JPH07334664A - 画像補間法 - Google Patents
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- JPH07334664A JPH07334664A JP6122252A JP12225294A JPH07334664A JP H07334664 A JPH07334664 A JP H07334664A JP 6122252 A JP6122252 A JP 6122252A JP 12225294 A JP12225294 A JP 12225294A JP H07334664 A JPH07334664 A JP H07334664A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T3/00—Geometric image transformations in the plane of the image
- G06T3/40—Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
- G06T3/4007—Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on interpolation, e.g. bilinear interpolation
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 原画像の特徴を残したままの画像の拡大、お
よび物体の体積に関する画像にも適用できる画像補間方
法を提供する。メッシュデータを計算機で自動生成す
る。 【構成】 ベクトルで表される複数の点によって画像の
概形が与えられた平面上において、前記平面上の未知の
ベクトルで表される点を少なくとも既知のベクトルで表
される2つの点の中点近傍に設定して当該未知の点のベ
クトルを算出する第1の段階と、該第1の段階によって
算出された未知の点のベクトルを新たに既知として前記
第1の段階を所定回繰り返して前記平面上の複数の点の
関数を計算する第2の段階と、該第2の段階によって計
算された複数の点における関数を、平均値が0に漸近す
る分布を有する乱数によって変化させる第3の段階と、
該第3の段階によって得られた関数の極限を計算する第
4の段階とを備える。
よび物体の体積に関する画像にも適用できる画像補間方
法を提供する。メッシュデータを計算機で自動生成す
る。 【構成】 ベクトルで表される複数の点によって画像の
概形が与えられた平面上において、前記平面上の未知の
ベクトルで表される点を少なくとも既知のベクトルで表
される2つの点の中点近傍に設定して当該未知の点のベ
クトルを算出する第1の段階と、該第1の段階によって
算出された未知の点のベクトルを新たに既知として前記
第1の段階を所定回繰り返して前記平面上の複数の点の
関数を計算する第2の段階と、該第2の段階によって計
算された複数の点における関数を、平均値が0に漸近す
る分布を有する乱数によって変化させる第3の段階と、
該第3の段階によって得られた関数の極限を計算する第
4の段階とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータによる画
像補間法に関し、特に、コンピュータグラフィックス、
マルチメディア、画像データ応用製品などの開発に好適
な画像補間法に関するものである。
像補間法に関し、特に、コンピュータグラフィックス、
マルチメディア、画像データ応用製品などの開発に好適
な画像補間法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータによる画像の生成、
すなわち、コンピュータグラフィックスにおいて画像の
拡大・縮小が頻繁に行われている。
すなわち、コンピュータグラフィックスにおいて画像の
拡大・縮小が頻繁に行われている。
【0003】これを、画像の解像度変換と呼んでいる
が、この解像度変換のうち、特に、拡大画像を得る場合
や画像の一部を切り出して拡大する場合には、様々な工
夫が必要となる。
が、この解像度変換のうち、特に、拡大画像を得る場合
や画像の一部を切り出して拡大する場合には、様々な工
夫が必要となる。
【0004】例えば、原画像を2倍に拡大する場合、図
8(A)に示す原画像の画素p、q、rの座標位置の間
隔を単純に2倍にすると、図8(B)に示すように、拡
大画像の画素p’、q’、r’のそれぞれ隣接する位置
(点)には何の画素も存在しないことになり、視覚的に
は、ぼやけた画像となってしまう。
8(A)に示す原画像の画素p、q、rの座標位置の間
隔を単純に2倍にすると、図8(B)に示すように、拡
大画像の画素p’、q’、r’のそれぞれ隣接する位置
(点)には何の画素も存在しないことになり、視覚的に
は、ぼやけた画像となってしまう。
【0005】そこで、このとびとびになった位置(点)
に新たな画素を生成する(補間する)ことが必要にな
る。
に新たな画素を生成する(補間する)ことが必要にな
る。
【0006】この画像補間法の代表的なものとして、零
次ホールド法、直線補間法などが知られており、「画素
数変換の原理とCによる実現」(貴家仁志、小林弘幸、
インターフェイス、NO.183、p183〜、199
3.1)に詳しく説明されている。
次ホールド法、直線補間法などが知られており、「画素
数変換の原理とCによる実現」(貴家仁志、小林弘幸、
インターフェイス、NO.183、p183〜、199
3.1)に詳しく説明されている。
【0007】ところで、近年、ハイビジョンTV、マル
チメディアなどの出現により、画像の高品質化が進み、
コンピュータグラフィックスにおいても、種々の方法に
よる画像の高品質化が提案されている。
チメディアなどの出現により、画像の高品質化が進み、
コンピュータグラフィックスにおいても、種々の方法に
よる画像の高品質化が提案されている。
【0008】特に、3次元形状を有する物体の表示方法
