JPH0734953U - 移動式大型噴水装置 - Google Patents

移動式大型噴水装置

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JPH0734953U
JPH0734953U JP6442993U JP6442993U JPH0734953U JP H0734953 U JPH0734953 U JP H0734953U JP 6442993 U JP6442993 U JP 6442993U JP 6442993 U JP6442993 U JP 6442993U JP H0734953 U JPH0734953 U JP H0734953U
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water supply
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fountain
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Inventor
山本  茂
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株式会社カシワテック
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短期間で仮設置して一定期間のみ大規模の噴
水を提供し、その後は容易に分解して移動させ得るよう
な大型噴水装置を得ることを目的とする。 【構成】 水供給用ポンプ8と、それを駆動する電気モ
ーター9と、水噴出用ノズル14と、水供給用ポンプ8と
水噴出用ノズル14との間で水の供給を制御する電動バル
ブ19や流量計20や制御盤23等の制御手段と、発電機26
と、それを駆動するエンジン27と、燃料タンク29と、水
受け器33等を具えていて、大きな規模の噴水を提供する
大型噴水装置であって、それら水供給用ポンプ8、電気
モーター9、水噴出用ノズル14、制御手段、発電機26、
エンジン27、燃料タンク29、そして水受け器33等が、互
いに分離されて移動され得る七つのユニット1〜7を構
成しており、それらのユニット間を繋ぐ流体回路17,2
4,37および電気回路25が、着脱自在な継手32およびコ
ネクター38を有していることを特徴とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、水供給用ポンプと、前記水供給用ポンプを駆動するポンプ駆動源 と、水噴出用ノズルと、前記水供給用ポンプと前記水噴出用ノズルとの間で水の 供給を制御する制御手段とを少なくとも具え、大きな規模(大水量あるいは高圧 力)の噴水を提供する大型噴水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の上述の如き大型噴水装置は、公園や庭園等で見られるように、固定設置 されており、移動させての使用は考えられていない。このためその水供給用ポン プとポンプ駆動源と水噴出用ノズルと制御手段とは、ユニットとして成立してい ないか、成立していたとしてもユニット毎に互いに分離して移動され得るように は構成されていない。
【0003】 ところで、各種イベント会場の他、特定のシーズン中のみ客寄せが必要となる 海水浴場やお祭り等の場所において、彩りを添えるためあるいはそれ自身で客寄 せするために、その場所に仮設置して、そのイベント等の期間中のみ、必要に応 じて照明や音響等を伴った大規模な噴水を提供できるような大型噴水装置があれ ば、イベント業等にとっては極めて有用である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら従来、噴水玩具や家庭用の噴水等のための小型噴水装置には移動 可能なものも存在していたが、大型噴水装置は上記のように固定設置されていた から、それを移動式とするためには、車両や船舶などの移動可能な物にその噴水 装置全体を設置する必要があり、それゆえ従来は、大型噴水装置をイベント等の 場所に移動させてそこに大規模な噴水を提供することは非常に困難であった。
