JPH07335280A - 電子機器端子 - Google Patents

電子機器端子

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Publication number
JPH07335280A
JPH07335280A JP6122237A JP12223794A JPH07335280A JP H07335280 A JPH07335280 A JP H07335280A JP 6122237 A JP6122237 A JP 6122237A JP 12223794 A JP12223794 A JP 12223794A JP H07335280 A JPH07335280 A JP H07335280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window glass
terminal
defogger
extending
stress
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6122237A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Matsuura
智浩 松浦
Tetsuji Shimizu
徹司 清水
Kazuaki Takada
和明 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP6122237A priority Critical patent/JPH07335280A/ja
Publication of JPH07335280A publication Critical patent/JPH07335280A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電子機器端子の延設部の相対的な伸びに起因す
る応力が発生しても、応力を吸収させる構造を持つ電子
機器端子とすることにより、熱が加えられても、半田付
け部が半田付けされているウィンドウガラスに割れが入
ることのないようにする。 【構成】ウィンドウガラス2の車室内側に半田付けによ
り固定される第1の部位10及び第2の部位20と、給
電用電線が取付けられる頭部5を有する電子機器端子に
おいて、第1の部位10の起立部11から第2の部位2
0の延設部24の間に、吸収手段が形成された。従っ
て、熱が加えられた場合に生じる、延設部24のウィン
ドウガラス2に対する相対的な伸びは、吸収手段により
吸収される。このため、起立部11にかかる応力が緩和
され、ウィンドウガラス2の割れが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用電子機器端子、
特に車両のリヤのウインドウガラスに設けられた電熱パ
ターンと車体に設けられた給電用電線とを接続するため
の車両用デフォッガターミナル、及び車両のリヤのウィ
ンドガラスに設けられたアンテナ端子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両のウインドウガラス、特にサイド及
びリヤのウインドウガラスの曇り止めため及びウインド
ウガラスに付着した霜を迅速に除去するための装置とし
て、ウインドウガラス面に貼着されたデフォッガ熱線に
所定の電流を供給し、抵抗発熱にて霜取りを行うデフォ
ッガ熱線が周知である。この種のデフォッガ熱線におい
ては、予めウインドウガラス面に貼付けされた電熱パタ
ーンと車体側に設けられている給電用電線とを組付時に
おいて迅速確実に接続できる接続構造が要求される。ま
た、使用状態においても外れの生じない接続構造が要求
され、電熱パターンと給電用電線とを接続するために、
車両のウインドウガラスに固定されたデフォッガターミ
ナルが用いられている。
【0003】従来のデフォッガターミナルは、実開昭6
2─99172に開示されているものがある。図11、
図12に基づいて本発明の従来技術について説明する。
図11はデフォッガターミナルをウインドウガラス面と
平行な方向から見た側面図であり、図12は図11に示
されるデフォッガターミナルをT方向からみた平面図で
ある。図11に示されるように、車両のウインドウガラ
ス2の車室内面には電熱パターン120が貼着されてい
る。この電熱パターン120上にデフォッガターミナル
1は第1の部位100の固定部160、第2の部位20
