JPH073494B2 - 光ファイバコネクタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光ファイバコネクタに関する。

１つのタイプの光学接続を行うためのコネクタがSTコネ
クタと呼ばれる。ここで、STはAT＆Ｔ社の米国登録商標
である。これは個々の端にプラグを受けるためのチュー
ブ状のカップリングを含む。個々のチューブ状の部分は
長手方向に延びるスロットをもつ。カップリング内に浮
ぶスリーブが個々が光ファイバを終端するのに応用され
るプラグをもつ２つのプラグアセンブリの終端部分を同
軸に受けるために用いられる。このプラグは、しばし
ば、端子と呼ばれる。個々のプラグは光ファイバの端部
分を受けるためのこれを通じて長手方向に延びる通路を
もち、それから径方向に突起する整合キーをもつプラグ
本体内に搭載される。プラグ本体がカップリングのチュ
ーブ状の部分内に受けられたとき、この整合キーはチュ
ーブ状の部分に沿って延びるスロット内に受けられる。
カップリングの個々のチューブ状の部分から径方向に突
起する保持ピンが関連するプラグ及びプラグ本体を包囲
し、またカップリングのチューブ状の部分を包囲するキ
ャップのスロット内に受けられる。このキャップ内のス
ロットはその中にカップリングの保持ピンがプラグアセ
ンブリをカップリングに固定するために受けられる部分
を含む。プラグはプラグ本体の回りに位置された圧縮ば
ねによってキャップの外側に向って付勢される。

金環付きコネクタの使用と関連しての１つの問題とし
て、光ファイバの端面どうしが、あるいは光ファイバの
端面とこれに接続された光学デバイスが光学的に切断す
なわち断絶する危険性がある。前述のごとく、プラグは
圧縮ばねによってキャップの外側に向って付勢される。
従って、プラグによって終端される光ファイバケーブル
に十分に大きな力がこの光学接続を離すような方向に不
注意に加えられた場合、プラグがスリーブの中心から外
側の方向に移動し、結果として、光ファイバの両端面
が、あるいはファイバの端面とデバイスの接続が離さ
れ、光学伝送が切断される。

また、このハウジングの構造上、プラグは、ケーブルに
コネクタの軸に対して横方向の力が加えられると、スリ
ーブの中心とキャップの終端との間に位置する支点の回
りを回転する。この結果、プラグの端面が傾き、他方の
プラグあるいはデバイスから斜めに離間し、結果とし
て、光学的な切断が起ったり伝送損失が増加したりす
る。

プラグの望ましくない長手方向及び回転移動の問題を解
決するに当っては、互換性の問題を念願に置く必要があ
る。多くのSTコネクタが既に実際に使用されているた
め、この望ましくない軸あるいは角移動の問題は克服す
るが、現存のプラグ及びスリーブと互換性をもたないよ
うなプラグアセンブリを提供することは無分別である。

もう１つの問題はプラグアセンブリとカップリングハウ
ジングの組み立てにある。この組み立てはプラグアセン
ブリをハウジングに対して回転する動作を伴なう。例え
ば中央局の場合のような多くの据付において、カップリ
ングはアレイの多量のカップリングの１つとしてパネル
に取り付けられる。アレイ内のコネクタカップリングが
接近しているため、しばしば、カップリングハウジング
内に回転して挿入するためにプラグアセンブリのプラグ
の端付近を掴むことが困難となる。ケーブルとプラグが
キャップに対して回転できるためにケーブル入り口端に
近い所でケーブルを掴んでプラグを回転することはでき
ない。

今日に至るまで、これらの問題は解決されてないようで
ある。必要とされるのは、既に使用されているSTコネク
タ系と互換性があり、ケーブルがコネクタへの入り口付
近で曲がることによって起る伝送損失あるいは事故的な
切断を防止するための便宜をもつSTコネクタを提供する
ことである。さらに、プラグアセンブリへの入り口から
離れた所でケーブルを回転して、プラグアセンブリをカ
ップリングハウジングに挿入できることが要求される。
さらに、必要であれば、軸方向の力が加えられたとき、
接続が不注意に切断されないようなコネクタが要望され
る。

