JPH0739493U - 喫煙装置 - Google Patents

喫煙装置

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JPH0739493U
JPH0739493U JP6963193U JP6963193U JPH0739493U JP H0739493 U JPH0739493 U JP H0739493U JP 6963193 U JP6963193 U JP 6963193U JP 6963193 U JP6963193 U JP 6963193U JP H0739493 U JPH0739493 U JP H0739493U
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康之 長谷川
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康之 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 喫煙時に室内の空気を清浄に保てると共に、
安全性や利便性等に極めて優れた喫煙装置を提供する。 【構成】 吸口3a、煙吹込み口3b及び煙排出口3c
を有し、タバコTを吸口3aに接続した状態で収容し得
る開閉可能なケース3と、ケース3内に配設され、タバ
コTの一部分を全周に亘って挾持すると共に、タバコT
をケース3内面と非接触状態に支持する支持具4とから
成るクリーンボックスパイプ1と;クリーンボックスパ
イプ1の煙排出口3cに接続され、煙吹込み口3bから
ケース3内へ吹き込まれた主流煙及びケース3内で発生
した副流煙を吸引し、これらを浄化して排出する浄化排
出装置2とから構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、喫煙者が紙巻タバコやパイプタバコ等を吸う際に使用するものであ り、環境衛生に良く、安全性や利便性等に優れた喫煙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、紙巻タバコやパイプタバコ等のタバコは、昔から代表的な嗜好品の一 つとして人々に安らぎと潤いを与えている。 近時、喫煙者率が漸減傾向にあるものの、現在に於いても多数の喫煙者が居り 、タバコが個人の嗜好品の一つとして愛用されている。
【0003】 その一方、喫煙による煙害や喫煙者の喫煙マナー等が問題になっている。 即ち、喫煙をすることによって、タバコからの副流煙や喫煙者からの排煙に よって周囲の人が迷惑を受ける。タバコからの副流煙や喫煙者からの排煙が室 内の壁や天井、窓ガラス、カーテン等を汚す。喫煙者のタバコの火の不始末に よる火災や衣服類、絨毯等の焼き焦げが発生する。灰皿を用意していてもタバ コの灰が周囲に散らかったりする。捨てられた吸殻によって美観が損なわれる 。等様々な問題が発生している。
【0004】 一方、近年、喫煙による煙害等を解決する様々な喫煙具が開発され、実用に供 されている。 従来、この種喫煙具としては、例えば灰皿にファン及びフィルター等を組み込 んだものがあり、タバコを灰皿に置いたときにタバコから出る副流煙をファンに より吸い込み、フィルターを通して浄化するようにしたものである。 然し乍ら、前記喫煙具は、副流煙の一部をフィルターで浄化する程度のもので あり、上述した問題の極一部しか解決できず、全ての問題を解決することは甚だ 困難であった。 又、従来に於いては、喫煙による様々な問題を全て解決する喫煙具は未だ開発 されて居らず、その開発が強く要請されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、喫煙時に於ける上記のような問題を解消する為に創案されたもので あり、その目的は環境衛生に良く、安全性や利便性等に極めて優れた喫煙装置を 提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本考案の喫煙装置は、吸口、煙吹込み口及び煙排出 口を有し、タバコを吸口に接続した状態で収容し得る開閉可能なケースと、ケー ス内に配設され、タバコの一部分を全周に亘って挾持すると共に、タバコをケー ス内面と非接触状態に支持する支持具とから成るクリーンボックスパイプと;ク リーンボックスパイプの煙排出口に接続され、煙吹込み口からケース内へ吹き込 まれた主流煙及びケース内で発生した副流煙を吸引し、これらを浄化して排出す る浄化排出装置とから構成したものである。
【0007】
【作用】
前記喫煙装置を用いて紙巻タバコを吸う場合には、先ず、クリーンボックスパ イプの煙排出口を浄化排出装置へ接続する。 次に、紙巻タバコに火を点け、これをクリーンボックスパイプのケース内にセ ットする。即ち、紙巻タバコのフィルター部分を吸口に接続すると共に、紙巻タ バコのフィルター近傍部分を支持具で挾持し、紙巻タバコをケース内面と非接触 状態に支持する。 尚、支持具は、ケース内に着脱可能且つ移動調整可能に取り付けられている為 、支持具の取替え並びに移動調整を行うことによって、タバコの長さや大きさに 関係なく、タバコの所定の位置を確実且つ良好に挾持することができる。 そして、喫煙者は、クリーンボックスパイプ内に紙巻タバコをセットしたら、 吸口から主流煙を吸い込むと共に、吸い込んだ主流煙を吹込み口からケース内に 吹き込む。そうすると、ケース内へ吹き込まれた主流煙及びケース内で発生した 副流煙は、浄化排出装置によって煙排出口から順次吸引されて浄化され、室内若 しくは室外へ排出される。
【0008】 即ち、浄化排出装置が、フィルター及びファン等を備えたクリーンボックスと 、クリーンボックスとクリーンボックスパイプを接続する吸引用ホースと、クリ ーンボックスに接続されるフィルターボックスとから構成されている場合には、 クリーンボックスパイプ内の主流煙及び副流煙は、ファンの吸引作用によって吸 引用ホースを介してクリーンボックスへ吸引され、クリーンボックスのフィルタ ーで浄化された後、フィルターボックスへ流入し、フィルターボックスのフィル ターで更に浄化されて室内へ順次排出されて行く。 このとき、フィルターの濾過作用によって副流煙及び主流煙中のニコチン、タ ール等の有害物質が濾過され、室内へは比較的クリーンな煙が排出されることに なる。その結果、環境衛生に非常に良く、室内の汚損も防止される。特に、煙を クリーンボックスのフィルターとフィルターボックスのフィルターで2段階に浄 化している為、室内の空気はより清浄になる。
【0009】 又、浄化排出装置が、フィルター及びファン等を備えたクリーンボックスと、 クリーンボックスとクリーンボックスパイプを接続する吸引用ホースと、室内の 床若しくは壁に設けた吸込み口ボックスと、クリーンボックスと吸込み口ボック スを接続する接続用ホースとから構成されている場合には、クリーンボックスパ イプ内の主流煙及び副流煙は、吸引用ホースを介してクリーンボックス内へ吸引 され、ここでフィルターにより浄化された後、接続用ホース及び吸込み口ボック スを経て室外へ排出される。 この場合、煙を室外へ排出するようにしている為、室内の空気は略100%近 く清浄になる。
【0010】 更に、浄化排出装置が、室内の床若しくは壁に設けられ、建物に配設した空調 システムの排気ダクトに連通する吸込み口ボックスと、クリーンボックスパイプ と吸込み口ボックスを接続する吸引用ホースとから構成されている場合には、ク リーンボックスパイプ内の主流煙及び副流煙は、空調システムの送風機の吸引作 用によって、吸引用ホース及び吸込み口ボックスを順次経て排気ダクト内へ吸引 され、送風機の近傍に配置したフィルターで浄化された後、大気中へ排出される 。 この場合も、煙を室外へ排出するようにしている為、室内の空気は略100% 近く清浄になる。
【0011】 一方、喫煙によって生じた灰は、クリーンボックスパイプのケース内に順次溜 まって行く。その結果、喫煙時に灰が周囲に散らかったり、火種が室内等に落ち たりするのを確実に防止できると共に、灰皿も不要になる。 そして、喫煙によってタバコが短くなって火種が支持具の所まで来ると、支持 具によってタバコが強く挾持されている為に火が自動的に消えることになる。そ の結果、タバコの火の不始末による火災等が皆無となる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1乃至図13は本考案の第1実施例に係る喫煙装置を示し、当該喫煙装置は 、室内で持ち運べるようにしたものであり、クリーンボックスパイプ1と、浄化 排出装置2とから構成されている。
【0013】 前記クリーンボックスパイプ1は、基端部に吸口3a及び煙吹込み口3bを、 先端部に煙排出口3cを夫々有するケース3と、ケース3内に配設された支持具 4と、ケース3内で煙排出口3cの近傍位置に配設された風量調節ダンパ5とか ら成る。
【0014】 即ち、ケース3は、図2乃至図4に示す如く、不燃性及び耐熱性等に優れた木 材、金属材、プラスチック材等によりパイプ状に形成されて居り、内部空間へタ バコTを収容できるように一部分が開閉可能に構成されている。 本実施例では、ケース3は、図3に示す如く、上面側が略開放され、基端部に 煙吹込み口3bを形成した下部ケース3Aと、下部ケース3Aの上面側に着脱自 在に取り付けられ、下部ケース3Aの開口部を開閉可能に覆う下面側が開放され た上部ケース3Bと、下部ケース3Aの基端部に着脱自在に取り付けられ、吸口 3aを形成する筒状の吸引パイプ6と、上部ケース3Bの先端部下面側に固定さ れ、煙排出口3c及びこれに連通する接続用筒部3dを形成した前部ケース3C 等から構成されている。 又、下部ケース3Aの基端部には吸口3aに連通してタバコTの一端部が差し 込まれる筒状の差込みパイプ7が着脱自在に取り付けられている。この差込みパ イプ7は、内径の異なるものが数種類用意されて居り、直径の異なる数種類のタ バコに対応できるようになっている。 更に、下部ケース3Aの基端部には略ラッパ状の吹込みパイプ8が固着されて 居り、喫煙者が吸い込んだ煙を煙吹込み口3bからケース3内へ確実に吹き込め るように為されている。 尚、図3及び図4に於いて、9は上部ケース3Bの先端部に埋設された鉄片、 10は下部ケース3Aの先端部に埋設され、鉄片9を吸着して上部ケース3Bを 閉じた状態に保持する磁石片、3eは上部ケース3Bに形成され、透明なプラス チック板11(若しくはガラス板)を嵌め込んだ覗き窓、3f及び3gは下部ケ ース3A及び上部ケース3Bに等間隔毎に形成され、後述する支持具4を取付け る為の係止穴、12は下部ケース3A及び上部ケース3Bの係止穴3f,3g近 傍位置に埋設された板状の鉄片である。
【0015】 上記実施例に於いては、下部ケース3Aに上部ケース3Bを着脱自在に取り付 けるようにしたが、他の実施例に於いては、図示していないが、上部ケース3B をヒンジ(図示省略)を介して下部ケース3Aへ回動可能に取付けるようにして も良い。 又、上記実施例に於いては、下部ケース3Aと吸引パイプ6と吹込みパイプ8 とを夫々別体に形成したが、他の実施例に於いては、吸引パイプ6及び吹込みパ イプ8を下部ケース3Aと一体的に形成するようにしても良い。 更に、上記実施例に於いては、前部ケース3Cを別体に形成し、上部ケース3 Bへ固定するようにしたが、他の実施例に於いては、前部ケース3Cを下部ケー ス3Aに取り付けるようにしても良く、或いは前部ケース3Cを下部ケース3A 若しくは上部ケース3Bと一体的に形成するようにしても良い。