【0005】 また、大型噴水装置をイベント等の場所で一時的に使用することに関しても、 従来の大型噴水装置は、移動を考えた分離可能なユニット構造になっていないの で、その噴水装置を使用場所に固定設置して使用後は放置ないし撤去することに なるため、非常にコスト高となって実用に適さなかった。
【0006】 加えて、噴水を一定の場所に長期間あるいは恒久的に設置しておくことは、噴 水装置の設置費用の他に保守整備等の費用が嵩むことや、年中見ていると面白み が薄れて客よせ効果が薄れるため噴水の費用対効果が悪化するので、噴水を設置 する意欲が少なくなることなど、不都合な面が多い。
【0007】 それゆえこの考案は、短期間で容易に仮設置し得てイベント等の期間中のみ大 規模な噴水を提供でき、その期間の終了後は容易に撤去し得て他の場所で使用し たりその装置の保守整備を行ったりすることができるような大型噴水装置を提供 することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的のため、この考案の移動式大型噴水装置は、水供給用ポンプと、前記 水供給用ポンプを駆動するポンプ駆動源と、水噴出用ノズルと、前記水供給用ポ ンプと前記水噴出用ノズルとの間で水の供給を制御する制御手段と、を少なくと も具えていて、大きな規模の噴水を提供する大型噴水装置において、少なくとも 前記水供給用ポンプとポンプ駆動源と水噴出用ノズルと制御手段とが、互いに分 離されて移動され得る二つ以上のユニットを構成しており、前記ユニット間を繋 ぐ全ての回路が、着脱自在な接続手段を有していることを特徴としている。
【0009】 なお、この考案の大型噴水装置は、前記装置が、少なくとも前記ポンプ駆動源 へ駆動エネルギーを供給するエネルギー源を具えており、前記エネルギー源が、 前記ユニットのいずれか一つ以上を構成している、というものでも良い。
【0010】 また、この考案の大型噴水装置は、前記装置が、前記水噴出用ノズルから噴出 した水を回収して前記水供給用ポンプへ戻す水受け手段を具えており、前記水受 け手段が、前記ユニットのいずれか一つ以上を構成している、というものでも良 い。
【0011】
【作用】
かかる移動式大型噴水装置にあっては、少なくとも水供給用ポンプとポンプ駆 動源と水噴出用ノズルと制御手段とが、互いに分離されて移動され得る二つ以上 のユニットを構成し、それらのユニット間を繋ぐ全ての回路が、着脱自在な接続 手段を有しているので、該装置が移動される際には、それらのユニット間の全て の回路が、各回路が有する着脱自在な接続手段の離脱によって分離されることに より、各ユニットが完全に独立して移動可能となる。そして分離されて運搬が容 易になった各ユニットが使用場所に移動された後は、それらのユニット間を繋ぐ 全ての回路が、各回路が有する接続手段の装着によって接続されて、該装置の作 動が可能となる。
【0012】 それゆえ、この考案の移動式大型噴水装置によれば、運搬の容易なユニット毎 に使用場所へ搬入してそこでユニット間を接続することにより、その使用場所に 大型噴水装置を短期間で容易に仮設置することができるので、イベント等の期間 中のみ、必要に応じて照明や音響等を伴って、水量的にも圧力的にも大規模な噴 水を提供することができ、そしてその期間の終了後は、その使用場所でユニット 間を分離して運搬の容易なユニット毎にそこから搬出することにより、大型噴水 装置を使用場所から容易に撤去することができるので、他の場所で使用したりそ の装置の保守整備を行ったりすることができる。
【0013】 従って、この大型噴水装置によれば、装置の移動が可能になるのはもちろん、 装置の設置や維持にかかる負担が少なくなるので、花火屋が花火を打ち上げるの と同じ感覚で「水のイベント(大規模な噴水)を見せる事業や商業」が成立する ことになり、また特定のシーズンのみ客寄せが必要な場所、例えば、海水浴場や お祭り等の場所において、彩りを添えるものとして、あるいはこの装置を用いた 噴水自体を主体にして、客寄せを行うことができる。
