JPH0739348U - 堆の積み上げ装置 - Google Patents

堆の積み上げ装置

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JPH0739348U
JPH0739348U JP7497393U JP7497393U JPH0739348U JP H0739348 U JPH0739348 U JP H0739348U JP 7497393 U JP7497393 U JP 7497393U JP 7497393 U JP7497393 U JP 7497393U JP H0739348 U JPH0739348 U JP H0739348U
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conveyor
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pallet
turntable
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隆行 梅田
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隆行 梅田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 堆の積み上げ作業を能率的に行なうことの
できる堆の積み上げ装置を提供することにある。 【構成】 自走車aにより牽引される台車10の上
に、地上から拾い上げた作物を搬送するコンベア20
と、パレットbを略水平に載置する載置部材30と、こ
の載置部材30の直上に設ける囲枠40とを配置し、上
記囲枠40の周壁を分割して開放及び締結可能に構成す
ると共に、該囲枠40及び載置部材30を保持機構60
により保持し、コンベア10終端部直下と台車10脇と
の間を移動可能、且つ昇降動可能に構成したものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は刈り取りした稲や豆の実を茎や葉と一緒に乾燥させる為に円柱状の 堆の山として積み上げる作業、所謂堆(ニオ)作業を行なう装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したように刈り取りした稲や豆の実を乾燥する為の唯作業を行なう には、図8にて示すように、実と共に茎や葉が付いたままの稲や豆類をパレット の上に根を外に向けた状態で放射状に何段にも積み重ね、略円柱形の堆として積 み上げる。そして、上記パレット101を畑の適当な位置まで運び、パレット1 01を取り除くことにより畑の地面の上に堆を置いている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した堆作業は、人手により唯を積んでいたので大変な労力と 多くの時間を必要とし、さらに、堆を安定した状態で積み上げるのが難しく、崩 れ易かった。
【0004】 本考案の目的は、上記した如き堆の積み上げ作業を能率的に行なうことのでき る堆の積み上げ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成する為に本考案は、自走車により牽引される台車の上に、 地上から拾い上げた作物をコンベア終端まで搬送して落下させるコンベアと、作 物を載せるパレットを略水平に載置する載置部材と、この載置部材の直上に同載 置部材と一体化させて設ける略短筒状の囲枠とを配置し、上記囲枠の後半部周壁 を分割して開放及び締結可能に構成すると共に、該囲枠及び載置部材を保持機構 により保持し、コンベア終端部直下と台車脇との間を移動可能、且つ台車脇から 地面に対して昇降動可能に構成したものである。 また、台車上におけるコンベア終端部直下に載置部材及び囲枠を載せるターンテ ーブルを設け、該ターンテーブルを駆動機構により回転駆動可能に構成すると共 に、載置部材及び囲枠に対して着脱可能に連結する連結具を保持機構の保持部に 設けてもよい。
【0006】
【作用】