【0016】 前記支持具4は、ケース3内に着脱可能且つ移動調整可能に取り付けられて居 り、タバコTの一部分を全周に亘って挾持すると共に、タバコTをケース3内面 と非接触状態に支持するものである。 本実施例では、支持具4は、図3及び図4に示す如く、金属材により形成され 、下部ケース3Aの係止穴3fに着脱自在に嵌合される係止突起4aを備えた略 板状の下部支持体4Aと、同じく金属材により形成され、上部ケース3Bの係止 穴3gに着脱自在に嵌合される係止突起4bを備えた略板状の上部支持体4Bと から成る。 又、下部支持体4A及び上部支持体4BにはタバコTの一部分を全周に亘って 挾持すると共にタバコTをケース3内面と非接触状態に支持する半円状の凹部4 c,4dが夫々形成されて居り、各支持体4A,4Bを対向させたときには凹部 4c,4d間に円形の間隙が形成されるようになっている。この凹部4c,4d の内径は、火の点いたタバコTを挾持して火種部分が凹部4c,4d間に来たと きに火が自動的に消えるように設定されている。 更に、下部支持体4A及び上部支持体4Bには鉄片12に吸着される磁石片1 3が埋設されている。 而して、支持具4は、各支持体4A,4Bの係止突起4a,4bを各支持ケー スの係止穴3f,3gへ嵌合することによって、ケース3内へ取り付けることが でき、又、係止突起4a,4bと係止穴3f,3gとの嵌合位置を適宜に変える ことによって、ケース3に対して移動調整することができる。各支持体4A,4 Bをケース3へ取り付けたときには、磁石片13と鉄片12とが吸着される為、 支持具4はケース3へより強固に取り付けられることになる。 尚、支持具4の各支持体14A,14Bは、凹部4c,4dの内径の異なるも のが数種類用意されて居り、直径の異なる数種類のタバコTに対応できるように なっている。
【0017】 上記実施例に於いては、各支持体14A,14Bに磁石片13を埋設してこれ をケース3に埋設した鉄片12へ吸着させるようにしたが、他の実施例に於いて は、各支持体14A,14Bに鉄片12を埋設し、ケース3側に磁石片13を埋 設するようにしても良く、或いは各支持体14A,14B及びケース3の両方に 磁石片13を埋設するようにしても良い。更に、他の実施例に於いては、磁石片 13と鉄片12の両方を省略し、係止突起4a,4bと係止穴4c,4dのみで 各支持体14A,14Bをケース3へ取り付けるようにしても良い。
【0018】 前記風量調節ダンパ5は、ケース3内で且つ煙排出口3cの近傍位置に配設さ れて居り、煙排出口3cの風量を調整するものである。 本実施例では、風量調節ダンパ5は、図3及び図6に示す如く、煙排出口3c の開口面積を調節できるように前部ケース3Cの裏面に摺動自在に取り付けられ ている。
【0019】 一方、前記浄化排出装置2は、クリーンボックスパイプ1の煙排出口3cに接 続され、煙吹込み口3bからケース3内へ吹き込まれた主流煙及びケース3内で 発生した副流煙を吸引し、これらを浄化して排出するものであり、吸引用ホース 14と、クリーンボックス15と、フィルターボックス16とから構成されてい る。
【0020】 前記、吸引用ホース14は、クリーンボックスパイプ1の煙排出口3cと後述 するクリーンボックス15の吸込み口17aとを接続してクリーンボックスパイ プ1のケース3内の煙をクリーンボックス15の収納ケース17内へ導くもので ある。 本実施例では、吸引用ホース14には適宜の直径及び長さを有する可撓性のゴ ムホース(若しくはプラスチック製のホース)が使用されて居り、一端部が前部 ケース3Cの接続用筒部3dに着脱自在に嵌合されるようになっている。又、吸 引用ホース14の他端部には図7に示すようにクリーンボックス15の吸込み口 へ着脱自在に挿入される筒状の接続具14aが取り付けられている。
【0021】 前記クリーンボックス15は、図8乃至図11に示す如く、携帯可能な大きさ に形成されて居り、吸込み口17a及び吹出し口7bを有する収納ケース17と 、収納保持部材18と、フィルター9と、ファン20と、電池21と、スイッチ 22等から構成されている。
【0022】 即ち、収納ケース17は、金属材及びプラスチック材により携帯可能な箱形に 形成されて居り、内部へ収納した収納保持部材18等を全て取り出せるように開 閉可能に構成されている。 本実施例では、収納ケース17は、先端部に吹出し口17bを形成した角筒状 のケース本体17Aと、ケース本体17Aの基端部に着脱自在に嵌合され、吸引 用ホース14が着脱自在に接続される二つの吸込み口17aを形成した蓋板17 Bとから成る。又、蓋板17Bには各吸込み口17aを適宜に開閉できるように 開閉板17cが摺動自在に取り付けられている。
【0023】 収納保持部材18は、収納ケース17に抜き差し自在に挿着され、フィルター 19、ファン20、電池21及びスイッチ22を収納保持するものであり、フィ ルター19を保持するフィルター保持部18aと、ファン20を保持するファン 保持部18bと、電池21を収納保持する電池収納保持部18cと、スイッチ2 2を保持するスイッチ保持部18dとを備えている。
【0024】 フィルター19は、収納保持部材18のフィルター保持部18aに吸込み口1 7aと対向するように保持されて居り、吸込み口17aから収納ケース17内に 吸い込まれた煙を浄化即ち煙に含まれているニコチン、タール等の有害成分を取 り除くものである。 本実施例では、フィルター19の材料には従来公知のものと同様に化学繊維や パルプシート、或いは化学繊維と活性炭等の吸着材とを組み合わせたものが使用 されて居り、当該フィルター19は、フィルター保持部19aに取り外し自在に 保持され、取り替えできるようになっている。
【0025】 ファン20は、クリーンボックスパイプ1のケース3内の煙を収納ケース17 内へ吸引して吹出し口17bから強制的に外部へ排出するものであり、収納保持 部材18のファン保持部18bに収納保持された小型のモータ20aと、モータ 軸に取付けられ、吹出し口17bの近傍に位置する羽根20bとから成る。
【0026】 電池21は、ファン20を駆動するものであり、収納保持部材18の電池収納 保持部18cに収納保持され、端子(図示省略)及びリード線(図示省略)等を 介してモータ20a及びスイッチ22に接続されている。 本実施例では、電池21には単3の乾電池が2本使用されている。
【0027】 スイッチ22は、ファン20を制御するものであり、収納保持部材18のスイ ッチ保持部18dに収納保持され、その摘み部22aが蓋板17Bを貫通して収 納ケース17外へ突出している。 本実施例では、スイッチ22にはゼンマイ式のタイマースイッチが使用されて 居り、一定時間経過後にスイッチ22がoffの状態になるように設定されてい る。
【0028】 上記実施例に於いては、収納ケース17に二つの吹込み口17aを形成したが 、他の実施例に於いては、吹込み口17aを一つ若しくは三つ以上形成するよう にしても良い。 又、上記実施例に於いては、フィルター19を収納ケース17の吹込み口17 a近傍位置にのみ配設するようにしたが、他の実施例に於いては、フィルター1 9を収納ケース17の吹込み口17a近傍位置と吹出し口17b近傍位置の両方 に夫々配設するようにしても良い。この場合には煙の浄化をより確実に行えるこ とになる。
【0029】 前記フィルターボックス16は、クリーンボックス15の吹出し口17bに着 脱自在に接続され、クリーンボックス15の吹出し口17bから排出された煙を 更に浄化するものであり、図12及び図13に示す如く、フィルターケース23 と、フィルター保持部材24と、フィルター25とから成る。
【0030】 即ち、フィルターケース23は、略筒状に形成されて居り、一端部がクリーン ボックス15の吹出し口17bに着脱自在に挿入されるようになっている。又、 フィルターケース23の一端部にはクリーンボックス15の吹出し口17bに連 通する入口23aが形成されていると共に、他端部には出口23bが形成されて いる。更に、フィルターケース23は、分解可能に形成されて居り、内部に収納 したフィルター保持部材24及びフィルター25を取り出せるようになっている 。 尚、23cはフィルターケース23の入口23a近傍に形成した二次空気誘引 孔である。
【0031】 フィルター保持部材24は、フィルターケース23内に抜き差し自在に挿着さ れて居り、後述するフィルター25を保持するものである。
【0032】 フィルター25は、有底筒状を呈し、フィルター保持部材24に着脱自在に保 持されて居り、フィルターケース23の入口23aから流入した煙を浄化するも のである。 本実施例では、フィルター25にはクリーンボックス15に使用されているフ ィルター19と同一のものが使用されている。
【0033】 次に、前記喫煙装置を用いて紙巻タバコTを吸う場合について説明する。 先ず、クリーンボックスパイプ1の煙排出口3cとクリーンボックス15の吸 込み口17aとを吸引用ホース14で接続すると共に、クリーンボックス15の 吹出し口17bにフィルターボックス16の入口23a側を接続する。このとき 、クリーンボックス15の吸引用ホース14を接続していない方の吸込み口17 aは開閉板17cにより閉塞する。 尚、喫煙者が二人の場合には、クリーンボックスパイプ1と吸引用ホース14 を二組用意し、各クリーンボックスパイプ1の煙排出口3cとクリーンボックス 15の各吸込み口17aとを吸引用ホース14で夫々接続すれば良い。
【0034】 次に、クリーンボックス15のスイッチをonの状態にしてファン20を駆動 すると共に、紙巻タバコTに火を点け、クリーンボックスパイプ1の上部ケース 3Bを開放して紙巻タバコTのフィルター部分を吸引パイプ6(吸口3a)に差 し込む。尚、吸引パイプ6は、タバコTの太さに応じたものが使用されている。
【0035】 紙巻タバコTを吸引パイプ6に差し込んだら、上部ケース3Bを閉じて紙巻タ バコTのフィルター近傍部分を下部支持体4Aの凹部4cと上部支持体4Bの凹 部4dとで挾持する。尚、下部支持体4A及び上部支持体4Bは、タバコTのフ ィルター近傍部分を挾持するように、タバコTの長さに応じて予め取り付け位置 が調整されている。又、各支持体4A,4Bの凹部4c,4dの大きさも、タバ コTのフィルター近傍部分を確実且つ強固に挾持できるように、タバコTの太さ に応じたものが使用されている。更に、クリーンボックスパイプ1の風量調節ダ ンパ5も、タバコTが急激に燃焼しないように煙排出口3cを通過する空気量が 適当な量になるように予め調節されている。
