JPH073602A - 難燃性を有する成形用フェルトの製造方法 - Google Patents

難燃性を有する成形用フェルトの製造方法

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JPH073602A
JPH073602A JP5169570A JP16957093A JPH073602A JP H073602 A JPH073602 A JP H073602A JP 5169570 A JP5169570 A JP 5169570A JP 16957093 A JP16957093 A JP 16957093A JP H073602 A JPH073602 A JP H073602A
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JP
Japan
Prior art keywords
felt
flame
fiber material
flame retardancy
reprocessing
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Pending
Application number
JP5169570A
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English (en)
Inventor
Shoji Kato
正二 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATO SENI KK
Original Assignee
KATO SENI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 難燃性を有する成形用フェルトを効率的かつ
低コストで製造する。 【構成】 繊維屑などチップ化等されて成る繊維材料を
反毛して反毛綿とし、この反毛綿に結着剤を混合して成
形用フェルトを製造するにあたり、反毛工程に移す前の
前記繊維材料に難燃剤を含む溶液を浸透させることによ
り難燃性を付与しておく。その繊維材料は反毛前であり
嵩が小さいから、浸漬槽は極小さいものですみ、その処
理を簡易、迅速とする。反毛工程で、浸透されてる水分
は飛ばされ、難燃性のある乾燥した反毛綿となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の内装材などに
使用される断熱、吸音材であって、難燃性を有する成形
用フェルトの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、成形用フェルトの低廉な製法とし
て、綿或いはポリエステル等の合成繊維からなる繊維屑
(縫製屑)をチップ化や細分化したものを材料とし、こ
れを反毛処理し、熱硬化性樹脂などの結着剤(バインダ
ー)を添加して均等に混合(紡)し、さらに開繊するな
どして所定の厚さのフリースとし、これを加熱すること
で成形用フェルトを得るといった技術が知られている。
ところで、成形用フェルトに所定の難(不)燃性を保持
させるためには、燐酸などの難燃剤を打つ必要がある一
方、従来はこの工程を、繊維屑を反毛機に掛けて反毛し
た後、すなわち反毛綿の状態で行っていた。この難燃処
理は、反毛綿を金網製容器に収容し、所定の時間、その
難燃剤を含む水溶液中に浸漬して難燃剤を浸透させると
いうものである。したがって、この手法による場合に
は、浸漬した反毛綿を引上げ、遠心分離機などにより十
分に脱水し、加熱乾燥工程を経て反毛綿を乾燥させ、そ
の反毛綿に結着剤を付与(ブレンド)し、所定の厚さの
フリースとし、加熱することで、難燃性を有する成形用
フェルト(以下、成形用フェルト、若しくは単にフェル
トともいう)としていた(図3参照)。そして、要すれ
ば、そのフェルトを熱間プレスして、結着剤を溶融固化
させることにより硬質ボード(部材)とし、各用途に供
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
ては、いわゆる綿(反毛綿)の状態で難燃処理を施すた
めに、その処理は、そうした処理のできる大型の浸漬槽
や脱水、加熱乾燥装置といった特別の設備を有する工場
でないとできないが、こうした設備を有する工場は、通
常、染色工場に限られていた。したがって、従来は、反
毛後その反毛綿を染色工場に輸送し、そこで難燃処理を
していた。このために、反毛から連続工程でフェルトを
生産することができず、生産効率が著しく悪いといった
問題があった。しかも、染色工場においては、綿の状態
での難燃処理のために、その処理後の乾燥(脱水、加
熱)に長時間を要し、またこうした工程には多くのエネ
ルギーを消費するといった問題があった。一方、フェル
トの成形工程からみると、難燃処理された反毛綿(仕掛
材料)待ちとなるために、製造の円滑化が図れず、前記
の問題とも相俟って、製造コストの著しい上昇を招いて
いた。そこで本発明は、こうした従来の製法による問題
点を解決し、繊維屑などの材料から成形用フェルトの製
造までを連続工程により効率的にできるようにし、生産
効率の向上と共にコストの大幅な低減化を可能とした製
法を提供することをその目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る難燃性を有する成形用フェルトの製
造方法は、繊維屑などチップ化等されて成る繊維材料を
反毛して反毛綿とし、この反毛綿に結着剤を混合して成
形用フェルトを製造するにあたり、反毛工程に移す前の
前記繊維材料に難燃剤を含む溶液を浸透させることによ
り難燃性を付与することとしたものである。
【0005】
【作用】本発明においては、反毛工程に移す前に、その
繊維材料に難燃剤を浸透させることにより難燃性を付与
することとしたために、難燃剤を含む溶液中に浸漬する
場合でも、その繊維材料の嵩が小さいから、浸漬槽は極
小さいものですみ、その処理が簡易、迅速にできる。ま
た、反毛工程に移す搬送過程で難燃剤(溶液)を噴霧す
ることでも難燃処理できる。そして、次工程である反毛
工程において、反毛と同時に乾燥され、難燃処理された
反毛綿となる。したがって、反毛綿の難燃処理のための
特別の設備のある染色工場などへの輸送や、遠心分離に
よる脱水、加熱乾燥などを不要とするなど効率的に難燃
処理を施すことができる。かくして、本発明によれば、
効率よく難燃性を有する成形用フェルトを製造すること
ができ、製造コストの著しい低減を図ることができる。
【0006】
【実施例】本発明を具体化した実施例について、図1お
よび図2を参照して詳細に説明する。まず、綿やポリエ
ステルなどからなる繊維屑を、図示しないカット機など
で適宜の小片にカット(裁断)する。そして、このもの
を、燐酸など難燃剤の水溶液槽中に難燃性が付与される
まで十分に浸透させ、あらかじめ難燃処理をしておく。
ただし、この場合の難燃剤の水溶液濃度は、製品の用途
ごとに要求される難燃度(設定値)に応じ、適宜のもの
とする。因みに、一般には、水100重量%に対して、
燐酸10〜50重量%程度の水溶液とされる。
