JPH0738889A

JPH0738889A - 画像信号処理装置

Info

Publication number: JPH0738889A
Application number: JP5192926A
Authority: JP
Inventors: Taketoshi Hibi; 武利日比; Toshihiro Ueda; 智弘上田; Soji Kurahashi; 聡司倉橋; Takeshi Onishi; 健大西
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1993-07-06
Filing date: 1993-07-06
Publication date: 1995-02-07

Abstract

(57)【要約】【目的】画像信号の雑音を効果的に除去するととも
に、除去しても劣化のわからない信号も除去することに
より、符号化を行った際に発生する符号量を低減し、ま
た実現するためのハードウェアの規模を小さくする。【構成】画像の動き検出手段１０の検出出力１９によ
り、動画像の雑音削減手段９の出力及びそのフレーム遅
延信号と、静止画像の雑音削減手段１８の出力のフレー
ム間の和と差を取った信号を切り替えることで、動画像
については雑音を除去することにより、静止画像につい
ては雑音を除去すること及び信号の和差をとることによ
り後段の符号化手段で発生する符号量を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像信号のデータの伝
送や記録を行うために符号化を行う際に発生する符号の
量を削減する画像信号処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、画像信号を符号化する際に発生す
る符号量を削減するものとして、図４は例えば、野垣
智士、太田睦「動静適応型雑音除去を用いたＨＤＴＶ
信号符号化の検討」（画像符号化シンポジウムＰＣＳＪ
８８、８―６、ｐｐ１２５〜１２６、１９８８年）にお
いて示された雑音除去方式の構成図である。図におい
て、１０１は入力信号、１０２は水平軸帯域通過フィル
タ（以下、ＢＰＦという）、１０３は時間軸高域通過フ
ィルタ（以下、ＨＰＦという）、１０４は減算手段、１
０５は適応型時間軸低域通過フィルタ（以下、ＬＰＦと
いう）、１０６は出力信号である。

【０００３】次に動作について説明する。入力信号１０
１を入力した水平軸ＢＰＦ１０２はおよそ１８ＭＨｚを
中心とする高域周波数成分を抽出する。水平軸ＢＰＦ１
０２が抽出した周波数成分は主にＨＤＴＶカメラに起因
すると考えらえるもので、これを時間軸ＨＰＦ１０３に
出力し、これを入力した時間軸ＨＰＦ１０３はさらに時
間変動する成分を取り出す。減算手段１０４は時間軸Ｈ
ＰＦ１０３の出力を入力し、これを前記入力信号１０１
から減算する。減算手段１０４の出力の画像信号を適応
型時間軸ＬＰＦ１０５が入力し、静止画部分についての
み時間軸ＬＰＦ１０５を通過することで時間軸高域を除
去し、これを出力信号１０６として出力し後段の符号化
手段（図示せず）に入力する。以上の構成で雑音成分を
削減し符号化後の符号量を削減するものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の雑音除去方式は
以上のように構成されているので、動きの少ない雑音は
全く除去されないうえ、削減するのが時間軸高域成分の
みであるので、入力する画像信号によっては雑音による
符号量の増加が防止できない。また、動画像信号につい
ては水平軸高域、かつ時間軸高域成分のみを除去するの
で動き物体の輪郭が不自然になるといった問題点があっ
た。

【０００５】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、どのような入力画像に対しても雑
音の削減効果が大きく、かつ符号化した際の発生符号量
が少ない画像信号処理装置を得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る画像信号処
理装置は、請求項１では、入力画像信号の局所的な動き
検出手段と、静止画像信号の雑音削減手段と、動画像信
号の雑音削減手段と、前記静止画像信号の雑音削減手段
の出力信号を１フレーム時間遅延する第１のフレーム遅
延手段と、前記第１のフレーム遅延手段の入力信号と出
力信号の和を求める手段と、前記第１のフレーム遅延手
段の入力信号と出力信号の差を求める手段と、前記動画
像信号の雑音削減手段の出力信号を１フレーム遅延する
第２のフレーム遅延手段と、前記動き検出手段の検出出
力により前記和を求める手段の出力信号と前記第２のフ
レーム遅延手段の出力信号とを切り替える第１の切り替
え手段と、前記動き検出手段の検出出力により前記差を
求める手段の出力信号と前記動画像信号の雑音削減手段
の出力信号とを切り替える第２の切り替え手段と、前記
第２の切り替え手段の出力信号を１フレーム遅延する第
３のフレーム遅延手段と、前記第１の切り替え手段の出
力信号と前記第３のフレーム遅延手段の出力信号とをフ
レームごとに切り替える第３の切り替え手段を有するも
のである。

