JPH073479A - 塩酸回収装置 - Google Patents

塩酸回収装置

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JPH073479A
JPH073479A JP4002127A JP212792A JPH073479A JP H073479 A JPH073479 A JP H073479A JP 4002127 A JP4002127 A JP 4002127A JP 212792 A JP212792 A JP 212792A JP H073479 A JPH073479 A JP H073479A
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
    • C23G1/00Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
    • C23G1/36Regeneration of waste pickling liquors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、装置全体が小型化し低コストで塩
酸を回収できる塩酸回収装置を提供するものである。 【構成】 酸化鉄回収装置(マルチサイクロン30)か
ら吸収塔20に送られる排ガスGを排ガス冷却装置(ベ
ンチュリ40)で冷却するので、吸収塔20の内部は高
温に晒されるような虞がない。この結果、ゴムで内張り
するだけで充分で、装置全体を小型化することができ
る。しかも、上述のゴムの内張りだけで長期の使用に耐
えることができ、かつゴムの内装の張り替えのために塩
酸回収作業が余儀なく中断されるようなことがない。従
って、低コストで塩酸を回収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄材を塩酸で酸洗した
後の廃液(以下、酸洗廃液と略記する。)を焙焼して酸
化鉄と塩酸とに分離し、その排ガスに含まれる塩酸を吸
収塔で回収する塩酸回収装置に係り、特に装置全体を小
型化することができ、かつ低コストで塩酸を回収するこ
とができる塩酸回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の塩酸回収装置は、酸洗廃
液を気液接触させて濃縮する吸収塔の下部濃縮部と、そ
の吸収塔の下部濃縮部からの濃縮酸洗廃液を焙焼して酸
化鉄と塩酸に分離し、そのうちの酸化鉄を回収する廃液
焙焼炉と、その廃液焙焼炉からの排ガス中より酸化鉄を
回収する酸化鉄回収装置としてのサイクロンと、そのサ
イクロンからの排ガスより塩酸を回収する前記吸収塔と
を備えている。次に、かかる従来の塩酸回収装置の操作
作動について説明する。まず、鉄材を塩酸で酸洗した後
の酸洗廃液を、吸収塔の下部濃縮部に供給し、その吸収
塔の下部濃縮部において気液接触させて濃縮する。次
に、この濃縮酸洗廃液を、吸収塔の下部濃縮部から廃液
焙焼炉に供給し、その廃液焙焼炉において焙焼して酸化
鉄と塩酸に分離する。そのうちの酸化鉄を、廃液焙焼炉
において回収する。一方、廃液焙焼炉中の排ガスを、そ
の廃液焙焼炉からサイクロンに供給し、そのサイクロン
において排ガス中より酸化鉄を回収する。そして、酸化
鉄を回収した排ガスを、サイクロンから吸収塔に供給
し、その吸収塔において排ガスより塩酸を回収する。
【0003】尚、このような塩酸回収装置を示すものと
しては、株式会社ポリマ−工業研究所から昭和43年9
月30日に発行された技術誌『塩化ビニ−ルとポリマ
−』(VOL.8 NO.9 1968)に掲載の論文
「特集/塩素含有廃液の処理」(pp.6〜17)があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の塩酸回収装置において、廃液焙焼炉からサイクロンを
経て吸収塔に送られる排ガスは、高温である。従って、
上述の従来の塩酸回収装置においては、吸収塔内を高温
に耐えるレンガで内張りする必要がある。このために、
従来の塩酸回収装置は、装置全体が大型化し、またレン
ガがスポ−リング(spalling)を起こして長期
の使用に耐えることは不可能で、レンガの内張りをしば
しば交換する必要にせまられ、塩酸回収作業が中断され
るだけでなく、回収コストが高くなる等の問題があっ