以上の手段によれば、トラクタ等の自走車により台車を牽引することにより、 刈り取られて地上に横たわる稲や豆等の作物がコンベアにより順次拾い上げられ てコンベア終端まで搬送される。 コンベア終端から落下した作物は、コンベア終端部の直下に位置する載置部材及 び囲枠向けて落下する。コンベアから落下した作物は、載置部材の上に載置され るパレット上に載り囲枠の中において順次積み重ねられ、最終的には囲枠の中を 一杯にして堆の形を維持する状態で収容される。 上記載置部材及び囲枠は保持機構により移動自在に保持されており、囲枠内が一 杯になった時点で自走車を止め、上記保持機構の作動によりコンベア終端部直下 に位置する載置部材及び囲枠を台車脇まで移動し、さらに降下させて地面に載置 する。 そして、上記状態から囲枠の周壁後半部を開放し、自走車を前進させる。すると 、パレットを下から受ける載置部材が前方に引き抜かれ、これにより地面にはパ レットに載せられた状態の堆が置かれる。 上記した載置部材の上には新たなパレットを載せ、囲枠の周壁を閉じて締結し、 保持機構の作動によりコンベア終端の直下まで移動させ、再び自走車を前進させ て作物の回収作業を続行する。 また、台車上におけるコンベア終端部直下に載置部材及び囲枠を載せるターンテ ーブルを設けたものにおいては、上記ターンテーブルの上にパレットを載置した 載置部材及び囲枠を載せ、保持機構の保持部に設けた連結具を上記載置部材及び 囲枠から外すことにより、駆動機構の作動に伴ってターンテーブル上に載る載置 部材及び囲枠が水平回転する。よって、コンベア終端から落下する作物は上記囲 枠の中の回転中心周りに沿って均等に積み重ねられる。また、囲枠の中が作物で 一杯になったならば駆動機構を停止させ、保持機構保持部の連結具を再び載置部 材及び囲枠に連結した後、保持機構を作動させ載置部材及び囲枠を前記したと同 様に台車脇から地面に降下させる。
【0007】
【考案の効果】
本考案は以上説明したように構成したものであるから、刈り取られて地面上に 横たわる稲や豆等、茎が付いたままの作物をコンベアにより拾い上げ、囲枠の中 に積み重ねて堆の形状を維持し、パレットに載った状態の堆を地面に載置するま でに至る唯の積み上げ作業を極めて能率的に行なうことができ、堆の積み上げ作 業にかかる労力と時間を大幅に削減することが可能となる。
【0008】 また、囲枠の中で作物を積み重ねて堆を積み上げるので、堆の積み上げ形態を 安定させ、崩れにくくすることができる。
【0009】 ターンテーブルを設けたものにおいては、コンベア終端から落下する作物を回 転する囲枠の中で均一に積み重ねることができるので、囲枠の中に収容される作 物を手作業で均す作業が殆ど不要となり、作業にかかる労力をさらに低減するこ ができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施を図面に基づいて説明する。 図1乃至図3にて示す堆の積み上げ装置は、畑から掘り起こして地面に置かれる 枝豆等の茎付き作物を拾い上げ、パレットbの上で堆の形態に積み上げた後、地 面上にパレットbに載せた状態のまま載置するものであり、トラクター等の自走 車aにより牽引される台車10の上に、地上から作物を拾い上げるコンベア20 と、パレットbを水平に載置するフォーク30と、該フォーク30の直上に固定 する囲枠40、ターンテーブル50を配置して構成してある。
【0011】 台車10は、トラクターaの後部に連結して牽引するものであり、トラクター aの後部から右側面へ向けて平面視略L時形に延出するフレーム10aを備え、 該フレーム10a下面の左右両側部とコンベア20始端部の下面とに車輪11a ,11b,11cを設けて牽引走行可能に構成してある。
【0012】 上記台車10の右側前方部には支持フレーム10b,10cを介してコンベア 20を傾斜状に設置してある。 コンベア20は、地面上に横たわる枝豆や稲等の作物を拾い上げ、台車10上の 囲枠40上まで搬送するものであり、地面の直上に位置するコンベア始端部から 後方へ向けて上向き傾斜する前コンベア21と、台車10上の上方にて水平に延 びる後コンベア22とを連結することにより構成してある。