【0036】 そして、喫煙者は、ケース3内に紙巻タバコTをセットしたら、吸引パイプ6 から主流煙を吸い込むと共に、吸い込んだ主流煙を吹込みパイプ8(吹込み口3 b)からケース3内に吹き込む。そうすると、ケース3内の副流煙及び主流煙は 、ファン20の吸引作用によって煙排出口3c及び吸引用ホース14を経てクリ ーンボックス15の吸込み口17aに吸引され、クリーンボックス15内のフィ ルター19で浄化された後、吹出し口17bからフィルターボックス16の入口 23aへ流入し、フィルターボックス16内のフィルター25で更に浄化されて 出口23bから室内へ順次排出されて行く。
【0037】 このとき、フィルター19,25の濾過作用によって副流煙及び主流煙中のニ コチン、タール等の有害物質が濾過され、室内へは比較的クリーンな煙が排出さ れることになる。その結果、環境衛生に非常に良く、室内の汚損も防止される。 特に、煙をクリーンボックス15のフィルター19とフィルターボックス16の フィルター25で2段階に浄化している為、室内の空気はより清浄になる。 又、ケース3内の煙をファン20によって強制的に吸引するようにしている為 、煙がケース3の吸口3aや煙吹込み口3bから室内へ洩れることがなく、煙は クリーンボックス15及びフィルターボックス16の各フィルター19,25を 経てから室内へ排出されることになる。その結果、煙の浄化をより確実に行える 。然も、煙の排出も自動で行えるので、至極便利である。 更に、喫煙によって生じた灰は、下部ケース3A内に落下し、ここへ順次溜ま って行く。その結果、喫煙時に灰が周囲に散らかったり、火種が室内等に落ちた りするのを防止できると共に、灰皿も不要になる。
【0038】 そして、喫煙によってタバコTが短くなって火種が支持具4の所まで来ると、 支持具4によってタバコTが強く挾持されている為に火が自動的に消えることに なる。その結果、タバコTの消し忘れによる火災が皆無となる。 又、スイッチ22にゼンマイ式のタイマースイッチを使用している為、一定時 間が経過すると、スイッチ22がoffの状態になってファンが自動的に停止す ることになる。その結果、スイッチ22の消し忘れによる電池21の消耗も皆無 となる。
【0039】 喫煙後には、喫煙者は上部ケース3Bを開放してケース3内の吸殻及び灰を所 定の場所へ捨てる。これによって、引き続き喫煙を行うことができる。 尚、喫煙者は、他の部屋で喫煙する場合には喫煙装置を他の部屋へ持ち運び、 上記同様の操作により喫煙を行えば良い。この喫煙装置は、比較的コンパクトで 携帯可能になっている為、持ち運びも極めて便利である。
【0040】 図14は本考案の第2実施例に係る喫煙装置を示し、当該喫煙装置は、煙を浄 化して室外へ排出するようにしたものであり、クリーンボックスパイプ1と、吸 引用ホース14、クリーンボックス15、接続用ホース26及び吸込み口ボック ス27から成る浄化排出装置2とから構成されている。 尚、クリーンボックスパイプ1、吸引用ホース14及びクリーンボックス15 は、上記第1実施例のものと同一構造に構成されて居り、同じ部材には同一の参 照番号を使用している。
【0041】 前記接続用ホース26は、クリーンボックス15の吹出し口17bと後述する 吸込み口ボックス27とを接続してクリーンボックス15内の煙を室外へ導くも のである。 本実施例では、接続用ホース26には適宜の直径及び長さを有する可撓性のゴ ムホース(若しくはプラスチック製のホース)が使用されて居り、両端部には図 15に示すようにクリーンボックス15の吹出し口17bと吸込み口ボックス2 7へ着脱自在に接続される筒状の接続具26aが取り付けられている。 尚、接続用ホース26の直径は、吸引用ホース14の直径よりも大きく設定さ れている。
【0042】 前記吸込み口ボックス27は、少なくとも室内の床若しくは壁に設けられ、室 内と室外を連通可能にするものであり、接続用ホース26が接続されるようにな っている。 本実施例では、吸込み口ボックス27は、室内の床及び壁の両方に設けられて 居り、図16及び図17に示す如く、床及び壁に埋設され、室内と室外を連通状 態にする筒体28と、筒体28の室内側端部に取り付けられ、筒体28の開口を 開閉するシャッター板29aを備えたシャッター機構29と、筒体28の室外側 端部に取り付けられ、透孔30aを形成したキャップ30とから成る。又、シャ ッター機構29を開放したときには、筒体28の室内側端部に接続用ホース26 の接続具26aが着脱自在に挿入されるようになっている。
【0043】 上記実施例に於いては、吸込み口ボックス27を室内の床及び壁の両方に設け て室内と室外とを直に連通するようにしたが、他の実施例に於いては、図18に 示す如く、吸込み口ボックス27を、建物に配設した空調システムの排気ダクト 31に連通する状態で室内の床及び壁に夫々設け、排気ダクト31を介して室内 と室外を連通するようにしても良い。この場合、吸込み口ボックス27のキャッ プ30を省略することができる。 又、上記実施例に於いては、吸込み口ボックス27を室内の床及び壁の両方に 設けたが、室内の床若しくは壁の何れか一方に設けて良く、その数も任意である 。
【0044】 而して、前記喫煙装置を用いて紙巻タバコTを吸う場合には、クリーンボック スパイプ1の煙排出口3cとクリーンボックス15の吸込み口17aとを吸引用 ホース14で接続すると共に、クリーンボックス15の吹出し口17bと吸込み 口ボックス27の筒体28とを接続用ホース26で接続し、上記第1実施例と同 様に火の点いたタバコTをクリーンボックスパイプ1のケース3内にセットする 。
【0045】 そして、喫煙者は、クリーンボックス15のスイッチ22をonの状態にして ファン20を駆動し、吸引パイプ6から主流煙を吸い込むと共に、吸い込んだ主 流煙を吹込みパイプ8からケース31内に吹き込む。そうすると、ケース3内の 副流煙及び主流煙は、吸引パイプ6からクリーンボックス15内へ吸引され、こ こでフィルター25により浄化された後、接続用ホース26及び吸込み口ボック ス27を経て室外へ排出される。
【0046】 この喫煙装置も、上記第1実施例のものと同様の作用効果を奏することができ る。特に、この喫煙装置は煙を室外へ排出するようにしてい為、室内の空気は略 100%近く清浄になる。
【0047】 図18は本考案の第3実施例に係る喫煙装置を示し、当該喫煙装置は、建物に 配設した空調システムを利用して煙を室外へ排出するようにしたものである。 即ち、前記喫煙装置は、クリーンボックスパイプ1と、吸引用ホース14、接 続用ホース26及び吸込み口ボックス27から成る浄化排出装置2とから構成さ れている。 尚、クリーンボックスパイプ1、吸引用ホース14、接続用ホース26及び吸 込み口ボックス27は、上記各実施例のものと同一構造に構成されている。
【0048】 而して、前記喫煙装置を用いて紙巻タバコTを吸う場合には、クリーンボック スパイプ1の煙排出口3cと吸込み口ボックス27とを吸引用ホース14及び接 続用ホース26で接続する。尚、吸引用ホース14と接続用ホース26は、直径 が異なっている為、図18に示す如く、筒状の異径管接続具32を介して接続さ れている。
【0049】 そして、喫煙者は、上記第1実施例と同様に火の点いたタバコTをクリーンボ ックスパイプ1のケース3内にセットし、吸引パイプ6から主流煙を吸い込むと 共に、吸い込んだ主流煙を吹込みパイプ8からケース3内に吹き込む。そうする と、ケース3内の副流煙及び主流煙は、空調システムの送風機33の吸引作用に よって、吸引用ホース14、接続用ホース26、吸込み口ボックス27を順次経 て排気ダクト31内へ吸引され、送風機33の近傍に配置したフィルター34で 浄化された後、大気中へ排出される。
【0050】 この喫煙装置も、上記各実施例のものと同様の作用効果を奏することができる 。特に、この喫煙装置は煙を室外へ排出するようにしてい為、室内の空気は略1 00%近く清浄になる。
【0051】 上記実施例に於いては、クリーンボックスパイプ1と吸込み口ボックス27と を吸引用ホース14及び接続用ホース26で接続するようにしたが、他の実施例 に於いては、クリーンボックスパイプ1と吸込み口ボックス27とを吸引用ホー ス14のみで接続するようにしても良い。
【0052】 図19はクリーンボックスパイプ1の変形例を示すものであり、当該クリーン ボックスパイプ1は、ケース3内にファン35及びフィルター36等を組み込み 、ケース3内の主流煙及び副流煙を浄化してケース3外へ強制的に排出できるよ うにしたものであり、ケース3の先端部には吸引用ホース14が接続される煙排 出口3cが形成されている。又、煙排出口3cの近傍位置にはこれを開閉する風 量調節ダンパ5が配設されている。 尚、図19に於いて、35はモータ35a及び羽根35bから成るファン、3 6はフィルター、37は電池、38はスイッチ、小孔39aを形成したキャップ 39である。又、上記第1実施例のクリーンボックスパイプ1と同じ部材には同 一の参照番号を使用している。
【0053】 このクリーンボックスパイプ1は、浄化排出装置2と組み合わせて使用するこ とによって、上記各実施例のものと同様の作用効果を奏することができる。 然も、このクリーンボックスパイプ1は、ケース3内にファン35やフィルタ ー36等を内蔵している為、単独で使用した場合でも、煙を浄化して室内へ排出 することができ、至極便利である。
【0054】 図20は上記第1実施例のクリーンボックスパイプ1を用いてパイプタバコを 吸う場合の使用状態説明図であり、パイプタバコ用アタッチメント40をケース 3内に装着して喫煙を行うようにしたものである。 前記は、パイプタバコ用アタッチメント40は、フィルター付のストロー40 aと、ストロー40aの一端部に連通状態で接続された有底筒状のパイプタバコ 収納部40bとから成り、ストロー40aの他端部を吸引パイプ6に差し込むこ とによってケース3内に装着される。 而して、喫煙者は、パイプタバコ収納部40bにパイプタバコを入れると共に 、パイプタバコ収納部40b内のパイプタバコに火を点け、吸引パイプ6から主 流煙を吸い込むことによって喫煙を行うことができる。 この場合にも、クリーンボックスパイプ1と、浄化排出装置2とを組み合わせ て使用することによって、上記実施例と同様の作用効果を奏することができる。
【0055】
【考案の効果】
上述の通り、本考案の請求項1に記載の喫煙装置は、吸口、煙吹込み口、煙排 出口を有するケース及びタバコを支持する支持具とから成るクリーンボックスパ イプと、クリーンボックスパイプの煙排出口に接続される浄化排出装置から構成 されて居り、ケース内に火の付いたタバコをセットして吸口から吸い込んだ主流 煙を煙吹込み口からケース内へ吹き込むと、ケース内へ吹き込まれた主流煙及び ケース内で発生した副流煙は、浄化排出装置により煙排出口から吸引され、浄化 排出装置によって浄化された後、室内若しくは室外へ排出される。その結果、喫 煙時に周囲の人に迷惑を掛けることもなく、タバコの煙が室内の壁や天井、窓ガ ラス、カーテン等を汚すこともない。特に、煙が室外へ排出される場合には、上 記した問題は皆無となる。 又、タバコ全体をクリーンボックスパイプのケースで覆い、灰をケース内に溜 めるようにしている為、喫煙時に灰が周囲に散らかったり、火種が室内等に落ち たりするのを防止できるうえ、灰皿も不要になる。その結果、美観が損なわれる こともなく、また喫煙者のタバコの火の不始末による火災や衣服類、絨毯等の焼 き焦げも発生せず、極めて安全性に優れている。 更に、喫煙時には支持具によってタバコの一部分を全周に亘って挾持している 為、タバコが燃えて行って火種が支持具の所まで来ると、火が自動的に消えるこ とになり、安全性がより一層向上することになる。