上記の問題が本発明による光ファイバを別の光ファイバ
あるいは光学デバイスに接続するために用いられる光フ
ァイバコネクタによって解決される。光ファイバケーブ
ルの光ファイバを光学デバイスに接続するための本発明
によるコネクタは光ファイバ入り口端部及び接続端を含
むプラグアセンブリ、光学ファイバを終端するために用
いられるプラグ、及びプラグに組み付けられるキャップ
から成る。プラグアセンブリは光学手段に接続される。
さらに、このコネクタは、カップリングハウジング内に
位置されプラグアセンブリのプラグをこの一端で受けプ
ラグを光学手段に動作可能な状態に接続するためのスリ
ーブ、及びキャップにこの光ファイバ入り口端部の所で
取り付けられプラグとスリーブとの間の相対的な角移動
を制限し、光ファイバと光学手段の間に接続が切断する
ことを防ぐためのエクステンダーを含む。

好ましい実施例においては、このエクステンダーは、キ
ャップの端部分にねじ込み式に取り付けられ、この部分
が光ファイバケーブルに接近して位置されるキャップか
ら離れる方向に比較的長く延びる。この位置が保持クリ
ップと協力してプラグをキャップ内に保持する環状の内
側に突起するリップから比較的離れて置かれるため、ケ
ーブルに曲げる力が加えられると、エクステンダーのケ
ーブル取り付け部分によってリップを支点とする回転運
動が阻止される。この回転運動が阻止されないと、環状
リップの回りの回転運動が起こり、プラグがカップリン
グハウジング内の他のプラグから切断される原因とな
る。１つの実施例においては、エクステンダーがキャッ
プに固定され、ケーブル入り口端部に隣接する所に端子
の剛直性を与え、これによってエクステンダーを回転す
ることによってキャップをカップリングハウジング内に
ねじ込むことを可能にする。

第１図及び第２図には光ファイバケーブル22−22の間あ
るいは光ファイバケーブル22と光デバイスの間の光ファ
イバ接続を提供するための光ファイバコネクタ20の部分
が示されている。個々の光ファイバケーブル22はコア及
びコーティング内に包囲されたクラッド及びこの回りに
押し出されたポリ塩化ビニル（polyvinyl chloride、PV
C）のチューブをもつ１つの光ファイバ26を含む。PVCの
チューブは、例えば、ケブラー（Kevlar）（登録商標）
繊維状物質から製造される強化部材33（例えば、第３図
参照）、及び、例えば、PVCから成る外側ジャケット35
にて覆われている。

第１図から第３図に示されるごとく、コネクタ20は符号
37によって示される光ファイバ終端部、つまり、プラグ
アセンブリを含む。２つのケーブル22−22を相互接続す
るためには、個々のケーブルがプラグアセンブリ37によ
って終端される。２つのプラグアセンブリ37−37に対し
ては、コネクタ20はプラグアセンブリの縦軸38−38が同
軸となるようにされる。光ファイバ26の端の部分を終端
するために、個々のプラグアセンブリ37は通路41（第３
図）をもちセラミック材にて製造された光ファイバ端
子、即ちプラグ40を含む。プラグ40は、好ましくは、セ
ラミック材から製造されるが、これは延伸ガラス、加工
あるいは成形金属、セラミックあるいはプラスチック挿
入をもつ金属、トランスファー成形あるいは注入成形プ
ラスチック等から製造することもできる。

コーティング、並びにPVCチューブ、強度部材33及び外
側ジャケット35が、プラグ40による終端の前に光ファイ
バ26の端の部分から除去される。次に光ファイバ26の端
の部分が光ファイバの端面がプラグの端面を少し越える
ようにプラグの通路41内に挿入される。裸の光ファイバ
は125ミクロンの外径をもち、一方、通路41の直径は約1
27ミクロンである。次に、光ファイバ26の端の部分がプ
ラグ40の通路41内に固定され、光ファイバ及びプラグの
端面が研磨及びポリッシュされる。