【0013】 台車10上におけるコンベア20終端部の直下にはターンテーブル50を設け てある。 ターンテーブル50は、後述するフォーク30及び囲枠40を水平に載置して回 転させるものであり、平面8角形のターンテーブル50の下面中心部に設けた回 転軸51を台車10のフレーム10aの下面に貫通させる形で軸支し、かさば歯 車機構2を介して車輪11bの支軸53に連絡してある。 従って、台車10の牽引走行に伴い車輪11bが回転することにより駆動力で、 かさば歯車機構52を介して支軸53が回転駆動し、ターンテーブル50が水平 回転する。
【0014】 ターンテーブル50の上に載置するフォーク30は、堆を載せる木製パレット bを下から受けて水平に保持するものであり、フォークリフトのフォークと同様 に支持部材31から3本の杆材を水平に延出することにより構成してある。 フォーク30の基端を支持する支持部材31は上方へ向けて垂直に延出し、その 上部部において囲枠40を片持状態で水平に支持する。
【0015】 囲枠40はパレットbの上に積み上げられる堆の外周形を型取る短筒状の円形 枠体であり、外周部の一端を上記支持部材31により片持状態で支持することに よりフォーク30と一体化させ、フォーク30の直上にパレットbを載置する間 隙を介して取付支持してある。 上記囲枠40は、図7にて示すように支持端側とは反対側の半円弧部を2分割す ると共に、その分割部40a,40bを各々喋板41を介して開閉可能に取付支 持してある。また、上記分割部40a,40b同士はロック機構(図示せず)に より着脱可能に締結されている。即ち、一体化したフォーク30と囲枠40とは ターンテーブル50の上に載置され、さらにパレットbが上記フォーク30の上 に載せられて囲枠40の底面を塞ぐ状態となる。 上記支持部材31の側面には下向きに開口する断面略コ形の連結金具32を2個 間隔をおいて取付固定してあり、該連結金具32を保持機構60先端に設けた受 部61と嵌合させて連結させるように構成してある。
【0016】 保持機構60は台車10のフレーム10aに対して垂直に取付支持される回転 軸65に対して、側面視略平行四辺形のリンク杆62の基端部を取付支持し、且 つ上記リンク杆62先端に設けた水平管62aの両端部に受部61を両連結金具 32と同じ間隔をおいて取り付けてある。また、上記リンク杆62の上辺部には 略くの字形に屈曲する可動杆63を沿設し、上記回転軸65の下端部に取付支持 した油圧シリンダ64のピストンロッド64a先端を可動杆63中間の屈曲部に 軸着してある。 従って、上記油圧シリンダ64の伸縮作動により平行四辺形のリンク杆62が上 下に作動し、上昇位置において先端部の受部61がフォーク30の支持部材31 の連結金具32に対して下から嵌合して連結する。 上記したように受部61が連結金具32に対して連結されると、一体化するフォ ーク30及び囲枠40は保持機構60のリンク杆62の先端に支持され、リンク 杆62のさらなる上昇によりターンテーブル50上より持ち上げられることにな る。
【0017】 また、上記回転軸65の上端部には回動アーム66が取付固定され、フレーム 10a側の部材に取付け支持した油圧シリンダ67のピストンロッド67aの先 端を上記回動アーム66の先端部に軸着させてある。 よって、上記油圧シリンダ67の伸縮作動により、回転軸65が回動し、該回転 軸65に取付固定されるリンク杆62、及び連結金具32と受部61との連結を 介して、リンク杆62の先端に支持されるフォーク30と囲枠40とが、ターン テーブル50と台車10後方部との間を略90゜の範囲で水平に回動することに なる。 尚、上記したコンベア20の駆動力と、油圧シリンダ64,67の油圧供給はト ラクターaに依存する。
