JPH074312A - ターボファンエンジンの推力偏向装置 - Google Patents
ターボファンエンジンの推力偏向装置Info
- Publication number
- JPH074312A JPH074312A JP14918093A JP14918093A JPH074312A JP H074312 A JPH074312 A JP H074312A JP 14918093 A JP14918093 A JP 14918093A JP 14918093 A JP14918093 A JP 14918093A JP H074312 A JPH074312 A JP H074312A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thrust
- exhaust nozzle
- turbofan engine
- nozzle
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 排気ノズルの面積を変えず、かつ、応答性良
く推力偏向ができるターボファンエンジンの推力偏向装
置を提供する。 【構成】 ターボファンエンジンの排気ノズル5のバイ
パス流路の周方向に互いに直角位置に偏向ノズル可動部
1〜4を設ける。可動部1〜4は排気ノズル5の径方向
に変位可能であり、対角線上に対向している可動部を互
いに反対の径方向に変位させ推力偏向を行う。従って排
気ノズルの総面積を実質変化させることなく推力偏向で
きる。
く推力偏向ができるターボファンエンジンの推力偏向装
置を提供する。 【構成】 ターボファンエンジンの排気ノズル5のバイ
パス流路の周方向に互いに直角位置に偏向ノズル可動部
1〜4を設ける。可動部1〜4は排気ノズル5の径方向
に変位可能であり、対角線上に対向している可動部を互
いに反対の径方向に変位させ推力偏向を行う。従って排
気ノズルの総面積を実質変化させることなく推力偏向で
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無人機、有人機用の推
進装置に適用されるターボファンエンジンの推力偏向装
置に関する。
進装置に適用されるターボファンエンジンの推力偏向装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ジェットエンジンの推力方向を変化(偏
向)させるには排気ジェットの噴き出す方向を変えるこ
とにより行なう。従来の技術による排気ノズルの例を図
3に示す。図3の排気ノズルでは、ジェットエンジンの
後部の排気ノズルの直管部22の後に互に回転の可能な
摺動部17を介して排気ダクト19,20,21が各々
自由に周方向に回転できるように構成している。
向)させるには排気ジェットの噴き出す方向を変えるこ
とにより行なう。従来の技術による排気ノズルの例を図
3に示す。図3の排気ノズルでは、ジェットエンジンの
後部の排気ノズルの直管部22の後に互に回転の可能な
摺動部17を介して排気ダクト19,20,21が各々
自由に周方向に回転できるように構成している。
【0003】この排気ノズルでは、巡航時には排気ジェ
ット14をエンジンの後方に向って出すために排気ダク
トに印した矢印11の位置にくるように各排気ダクト1
9〜21を設定する。例えば、45°下方に排気ジェッ
ト15を噴き出す場合は、各排気ダクト19〜21が矢
印12の位置になるように、また、90°真下の方向に
排気ジェット16を噴き出したい場合は、各排気ダクト
19〜21が矢印13の位置になるように設定すればよ
い。この技術は機構が複雑なうえ応答性が遅い等の問題
がある。
ット14をエンジンの後方に向って出すために排気ダク
トに印した矢印11の位置にくるように各排気ダクト1
9〜21を設定する。例えば、45°下方に排気ジェッ
ト15を噴き出す場合は、各排気ダクト19〜21が矢
印12の位置になるように、また、90°真下の方向に
排気ジェット16を噴き出したい場合は、各排気ダクト
19〜21が矢印13の位置になるように設定すればよ
い。この技術は機構が複雑なうえ応答性が遅い等の問題
がある。
【0004】すなわち、従来の推力偏向のシステムで
は、図3に示した如く、目標とする推力偏向の角度へノ
ズルが作動する迄の時間がかかるのである。このように
従来の装置では推力偏向の応答に若干の時間がかかるこ
とが問題である。
は、図3に示した如く、目標とする推力偏向の角度へノ
ズルが作動する迄の時間がかかるのである。このように
従来の装置では推力偏向の応答に若干の時間がかかるこ
とが問題である。
【0005】更に、推力偏向をノズルの形状を変えてお
こなうため排気ノズルの空力的有効面積が変化し、その
ためエンジンの作動状態に変化が発生するが、最小限の
変化に抑えるかあるいは変化が発生しないように制御系
が対応できるようにしておく必要がある。
こなうため排気ノズルの空力的有効面積が変化し、その
ためエンジンの作動状態に変化が発生するが、最小限の
変化に抑えるかあるいは変化が発生しないように制御系
が対応できるようにしておく必要がある。
【0006】また、従来の機体では姿勢制御にエンジン