【0056】 請求項2〜7に記載の喫煙装置にあっては、上記効果に加えて、更に次のよう な効果を奏し得る。 即ち、請求項2に記載の喫煙装置にあっては、浄化排出装置を、フィルター及 びファン等を備えたクリーンボックスと、クリーンボックスパイプとクリーンボ ックスを接続する吸引用ホースと、クリーンボックスに接続されるフィルターボ ックスとから構成し、クリーンボックスパイプのケース内の主流煙及び副流煙を 、クリーンボックスのフィルターとフィルターボックスのフィルターで2段階に 浄化して室内へ排出するようにしている為、室内の空気はより清浄になる。
【0057】 請求項3に記載の喫煙装置にあっては、浄化排出装置を、フィルター及びファ ン等を備えたクリーンボックスと、クリーンボックスパイプとクリーンボックス を接続する吸引用ホースと、室内の床若しくは壁に設けた吸込み口ボックスと、 クリーンボックスと吸込み口ボックスを接続する接続用ホースとから構成し、ク リーンボックスパイプ内の主流煙及び副流煙を、クリーンボックスのフィルター で浄化した後、接続用ホース及び吸込み口ボックスから室外へ排出するようにし ている為、室内の空気は略100%近く清浄になり、煙害も皆無となる。
【0058】 請求項4に記載の喫煙装置にあっては、浄化排出装置を、室内の床若しくは壁 に設けられ、建物に配設した空調システムの排気ダクトに連通する吸込み口ボッ クスと、クリーンボックスパイプと吸込み口ボックスを接続する吸引用ホースと から構成し、クリーンボックスパイプ内の主流煙及び副流煙を、空調システムの 送風機の吸引作用によって、吸引用ホース及び吸込み口ボックスを介して排気ダ クト内へ吸引し、送風機の近傍に配置したフィルターで浄化した後、大気中へ排 出するようにしている為、この場合にも、室内の空気を略100%近く清浄に保 つことができる。
【0059】 請求項5に記載の喫煙装置にあっては、クリーンボックスパイプの煙排出口の 近傍位置に風量調節ダンパを設けている為、風量を調節することによって、タバ コの燃焼速度を調節することができ、至極便利である。
【0060】 請求項6に記載の喫煙装置は、支持具をケース内に着脱可能且つ移動調整可能 に取り付けている為、支持具の取り替え並びに移動調整を行うことによって、タ バコの所定の位置を確実且つ良好に挾持することができる。その結果、タバコの 長さや大きさに関係なく、使用することができる。
【0061】 請求項7に記載の喫煙装置にあっては、クリーンボックスに吸引用ホースが接 続される開閉可能な複数の吸込み口を形成している為、クリーンボックスパイプ と吸引用ホースを複数組用意することによって、一つのクリーンボックスで複数 人が喫煙を行うことができる。
【提出日】平成7年3月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、喫煙者が紙巻タバコやパイプタバコ等を吸う際に使用するものであ り、環境衛生に良く、安全性や利便性等に優れた喫煙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、紙巻タバコやパイプタバコ等のタバコは、昔から代表的な嗜好品の一 つとして人々に安らぎと潤いを与えている。 近時、喫煙者率が漸減傾向にあるものの、現在に於いても多数の喫煙者が居り 、タバコが個人の嗜好品の一つとして愛用されている。
【0003】 その一方、喫煙による煙害や喫煙者の喫煙マナー等が問題になっている。 即ち、喫煙をすることによって、タバコからの副流煙や喫煙者からの排煙に よって周囲の人が迷惑を受ける。タバコからの副流煙や喫煙者からの排煙が室 内の壁や天井、窓ガラス、カーテン等を汚す。喫煙者のタバコの火の不始末に よる火災や衣服類、絨毯等の焼き焦げが発生する。灰皿を用意していてもタバ コの灰が周囲に散らかったりする。捨てられた吸殻によって美観が損なわれる 。等様々な問題が発生している。
【0004】 一方、近年、喫煙による煙害等を解決する様々な喫煙具が開発され、実用に供 されている。 従来、この種喫煙具としては、例えば灰皿にファン及びフィルター等を組み込 んだものがあり、タバコを灰皿に置いたときにタバコから出る副流煙をファンに より吸い込み、フィルターを通して浄化するようにしたものである。 然し乍ら、前記喫煙具は、副流煙の一部をフィルターで浄化する程度のもので あり、上述した問題の極一部しか解決できず、全ての問題を解決することは甚だ 困難であった。 又、従来に於いては、喫煙による様々な問題を全て解決する喫煙具は未だ開発 されて居らず、その開発が強く要請されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、喫煙時に於ける上記のような問題を解消する為に創案されたもので あり、その目的は環境衛生に良く、安全性や利便性等に極めて優れた喫煙装置を 提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本考案の喫煙装置は、吸口、煙吹込み口及び煙排出 口を有し、タバコを吸口に接続した状態で収容し得る開閉可能なケースと、ケー ス内に配設され、タバコの一部分を全周に亘って挾持すると共に、タバコをケー ス内面と非接触状態に支持する支持具とから成るクリーンボックスパイプと;ク リーンボックスパイプの煙排出口に接続され、煙吹込み口からケース内へ吹き込 まれた主流煙及びケース内で発生した副流煙を吸引し、これらを浄化して排出す る浄化排出装置とから構成したものである。
【0007】
【作用】
前記喫煙装置を用いて紙巻タバコを吸う場合には、先ず、クリーンボックスパ イプの煙排出口を浄化排出装置へ接続する。 次に、紙巻タバコに火を点け、これをクリーンボックスパイプのケース内にセ ットする。即ち、紙巻タバコのフィルター部分を吸口に接続すると共に、紙巻タ バコのフィルター近傍部分を支持具で挾持し、紙巻タバコをケース内面と非接触 状態に支持する。 尚、支持具は、ケース内に着脱可能且つ移動調整可能に取り付けられている為 、支持具の取替え並びに移動調整を行うことによって、タバコの長さや大きさに 関係なく、タバコの所定の位置を確実且つ良好に挾持することができる。 そして、喫煙者は、クリーンボックスパイプ内に紙巻タバコをセットしたら、 吸口から主流煙を吸い込むと共に、吸い込んだ主流煙を吹込み口からケース内に 吹き込む。そうすると、ケース内へ吹き込まれた主流煙及びケース内で発生した 副流煙は、浄化排出装置によって煙排出口から順次吸引されて浄化され、室内若 しくは室外へ排出される。
【0008】 即ち、浄化排出装置が、フィルター及びファン等を備えたクリーンボックスと 、クリーンボックスとクリーンボックスパイプを接続する吸引用ホースと、クリ ーンボックスに接続されるフィルターボックスとから構成されている場合には、 クリーンボックスパイプ内の主流煙及び副流煙は、ファンの吸引作用によって吸 引用ホースを介してクリーンボックスへ吸引され、クリーンボックスのフィルタ ーで浄化された後、フィルターボックスへ流入し、フィルターボックスのフィル ターで更に浄化されて室内へ順次排出されて行く。 このとき、フィルターの濾過作用によって副流煙及び主流煙中のニコチン、タ ール等の有害物質が濾過され、室内へは比較的クリーンな煙が排出されることに なる。その結果、環境衛生に非常に良く、室内の汚損も防止される。特に、煙を クリーンボックスのフィルターとフィルターボックスのフィルターで2段階に浄 化している為、室内の空気はより清浄になる。
【0009】 又、浄化排出装置が、フィルター及びファン等を備えたクリーンボックスと、 クリーンボックスとクリーンボックスパイプを接続する吸引用ホースと、室内の 床若しくは壁に設けた吸込み口ボックスと、クリーンボックスと吸込み口ボック スを接続する接続用ホースとから構成されている場合には、クリーンボックスパ イプ内の主流煙及び副流煙は、吸引用ホースを介してクリーンボックス内へ吸引 され、ここでフィルターにより浄化された後、接続用ホース及び吸込み口ボック スを経て室外へ排出される。 この場合、煙を室外へ排出するようにしている為、室内の空気は略100%近 く清浄になる。
【0010】 更に、浄化排出装置が、室内の床若しくは壁に設けられ、建物に配設した空調 システムの排気ダクトに連通する吸込み口ボックスと、クリーンボックスパイプ と吸込み口ボックスを接続する吸引用ホースとから構成されている場合には、ク リーンボックスパイプ内の主流煙及び副流煙は、空調システムの送風機の吸引作 用によって、吸引用ホース及び吸込み口ボックスを順次経て排気ダクト内へ吸引 され、送風機の近傍に配置したフィルターで浄化された後、大気中へ排出される 。 この場合も、煙を室外へ排出するようにしている為、室内の空気は略100% 近く清浄になる。
【0011】 一方、喫煙によって生じた灰は、クリーンボックスパイプのケース内に順次溜 まって行く。その結果、喫煙時に灰が周囲に散らかったり、火種が室内等に落ち たりするのを確実に防止できると共に、灰皿も不要になる。 そして、喫煙によってタバコが短くなって火種が支持具の所まで来ると、支持 具によってタバコが強く挾持されている為に火が自動的に消えることになる。そ の結果、タバコの火の不始末による火災等が皆無となる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1乃至図13は本考案の第1実施例に係る喫煙装置を示し、当該喫煙装置は 、室内で持ち運べるようにしたものであり、クリーンボックスパイプ1と、浄化 排出装置2とから構成されている。
【0013】 前記クリーンボックスパイプ1は、基端部に吸口3a及び煙吹込み口3bを、 先端部に煙排出口3cを夫々有するケース3と、ケース3内に配設された支持具 4と、ケース3内で煙排出口3cの近傍位置に配設された風量調節ダンパ5とか ら成る。
