JPH0736970B2 - 工作機械の軌道一体形のころがり直動案内面の製造方法 - Google Patents
工作機械の軌道一体形のころがり直動案内面の製造方法Info
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- JPH0736970B2 JPH0736970B2 JP63326130A JP32613088A JPH0736970B2 JP H0736970 B2 JPH0736970 B2 JP H0736970B2 JP 63326130 A JP63326130 A JP 63326130A JP 32613088 A JP32613088 A JP 32613088A JP H0736970 B2 JPH0736970 B2 JP H0736970B2
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- machine body
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/004—Fixing of a carriage or rail, e.g. rigid mounting to a support structure or a movable part
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/008—Systems with a plurality of bearings, e.g. four carriages supporting a slide on two parallel rails
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Machine Tool Units (AREA)
- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、工作機械の機体に形成した軌道一体形のこ
ろがり直動案内面の製造方法に関する。更に詳しくは、
機体と異なる異種材質で構成した送り案内面と鋳物本体
とを融着鋳造により一体化し、この送り案内面にベアリ
ングのころがり案内面を形成した構造を有する工作機械
の軌道一体形のころがり直動案内面の製造方法に関す
る。
ろがり直動案内面の製造方法に関する。更に詳しくは、
機体と異なる異種材質で構成した送り案内面と鋳物本体
とを融着鋳造により一体化し、この送り案内面にベアリ
ングのころがり案内面を形成した構造を有する工作機械
の軌道一体形のころがり直動案内面の製造方法に関す
る。
[従来技術] 工作機械のベッド、コラム、ベースなどの本体構造物に
は、すべり運動する部分に幾何学的に正確な運動を与え
るための案内面が設けられている。このすべり案内面
は、基本的に直線運動または回転運動を与えるものに分
けられる。回転軸受とともに工作機械の構成要素として
きわめて重要なものである。それゆえテーブルや刃物台
の案内面には、a)案内面上で運動する部分の正確な位
置ぎめを可能とするものであること。b)すべり運動す
る部分が負荷の下でゆるまずに、かつかど当り・浮上り
・脱線・転覆などしないように、機能的に正しく拘束さ
れかつ配置されること。c)摩耗ができるだけ少ないこ
と。たとえ摩耗しても修正加工あるいは調整ができるこ
と。d)よごれや傷つきから防護か容易なこと。e)潤
滑が容易かつ良好なことなどが求められる。
は、すべり運動する部分に幾何学的に正確な運動を与え
るための案内面が設けられている。このすべり案内面
は、基本的に直線運動または回転運動を与えるものに分
けられる。回転軸受とともに工作機械の構成要素として
きわめて重要なものである。それゆえテーブルや刃物台
の案内面には、a)案内面上で運動する部分の正確な位
置ぎめを可能とするものであること。b)すべり運動す
る部分が負荷の下でゆるまずに、かつかど当り・浮上り
・脱線・転覆などしないように、機能的に正しく拘束さ
れかつ配置されること。c)摩耗ができるだけ少ないこ
と。たとえ摩耗しても修正加工あるいは調整ができるこ
と。d)よごれや傷つきから防護か容易なこと。e)潤
滑が容易かつ良好なことなどが求められる。
一方、円滑な案内運動を望む場合には、すべり案内面に
換えてころがり案内面が用いられている。ころがり案内
面は、摩擦抵抗が少ないこと、低速度における正確な位
置決めができるなどから、現在では良く利用されてい
