JPH0742786A - 振動制御方法および装置 - Google Patents

振動制御方法および装置

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JPH0742786A
JPH0742786A JP20816593A JP20816593A JPH0742786A JP H0742786 A JPH0742786 A JP H0742786A JP 20816593 A JP20816593 A JP 20816593A JP 20816593 A JP20816593 A JP 20816593A JP H0742786 A JPH0742786 A JP H0742786A
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俊弘 宮崎
Kazutomo Murakami
和朋 村上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防振対象物の振動を効果的に低減し実用性が
高く適用範囲の広い振動制御方法および装置を供する。 【構成】 防振支持手段3を介して支持された防振対象
物2に加振手段4により振動を加え振動源から伝わる振
動を打ち消して前記防振対象物2の振動を低減する振動
制御方法において、防振対象物2の振動情報を検出し、
前記防振対象物2の固有振動数における振動伝達率を抑
制するパラメータに基づき前記検出振動情報を演算処理
して制御信号yk を形成し、予め計測したパラメータに
基づき適応フィルタを駆動して前記検出振動情報を演算
処理し適応的に作成される制御信号ya を形成し、前記
制御信号yk と前記制御信号ya とを合成して前記加振
手段4の駆動信号を形成し駆動制御することを特徴とす
る振動制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動制御に関し、特に
ランダムな振動および周期的な振動により励振されてい
る防振対象物に対し加振力を与え対象物の振動を低減す
る方法および装置に関する。
【0002】
【従来技術】この種の振動制御装置には、従来騒音制御
装置の例(3−5−5“フィードバックコントロールに
よる音場の適応制御”日本音響学会平成4年度春季研究
発表会講演論文集 平成4年3月)があり、これを振動
制御に適用して構成したのが図1に示す装置である。
【0003】床面1に対して防振対象物2がバネとダン
パーで等価される等価防振支持系3を介して支持されて
いる。防振対象物2は加振アクチュエータ4が添設され
て防振対象物2に強制的に振動を与えることができる。
防振対象物2には防振対象物2の振動を検出する振動セ
ンサ5が設けられている。
【0004】ハウリングキャンセリングフィルタC11
は、前記加振アクチュエータ4の駆動信号ya から前記
振動センサ5の検出した誤差信号eまでの伝達特性をFI
R フィルタで近似したものである。
【0005】誤差信号eのハウリングキャンセルを施し
た信号を参照信号xとして適応フィルタ12に入力しFilt
ered−X LMS13によりフィードバック型のLMS適
応制御を行う。各信号間には次式に示す関係が成立す
る。
【0006】
【数1】
【0007】ここにx(n) は時刻nにおける適応フィル
タへの参照信号、ya (n) は適応フィルタによる出力
値、ci はハウリングキャンセリングフィルタ11のフィ
ルタ係数、wi は適応フィルタのフィルタ係数であり、
e(n) は誤差信号である防振対象物2の振動情報のサン
プル値である。
【0008】周期的因果関係が成立する周期振動やラン
ダムな振動に有効に作用して振動を低減する効果があ
る。
【0009】
【解決しようとする課題】しかし実際振動制御の場合
は、その共振周波数が比較的低く、かつ減衰定数が比較
的小さいので図2に示すようにインパルス応答が共振の
影響のため長くなりがちとなる。
【0010】したがってフィルタ係数Cの数(数1の
(5) 式参照)が通常多く必要となる(モデリングフィル
タタップ長Mが大きくなる)ため、適応フィルタ12へ入
力する参照信号xおよびフィルタ係数wi の更新のため
の計算量が大きくなり制御が不可能となってしまうか、
もしくはハードウェアのコストが上昇することになる。
【0011】本考案は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処はフィルタ係数Cの数を少なくし
演算量を減少させるとともに望ましい防振性能を得るこ
とができる振動制御方法および装置を供する点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本考案は、防振支持手段を介して支持さ
れた防振対象物に加振手段により振動を加え振動源から