【0018】 次に堆の積み上げ作業に伴う装置各部の作動を説明する。 作業を開始する際には、パレットbをフォーク30の上に載せた状態で、フォー ク30及び囲枠40をターンテーブル50の上に載置する。この時、保持機構6 0のリンク杆62は降下させ、連結金具32から受部61を外した状態としてお く(図1乃至図3の状態)。 上記状態からトラクターaにより牽引走行を開始すると、掘り起こされて畑の地 面上に横たわる枝豆等の作物がコンベア20の始端部にから拾い上げられ、搬送 路を上昇した後、終端部から囲枠40の上に落下する。 トラクターaによる牽引走行中において、車輪11bを駆動源とするターンテー ブル50はゆっくりと回転し、これに伴ってターンテーブル50上に載置される フォーク30、パレットb、囲枠40も一緒に回転する。よって、上記したよう にコンベア20の終端部らか落下した枝豆等の作物は、回転する囲枠40の中に 順次落下して積み重ねられる。 コンベア20の終端部らか落下した作物は囲枠40内の中心部と内周部との間に 落ちるように調節され、落下する作物がターンテーブル50の回転に伴って囲枠 40内の回転中心周りに沿って均一に積み重ねられるようになっている。 しかし、コンベア20の終端から落下する作物が囲枠40の中で傾斜したり山状 になってしまった場合には、作業車が手作業により平にならす必要がある。 また、囲枠40の中に作物がある程度積み重ねられた時、図3にて示すように押 し板45により囲枠40内の作物を押圧し、堆の外形を整える。上記押し板45 を使用した押圧は、人力により行なっても、または油圧により行なってもよい。
【0019】 次に降下させておいた保持機構60のリンク杆62を上昇させることにより、 連結金具32に対してリンク杆62先端の受部61を接続させ、さらにリンク杆 62を上昇させて、パレットbを載置した状態のフォーク30、及び囲枠40を ターンテーブル50の上から持ち上げる。そして、油圧シリンダ67を縮動させ ることによりリンク杆62を台車10後方部へ向けて90゜回動させる(図4, 図5)。 次いで図6にて示すようにリンク杆62を下動してフォーク30及び囲枠40を 降下させ、パレットbを地上に載置する。 パレットbが地上に載置されたならば、作業者は囲枠40の分割部40a,40 bを接続するロック機構(図示せず)の締結を外し、分割部40a,40bを開 放して、トラクタaを幾分前進させる(図7)。 これにより、パレットbを下から支えいてたフォーク30と開放状態にある囲枠 40とが、パレットbを地面に残したまま引き抜かれ、地上にはパレットbの上 に載った円形の堆が載置された状態となる。
【0020】 開放した囲枠40はもとの通り分割部40a,40bを接続して締結し、フォ ーク30上に新たにパレットbを載せる。そのパレットbは前記したように地上 に置いた堆の下に敷かれるものを引き抜いて使用しても、若しくは別のパレット bを使用してもよい。 フォーク30にパレットbを載せたならば、リンク杆62を地上から上昇させ、 ターンテーブル50の上まで回動した後、降下させて、リンク杆62先端にて支 持するフォーク30及び囲枠40を再びターンテーブル50の上に載せた状態と する。また、リンク杆62はさらに降下させ、連結金具32から受部61を外し た状態、即ち図1乃至図3にて示す初期状態とする。そして、トラクターaによ る牽引走行を開始し、上記した行程を繰り返す。
【0021】 尚、上記した積み上げ装置においては、ターンテーブル50によってフォーク 30及び囲枠40を回転させながらコンベア20終端部から落下する作物を均一 に積み上げるように構成した。しかし、本発明の積み上げ装置は上記ターンテー ブル50を設けずに構成してもよく、この場合、回転することなく台車10上に 置かれる囲枠40中にコンベア20から落下する作物を収容し、作業者が手作業 により均一に均せばよい。
【提出日】平成6年11月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は刈り取りした稲や豆の実を茎や葉と一緒に乾燥させる為に円柱状の 堆の山として積み上げる作業、所謂堆(ニオ)作業を行なう装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したように刈り取りした稲や豆の実を乾燥する為の唯作業を行なう には、図8にて示すように、実と共に茎や葉が付いたままの稲や豆類をパレット の上に根を外に向けた状態で放射状に何段にも積み重ね、略円柱形の堆として積 み上げる。そして、上記パレット101を畑の適当な位置まで運び、パレット1 01を取り除くことにより畑の地面の上に堆を置いている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した堆作業は、人手により唯を積んでいたので大変な労力と 多くの時間を必要とし、さらに、堆を安定した状態で積み上げるのが難しく、崩 れ易かった。
