、計測精度が向上するとともに回転数変化
に対する連続的計測が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転翼車を有する回転機
械の動翼振動を非接触で計測する方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】圧縮機、タービン、ファン等の回転中に
おけるの動翼の振動を計測し、その発生状況及び振動に
よる発生応力を確認することは、その信頼性確保のため
に極めて重要である。計算による回転翼の振動予測技術
が発達したとはいえ、最近のタービン、圧縮機等の回転
機械は高速、高圧、高温化の傾向にあり、信頼性確保の
要求はますます厳しく、回転翼の振動計測の必要性は一
層高まっている。
【0003】従来、この目的のためにひずみゲージを動
翼に貼付し、回転中の振動信号をスリップリングあるい
はテレメータで外部に取出す方法が知られている。ま
た、この方法の適用が困難な場合の回転翼の振動計測方
法として特許出願公告平1−56694号及び1983
−トウキョウ−アイジ−ティアイシ−123(1983
−TOKYO−International Gas
Turbine Congress −123)の第9
53頁〜960頁に記載された方法が提案されている。
これらの方法は回転翼を収容するケーシング上に配置し
た多数の光学式非接触検出器により得られる動翼パルス
の時間データから、動翼の振動による時間差を求め、こ
れらを基に各動翼の変位の振動波形を得ている。これら
の方法は振動波形が得られるので、振動振幅のみなら
ず、振動周波数も得られるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は多数の非接触
検出器の動翼パルスの時間データから振動波形を得るよ
うにした動翼振動の計測において、回転変化中の計測を
容易にしようとするものである。すなわち、本発明の目
的は回転数の上昇、下降の変化率が大きい場合に、時間
データ採取時のわずかな時間変化により振動波形のずれ
が生じ、そのために正しい振動値が得られず、回転数を
変えながら自動的に計測することが困難であるという問
題点を解決し、回転変化中の自動計測が容易な非接触検
出器による回転動翼の振動計測方法及び装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は複数の非接触
検出器による翼パルスの時間データより得られる振動波
形の計測中のずれを補正する手段と、前記翼パルス時間
データの採取を回転数の変化に対して自動化する手段を
講ずることにより達成される。すなわち、振動波形のず
れの原因は計測中の時間変化に伴う計測回転数のわずか
なずれによるものであることに着目し、計測回転数をわ
ずかに変化させながら振動波形の作成を繰返し、振動波
形のずれが殆んどなくなった時の計測回転数における振
動波形を正しい振動波形とする方法を用いることによ
り、また動翼パルス時間データ採取の自動化は、予め中
央演算装置のメモリに記憶させた回転数の変化幅に従い
動翼パルス時間データの採取に必要な計時装置をスター
ト及びストップさせる手段を設けることにより達成され
る。
【0006】
【作用】このずれは、少なくとも2回転分の振動波形の
同じ計測位置(同じ非接触検出器位置)の振動変位を計
算することにより得られる。この値が一定以上に大きい
時には波形のずれが大きいと見なして振動波形の補正を
行う。そこでまず計測回転数をわずかΔrpm補正し、
この補正回転数を計測回転数として振動波形を再計算す
る。振動波形のずれがないと見なされるまで、計測回転
数をΔrpmづつ変化させながらこの計算を繰返す。最
後に得られた振動波形を補正振動波形として出力する。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図を用いて詳細に説明す
る。
【0008】図1は本発明の一実施例を示す回転翼の振
動計測装置を示す。図1において、回転翼車10は、軸
11に回転可能に支持された回転車盤101と、この回
転車盤上に支持された複数の動翼12とからなってい
る。振動の発生しない回転翼車の既知の位置、例えば、
動翼12の根元部には動翼12の回転に応じて基準パル
スを発生させるための回転基準マーク13が設けられて
いる。回転翼車を収納するケーシング14上には、前記
動翼12の先端部が所定位置に到達したとき動翼パルス
列を発生する複数の第1の非接触検出器211〜216
が設けられている。各々の非接触検出器は、各動翼が対
抗位置に来る毎に動翼の先端を検出し、動翼パルス列を
発生する。したがって、各検出器の発生するパルスは動
翼の回転角度だけ遅れたパルス列となる。
【0009】検出器22は回転基準マーク13が所定位
置に到達したとき回転基準パルス列を発生する。光ファ
イバーケーブル24は光源30からの光を分岐部23を
経て第1の非接触検出器211〜216へ導き、動翼1
2の先端部へ照射する。動翼12からの反射光は再び光
ファイバーケーブル24を経由して光電変換器31へ導
かれる。計時装置40は、波形整形部41、計数記憶部
42、制御部43、インタフェイス44、接点入力端子
45から構成されている。回転計50は波形整形部41