伝わる振動を打ち消して前記防振対象物の振動を低減す
る振動制御方法において、防振対象物の振動情報を検出
し、前記防振対象物の固有振動数における振動伝達率を
抑制するパラメータに基づき前記検出振動情報を演算処
理して制御信号yk を形成し、予め計測したパラメータ
に基づき適応フィルタを駆動して前記検出振動情報を演
算処理し適応的に作成される制御信号ya を形成し、前
記制御信号yk と前記制御信号ya とを合成して前記加
振手段の駆動信号を形成し駆動制御する振動制御方法と
した。
【0013】防振対象物の固有振動数における振動伝達
率を抑制するパラメータに基づき演算した制御信号yk
により防振対象物の振動特性の見かけ上の減衰特性を大
きくとった制御がなされ、よって予め計測されたパラメ
ータすなわちフィルタ係数Cの数を少なくして演算量を
減少させることができる。
【0014】また該制御信号yk による制御で共振周波
数における振動伝達率が低減されて防振性能も良好な特
性となる。
【0015】
【実施例】以下、図3ないし図8に図示した本発明の一
実施例について説明する。なお本実施例では簡単のため
1方向(X軸方向)のみの振動について考察している
が、本来振動は6自由度を考慮する必要があり、本実施
例は同時に3方向(X,Y,Z軸)の制御に適用するこ
とが可能である。振動系および適応フィルタによる制御
部は前記図1に図示した従来のものと同様であり、よっ
て同じ部材は同じ符号を用いる。本実施例は特に精密機
械の微振動の制御に応用したもので、床面1は建物内の
床を、防振対象物2は精密機械を想定している。
【0016】本実施例は、該適応フィルタ制御部10に加
えてコントローラ20を備えている。コントローラ20は、
防振対象物2の固有振動を抑制するパラメータにより演
算するもので、パラメータは最近の制御理論的な考察か
らH∞制御器設計法、LQG制御器設計法等を用い設計
される。
【0017】このように設計されたフィードバック制御
則にのっとり、次式に示す関係式から制御信号yk (n)
が導出される。
【0018】
【数2】
【0019】数2における(7) 式および(8) 式にしたが
い中間的な状態変数Z(n) を介して制御信号yk (n) が
演算される。ここでA,B,C,Dは、コントローラ20
の状態空間表現の行列である。
【0020】このコントローラ20の制御信号yk に前記
適応フィルタ制御部10の出力制御信号ya を合成してy
k +ya を駆動信号として加振アクチュエータ4を駆動
する。
【0021】いま床面1に伝わってくる振動加速度のス
ペクトルは図4に示すようなものであり、地面の共振周
波数による3HZ あたりのピークと建物に設置されてい
る空調機などの周期的な成分が特徴的なものとなってい
る。
【0022】適応フィルタ制御部10を用いずコントロー
ラ20のみで制御した場合の防振対象物2の床面1からの
振動伝達特性は、図5の実線で示すように変化する。コ
ントローラ20を用いない従来の振動制御方法によるとき
は破線で示すように3HZ 付近の共振点での伝達率が低
減されずに高い値を示していたが、コントローラ20の振
動制御では、この共振点での伝達率が低減され防振性能
において好ましい特性となっている。
【0023】またここで図6は適応フィルタを駆動する
のに必要なフィルタ係数Cを決定するところの伝達特性
を表したもので、従来のコントローラ20を用いない適応
フィルタのみの制御方法による時の特性が破線で示され
ている。これに対して、さらにコントローラ20を用いて
制御したものを実線で示す。これによると従来の制御方
法に比べ、適応フィルタとコントローラ20とを併用する
と、共振による影響がなくなり減衰特性が大きく、短時
間で振動が減衰される。
【0024】したがってフィルタ係数Cの係数の数は少
なくできるので、適応フィルタ12に入力する参照信号x
や適応フィルタ12のフィルタ係数wi の更新のための演
算に必要な積和計算の数が小さなものとなり、演算量が
減少する。
【0025】本実施例では、コントローラ20の次数すな
わち数2における状態変数pの数は6であり、フィルタ
係数Cの数すなわち数1におけるモデリングフィルタタ
ップ長Mは512 、適応フィルタの係数wi の数すなわち
適応フィルタタップ長Nは512 であった。
【0026】いまコントローラ20のみによる制御を考察
すると、防振対象物2上の振動加速度スペクトルは図7
のようになり、床の共振によるピークと周期的な成分は
低減されない。なお図7において破線部分はコントロー
ラ20を作動させなかった場合の特性を示すものである。
【0027】これに適応フィルタ制御部10を付加するこ
とにより図8に示すように振動加速度スペクトルは変化
し、防振対象物2の振動が効果的に低減されていること
が分かる。