る。ころがり案内面を転動させる転動体としては、球、
ころまたは針状ころなどが用いられている。転動体が接
する案内面には、焼入硬化されたものが使用されてい
る。この案内面は、通常焼入研削された鋼製の材質の軌
道台をボルトにより機械本体に貼り付け固定されてい
る。
換えてころがり案内面が用いられている。ころがり案内
面は、摩擦抵抗が少ないこと、低速度における正確な位
置決めができるなどから、現在では良く利用されてい
る。ころがり案内面を転動させる転動体としては、球、
ころまたは針状ころなどが用いられている。転動体が接
する案内面には、焼入硬化されたものが使用されてい
る。この案内面は、通常焼入研削された鋼製の材質の軌
道台をボルトにより機械本体に貼り付け固定されてい
る。
軌道台を貼り付け固定するベッド面は、軌道台が変形し
ないように精度良く加工されている。この軌道台を固定
するボルトは、一定間隔に配置されている。第6図は旋
盤の刃物台部分の側面図である。第7図は、第6図のVI
I−VII断面図である。工具台10には、下向きにバイト11
が取り付け固定されている。工具台10は、横送り台12上
に固定されている。横送り台12は、サドル13上でサーボ
モータ18により摺動自在にX軸方向に駆動される。サド
ル13は、更にベッド1上を摺動自在にサーボモータ(図
示せず)によりZ軸方向に駆動され移動する。
ないように精度良く加工されている。この軌道台を固定
するボルトは、一定間隔に配置されている。第6図は旋
盤の刃物台部分の側面図である。第7図は、第6図のVI
I−VII断面図である。工具台10には、下向きにバイト11
が取り付け固定されている。工具台10は、横送り台12上
に固定されている。横送り台12は、サドル13上でサーボ
モータ18により摺動自在にX軸方向に駆動される。サド
ル13は、更にベッド1上を摺動自在にサーボモータ(図
示せず)によりZ軸方向に駆動され移動する。
横送り台12がサドル13上を摺動するのに、ボールを組み
込んだ4個のベアリング6が横送り台12の下面に固定し
てある(第8、9図)。ベアリング6は、軌道台16を抱
き込む形で取り付けてある。軌道台16は、一定間隔ごと
に固定ボルト17によりサドル13上に固定してある。
込んだ4個のベアリング6が横送り台12の下面に固定し
てある(第8、9図)。ベアリング6は、軌道台16を抱
き込む形で取り付けてある。軌道台16は、一定間隔ごと
に固定ボルト17によりサドル13上に固定してある。
[発明が解決しようとする問題点] 以上のような構造において、円筒工作物Wの加工を開始
すると、バイト11に上向きの切削力の主分力Pが発生す
る。この上向きの主分力Pが工具台10、横送り台12の重
量より大きい場合は、横送り台12を持ち上げる方向の力
となる。この持ち上げる力Pxは、結局ベアリング6を上
方に上げることになる。なお、ベアリング6の個数は4
個であるが、個々のベアリング6にどのように力Pxが作
用し配分されるかは簡単な計算式で求められる。
すると、バイト11に上向きの切削力の主分力Pが発生す
る。この上向きの主分力Pが工具台10、横送り台12の重
量より大きい場合は、横送り台12を持ち上げる方向の力
となる。この持ち上げる力Pxは、結局ベアリング6を上
方に上げることになる。なお、ベアリング6の個数は4
個であるが、個々のベアリング6にどのように力Pxが作
用し配分されるかは簡単な計算式で求められる。
あるベアリング6に持ち上げ荷重P1が配分されると、
通常ベアリング6の長さLにわたって均等に荷重が負荷
されることになり、ベアリング6は合力P1で軌道台16
を持ち上げる。この結果、軌道台16は、ボルト17の中間
部が上方にたわみVを生じる。このたわみVは、当然の
ことにながらボルト17の近傍にベアリング6が位置して
もたわみ量は少ないが生じる。このたわみVは、最終的
に加工精度にも悪影響を及ぼす。特に高精度の工作機械
の場合問題となる。
通常ベアリング6の長さLにわたって均等に荷重が負荷
されることになり、ベアリング6は合力P1で軌道台16
を持ち上げる。この結果、軌道台16は、ボルト17の中間
部が上方にたわみVを生じる。このたわみVは、当然の
ことにながらボルト17の近傍にベアリング6が位置して
もたわみ量は少ないが生じる。このたわみVは、最終的
に加工精度にも悪影響を及ぼす。特に高精度の工作機械
の場合問題となる。
この発明は、これらの問題点に着目して発明されたもの
であり、以下の課題を達成するものである。