0の固定部180をもって半田付け固定されている。第
2の部位200は図11における右側端部より固定部1
80、ウインドウガラス2と離間しウインドウガラス2
面と平行な方向に延びる延設部170、延設部170と
ほぼ直角を成して立ち上がった当接部150が形成され
ている。第1の部位100は固定部160と、固定部1
60より起立する起立部190とから構成されている。
起立部190と当接部150とは、図12に示される連
続部155にて、連続している。また、図11に示され
る頭部240は、第2の部位200の当接部150より
折曲して形成されている。この頭部240には、給電用
電線260をかしめる作業が容易に行えるように適度な
傾斜がつけられている。図12に示されるように頭部2
40には、かしめ面280の端部に一対の第1の電線か
しめ用爪部300が設けられており、図11に示される
電線260のビニールコード等により被覆された部分を
かしめて、電線260を機械的に強固に固定している。
更に、その当接部150よりには一対の第2の電線かし
め用爪部320が設けられており、図11に示される電
線260の被覆されていない先端部をかしめて電気的な
接続を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、金属製の電
子機器端子と、電子機器端子が半田付けされているウイ
ンドウガラスとは、熱膨張率が異なる。熱膨張率はガラ
スより金属の方が大きい。従って、寒い時にデフォッガ
の作動が必要となり、電流が多く流れて熱が発生した場
合や、暑い場合、つまり電子機器端子及びウインドウガ
ラスの温度が上昇した場合に、電子機器端子の方がウイ
ンドウガラスよりも膨張する。
【0005】従って、電子機器端子の第2の部位の延設
部の膨張が、延設部に対応するウインドウガラスの膨張
よりも大きくなる。つまり、第2の部位の延設部がウイ
ンドウガラスに対して相対的に伸びることになる。この
ため、第1の部位の起立部を押す力が発生する。結果と
して、第1の部位の起立部がウインドウガラスに対して
持ち上げられ、固定部がウインドウガラスから剥がれよ
うとする。しかし、第1の部位の固定部とウインドウガ
ラスとは半田付けにより固定されているため、固定部は
剥がれずに、固定部の起立部側端近傍のウインドウガラ
スに応力が集中する。このように、ウインドウガラスに
対する延設部の相対的な伸びは、第1の部位の起立部を
押す力となる。このため、ウインドウガラスには、ガラ
スの強度をこえる応力が発生してしまい、ウインドウガ
ラスに割れが生じるという問題があった。本発明は上述
した問題点を解決するためになされたものであって、本
発明が解決しようとする課題は、ウインドウガラスに対
する延設部の相対的な伸びに起因する応力を吸収する部
分を形成して、固定部の起立部側端近傍におけるウイン
ドウガラスへの応力集中を避けることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は次の手段をとる。先ず、請求項1にか
かる発明は、ウインドウガラスに固定される第1の固定
部と、該第1の固定部から連接且つ起立する起立部とか
らなる第1の部位と、前記第1の部位の前記起立部と電
気的に導通する当接部と、該当接部から延出しウインド
ウガラス面と平行な方向に延びる延設部と、該延設部か
らウインドウに向かって延長され前記第1の固定部と異
なる位置にてウインドウガラスに固定される第2の固定
部とからなる第2の部位と、前記第1の部位と前記第2
の部位との少なくとも一方に接合或いは連続し、給電用
電線が取付けられる頭部とを有する電子機器端子におい
て、前記第1の部位の前記起立部から前記第2の部位の
前記延設部の間に、前記ウインドウガラスに対する前記
延設部の相対的な伸びに起因する応力を吸収する応力吸
収手段を具備することを特徴とする。次に、請求項2に
かかる発明は、請求項1に記載の電子機器端子の応力吸
収手段として、前記起立部に捩じれ手段を具備すること
を特徴とする。更に、請求項3にかかる発明は、請求項
1に記載の電子機器端子の応力吸収手段として、前記延
設部と前記起立部との間にたわみ手段を具備することを
特徴とする。更に、請求項4にかかる発明は、請求項3
に記載の電子機器端子のたわみ手段として、前記延設部
よりウインドウガラスから突出する方向に立ち上がる屈
曲部を具備し、該屈曲部と前記起立部との間に間隙を設
けたことを特徴とする請求項3に記載の電子機器端子。