【0014】 即ち、ケース3は、図2乃至図4に示す如く、不燃性及び耐熱性等に優れた木 材、金属材、プラスチック材等によりパイプ状に形成されて居り、内部空間へタ バコTを収容できるように一部分が開閉可能に構成されている。 本実施例では、ケース3は、図3に示す如く、上面側が略開放され、基端部に 煙吹込み口3bを形成した下部ケース3Aと、下部ケース3Aの上面側に着脱自 在に取り付けられ、下部ケース3Aの開口部を開閉可能に覆う下面側が開放され た上部ケース3Bと、下部ケース3Aの基端部に着脱自在に取り付けられ、吸口 3aを形成する筒状の吸引パイプ6と、上部ケース3Bの先端部下面側に固定さ れ、煙排出口3c及びこれに連通する接続用筒部3dを形成した前部ケース3C 等から構成されている。 又、下部ケース3Aの基端部には吸口3aに連通してタバコTの一端部が差し 込まれる筒状の差込みパイプ7が着脱自在に取り付けられている。この差込みパ イプ7は、内径の異なるものが数種類用意されて居り、直径の異なる数種類のタ バコに対応できるようになっている。 更に、下部ケース3Aの基端部には略ラッパ状の吹込みパイプ8が固着されて 居り、喫煙者が吸い込んだ煙を煙吹込み口3bからケース3内へ確実に吹き込め るように為されている。 尚、図3及び図4に於いて、9は上部ケース3Bの先端部に埋設された鉄片、 10は下部ケース3Aの先端部に埋設され、鉄片9を吸着して上部ケース3Bを 閉じた状態に保持する磁石片、3eは上部ケース3Bに形成され、透明なプラス チック板11(若しくはガラス板)を嵌め込んだ覗き窓、3f及び3gは下部ケ ース3A及び上部ケース3Bに等間隔毎に形成され、後述する支持具4を取付け る為の係止穴、12は下部ケース3A及び上部ケース3Bの係止穴3f,3g近 傍位置に埋設された板状の鉄片である。
【0015】 上記実施例に於いては、下部ケース3Aに上部ケース3Bを着脱自在に取り付 けるようにしたが、他の実施例に於いては、図示していないが、上部ケース3B をヒンジ(図示省略)を介して下部ケース3Aへ回動可能に取付けるようにして も良い。 又、上記実施例に於いては、下部ケース3Aと吸引パイプ6と吹込みパイプ8 とを夫々別体に形成したが、他の実施例に於いては、吸引パイプ6及び吹込みパ イプ8を下部ケース3Aと一体的に形成するようにしても良い。 更に、上記実施例に於いては、前部ケース3Cを別体に形成し、上部ケース3 Bへ固定するようにしたが、他の実施例に於いては、前部ケース3Cを下部ケー ス3Aに取り付けるようにしても良く、或いは前部ケース3Cを下部ケース3A 若しくは上部ケース3Bと一体的に形成するようにしても良い。
【0016】 前記支持具4は、ケース3内に着脱可能且つ移動調整可能に取り付けられて居 り、タバコTの一部分を全周に亘って挾持すると共に、タバコTをケース3内面 と非接触状態に支持するものである。 本実施例では、支持具4は、図3及び図4に示す如く、金属材により形成され 、下部ケース3Aの係止穴3fに着脱自在に嵌合される係止突起4aを備えた略 板状の下部支持体4Aと、同じく金属材により形成され、上部ケース3Bの係止 穴3gに着脱自在に嵌合される係止突起4bを備えた略板状の上部支持体4Bと から成る。 又、下部支持体4A及び上部支持体4BにはタバコTの一部分を全周に亘って 挾持すると共にタバコTをケース3内面と非接触状態に支持する半円状の凹部4 c,4dが夫々形成されて居り、各支持体4A,4Bを対向させたときには凹部 4c,4d間に円形の間隙が形成されるようになっている。この凹部4c,4d の内径は、火の点いたタバコTを挾持して火種部分が凹部4c,4d間に来たと きに火が自動的に消えるように設定されている。 更に、下部支持体4A及び上部支持体4Bには鉄片12に吸着される磁石片1 3が埋設されている。 而して、支持具4は、各支持体4A,4Bの係止突起4a,4bを各支持ケー スの係止穴3f,3gへ嵌合することによって、ケース3内へ取り付けることが でき、又、係止突起4a,4bと係止穴3f,3gとの嵌合位置を適宜に変える ことによって、ケース3に対して移動調整することができる。各支持体4A,4 Bをケース3へ取り付けたときには、磁石片13と鉄片12とが吸着される為、 支持具4はケース3へより強固に取り付けられることになる。 尚、支持具4の各支持体14A,14Bは、凹部4c,4dの内径の異なるも のが数種類用意されて居り、直径の異なる数種類のタバコTに対応できるように なっている。
【0017】 上記実施例に於いては、各支持体14A,14Bに磁石片13を埋設してこれ をケース3に埋設した鉄片12へ吸着させるようにしたが、他の実施例に於いて は、各支持体14A,14Bに鉄片12を埋設し、ケース3側に磁石片13を埋 設するようにしても良く、或いは各支持体14A,14B及びケース3の両方に 磁石片13を埋設するようにしても良い。更に、他の実施例に於いては、磁石片 13と鉄片12の両方を省略し、係止突起4a,4bと係止穴4c,4dのみで 各支持体14A,14Bをケース3へ取り付けるようにしても良い。
【0018】 前記風量調節ダンパ5は、ケース3内で且つ煙排出口3cの近傍位置に配設さ れて居り、煙排出口3cの風量を調整するものである。 本実施例では、風量調節ダンパ5は、図3及び図6に示す如く、煙排出口3c の開口面積を調節できるように前部ケース3Cの裏面に摺動自在に取り付けられ ている。
【0019】 一方、前記浄化排出装置2は、クリーンボックスパイプ1の煙排出口3cに接 続され、煙吹込み口3bからケース3内へ吹き込まれた主流煙及びケース3内で 発生した副流煙を吸引し、これらを浄化して排出するものであり、吸引用ホース 14と、クリーンボックス15と、フィルターボックス16とから構成されてい る。
【0020】 前記、吸引用ホース14は、クリーンボックスパイプ1の煙排出口3cと後述 するクリーンボックス15の吸込み口17aとを接続してクリーンボックスパイ プ1のケース3内の煙をクリーンボックス15の収納ケース17内へ導くもので ある。 本実施例では、吸引用ホース14には適宜の直径及び長さを有する可撓性のゴ ムホース(若しくはプラスチック製のホース)が使用されて居り、一端部が前部 ケース3Cの接続用筒部3dに着脱自在に嵌合されるようになっている。又、吸 引用ホース14の他端部には図7に示すようにクリーンボックス15の吸込み口 へ着脱自在に挿入される筒状の接続具14aが取り付けられている。
【0021】 前記クリーンボックス15は、図8乃至図11に示す如く、携帯可能な大きさ に形成されて居り、吸込み口17a及び吹出し口7bを有する収納ケース17と 、収納保持部材18と、フィルター19と、ファン20と、電池21と、スイッ チ22等から構成されている。
【0022】 即ち、収納ケース17は、金属材及びプラスチック材により携帯可能な箱形に 形成されて居り、内部へ収納した収納保持部材18等を全て取り出せるように開 閉可能に構成されている。 本実施例では、収納ケース17は、先端部に吹出し口17bを形成した角筒状 のケース本体17Aと、ケース本体17Aの基端部に着脱自在に嵌合され、吸引 用ホース14が着脱自在に接続される二つの吸込み口17aを形成した蓋板17 Bとから成る。又、蓋板17Bには各吸込み口17aを適宜に開閉できるように 開閉板17cが摺動自在に取り付けられている。
【0023】 収納保持部材18は、収納ケース17に抜き差し自在に挿着され、フィルター 19、ファン20、電池21及びスイッチ22を収納保持するものであり、フィ ルター19を保持するフィルター保持部18aと、ファン20を保持するファン 保持部18bと、電池21を収納保持する電池収納保持部18cと、スイッチ2 2を保持するスイッチ保持部18dとを備えている。
【0024】 フィルター19は、収納保持部材18のフィルター保持部18aに吸込み口1 7aと対向するように保持されて居り、吸込み口17aから収納ケース17内に 吸い込まれた煙を浄化即ち煙に含まれているニコチン、タール等の有害成分を取 り除くものである。 本実施例では、フィルター19の材料には従来公知のものと同様に化学繊維や パルプシート、或いは化学繊維と活性炭等の吸着材とを組み合わせたものが使用 されて居り、当該フィルター19は、フィルター保持部18aに取り外し自在に 保持され、取り替えできるようになっている。
【0025】 ファン20は、クリーンボックスパイプ1のケース3内の煙を収納ケース17 内へ吸引して吹出し口17bから強制的に外部へ排出するものであり、収納保持 部材18のファン保持部18bに収納保持された小型のモータ20aと、モータ 軸に取付けられ、吹出し口17bの近傍に位置する羽根20bとから成る。
【0026】 電池21は、ファン20を駆動するものであり、収納保持部材18の電池収納 保持部18cに収納保持され、端子(図示省略)及びリード線(図示省略)等を 介してモータ20a及びスイッチ22に接続されている。 本実施例では、電池21には単3の乾電池が2本使用されている。
【0027】 スイッチ22は、ファン20を制御するものであり、収納保持部材18のスイ ッチ保持部18dに収納保持され、その摘み部22aが蓋板17Bを貫通して収 納ケース17外へ突出している。 本実施例では、スイッチ22にはゼンマイ式のタイマースイッチが使用されて 居り、一定時間経過後にスイッチ22がoffの状態になるように設定されてい る。
【0028】 上記実施例に於いては、収納ケース17に二つの吹込み口17aを形成したが 、他の実施例に於いては、吹込み口17aを一つ若しくは三つ以上形成するよう にしても良い。 又、上記実施例に於いては、フィルター19を収納ケース17の吹込み口17 a近傍位置にのみ配設するようにしたが、他の実施例に於いては、フィルター1 9を収納ケース17の吹込み口17a近傍位置と吹出し口17b近傍位置の両方 に夫々配設するようにしても良い。この場合には煙の浄化をより確実に行えるこ とになる。
【0029】 前記フィルターボックス16は、クリーンボックス15の吹出し口17bに着 脱自在に接続され、クリーンボックス15の吹出し口17bから排出された煙を 更に浄化するものであり、図12及び図13に示す如く、フィルターケース23 と、フィルター保持部材24と、フィルター25とから成る。
【0030】 即ち、フィルターケース23は、略筒状に形成されて居り、一端部がクリーン ボックス15の吹出し口17bに着脱自在に挿入されるようになっている。又、 フィルターケース23の一端部にはクリーンボックス15の吹出し口17bに連 通する入口23aが形成されていると共に、他端部には出口23bが形成されて いる。更に、フィルターケース23は、分解可能に形成されて居り、内部に収納 したフィルター保持部材24及びフィルター25を取り出せるようになっている 。 尚、23cはフィルターケース23の入口23a近傍に形成した二次空気誘引 孔である。
【0031】 フィルター保持部材24は、フィルターケース23内に抜き差し自在に挿着さ れて居り、後述するフィルター25を保持するものである。
【0032】 フィルター25は、有底筒状を呈し、フィルター保持部材24に着脱自在に保 持されて居り、フィルターケース23の入口23aから流入した煙を浄化するも のである。 本実施例では、フィルター25にはクリーンボックス15に使用されているフ ィルター19と同一のものが使用されている。
【0033】 次に、前記喫煙装置を用いて紙巻タバコTを吸う場合について説明する。 先ず、クリーンボックスパイプ1の煙排出口3cとクリーンボックス15の吸 込み口17aとを吸引用ホース14で接続すると共に、クリーンボックス15の 吹出し口17bにフィルターボックス16の入口23a側を接続する。このとき 、クリーンボックス15の吸引用ホース14を接続していない方の吸込み口17 aは開閉板17cにより閉塞する。 尚、喫煙者が二人の場合には、クリーンボックスパイプ1と吸引用ホース14 を二組用意し、各クリーンボックスパイプ1の煙排出口3cとクリーンボックス 15の各吸込み口17aとを吸引用ホース14で夫々接続すれば良い。