であり、以下の課題を達成するものである。
この発明の目的は、軌道台が変形することのない高剛性
の軌道一体形のころがり直動案内面の製造方法を提供す
ることにある。
の軌道一体形のころがり直動案内面の製造方法を提供す
ることにある。
この発明の他の目的は、精度調整が容易な軌道一体形の
ころがり直動案内面の製造方法を提供することにある。
ころがり直動案内面の製造方法を提供することにある。
この発明の更に他の目的は、軌道台の取付面の加工が不
要な軌道一体形のころがり直動案内面の製造方法を提供
することにある。
要な軌道一体形のころがり直動案内面の製造方法を提供
することにある。
[前記課題を達成するための手段] この発明は、前記課題を達成するため次の手段を採る。
工作機械の本体を構成する機体と、 前記機体内に移動体を案内する案内面が形成され、かつ
前記機体を構成する金属と異種の金属材料を全長にわた
って一体に融着固定させた案内部材と、 前記案内部材に形成されころがり軸受の転動体が接触し
ころがるころがり面と、 前記機体内で相対移動するためにころがり軸受を有する
移動体とを有する工作機械の軌道一体形のころがり直動
案内面の製造方法であって、 前記案内部材をあらかじめ鋳型内に埋め込み前記機体と
なる溶湯を前記鋳型内に注入して前記案内部材と前記機
体とを一体に鋳ぐるむ工程と、 前記案内部材と前記機体を熱処理する熱処理工程と、 前記案内部材を機械加工により仕上げして前記ころがり
面を加工する機械加工工程と からなることを特徴とする工作機械の軌道一体形のころ
がり直動案内面の製造方法である。
前記機体を構成する金属と異種の金属材料を全長にわた
って一体に融着固定させた案内部材と、 前記案内部材に形成されころがり軸受の転動体が接触し
ころがるころがり面と、 前記機体内で相対移動するためにころがり軸受を有する
移動体とを有する工作機械の軌道一体形のころがり直動
案内面の製造方法であって、 前記案内部材をあらかじめ鋳型内に埋め込み前記機体と
なる溶湯を前記鋳型内に注入して前記案内部材と前記機
体とを一体に鋳ぐるむ工程と、 前記案内部材と前記機体を熱処理する熱処理工程と、 前記案内部材を機械加工により仕上げして前記ころがり
面を加工する機械加工工程と からなることを特徴とする工作機械の軌道一体形のころ
がり直動案内面の製造方法である。
[作用] 工作機械を構成する機体において、機体内にこの機体を
構成する金属と異種の耐摩耗性のある硬質の材料を全長
にわたって一体に融着固定させた案内面を構成し、この
案内面にころがり軸受のころがり面を形成して移動体に
設けたころがり軸受を転動させる。
構成する金属と異種の耐摩耗性のある硬質の材料を全長
にわたって一体に融着固定させた案内面を構成し、この
案内面にころがり軸受のころがり面を形成して移動体に
設けたころがり軸受を転動させる。
この案内面の製造は次のように行う。案内面をあらかじ
め鋳型内に埋め込み、次に機体となる溶湯を鋳型内に注
入して案内面と機体とを一体に鋳ぐるみ、この案内面と
機体とを熱処理し、この熱処理後案内面を機械加工して
工作機械の軌道一体形のころがり直動案内面を製造す
る。
め鋳型内に埋め込み、次に機体となる溶湯を鋳型内に注
入して案内面と機体とを一体に鋳ぐるみ、この案内面と
機体とを熱処理し、この熱処理後案内面を機械加工して
工作機械の軌道一体形のころがり直動案内面を製造す
る。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1図は、マシニングセンタのベッド1の一部を示す斜
軸投影図である。ベッド1上には、ワークテーブル5が
摺動自在に設けてある。ワークテーブル5の下面には、
リニアー型の4個のボールベアリング6が固定してあ
る。一方、ベッド1上には、二本の送り案内面2、2が
形成してある。ベッド1は、鋳物材で作られたものであ
る。案内面2、2は、鋼製の材料(本例ではS50C)あ
り、ベッド1に融着していて、両者は異種材料である。
第1図は、マシニングセンタのベッド1の一部を示す斜
軸投影図である。ベッド1上には、ワークテーブル5が
摺動自在に設けてある。ワークテーブル5の下面には、
リニアー型の4個のボールベアリング6が固定してあ
る。一方、ベッド1上には、二本の送り案内面2、2が
形成してある。ベッド1は、鋳物材で作られたものであ
る。案内面2、2は、鋼製の材料(本例ではS50C)あ
り、ベッド1に融着していて、両者は異種材料である。