【0007】
【作用】上述の手段をとることにより、本発明の請求項
1においては、電子機器端子及びウインドウガラスに加
えられる熱等により、電子機器端子の第2の部位の延設
部が、ウインドウガラスに対して相対的に伸びる。この
延設部の相対的な伸びに起因する応力を吸収手段で吸収
する。このため、延設部の相対的な伸びに起因して第1
の固定部の起立部側端近傍のウインドウガラスに加わる
応力が緩和される。この結果ウインドウガラスにはガラ
スの強度を越える応力が発生することはなく、ウインド
ウガラスの割れが防止される。次に、本発明の請求項2
においては、第2の部位の延設部がウインドウガラスに
対して相対的に伸びた場合に、この伸びに伴い、第1の
部位も同方向に移動しようとする。しかし、固定部より
連続して伸びる起立部は、固定部にて半田付けされてい
るため移動しない。このため起立部が捩じられる。つま
り、延設部の相対的な伸びに起因する応力は起立部の捩
じり手段により吸収される。このため、延設部の伸びに
起因して起立部にかかる応力が緩和される。従って、ウ
インドウガラスにはガラスの強度を越える応力が発生す
ることはなく、ウインドウガラスの割れが防止される。
更に、本発明の請求項3においては、第2の部位の延設
部がウインドウガラスに対して相対的に伸びた場合に、
第2の部位の延設部と第1の部位の起立部との間に設け
られたたわみ手段がたわんで延設部の相対的な伸びに起
因する応力を吸収する。この結果、起立部に加わる応力
が緩和されるので、ウインドウガラスにはガラスの強度
を越える応力が発生することはなく、ウインドウガラス
の割れが防止される。更に、本発明の請求項4において
は、第2の部位の延設部がウインドウガラスに対して相
対的に伸びた場合に、この伸びに伴い、屈曲部が第1の
部位の起立部方向に押される。このため、第1の部位の
起立部と第2の部位の延設部との間の間隙は狭くなる
が、屈曲部が起立部と接触するまでの応力が屈曲部のた
わみにより吸収される。従って、ウインドウガラスには
ガラスの強度を越える応力が発生することはなく、ウイ
ンドウガラスの割れが防止される。
【実施例】本発明の第1実施例を図1、図2、図3、図
4に基づいて説明する。図1は、デフォッガターミナル
1を車室内側のウインドウガラス2の電熱パターンに半
田付けした状態を側面から見た図を示している。図2は
図1のデフォッガターミナル1をA方向から見た平面
図、図3は図1のデフォッガターミナル1をB方向から
見た背面図を示している。図1に示すように、デフォッ
ガターミナル1は第1の部位10と、第2の部位20
と、頭部5とから構成されている。ウインドウガラス2
には電熱パターンが設けられており、電熱パターン上に
デフォッガターミナル1の第1の部位10及び第2の部
位20は半田付けにて固定されており、デフォッガター
ミナル1はウインドウガラス2に固着されている。ま
た、頭部5にて給電用電線のコネクタが取付けられる構
造となっている。第1の部位10は、第2の部位20と
ともに、デフォッガターミナル1を支え、特に、第1の
部位10と第2の部位20とを突き合わせることによ
り、頭部5に給電用電線のコネクタが取り付けられる際
の強度を持たせている。第1の部位10は、ウインドウ
ガラス2の電熱パターン上に半田付けされる第1の固定
部12と、第1の固定部12から立ち上がる起立部11
とから構成される。起立部11はウインドウガラス2に
対して、略垂直となるように設けられている。第2の部
位20は第2の固定部25にてウインドウガラス2の電
熱パターン上に半田付けされる。更に、第2の部位20
には第2の固定部25から立ち上がり、第1の部位10
の起立部11に向かって伸びウインドウガラス2に対し
て略平行となる延設部24と、延設部24から立ち上が
り起立部11と略平行となる屈曲部23と、屈曲部23
から伸び起立部11と略平行となる当接部22とが形成
されている。また、図2及び図3に示される連続部15
にて、第1の部位10の起立部11と第2の部位20の
当接部22が連続している。更に、図1に示されるよう
に、屈曲部23と起立部11との間には、デフォッガタ
ーミナル1の長手方向に間隙が設けられている。この間
隙は膨張代3として機能し、熱膨張が起きた際に、延設
部24の伸びを吸収する。
【0008】以上のような構成のデフォッガターミナル
1の作用を、以下に述べる。寒い時にデフォッガの作動
が必要となり、電流が多く流れて熱が発生した場合や、