プラグアセンブリ37（第１図から第３図）はさらに円筒
の断面を有し、かつ径を大きくした端の部分45をもつバ
レル43の形式のプラグ本体を含む。この径を大きくした
端の部分はこれから径方向に突起するキー44を含む。バ
レル43は段状の孔47を含みその径の大きい部分49はプラ
グ40の端の部分を受け、径の小さい孔部はバレルの小さ
な直径の部分52を通じて延びる。孔47はプラグアセンブ
リ37の長手方向軸38の回りに同心円上に位置する。バレ
ル43にはバレル内の段状の孔47と整合された通路57をも
つ伸長部55が付着される。図面からわかるように、この
伸長部55の直径はバレル43の小さな直径の部分52の直径
より小さい。この伸長部に隣接するバレル43の端の部分
には止めクリップ60を受けるための溝59が提供される。

１つの実施例（第３図及び第６図から第８図参照）にお
いては、伸長部55の回りに止め座金62が位置され、バレ
ル43の小さな直径の部分52の端によって形成される肩の
部分と係合している。光ファイバケーブルは伸長部55の
端に当接し、そこから光ファイバが通路57及び孔47内に
延びる。スリーブ65がケーブル22の端の部分及び伸長部
55の端の部分の回りに位置され、この回りに縮めたれ
る。織り糸のようなケーブル強化部材33の一部をケーブ
ル22の端の部分の前方に延びるようにし、これをスリー
ブ65と伸長部55の外側面との間で縮めることもできる。

また、個々のプラグアセンブリは金属あるいはプラスチ
ック材から製造されるチューブ状ハウジング72から成る
キャップ70を含む。プラグ40、バレル43及びハウジング
72はそれぞれ円筒の断面をもつことに注意する。

バレル43（第３図）の小さな直径の部分52はキャップの
ハウジング内の内部に位置されたリップ78内の開口76内
を延びる。止めクリップ60はリップ78の外側のケーブル
入り口側の所でバレル43の回りを囲む。個々のプラグア
センブリ37は圧縮バネ68を含み、該バネはバレル43の小
さな直径部分52の回りにリップ78とバレルの拡張された
端の部分45との間にこれらと係合して配置されている。
この構成の結果として、バネ68がバレル43をキャップ70
から外側に向って付勢し、止めクリップがコネクタ本体
をハウジング72内に固定する。

第３図から環状リップ78はバレル43内のカム溝79（第２
図）内に延びるスタッド75を含むことがわかる。このカ
ム溝は内側端がスタッド75の幅と実質的に等しい幅をも
つように構成される。ここから、この溝は傾斜部分に沿
って急激にバレル43の小さな直径部分52の円周の半分に
近い幅をもつ部分に移行する。これはキャップ70がプラ
グ40に対して回転することを許す。スタッド75はキャッ
プに対して、スタッドがカム溝79の内側端の底に触れた
とき、このスタッドがキー44と長手方向に整合するよう
に配列される。

第１図及び第２図に再び戻どり、キャップハウジング72
は円周方向に、および長手方向にも延びて対面するカム
スロット80−80を含むことがわかる。個々のスロット80
はその内側端の所で相対的に短かな径方向に延びるスロ
ット82と通じる。スロット80−80の個々はら旋状にキャ
ップ70のプラグ端からキャップのケーブル入り口端の方
に向って延びる。これらスロットはプラグアセンブリ37
をコネクタ20の別の部分に固定するのに用いられる。

キャップ70は互いに径方向に向い合うキー溝83−83（第
２図）を含む。個々のキー溝83はキャップのプラグ端の
周辺端面から関連するカムスロット80に延びる。環状リ
ップ78のスタッド75がカム溝79の底に当たり、キー44と
整合されたとき、径方向に向い合うキー溝83−83は互い
にキーから90度離れて位置する。スタッド75はスタッド
と整合したキー44とキー溝とが90゜の間隔を保つように
し、望ましくない不整合を阻止する。

個々のプラグアセンブリ37はまたプラグ40の不注意な角
度運動を防止し、またキャップから離れた位置で回転力
を加えることによってキャップの回転を達成するための
手段を含む。即ち外側にねじ山をもつ部分86をもつキャ
ップエクステンダー85（第１図）がキャップのねじ山を
もつ入り口端の中にねじ込まれ、これに固定される。第
１図の実施例においては、エクステンダー85がこれが完
全にこの中にねじ込まれた後にキャップ70にボンド付け
される。エクステンダー85は第１図の実施例においては
キャップに端が当たる突起部87及びこの内側に位置する
肩88を含む。チューブ状の部分89が突起部87から内側に
向う対向するケーブル係合部分（cable-engaging porti
ons）91−91に向って延びる。