この案内面2、2は、ベッド1を鋳込むときに一体に鋳
造したものであり、後述する周知の方法により融着され
たものである。この境界面は互いに融着面3を作り一体
になっている。このため、鋼製の案内面2、2と鋳物材
であるベッド1は融着して強固に接合している。案内面
2、2には、長手方向にボールガイド面4が形成してあ
る。ボールガイド面4などの案内面2、2の表面形状
は、ベッド1を鋳造後、公知の方法により熱処理した
後、ベッド研削盤によって研摩される。
造したものであり、後述する周知の方法により融着され
たものである。この境界面は互いに融着面3を作り一体
になっている。このため、鋼製の案内面2、2と鋳物材
であるベッド1は融着して強固に接合している。案内面
2、2には、長手方向にボールガイド面4が形成してあ
る。ボールガイド面4などの案内面2、2の表面形状
は、ベッド1を鋳造後、公知の方法により熱処理した
後、ベッド研削盤によって研摩される。
第3図に示すものは、案内面2、2に作用する外荷重
が、個々のボールベアリング6a、6b、6c、6dにどのよう
に配分されるかを示した図である。例えば、ドリルTで
静止したワークテーブル5上の工作物Wを加工するとき
を想定する。ドリルTの加工時にスラスト方向の推力が
発生し、工作物Wを力Pで押す。
が、個々のボールベアリング6a、6b、6c、6dにどのよう
に配分されるかを示した図である。例えば、ドリルTで
静止したワークテーブル5上の工作物Wを加工するとき
を想定する。ドリルTの加工時にスラスト方向の推力が
発生し、工作物Wを力Pで押す。
このスラスト力Pの作用でボールベアリング6a、6bに
は、上向きの分力P1P2が発生する。この分力P1、P2
は、案内面2、2を上方に引っ張る方向に変形させる。
本実施例の案内面2、2は、融着接合してあるのでこの
分力P1、P2に対しても変形はきわめて少ない。一方、
ボールベアリング6c、6dには、下向きの分力P3、P4を
発生させる。この分力P3、P4は、ベッド1に押し付け
る力となり、この方向には比較的剛性があるので事実上
案内面2、2を変形する力にはならない。
は、上向きの分力P1P2が発生する。この分力P1、P2
は、案内面2、2を上方に引っ張る方向に変形させる。
本実施例の案内面2、2は、融着接合してあるのでこの
分力P1、P2に対しても変形はきわめて少ない。一方、
ボールベアリング6c、6dには、下向きの分力P3、P4を
発生させる。この分力P3、P4は、ベッド1に押し付け
る力となり、この方向には比較的剛性があるので事実上
案内面2、2を変形する力にはならない。
スラスト力Pは、更にボールベアリング6a、6b、6c、6d
にスラスト力Pと平行な方向の力P5、P6、P7、P8の
分力を発生する。前記した従来の軌道台16では、この横
方向の分力P5、P6、P7、P8は変形する力となるが、
本実施例の案内面2はベッドに融着させてあるので変形
量はきわめて少ない。なお、ここで説明したスラスト方
向の力P以外にも、工作物W、テーブル5の重力が重力
方向、すなわち下方に作用するが、説明を簡略化するた
め省略した。
にスラスト力Pと平行な方向の力P5、P6、P7、P8の
分力を発生する。前記した従来の軌道台16では、この横
方向の分力P5、P6、P7、P8は変形する力となるが、
本実施例の案内面2はベッドに融着させてあるので変形
量はきわめて少ない。なお、ここで説明したスラスト方
向の力P以外にも、工作物W、テーブル5の重力が重力
方向、すなわち下方に作用するが、説明を簡略化するた
め省略した。
また、設計上必要な具体的な数値は、前記スラスト力P
の作用点の位置を特定すれば周知の力学的な計算式で計
算できることは明白であり、通常行われている。
の作用点の位置を特定すれば周知の力学的な計算式で計
算できることは明白であり、通常行われている。
案内面の製造 案内面を構成する金属部品を鋳物砂内に埋め込み、この
鋳物砂内に形成されたベッド1の空間に溶融された鋳物
金属を注入する。溶融した鋳物金属は、あらかじめ埋め
込まれた案内面の金属部品の表面に接触し、溶融熱で表
面近くの金属部品を一体に溶かす。鋳物砂から取り出
し、周知の方法で表面処理、熱処理後、研削盤により案
内面2、2を研削仕上げして加工を終了する。
鋳物砂内に形成されたベッド1の空間に溶融された鋳物
金属を注入する。溶融した鋳物金属は、あらかじめ埋め
込まれた案内面の金属部品の表面に接触し、溶融熱で表
面近くの金属部品を一体に溶かす。鋳物砂から取り出