【0004】 本考案の目的は、上記した如き堆の積み上げ作業を能率的に行なうことのでき る堆の積み上げ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成する為に本考案は、自走車により牽引される台車の上に、 地上から拾い上げた作物をコンベア終端まで搬送して落下させるコンベアと、作 物を載せるパレットを略水平に載置する載置部材と、この載置部材の直上に同載 置部材と一体化させて設ける略短筒状の囲枠とを配置し、上記囲枠の後半部周壁 を分割して開放及び締結可能に構成すると共に、該囲枠及び載置部材を保持機構 により保持し、コンベア終端部直下と台車脇との間を移動可能、且つ台車脇から 地面に対して昇降動可能に構成したものである。 また、台車上におけるコンベア終端部直下に載置部材及び囲枠を載せるターンテ ーブルを設け、該ターンテーブルを駆動機構により回転駆動可能に構成すると共 に、載置部材及び囲枠に対して着脱可能に連結する連結具を保持機構の保持部に 設けてもよい。
【0006】
【作用】
以上の手段によれば、トラクタ等の自走車により台車を牽引することにより、 刈り取られて地上に横たわる稲や豆等の作物がコンベアにより順次拾い上げられ てコンベア終端まで搬送される。 コンベア終端から落下した作物は、コンベア終端部の直下に位置する載置部材及 び囲枠向けて落下する。コンベアから落下した作物は、載置部材の上に載置され るパレット上に載り囲枠の中において順次積み重ねられ、最終的には囲枠の中を 一杯にして堆の形を維持する状態で収容される。 上記載置部材及び囲枠は保持機構により移動自在に保持されており、囲枠内が一 杯になった時点で自走車を止め、上記保持機構の作動によりコンベア終端部直下 に位置する載置部材及び囲枠を台車脇まで移動し、さらに降下させて地面に載置 する。 そして、上記状態から囲枠の周壁後半部を開放し、自走車を前進させる。すると 、パレットを下から受ける載置部材が前方に引き抜かれ、これにより地面にはパ レットに載せられた状態の堆が置かれる。 上記した載置部材の上には新たなパレットを載せ、囲枠の周壁を閉じて締結し、 保持機構の作動によりコンベア終端の直下まで移動させ、再び自走車を前進させ て作物の回収作業を続行する。 また、台車上におけるコンベア終端部直下に載置部材及び囲枠を載せるターンテ ーブルを設けたものにおいては、上記ターンテーブルの上にパレットを載置した 載置部材及び囲枠を載せ、保持機構の保持部に設けた連結具を上記載置部材及び 囲枠から外すことにより、駆動機構の作動に伴ってターンテーブル上に載る載置 部材及び囲枠が水平回転する。よって、コンベア終端から落下する作物は上記囲 枠の中の回転中心周りに沿って均等に積み重ねられる。また、囲枠の中が作物で 一杯になったならば駆動機構を停止させ、保持機構保持部の連結具を再び載置部 材及び囲枠に連結した後、保持機構を作動させ載置部材及び囲枠を前記したと同 様に台車脇から地面に降下させる。
【0007】
【考案の効果】
本考案は以上説明したように構成したものであるから、刈り取られて地面上に 横たわる稲や豆等、茎が付いたままの作物をコンベアにより拾い上げ、囲枠の中 に積み重ねて堆の形状を維持し、パレットに載った状態の堆を地面に載置するま でに至る唯の積み上げ作業を極めて能率的に行なうことができ、堆の積み上げ作 業にかかる労力と時間を大幅に削減することが可能となる。
【0008】 また、囲枠の中で作物を積み重ねて堆を積み上げるので、堆の積み上げ形態を 安定させ、崩れにくくすることができる。