の回転基準パルス出力に応じて計測時の回転翼車の回転
数を算出し、中央演算装置(CPU)60へ入力する。
中央演算装置(以下CPUと略称する)60には記憶装
置61、CRTディスプレイ62、プリンタプロッタ6
3が接続されている。
【0010】複数の第1の非接触検出器211〜216
は、ケーシング14上の円周方向に所定の間隔で設置さ
れており、光源30より光ファイバーケーブル24及び
分岐部23を経て光が供給され、動翼12の先端部を照
射する。光源30には例えば、レーザーダイオードが採
用され、複数個の非接触検出器211〜216の個々に
光を供給するようになっている。この状態で回転翼車1
0が回転し、動翼12の先端部が非接触検出器211〜
216の検出部分を通過すると、動翼毎に反射光が発生
し、この反射光は再び光ファイバーケーブル24を通し
て光電変換装置31に導かれ、光電変換素子31により
電気信号パルスとして取り出される。この動翼パルスは
計時装置40内の波形整形部41のコンパレータで波形
整形された後、矩形波の動翼パルスデータとして次の計
数記憶部42に導かれる。計数記憶部42には計時クロ
ックパルス発生装置と記憶素子(RAM)が内蔵されて
おり、計測開始後最初の回転基準パルスを基準として、
前記各動翼パルス発生までのクロック数がそれぞれの非
接触検出器211〜216毎に計数記憶部42で時間デ
ータとして記憶される。
【0011】図2はこの状況を示す説明図である。回転
基準パルス(A)は、回転基準マーク13が回転検出器
22に検知されることによって発生した1回転1回のパ
ルス信号を光ファイバケーブル24、光電変換器31を
経て計時装置40内の波形整形部41で矩形波に整形し
たものである。動翼パルス列(B)は前述のように非接
触検出器211〜216の信号より得られた動翼パルス
データの例を示す。パルス計時出力(C)は、回転基準
パルスを基準として、計数記憶部42で計測された各動
翼パルスまでのクロックのパルス数P1、P2、P3、
……を示す。これらの値が動翼パルスクロックデータと
して計数記憶部42のRAM上に記憶される。(D)を
参照。回転基準パルスの計時出力Q1、Q2、……も同
様に計数記憶部42の回転基準パルス用RAM上に記憶
される。(E)参照。パルス計時出力(C)は、計測回
転数の2回転分の場合を示しているが、この回転回数は
予め設定された値に従い、制御部43により制御され
る。また、実施例ではこのクロックパルス計時出力の最
大値は216−1(=65535)となっているが、これ
はCPU60に16ビット機を採用しているためであ
る。より高い分解能を得たい場合はよりビット数の大き
いCPUを採用する。
【0012】図1において、計数記憶部42に記憶され
た前記動翼クロックパルスデータ及び回転基準クロック
パルスデータは、制御部43、インターフェイス44を
介してCPU60に転送され、振動波形とこれを基にし
た振動データを得るため演算、処理が施される。これら
の振動データはオンラインあるいはオフラインでCRT
62、プリンタプロッタ63に出力、表示される。な
お、オンライン処理終了後、前記動翼クロックパルスデ
ータ及び回転基準クロックパルスデータは外部記憶装置
61に記憶される。
【0013】本発明の回転翼の振動計測装置はオンライ
ン時の計測を容易にするため、振動データ採取を自動的
に行うようにしている。振動データの採取、処理工程を
示している図3を用いてさらに詳細に説明する。回転数
上昇時及び下降時の計測回転数変化中、回転数変化幅Δ
R及び計測回転回数はCPU60に予め記憶されてい
る。回転計50の出力回転数RもCPU60に直接入力
されるようになっており、計測開始後この回転数が計測
回転数に達するとCPU60は計時装置40内の接点入
力のスタート端子451を作動させる。必要回転回数の
計時データを採取すると接点入力のストップ端子452
を作動させ、計測回転数Rでのデータ採取を終了する。
採取された計時データは振動データとして処理され、C
RT62等に表示される。計測終了の状態でなければ速
度上昇時は十の方向へ、速度下降時は一の方向へそれぞ
れΔR以上変化したときの回転計のデータ取込み指示回
転数を計測回転数として上記したデータの採取を繰返
す。計測開始及び計測終了の判断は、ΔR同様予めCP
U60に記憶させた計測開始回転数Rsと計測終了回転
数Reに基づいて、CPU60により行う。たゞしこの
計測開始回転数Rsと計測終了回転数Reの値は必要に
より適宜手動でCPU60に入力することもできる。な
お、計測回転数Rは前記計時データと共に外部記憶装置
61に記憶される。
【0014】次にCPU60により計時データから振動
波形を得る方法について詳述する。まず、振動波形計測
の原理を図4及び図5により説明する。初めに振動がな
いと見なされる基準回転数R0で図4実線で示すような
動翼クロックパルスデータを計測し、次に計測回転数R
で図4点線で示すような動翼クロックパルスデータを測
定し、これらのデータにクロックの周期を乗じて時間デ
ータを得る。これが図5の工程(I)である。次に図5
の工程(II)で振動計測回転時と基準回転時の前記時間
データの時間差Δtを求める。基準回転時の時間データ
をt’、振動計測時の時間データをtとすると両者の回
転数の違いを考慮して時間差Δtは式(1)より求ま