し、周知の方法で表面処理、熱処理後、研削盤により案
内面2、2を研削仕上げして加工を終了する。
[他の実施例] 前記した実施例は、地平線と平面に設けた案内面2、2
の例であった。しかし、前記説明から理解されるよう
に、これに限定されるものではない。第4図(a)、
(b)は、案内面が垂直で横軸に設けた例である。第4
図(a)は平面図、第4図(b)は側面図である。テー
ブル5上には、工作物、主軸ヘッド、工具台などが載置
されている(図示せず)。
の例であった。しかし、前記説明から理解されるよう
に、これに限定されるものではない。第4図(a)、
(b)は、案内面が垂直で横軸に設けた例である。第4
図(a)は平面図、第4図(b)は側面図である。テー
ブル5上には、工作物、主軸ヘッド、工具台などが載置
されている(図示せず)。
テーブル5には、テーブル5の自重、テーブル5上の搭
載物の自重などでWの荷重が下方向に負荷される。この
ため、上方の案内面にはP1、P2の荷重が水平方向に負
荷されることになる。更に、上下の案内面には、P5、
P6、P7、P8の下方向の荷重がかかる。これらのいず
れの荷重が軌道面に負荷されても案内面はひずむことは
ない。
載物の自重などでWの荷重が下方向に負荷される。この
ため、上方の案内面にはP1、P2の荷重が水平方向に負
荷されることになる。更に、上下の案内面には、P5、
P6、P7、P8の下方向の荷重がかかる。これらのいず
れの荷重が軌道面に負荷されても案内面はひずむことは
ない。
第5図(a)、(b)は、案内面が縦軸の例である。第
5図(a)は平面図、第5図(b)は側面図である。図
示された荷重P1、P2、P3、P4が案内面に負荷されて
も変形することはない。更に、水平方向の荷重P5、
P6、P7、P8、がそれぞ案内面に負荷されても、本実
施例の案内面の場合は、変形量が必要最小限で済む。ま
た、前記実施例では、転動体はボールであったが、この
転動体は、ころ、針状ころなどでも良い。
5図(a)は平面図、第5図(b)は側面図である。図
示された荷重P1、P2、P3、P4が案内面に負荷されて
も変形することはない。更に、水平方向の荷重P5、
P6、P7、P8、がそれぞ案内面に負荷されても、本実
施例の案内面の場合は、変形量が必要最小限で済む。ま
た、前記実施例では、転動体はボールであったが、この
転動体は、ころ、針状ころなどでも良い。
なお、本実施例では、自重を中心に案内面に負荷され力
を中心に説明したが、切削力にともなう反力、駆動時の
加減速時の慣性力などの負荷も前記同様の考え方で処理
できる。
を中心に説明したが、切削力にともなう反力、駆動時の
加減速時の慣性力などの負荷も前記同様の考え方で処理
できる。
他の案内面製造法 前記した案内面2、2とベッド1との融着方法は、前記
以外の方法でも良い。発泡ポリスチレンなど加熱によっ
て消失する消失模型に案内面を構成する金属部材を被鋳
ぐるみ材としてセットし、消失模型の部分に他方の金属
部材となる溶湯を注入し、模型を消失させて被鋳ぐるみ
材を溶湯で鋳ぐるむ公知の方法であるフルモールド法で
も良い。
以外の方法でも良い。発泡ポリスチレンなど加熱によっ
て消失する消失模型に案内面を構成する金属部材を被鋳
ぐるみ材としてセットし、消失模型の部分に他方の金属
部材となる溶湯を注入し、模型を消失させて被鋳ぐるみ
材を溶湯で鋳ぐるむ公知の方法であるフルモールド法で
も良い。
前記鋳鉄系材料は、鋼性鋳鉄、パーライト鋳鉄、ミーハ
ナイト鋳鉄など通常工作機械のフレーム材料に使用され
る種類を含む。
ナイト鋳鉄など通常工作機械のフレーム材料に使用され
る種類を含む。
更に、前記鋼製材料は、JISなどで規格化された構造用
炭素鋼、特殊合金、セラミックスなど前記目的を達成し
うるものは、金属および金属以外もすべて含むことは前
記したこの発明の目的から明らかである。
炭素鋼、特殊合金、セラミックスなど前記目的を達成し
うるものは、金属および金属以外もすべて含むことは前
記したこの発明の目的から明らかである。
[発明の効果] 以上詳記したように、この発明は、ベッドと一体に融着
鋳造してころがり案内面を形成したので、いかなる方向
の荷重に対しても変形の少ない案内面ができた。また、
組立工数も低下させることができた。
鋳造してころがり案内面を形成したので、いかなる方向
の荷重に対しても変形の少ない案内面ができた。また、
組立工数も低下させることができた。
第1図はマシニングセンタのベッドの斜軸投影図、第2