プラグアセンブリを完結させるために、エクステンダー
85の突起部87から光ファイバケーブルに沿って円錐形に
ケーブルの断面と概むね等しくなるまで延びる部分93が
存在する。コネクタ20のこの部分は、終端部のひずみが
開放されること、及びケーブルが他のケーブルと相互接
続された後に、光ファイバに不当なストレスが掛ること
なく、使用中にケーブルが何度も曲げられることに耐え
ることを保証する。

バレル43−43及びプラグ40−40の個々は符号90によって
示されるカップリング内に受けられる（第１図及び第２
図）。カップリング90は個々が長手方向に延びるスロッ
ト97を含む終端部分94−94をもつチューブ状のハウジン
グ92を含む。コネクタ20がパネル搭載できるように、カ
ップリング90は、ねじ山をもちパネル96内の開口内に挿
入される中央部分を含む（第４図参照）。締め具98がパ
ネルへの結合を確保するためにこの上にはめ込まれる。
カップリング90に個々の終端部分94及び96の所に終端部
のスロット97から円周方向に90度離れた止めピン101−1
01が含まれる（第２図を参照）。

コネクタ20の組み立てにおいては、カップリング90がパ
ネル搭載される。換言すれば、これがプラグアセンブリ
を受けるように位置される。個々のプラグアセンブリは
第１図に示されるようなプラグアセンブリである。カッ
プリング90の空洞104内にはスリーブ105が搭載される
（第２図及び第７図参照）。スリーブ105の各端部が第
７および８図に示される。また、スリーブ105はプラグ
アセンブリの２つのプラグ40−40を受けるようにされ、
プラグの外表面を整合するための手段を提供する。スリ
ーブ105はカップリング90内に配置され、この中で浮動
しこれらがカップリング内に挿入されたときプラグ40−
40が動くことを許すようになっている。さらに、スリー
ブ105によってこの中に搭載されるプラグ40−40の長手
方向軸線38−38が一致することが保証される。

コネクタ20の組み立てに当って、プラグアセンブリのう
ちの１つのプラグ40がスリーブ105内に挿入され、カッ
プリングのピン101−101がキャップ70のスロット80−80
に通じるキー溝83−83内に受けられる。同時に、該１つ
のプラグアセンブリのバレル43の拡張部45から径方向に
延びるキー44がカップリング90の長手方向のスロット97
内に受けられる。次に、プラグ40がさらにスリーブ内に
挿入されると、カップリングのピン101−101がスロット
80−80の壁とカム係合し、キャップ70がプラグに対して
回転される。プラグ40の移動は拡張部45がカップリング
ハウジングの衝合点106と係合することによって完結す
る。スプリング68の付勢に抗してキャップを移動し続け
ると、スプリングが押され、キャップハウジングの端が
バレルを乗りこえる。カップリング90の一端の所のピン
101−101がスロット80−80の内側端に達した時点で、キ
ャップハウジングが解放され、スプリングによるキャッ
プとカップリングとの間の相対運動によって、ピン101
−101がスロット82−82内に入って固定される（第４図
参照）。意図的な回転運動によって、スタッド75がカム
溝79をオーバライドし、キャップハウジング72がプラグ
40及びこれと関連するプラグ本体43の回りを自由に回転
できるようになることに注意する。これによってキャッ
プハウジング72がバレル43と独立して回転できるように
なり、ピン101−101がラッチング部分82−82内に置かれ
る。また、この時点で、カップリング90内に挿入される
べき第１のプラグ40の端面がスリーブ105の中央ライン
を越えて延びることに注意する。

これらのステップの後に、他のプラグアセンブリに対し
てこの手順が反復され、このアセンブリのプラグ40が浮
きスリーブ105内に受けられる。他のプラグが挿入さ
れ、これはこれがスリーブ105内に既にあるプラグとか
み合うと所まで入れられる。カップリング90の各端にピ
ンがあるため、どちらの端もパネルに挿入できることに
注意する。カップリング90及びプラグアセンブリの幾何
学的関係は、プラグ40−40が浮きスリーブ105内に受け
られ、第２のプラグアセンブリのプラグ40が挿入される
べき第１のプラグ40と係合したとき、第２のプラグの端
によって第１のプラグの端面がキャップ70に向って後退
させられ、この結果、両方の端面がスリーブ105の中央
ラインの所でプラグ40−40の両方の端面が互いに衝接す
るこれらの望ましい最終的な位置をとるような構造をも
つ。この結果として、コネクタ20を通じての伝送損失が
最小にされる。

