JPH0737689Y2 - 遠心式エアクリーナのダスト捕集構造 - Google Patents
遠心式エアクリーナのダスト捕集構造Info
- Publication number
- JPH0737689Y2 JPH0737689Y2 JP7674992U JP7674992U JPH0737689Y2 JP H0737689 Y2 JPH0737689 Y2 JP H0737689Y2 JP 7674992 U JP7674992 U JP 7674992U JP 7674992 U JP7674992 U JP 7674992U JP H0737689 Y2 JPH0737689 Y2 JP H0737689Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- inner tube
- closed
- tube
- end wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、主としてエンジン用の
横置き型遠心式エアクリーナに関し、更に詳細には、ケ
ーシング内で遠心分離されたダストを捕集し、排出弁に
より自動的に排出する機構を備えたエアクリーナに関す
る。
横置き型遠心式エアクリーナに関し、更に詳細には、ケ
ーシング内で遠心分離されたダストを捕集し、排出弁に
より自動的に排出する機構を備えたエアクリーナに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のエアクリーナでは、入口をケーシ
ングに対し接線方向としたものや、ケーシング端部に隣
接した入口付近のエレメント周囲を覆うアダプタに、ら
せん状のベーンを設けたもの、またはアダプタ末端周囲
へねじれ羽根を等間隔に多数個設けたもの等があり、い
ずれも流入空気をらせん状の旋回流に変えることでダス
トを遠心分離し、捕集筒に回収した後、負圧が解除され
る都度排出弁が開口し、自動的に排出するというもの
で、エレメントの目詰まり寿命の延長には有効な手段で
ある。
ングに対し接線方向としたものや、ケーシング端部に隣
接した入口付近のエレメント周囲を覆うアダプタに、ら
せん状のベーンを設けたもの、またはアダプタ末端周囲
へねじれ羽根を等間隔に多数個設けたもの等があり、い
ずれも流入空気をらせん状の旋回流に変えることでダス
トを遠心分離し、捕集筒に回収した後、負圧が解除され
る都度排出弁が開口し、自動的に排出するというもの
で、エレメントの目詰まり寿命の延長には有効な手段で
ある。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】従来の横置き型遠心式
エアクリーナにおいて、出口側の閉塞端壁に隣接したケ
ーシングの下方に、排出弁を備えたダスト捕集筒を固着
して、らせん状の旋回流により搬送されてくるダストを
回収し、排出弁によって排出しているが、捕集口が捕集
筒の内径同等に開口しているものでは、排出弁が閉塞し
ているときは、ダストとともに入る旋回流によって捕集
筒内の空気が押し出されることになって乱流が起こり、
これによって攪乱されるダストも空気に含まれ押し出さ
れるため、捕集量が不安定の上少なく、遠心分離の効果
が削減されるという課題があった。
エアクリーナにおいて、出口側の閉塞端壁に隣接したケ
ーシングの下方に、排出弁を備えたダスト捕集筒を固着
して、らせん状の旋回流により搬送されてくるダストを
回収し、排出弁によって排出しているが、捕集口が捕集
筒の内径同等に開口しているものでは、排出弁が閉塞し
ているときは、ダストとともに入る旋回流によって捕集
筒内の空気が押し出されることになって乱流が起こり、
これによって攪乱されるダストも空気に含まれ押し出さ
れるため、捕集量が不安定の上少なく、遠心分離の効果
が削減されるという課題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は前記の課題解決
として、排出弁が閉塞している間は、旋回流とともにダ
スト捕集筒へ受け入れた後、ダストを分離して旋回流の
みケーシング内に戻すという構想に基づき、捕集筒に受
け入れるための開口形状を、旋回流方向に向かって下向
き傾斜で入る、ケーシング軸線方向に横長形とし、捕集
筒に対して接線方向となるよう配置することで、捕集筒
内でらせん状の旋回流としてダストを分離し、旋回流の
中心となる分離後の空気は、中央に設けたインナーチュ
ーブによってケーシング内に還流させるという、遠心式
エアクリーナとしての二段階分離によって有効にダスト
を捕集するというものである。
として、排出弁が閉塞している間は、旋回流とともにダ
スト捕集筒へ受け入れた後、ダストを分離して旋回流の