【０００７】請求項２では、入力画像信号の局所的な動
き検出手段と、静止画像信号の雑音削減手段と、動画像
信号の雑音削減手段と、前記動き検出手段の検出出力に
より前記静止画像信号の雑音削減手段の出力信号と前記
動画像信号の雑音削減手段の出力信号とを切り替える第
１の切り替え手段と、前記切り替え手段の出力信号を１
フレーム時間遅延する第１のフレーム遅延手段と、前記
第１のフレーム遅延手段の入力信号と出力信号の和を求
める手段と、前記第１のフレーム遅延手段の入力信号と
出力信号の差を求める手段と、前記差を求める手段の出
力信号を１フレーム時間遅延する第２のフレーム遅延手
段と、前記和を求める手段の出力信号と前記第２のフレ
ーム遅延手段の出力信号とをフレームごとに切り替える
第２の切り替え手段を有するものである。

【０００８】請求項３では、ＨＤＴＶ信号のサブバンド
分割手段を有し、前記サブバンド分割手段の出力の少な
くとも１つの出力を、前記請求項１又は請求項２の装置
における入力信号とするものである。

【０００９】請求項４では、前記請求項１ないし請求項
３の装置において、静止画像信号の雑音削減手段として
画像信号の時間軸低域通過フィルタを用いるものであ
る。

【００１０】請求項５では、前記請求項１ないし請求項
３の装置において、動画像信号の雑音削減手段として画
像信号の水平軸及び／又は垂直軸低域通過フィルタを用
いるものである。

【００１１】また、請求項５の装置において、静止画像
信号の雑音削減手段を、入力信号と１フレーム遅延信号
との減算手段と、前記減算手段の出力信号の係数器と、
前記係数器の出力信号と１フレーム遅延信号の加算手段
と、前記加算手段の出力を１フレーム遅延するフレーム
遅延手段から構成し、前記加算手段の出力を雑音削減手
段の出力信号とし、前記フレーム遅延手段の出力信号を
前記１フレーム遅延信号とするとともに、前記減算手段
の出力信号の信号レベルを所定値と比較するレベル検知
器を有し、前記レベル検知器の出力を画像の動き検出信
号とするものがある。

【００１２】請求項６では、前記請求項１の装置におい
て静止画像の雑音削減手段を、入力信号と１フレーム遅
延信号との減算手段と、前記減算手段の出力信号の係数
器と、前記係数器の出力信号と１フレーム遅延信号の加
算手段と、前記加算手段の出力を１フレーム遅延するフ
レーム遅延手段から構成し、前記加算手段の出力を雑音
削減手段の出力信号とし、前記フレーム遅延手段の出力
信号を前記１フレーム遅延信号とするとともに、前記フ
レーム遅延手段の入力信号及び出力信号から信号の和及
び差を取るものである。

【００１３】

【作用】本発明における画像信号処理装置は、請求項１
では、入力画像信号について画像信号の動き検出手段が
動き領域を検知して検知信号を出力し、この検知信号に
応じて信号切り替え手段が、入力画像信号が動画像信号
の雑音削減手段を通過した信号と、入力画像信号が静止
画像信号の雑音削減手段を通過した出力信号のフレーム
間和差を取った信号とを選択し切り替えるので、動画像
信号領域に含まれる動きの少ない雑音が動画像信号に適
した雑音削減手段により削減できるとともに、静止画像
領域に含まれる雑音は静止画に適した雑音削減手段によ
り削減可能であり、この結果雑音による符号量の増加を
防止できる。また、雑音削減手段を動画像と静止画像に
たいする視覚特性を考慮した特性にすることで雑音を除
去すると同時に画像信号のうち除去しても劣化のわから
ない信号が除去できるのでこれによっても符号量の削減
ができる。また静止画領域について雑音除去を行った信
号のフレーム間和差を取るようにした結果、画像信号の
エントロピーが減少するので符号量の削減ができる。