【0014】 なお、水供給用ポンプとポンプ駆動源と水噴出用ノズルと制御手段とは、少な くとも二つ以上の互いに分離して移動され得るユニットに振り分けられていれば 良い。従ってそれらは、その大きさや重さ等の可搬性および操作性等に応じて、 例えば、水供給用ポンプとポンプ駆動源とが一つのユニットを構成するとともに 水噴出用ノズルがもう一つのユニットを構成し、制御手段がさらにもう一つのユ ニットを構成していても良く、また水供給用ポンプとポンプ駆動源と制御手段と が一つのユニットを構成するとともに、水噴出用ノズルがもう一つのユニットを 構成していても良く、水供給用ポンプとポンプ駆動源と水噴出用ノズルと制御手 段とが、一つづつ別個に一ユニットを構成していても良い。
【0015】 また、水噴出用ノズルが構成するユニットは、例えば、互いに異なる種類ある いは同一種類の水噴出用ノズルをそれぞれが持つ複数の噴水ユニットでも良く、 このようにすれば、噴水ユニットの組み合わせや配置を変えることで、変化に富 んだ噴水を提供することができる。また他の、水供給用ポンプやポンプ駆動源等 を有するユニットの数も増減すれば、噴水の規模も必要に応じて適宜変更するこ とができる。
【0016】 さらに、この考案の大型噴水装置が、前記少なくとも二つのユニットのいずれ か一つ以上を構成していて少なくとも前記ポンプ駆動源へ駆動エネルギーを供給 するエネルギー源を具えていれば、電源等の適当なエネルギー源が近くにないよ うな場所でも、該装置を作動させることができる。
【0017】 ここで、例えば、ポンプ駆動源が電気モーターの場合は、ポンプ駆動源へ駆動 エネルギーを供給するエネルギー源には、そのモーターの電源となるエンジン駆 動の発電機やバッテリー等が該当し、ポンプ駆動源が空気圧あるいは油圧モータ ーの場合は、エネルギー源には、それら空気圧あるいは油圧モーターの圧力源と なるエンジン駆動の空気圧あるいは油圧ポンプ等が該当し、ポンプ駆動源がエン ジンの場合は、エネルギー源には、そのエンジンに燃料を供給する燃料タンク等 が該当する。
【0018】 またここで、例えば、制御手段が、電気的に作動する電磁バルブや電動バルブ を具える流体回路と、そのバルブを自動的に作動させる電子制御回路とからなる 場合は、エネルギー源は、その電子制御回路へ駆動エネルギーとしての電力を供 給しても良く、その場合には、上記エンジン駆動の発電機やバッテリー等がエネ ルギー源に該当する。しかしながら簡易な装置とする場合には、制御手段は、手 動のバルブを具える流体回路のみからなるものでも良い。そしてポンプ駆動源に 駆動エネルギーを供給するエネルギー源となる、バッテリー、発電機や空気圧あ るいは油圧ポンプ等、それらの駆動用エンジン、燃料タンク等は、その大きさや 重さ等の可搬性や操作性等に応じて、二つ以上組み合わされて一つのユニットを 構成していても良く、一つづつ別個に一ユニットを構成していても良い。
【0019】 また、この考案の大型噴水装置が、前記少なくとも二つのユニットのいずれか 一つ以上を構成していて前記水噴出用ノズルから噴出した水を回収し前記水供給 用ポンプへ戻す水受け手段を具えていれば、適当な水源や水受けがないような場 所でも、該装置を作動させることができる。
【0020】 なお、上記水受け手段は、例えば、折り畳みが可能なビニール製のプールの如 きものや、軽量の樹脂板や木板を分解可能に組み立てた大きな器の如きものでも 良く、あるいは窪地にビニールシートを敷いたようなものでも良く、装置の使用 場所や使用規模等に応じてそれらのうちから適当なものを選択して用いることも できる。
【0021】
【実施例】
以下に、この考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1は、この考案 の移動式大型噴水装置の一実施例を示す構成図であり、この実施例の移動式大型 噴水装置は、ポンプユニット1と、三つのノズルユニット2,3,4と、制御ユ ニット5と、電源ユニット6と、水受けユニット7との7つのユニットから構成 されている。なお、この実施例の移動式大型噴水装置は、通常の水道水や工業用 水の他、海水やプール水、温泉水や色水等を含む様々な水全般に対して適用でき るのはもちろん、各種水溶液や化学的な液体等、水以外の液体にも適用すること ができるものである。