みケーシング内に戻すという構想に基づき、捕集筒に受
け入れるための開口形状を、旋回流方向に向かって下向
き傾斜で入る、ケーシング軸線方向に横長形とし、捕集
筒に対して接線方向となるよう配置することで、捕集筒
内でらせん状の旋回流としてダストを分離し、旋回流の
中心となる分離後の空気は、中央に設けたインナーチュ
ーブによってケーシング内に還流させるという、遠心式
エアクリーナとしての二段階分離によって有効にダスト
を捕集するというものである。
【０００５】
【実施例】図１において、筒形ケーシング１の開口端２
に近い入口３から入る空気は、アダブタ６末端に設けた
等間隔で多数個のねじれ羽根７によってらせん状の旋回
流となり、流入空気に含まれるダストを遠心力によって
分離した後、分離されなかった微粒ダストをエレメント
８により捕そく▲ろ▼過し、清浄化された空気は閉塞端
壁４中央の出口５を経てエンジンに至る。閉塞端壁４近
くの下方には、排出弁１３を装備したダスト捕集筒９が
固着され、らせん状の旋回流によって分離されたダスト
は、ケーシング１の内壁沿いに搬送されて閉塞端壁４に
到達する。閉塞端壁４とは接線上にある捕集筒９の内径
と、インナーチューブ１２外径との間に、ケーシング１
の切り込み線により設けられた捕集口１０は、図４に示
すとおり下向き斜線面１１を備えているため、図２で見
る旋回流はらせん状となり、流入する搬送空気から遠心
力によってダストを分離し蓄積するというもので、流入
方向に対する下向き傾斜面１１の横幅は、閉塞端壁４内
面とは平行にインナーチューブ１２の中心線まで拡張
し、図３の平面図で見た場合、捕集口１０と傾斜面１１
の横幅端部は直角状にあり、直進してくる旋回流が傾斜
面１１領域に沿って流れる分は、突出しているインナー
チューブ１２の外周部分により誘導されるものを含め、
すべて捕集口１０より入る。捕集筒９内で分離された中
央の空気は、インナーチューブ１２によってケーシング
１内へ還流するという構成で、インナーチューブ１２は
ケーシング１に固着され、高さは旋回流がらせん状で１
周する程度とし、旋回ダストは筒内に固着された逆円錐
形誘導筒９’に沿って次第に細巻き状となり降下する。
に近い入口３から入る空気は、アダブタ６末端に設けた
等間隔で多数個のねじれ羽根７によってらせん状の旋回
流となり、流入空気に含まれるダストを遠心力によって
分離した後、分離されなかった微粒ダストをエレメント
８により捕そく▲ろ▼過し、清浄化された空気は閉塞端
壁４中央の出口５を経てエンジンに至る。閉塞端壁４近
くの下方には、排出弁１３を装備したダスト捕集筒９が
固着され、らせん状の旋回流によって分離されたダスト
は、ケーシング１の内壁沿いに搬送されて閉塞端壁４に
到達する。閉塞端壁４とは接線上にある捕集筒９の内径
と、インナーチューブ１２外径との間に、ケーシング１
の切り込み線により設けられた捕集口１０は、図４に示
すとおり下向き斜線面１１を備えているため、図２で見
る旋回流はらせん状となり、流入する搬送空気から遠心
力によってダストを分離し蓄積するというもので、流入
方向に対する下向き傾斜面１１の横幅は、閉塞端壁４内
面とは平行にインナーチューブ１２の中心線まで拡張
し、図３の平面図で見た場合、捕集口１０と傾斜面１１
の横幅端部は直角状にあり、直進してくる旋回流が傾斜
面１１領域に沿って流れる分は、突出しているインナー
チューブ１２の外周部分により誘導されるものを含め、
すべて捕集口１０より入る。捕集筒９内で分離された中
央の空気は、インナーチューブ１２によってケーシング
１内へ還流するという構成で、インナーチューブ１２は
ケーシング１に固着され、高さは旋回流がらせん状で１
周する程度とし、旋回ダストは筒内に固着された逆円錐
形誘導筒９’に沿って次第に細巻き状となり降下する。
【０００６】
【考案の効果】閉塞端壁近くのケーシング下方に固着さ
れるダスト捕集筒に対し、ケーシングの開口形状が捕集
筒内径と同一の従来のものと、本考案によるものとのダ
スト捕集量を比較するため、ケーシング外径２８ｍｍの
横置き型遠心式エアクリーナにより、次の条件でテスト
を行なった。テスト条件：ＪＩＳ・Ｄ１６１２エアクリ
ーナ試験方法に準拠、供試ダスト：ＪＩＳ・Ｚ８９０１
−８種、ダスト濃度：１ｇ／ｍ３、空気量：１５ｍ３／
ｍｉｎ、テスト時間：３０ｍｉｎ。その結果、従来のも
のによるダスト捕集量が、重量で投入量の約２８％であ
ったのに対し、本考案のものによる捕集量は約４４％で
あり、従来のものに比べ約１．６倍となった。これによ
って、捕集筒へ装備した排出弁が開口するまでの捕集筒
内のダストが、流入空気によって攪乱され押し出される
弊害がなくなり、流入空気を比較的清浄なものとしてケ
ーシング内へ戻すことで、エレメントの目詰まり寿命の