【0034】 次に、クリーンボックス15のスイッチをonの状態にしてファン20を駆動 すると共に、紙巻タバコTに火を点け、クリーンボックスパイプ1の上部ケース 3Bを開放して紙巻タバコTのフィルター部分を差込みパイプ7に差し込んで該 タバコTを吸引パイプ6(吸口3a)に接続する。尚、差込みパイプ7は、 タバ コTの太さに応じたものが使用されている。
【0035】 紙巻タバコTを差込みパイプ7に差し込んだら、上部ケース3Bを閉じて紙巻 タバコTのフィルター近傍部分を下部支持体4Aの凹部4cと上部支持体4Bの 凹部4dとで挾持する。尚、下部支持体4A及び上部支持体4Bは、タバコTの フィルター近傍部分を挾持するように、タバコTの長さに応じて予め取り付け位 置が調整されている。又、各支持体4A,4Bの凹部4c,4dの大きさも、タ バコTのフィルター近傍部分を確実且つ強固に挾持できるように、タバコTの太 さに応じたものが使用されている。更に、クリーンボックスパイプ1の風量調節 ダンパ5も、タバコTが急激に燃焼しないように煙排出口3cを通過する空気量 が適当な量になるように予め調節されている。
【0036】 そして、喫煙者は、ケース3内に紙巻タバコTをセットしたら、吸引パイプ6 から主流煙を吸い込むと共に、吸い込んだ主流煙を吹込みパイプ8(吹込み口3 b)からケース3内に吹き込む。そうすると、ケース3内の副流煙及び主流煙は 、ファン20の吸引作用によって煙排出口3c及び吸引用ホース14を経てクリ ーンボックス15の吸込み口17aに吸引され、クリーンボックス15内のフィ ルター19で浄化された後、吹出し口17bからフィルターボックス16の入口 23aへ流入し、フィルターボックス16内のフィルター25で更に浄化されて 出口23bから室内へ順次排出されて行く。
【0037】 このとき、フィルター19,25の濾過作用によって副流煙及び主流煙中のニ コチン、タール等の有害物質が濾過され、室内へは比較的クリーンな煙が排出さ れることになる。その結果、環境衛生に非常に良く、室内の汚損も防止される。 特に、煙をクリーンボックス15のフィルター19とフィルターボックス16の フィルター25で2段階に浄化している為、室内の空気はより清浄になる。 又、ケース3内の煙をファン20によって強制的に吸引するようにしている為 、煙がケース3の吸口3aや煙吹込み口3bから室内へ洩れることがなく、煙は クリーンボックス15及びフィルターボックス16の各フィルター19,25を 経てから室内へ排出されることになる。その結果、煙の浄化をより確実に行える 。然も、煙の排出も自動で行えるので、至極便利である。 更に、喫煙によって生じた灰は、下部ケース3A内に落下し、ここへ順次溜ま って行く。その結果、喫煙時に灰が周囲に散らかったり、火種が室内等に落ちた りするのを防止できると共に、灰皿も不要になる。
【0038】 そして、喫煙によってタバコTが短くなって火種が支持具4の所まで来ると、 支持具4によってタバコTが強く挾持されている為に火が自動的に消えることに なる。その結果、タバコTの消し忘れによる火災が皆無となる。 又、スイッチ22にゼンマイ式のタイマースイッチを使用している為、一定時 間が経過すると、スイッチ22がoffの状態になってファンが自動的に停止す ることになる。その結果、スイッチ22の消し忘れによる電池21の消耗も皆無 となる。
【0039】 喫煙後には、喫煙者は上部ケース3Bを開放してケース3内の吸殻及び灰を所 定の場所へ捨てる。これによって、引き続き喫煙を行うことができる。 尚、喫煙者は、他の部屋で喫煙する場合には喫煙装置を他の部屋へ持ち運び、 上記同様の操作により喫煙を行えば良い。この喫煙装置は、比較的コンパクト で携帯可能になっている為、持ち運びも極めて便利である。
【0040】 図14は本考案の第2実施例に係る喫煙装置を示し、当該喫煙装置は、煙を浄 化して室外へ排出するようにしたものであり、クリーンボックスパイプ1と、吸 引用ホース14、クリーンボックス15、接続用ホース26及び吸込み口ボック ス27から成る浄化排出装置2とから構成されている。 尚、クリーンボックスパイプ1、吸引用ホース14及びクリーンボックス15 は、上記第1実施例のものと同一構造に構成されて居り、同じ部材には同一の参 照番号を使用している。
【0041】 前記接続用ホース26は、クリーンボックス15の吹出し口17bと後述する 吸込み口ボックス27とを接続してクリーンボックス15内の煙を室外へ導くも のである。 本実施例では、接続用ホース26には適宜の直径及び長さを有する可撓性のゴ ムホース(若しくはプラスチック製のホース)が使用されて居り、両端部には図 15に示すようにクリーンボックス15の吹出し口17bと吸込み口ボックス2 7へ着脱自在に接続される筒状の接続具26aが取り付けられている。 尚、接続用ホース26の直径は、吸引用ホース14の直径よりも大きく設定さ れている。
【0042】 前記吸込み口ボックス27は、少なくとも室内の床若しくは壁に設けられ、室 内と室外を連通可能にするものであり、接続用ホース26が接続されるようにな っている。 本実施例では、吸込み口ボックス27は、室内の床及び壁の両方に設けられて 居り、図16及び図17に示す如く、床及び壁に埋設され、室内と室外を連通状 態にする筒体28と、筒体28の室内側端部に取り付けられ、筒体28の開口を 開閉するシャッター板29aを備えたシャッター機構29と、筒体28の室外側 端部に取り付けられ、透孔30aを形成したキャップ30とから成る。又、シャ ッター機構29を開放したときには、筒体28の室内側端部に接続用ホース26 の接続具26aが着脱自在に挿入されるようになっている。
【0043】 上記実施例に於いては、吸込み口ボックス27を室内の床及び壁の両方に設け て室内と室外とを直に連通するようにしたが、他の実施例に於いては、図18に 示す如く、吸込み口ボックス27を、建物に配設した空調システムの排気ダクト 31に連通する状態で室内の床及び壁に夫々設け、排気ダクト31を介して室内 と室外を連通するようにしても良い。この場合、吸込み口ボックス27のキャッ プ30を省略することができる。 又、上記実施例に於いては、吸込み口ボックス27を室内の床及び壁の両方に 設けたが、室内の床若しくは壁の何れか一方に設けて良く、その数も任意である 。
【0044】 而して、前記喫煙装置を用いて紙巻タバコTを吸う場合には、クリーンボック スパイプ1の煙排出口3cとクリーンボックス15の吸込み口17aとを吸引用 ホース14で接続すると共に、クリーンボックス15の吹出し口17bと吸込み 口ボックス27の筒体28とを接続用ホース26で接続し、上記第1実施例と同 様に火の点いたタバコTをクリーンボックスパイプ1のケース3内にセットする 。
【0045】 そして、喫煙者は、クリーンボックス15のスイッチ22をonの状態にして ファン20を駆動し、吸引パイプ6から主流煙を吸い込むと共に、吸い込んだ主 流煙を吹込みパイプ8からケース31内に吹き込む。そうすると、ケース3内の 副流煙及び主流煙は、吸引パイプ6からクリーンボックス15内へ吸引され、こ こでフィルター25により浄化された後、接続用ホース26及び吸込み口ボック ス27を経て室外へ排出される。
【0046】 この喫煙装置も、上記第1実施例のものと同様の作用効果を奏することができ る。特に、この喫煙装置は煙を室外へ排出するようにしてい為、室内の空気は略 100%近く清浄になる。
【0047】 図18は本考案の第3実施例に係る喫煙装置を示し、当該喫煙装置は、建物に 配設した空調システムを利用して煙を室外へ排出するようにしたものである。 即ち、前記喫煙装置は、クリーンボックスパイプ1と、吸引用ホース14、接 続用ホース26及び吸込み口ボックス27から成る浄化排出装置2とから構成さ れている。 尚、クリーンボックスパイプ1、吸引用ホース14、接続用ホース26及び吸 込み口ボックス27は、上記各実施例のものと同一構造に構成されている。
【0048】 而して、前記喫煙装置を用いて紙巻タバコTを吸う場合には、クリーンボック スパイプ1の煙排出口3cと吸込み口ボックス27とを吸引用ホース14及び接 続用ホース26で接続する。尚、吸引用ホース14と接続用ホース26は、直径 が異なっている為、図18に示す如く、筒状の異径管接続具32を介して接続さ れている。
【0049】 そして、喫煙者は、上記第1実施例と同様に火の点いたタバコTをクリーンボ ックスパイプ1のケース3内にセットし、吸引パイプ6から主流煙を吸い込むと 共に、吸い込んだ主流煙を吹込みパイプ8からケース3内に吹き込む。そうする と、ケース3内の副流煙及び主流煙は、空調システムの送風機33の吸引作用に よって、吸引用ホース14、接続用ホース26、吸込み口ボックス27を順次経 て排気ダクト31内へ吸引され、送風機33の近傍に配置したフィルター34で 浄化された後、大気中へ排出される。
【0050】 この喫煙装置も、上記各実施例のものと同様の作用効果を奏することができる 。特に、この喫煙装置は煙を室外へ排出するようにしてい為、室内の空気は略1 00%近く清浄になる。
【0051】 上記実施例に於いては、クリーンボックスパイプ1と吸込み口ボックス27と を吸引用ホース14及び接続用ホース26で接続するようにしたが、他の実施例 に於いては、クリーンボックスパイプ1と吸込み口ボックス27とを吸引用ホー ス14のみで接続するようにしても良い。
【0052】 図19はクリーンボックスパイプ1の第2実施例を示すものであり、当該クリ ーンボックスパイプ1は、ケース3内にファン35及びフィルター36等を組み 込み、ケース3内の主流煙及び副流煙を浄化してケース3外へ強制的に排出でき るようにしたものであり、ケース3の先端部には吸引用ホース14が接続される 煙排出口3cが形成されている。又、煙排出口3cの近傍位置にはこれを開閉す る風量調節ダンパ5が配設されている。 尚、図19に於いて、35はモータ35a及び羽根35bから成るファン、3 6はフィルター、37は電池、38はスイッチ、小孔39aを形成したキャップ 39である。又、上記第1実施例のクリーンボックスパイプ1と同じ部材には同 一の参照番号を使用している。
【0053】 このクリーンボックスパイプ1は、浄化排出装置2と組み合わせて使用するこ とによって、上記各実施例のものと同様の作用効果を奏することができる。 然も、このクリーンボックスパイプ1は、ケース3内にファン35やフィルタ ー36等を内蔵している為、単独で使用した場合でも、煙を浄化して室内へ排出 することができ、至極便利である。