暑い場合、つまりデフォッガターミナル1とウインドウ
ガラス2に熱が加えられた場合、デフォッガターミナル
1及びウインドウガラス2が膨張する。金属製のデフォ
ッガターミナル1とウインドウガラス2とは熱膨張率が
異なるため、膨張量が異なる。特に、図1に示されるよ
うに長手方向については、デフォッガターミナル1の第
2の部位20の延設部24の膨張が、延設部24の長手
方向の長さに対応するウインドウガラス2の膨張よりも
大きくなる。つまり、第2の部位20の延設部24が長
手方向に伸びる。この結果、図4に示されるように延設
部24が膨張代3方向に伸び、起立部11と略平行とな
っている屈曲部23が、起立部11に対して撓む。従っ
て、屈曲部23と起立部11の間は狭くなる。つまり、
膨張代3の間隔は狭くなるが、屈曲部23と起立部11
は接触することがない。従って、熱が加えられても、延
設部24の相対的な伸びに起因する応力が膨張代3で吸
収される。このため、膨張に起因して延設部24から起
立部11へ向かう方向の力、つまり図4に示されるX方
向の力は、連続部15を経て、緩和されて第1の部位1
0に伝わる。従って、第1の部位10の起立部11をウ
インドウガラス2に対して持ち上げようとする力は小さ
くなり、更に、第1の部位10の第1の固定部12の起
立部11側の端部をウインドウガラス2から剥がそうと
する力は小さくなり、第1の固定部12の起立部11側
の端部と、第1の固定部12が半田付けされているウイ
ンドウガラス2の部分である図示E部に応力が加わる。
以上の如く、ウインドウガラス2に対する延設部24の
相対的な伸びが膨張代3で吸収されるのでE部への応力
集中が回避される。したがって、E部にはガラスの強度
を越える応力が発生することはなく、ウインドウガラス
に割れが入ることはない。また、延設部24がウインド
ウガラス2に対して相対的に伸びても、第1の部位10
と頭部5のウインドウガラス2に対する位置の移動は小
さく抑えられている。更に、頭部へのコネクタの取付け
方向である長手方向前後に直線的に2つの固定部が配置
されているので、頭部へのコネクタ取付けや取り外しに
際して端子全体としての強度が保たれる。
【0009】次に、本発明の第2実施例を図5、図6に
基づいて説明する。図5は、第2実施例のデフォッガタ
ーミナル1の斜視図である。図6は図5におけるデフォ
ッガターミナル1をC方向から見た側面図であり、ウイ
ンドウガラス2の電熱パターン上に固定した状態を示し
ている。図5に示されるように、デフォッガターミナル
1は、第1の部位30と、第2の部位40と、給電用電
線が取付けられる頭部5とから構成されている。図6に
示されるように、デフォッガターミナル1の第1の部位
30及び第2の部位40は車室内側にてウインドウガラ
ス2の電熱パターン上に半田付け固定される。第1の部
位30は、ウインドウガラス2の電熱パターン上に半田
付けされる第1の固定部32と、第1の固定部32から
立ち上がる起立部31とから構成される。起立部31は
ウインドウガラス2に対して、略垂直となるように設け
られている。第2の部位40は第2の固定部45にてウ
インドウガラス2の電熱パターン上に半田付け固定され
る。更に、第2の部位40には第2の固定部45から立
ち上がり第1の部位30の起立部31に向かって伸びウ
インドウガラス2に対して略平行となる延設部44と、
延設部44からウインドウガラス2に対して立ち上がる
図示しない当接部とが形成されている。図5及び図6に
示される連続部35にて、第1の部位30の起立部31
と第2の部位40の図示しない当接部とが、連続となっ
ている。
【0010】以上のような構成のデフォッガターミナル
1の作用を、以下に述べる。ウインドウガラス2に熱が
加えられた場合、デフォッガターミナル1及びウインド
ウガラス2が膨張する。金属製のデフォッガターミナル
1とウインドウガラス2との熱膨張率が異なるため、膨
張量が異なる。特に、図6に示されるように長手方向に
ついては、デフォッガターミナル1の第2の部位40の
延設部44の膨張が、延設部44の長手方向の長さに対
応するウインドウガラス2の膨張よりも大きくなる。つ
まり、第2の部位40の延設部44が長手方向に、つま
り図6に示されるP方向に伸びる。この伸びに伴って、
第2の部位40の図示しない当接部と連続している起立
部31もP方向に移動しようとする。しかし、起立部3
1は第1の固定部32にて半田付け固定されているた
め、移動しない。このため、起立部31は、デフォッガ
