JPH0739605A - 室内用組み立て型ジャングルジム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 滑り台付き室内用組み立て型ジャングルジム
であって、小スペースで且つ安全なものを提供するこ
と。 【構成】 多数のパイプコネクタ13〜16と、多数の同一
直径及び同一長さの厚紙パイプ９等により、立体的な多
数の方形枠を有するジャングルジム本体18を構成する。
そして、そのジャングルジム本体18の上端部の一部に踊
り場板10が着脱自在に保持され、その踊り場板10に隣接
して滑り板11が係止される。さらに、滑り板11の上方空
間に隣接する垂直な方形枠部に着脱自在に安全用閉塞板
12が係止される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、幼児が室内で使用する
組み立て型ジャングルジムに関し、特に狭小な場所でも
滑り台をジャングルジムの一側部に平行して配置するこ
とができる小スペース型のものを提供すると共に、それ
を安全に使用できるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】本出願人は、既に多数の厚紙パイプと多
数のパイプコネクタとを接続してジャングルジムを構成
し、そのジャングルジムの一端に滑り台を取付た滑り台
付き組み立て型ジャングルジムを提案している。このジ
ャングルジムはその本体の一部を外方に突出させ、その
突出端部に滑り台の上端を係止させたものである。そし
て、滑り台をその突出方向に延長するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ジャングルジムは、滑り台がジャングルジム本体から長
く突出するため、比較的狭小な室内にそれを置くスペー
スが存在しなかったり、滑り台の端が壁や家具等に近接
する場合があった。このような場合、幼児が安全に且つ
自由にジャングルジムで遊び難い虞れがあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題を解決するため、次の構成をとる。本発明の室内用組
み立て型ジャングルジムは、中心部から互いに直交する
三次元の各方向に柱嵌着部３及び横部材８，８ａが一体
的に突出した多数のコネクタ13，14，15，16を有し、そ
れらコネクタの嵌着部に多数の同一直径及び同一長さの
厚紙パイプ９の両端部が圧入される。それにより、立体
的な多数の方形枠部で形成されるジャングルジム本体18
を構成する。そして、そのジャングルジム本体18の上端
面の一部に踊り場板10が着脱自在に嵌着保持され、その
踊り場板10に隣接して滑り板11の上端が着脱自在にジャ
ングルジム本体18に係止される。そして、ジャングルジ
ム本体18に取付られた滑り板11の上方空間に隣接するジ
ャングルジム本体18の垂直な方形枠部に、安全用閉塞板
12が着脱自在に係止されることを特徴とする。

【０００５】

【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例につき
説明する。図１は本発明の室内用組み立て型ジャングル
ジムの一例を示す全体的斜視図であり、図２はそのジャ
ングルジム本体18の組み立て説明図、図３は本ジャング
ルジムに取付られる滑り板11の側面図、図４は同踊り場
板10の斜視図、図５は図４のＶ−Ｖ矢視断面図、図６は
本ジャングルジムに取付られる安全用閉塞板12の側面
図、図７はその裏面斜視図及び取付説明図である。又、
図８は滑り板11の取付説明図であり、図９は本ジャング
ルジムの要部斜視図である。さらに、図10〜図14は本ジ
ャングルジムに使用されるコネクタ13〜14の斜視図、図
15は本組み立てジャングルジムの第２実施例の斜視図で
ある。

【０００６】この室内用組み立て型ジャングルジムは、
先ずジャングルジム本体18が多数の同一直径及び同一長
さの厚紙パイプ９と、夫々多数個の四種類のコネクタ13
〜16とにより構成される。このコネクタ13〜16は図10〜
図14に示す如く、中心部17から互いに直交する三次元の
各方向に柱嵌着部３及び横部材８，８ａが一体的に突出
したものであり、図10は６叉にそれらが突出し、図12の
中心部17は５叉にそれらが突出し、図13は４叉に、図14
は３叉に夫々突出したものである。そして、その叉の付
け根にはフランジ部が形成され、そこに厚紙パイプ９の
端部が当接される。中心部17に対して第一軸線１方向に
突出する柱嵌着部３はパイプ状に形成され、その外周に
凸条２が僅かに突出している。又、水平方向である第二
軸線４及び第三軸線４ａ方向に突出する横部材８，８ａ
は断面十字状に形成されている。即ち、縦壁５と横壁６
とが十字状に形成され、その縦壁５の根元部に補強用の
厚肉部７が一体的に形成されている。この厚肉部７は、
縦壁５の高さよりも僅か低く形成され、厚紙パイプ９の
嵌着時にそれが邪魔にならないように構成されている。