【0054】 図20はクリーンボックスパイプ1の第3実施例を示すものであり、上記第1 実施例のクリーンボックスパイプ1を用いてパイプタバコを吸う場合の使用状態 説明図であり、パイプタバコ用アタッチメント40をケース3内に装着して喫煙 を行うようにしたものである。 前記パイプタバコ用アタッチメント40は、フィルター付のストロー40aと 、ストロー40aの一端部に連通状態で接続された有底筒状のパイプタバコ収納 部40bとから成り、ストロー40aの他端部を吸引パイプ6に差し込むことに よってケース3内に装着される。 而して、喫煙者は、パイプタバコ収納部40bにパイプタバコを入れると共に 、パイプタバコ収納部40b内のパイプタバコに火を点け、吸引パイプ6から主 流煙を吸い込むことによって喫煙を行うことができる。 この場合にも、クリーンボックスパイプ1と、浄化排出装置2とを組み合わせ て使用することによって、上記実施例と同様の作用効果を奏することができる。
【0055】 図21乃至図24はクリーンボックスパイプ1の第4実施例を示すものであり 、当該クリーンボックスパイプ1は、吸引パイプ6及び差込みパイプ7を省略し て吸口3aと煙吹込み口3bとを兼用させると共に、吹込みパイプ8をケース3 と一体的に形成し、且つ風量調節ダンパ5を省略したものである。 又、支持具4は、下部ケース3Aに一体的に形成された若しくは下部ケース3 Aと別体に形成されてこれに固着された下部支持体4Aと、上部ケース3Bに一 体的に形成された若しくは上部ケース3Bと別体に形成されてこれに固着された 上部支持体4Bとから成り、下部支持体4Aには上部支持体4Bとの間でタバコ Tの一部分を略全周に亘って挾持する半円状の凹部4cが形成されている。 而して、このクリーンボックスパイプ1は、タバコTをケース3内にセット( タバコTの一部分を支持具4の下部支持体4Aと上部支持体4bとで挾持)した ときにタバコTの一端部が吸口3a及び煙吹込み口3bに接続された状態となる 尚、上記第1実施例のクリーンボックスパイプ1と同じ部材には同一の参照番 号を使用している。
【0056】 このクリーンボックスパイプ1は、浄化排出装置2と組み合わせて使用するこ とによって、上記各実施例のものと同様の作用効果を奏することができる。 特に、このクリーンボックスパイプ1は、吸引パイプ6及び差込みパイプ7を 省略している為、可なり長いタバコTであってもケース3内にセットすることが でき、タバコTの長さに関係なく使用することができる。然も、このクリーンボ ックスパイプ1は、第1実施例のクリーンボックスパイプ1のように吸引パイプ 6や差込みパイプ7にタバコTのヤニ等が溜まって吸込み不能になると云う虞れ もない。
【0057】 図25乃至図28はクリーンボックスパイプ1の第5実施例を示すものであり 、上記第2実施例のクリーンボックスパイプ1を改良したものである。 即ち、このクリーンボックスパイプ1は、吸引パイプ6及び差込みパイプ7を 省略して吸口3aと煙吹込み口3bとを兼用させると共に、吹込みパイプ8をケ ース3と一体的に形成し、且つケース3内にファン35及びフィルター36等を 組み込み、ケース3内の主流煙及び副流煙を浄化してケース3外へ強制的に排出 できるようにしたものであり、ケース3の先端部には吸引用ホース14が接続さ れる煙排出口3cが形成されている。又、煙排出口3cの近傍位置にはこれを開 閉する風量調節ダンパ5が配設されている。更に、支持具4は、下部ケース3A に一体的に形成された若しくは下部ケース3Aと別体に形成されてこれに固着さ れた下部支持体4Aと、上部ケース4Bに一体的に形成された若しくは上部ケー ス4Bと別体に形成されてこれに固着された上部支持体4Bとから成り、下部支 持体4Aには上部支持体4Bとの間でタバコTの一部分を略全周に亘って挾持す る半円状の凹部4cが形成されている。 尚、図28に於いて、35はモータ35a及び羽根35bから成るファン、3 6はフィルター、37は電池、38はスイッチ、39は煙通過口39bを形成し たキャップである。又、上記第2実施例のクリーンボックスパイプ1と同じ部材 には同一の参照番号を使用している。
【0058】 このクリーンボックスパイプ1は、浄化排出装置2と組み合わせて使用するこ とによって、上記各実施例のものと同様の作用効果を奏することができる。 又、このクリーンボックスパイプ1は、ケース3内にファン35やフィルター 36等を内蔵している為、単独で使用した場合でも、煙を浄化して室内へ排出す ることができ、至極便利である。更に、このクリーンボックスパイプ1は、吸引 パイプ及び差込みパイプを省略している為、可なり長いタバコTであってもケー ス3内にセットすることができ、タバコTの長さに関係なく使用することができ る。然も、このクリーンボックスパイプ1は、第1実施例のクリーンボックスパ イプ1のように吸引パイプ6や差込みパイプ7にタバコTのヤニ等が溜まって吸 込み不能になると云う虞れもない。
【0059】 図29乃至図31は吸込み口ボックス27の他の実施例を示すものであり、当 該吸込み口ボックス27は、筒体28の室外側端部にキャップ30の替わりに煙 逆流防止機構41を設け、主流煙及び副流煙が室内へ逆流しないようにしたもの である。 即ち、煙逆流防止機構41は、筒体28の室外側端部に嵌合された筒状の挿入 部41aと、挿入部41aの室外側端部に連通状態で連設され、室外に位置する 両側方が開放された四角形状の横筒41bと、横筒41bの周囲を覆うように挿 入部41aの室外側端部に連設され、横筒41bに連通する楕円形状の縦筒41 cとから成る。又、横筒41bの両端部には、雨水が横筒41b及び筒体28等 を経て室内に侵入しないようにフランジ41dが設けられている。 この煙逆流防止機構41に於いては、筒体28及び挿入部41aを経て横筒4 1b内へ流入した主流煙及び副流煙が、横筒41bの両側開口から縦筒41c内 へ流入し、その後縦筒41cの上下開口から室外へ排出されるようになっている 為、主流煙及び副流煙が風の影響を極めて受け難く、該主流煙及び副流煙の逆流 を防止することができる。 尚、図29に於いて、29は筒体28の開口を開閉するシャッター板29aを 備えたシャッター機構である。 而して、この吸込み口ボックス27は、室内と室外を連通するように室内の壁 に設けられて居り、接続用ホース26、クリーンボックス15及び吸引用ホース 14を介してクリーンボックスパイプ1に接続される。
【0060】 この吸込み口ボックス27も、上記実施例の吸込み口ボックス27と同様の作 用効果を奏することができる。 特に、この吸込み口ボックス27は、煙逆流防止機構41を設けている為、主 流煙及び副流煙が風の影響によって室内へ逆流するのを防止することができる。 然も、横筒41cのフランジ41dによって雨水等が室内に侵入するのを防止す ることができる。 尚、この吸込み口ボックス27を、建物の床や建物に配設した空調システムの 排気ダクト31に連通する状態で室内の床及び壁に夫々設けた場合には、煙逆流 防止機構41を省略することもできる。
【0061】
【考案の効果】
上述の通り、本考案の請求項1に記載の喫煙装置は、吸口、煙吹込み口、煙排 出口を有するケース及びタバコを支持する支持具とから成るクリーンボックスパ イプと、クリーンボックスパイプの煙排出口に接続される浄化排出装置から構成 されて居り、ケース内に火の付いたタバコをセットして吸口から吸い込んだ主流 煙を煙吹込み口からケース内へ吹き込むと、ケース内へ吹き込まれた主流煙及び ケース内で発生した副流煙は、浄化排出装置により煙排出口から吸引され、浄化 排出装置によって浄化された後、室内若しくは室外へ排出される。その結果、喫 煙時に周囲の人に迷惑を掛けることもなく、タバコの煙が室内の壁や天井、窓ガ ラス、カーテン等を汚すこともない。特に、煙が室外へ排出される場合には、上 記した問題は皆無となる。 又、タバコ全体をクリーンボックスパイプのケースで覆い、灰をケース内に溜 めるようにしている為、喫煙時に灰が周囲に散らかったり、火種が室内等に落ち たりするのを防止できるうえ、灰皿も不要になる。その結果、美観が損なわれる こともなく、また喫煙者のタバコの火の不始末による火災や衣服類、絨毯等の焼 き焦げも発生せず、極めて安全性に優れている。 更に、喫煙時には支持具によってタバコの一部分を全周に亘って挾持している 為、タバコが燃えて行って火種が支持具の所まで来ると、火が自動的に消えるこ とになり、安全性がより一層向上することになる。
【0062】 請求項2〜7に記載の喫煙装置にあっては、上記効果に加えて、更に次のよう な効果を奏し得る。 即ち、請求項2に記載の喫煙装置にあっては、浄化排出装置を、フィルター及 びファン等を備えたクリーンボックスと、クリーンボックスパイプとクリーンボ ックスを接続する吸引用ホースと、クリーンボックスに接続されるフィルターボ ックスとから構成し、クリーンボックスパイプのケース内の主流煙及び副流煙を 、クリーンボックスのフィルターとフィルターボックスのフィルターで2段階に 浄化して室内へ排出するようにしている為、室内の空気はより清浄になる。
【0063】 請求項3に記載の喫煙装置にあっては、浄化排出装置を、フィルター及びファ ン等を備えたクリーンボックスと、クリーンボックスパイプとクリーンボックス を接続する吸引用ホースと、室内の床若しくは壁に設けた吸込み口ボックスと、 クリーンボックスと吸込み口ボックスを接続する接続用ホースとから構成し、ク リーンボックスパイプ内の主流煙及び副流煙を、クリーンボックスのフィルター で浄化した後、接続用ホース及び吸込み口ボックスから室外へ排出するようにし ている為、室内の空気は略100%近く清浄になり、煙害も皆無となる。
【0064】 請求項4に記載の喫煙装置にあっては、浄化排出装置を、室内の床若しくは壁 に設けられ、建物に配設した空調システムの排気ダクトに連通する吸込み口ボッ クスと、クリーンボックスパイプと吸込み口ボックスを接続する吸引用ホースと から構成し、クリーンボックスパイプ内の主流煙及び副流煙を、空調システムの 送風機の吸引作用によって、吸引用ホース及び吸込み口ボックスを介して排気ダ クト内へ吸引し、送風機の近傍に配置したフィルターで浄化した後、大気中へ排 出するようにしている為、この場合にも、室内の空気を略100%近く清浄に保 つことができる。
【0065】 請求項5に記載の喫煙装置にあっては、クリーンボックスパイプの煙排出口の 近傍位置に風量調節ダンパを設けている為、風量を調節することによって、タバ コの燃焼速度を調節することができ、至極便利である。
【0066】 請求項6に記載の喫煙装置は、支持具をケース内に着脱可能且つ移動調整可能 に取り付けている為、支持具の取り替え並びに移動調整を行うことによって、タ バコの所定の位置を確実且つ良好に挾持することができる。その結果、タバコの 長さや大きさに関係なく、使用することができる。
【0067】 請求項7に記載の喫煙装置にあっては、クリーンボックスに吸引用ホースが接 続される開閉可能な複数の吸込み口を形成している為、クリーンボックスパイプ と吸引用ホースを複数組用意することによって、一つのクリーンボックスで複数 人が喫煙を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る喫煙装置の使用状態
説明図である。
【図2】クリーンボックスパイプの平面図である。
【図3】クリーンボックスパイプの縦断面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】クリーンボックスパイプの側面図である。
