JPH0735519U - 電気鉄道のレールポイント融雪器用電源装置 - Google Patents

電気鉄道のレールポイント融雪器用電源装置

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JPH0735519U
JPH0735519U JP6651193U JP6651193U JPH0735519U JP H0735519 U JPH0735519 U JP H0735519U JP 6651193 U JP6651193 U JP 6651193U JP 6651193 U JP6651193 U JP 6651193U JP H0735519 U JPH0735519 U JP H0735519U
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健太郎 江川
市郎 出野
日出男 東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レールと大地との間に発生する電圧を利用し
て融雪器に必要な電力を供給することにより、設備コス
トが低減された電気鉄道のレールポイント融雪器用電源
装置を提供する。 【構成】 電気鉄道の本線10のレールと接地との間の
直流電圧を取り出す電圧取り出し回路15と、この電圧
取り出し回路15により取り出された直流電圧を融雪器
用電源としての交流電圧に変成する変成回路16とを有
する。この変成回路16の出力を融雪器のヒータ17に
供給し、ヒータ17を電磁誘導加熱することにより、レ
ールポイント12を加熱する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は転削庫等のレールポイントに付着した雪又は氷を融解する融雪器に電 源を供給する電気鉄道のレールポイント融雪器用電源装置に関し、特に、レール と大地との間に発生するレール電圧を利用した電気鉄道のレールポイント融雪器 用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気鉄道においては、本線と、転削庫等に導かれる引き込み線とは、レールポ イントにより分岐されている。そして、寒冷地においては、このレールポイント に雪が積もったり、氷が付着したりすると、レールポイントが切り替えられなく なるという極めて重大な事故が生じるので、レールポイントには、融雪器が設置 されている。
【0003】 従来、この融雪器においては、レールポイントの近傍にヒータを設け、このヒ ータに低圧配電設備を配線し、低圧配電設備から電力を供給することによりヒー タを加熱してレールポイントに付着した雪などを融解していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、転削庫に設けられるレールポイントの数は極めて多く、これら の多数のレールポイントについて、個別に又は数個まとめて融雪器を設置する必 要がある。このため、従来の融雪器においては、そのヒータに電源を供給するた めに、極めて大きな電力を要していた。また、多数のヒータに配電するための低 圧配電設備を設置するために多大の設備コストが必要である。このため、従来の 融雪器による融雪作業には、コストが高いという欠点がある。
【0005】 本考案はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、レールに発生する電圧 を利用して融雪器に必要な電力を供給することにより、設備コストが低減された 電気鉄道のレールポイント融雪器用電源装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る電気鉄道の軌条融雪器用電源装置は、電気鉄道のレールと大地と の間の直流電圧を取り出す電圧取り出し手段と、この電圧取り出し手段により取 り出された直流電圧を融雪器用電源としての交流電圧に変成する変成手段とを有 することを特徴とする。
【0007】
【作用】
本考案においては、電気鉄道のレールと大地との間に直流電圧が発生すること に着目し、この直流電圧を利用して融雪器のヒータに電力を供給する。従って、 レールポイントの近傍のレールに直流電圧取り出し手段を接続し、得られた直流 電圧を交流電圧に変換し、この交流電圧をレールポイントに設置したヒータに供 給することにより、レールポイントを加熱する。
【0008】 このため、外部からヒータに電力を供給する必要がなく、レールと大地との間 に発生している電圧を有効に利用することができる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図 1は本発明の原理を説明する図である。電車3にはトロリー線1からパンタグラ フ2を介して電力が供給される。そして、この電力が電車3の床下部に設置され たモータ(図示せず)に供給され、電車3はこのモータにより駆動されてレール 4上を走行する。トロリー線1とレール4との間には、変電所5から直流電圧( 例えば、1500V)が供給されている。
【0010】 ところで、この変電所5を電源とする回路が、トロリー線1と、パンタグラフ 2及び電車3と、レール4とを直列に接続した回路として形成されており、この 回路に負荷電流が流れている。この場合に、電車3とレール4とが接触する位置 と、変電所5との間で、レール4の抵抗により、レール4に電圧降下が発生する 。図1の下部には、横軸にレールの長さをとり、縦軸にレールの電圧をとって、 レール位置とレール電圧との関係を示すグラフ図を示す。この図に示すように、 レール4には、電車3との接触位置と変電所5との間で電圧降下が発生し、その 中央にて電圧が0になる位置が存在する。そこで、例えば、レール4の位置6に 電圧計の+端子を接続し、電圧計の−端子を接地に接続すると、図1に示すよう に、Erの電圧が検出される。
【0011】 そこで、図2に示すように、本線10に電圧取り出し回路15の入力端子を接 続すると、電圧取り出し回路15の入力端子とアース端子との間に直流電圧が取 り出される。そして、この電圧取り出し回路15の出力を変成回路16に入力さ せ、直流電圧をヒータ駆動上適当な周波数及び電流の交流電圧に変換する。電圧 取り出し回路15の入力電圧は、直流で+200V〜−100Vであり、変成回 路としては、具体的には、スイッチング素子を使用してチョッピングによるPW M(Phase Wide Module;位相幅制御)制御したものである。 なお、図2中、符号13は本線と大地との間の抵抗であり、符号14は転削庫1 1の接地抵抗である。変成回路16の交流出力は転削庫11のレールポイント1 2に接地したヒータ17に入力され、このヒータ17に電源を供給する。ヒータ 17は例えば高周波誘導加熱によりレールポイント12を加熱するようになって いる。
