JPH0734213U - 締付座金 - Google Patents

締付座金

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JPH0734213U
JPH0734213U JP6346993U JP6346993U JPH0734213U JP H0734213 U JPH0734213 U JP H0734213U JP 6346993 U JP6346993 U JP 6346993U JP 6346993 U JP6346993 U JP 6346993U JP H0734213 U JPH0734213 U JP H0734213U
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JP
Japan
Prior art keywords
tightening
dish
inclined surface
shaped inclined
nut
Prior art date
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Pending
Application number
JP6346993U
Other languages
English (en)
Inventor
昭敬 紡方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボルトの軸力を容易に管理することができる
ようにする。 【構成】 板材15に当接する平坦面12aとナット1
7を当接する皿状傾斜面12bが両面を形成する環状の
座金本体12の該皿状傾斜面12bに、複数の溝13を
放射状に穿設してある。締付けトルクをもって軸力を調
整するのではなく、皿状傾斜面12bの傾斜角度θか又
は溝13による皿状傾斜面12bの表面状態により、ナ
ット17と座金本体17との間の摩擦係数を変えること
で、ボルト16の軸力を管理することができ、作業基準
の定型化或いは標準化し、組立工程における作業品質を
均一化し、製品のバラツキをなくすことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、座金本体の皿状傾斜面の傾斜角度と該皿状傾斜面に設けられる溝の 幅、数等により摩擦係数を調整することにより、締付時のボルトの軸力が適宜選 択できるようにした締付座金に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボルト締め作業において重要なことはボルトの軸力を適正な値に維持すること であるが、ボルト締め作業毎にボルトの軸力を正確に把握することは困難であり 、現実的ではない。
【0003】 このため、ボルトの軸力と締付トルクとの間に一定の関係がある点に着目し、 締付トルクによりボルトの軸力を管理する手法が採られていた。しかし、ボルト のネジ部分、ネジ穴等の仕上げ程度等により締付トルクが一定であっても、軸力 が変動することがあり、このような不都合を解消すべく、例えばボルトの頭部の 座面に突起を形成してボルト締付時にその頭部を変形させることにより、ボルト 締付時の軸力を管理することが提案されている(実開昭59−196715号公 報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記ボルトによれば、その頭部が変形するまで締め付けることにより、ボルト の軸力を一定に管理することができるが、一旦使用すると再度使用できず、締め 直しするには新しいボルトと交換しなければならない不都合がある。また、ボル ト頭部の座面に形成する突起の形状、形成箇所、加工精度、ボルトの締め付け方 等によっては、軸力を一定に管理できず、必ずしも有効な手段とはいえない問題 がある。
【0005】 本考案の目的は、ボルトの軸力を容易に管理することができるようにした締付 座金を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ボルト頭部若しくはナットと座金との接触面における摩擦係数によ りボルトの軸力が大きく左右される点、すなわち同じ締付トルクで締め付けた場 合であっても、前記摩擦係数が小さいと軸力は大きくなるのに対し、前記摩擦係 数が大きいと軸力は小さくなる点に着目し、前記摩擦係数自体を調整することに よりボルトの軸力を一定に管理しょうとするものである。
【0007】 すなわち、本考案は、締付対象に当接する平坦面とボルト頭部若しくはナット と当接する皿状傾斜面によって両面を形成する環状の座金本体と、該座金本体の 前記皿状傾斜面に複数設けられる溝とを具備することを特徴とする締付座金を提 供することにより、前記目的を達成するものである。
【0008】 また、本考案は、ボルト頭部若しくはナットの外周に係合する鍔付き円筒体か らなり、鍔部を前記皿状傾斜面の前記溝にかしめ係合させて前記座金本体に一体 化され、締付けたボルト頭部若しくはナットを緩み止めするロックリングを具備 することを特徴とする締付座金を提供することにより、前記目的を達成するもの である。
【0009】
【作用】
本考案によれば、座金本体の皿状傾斜面の平坦面に対する傾斜角度と皿状傾斜 面の溝の設け方により、ボルト頭部若しくはナットと皿状傾斜面との間の摩擦係 数を調整することができ、これによりボルト締付時の軸力を一定に管理する。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、図1ないし図6を参照して説明する。図1は 、本考案の締付座金の一実施例を示す平面図、図2は、図1のII−II線に沿う断 面矢視図、図3は、図1に示した締付座金を使用状態において示す一部断面図で ある。
【0011】 図1,2に示す締付座金11は、締付対象に当接する平坦面12aとナット1 7と当接する皿状傾斜面12bを有する環状の座金本体12と、座金本体12の 皿状傾斜面12bに放射状に8本穿設された溝13とを有する。実施例に示した 締付座金11は、図3に示したように、2枚の板材14,15を挿通させたボル ト16の先端部側に嵌入され、その上からナット17により締付けられる。
【0012】 溝13の設け方、すなわち溝13の本数、幅及び方向等によりナット17との 接触面である、皿状傾斜面12bの表面状態を変えて、締付座金11とナット1 7との間の摩擦係数を調整することができる。また、皿状傾斜面12bの傾斜角 度θにより皿状傾斜面12bとナット17との接触面における面圧を変えて、締 付座金11とナット17との間の摩擦係数を調整することができる。
【0013】 例えば、皿状傾斜面12bの傾斜角度θを低減したり、溝13によりナット1 7との関係において皿状傾斜面12bの表面状態を滑らかにしたりすることで、 摩擦係数を低下させることができ、その逆に皿状傾斜面12bの傾斜角度θを増 大させたり、溝13によりナット17との関係において皿状傾斜面12bの表面 状態を粗くしたりすることで、摩擦係数を増大させることができる。従って、例 えばボルト16を締付けたときに大きな軸力を必要とする場合には、皿状傾斜面 12bの傾斜角度θを低減するか、溝13により皿状傾斜面12bの表面状態を 滑らかにすれば、摩擦係数が低下するため、同じ締付トルクで締付けても大きな 軸力が得られる。また、その逆に皿状傾斜面12bの傾斜角度θを増大させるか 、溝13により皿状傾斜面12bの表面状態を粗くすることで、同じ締付トルク で締付けても小さな軸力しか得られないことになる。