本発明によるプラグアセンブリ37は前述の先行技術によ
る幾つかの問題を克服する。第１に、エクステンダー85
の部分91−91が環状リップ78から離れた位置で係合する
ため、ケーブル22に曲げる力が加えられたとき、結果と
して、プラグ本体がリップ78と係合する前にケーブルが
これら部分と係合することとなる。換言すれば、ケーブ
ル22に加えられる曲げる力はプラグ40でなくキャップに
移される。結果として、プラグ本体はリップの回りを回
転することなく、プラグ端面の角運動が避けられ、角変
位によって起される光の切断が回避される。

第２に、キャップエクステンダー85がケーブルの入り口
端に隣接するケーブル端応力解放部材93を補強する。こ
の構造はリジットの部分を与え、取り付けに当って、応
力開放部材93あるいはケーブルのエクステンダー（第４
図参照）の付近を掴み、キャップに回転力を与え、これ
をカップリングハウジング内に固定することを可能にす
る。

よって、上に説明のコネクタ構造は密集アレイの接続の
問題を解決する。キャップエクステンダーはキャップ70
にボンド付けされるため、エクステンダーの上に固く固
定されたケーブル22の応力解放部分を回転するとキャッ
プが回転する。結果として、パネル内のカップリングの
密集アレイ、例えば、プラグアセンブリをケーブルの応
力解放部分を掴んで回転することによって（第４図参
照）カップリング内にねじ込むことができ、これによっ
て密集した終端領域でキャップを掴むことから解放され
る。

もう１つの実施例においては、プラグアセンブリはプラ
グの軸方向の動きを制限するため並びにいこの回転運動
を防止するための手段を含むことが図面からわかる。こ
の実施例においては、終端保持リング62がバレル伸長部
55の回りに位置され、クリンピングスリーブ65によって
バレル43の小さな直径の部分52の端部と係合するように
保持される。クリンピングスリーブ65は第３図及び第６
図から第８図に示されるようにケーブルとバレル伸長部
のまわりにクリンプされる。この実施例においては、エ
クステンダーはボンド付けされても、あるいはキャップ
に固定されてもいない。

この実施例のプラグアセンブリ37をカップリング90と結
合するためには、エクステンダー85のねじ山をもつ終端
部分86がキャップ70のケーブル入り口端から回転する。
（第６図参照）。カムスロット80−80に対する入り口の
キー溝83−83をカップリングハウジング90の径方向に突
起するピン101−101と整合し、かつキー44をハウジング
内のスロット97に整合した後、応力解放部分93あるいは
プラグアセンブリのキャップ70を掴んで、長手方向の力
に続いて回転力を加えることによって、プラグアセンブ
リをカップリングハウジングの中央に向けて動かす。こ
れによってキャップが、ピン101−101がスロット80−80
に沿って進みキャップを前進されたとき回転する。これ
はバレル43の拡張部分45がカップリング90（第７図参
照）の衝合点106と係合するまで挿入され、この時点
で、カップリングのピン101−101がスロット80−80の内
側端にくる。次にプラグアセンブリを解放すると、スプ
リング68によってピン101−101がスロット82−82内に位
置される。次に、キャップエクステンダー85のねじ山を
もつ部分86をキャップのねじ山をもつ終端部分にねじ込
み、これによって終端保持リング62がエクステンダーの
肩88と係合するように位置される（第８図参照）。これ
は光ファイバケーブル22に軸方向の力が加えられたとき
の軸方向の動きを防止する。幾つかのケースにおいて
は、プラグアセンブリ37がカップリング90にアセンブリ
された後に、保持リング62が肩88から所定の距離だけ離
れて位置するように設計される。この距離はスリーブ10
5内のプラグ40−40が光の切断が起こることなく移動で
きるような距離以下にされる。第８図に示されるよう
に、エクステンダーの突起部87がエクステンダーがキャ
ップ内に自由にはめ込まれた後にキャップから少し間隔
を置かれる。重要なことは、保持リングが肩88からプラ
グがこの距離だけ移動されたとき光ファイバ間で光の切
断が起こらないような所定の量だけ離されることであ
る。