ターミナル1の取付け方向からウインドウガラス2を見
て時計回り、つまり図5に示されるY方向に捩じられ
る。従って、延設部44の相対的な伸びに起因する応力
が起立部31の捩じりにより吸収される。このため、延
設部44の伸びに起因して起立部31にかかる応力が、
起立部31の捩じりにより緩和される。以上の如く、起
立部31にかかる応力の一部を起立部31の捩じりによ
り吸収するため、ウインドウガラス2にはガラスの強度
を越える応力が発生することはなく、ウインドウガラス
2に割れが生じることがない。また、このようなデフォ
ッガターミナル1においては、図6における長手方向の
寸法が従来より小さくなる。このため、長手方向の取付
けスペースに余裕がない場合等、この構造のデフォッガ
ターミナル1を用いるとよい。
【0011】更に、本発明の第3実施例について図7、
図8に基づいて説明する。図7は、第3実施例のデフォ
ッガターミナル1を導線がある車室内側のウインドウガ
ラス2に半田付けした構造を、ウインドウガラス2を省
略して斜視した斜視図である。図8は図7におけるデフ
ォッガターミナル1をD方向から見た側面図である。図
7に示されるように、デフォッガターミナル1は、第1
の部位50と、第2の部位60と、給電用電線が取付け
られる頭部5とから構成されている。図8に示されるよ
うに、デフォッガターミナル1の第1の部位50及び第
2の部位60は、導線がある車室内側のウインドウガラ
ス2に半田付けにて固定される。第1の部位50は、ウ
インドウガラス2の車室内に半田付けされる第1の固定
部52と、第1の固定部52から立ち上がる起立部51
とから構成される。起立部51はウインドウガラス2に
対して、略垂直となるように設けられている。この起立
部51の下方には切り込み部53が設けられている。こ
の切り込み部53はデフォッガターミナル1を背面であ
る起立部53側から見て、起立部の右側に長方形型の切
り欠きを設けることにより形成されている。図8に示さ
れるように、第2の部位60は第2の固定部65にてウ
インドウガラス2の車室内側に半田付けされる。更に、
第2の部位60は第2の固定部65から立ち上がり、第
1の部位50の起立部51に向かって伸び、且つウイン
ドウガラス2に対して略平行となる延設部64、延設部
64からウインドウガラスに対して立ち上がる当接部6
2を有する。図7に示される連続部55にて、第1の部
位50の起立部51と第2の部位60の当接部62が、
連続となっている。また、延設部64は当接部22側で
幅方向に細くなっており、切り込み部53と同じ幅とな
っている。尚、起立部51と当接部62とを連続する連
続部55は、切り込み部53の上部から起立部51の端
まで続いている。
【0012】以上のような構成のデフォッガターミナル
1の作用を、以下に述べる。ウインドウガラス2に熱が
加えられた場合、デフォッガターミナル1及びウインド
ウガラス2が膨張する。金属製のデフォッガターミナル
1とウインドウガラス2との熱膨張率が異なるため、膨
張量が異なる。特に、図8に示されるように長手方向に
ついては、デフォッガターミナル1の第2の部位60の
延設部64の膨張量が、延設部64の長手方向の長さに
対応するウインドウガラス2の膨張よりも大きくなる。
つまり、第2の部位60の延設部64が起立部51に向
かう長手方向、つまり図8に示されるL方向に伸びる。
この伸びに伴って、L方向の力が起立部51に働く。L
方向の力は、特に切り込み部53の上部にかかる。この
ため、起立部51のうち、切り込み部53の上部は、L
方向に移動しようとする。しかし、起立部51のうち、
切り込みがされておらず、第1の固定部52から連続し
て伸びる部分は、第1の固定部52がウインドウガラス
2に固定されているため移動しない。従って、起立部5
1はデフォッガターミナル1の取付け方向からウインド
ウガラス2を見て時計回り、つまり図7に示されるZ方
向に捩じられる。つまり、延設部64の相対的な伸びに
起因する応力が起立部51の捩じりにより吸収される。
このため、延設部64の伸びに起因して起立部51にか
かる応力が、起立部51の捩じりにより緩和される。従
って、起立部51にかかる応力の一部を起立部51の捩
じりにより吸収するため、ウインドウガラス2にはガラ
スの強度を越える応力が発生することはなく、ガラスに
割れが生じることがない。又、切り込み部53の大きさ
や、延設部64は当接部22側の幅寸法を調整すれば、
図7におけるZ方向のねじり量を調整することができ