【図6】クリーンボックスパイプの風量調節ダンパの平
面図である。
【図7】吸引用ホースの縦断面図である。
【図8】クリーンボックスの縦断面図である。
【図9】図8のB−B線断面図である。
【図10】図8のC−C線断面図である。
【図11】クリーンボックスの側面図である。
【図12】フィルターボックスの縦断面図である。
【図13】図12のD−D線断面図である。
【図14】本考案の第2実施例に係る喫煙装置の使用状
態説明図である。
【図15】接続用ホースの縦断面図である。
【図16】吸込み口ボックスの縦断面図である。
【図17】吸込み口ボックスの平面図である。
【図18】本考案の第3実施例及び第4実施例に係る喫
煙装置の使用状態説明図である。
【図19】クリーンボックスパイプの他の実施例を示す
縦断面図である。
【図20】クリーンボックスパイプの更に他の実施例を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1はクリーンボックスパイプ、2は浄化排出装置、3は
ケース、3aは吸口、3bは煙吹込み口、3cは煙排出
口、4は支持具、5は風量調節ダンパ、14は吸引ホー
ス、15はクリーンボックス、16はフィルターボック
ス、17は収納ケース、17aは吸込み口、17bは吹
出し口、19はフィルター、20はファン、21は電
池、22はスイッチ、25はフィルター、26は接続用
ホース、27は吸込み口ボックス、31は排気ダクト。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 喫煙装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る喫煙装置の使用状態
説明図である。
【図2】クリーンボックスパイプの平面図である。
【図3】クリーンボックスパイプの縦断面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】クリーンボックスパイプの側面図である。
【図6】クリーンボックスパイプの風量調節ダンパの平
面図である。
【図7】吸引用ホースの縦断面図である。
【図8】クリーンボックスの縦断面図である。
【図9】図8のB−B線断面図である。
【図10】図8のC−C線断面図である。
【図11】クリーンボックスの側面図である。
【図12】フィルターボックスの縦断面図である。
【図13】図12のD−D線断面図である。
【図14】本考案の第2実施例に係る喫煙装置の使用状
態説明図である。
【図15】接続用ホースの縦断面図である。
【図16】吸込み口ボックスの縦断面図である。
【図17】吸込み口ボックスの平面図である。
【図18】本考案の第3実施例及び第4実施例に係る喫
煙装置の使用状態説明図である。
【図19】クリーンボックスパイプの第2実施例を示す
縦断面図である。
【図20】クリーンボックスパイプの第3実施例を示す
縦断面図である。
【図21】クリーンボックスパイプの第4実施例を示す
正面図である。
【図22】クリーンボックスパイプの第4実施例を示す
平面図である。
【図23】クリーンボックスパイプの第4実施例を示す
側面図である。
【図24】図22のE−E線断面図である。
【図25】クリーンボックスパイプの第5実施例を示す
正面図である。
【図26】クリーンボックスパイプの第5実施例を示す
平面図である。
【図27】クリーンボックスパイプの第5実施例を示す
側面図である。
【図28】図26のF−F線断面図である。
【図29】吸込み口ボックスの第2実施例を示す縦断面
図である。
【図30】図29のG−G線断面図である。
【図31】図30のH−H線断面図である。
【符号の説明】 1はクリーンボックスパイプ、2は浄化排出装置、3は
ケース、3aは吸口、3bは煙吹込み口、3cは煙排出
口、4は支持具、5は風量調節ダンパ、14は吸引ホー
ス、15はクリーンボックス、16はフィルターボック
ス、17は収納ケース、17aは吸込み口、17bは吹
出し口、19はフィルター、20はファン、21は電
池、22はスイッチ、25はフィルター、26は接続用
ホース、27は吸込み口ボックス、31は排気ダクト。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】追加
【補正内容】
【図21】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】追加
【補正内容】
【図22】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】追加
【補正内容】
【図23】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】追加
【補正内容】
【図24】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】追加
【補正内容】
【図25】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】追加
【補正内容】
【図26】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】追加
【補正内容】
【図27】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図28
【補正方法】追加
【補正内容】
【図28】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】追加
【補正内容】
【図29】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図30
【補正方法】追加
【補正内容】
【図30】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図31
【補正方法】追加
【補正内容】
【図31】

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸口(3a)、煙吹込み口(3b)及び
    煙排出口(3c)を有し、タバコ(T)を吸口(3a)
    に接続した状態で収容し得る開閉可能なケース(3)
    と、ケース(3)内に配設され、タバコ(T)の一部分
    を全周に亘って挾持すると共に、タバコ(T)をケース
    (3)内面と非接触状態に支持する支持具(4)とから
    成るクリーンボックスパイプ(1)と;クリーンボック
    スパイプ(1)の煙排出口(3c)に接続され、煙吹込
    み口(3b)からケース(3)内へ吹き込まれた主流煙
    及びケース(3)内で発生した副流煙を吸引し、これら
    を浄化して排出する浄化排出装置(2)とから構成した
    ことを特徴とする喫煙装置。
  2. 【請求項2】 前記浄化排出装置(2)を、一端部がク
    リーンボックスパイプ(1)の煙排出口(3c)に接続
    される吸引用ホース(14)と;吸込み口(17a)及
    び吹出し口(17b)を有し、吸込み口(17a)が吸
    引用ホース(14)の他端部に接続される収納ケース
    (17)と、収納ケース(17)内に配設され、吸込み
    口(17a)から吸い込まれた煙を浄化するフィルター
    (19)と、収納ケース(17)内に配設され、クリー
    ンボックスパイプ(1)のケース(3)内の煙を収納ケ
    ース(17)内へ吸引してこれを吹出し口(17b)か
    ら排出するファン(20)と、ファン(20)を駆動す
    る電池(21)と、ファン(20)を制御するスイッチ
    (22)とを備えたクリーンボックス(15)と;クリ
    ーンボックス(15)の吹出し口(17b)に接続さ
    れ、内部に吹出し口(17b)から排出された煙を浄化
    するフィルター(25)を備えたフィルターボックス
    (16)とから構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の喫煙装置。
  3. 【請求項3】 前記浄化排出装置(2)を、一端部がク
    リーンボックスパイプ(1)の煙排出口(3c)に接続
    される吸引用ホース(14)と;吸込み口(17a)及
    び吹出し口(17b)を有し、吸込み口(17a)が吸
    引用ホース(14)の他端部に接続される収納ケース
    (17)と、収納ケース(17)内に配設され、吸込み
    口(17a)から吸い込まれた煙を浄化するフィルター
    (19)と、収納ケース(17)内に配設され、クリー
    ンボックスパイプ(1)のケース(3)内の煙を収納ケ
    ース(17)内へ吸引してこれを吹出し口(17b)か
    ら排出するファン(20)と、ファン(20)を駆動す
    る電池(21)と、ファン(20)を制御するスイッチ
    (22)とを備えたクリーンボックス(15)と;一端
    部がクリーンボックス(15)の吹出し口(17b)に
    接続される接続用ホース(26)と;少なくとも室内の
    床若しくは壁に設けられ、室内と室外若しくは室内と建
    物に配設した空調システムの排気ダクト(31)とを連
    通可能にすると共に、接続用ホース(26)の他端部が
    接続される吸込み口ボックス(27)とから構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の喫煙装置。
  4. 【請求項4】 前記浄化排出装置(2)を、一端部がク
    リーンボックスパイプ(1)の煙排出口(3c)に接続
    される吸引用ホース(14)と;少なくとも室内の床若
    しくは壁に設けられ、室内と建物に配設した空調システ
    ムの排気ダクト(31)とを連通可能にすると共に、吸
    引用ホース(14)の他端部が接続される吸込み口ボッ
    クス(27)とから構成したことを特徴とする請求項1
    に記載の喫煙装置。
  5. 【請求項5】 クリーンボックスパイプ(1)が、煙排
    出口(3c)の近傍位置に風量調節ダンパ(5)を備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載の喫煙装置。
  6. 【請求項6】 クリーンボックスパイプ(1)の支持具
    (4)を、ケース(3)内に着脱可能且つ移動調整可能
    に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の喫煙装
    置。
  7. 【請求項7】 クリーンボックス(15)が、開閉可能
    な複数の吸込み口(17a)を備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の喫煙装置。
JP6963193U 1993-12-27 1993-12-27 喫煙装置 Pending JPH0739493U (ja)

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