この実施例においては、キャップがカップリングに固定
され、キャップ内にねじ込まれるまでエクステンダーが
キャップに対して回転できることに注意する。結果とし
て、カップリングにキャップを固定するためには、キャ
ップを掴み、これをカップリング内にねじ込むことが必
要となる。エクステンダー85が突起部がキャップ70に突
き当るまでキャップ内にねじ込まれると、キャップはカ
ップリングハウジング92内に完全に落ち着くことができ
なくなる。これは、キャップをカップリングハウジング
内に完全に落ち着かせるためには、カップリングハウジ
ングのピン101−101をスロット80−80の終端の回りを移
動し最終的な位置に入ることができるようにスロット80
−80内のこれらの最終位置と重ねる必要があるためであ
る。エクステンダー85がキャップ70の一杯までねじ込ま
れてしまうと、保持リング62がピンがその最終位置と重
なる機会をもつ前にエクステンダーの肩とかみ合ってし
まいキャップがカップリングハウジング内に完全に落ち
着くことが阻止される。

これ以外の構造のプラグアセンブリ37を含む光ファイバ
コネクタを用いることもできる。例えば、第９図には、
光ファイバデバイス110に接続されるプラグアセンブリ3
7が示される。

上記の構造は単に本発明を説明するためのものであり、
本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の原
理を具現する他のさまざまな構造を設計できることは明
白である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による光ファイバコネクタのプラグアセ
ンブリの部分断面側面図であり； 第２図は本発明による光ファイバコネクタの第１図のプ
ラグアセンブリをカップリングハウジングに固定するた
めの部分の斜視図であり； 第３図は軸方向並びに回転方向の力が加えられることに
よる光学切断を回避するための設備も含む第１図のコネ
クタのプラグアセンブリの詳細な側面図を示し； 第４図はプラグアセンブリによって終端されるケーブル
をプラグアセンブリのキャップから離れた位置で掴んで
プラグアセンブリを回転させてこれをカップリングハウ
ジングに固定するところを図解して示す説明図であり； 第５図は先行技術によるコネクタではカップリングハウ
ジングに固定するためにこのプラグアセンブリをどのよ
うに掴まなくてはならないかを図解して示す説明図であ
り； 第６図は軸方向並びに回転方向の力が加えられることに
よる不用意な切断を回避するための設備を含むプラグア
センブリの部分断面側面図であり； 第７図は第６図に示される位置から90度回転し、カップ
リングハウジングに固定された第６図のプラグアセンブ
リを示す側面図であり； 第８図はプラグがカップリングハウジング内に挿入さ
れ、エクステンダーがハウジングにアセンブリを固定す
るために回転された後の第７図のプラグアセンブリの側
面図を示し；そして 第９図は光学デバイスに接続されたプラグアセンブリを
示す略側面図である。 ＜主要部分の符号の説明＞ 20……光ファイバコネクタ 22……光ファイバケーブル 26……光ファイバ 37……プラグアセンブリ（光ファイバ終端部） 60……プラグ 68……スプリング 70……キャップ 85……キャップエクステンダー 93……応力解放部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クライド ジャックソン マイヤーズ アメリカ合衆国 30245 ジョージア，ス トーン マウンテン，ライオネス コート 736 (56)参考文献 特開 昭61−77810（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−22009（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−121012（ＪＰ，Ｕ)