【０００７】厚紙パイプ９が横部材８，８ａに嵌着され
ると、図11の如く円形の厚紙パイプ９が僅かに弾性変形
し、確実に抜け止めされる。このような各種のコネクタ
を用い、図２に示す如く厚紙パイプ９の両端部をコネク
タで連結し、順次ジャングルジム本体18が誰にでも組み
立てられる。図２は図１における最上段部を組み立てる
順序を一例として示したものである。図１の実施例では
ジャングルジム本体18の一つの隅部に踏台状部が突出さ
れ、その上端に踊り場板10が載置される。この踊り場板
10は図４及び図５に示す如く形成されている。即ち、方
形枠の外周よりも僅かに大きな平面を有し、各隅部が欠
切されると共に、その四周はパイプの外周に沿って湾曲
し、そこにフック20が形成される。そして、一方の縁部
側は中心部を除いて大きな欠切部22が両側に形成されて
いる。また裏面側は図５の如く複数の補強リブ21が格子
状に突出形成され、その裏面側で一方の縁部には、フッ
ク20に対向し、挟持爪19が突出形成されている。なお、
本発明の構成部品は厚紙パイプ９を除いて合成樹脂の射
出成形体で形成されている。

【０００８】次に滑り板11は、裏面側上端部に図16に示
す如く、その両側寄りに夫々一対の挟持爪19が対抗して
突設されている、この一対の挟持爪19の間隔は厚紙パイ
プ９の直径よりも僅かに狭く形成されている。さらに、
挟持爪19と滑り台本体の両側からの距離Ｌは前記踊り場
板10の前記欠切部の幅Ｗよりも僅かに長い。それによ
り、図８のように滑り板11の側縁を、側方の立ち上がり
柱用厚紙パイプに接触させると、挟持爪19の側面が踊り
場板の欠切部22の側縁に係止され、滑り板11がさらに側
方へ逃げるのを防止する、位置決め作用を奏する。ま
た、挟持爪19と滑り板本体の側縁との中間にはストッパ
部23が突設されている。このストッパ部23と側縁との距
離Ｍは厚紙パイプ９の直径よりも僅かに長く形成され、
後述する図15のごとく滑り板を、ジャングルジム本体の
中央の端部に踏台状に突出した部分に、幅方向に均等に
配置したとき、左右一対の前記ストッパ部23がその踏台
の両側のコネクタに位置決めされ、左右何れの方向へも
移動しないように構成するものである。

【０００９】このような滑り板11は図８に示す如く踊り
場板10が載置された場所において、その欠切部22に、そ
の滑り板11の上端部下面に突設された挟持爪19が挿入さ
れ、その縁部の厚紙パイプ９に嵌着される。なお、この
滑り板11の取付前に、滑り板11の上方空間に隣接する垂
直な方形枠に安全用閉塞板12が嵌着される。この安全用
閉塞板12は、図６及び図７に示す如く、裏面側に複数の
補強リブ21が突出されると共に、その四隅部が欠切され
ている。この欠切はコネクタとの干渉を避けるものであ
る。そして、裏面側には各隅部ごとに二つの挟持爪19が
突出され、その挟持爪19により図７（Ｂ）に示す如く滑
り板11の上方の矩形枠に、安全用閉塞板12が嵌着保持さ
れる。この安全用閉塞板12は、幼児が滑り板11の上部か
ら下方に滑り降りる際に、その腕や手がパイプ枠に挟み
込まれないようにしたり、複数の幼児が同時に使用する
場合に、一方の幼児の腕や頭等が枠部からはみ出した
時、他の幼児が滑り板11を滑り下りて互いに衝突する危
険を防止するためのものである。