【0022】 ここにおけるポンプユニット1は、水供給用ポンプ8と、それを駆動するポン プ駆動源としての電気モーター9とが台車10上に設けられて構成されたものであ り、水供給用ポンプ8には、水吸入管路11と水供給管路12とが接続され、その水 供給管路12の途中には呼び水管路13が設けられている。なお、水供給用ポンプ8 は、観客に見せ得る噴水を形成するために、少なくとも5kgf/cm2 、好ましくは 10kgf/cm2 以上の吐出圧力と、少なくとも500リットル/分 、好ましくは1000リ ットル/分以上の吐出量とが得られる能力を有するものとする(吐出圧力10kgf/ cm2 、吐出量1000リットル/分のポンプ能力は、概ね消防自動車のそれに相当す る)。
【0023】 ノズルユニット2は、先端がロート状に開いた短い水噴出用ノズル14が台板15 上に一本立設されるとともに、その水噴出用ノズル14に水供給管路16が接続され て構成され、ノズルユニット3は、先端がロート状に開いた中程度の長さの水噴 出用ノズル14が台板15上に一本立設されるとともに、その水噴出用ノズル14に水 供給管路16が接続されて構成され、そしてノズルユニット4は、直管で細長い水 噴出用ノズル14が台板15上に二本立設されるとともに、それらの水噴出用ノズル 14に水供給管路16が接続されて構成されたものであり、各水供給管路16には、適 当な長さの水供給ホース17が接続されている。
【0024】 制御ユニット5は、水供給用ポンプ8に接続された水供給管路12と各水噴出用 ノズル12に水供給管路16を介して接続された水供給ホース17とを繋ぐ三本に分岐 した水供給管路18と、その水供給管路18の各分岐管路の途中に介装された電動バ ルブ19および流量計20と、その水供給管路18の途中に設けられた圧力スイッチ21 と、その水供給管路18の途中に接続された水逃がし管路22と、その水逃がし管路 22の途中に介装された電動バルブ19と、流量計20および圧力スイッチ21からの計 測信号mを入力するとともに各電動バルブ19が内蔵する電気モーターへそれらの バルブの開閉および開度を制御する制御信号cを出力する、通常のシーケンサー あるいはマイクロコンピューターを具える制御盤23とが、図示しないケーシング 内に纏められて構成されたものであり、それら水供給管路18、電動バルブ19、流 量計20、圧力スイッチ21、水逃がし管路22および制御盤23は、この考案における 制御手段に相当し、水逃がし管路22には、適当な長さの水逃がしホース24が接続 されている。
【0025】 電源ユニット6は、ポンプユニット1の電気モーター9と制御ユニット5の制 御盤23とにそれぞれ電線25を介して電力を供給する発電機26と、その発電機26を 駆動するエンジン27とが台車28上に設けられるとともに、そのエンジン27に燃料 を供給する燃料タンク29が台車30上に設けられ、それらの台車28,30が互いに連 結されて構成されたものであり、それら発電機26、エンジン27および燃料タンク 29は、この考案におけるエネルギー源に相当する。なお、この実施例では特に、 台車28と台車30とが分離可能に連結され、またエンジン27と燃料タンク29とを繋 ぐ燃料供給ホース31が途中に、後に詳述する着脱自在な継手32を有しており、従 って、発電機26とエンジン27とが設けられた台車28と、燃料タンク29が設けられ た台車30とは、所要に応じ、別個のユニットを構成するように分離させて、別個 に移動させることもできる。
【0026】 水受けユニット7は、例えば多数の軽量の樹脂板から分解可能に組立てられた 浅い大きな器である水受け器33の内側隅に、下端部にストレーナー34を持つ水戻 し管路35と、水逃がし管路36とが設けられて構成されたものであり、それら水受 け器33、ストレーナー34および水戻し管路35は、この考案における水受け手段に 相当し、水戻し管路35は、適当な長さの水戻しホース37によって、水供給用ポン プ8に接続された水吸入管路11に繋がれ、また水逃がし管路36は、水逃がしホー ス24に接続されている。