【００１４】ここで、画像信号のフレーム間和差を取る
ことによる画像信号のエントロピーの減少効果の測定例
を示す。ＨＤＴＶ信号をサブバンド分割後サブサンプル
を行って作った９６０画素、５１２ラインの画像信号中
の２フレームについて次の４つの条件、(1) 原画像、
(2) 原画像を時間軸ＬＰＦに通した出力画像、(3) 原画
像の２フレームの和及び差を取った信号、(4) 原画像を
時間軸ＬＰＦに通し、さらに２フレームの和及び差を取
った信号、について画像のエントロピーを計算で求め
た。その結果、(1) ６．５，６．６，(2) ６．５，６．
５，(3) ６．５，４．１，(4) ６．５，３．７であり、
各々の合計は(1) １３．１，(2) １３．０，(3) １０．
６，(4) １０．２となり和と差を取ることで画像信号の
エントロピーが減少することがわかる。またこれらの信
号についてさらに各々８×８画素の２次元離散コサイン
変換を行い、出力のエントロピーを計算した結果、２フ
レームの合計で、(1) ９．０，(2) ８．６，(3) ７．
９，(4) ７，３となり、ここでも和と差を取ることで画
像信号のエントロピーが減少することが確認できた。

【００１５】請求項２では、入力画像信号について画像
信号の動き検出手段が動き領域を検知して検知信号を出
力し、この検知信号に応じて信号切り替え手段が、入力
画像信号が動画像信号の雑音削減手段を通過した信号
と、入力画像信号が静止画像信号の雑音削減手段を通過
した信号とを選択し切り替えるので、前記請求項１の装
置と同様の効果が期待できる。また、本構成にすること
で、請求項１の発明の場合に比較して信号の切り替え手
段を１つ削減できる利点がある。

【００１６】請求項３では、画像信号のサブバンド分割
手段によって画像信号を複数の帯域に分割し、この帯域
分割した画像信号のうち例えば最も低い帯域の出力につ
いて画像信号の動き検出手段が動き領域を検知して検知
信号を出力し、この検知信号に応じて入力画像信号が動
画像信号の雑音削減手段を通過した信号と、入力画像信
号が静止画像信号の雑音削減手段を通過した出力信号の
フィールド間和差を取った信号とを選択し切り替えるの
で、最も低い帯域の情報量の多い画像信号について前記
請求項１の装置と同様の効果が期待できることに加え
て、サブバンド分割後サブサンプルを行うことで処理す
るデータ量と処理速度が減少するのでフレームメモリな
どのハードウェアが小規模で実現できる利点がある。ま
た、他の例として複数の帯域について各々雑音削減手段
を設けることも可能で、この場合は各々の帯域ごとに雑
音削減手段を切り替えることにより特定の帯域に集中し
た雑音を除去することができる。

【００１７】請求項４では、前記請求項１ないし請求項
２の装置において静止画像の雑音削減手段として画像信
号の時間軸ＬＰＦを用いたので、静止画像に重畳した動
きのある雑音信号のみが除去可能であり静止画像信号の
劣化が無い。

【００１８】請求項５では、前記請求項１ないし請求項
２の装置において動画像の雑音削減手段として画像信号
の水平軸及び／又は垂直軸ＬＰＦを用いたので、動画像
信号に重畳した周波数の高い雑音信号が除去可能である
うえ、人間の視覚特性は動きのある画像については高い
周波数の感度が低下するので、除去しても劣化のわから
ない高域信号を除去することにより、後段の符号化手段
で発生する符号量を削減できる効果がある。

【００１９】また、前記請求項５の装置において静止画
像信号の雑音削減手段を入力画像信号のフレーム間差分
値に係数を乗じて前フレーム信号値に加算する構成にし
たうえで、前記フレーム間差分値をレベル検知器に入力
することで画像の動き検出を行う。このため動き検出の
ためのフレーム遅延手段と雑音削減手段を構成するフレ
ーム遅延手段を共用できる利点がある。

【００２０】請求項６では、前記請求項１の装置におい
て静止画像信号の雑音削減手段をその出力にフレーム遅
延手段を有する構成にしたうえで、このフレーム遅延手
段の入力と出力の和及び差をとるものである。このため
フレーム間和差をとるためのフレーム遅延手段と雑音削
減手段を構成するフレーム遅延手段を共用できる利点が
ある。