た。
【0005】本発明の目的とするところは、装置全体を
小型化することができ、かつ低コストで塩酸を回収する
ことができる塩酸回収装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記目的を達成するために、酸化鉄回収装置と吸収
塔との間に、排ガス冷却装置を、設けたことを特徴とす
る。また、請求項2に記載の発明は、排ガス冷却装置と
して、酸化鉄回収装置から吸収塔に送られる排ガスの温
度をその露点近くにまで下げる排ガス冷却装置を使用す
ることを特徴とする。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明は、排ガス
冷却装置として、不浸透性カ−ボンの外筒と、複数の穴
を設けた浸透性カ−ボンの内筒とで構成された二重筒構
造のベンチュリであって、内筒内を排ガスが通過し、外
筒と内筒の間に酸洗廃液が供給される排ガス冷却装置を
使用することを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明及び請求項2に記載の発
明は、上記の構成により、酸化鉄回収装置から吸収塔に
送られる排ガスを冷却するので、吸収塔の内部は高温に
晒されるような虞がない。この結果、従来の塩酸回収装
置のように、吸収塔内をレンガで内張りする必要がない
ので、その分レンガと比較して格段に薄くかつ安価なゴ
ムで内張りするだけで充分で、装置全体を小型化するこ
とができる。しかも、上述のゴムの内張りだけで排ガス
の温度に充分に耐えることができるので、長期の使用に
耐えることができ、かつゴムの内装の張り替えのために
塩酸回収作業が余儀なく中断されるようなことがない。
従って、低コストで塩酸を回収することができる。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、浸透性カ
ーボンの内筒により、排ガスに接する内筒の内面に内筒
と外筒との間に供給される酸洗廃液が滲みだすので、そ
の内筒の内面が滲みだす酸洗廃液で常に濡れており、従
って、内筒の内面が乾燥して破壊するようなことがな
く、破壊修復のために塩酸回収作業中断を余儀されるこ
とはない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の塩酸回収装置の一実施例を図
面を参照して説明する。図において、20は塩酸の吸収
塔である。この吸収塔20内部には、気液分離器22、
第1気液接触器23、第2気液接触器24、第3気液接
触器25が下から上に順次内蔵されている。この吸収塔
20の下段部には酸洗廃液供給管2が接続されている。
なお、前記吸収塔20内の中段の第2気液接触器24と
上段の第3気液接触器25との間は、区切られている。
10は廃液焙焼炉である。この廃液焙焼炉10の上部に
は二流体噴霧器11が設けられており、かつこの廃液焙
焼炉10の下部にはバ−ナ13とロ−タリバルブ14が
それぞれ設けられている。前記吸収塔20の下段部と前
記廃液焙焼炉10の二流体噴霧器11とには、第1送液
管21が濃縮塩酸送り用のポンプ51を介してそれぞれ
接続されている。また、前記廃液焙焼炉10の上部と前
記吸収塔20の下段部であって前記気液分離器22より
下方の箇所とには、排ガス管12がそれぞれ接続されて
いる。さらに、前記吸収塔20の下段部の気液分離器2
2より上方の箇所には、前記第1送液管21の第1分岐
管部211が接続されている。
【0011】前記二流体噴霧器11には、噴霧用空気圧
縮機60を介して圧縮空気供給管110が接続されてい
る。この二流体噴霧器11は、後述する濃縮酸洗廃液B
中の塩化鉄がわずかな結晶化を生じたとしても、空気圧
縮機60から供給される圧縮空気で塩化鉄結晶FeCl
2・7H2Oを廃液焙焼炉10内に吹き飛ばして目詰りを
起こさせないようにするためのものである。また、この
二流体噴霧器11において、後述する濃縮酸洗廃液Bと
接触する部分には耐腐食性を考慮してタンタルが用いら
れている。前記バーナ13には、燃料供給管130と、
給気ブロワ71を介して空気供給管131とがそれぞれ
接続されている。前記ロータリバルブ14には、酸化鉄
排出管140が接続されている。前記排ガス管12に
は、酸化鉄回収装置としてのマルチサイクロン30が設