る。
【0015】
【数1】
【0016】これを図4の検出器1及び検出器2の動翼
番号1の場合で示すと、それぞれΔt1,Δt2のように
なる。t1,t2は基準回転数のときの動翼1の時間デー
タ、すなわち、動翼がそれぞれ検出器1および2に到達
する時間である。この時間差Δtは翼が振動したことに
よって生じたものである。続いて図5工程(III)で時
間差データを変位データに変換する。計測回転数での動
翼先端の周速とピッチ円直径をそれぞれU及びDとする
と振動変位は式(2)で計算される。
【0017】
【数2】
【0018】たゞし式(2)で表わされる振動変位は円
周方向の変位である。式(2)による変位データはすべ
ての非接触検出器毎に対象とする全動翼について得られ
るので、図5工程(IV)でこれらのデータの中から動
翼毎のデータを抽出する。例えば、図4の動翼1につい
て示すと、検出器No.1のデータからはΔt1に相当
する変位データδ1を、検出器No.2のデータからは
Δt2に相当する変位データδ2を抽出することを意味す
る。最後にすべての検出器の変位データを基準回転時の
時間データtの小さい順に従って並べ各変位データの点
を直線で結べば目的とする振動波形が得られる。これは
図5の工程(V)である。
【0019】図6は前記方法により振動波形を求めた模
式図例を示す。本来、同図(A)のようになるべきであ
るが、同図(B)のように全体として右上りで、1回転
目と2回転目の同じ測定位置で比較すると図示のように
ΔXbのずれを生じ、ピーク対ピーク振幅もXnである
べきところが、Xbのように大きな値となる場合があっ
た。また、図示していないが図6(B)が逆に右下りで
−ΔXbの波形のずれを生ずる場合もあった。この原因
を検討した結果、図6のような減少は速度の上昇及び下
降の変化率が大きい時に生じていることから、図7に示
すように波形データ取込み時にわずかな時間変化Δτが
生じて、計測回転数がわずかΔrpm変化し、この結果
振動波形のずれが生じて振動値の誤差が大きくなるもの
と推定される。従って、これをなくすには時間変化Δτ
を補正することが必要である。しかしながらΔτは回転
計による計測指示回転数と計測回転数のわずかな差及び
計測回転数のわずかな時間変動によって生ずると見られ
るので、これを直接補正することは事実上困難である。
そこで図8に示すようにΔrpmの変化を仮定して計測
回転数を補正し、これによって最終的に振動波形を補正
するのが有効かつ必要とわかった。
【0020】図9は本発明になる振動計測法の実施例を
示し、回転計のデータ取込み指示回転数を計測回転数と
して前記工程(V)により振動波形を計算した後に、振
動波形の補正工程(VI)が含まれている。図10によ
り工程VIの振動波形補正方法をさらに詳細に説明す
る。図10において前記工程(V)によって得られた振
動波形についてまず振動波形のずれを計算する。これは
図6(a)に示したように少なくとも2回転分の振動波
形の同じ計測位置(同じ非接触検出器位置)の振動変位
を計算することにより、例えばΔXbのように得られ
る。この値が一定以上に大きい時には波形のずれが大き
いと見なして振動波形の補正を行う。そこでまず計測回
転数をわずかΔrpm補正し、この補正回転数を計測回
転数として振動波形を再計算する。振動波形のずれがな
いと見なされるまで計測回転数をΔrpmづつ変化させ
ながらこの計算を繰返す。最後に得られた振動波形を補
正振動波形として、これより工程(VII)としてピーク
対ピークの振動変位等の振動値を得る。
【0021】図11は本発明の振動計測法の別の実施例
を示し、工程(V)の振動波形用の計測回転数として、
回転基準クロックパルスデータより計算した回転数を用
いている。
【0022】図12は本発明の振動計測法の他の実施例
を示すフローチャートで、オフライン計測時において、
外部記憶装置61の記憶データに関し、まずデータ取込
み指定回転数を読出し、次にこれに対応する回転基準ク
ロックパルスデータと動翼クロックパルスデータを読出
す。この回転クロックパルスデータに基づきより計測回
転数を計算し、この計測回転数と動翼クロックパルスデ
ータから工程(V)の振動波形を計算している。この場
合データ取込み指定回転数は計測回転数として用いられ
るのではなく、データ読出しの指定回転数として用いら
れている。
【0023】なお、図9、図11及び図12の実施例に
おいて、図示していないが振動波形補正工程(VI)の
後に離散的フーリエ変換(以下DFTと略称する)によ
る振動波形の周波数分析工程を設けることも容易とな
る。それによって得られる振動数と振幅を用いれば動翼
振動の固有振動特性を表わすのに有効なキャンベル図等
による表現も可能となり振動監視の機能も向上させるこ
とができる。
【0024】次に、本発明の実施例における回転翼振動
の計測例を示す。図13は計測回転数N=739rpm
において動翼No.1の振動波形を測定したデータを示
すもので、図13図(A)は修正前、(B)は修正後で
ある。修正前では、実際の計測回転数は739.95r
pmであり、0.95rpmの誤差のために波形は右上
りとなっている。また、各回転サイクル中の最高値と最
低値の差、振幅のピーク対ピーク値Wppは、1.89
mmである。この状態では図6で既に説明したように同