【0009】 ターンテーブルを設けたものにおいては、コンベア終端から落下する作物を回 転する囲枠の中で均一に積み重ねることができるので、囲枠の中に収容される作 物を手作業で均す作業が殆ど不要となり、作業にかかる労力をさらに低減するこ ができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施を図面に基づいて説明する。 図1乃至図3にて示す堆の積み上げ装置は、畑から掘り起こして地面に置かれる 枝豆等の茎付き作物を拾い上げ、パレットbの上で堆の形態に積み上げた後、地 面上にパレットbに載せた状態のまま載置するものであり、トラクター等の自走 車aにより牽引される台車10の上に、地上から作物を拾い上げるコンベア20 と、パレットbを水平に載置するフォーク30と、該フォーク30の直上に固定 する囲枠40、ターンテーブル50を配置して構成してある。
【0011】 台車10は、トラクターaの後部に連結して牽引するものであり、トラクター aの後部から右側面へ向けて平面視略L時形に延出するフレーム10aを備え、 該フレーム10a下面の左右両側部とコンベア20始端部の下面とに車輪11a ,11b,11cを設けて牽引走行可能に構成してある。
【0012】 上記台車10の右側前方部には支持フレーム10b,10cを介してコンベア 20を傾斜状に設置してある。 コンベア20は、地面上に横たわる枝豆や稲等の作物を拾い上げ、台車10上の 囲枠40上まで搬送するものであり、地面の直上に位置するコンベア始端部から 後方へ向けて上向き傾斜する前コンベア21と、台車10上の上方にて水平に延 びる後コンベア22とを連結することにより構成してある。
【0013】 台車10上におけるコンベア20終端部の直下にはターンテーブル50を設け てある。 ターンテーブル50は、後述するフォーク30及び囲枠40を水平に載置して回 転させるものであり、平面8角形のターンテーブル50の下面中心部に設けた回 転軸51を台車10のフレーム10aの下面に貫通させる形で軸支し、かさば歯 車機構2を介して車輪11bの支軸53に連絡してある。 従って、台車10の牽引走行に伴い車輪11bが回転することにより駆動力で、 かさば歯車機構52を介して支軸53が回転駆動し、ターンテーブル50が水平 回転する。
【0014】 ターンテーブル50の上に載置するフォーク30は、堆を載せる木製パレット bを下から受けて水平に保持するものであり、フォークリフトのフォークと同様 に支持部材31から3本の杆材を水平に延出することにより構成してある。 フォーク30の基端を支持する支持部材31は上方へ向けて垂直に延出し、その 上部部において囲枠40を片持状態で水平に支持する。
【0015】 囲枠40はパレットbの上に積み上げられる堆の外周形を型取る短筒状の円形 枠体であり、外周部の一端を上記支持部材31により片持状態で支持することに よりフォーク30と一体化させ、フォーク30の直上にパレットbを載置する間 隙を介して取付支持してある。 上記囲枠40は、図7にて示すように支持端側とは反対側の半円弧部を2分割す ると共に、その分割部40a,40bを各々喋板41を介して開閉可能に取付支 持してある。また、上記分割部40a,40b同士はロック機構(図示せず)に より着脱可能に締結されている。即ち、一体化したフォーク30と囲枠40とは ターンテーブル50の上に載置され、さらにパレットbが上記フォーク30の上 に載せられて囲枠40の底面を塞ぐ状態となる。 上記支持部材31の側面には下向きに開口する断面略コ形の連結金具32を2個 間隔をおいて取付固定してあり、該連結金具32を保持機構60先端に設けた受 部61と嵌合させて連結させるように構成してある。
【0016】 保持機構60は台車10のフレーム10aに対して垂直に取付支持される回転 軸65に対して、側面視略平行四辺形のリンク杆62の基端部を取付支持し、且 つ上記リンク杆62先端に設けた水平管62aの両端部に受部61を両連結金具 32と同じ間隔をおいて取り付けてある。また、上記リンク杆62の上辺部には 略くの字形に屈曲する可動杆63を沿設し、上記回転軸65の下端部に取付支持 した油圧シリンダ64のピストンロッド64a先端を可動杆63中間の屈曲部に 軸着してある。 従って、上記油圧シリンダ64の伸縮作動により平行四辺形のリンク杆62が上 下に作動し、上昇位置において先端部の受部61がフォーク30の支持部材31 の連結金具32に対して下から嵌合して連結する。 上記したように受部61が連結金具32に対して連結されると、一体化するフォ ーク30及び囲枠40は保持機構60のリンク杆62の先端に支持され、リンク 杆62のさらなる上昇によりターンテーブル50上より持ち上げられることにな る。