けられている。このマルチサイクロン30は、後述する
排ガスG中の酸化鉄Fe23を回収するためのもので、
特に酸化鉄Fe23の回収効率が高い。この結果、この
マルチサイクロン30は、酸化鉄Fe23が前記吸収塔
20の下段で濃縮酸洗廃液Bの塩酸に触れて化学変化を
起こして塩化鉄FeCl2が増加するのを防ぐことがで
きる。
【0012】前記排ガス管12の途中であって、前記マ
ルチサイクロン30と前記吸収塔20との間には、排ガ
ス冷却装置としてのベンチュリ40が設けられている。
このベンチュリ40は、図2に示すように、不浸透性カ
−ボンの外筒400と多孔質で浸透性のカ−ボン内筒4
01よりなる。外筒400と内筒401の間に空間40
2が形成されている。外筒400には第1送液管21の
複数の第2分岐管部212、213、214、215が
それぞれ接続されていて、上述の外筒400と内筒40
1の間の空間402及び外筒400内に後述する濃縮酸
洗廃液Bが供給されるように構成されている。前記内筒
401には複数の穴403、404が設けられている。
また、この内筒401は排ガスGが通されように構成さ
れている。
【0013】前記吸収塔20の中段下部の第1気液接触
器23の下方と上方とには、第2送液管26が、回収塩
酸循環ポンプ52及び塩酸冷却器80を介して接続され
ている。この第2送液管26の前記塩酸冷却器80より
下流側には、塩酸回収管260が接続されている。前記
吸収塔20の中段上部の第2気液接触器24の下方と上
方とには、第3送液管27が、希塩酸循環ポンプ53を
介して接続されている。この第3送液管27の前記希塩
酸循環ポンプ53より下流側には、塩酸吸収水供給管2
70が接続されている。前記吸収塔20の上段の第3気
液接触器25の下方と上方とには、第4送液管28が、
弱アルカリ液循環ポンプ54を介して接続されている。
この第4送液管28の前記弱アルカリ液循環ポンプ54
より下流側には、弱アルカリ液供給管280が接続され
ている。前記吸収塔20の第2気液接触器24の上部
と、前記第3気液接触器25の下部とには、排ガス送り
管120が、排ガスブロワ72を介して接続されてい
る。前記吸収塔20の上段の第3気液接触器25の上方
には排ガス排出管290が接続されており、また前記吸
収塔20の上段の第3気液接触器25の下方には排液排
出管291が接続されている。
【0014】この実施例における本発明の塩酸回収装置
は、以上の如き構成よりなり、以下その操作作動につい
て説明する。まず、鉄材を塩酸で酸洗した後の酸洗廃液
Aは、酸洗廃液供給管2を経て吸収塔20の下部濃縮部
に供給される。この酸洗廃液Aの構成は、一例として、
下記の数1となる。そして、以下に引用記述する数値
は、この構成の酸洗廃液Aに基づく。
【0015】
【数1】
【0016】上述の吸収塔20の下部濃縮部に供給され
た酸洗廃液Aは、その吸収塔20の下部濃縮部において
濃縮される。すなわち、吸収塔20の下部濃縮部におけ
る酸洗廃液Aは、廃液焙焼炉10からの排ガスGの顕熱
で加熱され、その酸洗廃液A中の塩酸および水分の一部
が蒸発されて、上記酸洗廃液Aが濃縮される。その濃縮
酸洗廃液Bは、ポンプ51により、第1送液管21及び
二流体噴霧器11を経て廃液焙焼炉10に、また第1送
液管21の第1分岐管部211を経て気液分離器22の
上方に、さらに第1送液管21の第2分岐管部212、
213、214、215を経てベンチュリ40に、それ
ぞれ供給される。この濃縮酸洗廃液Bの構成は、下記の
数2となる。
【0017】
【数2】
【0018】上述の廃液焙焼炉10に供給された濃縮酸
洗廃液Bは、その廃液焙焼炉10において約1300度
の熱風で焙焼されて、下記の数3の化学変化が生じる。
【0019】
【数3】
【0020】すなわち、上述の廃液焙焼炉10において
は、まず二流体噴霧器11には噴霧用空気圧縮機60に
より圧縮空気供給管110を経て圧縮空気Dが供給され
ると共に、上述の濃縮酸洗廃液Bが供給されて、その濃
縮酸洗廃液Bが廃液焙焼炉10内に噴霧される。一方、
バーナ13には、燃料供給管130を経て燃料Fと、給
気ブロワ71により空気供給管131を経て空気Kと
が、それぞれ供給される。このバーナ13から約130
0度の熱風が廃液焙焼炉10内に吹き込まれ、上述の濃
縮酸洗廃液Bは、焙焼されて酸化鉄Fe23と塩酸(塩