【００２１】

【実施例】実施例１．図１は本発明の実施例１における
画像信号処理装置の部分構成図であり、図において、１
は雑音削減手段、２は和と差を求める手段、３は入力低
域画像信号、４は出力信号であり、これらは図２におい
て後述する記録系の一部となっている。雑音削減手段１
のブロック内において、１０はレベル検知器、１８は時
間軸ＬＰＦ、９は水平軸及び垂直軸ＬＰＦであり、時間
軸ＬＰＦ１８の内部において５は減算手段、６は係数
器、７は加算手段、８はフレーム遅延手段である。和と
差を求める手段を含むブロック２において、１１は加算
手段、１２は減算手段、１３及び１４はフレーム遅延手
段、１５、１６及び１７は信号切り替え手段である。ま
た１９はレベル検知器の出力信号である。

【００２２】図２は本発明の実施例１における画像信号
処理装置の全体を示す構成図である。図において、２１
はＨＤＴＶ入力信号、２２は水平サブバンド分割手段、
３は水平軸低域信号、２３は水平軸高域信号、２４は雑
音削減手段、２５は和と差を求める手段、２６は符号化
手段、２７は水平軸高域信号符号化出力、２８は離散コ
サイン変換手段（以下、ＤＣＴという）、２９は可変長
符号化手段、３０は水平軸低域信号符号化出力である。

【００２３】次に動作について説明する。ＨＤＴＶ入力
画像信号２１を入力した水平サブバンド分割手段２２は
これを水平軸高域信号２３と水平軸低域信号３に分割し
出力する。水平軸低域信号３は雑音削減手段１に入力し
この内部において、時間軸ＬＰＦ１８及び水平垂直軸Ｌ
ＰＦ９に入力する。時間軸ＬＰＦ１８の内部において
は、減算手段５が水平軸低域信号３とフレーム遅延手段
８の出力の差を求め出力し、これを係数器６が入力し、
０以上１未満の係数を乗じて加算手段７に出力し、これ
を入力した加算手段７がフレーム遅延手段８の出力の１
フレーム前の信号と加算しフレーム遅延手段８及び和と
差を求める手段２に出力する。フレーム遅延手段８の出
力は減算手段５、加算手段７、及び和と差を求める手段
２に入力する。以上の構成の時間軸ＬＰＦ１８により時
間軸の高域の雑音が除去される。一方、水平垂直軸ＬＰ
Ｆ９は入力した水平軸低域信号３の水平軸高域及び／又
は垂直軸高域の雑音を除去し、これを和と差を求める手
段２に出力する。また、減算手段５の出力は画像信号の
フィールド差分になっており、これを入力したレベル検
知器１０が信号レベルが所定値以上のときに動き検知信
号１９を出力する。

【００２４】和と差を求める手段２の内部において、減
算手段１２と加算手段１１は遅延手段８の出力信号と入
力信号を入力しこれらの差及び和をもとめ、それぞれ信
号切り替え手段１６と信号切り替え手段１５に出力す
る。さらに信号切り替え手段１６には水平垂直軸ＬＰＦ
９の出力が入力し、信号切り替え手段１５には水平垂直
軸ＬＰＦ９の出力がフレーム遅延手段１３で遅延した信
号が入力する。信号切り替え手段１６と信号切り替え手
段１５の切り替えは、レベル検知器１０が動き検知信号
を出力しないときだけ加算手段１１または減算手段１２
の出力を選択するように行う。信号切り替え手段１６の
出力はフレーム遅延手段１４を通り、信号切り替え手段
１５の出力は直接、信号切り替え手段１７に入力する。
信号切り替え手段１７は画像信号３のフレームごとに入
力を切り替える。信号切り替え手段１７の出力４は後段
のＤＣＴ２８に入力し、ＤＣＴ２８は入力した信号を離
散コサイン変換し、これを可変長符号化手段２９に出力
し、これを入力した可変長符号化手段２９は入力信号を
量子化するとともに可変長符号化する。

【００２５】一方、水平サブバンド分割手段２２の出力
のうち水平軸高域信号２３は雑音削減手段２４に入力
し、ここで雑音を除去して和と差を求める手段２５に出
力し、ここでフレーム間の和と差を求めて符号化手段２
６に出力し、これを入力した符号化手段２６が入力信号
を量子化するとともに符号化する。