【0027】 しかしてここでは、三つのノズルユニット2,3,4の水供給管路16と制御ユ ニット5の水供給管路18とを繋ぐ流体回路を構成している水供給ホース17が、そ れらの水供給管路16,18に継手32を介して着脱自在に接続され、また制御ユニッ ト5の水逃がし管路22と水受けユニット7の水逃がし管路36とを繋ぐ流体回路を 構成している水逃がしホース24も、それらの水逃がし管路22,36に継手32を介し て着脱自在に接続され、そしてポンプユニット1の水吸入管路11と水受けユニッ ト7の水戻し管路35とを繋ぐ流体回路を構成している水戻しホース37も、その水 吸入管路11と水戻し管路35とに継手32を介して着脱自在に接続されており、これ らの継手32は、この考案における接続手段に相当する。さらに水供給ホース17, 水逃がしホース24および水戻しホース37自身も、その長さがかなり長い場合は、 何本かに分割可能なように途中にも、図では一個のみ示すが幾つかの継手32を有 している。
【0028】 かかる着脱自在な継手32としては、例えば、好ましくは、スライドスリーブの 手動操作でボールロックをセットおよび解除し得てジョイントの一方の半部を他 方の半部に対し容易に着脱できるワンタッチ式ジョイントや、それと同様の機構 を持つとともに分離時に流体通路の端部を自動的に閉じて流体漏れを防ぐポペッ トバルブを内蔵したセルフシール型のワンタッチ式ジョイントを用いることがで き、あるいは、多少作業性が低いが、ユニオンナットで締めつけて裁頭円錐状の 雄雌シート面を互いに密着させる型の継手や、雄雌テーパーネジをシールテープ を挟んで互いに締結させる型の継手等を用いることもできる。
【0029】 さらにここでは、ポンプユニット1の電気モーター9および制御ユニット5の 制御盤23と電源ユニット6の発電機26とをそれぞれ繋ぐ電気回路を構成している 電線25も、その途中に通常の着脱自在なコネクター38を幾つか有していて、何本 かに分割可能とされており、このコネクター38も、この考案における接続手段に 相当する。
【0030】 さらにこの実施例の装置には、必要に応じて手動操作される手動式開閉弁39や 回路圧のチェック用の圧力計40も設けられ、加えて、図示しない安全弁や逆止弁 等も必要に応じて設けられている。
【0031】 かかる実施例の装置にあっては、装置全体が、ポンプユニット1と、三つのノ ズルユニット2,3,4と、制御ユニット5と、電源ユニット6と、水受けユニ ット7との7つのユニットから構成され、それらのユニット間を繋ぐ各流体回路 と各電気回路とが各々着脱自在な継手32やコネクター38を有しているので、該装 置が移動される際には、各継手32およびコネクター38が分離されることにより、 それらのユニット1〜7間の全ての回路が分離されて、ユニット1〜7が各々完 全に独立して移動可能となる。そして分離されて運搬が容易になった各ユニット が使用場所に移動され、水受けユニット7の水受け器33の内側に各ノズルユニッ ト2,3,4が配置された後は、各継手32およびコネクター38がそれぞれ接続さ れることにより、それらのユニット間を繋ぐ全ての回路が接続されて、該装置の 作動が可能となる。
【0032】 それゆえ、この実施例の移動式大型噴水装置によれば、ユニット1〜7を運搬 の容易なユニット単位で使用場所へ搬入してそこでユニット1〜7間を接続する ことにより、その使用場所に大型噴水装置を短期間で容易に仮設置することがで きるので、イベント等の期間中のみ、水量的にも圧力的にも大規模な噴水を提供 することができ、特にこの実施例の装置によれば、あらかじめ与えた制御プログ ラムに基づき制御盤23に、流量計20および圧力スイッチ21からの計測信号mを監 視させつつ各電動バルブ19へ制御信号cを送らせてそれらのバルブの開閉および 開度を自動制御させることができるので、噴水の開始や停止はもちろん放水パタ ーンの変化も自動化することができ、さらに照明装置やスピーカーなどの音響装 置を併設して制御盤23で併せて制御することにより、噴水の見物を盛りあげるた めに照明や音響等を噴水の制御と調和させて使用することもできる。