【0014】 このように、皿状傾斜面12bの傾斜角度θ又は皿状傾斜面12bの滑らかさ 応じてボルト16の軸力を管理することができ、作業基準の定型化或いは標準化 が可能であり、締付が重要な組立工程における作業品質を均一化し、製品のバラ ツキをなくすことができる。
【0015】 なお、上記実施例において、ナット17を緩み止めするため、図4〜6に示す 締付座金21のごとく、座金本体12にかしめて係着するロックリング22を一 体的に付加することも可能である。このロックリング22は、ナット17の外周 に係合する鍔付き円筒体からなり、鍔部22aを皿状傾斜面12bの溝13にか しめ係合させて座金本体12に一体化され、締付けたナット17の環状スカート 部17aに当接してナット17を緩み止めする。
【0016】 すなわち、ロックリング22を一体化した締付座金21は、ナット17の環状 スカート部17aに係合するロックリング22が、締付け完了後に係合摩擦力に よってナット17を緩み止めするため、特別な緩み止め対策は不要であり、また ロックリング22は、その鍔部22aをかしめて座金本体12に係合一体化させ るため、座金本体12とは別部材として製造したものを、必要に応じて適宜組み 合わせて提供することができ、様々な締付対象の締付けと緩み止めに広範囲に適 用することができる。
【0017】 なお、上記実施例では、ナット17と締付対象との間に嵌装する締付座金11 ,21を例にとったが、締付座金11,21はボルト頭部と締付対象との間に嵌 装する構成とすることもできる。また、締付座金11,21の平坦面と締付対象 との間にばね座金等を介挿することもできる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、締付対象に当接する平坦面とボルト頭 部若しくはナットと当接する皿状傾斜面によって両面を形成する環状の座金本体 と、該座金本体の前記皿状傾斜面に複数設けられる溝とを具備する構成であり、 皿状傾斜面の平坦面に対する傾斜角度や溝による皿状傾斜面の表面状態を変える ことにより、座金本体とボルト頭部若しくはナットとの間の摩擦係数を調整して ボルトの軸力を容易に管理することができ、作業基準の定型化或いは標準化が可 能であり、組立工程における作業品質を均一化し、製品のバラツキをなくすこと ができる等の優れた効果を奏する。
【0019】 また、本考案は、一端に鍔部を有し、ボルト頭部若しくはナットの外周に係合 する鍔付き円筒体からなり、前記鍔部を前記皿状傾斜面の周縁でかしめにより前 記溝に係合させて前記座金本体に一体化され、締付けたボルト頭部若しくはナッ トを緩み止めするロックリングを具備する構成としたから、ボルト頭部若しくは ナットの外周に係合するロックリングが、締付け完了後に係合摩擦力によってボ ルト頭部若しくはナットを緩み止めするため、特別な緩み止め対策は不要であり 、またロックリングは、その鍔部をかしめて座金本体に係合一体化させるため、 座金本体とは別部材として製造したものを、必要に応じて適宜組み合わせて提供 することができ、様々な締付対象の締付けと緩み止めに広範囲に適用することが できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の締付座金の一実施例を示す平面図であ
る。
【図2】図1のII−II線に沿う断面矢視図である。
【図3】図1に示した締付座金を使用状態において示す
一部断面図である。
【図4】本考案の締付座金の他の実施例を示す平面図で
ある。
【図5】図4のV −V 線に沿う断面矢視図である。
【図6】図4に示した締付座金を使用状態において示す
一部断面図である。
【符号の説明】
11,21 締付座金 12 座金本体 12a 平坦面 12b 皿状傾斜面 13 溝 14,15 板材 16 ボルト 17 ナット 22 ロックリング 22a 鍔部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 締付対象に当接する平坦面とボルト頭部
    若しくはナットと当接する皿状傾斜面によって両面を形
    成する環状の座金本体と、該座金本体の前記皿状傾斜面
    に複数設けられる溝とを具備することを特徴とする締付
    座金。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の締付座金において、ボル
    ト頭部若しくはナットの外周に係合する鍔付き円筒体か
    らなり、鍔部を前記皿状傾斜面の前記溝にかしめ係合さ
    せて前記座金本体に一体化され、締付けたボルト頭部若
    しくはナットを緩み止めするロックリングを具備するこ
    とを特徴とする締付座金。
JP6346993U 1993-11-26 1993-11-26 締付座金 Pending JPH0734213U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6346993U JPH0734213U (ja) 1993-11-26 1993-11-26 締付座金

Applications Claiming Priority (1)

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JP6346993U JPH0734213U (ja) 1993-11-26 1993-11-26 締付座金

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Publication Number Publication Date
JPH0734213U true JPH0734213U (ja) 1995-06-23

Family

ID=13230129

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6346993U Pending JPH0734213U (ja) 1993-11-26 1993-11-26 締付座金

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JP (1) JPH0734213U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016502626A (ja) * 2012-07-23 2016-01-28 インテグラ・サービシーズ・テクノロジーズ,インコーポレーテッド ネジ付き締結具用の荷重逃がし座金組立体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016502626A (ja) * 2012-07-23 2016-01-28 インテグラ・サービシーズ・テクノロジーズ,インコーポレーテッド ネジ付き締結具用の荷重逃がし座金組立体

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