【0017】 また、上記回転軸65の上端部には回動アーム66が取付固定され、フレーム 10a側の部材に取付け支持した油圧シリンダ67のピストンロッド67aの先 端を上記回動アーム66の先端部に軸着させてある。 よって、上記油圧シリンダ67の伸縮作動により、回転軸65が回動し、該回転 軸65に取付固定されるリンク杆62、及び連結金具32と受部61との連結を 介して、リンク杆62の先端に支持されるフォーク30と囲枠40とが、ターン テーブル50と台車10後方部との間を略90゜の範囲で水平に回動することに なる。 尚、上記したコンベア20の駆動力と、油圧シリンダ64,67の油圧供給はト ラクターaに依存する。
【0018】 次に堆の積み上げ作業に伴う装置各部の作動を説明する。 作業を開始する際には、パレットbをフォーク30の上に載せた状態で、フォー ク30及び囲枠40をターンテーブル50の上に載置する。この時、保持機構6 0のリンク杆62は降下させ、連結金具32から受部61を外した状態としてお く(図1乃至図3の状態)。 上記状態からトラクターaにより牽引走行を開始すると、掘り起こされて畑の地 面上に横たわる枝豆等の作物がコンベア20の始端部にから拾い上げられ、搬送 路を上昇した後、終端部から囲枠40の上に落下する。 トラクターaによる牽引走行中において、車輪11bを駆動源とするターンテー ブル50はゆっくりと回転し、これに伴ってターンテーブル50上に載置される フォーク30、パレットb、囲枠40も一緒に回転する。よって、上記したよう にコンベア20の終端部らか落下した枝豆等の作物は、回転する囲枠40の中に 順次落下して積み重ねられる。 コンベア20の終端部らか落下した作物は囲枠40内の中心部と内周部との間に 落ちるように調節され、落下する作物がターンテーブル50の回転に伴って囲枠 40内の回転中心周りに沿って均一に積み重ねられるようになっている。 しかし、コンベア20の終端から落下する作物が囲枠40の中で傾斜したり山状 になってしまった場合には、作業車が手作業により平にならす必要がある。 また、囲枠40の中に作物がある程度積み重ねられた時、図3にて示すように押 し板45により囲枠40内の作物を押圧し、堆の外形を整える。上記押し板45 を使用した押圧は、人力により行なっても、または油圧により行なってもよい。
【0019】 次に降下させておいた保持機構60のリンク杆62を上昇させることにより、 連結金具32に対してリンク杆62先端の受部61を接続させ、さらにリンク杆 62を上昇させて、パレットbを載置した状態のフォーク30、及び囲枠40を ターンテーブル50の上から持ち上げる。そして、油圧シリンダ67を縮動させ ることによりリンク杆62を台車10後方部へ向けて90゜回動させる(図4, 図5)。 次いで図6にて示すようにリンク杆62を下動してフォーク30及び囲枠40を 降下させ、パレットbを地上に載置する。 パレットbが地上に載置されたならば、作業者は囲枠40の分割部40a,40 bを接続するロック機構(図示せず)の締結を外し、分割部40a,40bを開 放して、トラクタaを幾分前進させる(図7)。 これにより、パレットbを下から支えいてたフォーク30と開放状態にある囲枠 40とが、パレットbを地面に残したまま引き抜かれ、地上にはパレットbの上 に載った円形の堆が載置された状態となる。
【0020】 開放した囲枠40はもとの通り分割部40a,40bを接続して締結し、フォ ーク30上に新たにパレットbを載せる。そのパレットbは前記したように地上 に置いた堆の下に敷かれるものを引き抜いて使用しても、若しくは別のパレット bを使用してもよい。 フォーク30にパレットbを載せたならば、リンク杆62を地上から上昇させ、 ターンテーブル50の上まで回動した後、降下させて、リンク杆62先端にて支 持するフォーク30及び囲枠40を再びターンテーブル50の上に載せた状態と する。また、リンク杆62はさらに降下させ、連結金具32から受部61を外し た状態、即ち図1乃至図3にて示す初期状態とする。そして、トラクターaによ る牽引走行を開始し、上記した行程を繰り返す。