【0033】 そしてこの実施例の移動式大型噴水装置によれば、イベント等の期間の終了後 は、その使用場所でユニット1〜7間を分離して運搬の容易なユニット単位でそ こから搬出することにより、大型噴水装置を使用場所から容易に撤去することが できるので、他の場所で使用したりその装置の保守整備を行ったりすることがで きる。
【0034】 従って、この実施例の大型噴水装置によれば、装置の移動が可能になるのはも ちろん、装置の設置や維持にかかる負担が少なくなるので、水のイベントを見せ る事業や商業が成立することになり、また特定のシーズンのみ客寄せが必要な場 所、例えば、海水浴場やお祭り等の場所において、彩りを添えるものとして、あ るいはこの装置を用いた噴水自体を主体にして、客寄せを行うことができる。
【0035】 そして、この実施例の装置によれば、互いに異なる種類の水噴出用ノズル14を 持つ三つのノズルユニット2,3,4を具えているので、仮設置の際のそれらの 噴水ユニット2〜4の組み合わせを変えることで、変化に富んだ噴水を提供する ことができる。
【0036】 また、この実施例の装置によれば、水供給用ポンプ8を駆動する電気モーター 9と制御盤23とに電力を供給する発電機26と、それを駆動するエンジン27と、そ こに燃料を供給する燃料タンク29とを有する電源ユニット6を具えているので、 適当な電源が近くにないような場所でも、該装置を作動させることができる。
【0037】 さらに、この実施例の装置によれば、水受け器33と、下端部にストレーナー34 を持つ水戻し管路35とを有する水受けユニット7を具えているので、適当な水源 や水受けがないような場所でも、該装置を作動させることができる。
【0038】 以上、図示例に基づき説明したが、この考案は上述の例に限定されるものでな く、例えば、噴出した水を回収して水供給用ポンプへ戻す水受けユニット7は、 噴水を海、湖、河川、プール等の水上や水際に配置する場合には、必ずしも必要 でない。すなわち、かかる場合には、図中仮想線で示すように、ポンプユニット 1の水吸入管路11に手動式開閉弁39を介してストレーナー34を接続し、そのスト レーナー34を海、湖、河川、プール等の水41中に配置するとともに、制御ユニッ ト5の水逃がし管路22をその水際あるいと水中まで延長すれば足りる。また配置 場所の近くに電源がある場合には、ポンプ駆動用の電気モーター9へ電力を供給 する電源ユニット6も、必ずしも必要でない。
【0039】 そして、上記実施例では、ユニット1〜7のうち、ポンプユニット1と電源ユ ニット6とを、台車10,28,30を設けて運搬し易くしてあるが、他のユニットも 所要に応じて、台車あるいはキャスターを設けて運搬し易くしても良く、さらに は、各ユニットまたは、複数のユニットを結合したものを、大型トレーラーやト ラック、台船や船等に搭載した状態にして、より運搬し易くしても良い。またポ ンプユニット1や噴水ユニット2〜4、水受けユニット7等の同一種類のユニッ トの数を増加させれば、噴水の規模を必要に応じて拡大することもできる。
【0040】
【考案の効果】
かくしてこの考案の移動式大型噴水装置によれば、運搬の容易なユニット毎に 使用場所へ搬入してそこでユニット間を接続することにより、その使用場所に大 型噴水装置を短期間で容易に仮設置することができるので、イベント等の期間中 のみ、必要に応じて照明や音響等を伴って、水量的にも圧力的にも大規模な噴水 を提供することができ、そしてその期間の終了後は、その使用場所でユニット間 を分離して運搬の容易なユニット毎にそこから搬出することにより、大型噴水装 置を使用場所から容易に撤去することができるので、他の場所で使用したりその 装置の保守整備を行ったりすることができる。
【0041】 従って、この大型噴水装置によれば、装置の移動が可能になるのはもちろん、 装置の設置や維持にかかる負担が少なくなるので、花火屋が花火を打ち上げるの と同じ感覚で「水のイベント(大規模な噴水)を見せる事業や商業」が成立する ことになり、また特定のシーズンのみ客寄せが必要な場所、例えば、海水浴場や お祭り等の場所において、彩りを添えるものとして、あるいはこの装置を用いた 噴水自体を主体にして、客寄せを行うことができる。