から抽気をとり、機体の翼端等からその抽気を噴出して
その反作用で姿勢制御を行うのが普通であるが、機体の
中に抽気の配管を装備する等複雑なシステムになってい
た。
から抽気をとり、機体の翼端等からその抽気を噴出して
その反作用で姿勢制御を行うのが普通であるが、機体の
中に抽気の配管を装備する等複雑なシステムになってい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、応答性良く
推力の偏向ができるターボファンエンジンの推力偏向装
置を提供することを課題としている。また、本発明は排
気ノズルの面積を変化させることなく推力偏向ができる
装置を提供することを課題としている。
推力の偏向ができるターボファンエンジンの推力偏向装
置を提供することを課題としている。また、本発明は排
気ノズルの面積を変化させることなく推力偏向ができる
装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるターボファ
ンエンジンの推力偏向装置では前記課題を解決するた
め、ターボファンエンジンのバイパス側排気ノズルに径
方向に変位可能な可動部を周方向に均等に設け、対角線
上に対向している同可動部を互いに反対の径方向に変位
させて推力偏向を行うようにした構成を採用する。
ンエンジンの推力偏向装置では前記課題を解決するた
め、ターボファンエンジンのバイパス側排気ノズルに径
方向に変位可能な可動部を周方向に均等に設け、対角線
上に対向している同可動部を互いに反対の径方向に変位
させて推力偏向を行うようにした構成を採用する。
【0009】本発明による推力偏向装置において、周方
向に均等に設ける可動部は例えば排気ノズルの互いに直
交する対角線上の4個所に設けることができる。
向に均等に設ける可動部は例えば排気ノズルの互いに直
交する対角線上の4個所に設けることができる。
【0010】
【作用】本発明による推力偏向装置では、ターボファン
エンジンのバイパス側排気ノズルに周方向均等に設けた
可動部のうち、対角線上に対向しているものを逆の径方
向に作動させることによりバイパス側排気ノズル全体の
面積が変化しないように偏向作動させることが可能であ
る。従ってエンジンの作動状態には影響を与えずに(即
ち制御系に影響を与えずに)推力偏向を行うことが可能
となる。
エンジンのバイパス側排気ノズルに周方向均等に設けた
可動部のうち、対角線上に対向しているものを逆の径方
向に作動させることによりバイパス側排気ノズル全体の
面積が変化しないように偏向作動させることが可能であ
る。従ってエンジンの作動状態には影響を与えずに(即
ち制御系に影響を与えずに)推力偏向を行うことが可能
となる。
【0011】
【実施例】以下本発明による推力偏向装置を図1及び図
2に示した実施例に基づいて具体的に説明する。本実施
例は、VTOL-UAV用エンジン(Vertical Take/OFF Landiu
g-Unmanned Aerial Vehicle )に対して本発明を適用し
た例である。図1に示すように、ターボファンエンジン
のバイパス側の排気ノズル5の互いに直交する対角線位
置に、偏向ノズル可動部1〜4を排気ノズル5の径方向
に変位可能に設ける。
2に示した実施例に基づいて具体的に説明する。本実施
例は、VTOL-UAV用エンジン(Vertical Take/OFF Landiu
g-Unmanned Aerial Vehicle )に対して本発明を適用し
た例である。図1に示すように、ターボファンエンジン
のバイパス側の排気ノズル5の互いに直交する対角線位
置に、偏向ノズル可動部1〜4を排気ノズル5の径方向
に変位可能に設ける。
【0012】可動部1〜4はアクチュエータ等の適宜の
手段で変位される。排気ノズル5を偏向させるには対角
線上で互いに対向している可変部1と3又は2と4を反
対の径方向に変位させる。従って、偏向は排気ノズルの
総面積を実質変化させないように作動させることにな
り、従来の抽気によるもののような推力低下を防ぐこと
ができエンジン推力を抽気による推力低下分だけ小さく
することができる。
手段で変位される。排気ノズル5を偏向させるには対角
線上で互いに対向している可変部1と3又は2と4を反
対の径方向に変位させる。従って、偏向は排気ノズルの
総面積を実質変化させないように作動させることにな
り、従来の抽気によるもののような推力低下を防ぐこと
ができエンジン推力を抽気による推力低下分だけ小さく
することができる。
【0013】また、この偏向装置では偏向動作によって
排気ノズル総面積を変化させないためエンジンの燃料制
御系を偏向ノズル制御系と独立することが可能になる。
また、推力偏向は、可動部を個々に変位させるだけで行
われるので推力偏向の応答が早いため、特に微少な推力
偏向の調整が可能となる。このような特長をもつ本発明
による推力偏向装置を備えたターボファンエンジン搭載
のVTOL-UAVは、例えば図2に示すように任務を終えて洋
上の母艦へ着艦する時に垂直方法に機軸を向けてエンジ
ン32を最大出力に近い出力にして機体33を支え、推
力方向を偏向ノズル31で調整しつゝ母艦に接近するこ
とができる。