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】光ファイバケーブルの光ファイバを光学手
   段に接続するための光ファイバコネクタであり、該コネ
   クタが、 入り口端部において光ファイバを有する光ファイバケー
   ブルを受容しかつ該入り口端部の反対側の接続端部にお
   いて光学手段に接続されるプラグアセンブリであって、
   光ファイバを受容し終端させるためのプラグと、該プラ
   グを収容するほぼ円筒形状のキャップと、前記プラグを
   前記入り口端部から遠ざかる方向の前記キャップの外側
   に向けて付勢するための弾性手段とを含むプラグアセン
   ブリと、 前記プラグアセンブリの前記プラグの一端と該プラグに
   隣接して置かれる光学手段とを受容し、該プラグによっ
   て終端される光ファイバを該光学手段に動作可能に接続
   するためのスリーブ手段とを含み、 プラグアセンブリの前記キャップに光ファイバケーブル
   入り口端部付近において固定され、該ケーブルにキャッ
   プから遠位の位置で係合するようになされ、該光ファイ
   バ入り口端部に隣接する光ファイバケーブルに加えられ
   る曲げ力を前記プラグでなく前記キャップにそらし、こ
   れによってプラグと光学手段との間の相対的な角度変位
   を制限し、それらの間の光学的な切断を防止するエクス
   テンダー手段を更に含むことを特徴とする光ファイバコ
   ネクタ。
2. 【請求項２】該プラグアセンブリが該プラグを保持する
   ためのバレルを含み、該バレルがこれに該光ファイバの
   一端が固定される部分を含み、該コネクタがさらに該バ
   レルの１つの部分に固定して取り付けられ、該プラグの
   該光ファイバが該光学手段に動作可能な状態に接続され
   たとき、該ケーブルに軸方向の力が加えられた際該プラ
   グが移動して結果として該光ファイバが該光学手段から
   光学的に断絶されることのないような所定距離だけ、該
   エクステンダー手段の部分から離される保持リングを含
   むことを特徴とする請求項１記載の光ファイバコネク
   タ。
3. 【請求項３】該エクステンダー手段は該ケーブル入り口
   端部から該キャップから外向きに該キャップから遠ざか
   る位置に向って延長し、かつ該ケーブルに係合する部分
   を含み、しかして該ケーブルに加えられる曲げ力が該部
   分及び該エクステンダー手段を介して該キャップ及び該
   スリーブ手段を内部に位置させるカップリングに伝達さ
   れるようにしたことを特徴とする請求項２記載の光ファ
   イバコネクタ。
4. 【請求項４】該プラグアセンブリが第１のアセンブリで
   あり、該コネクタが該第１のアセンブリと同一の第２の
   プラグアセンブリを含み、 該アセンブリの各々がこれを通る通路をもち該通路内に
   位置される光ファイバを終端するようにする円筒形のプ
   ラグと該プラグの一部を包囲するキャップとを含み、各
   プラグアセンブリがそのアセンブリのプラグをケーブル
   入り口端部から他端部に向う方向に外側に付勢するため
   の手段を含み； カップリング手段がハウジング及びプラグの端部分をス
   リーブ内に互いに整合して保持するために各プラグアセ
   ンブリのプラグの端部分を受けるためのスリーブを含
   み、該キャップの各々が該カップリング手段の該ハウジ
   ングの端部に取付けられ； 該エクステンダー手段が各キャップのケーブル入り口端
   部に接続され、関連するプラグによって終端されるべき
   光ファイバを含むケーブルに沿って延び、該エクステン
   ダー手段が該ケーブルと該キャップから離れた位置で少
   なくとも該ケーブルに対して横方向の力が加わっている
   状態において該力が該キャップとカップリングハウジン
   グとに伝達されるように係合して、該プラグがその長手
   方向軸の回りを回転することを防止し、これにより光フ
   ァイバ間の伝送における望ましくない光学損失が回避さ
   れることを特徴とする請求項１記載の光ファイバコネク
   タ。
5. 【請求項５】該キャップの各々は中に該プラグの端部分
   が位置するバレルが延びる環状の内側に突起するリップ
   を含み、該バレルはその中に該プラグの該端部分が位置
   される拡張された端部分をもち、該プラグアセンブリは
   また該バレルの回りに該リップの内側に隣接して位置さ
   れる保持クリップと及び該バレルの回りに位置され該リ
   ップの外側と該バレルの該拡張された部分の内側とに係
   合して該保持クリップが該プラグを該キャップ内に保持