【0012】 このように構成された本実施例の軌条融雪器用電源装置においては、本線10 を電車が通過することにより、電車を含む回路からレール電圧を取り出し、この レール電圧を利用してヒータ17に給電することができる。
【0013】 運転電流及び車輌と変電所との位置関係によって、レールと大地との間に発生 する電圧は大きく変動するが、本願考案者らの実験によると、取り出せる電力は 負荷抵抗が0.6Ωの場合に、約2.6kWである。
【0014】 図3は横軸にレールと接地との間の電圧(以下、レール対地電圧という)をと り、縦軸に直流電力をとって、種々の負荷抵抗における両者の関係を示す実験デ ータのグラフ図である。この図3から明らかなように、レール対地電圧が増大す るにつれて、取り出せる電力は放物線的に増大する。
【0015】 このように取り出した電力は、直流電力であり、これをそのままヒータへの電 源とし、ヒータを抵抗発熱させることとしてもよいが、変成器16により交流電 力に変換し、ヒータ17を電磁誘導加熱器とすることにより、高効率でレールポ イント12を加熱することができる。
【0016】 電磁誘導加熱式融雪器の場合、供給する電流は適当な周波数及び電流値に変成 する必要がある。変成器16は例えば図4(a)に示す電流波形を、図4(b) に示す電流波形に変換する。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、本線を通過する電車等の車輌にトロリ ー線を介して供給される電流がレールを介して変電所に戻る時に、レールの導体 抵抗と負荷電流との積に起因して発生するレール電圧に着目し、このレール電圧 を融雪器に供給する電源として有効に利用するから、積雪地帯又は寒冷地におけ るレールポイントの氷結又は積雪を電力を浪費することなく防止することができ る。また、この電力は加熱しようとするレールポイントの近傍の軌条から取り出 すことができるので、従来のように低圧配電する必要がなく、設備コストも著し く低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の原理を説明する図である。
【図2】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図3】直流電力とレール対地電圧との間の特性を示す
グラフ図である。
【図4】変成器による変換前及び変換後の電流波形を示
す図である。
【符号の説明】
1;トロリー線 2;パンタグラフ 3;電車 4;レール 5;変電所 10;本線 11;転削庫 12;レールポイント 15;電圧取り出し回路 16;変成器 17;ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 出野 市郎 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)考案者 東 日出男 東京都千代田区神田神保町一丁目22番 株 式会社三輝製作所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気鉄道のレールと大地との間に発生す
    る直流レール電圧を取り出す電圧取り出し手段と、この
    電圧取り出し手段により取り出された直流電圧を融雪器
    用電源としての交流電圧に変成する変成手段とを有する
    ことを特徴とする電気鉄道のレールポイント融雪器用電
    源装置。
  2. 【請求項2】 前記変成手段は直流・交流変換装置を使
    用したものであることを特徴とする請求項1に記載の電
    気鉄道のレールポイント融雪器用電源装置。
JP6651193U 1993-12-14 1993-12-14 電気鉄道のレールポイント融雪器用電源装置 Expired - Lifetime JPH0750408Y2 (ja)

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JP6651193U JPH0750408Y2 (ja) 1993-12-14 1993-12-14 電気鉄道のレールポイント融雪器用電源装置

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JP6651193U JPH0750408Y2 (ja) 1993-12-14 1993-12-14 電気鉄道のレールポイント融雪器用電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0735519U true JPH0735519U (ja) 1995-07-04
JPH0750408Y2 JPH0750408Y2 (ja) 1995-11-15

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107571846A (zh) * 2017-10-13 2018-01-12 华东交通大学 一种用于动车组检修前清除底部积雪的除雪车
KR20220119243A (ko) * 2021-02-19 2022-08-29 한국철도기술연구원 전압 제어 기반 직류 급전계통 전차선 해빙 시스템 및 방법

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CN107571846A (zh) * 2017-10-13 2018-01-12 华东交通大学 一种用于动车组检修前清除底部积雪的除雪车
CN107571846B (zh) * 2017-10-13 2023-10-17 华东交通大学 一种用于动车组检修前清除底部积雪的除雪车
KR20220119243A (ko) * 2021-02-19 2022-08-29 한국철도기술연구원 전압 제어 기반 직류 급전계통 전차선 해빙 시스템 및 방법

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