【0021】 尚、上記した積み上げ装置においては、ターンテーブル50によってフォーク 30及び囲枠40を回転させながらコンベア20終端部から落下する作物を均一 に積み上げるように構成した。しかし、本発明の積み上げ装置は上記ターンテー ブル50を設けずに構成してもよく、この場合、回転することなく台車10上に 置かれる囲枠40中にコンベア20から落下する作物を収容し、作業者が手作業 により均一に均せばよい。
【0022】 ところでコンベア20は、地面の直上に位置するコンベア始端部から後方へ向 けて上向き傾斜する前コンベア21と、台車10の上方にて前コンベア21との 連結部を中心にして回動可能な後コンベア22とで構成することができる。この 場合、前記実施例(図3示)の支持フレーム10cに代えて、台車10上に油圧 機構10cを立設し、その油圧機構のピストン杆先端部を後コンベア22に連結 し、該後コンベアが前コンベア21との連結部を中心にして回動可能となるよう に構成する。(図8参照)
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を実施した堆の積み上げ装置を示す
平面図。
【図2】 同装置の背面図。
【図3】 同装置の側面図。
【図4】 囲枠を台車後部に回動させた状態を示す平
面図。
【図5】 囲枠を台車後部に回動させた状態を示す側
面図。
【図6】 囲枠を地上に降下させた状態の保持機構を
示す側面図。
【図7】 囲枠を開放した状態を示す斜視図。
【図8】 従来の唯の積み上げ作業風景を示す斜視
図。
【符号の説明】
a・・・トラクタ 10・・・台車 20・・・コンベア 30・・・フォーク 40・・・囲枠 50・・・ターンテーブル 60・・・保持機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を実施した堆の積み上げ装置を示す
平面図。
【図2】 同装置の背面図。
【図3】 同装置の側面図。
【図4】 囲枠を台車後部に回動させた状態を示す平
面図。
【図5】 囲枠を台車後部に回動させた状態を示す側
面図。
【図6】 囲枠を地上に降下させた状態の保持機構を
示す側面図。
【図7】 囲枠を開放した状態を示す斜視図。
【図8】 コンベアの他例を示す堆の積み上げ装置の
側面図。
【図9】 従来の堆の積み上げ作業風景を示す斜視
図。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走車により牽引される台車の上に、
    地上から拾い上げた作物をコンベア終端まで搬送して落
    下させるコンベアと、作物を載せるパレットを略水平に
    載置する載置部材と、この載置部材の直上に同載置部材
    と一体化させて設ける略短筒状の囲枠とを配置し、上記
    囲枠の後半部周壁を分割して開放及び締結可能に構成す
    ると共に、該囲枠及び載置部材を保持機構により保持
    し、コンベア終端部直下と台車脇との間を移動可能、且
    つ台車脇から地面に対して昇降動可能に構成した堆の積
    み上げ装置。
  2. 【請求項2】 台車上におけるコンベア終端部直下に
    載置部材及び囲枠を載せるターンテーブルを設け、該タ
    ーンテーブルを駆動機構により回転駆動可能に構成する
    と共に、載置部材及び囲枠に対して着脱可能に連結する
    連結具を保持機構の保持部に設けてなる請求項1記載の
    堆の積み上げ装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH065416B2 (ja) * 1985-08-06 1994-01-19 富士ゼロックス株式会社 現像剤供給量制御方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH065416B2 (ja) * 1985-08-06 1994-01-19 富士ゼロックス株式会社 現像剤供給量制御方法

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