排気ノズル総面積を変化させないためエンジンの燃料制
御系を偏向ノズル制御系と独立することが可能になる。
また、推力偏向は、可動部を個々に変位させるだけで行
われるので推力偏向の応答が早いため、特に微少な推力
偏向の調整が可能となる。このような特長をもつ本発明
による推力偏向装置を備えたターボファンエンジン搭載
のVTOL-UAVは、例えば図2に示すように任務を終えて洋
上の母艦へ着艦する時に垂直方法に機軸を向けてエンジ
ン32を最大出力に近い出力にして機体33を支え、推
力方向を偏向ノズル31で調整しつゝ母艦に接近するこ
とができる。
【0014】
【発明の効果】以上具体的に説明したように、本発明に
よる推力偏向装置では次の効果を奏することができる。
よる推力偏向装置では次の効果を奏することができる。
【0015】(1)排気ノズルの面積が変化しないよう
作動させることが可能なため燃料制御系を複雑にする必
要がなく、簡単なシステムで推力偏向が可能である。
作動させることが可能なため燃料制御系を複雑にする必
要がなく、簡単なシステムで推力偏向が可能である。
【0016】(2)推力偏向の応答が早いため、特に微
少な推力偏向の調整が可能である。
少な推力偏向の調整が可能である。
【図1】本発明の一実施例に係る推力偏向装置を備えた
ターボファンエンジンを示し、(a)は縦断面図、
(b)は後方から見た正面図。
ターボファンエンジンを示し、(a)は縦断面図、
(b)は後方から見た正面図。
【図2】本発明による推力偏向装置を備えたVTOL-UAVの
斜視図。
斜視図。
【図3】従来の推力偏向装置を備えたジェットエンジン
の斜視図で(a),(b),(c)はそれぞれ異る作動
状態を示している。
の斜視図で(a),(b),(c)はそれぞれ異る作動
状態を示している。
1,2,3,4 偏向ノズル 5 排気ノズル 31 偏向ノズル 32 エンジン 33 機体
Claims (1)
- 【請求項1】 ターボファンエンジンのバイパス側排気
ノズルに径方向に変位可能な可動部を周方向に均等に設
け、対角線上に対向している同可動部を互いに反対の径
方向に変位させて推力偏向を行うよう構成したことを特
徴とするターボファンエンジンの推力偏向装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14918093A JPH074312A (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | ターボファンエンジンの推力偏向装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14918093A JPH074312A (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | ターボファンエンジンの推力偏向装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074312A true JPH074312A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15469551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14918093A Pending JPH074312A (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | ターボファンエンジンの推力偏向装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074312A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008101616A (ja) * | 2006-10-17 | 2008-05-01 | United Technol Corp <Utc> | ガスタービンエンジン用のファンナセル、ファンナセルアッセンブリ、およびガスタービンエンジンの環状ファン出口面積を変える方法 |
-
1993
- 1993-06-21 JP JP14918093A patent/JPH074312A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008101616A (ja) * | 2006-10-17 | 2008-05-01 | United Technol Corp <Utc> | ガスタービンエンジン用のファンナセル、ファンナセルアッセンブリ、およびガスタービンエンジンの環状ファン出口面積を変える方法 |
JP4615556B2 (ja) * | 2006-10-17 | 2011-01-19 | ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイション | ガスタービンエンジン用のファンナセル、ファンナセルアッセンブリ、およびガスタービンエンジンの環状ファン出口面積を変える方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990810 |