る。従って、第3実施例のような構造のデフォッガター
ミナル1においては、このようなチューニングを容易に
行うことができる。
【0013】更に、本発明の第4実施例について図9、
図10に基づいて説明する。図9は、第4実施例のデフ
ォッガターミナル1を導線がある車室内側のウインドウ
ガラス2に半田付けした構造を、ウインドウガラス2を
省略して斜視した斜視図である。図10は図9における
デフォッガターミナル1をE方向から見た側面図であ
る。図9に示されるように、デフォッガターミナル1
は、第1の部位70と、第2の部位80と、給電用電線
が取付けられる頭部5とから構成されている。図10に
示されるように、デフォッガターミナル1の第1の部位
70及び第2の部位80は、導線がある車室内側のウイ
ンドウガラス2に半田付けにて固定される。第1の部位
70は、ウインドウガラス2の車室内に半田付けされる
第1の固定部72と、第1の固定部72から立ち上がる
起立部71とから構成される。起立部71はウインドウ
ガラス2に対して、略垂直となるように設けられてい
る。この起立部71には、図9に示されるようにU字状
に切り込みが入れられた舌状部74が形成されている。
又、舌状部74には弁74aが設けられている。図10
に示されるように第2の部位80は、第2の固定部85
にてウインドウガラス2の車室内側に半田付けされる。
更に第2の部位80は第2の固定部85から立ち上が
り、第1の部位70の起立部71に向かって伸び、且つ
ウインドウガラス2に対して略平行となる延設部84、
延設部84から伸びて弁14aに接合する易曲げ部8
6、図9に示されるウインドウガラス2に対して易曲げ
部86の上方に設けられ、起立部71と連続する当接部
82を有する。図9に示される連続部75にて、第1の
部位70の起立部71と第2の部位80の当接部82が
連続している。
【0014】以上のような構成のデフォッガターミナル
1の作用を、以下に述べる。ウインドウガラス2に熱が
加えられた場合、デフォッガターミナル1及びウインド
ウガラス2が膨張する。金属製のデフォッガターミナル
1とウインドウガラス2との熱膨張率が異なるため、膨
張量が異なる。特に、図10に示されるように長手方向
については、デフォッガターミナル1の第2の部位80
の延設部84の膨張が、延設部84の長手方向の長さに
対応するウインドウガラス2の膨張よりも大きくなる。
つまり、延設部84が起立部71方向に、つまり図10
に示されるM方向に相対的に伸びる。従って、この伸び
に伴い、易曲げ部86の延設部84に対して立ち上がる
部分が、起立部71に対して撓む。このため、図10に
点線で示されるように、易曲げ部86と舌状部74の弁
74aが移動する。以上のように、延設部84の相対的
な伸びに起因する応力が、易曲げ部86の撓みにより吸
収される。このため、延設部64の伸びに起因して起立
部51にかかる応力が緩和される。従って、ウインドウ
ガラス2にはガラスの強度を越える応力が発生すること
はなく、ウインドウガラス2を破壊させることがない。
また、延設部84がウインドウガラス2に対して相対的
に伸びても、第1の部位70と頭部5のウインドウガラ
ス2に対する位置は変わらない。そして、易曲げ部86
は延設部84より、デフォッガターミナル1の幅方向、
つまり延設部の伸び方向に対して垂直方向の寸法が小さ
くなっているので、撓みやすく、延設部の伸びを吸収し
易い。
【0015】また、寒冷地などで車室内が低温になった
場合は、延設部によって起立部が引っ張られるためウイ
ンドウガラスの固定部の起立部側の端に応力が集中す
る。しかし本発明では、この場合においても吸収手段に
より応力集中を緩和することができる。尚、実施例1、
実施例2、実施例3、及び実施例4のデフォッガターミ
ナル1は、第1の部位と第2の部位が一体で構成されて
いる。しかし、第1の部位と第2の部位が別体のもので
もよく、第1の部位が第2の部位に通電可能となるよう
に、例えば接着或いは溶接により第1の部位の起立部と
第2の部位の当接部とを接合することもできる。
【0016】また、実施例1、実施例2、実施例3、及
び実施例4では、デフォッガターミナル1の構造につい
て述べているが、類似構造であるアンテナ端子について
も当てはめることができる。
【発明の効果】本発明の請求項1ににおける電子機器端
子は、金属製の電子機器端子及び電子機器端子が取付け
られているウインドウガラスに加えられる熱等により、