図は案内面の断面図、第3図は切削力にともなうベアリ
ングへの荷重の配分を示す図、第4図(a)は垂直横軸
の案内面を有する実施例を示す平面図、第4図(b)は
第4図(a)の側面図、第5図(a)は立軸の案内面を
有する実施例を示す平面図、第5図(b)は第5図
(a)の側面図、第6図は旋削加工を行うときの切削力
の配分を示す従来技術を示す図、第7図は第6図のVII
−VII断面図、第8図は軌道台の断面図、第9図は第8
図の側面図である。 1……ベッド、2……案内面、3……融着面、4……ボ
ールガイド面、6……ボールベアリング、5……テーブ
ル
図は案内面の断面図、第3図は切削力にともなうベアリ
ングへの荷重の配分を示す図、第4図(a)は垂直横軸
の案内面を有する実施例を示す平面図、第4図(b)は
第4図(a)の側面図、第5図(a)は立軸の案内面を
有する実施例を示す平面図、第5図(b)は第5図
(a)の側面図、第6図は旋削加工を行うときの切削力
の配分を示す従来技術を示す図、第7図は第6図のVII
−VII断面図、第8図は軌道台の断面図、第9図は第8
図の側面図である。 1……ベッド、2……案内面、3……融着面、4……ボ
ールガイド面、6……ボールベアリング、5……テーブ
ル
Claims (1)
- 【請求項1】工作機械の本体を構成する機体と、 前記機体内に移動体を案内する案内面が形成され、かつ
前記機体を構成する金属と異種の金属材料を全長にわた
って一体に融着固定させた案内部材と、 前記案内部材に形成されころがり軸受の転動体が接触し
ころがるころがり面と、 前記機体内で相対移動するためにころがり軸受を有する
移動体とを有する工作機械の軌道一体形のころがり直動
案内面の製造方法であって、 前記案内部材をあらかじめ鋳型内に埋め込み前記機体と
なる溶湯を前記鋳型内に注入して前記案内部材と前記機
体とを一体に鋳ぐるむ工程と、 前記案内部材と前記機体を熱処理する熱処理工程と、 前記案内部材を機械加工により仕上げして前記ころがり
面を加工する機械加工工程と からなることを特徴とする工作機械の軌道一体形のころ
がり直動案内面の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63326130A JPH0736970B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | 工作機械の軌道一体形のころがり直動案内面の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63326130A JPH0736970B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | 工作機械の軌道一体形のころがり直動案内面の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02172614A JPH02172614A (ja) | 1990-07-04 |
JPH0736970B2 true JPH0736970B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=18184398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63326130A Expired - Fee Related JPH0736970B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | 工作機械の軌道一体形のころがり直動案内面の製造方法 |
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JP (1) | JPH0736970B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JPS6434568A (en) * | 1987-07-30 | 1989-02-06 | Honda Motor Co Ltd | Structure of sliding part |
-
1988
- 1988-12-26 JP JP63326130A patent/JPH0736970B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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