【0028】また本実施例において、適応フィルタのみ
の制御を行ってみたところ、フィルタ係数Cの数が大き
すぎて演算が不可能であった。さらに演算可能な範囲で
フィルタ係数Cを一部用いずに演算した場合ハウリング
のため動作が不安定となった。
【0029】
【発明の効果】本発明は、防振対象物の固有振動数にお
ける振動伝達率を抑制するパラメータに基づき演算した
制御信号yk と予め計測したパラメータに基づき適応フ
ィルタ駆動して演算した制御信号ya とを合成して加振
アクチュエータを駆動する信号を形成するので、予め計
測したパラメータすなわちフィルタ係数Cの数を少なく
して演算量を減少させることができ、実用的で比較的低
コストの振動制御方法および装置を供することができ
る。
【0030】また制御信号yk による制御で共振周波数
における振動伝達率が低減され防振性能がより望ましい
特性となり、防振対象物の振動を効果的に低減し適用範
囲の広い振動制御方法および装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の振動制御装置の構成図である。
【図2】同装置におけるフィルタ係数Cのあらわすべき
伝達特性を示す図である。
【図3】本発明に係る一実施例の振動制御装置の構成図
である。
【図4】同例における床面に伝わってくる振動加速度の
スペクトルを示す図である。
【図5】同例の振動伝達特性を示す図である。
【図6】同例のフィルタ係数Cのあらわすべき伝達特性
を示す図である。
【図7】コントローラのみによる制御時の振動加速度ス
ペクトルを示す図である。
【図8】本実施例における振動加速度スペクトルを示す
図である。
【符号の説明】
1…床面、2…防振対象物、3…防振支持系、4…加振
アクチュエータ、5…振動センサ、10…適応フィルタ制
御部、11…ハウリングキャンセリングフィルタ、12…適
応フィルタ、13…Filtered−X LMS、14…コントロ
ーラ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振支持手段を介して支持された防振対
    象物に加振手段により振動を加え振動源から伝わる振動
    を打ち消して前記防振対象物の振動を低減する振動制御
    方法において、 防振対象物の振動情報を検出し、 前記防振対象物の固有振動数における振動伝達率を抑制
    するパラメータに基づき前記検出振動情報を演算処理し
    て制御信号yk を形成し、 予め計測したパラメータに基づき適応フィルタを駆動し
    て前記検出振動情報を演算処理し適応的に作成される制
    御信号ya を形成し、 前記制御信号yk と前記制御信号ya とを合成して前記
    加振手段の駆動信号を形成し駆動制御することを特徴と
    する振動制御方法。
  2. 【請求項2】 防振支持手段を介して支持された防振対
    象物に加振手段により振動を加え振動源から伝わる振動
    を打ち消して前記防振対象物の振動を低減する振動制御
    装置において、 前記防振対象物の振動を検出する振動検出手段と、 前記防振対象物の固有振動数における振動伝達率を抑制
    するパラメータに基づき前記振動検出手段が検出した振
    動情報を演算処理して制御信号yK を形成するコントロ
    ーラと、 予め計測したパラメータに基づき前記振動検出手段が検
    出した振動情報を演算処理し適応的に作成される制御信
    号ya を形成する適応フィルタと、 前記コントローラが形成した制御信号yk と前記適応フ
    ィルタが形成した制御信号ya とを合成して前記加振手
    段の駆動信号を形成する合成手段とを備えたことを特徴
    とする振動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008287635A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Kikuchiseisakusho Co Ltd 伝達力或いは振動等の信号制御方法及び装置
CN114035626A (zh) * 2021-11-12 2022-02-11 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 振动控制装置及其控制方法

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JP2008287635A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Kikuchiseisakusho Co Ltd 伝達力或いは振動等の信号制御方法及び装置
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