【００２６】実施例２．図３は本発明の実施例２におけ
る画像信号処理装置の部分構成図であり、図１と対応す
るものであり、以下図１と異なる構成要素について説明
する。図において、１Ｂは雑音削減手段、２Ｂは和と差
を求める手段であり、雑音削減手段１Ｂのブロック内に
おいて、３１は信号切り替え手段であり、和と差を求め
る手段２Ｂのブロックにおいて、３２はフレーム遅延手
段である。また、実施例２の全体構成は実施例１の全体
構成を表す図２と同一であり、図において１を１Ｂに、
２を２Ｂに置き換えたものである。

【００２７】次に動作について説明する。信号切り替え
手段３１は、画像の動き検出手段１０の出力に応じて静
止画像の雑音削減手段１８の出力信号と動画像の雑音削
減手段９の出力信号を切り替えて出力する。これを入力
した和と差を求める手段２Ｂのブロックにおいて、入力
信号はフレーム遅延手段３２に入力する。このフレーム
遅延手段３２の入力信号及び出力信号から実施例１と同
様に加算手段１１および減算手段１２が各々フレーム間
の和と差を求める。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば画像の動
き検出手段の出力に応じて、動画像信号の雑音削減手段
と静止画像信号の雑音削減手段を選択するので、雑音を
効果的に除去可能である。また、画像信号のフレーム間
の和と差を取ることで画像のエントロピーを低減でき
る。これらより、画像信号の符号化を行った場合の符号
量を低減可能である。また、入力画像信号をサブバンド
分割し、最も低域について上記構成を適用した場合に
は、フレームメモリを含むハードウェアを規模を小さく
できるので装置が安価に実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１における画像信号処理装置の
部分構成図である。

【図２】本発明の実施例１における画像信号処理装置の
全体を示す構成図である。

【図３】本発明の実施例２における画像信号処理装置の
部分構成図である。

【図４】従来の雑音除去方式の構成図である。

【符号の説明】

２画像信号の和及び差を求める手段８画像信号のフレーム遅延手段９動画像信号の雑音削減手段１０画像信号の動き検出手段１１信号の和を求める手段１２信号の差を求める手段１５信号の切り替え手段１８静止画像信号の雑音削減手段２２画像信号のサブバンド分割手段

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【手続補正書】

【提出日】平成６年７月２６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００３

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００３】次に動作について説明する。入力信号１０
１を入力した水平軸ＢＰＦ１０２はおよそ１８ＭＨｚを
中心とする高域周波数成分を抽出する。水平軸ＢＰＦ１
０２が抽出した周波数成分は主にＨＤＴＶカメラに起因
する雑音と考えられるもので、これを時間軸ＨＰＦ１０
３に出力し、これを入力した時間軸ＨＰＦ１０３はさら
に時間変動する成分を取り出す。減算手段１０４は時間
軸ＨＰＦ１０３の出力を入力し、これを前記入力信号１
０１から減算する。減算手段１０４の出力の画像信号を
適応型時間軸ＬＰＦ１０５が入力し、静止画部分につい
てのみ時間軸ＬＰＦ１０５を通過することで時間軸高域
を除去し、これを出力信号１０６として出力し後段の符
号化手段（図示せず）に入力する。以上の構成で雑音成
分を削減し符号化後の符号量を削減するものである。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１１】請求項６では、前記請求項１の装置におい
て静止画像の雑音削減手段を、入力信号と１フレーム遅
延信号との減算手段と、前記減算手段の出力信号の係数
器と、前記係数器の出力信号と１フレーム遅延信号の加
算手段と、前記加算手段の出力を１フレーム遅延するフ
レーム遅延手段から構成し、前記加算手段の出力を雑音
削減手段の出力信号とし、前記フレーム遅延手段の出力
信号を前記１フレーム遅延信号とするとともに、前記フ
レーム遅延手段の入力信号及び出力信号から信号の和及
び差を取るものである。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１２

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１２】請求項７では、前記請求項１の装置におい
て、静止画像信号の雑音削減手段を、入力信号と１フレ
ーム遅延信号との減算手段と、前記減算手段の出力信号
の係数器と、前記係数器の出力信号と１フレーム遅延信
号の加算手段と、前記加算手段の出力を１フレーム遅延
するフレーム遅延手段から構成し、前記加算手段の出力
を雑音削減手段の出力信号とし、前記フレーム遅延手段
の出力信号を前記１フレーム遅延信号とするとともに、
前記減算手段の出力信号の信号レベルを所定値と比較す
るレベル検知器を有し、前記レベル検知器の出力を画像
の動き検出信号とするものがある。