   しつつ、該バレルとプラグを外側に押すように係合する
   圧縮ばねを含み、該バレルがさらに該拡張された部分か
   ら径方向に突起する該拡張部分に取り付けられたキーを
   含むことを特徴とする請求項４記載の光ファイバコネク
   タ。
6. 【請求項６】該キャップはまた該リップから内側に突起
   するスタッドを含み、該スタッドはその内側端に置かれ
   たとき該バレルとキャップとの間の望ましくない相対的
   な回転移動が回避されるように該バレル内に提供される
   カム路内に受けられることを特徴とする請求項５記載の
   光ファイバコネクタ。
7. 【請求項７】該キャップの各々は該キャップの結合端か
   ら該キャップの回りをら旋状に内側の延びる２つの径方
   向に対向するカムスロットを含み、該カムスロットの各
   々が関連するカムスロットの内側から外側に該プラグの
   長手方向軸に平行な方向に延びる関連するロックスロッ
   トと通じ、各々の該キャップがまた径方向に対向するキ
   ー溝をもち、該キャップの結合端の各々の該キー溝が関
   連するカムスロットの外側端と通じ、該カップリングハ
   ウジングが該ハウジングの入り口端部から長手方向に延
   びるスロット及び該ハウジングから外側に突起する一対
   の径方向に対向するピンを含み、該ピン及びスロットが
   プラグアセンブリのキャップが該カップリングハウジン
   グと該プラグのキーが該ハウジング内の一端内のスロッ
   トと整合するような方法で整合されたとき、該カップリ
   ングハウジングの該ピンが該キャップの該キー溝と整合
   し、該キー溝に沿って該カムスロット内に移動し、該プ
   ラグアセンブリが該カップリングハウジングに取付けら
   れるようにされて成ることを特徴とする請求項６記載の
   光ファイバコネクタ。
8. 【請求項８】該エクステンダー手段は関連するプラグが
   終端するケーブルに接近して内側に向う外側端部分を含
   み、ケーブルに横方向の力が加えられたとき、ケーブル
   が該エクステンダー手段の内側に向う部分と係合し、該
   プラグアセンブリの該バレルの該キャップの該環状リッ
   プの回りの回転運動を阻止するようになっていることを
   特徴とする請求項７記載の光ファイバコネクタ。
9. 【請求項９】該エクステンダー手段の内側端が外側にね
   じ山をもち、該キャップのケーブル入り口端部が該エク
   ステンダー手段の該外側にねじ山をもつ終端が受けられ
   るように内側にねじ山をもち、該プラグアセンブリが該
   バレルに取り付けられ該バレルの直径よりも小さな直径
   をもつバレル伸長部、及び該バレル伸長部の回りに位置
   され、該バレルの一端と係合する端部保持リングをも
   ち、該保持リングは該バレル伸長部と該ケーブルの端部
   ときちんと係合するようにされるクリンピングスリーブ
   によって該バレルと係合するように保持され、該保持リ
   ングは該プラグアセンブリが該カップリング手段に組み
   付けられ該ケーブルに軸方向の力が加えられたとき該ア
   センブリのプラグが該スリーブ内を後方に移動し他方の
   プラグが前方に付勢されまた該保持リングが該肩とかみ
   合うまでこれと継続してかみ合うことが許されるように
   該エクステンダー手段の肩から所定の距離だけ離れて位
   置されるようにされ、該プラグが移動する距離が該プラ
   グ間の光学切断が起るのに必要な距離より小さな所定の
   距離であることを特徴とする請求項８記載の光ファイバ
   コネクタ。
10. 【請求項１０】該コネクタは光ファイバを含む光ファイ
    バケーブルを終端するのに用いられ、該ケーブルは該エ
    クステンダー手段内に延び、該光ファイバは該バレルの
    延長部内に延び、該ケーブルの端部分及び該バレル延長
    部の端部分は該ケーブルを該バレル延長部内に保持する
    カムスリーブ内に受けられ、該エクステンダー手段は該
    エクステンダー手段にその内側と外側端部の間に加えら
    れる回転力を該キャップに伝達するのに十分に剛性を有
    することを特徴とする請求項８記載の光ファイバコネク
    タ。
11. 【請求項１１】１つの光ファイバを別の光ファイバに接
    続するために用いられ、１つの光ファイバを含む片方の
    光ファイバケーブルの端部分が片方のプラグの通路内に
    位置され、この光ファイバに接続されるべきもう１つの
    光ファイバの端部が他方のプラグの通路内に位置される
    ことを特徴とする請求項４記載の光ファイバコネクタ。