電子機器端子の延設部がウインドウガラスに対して相対
的に伸びる。この延設部の伸びに起因して応力が発生す
るが、延設部の伸びに起因する応力は吸収手段で吸収さ
れ、起立部を押す力が緩和される。従って、第1の部位
の固定部の起立部側端部と半田付けされるウインドウガ
ラスへの応力集中が緩和され、ウインドウガラスにはガ
ラスの強度を超える応力が発生することがない。従っ
て、ウインドウガラスの割れが防止される。次に本発明
の請求項2における電子機器端子は、請求項1の効果に
加え、電子機器端子の長手方向の取付けスペースを小さ
くしているといった効果を有する。更に、本発明の請求
項3における電子機器端子は、請求項1の効果に加え、
給電用電線が取付けるための強度が保たれているといっ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるウインドウガラス
に半田付けした電子機器端子を側面から見た図
【図2】本発明の第1実施例におけるウインドウガラス
に半田付けした電子機器端子を上面から見た図
【図3】本発明の第1実施例におけるウインドウガラス
に半田付けした電子機器端子を背面から見た図
【図4】本発明の第1実施例におけるウインドウガラス
に半田付けした電子機器端子が熱膨張した状態を示す図
【図5】本発明の第2実施例における電子機器端子を斜
視した図
【図6】本発明の第2実施例におけるウインドウガラス
に半田付けした電子機器端子を側面から見た図
【図7】本発明の第3実施例における電子機器端子を斜
視した図
【図8】本発明の第3実施例におけるウインドウガラス
に半田付けした電子機器端子を側面から見た図
【図9】本発明の第4実施例における電子機器端子を斜
視した図
【図10】本発明の第4実施例におけるウインドウガラ
スに半田付けした電子機器端子を側面から見た図
【図11】本発明の従来技術を示すウィンドガラスに電
子機器端子を半田付けして側面から見た図
【図12】本発明の従来技術を示すウィンドガラスに電
子機器端子を半田付けして上面から見た図
【符号の説明】
1・・・デフォッガターミナル(電子機器端子) 2・・・ウインドウガラス 3・・・膨張代(間隙) 5・・・頭部 10、30、50、70・・・第1の部位 11、31、51、71・・・起立部 12、32、52、72・・・固定部(第1の固定部) 20、40、60、80・・・第2の部位 22、62、82・・・当接部 23・・・屈曲部 24、44、64、84・・・延設部 25、45、65、85・・・固定部(第2の固定部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウインドウガラスに固定される第1の固定
    部と、該第1の固定部から連接且つ起立する起立部とか
    らなる第1の部位と、 前記第1の部位の前記起立部と電気的に導通する当接部
    と、該当接部から延出しウインドウガラス面と平行な方
    向に延びる延設部と、該延設部からウインドウに向かっ
    て延長され前記第1の固定部と異なる位置にてウインド
    ウガラスに固定される第2の固定部とからなる第2の部
    位と、 前記第1の部位と前記第2の部位との少なくとも一方に
    接合或いは連続し、給電用電線が取付けられる頭部とを
    有する電子機器端子において、 前記第1の部位の前記起立部から前記第2の部位の前記
    延設部の間に、前記ウインドウガラスに対する前記延設
    部の相対的な伸びに起因する応力を吸収する応力吸収手
    段を具備することを特徴とする電子機器端子。
  2. 【請求項2】前記応力吸収手段として、前記起立部に捩
    じれ手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の
    電子機器端子。
  3. 【請求項3】前記応力吸収手段として、前記延設部と前
    記起立部との間にたわみ手段を具備することを特徴とす
    る請求項1に記載の電子機器端子。
  4. 【請求項4】前記たわみ手段として、前記延設部よりウ
    インドウガラスから突出する方向に立ち上がる屈曲部を
    具備し、該屈曲部と前記起立部との間に間隙を設けたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電子機器端子。
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