じ動翼、同じ測定位置でΔXbの誤差を生じ、正しい振
幅は把握できない。一方、図13(B)は、計測回転数
を補正し、739.00rpmにした場合の振動波形デ
ータである。修正後においては、ピーク対ピーク値Wp
pは1.50mmになっている。また、同じ動翼、同じ
測定位置での誤差ΔXbはほぼゼロである。図14は、
図9の実施例における振動計測例で、回転数を連続的に
変化させながら、補正振動波形のピーク対ピーク振幅を
オンラインで計測、表示した速度一振幅曲線を示すもの
である。(A)は修正する前のデータ、(B)は修正後
のデータである。図14(B)では局部的な振幅のピー
クは対象翼の固有振動数の共振点を示しており計算によ
る予測値と一致した。図14(A)は振動波形の補正を
しない従来の方法により計測した同じ動翼の速度一振幅
曲線を示す。計測条件は図14(A)、14(B)とも
同じであるにも拘らず、(A)は固有振動数の共振点の
振幅のピークが明瞭でなく、共振点以外の振幅レベルの
変動も大きい。理論上も図14(B)の結果の方が正し
い傾向を示しており、図14(A)と(B)とを比較す
れば本発明の効果は明瞭である。
【0025】図15は図11の実施例におけるオンライ
ン計測例で、振動波形を離散的フーリエ変換(DFT)
により周波数分析し、キャンベル図で表示させたもので
ある。図15の円の大きさは振幅の大きさを表わしてい
るが、図中振幅の大きい共振点を結んだ曲線はこの動翼
の固有振動数ラインを示す。固有振動数の大きさは計算
値と一致した。キャンベル図は翼の振動特性を示すため
最もよく用いられるものである。本発明の方法により正
しい振動波形を得ることによってキャンベル図表示も可
能となる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の回転翼振動
計測方法及び装置によれば速度の上昇あるいは下降中に
振動波形のずれをなくし、正しい振動波形が得られるの
で、翼振動計測の精度が向上すると共に回転数変化に対
する連続した計測が可能となる効果がある。また、回転
数の変化に対する計測データの採取を自動的に行うよう
に構成したので、前記効果と相まって回転数変化時の連
続的な計算が容易となり、オンライン計測時の翼振動の
監視機能も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転翼の振動計測装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図2】クロックパルスデータのメモリ方法の説明図で
ある。
【図3】計時装置データの自動採取方法を示すブロック
図である。
【図4】翼パルス列の時間差を示す説明図である。
【図5】振動波形の計算方法を示すフローチャートであ
る。
【図6】振動波形のずれを示す説明図である。
【図7】振動波形のずれの原因とその補正のための説明
図である。
【図8】振動波形補正の説明図である。
【図9】本発明の回転翼の振動計測方法の一実施例を示
すフローチャートである。
【図10】振動波形のずれの補正方法を示すフローチャ
ートである。
【図11】本発明の回転翼の振動計測法の別の実施例を
示すフローチャートである。
【図12】本発明の回転翼の振動計測方法のさらに別の
実施例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の振動測定方法による実際の出力波形
を説明するための波形図で、図6に対応する。(A)は
修正前、(B)は本発明による修正後の波形を示す。
【図14】従来の回転翼の振動計測方法および本発明の
振動計測方法及び装置の一実施例の実際の計測結果を示
す速度一振幅曲線である。(A)は従来、(B)は本発
明の測定結果を示す。
【図15】本発明の回転翼の振動計測方法及び装置の実
施例における実際の計測結果を示すキャンベル線図であ
る。
【符号の説明】
101…回転車盤、12…動翼、13…回転基準マー
ク、211〜216…非接触検出器、40…計時装置、
50…回転計、60…中央演算装置、61…外部記憶装
置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持された回転車盤と前記回
    転車盤に支持された複数の動翼とを有する回転翼車、前
    記回転翼車を収納するケーシング上に設置され前記動翼
    の先端部を非接触に検出する複数個の非接触検出器、前
    記回転翼車の既知の位置に設けた基準位置マークを検出
    する基準位置検出器を備え、前記回転翼車が回転し、前
    記非接触検出器が前記動翼の先端部を検出したとき動翼
    パルス列を発生させるとともに、前記基準位置検出器が
    前記回転翼車の基準位置マークを検出したとき回転基準
    パルス列を発生させ、この回転基準パルス列を基準とし
    て前記非接触検出器毎の前記動翼パルス列の発生時間デ
    ータを求め、基準回転数における振動データとの時間差
    データを求め、前記時間差データを振動変位データに変
    換し、前記複数の非接触検出器毎の前記振動変位データ
    の中から特定の動翼のデータを抽出することにより、前
    記各動翼の振動波形を得るものにおいて、振動計測中の