化水素)HClとに分離される。
【0021】このとき、上述の廃液焙焼炉10において
は、水分の少ない濃縮酸洗廃液Bを加熱することになる
ので、少ない燃料で焙焼が可能である。因みに、この実
施例によれば、酸洗廃液を直接廃液焙焼炉に供給してい
た従来の装置に較べて、焙焼のための燃料費は、35%
減少することが確認された。
【0022】次に、上記の数3の化学変化により生成さ
れた酸化鉄Hがロータリバルブ14から酸化鉄排出管1
40を経て分離排出される。また、約450度の排ガス
Gは、まず排ガス管12を経てマルチサイクロン30に
送られて、そのマルチサイクロン30において前記排ガ
スG中の酸化鉄Hが回収される。その酸化鉄Hが回収さ
れた排ガスGは、次に排ガス管12を経てベンチュリ4
0に送られて、そのベンチュリ40において約90度前
後の露点付近まで冷却される。すなわち、図2に示すよ
うに、排ガスGは内筒401内を通る。一方、濃縮酸洗
廃液Bは、送液管12の第2分岐部212、213、2
14を経て外筒400と内筒401との間の空間402
に供給され、さらに外筒400の上開口と内筒401の
開口との間及び内筒401の穴403、404から噴霧
され、かつ送液管12の第2分岐部215を経て外筒4
00の下部内に噴霧される。この結果、上述の濃縮酸洗
廃液Bの噴霧により、その濃縮酸洗廃液Bの水分の一部
が蒸発し、その気化熱で前記排ガスGは90度前後の露
点付近まで冷却される。
【0023】このとき、前記ベンチュリ40の内筒40
1は、浸透性カーボンより構成されるものであるから、
排ガスGに接する内筒401の内面に内筒401と外筒
400との間に供給される濃縮酸洗廃液Bが滲みだすの
で、その内筒401の内面が滲みだす濃縮酸洗廃液40
1で常に濡れている。従って、内筒401の内面が乾燥
して破壊するようなことがなく、破壊修復のために塩酸
回収作業中断を余儀されることはない。
【0024】そして、上述のベンチュリ40で冷却され
た排ガスGは、排ガス管12を経て吸収塔20の下段の
気液分離器22の下方に送られて、その吸収塔20の下
段部内において前記気液分離器22により、上述のベン
チュリ40で生じたミストが分離される。
【0025】このとき、吸収塔20の下段部には、上述
のベンチュリ40で90度前後の露点付近まで冷却され
排ガスGが供給されるものであるから、その内部は高温
に晒されるような虞がない。この結果、従来の塩酸回収
装置のように、吸収塔内をレンガで内張りする必要がな
いので、その分レンガと比較して格段に薄くかつ安価な
ゴムで内張りするだけで充分で、装置全体を小型化する
ことができる。しかも、上述のゴムの内張りだけで排ガ
スGの温度に充分に耐えることができるので、長期の使
用に耐えることができ、かつゴムの内装の張り替えのた
めに塩酸回収作業が余儀なく中断されるようなことがな
い。従って、低コストで塩酸を回収することができる。
【0026】それから、上述のミストが分離された水分
及び塩酸は、前記吸収塔20の下段部から中段部の第1
気液接触器23及び第2気液接触器24に移動する。ま
ず、前記第1気液接触器23側の塩酸Cは、ポンプ52
により、第1気液接触器23及び第2送液管26及び塩
酸冷却器80等からなる循環系を循環する。このとき、
上述の塩酸冷却器80により、塩酸の吸収が促進され
て、塩酸が吸収塔20の第1気液接触器23より上層部
に移動する量を減少させることができる。上述の循環系
における塩酸Cの濃度は16〜18%であり、その濃度
16〜18%の塩酸Cの一部は、塩酸回収管260を経
て回収されて、鉄材の酸洗液として再利用される。ま
た、前記第2気液接触器24側の塩酸Lは、ポンプ53
により、第2気液接触器24及び第3送液管27等から
なる循環系を循環する。この循環系における塩酸Lの濃
度は2〜3%である。その濃度2〜3%の塩酸Lに、塩
酸吸収水供給管270を経て塩酸吸収水Wが供給され
る。さらに、上述の濃度2〜3%の塩酸Lで洗滌された
排ガスMは、排ガスブロワ72により、排ガス送り管1
20を経て吸収塔20の上段に送られる。一方、この吸
収塔20の上段には弱アルカリ液Tが弱アルカリ液供給
管280及び第4送液管28を経て供給されている。そ
の結果、濃度2〜3%の塩酸Lと弱アルカリ液Tとが中
和され、ガス成分は排ガス排出管290から排ガスJと