【0007】しかして、所定の時間経過後、難燃処理さ
れた材料をその水溶液中から取り出し、そのまま図示し
ない前切反毛機さらにはガーネット機に投入して開繊
し、繊維を十分に解きほぐして長、短繊維の集合からな
る反毛綿(綿状)とする。そしてこの反毛工程(開繊な
いし反毛)では、自動的に含まれていた水分が飛ばされ
ることにより難燃性のある乾燥した反毛綿を得ることが
でき、したがって独立の乾燥工程を要しない。
【0008】以後は、こうして得られた反毛綿1を、図
2に示すホッパーフィーダー11内に供給して製造ライ
ンに載せることにより、次記する工程を経て所望とする
成形用フェルト4を得ることができる。すなわち、反毛
綿1は、ホッパーフィーダー11内で開繊されて搬送機
12上に所定量づつ排出されて次工程に送られるが、本
例ではその中間でホッパー13から結着剤として粉体の
フェノール樹脂2を反毛綿重量に対して約20重量%均
等にふりかけるように設定されている。なお、結着剤と
しては、フェノール樹脂以外の熱硬化性樹脂、さらには
熱可塑性樹脂としてもよい。そして、このものをフリー
ス製造機14内へ供給して均等に混合する。フリース製
造機14内では、さらに細かく開繊され均等厚さのフリ
ース3として搬送機22上に排出され、所定の速度で搬
送される。そして、設定された加圧ローラー15間を通
され、所定の厚さとなって加熱炉16内に搬送機32に
より通される。加熱炉16内では、約200℃の熱風に
より、フリース3は、それに混合されている結着剤がフ
リース3両面から所定の深さまでが溶融、固化して繊維
を結合させながら、連続的に搬送され、所望とする難燃
性を有する、いわゆる嵩高の成形用フェルト4となって
排出される。かくして、これを用途に応じ適宜の形状、
大きさに裁断することで、自動車の内装部材などに用い
られる成形用フェルト製品となる。
【0009】なお、こうして得られたフェルト4は、加
熱成形用フェルトとして、次工程において、250〜2
60℃で熱間加圧成形することにより、難燃性を有する
硬質ボードとなる。なお、この場合には、結着剤は、反
毛綿重量に対して30〜40重量%程度付与することと
なる。また、この場合にはフェルトの製造における加熱
段階では、その内側は未固化、または未可塑の状態でよ
い。ハンドリングできる程度に表面の繊維のみ結着して
いればよいからである。
【0010】上記実施例では、反毛前であって繊維屑の
カット後に難燃性を付与したものであるが、カット前、
すなわち繊維屑や布の段階で難燃処理を施してもよい。
また、難燃剤を含む水溶液に浸漬することで反毛処理し
た場合を例示したが、難燃剤の溶液を噴霧状態で散布す
ることもできる。均等かつ所定の難燃度に十分に難燃処
理されればよいからである。なお、難燃剤として上記実
施例では燐酸としたが、これ以外に、ポリ燐酸、燐酸エ
ステル、水酸化アンモニウムなど、難燃剤として使用さ
れているものであれば適宜のものを用いることができ
る。
【0011】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
においては、反毛工程に移す前に、繊維材料に難燃剤を
含む溶液を浸透させることにより難燃性を付与すること
としたために、染色工場など特別の設備を備えたところ
への輸送や、難燃処理後の遠心分離などによる脱水さら
には加熱乾燥など、独立の乾燥工程を要しないために、
簡易かつ効率的に難燃処理を施すことができる。したが
って本発明によれば、効率的かつ低コストで難燃性を有
する成形用フェルトを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製法の工程を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明に係る製法を説明する難燃処理後の製造
ラインの説明図である。
【図3】難燃性を有する成形用フェルトの従来の製造工
程を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 反毛綿 2 フェノール樹脂(結着剤) 3 フリース 4 成形用フェルト 11 ホッパーフィーダー 12,22,32 搬送機 13 ホッパー 14 フリース製造機 15 加圧ローラー 16 加熱炉

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維屑などチップ化等されて成る繊維材
    料を反毛して反毛綿とし、この反毛綿に結着剤を混合し
    て成形用フェルトを製造するにあたり、反毛工程に移す
    前の前記繊維材料に難燃剤を含む溶液を浸透させること
    により難燃性を付与することを特徴とする、難燃性を有
    する成形用フェルトの製造方法。
JP5169570A 1993-06-15 1993-06-15 難燃性を有する成形用フェルトの製造方法 Pending JPH073602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5169570A JPH073602A (ja) 1993-06-15 1993-06-15 難燃性を有する成形用フェルトの製造方法

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JP5169570A JPH073602A (ja) 1993-06-15 1993-06-15 難燃性を有する成形用フェルトの製造方法

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JPH073602A true JPH073602A (ja) 1995-01-06

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ID=15888928

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JP5169570A Pending JPH073602A (ja) 1993-06-15 1993-06-15 難燃性を有する成形用フェルトの製造方法

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JP (1) JPH073602A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161166A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Nagoya Oil Chem Co Ltd 成形フェルトの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161166A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Nagoya Oil Chem Co Ltd 成形フェルトの製造方法

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