延長に寄与できるというものである。
れるダスト捕集筒に対し、ケーシングの開口形状が捕集
筒内径と同一の従来のものと、本考案によるものとのダ
スト捕集量を比較するため、ケーシング外径２８ｍｍの
横置き型遠心式エアクリーナにより、次の条件でテスト
を行なった。テスト条件：ＪＩＳ・Ｄ１６１２エアクリ
ーナ試験方法に準拠、供試ダスト：ＪＩＳ・Ｚ８９０１
−８種、ダスト濃度：１ｇ／ｍ３、空気量：１５ｍ３／
ｍｉｎ、テスト時間：３０ｍｉｎ。その結果、従来のも
のによるダスト捕集量が、重量で投入量の約２８％であ
ったのに対し、本考案のものによる捕集量は約４４％で
あり、従来のものに比べ約１．６倍となった。これによ
って、捕集筒へ装備した排出弁が開口するまでの捕集筒
内のダストが、流入空気によって攪乱され押し出される
弊害がなくなり、流入空気を比較的清浄なものとしてケ
ーシング内へ戻すことで、エレメントの目詰まり寿命の
延長に寄与できるというものである。
【図１】本考案による遠心式エアクリーナの要部破断図
である。
である。
【図２】図１における本考案Ａ部の拡大図である。
【図３】図２におけるＢ−Ｂ断面図である。
【図４】図２におけるＣ−Ｃ断面図である。
１ ケーシング ２ 開口端 ３ 入口 ４ 閉塞端壁 ５ 出口 ６ アダプタ ７ ねじれ羽根 ８ エレメント ９ 捕集筒 ９’誘導筒 １０ 捕集口 １１ 傾斜面 １２ インナーチューブ １３ 排出弁
Claims (1)
- 【請求項１】 横置き型で、筒形ケーシングの開口端近
くに入口があり、他端の閉塞端壁中央に出口と、その端
壁近く下方に排出弁を装備したダスト捕集筒があるケー
シングで、流入空気がらせん状の旋回流となる手段を備
え、エレメントを収納の上開口端部をカバーにより閉塞
して成る遠心式エアクリーナにおいて、閉塞端に近接
し、ケーシングの軸線直下にあるダスト捕集筒の、ケー
シング閉塞端に近い内径周端が、閉塞端壁内面とは接線
上にある位置とし、捕集筒より小径で所定の長さとした
インナーチューブを捕集筒と同心に、それぞれケーシン
グへ固着保持し、インナーチューブは上端がケーシング
内面と同一面として開口するが、捕集筒上端はケーシン
グにより閉塞されており、閉塞端壁と直角にインナーチ
ューブ中心を通る間のケーシング内面を切り込み線で分
断し、その片側を、旋回流方向に向かって開口するよう
ケーシングの外側へ若干押し下げた状態として捕集口を
形成し、押し下げた端辺はそれより上り傾斜面としてケ
ーシングの内周面に連接させるとともに、その横幅を閉
塞端壁内面と平行にインナーチューブ中心線まで広げて
成ることを特徴とした遠心式エアクリーナのダスト捕集
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7674992U JPH0737689Y2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 遠心式エアクリーナのダスト捕集構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7674992U JPH0737689Y2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 遠心式エアクリーナのダスト捕集構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0631816U JPH0631816U (ja) | 1994-04-26 |
| JPH0737689Y2 true JPH0737689Y2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=13614252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7674992U Expired - Lifetime JPH0737689Y2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 遠心式エアクリーナのダスト捕集構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0737689Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP7674992U patent/JPH0737689Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0631816U (ja) | 1994-04-26 |
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