して、また中和作用で生じた塩分は排液排出管291か
ら排液Nとしてそれぞれ吸収塔20外に排出される。な
お、上述の吸収塔20の上段における弱アルカリ液T
は、ポンプ54により、第3気液接触器25及び第4送
液管28等からなる循環系を循環する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装置全体が小型化し低コストで塩酸を回収できる塩酸回
収装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明塩酸回収装置の一実施例を示す概略図で
ある。
【図2】図1に示した塩酸回収装置で用いたベンチュリ
の断面図である。
【符号の説明】
10…廃液焙焼炉、11…二流体噴霧器、110…圧縮
空気供給管、12…排ガス管、120…排ガス送り管、
13…バ−ナ、130…燃料供給管、131…空気供給
管、14…ロ−タリバルブ、140…酸化鉄排出管、2
…酸洗廃液供給管、20…吸収塔、21…第1送液管、
211…第1送液管の第1分岐部、212〜215…第
1送液管の第2分岐部、22…気液分離器、23〜25
…気液接触器、26…第2送液管、260…塩酸回収
管、27…第3送液管、270…塩酸吸収水供給管、2
8…第4送液管、280…弱アルカリ液供給管、290
…排ガス排出管、291…排液排出管、30…マルチサ
イクロン、40…ベンチュリ、400…外筒、401…
内筒、402…空間、403及び404…穴、51…ポ
ンプ、52…回収塩酸循環ポンプ、53…稀塩酸循環ポ
ンプ、54…弱アルカリ液循環ポンプ、60…噴霧用空
気圧縮機、71…給気ブロワ、72…排ガスブロワ、8
0…塩酸冷却器、A…酸洗廃液、B…濃縮酸洗廃液、C
…塩酸、D…圧縮空気、F…燃料、G,J,M…排ガ
ス、H…酸化鉄、K…空気、L…希塩酸、N…排液、T
…弱アルカリ液、W…吸収水。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B04C 9/00 6953−4D C01B 7/01 L C02F 1/02 ZAB B (71)出願人 592006408 株式会社日本ケミカル・プラント・コンサ ルタント 東京都千代田区大手町2丁目6番2号 (72)発明者 渡辺 勝夫 大阪府大正区船町一丁目1番66号 株式会 社中山製鋼所内 (72)発明者 長谷川 一彦 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 田口 治雄 東京都千代田区神田駿河台四丁目3番地 日立テクノエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 丸子 三郎 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 株 式会社日本ケミカルプラントコンサルタン ト内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩酸を使用した酸洗廃液を焙焼する廃液
    焙焼炉と、その廃液焙焼炉からの排ガスより酸化鉄を回
    収する酸化鉄回収装置と、その酸化鉄回収装置からの排
    ガスより塩酸を回収する吸収塔とを備えた塩酸回収装置
    において、 前記酸化鉄回収装置と前記吸収塔との間に、前記酸化鉄
    回収装置から前記吸収塔に送られる排ガスを冷却する排
    ガス冷却装置を、設けたことを特徴とする塩酸回収装
    置。
  2. 【請求項2】 排ガス冷却装置は、排ガスの温度をその
    露点付近にまで冷却する装置であることを特徴とする請
    求項1に記載の塩酸回収装置。
  3. 【請求項3】 排ガス冷却装置は、不浸透性カ−ボンの
    外筒と、複数の穴を設けた浸透性カ−ボンの内筒とで構
    成された二重筒構造のベンチュリであって、内筒内を排
    ガスが通過し、外筒と内筒の間に酸洗廃液が供給される
    装置であることを特徴とする請求項1に記載の塩酸回収
    装置。
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Cited By (8)

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