【0042】 なお、この考案の大型噴水装置が、前記少なくとも二つのユニットのいずれか 一つ以上を構成していて少なくとも前記ポンプ駆動源へ駆動エネルギーを供給す るエネルギー源を具えていれば、電源等の適当なエネルギー源が近くにないよう な場所でも、該装置を作動させることができる。
【0043】 また、この考案の大型噴水装置が、前記少なくとも二つのユニットのいずれか 一つ以上を構成していて前記水噴出用ノズルから噴出した水を回収し前記水供給 用ポンプへ戻す水受け手段を具えていれば、適当な水源や水受けがないような場 所でも、該装置を作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の移動式大型噴水装置の一実施例を示
す構成図である。
【符号の説明】
1 ポンプユニット 2,3,4 ノズルユニット 5 制御ユニット 6 電源ユニット 7 水受けユニット 8 水供給用ポンプ 9 電気モーター 14 水噴出用ノズル 17 水供給ホース 18 水供給管路 19 電動バルブ 20 流量計 21 圧力スイッチ 22 水逃がし管路 23 制御盤 24 水逃がしホース 25 電線 26 発電機 27 エンジン 29 燃料タンク 32 継手 33 水受け器 34 ストレーナー 35 水戻し管路 37 水戻しホース 38 コネクター

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水供給用ポンプ(8)と、前記水供給用
    ポンプを駆動するポンプ駆動源(9)と、水噴出用ノズ
    ル(14)と、前記水供給用ポンプと前記水噴出用ノズル
    との間で水の供給を制御する制御手段(18〜23)と、を
    少なくとも具えていて、大きな規模の噴水を提供する大
    型噴水装置において、 少なくとも前記水供給用ポンプとポンプ駆動源と水噴出
    用ノズルと制御手段とが、互いに分離されて移動され得
    る二つ以上のユニット(1〜7)を構成しており、 前記ユニット間を繋ぐ全ての回路(17,24,25,37)
    が、着脱自在な接続手段(32,38)を有していることを
    特徴とする、移動式大型噴水装置。
  2. 【請求項2】 前記大型噴水装置が、少なくとも前記ポ
    ンプ駆動源(9)へ駆動エネルギーを供給するエネルギ
    ー源(26,27,29)を具えており、 前記エネルギー源が、前記ユニットのいずれか一つ以上
    (6)を構成していることを特徴とする、請求項1記載
    の移動式大型噴水装置。
  3. 【請求項3】 前記大型噴水装置が、前記水噴出用ノズ
    ルから噴出した水を回収して前記水供給用ポンプへ戻す
    水受け手段(33〜35)を具えており、 前記水受け手段が、前記ユニットのいずれか一つ以上
    (7)を構成していることを特徴とする、請求項1もし
    くは2記載の移動式大型噴水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010110714A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Ohbayashi Corp 水景広場システム
JP2013252507A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Optnics Precision Co Ltd 振動多孔板ユニット及び霧化装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010110714A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Ohbayashi Corp 水景広場システム
JP2013252507A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Optnics Precision Co Ltd 振動多孔板ユニット及び霧化装置

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