    前記回転翼車の回転数の時間変化による振動波形のずれ
    を補正することを特徴とする回転翼の振動計測方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも2回転分の振動波形の同じ検
    出位置の振動変位の差を求め、前記振動変位の差が所定
    値より大きいとき、計測回転数をわずかに変化させなが
    ら振動波形の作成を繰返し、前記振動変位の差がほゞな
    くなったときの振動波形を正しい振動波形とするもので
    あることを特徴とする請求項1に記載した回転翼の振動
    計測方法。
  3. 【請求項3】 回転可能に支持された回転車盤と前記回
    転車盤に支持された複数の動翼とを有する回転翼車、前
    記回転翼車を収納するケーシング上に設置され、前記動
    翼の先端部に光を照射すると共に前記回転翼車が回転し
    て前記動翼の先端部からの反射光を検出したとき動翼パ
    ルス列を発生する複数個の非接触検出器、前記複数個の
    非接触検出器に光を供給する光源、前記回転翼車の既知
    の位置に設けた基準位置マークを検出したとき回転基準
    パルス列を発生する基準位置検出器、前記非接触検出器
    の出力を電気信号に変換する光電変換器、前記翼車の各
    動翼について前記非接触検出器毎の動翼パルス列を得る
    手段、前記回転基準パルスを基準として前記動翼パルス
    列の発生時間及び回転基準パルスの時間データを計測す
    る計時装置、前記動翼パルス時間データ及び回転基準パ
    ルス時間データを記憶する記憶装置、前記時間データか
    ら動翼毎の変位の振動波形を計算する中央演算装置、前
    記振動波形より得られる振動データを表示する手段とを
    具備するものにおいて、回転数の上昇、下降時に所定の
    回転数変化毎に前記動翼パルス時間データ及び回転基準
    パルス時間データを採取する手段と、少なくとも2回転
    分の振動波形の同じ検出位置の振動変位の差を求め、前
    記振動変位の差が所定値より大きいとき、計測回転数を
    わずかに変化させながら振動波形の作成を繰返し、前記
    振動変位の差がほゞなくなったときの振動波形を出力す
    る手段とを有することを特徴とする回転翼の振動計測装
    置。
  4. 【請求項4】 動翼パルスデータの自動採取手段は、前
    記回転基準パルスを入力する回転計を備え、前記回転計
    の回転数が前記中央演算装置のメモリに記憶された所定
    の計測指示回転数に達したとき、前記中央演算装置の指
    示により前記計時装置のスタート及びストップの接点入
    力を作動させると共に、前記計測指示回転数を記憶装置
    に記憶させるようにしたことを特徴とする請求項3に記
    載した回転翼の振動計測装置。
  5. 【請求項5】 振動波形の計算データは前記記憶装置に
    記憶された回転計の回転数に対応した回転基準パルスデ
    ータ及び動翼パルス時間データであることを特徴とする
    請求項3又は請求項4に記載した回転翼の振動計測装
    置。
JP18963993A 1993-07-30 1993-07-30 回転翼の振動計測方法及び装置 Pending JPH0743206A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18963993A JPH0743206A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 回転翼の振動計測方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18963993A JPH0743206A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 回転翼の振動計測方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0743206A true JPH0743206A (ja) 1995-02-14

Family

ID=16244677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18963993A Pending JPH0743206A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 回転翼の振動計測方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0743206A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6421615B1 (en) * 1997-03-14 2002-07-16 Yanmar Diesel Engine Co., Ltd. Torsional vibration measuring instrument and torsional vibration measuring method
JP2013083568A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Toshiba Corp 翼振動計測装置