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１９

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１９】請求項６では、前記請求項１の装置におい
て静止画像信号の雑音削減手段をその出力にフレーム遅
延手段を有する構成にしたうえで、このフレーム遅延手
段の入力と出力の和及び差をとるものである。このため
フレーム間和差をとるためのフレーム遅延手段と雑音削
減手段を構成するフレーム遅延手段を共用できる利点が
ある。

【手続補正６】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２０】請求項７では、前記請求項１の装置におい
て静止画像信号の雑音削減手段を入力画像信号のフレー
ム間差分値に係数を乗じて前フレーム信号値に加算する
構成にしたうえで、前記フレーム間差分値をレベル検知
器に入力することで画像の動き検出を行う。このため動
き検出のためのフレーム遅延手段と雑音削減手段を構成
するフレーム遅延手段を共用できる利点がある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者大西健京都府長岡京市馬場図所１番地三菱電機株式会社映像システム開発研究所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】入力画像信号の局所的な動き検出手段
と、静止画像信号の雑音削減手段と、動画像信号の雑音
削減手段と、前記静止画像信号の雑音削減手段の出力信
号を１フレーム時間遅延する第１のフレーム遅延手段
と、前記第１のフレーム遅延手段の入力信号と出力信号
の和を求める手段と、前記第１のフレーム遅延手段の入
力信号と出力信号の差を求める手段と、前記動画像信号
の雑音削減手段の出力信号を１フレーム遅延する第２の
フレーム遅延手段と、前記動き検出手段の検出出力によ
り前記和を求める手段の出力信号と前記第２のフレーム
遅延手段の出力信号とを切り替える第１の切り替え手段
と、前記動き検出手段の検出出力により前記差を求める
手段の出力信号と前記動画像信号の雑音削減手段の出力
信号とを切り替える第２の切り替え手段と、前記第２の
切り替え手段の出力信号を１フレーム遅延する第３のフ
レーム遅延手段と、前記第１の切り替え手段の出力信号
と前記第３のフレーム遅延手段の出力信号とをフレーム
ごとに切り替える第３の切り替え手段を有することを特
徴とする画像信号処理装置。
【請求項２】入力画像信号の局所的な動き検出手段
と、静止画像信号の雑音削減手段と、動画像信号の雑音
削減手段と、前記動き検出手段の検出出力により前記静
止画像信号の雑音削減手段の出力信号と前記動画像信号
の雑音削減手段の出力信号とを切り替える第１の切り替
え手段と、前記切り替え手段の出力信号を１フレーム時
間遅延する第１のフレーム遅延手段と、前記第１のフレ
ーム遅延手段の入力信号と出力信号の和を求める手段
と、前記第１のフレーム遅延手段の入力信号と出力信号
の差を求める手段と、前記差を求める手段の出力信号を
１フレーム時間遅延する第２のフレーム遅延手段と、前
記和を求める手段の出力信号と前記第２のフレーム遅延
手段の出力信号とをフレームごとに切り替える第２の切
り替え手段を有することを特徴とする画像信号処理装
置。
【請求項３】ＨＤＴＶ信号のサブバンド分割手段を有
し、前記サブバンド分割手段の出力の少なくとも１つの
帯域の出力を入力信号することを特徴とする請求項１又
は請求項２記載の画像信号処理装置。
【請求項４】静止画像信号の雑音削減手段として画像
信号の時間軸低域通過フィルタを用いることを特徴とす
る請求項１ないし請求項３記載の画像信号処理装置。
【請求項５】動画像信号の雑音削減手段として画像信
号の水平軸及び／又は垂直軸低域通過フィルタを用いる
ことを特徴とする請求項１ないし請求項３記載の画像信
号処理装置。
【請求項６】静止画像信号の雑音削減手段を、入力信
号と１フレーム遅延信号との減算手段と、前記減算手段
の出力信号の係数器と、前記係数器の出力信号と１フレ
ーム遅延信号の加算手段と、前記加算手段の出力を１フ
レーム遅延するフレーム遅延手段から構成し、前記加算
手段の出力を雑音削減手段の出力信号とし、前記フレー
ム遅延手段の出力信号を前記１フレーム遅延信号とする
とともに、前記フレーム遅延手段の入力信号及び出力信
号から信号の和及び差を取ることを特徴とする請求項１
記載の画像信号処理装置。