【００１０】なお、この実施例では隅部の踏台状に突出
した方形枠部上端に踊り場板10及び滑り板11を設けた
が、この踊り場板10を図１において中央部の踏台状に突
出した方形枠部上端に配置し、そこに滑り板11を取付て
もよい。図１に示すように滑り板11を取付けた場合に
は、ジャングルジム全体の占有スペースを小さくし、狭
小な場所でも幼児が自由に遊ぶことが可能となる。即
ち、滑り台の先端がジャングルジム本体から突出する長
さを短くできる。次に、図15はジャングルジム本体18
に、二つの滑り板11及び二つの踊り場板10が設けられた
実施例である。

【００１１】

【発明の効果】本発明の室内用組み立て型ジャングルジ
ムは、ジャングルジム本体18の上端面の一部に着脱自在
に踊り場板10が嵌着保持され、その踊り場板10に隣接し
てジャングルジム本体18に滑り板11が係止される。そし
て、そのジャングルジム本体18の上方空間に隣接するジ
ャングルジム本体18の垂直な方形枠内に安全用閉塞板12
が着脱自在に係止される構造を有するから、幼児が滑り
板11を滑走中に誤って手等をジャングルジム本体18のパ
イプ枠部に挟み込む危険を防止できる。また、複数の幼
児の一方が手や頭等をパイプ枠から飛び出させたとき、
他の幼児が滑り台を滑り下りて互いに衝突する虞れを防
止する。しかも、このような安全用閉塞板12を設けるこ
とにより、安全用閉塞板12の側部に平行して滑り板11を
配置することが可能となり、それによりすべり台付き組
み立て型ジャングルジムの使用スペースを小さくするこ
とができる。即ち、滑り台先端がジャングルジム本体か
ら突出する長さを短くすることができる。従って、比較
的狭小な室内でも安全に幼児が遊べるジャングルジムを
提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のジャングルジムの第１実施例の斜視
図。

【図２】図１におけるジャングルジム本体18の組み立て
説明図。

【図３】同ジャングルジムの滑り板11の側面図。

【図４】同ジャングルジムに用いられる踊り場板10の斜
視図。

【図５】図４のＶ−Ｖ矢視断面図。

【図６】同ジャングルジムに用いられる安全用閉塞板12
の側面図。

【図７】同安全用閉塞板12の裏面側斜視図及びその取付
説明図。

【図８】同ジャングルジムの滑り板11の取付説明図。

【図９】同実施例の要部斜視図。

【図10】本ジャングルジムに用いられるコネクタ13の斜
視図。

【図11】図10のII−II矢視断面図。

【図12】本ジャングルジムに用いられるコネクタ14の斜
視図。

【図13】本ジャングルジムに用いられるコネクタ15の斜
視図。

【図14】本ジャングルジムに用いられるコネクタ16の斜
視図。

【図15】本ジャングルジムの第２実施例の斜視図。

【図16】本ジャングルジムに用いられる滑り板11の裏面
側上端部の斜視図。

【符号の説明】

１ 第一軸線 ２ 凸条 ３ 柱嵌着部 ４ 第二軸線 ４ａ 第三軸線 ５ 縦壁 ６ 横壁 ７ 厚肉部 ８ 横バー嵌着部 ８ａ 横バー嵌着部 ９ 厚紙パイプ 10 踊り場板 11 滑り板 12 安全用閉塞板 13 コネクタ 14 コネクタ 15 コネクタ 16 コネクタ 17 中心部 18 ジャングルジム本体 19 挟持爪 20 フック 21 補強リブ 22 欠切部 23 ストッパ部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中心部17から互いに直交する三次元の各
   方向に柱嵌着部３及び横バー嵌着部８，８ａが一体的に
   突出した多数のコネクタ 13,14,15,16と、 夫々両端部が前記コネクタの前記柱嵌着部に着脱自在に
   圧入される多数の同一直径および同一長さのパイプ９
   と、の結合により立体的な多数の方形枠部で構成される
   ジャングルジム本体18と、 その本体18の上端面の一部に着脱自在に嵌着保持される
   踊り場板10と、 前記踊り場板10に隣接して上端が着脱自在に前記本体18
   に係止される滑り台11と、 前記本体18に取付けられた前記滑り台11の上方空間に隣
   接する該本体18の垂直な前記方形枠部に着脱自在に係止
   される安全用閉塞板12と、 を具備する室内用組み立て型ジャングルジム。