CN103983346A (zh) * 2014-03-31 2014-08-13 奇瑞汽车股份有限公司 一种噪声测量装置及方法
JP2015190821A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社Ihi 回転体、回転基準検出装置、および翼振動データ取得装置
CN107894279A (zh) * 2017-10-25 2018-04-10 北京金风科创风电设备有限公司 风力发电机组振动数据及工况数据的同步检测方法和装置
CN110553716A (zh) * 2019-10-12 2019-12-10 西安交通大学 一种基于计算机视觉的成圈叶片结构振动固有频率的测量方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6421615B1 (en) * 1997-03-14 2002-07-16 Yanmar Diesel Engine Co., Ltd. Torsional vibration measuring instrument and torsional vibration measuring method
JP2013083568A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Toshiba Corp 翼振動計測装置
JP2015190821A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社Ihi 回転体、回転基準検出装置、および翼振動データ取得装置
CN103983346A (zh) * 2014-03-31 2014-08-13 奇瑞汽车股份有限公司 一种噪声测量装置及方法
CN107894279A (zh) * 2017-10-25 2018-04-10 北京金风科创风电设备有限公司 风力发电机组振动数据及工况数据的同步检测方法和装置
CN110553716A (zh) * 2019-10-12 2019-12-10 西安交通大学 一种基于计算机视觉的成圈叶片结构振动固有频率的测量方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2369314B1 (en) Rotating blade analysis
EP2259033B1 (en) Angular and torsional vibration monitoring of rotordynamic systems
US6584849B2 (en) Analyzing vibration of rotating blades
CN110346591B (zh) 基于振动频谱图确定机器转速
US6591200B1 (en) Method and system for performance testing of rotating machines
US4955269A (en) Turbine blade fatigue monitor
JP6553970B2 (ja) 異常診断装置およびセンサ外れ検知方法
JP2824523B2 (ja) 振動部材の疲れ測定方法および装置
JPH0227103A (ja) タービン羽根の振動を検知する方法および装置
JP2018179735A (ja) 回転部品の異常診断方法及び異常診断装置
JPH04232823A (ja) 軸トルク測定方法および装置
JPH0330806B2 (ja)
EP2073020B1 (en) Method and apparatus for monitoring the rotational speed of the shaft of a gas turbine
EP2312410B1 (en) Method of contactless monitoring of turbines, particularly the individual blades of a steam or gas turbine in an electric generating station, and a system for carrying out that method
JPH0512654B2 (ja)
US20230027207A1 (en) Determination of RPM Based on Vibration Spectral Plots and Speed Range
KR102226971B1 (ko) 복합 조건을 고려한 진동 기반 고장 진단 방법 및 이러한 방법을 수행하는 장치
JP2962368B2 (ja) 機械の回転部分の運動状態をモニターする方法及び装置
CN110346592B (zh) 来自振动频谱图的rpm的确定
JPH0743206A (ja) 回転翼の振動計測方法及び装置
JPH07128133A (ja) 回転翼の振動計測方法及び装置
JPS63135812A (ja) 羽根ピッチ測定装置及び方法
JPH02309212A (ja) 軸の捩れ監視方法及び装置
WO2001038885A1 (en) Angular velocity monitor
JPH05164602A (ja) 動翼の振動モード判定方法及び動翼の振動モード判定装置