をレンダリング(rendering)と呼んでいるが、このレン
ダリングのうち、視点において、各視線方向から入射し
て来る光線を逆にたどることにより、画面上の各画素に
対応した物体上の点を求めるレイトレーシング法(光線
追跡法)がある。
をレンダリング(rendering)と呼んでいるが、このレン
ダリングのうち、視点において、各視線方向から入射し
て来る光線を逆にたどることにより、画面上の各画素に
対応した物体上の点を求めるレイトレーシング法(光線
追跡法)がある。
【0009】このレイトレーシング法は、メッシュデー
タ集合{C1,C2,,,,}により物体の形状を定義
し、この集合と光線の相互作用から物体の画像を計算す
るものであり、光線の数は画像を構成する画素数だけ必
要となる。
タ集合{C1,C2,,,,}により物体の形状を定義
し、この集合と光線の相互作用から物体の画像を計算す
るものであり、光線の数は画像を構成する画素数だけ必
要となる。
【0010】以下、記号{}は、集合を表し、集合の要
素Ciはベクトルであり、ベクトルを明示するため
{{Cμ}i}と書く。
素Ciはベクトルであり、ベクトルを明示するため
{{Cμ}i}と書く。
【0011】ここで、{Cμ}は要素ベクトルであり、
{Gi}は、この要素ベクトル{Cμ}から、画素のR
GB値をレイトレーシング法を用いて計算された画像を
示すものである。
{Gi}は、この要素ベクトル{Cμ}から、画素のR
GB値をレイトレーシング法を用いて計算された画像を
示すものである。
【0012】従って、レイトレーシング法では、画像
{Gi}は、集合{{Cμ}i}で表された物体の表面情
報を表示することになる。
{Gi}は、集合{{Cμ}i}で表された物体の表面情
報を表示することになる。
【0013】また、このレイトレーシング法は、比較的
簡単なプログラムによって高品質の画像を生成すること
ができるが、その計算のために厖大な時間を要すること
が知られている。
簡単なプログラムによって高品質の画像を生成すること
ができるが、その計算のために厖大な時間を要すること
が知られている。
【0014】レイトレーシング法で画像を詳細に描くた
めには、メッシュデータの要素数を多くしなければなら
ず、n倍の詳細度を得るためのメッシュデータ数は、n
の2乗の要素数が必要であり、標準的な1024×76
8画素の映像を得るためのメッシュデータ量は、〜10
6オーダになる。
めには、メッシュデータの要素数を多くしなければなら
ず、n倍の詳細度を得るためのメッシュデータ数は、n
の2乗の要素数が必要であり、標準的な1024×76
8画素の映像を得るためのメッシュデータ量は、〜10
6オーダになる。
【0015】さらに、この画像を使用して動画を生成す
るためには、30コマ/秒の時、107オーダのメッシ
ュデータ量を必要とする。
るためには、30コマ/秒の時、107オーダのメッシ
ュデータ量を必要とする。
【0016】この厖大なメッシュデータを人手で入力す
ることは、現実的ではない。
ることは、現実的ではない。
【0017】さらに、このレイトレーシング法において
も、拡大画像を得るためには、何らかの画像補間方法が
必要であるが、前記零次ホールド法や直線補間法などの
補間方法では、高品質の拡大画像を得ることができな
い。
も、拡大画像を得るためには、何らかの画像補間方法が
必要であるが、前記零次ホールド法や直線補間法などの
補間方法では、高品質の拡大画像を得ることができな
い。
【0018】何故ならば、前記零次ホールド法や直線補
間法などの補間方法では、画像を単純に拡大する場合に
は有効であるが、例えば、画像の表面の凹凸など原画像
の特徴を残したままの拡大画像を得ることができないか
らである。
間法などの補間方法では、画像を単純に拡大する場合に
は有効であるが、例えば、画像の表面の凹凸など原画像
の特徴を残したままの拡大画像を得ることができないか
らである。
【0019】この画像の表面の凹凸の程度を計算する方
法として、ここ数年注目されているランダム・フラクタ
ル理論が知られている。
法として、ここ数年注目されているランダム・フラクタ
ル理論が知られている。
【0020】このランダム・フラクタル理論におけるフ
ラクタル図形とは、(1)図形の自己相似性、(2)連
続ではあるが微分不可能である。という2点が重要な要
素となっている〔文献:マンデルブロー著,広中監訳,
「フラクタル幾何学」,日経サイエンス社(198
5),pp.4〕。
ラクタル図形とは、(1)図形の自己相似性、(2)連
続ではあるが微分不可能である。という2点が重要な要
素となっている〔文献:マンデルブロー著,広中監訳,
「フラクタル幾何学」,日経サイエンス社(198
5),pp.4〕。
【0021】例えば、ディジタルテレビ技術(NHK放
送技術研究所編、日本放送出版協会、1990年)に記
載されているように、図9(A)に示す三角形A、B、
Cの各辺の中点の位置を適当に変化させて(中点変位
法:l1、l2、l3を矢印の方向に変位させる)4つの
小さな三角形(△ADF、△BDE、△CEF、△DE
F)に分割する操作を繰り返し行うことにより、図9
(B)、(C)に示すように画像表面の複雑な形状を表
示するものである(図9(B)、(C)は、模式的に描
いている。)。
送技術研究所編、日本放送出版協会、1990年)に記
載されているように、図9(A)に示す三角形A、B、
Cの各辺の中点の位置を適当に変化させて(中点変位
法:l1、l2、l3を矢印の方向に変位させる)4つの
小さな三角形(△ADF、△BDE、△CEF、△DE
F)に分割する操作を繰り返し行うことにより、図9
(B)、(C)に示すように画像表面の複雑な形状を表
示するものである(図9(B)、(C)は、模式的に描
いている。)。
【0022】一方、前記要素ベクトル{Cμ}が微小体
積に関する情報ならば、微小体積に作用する光線の変化
を計算する方法(ボリュームレンダリング法)によって
画像を生成することができる。その時、画像{Gi}は
体積情報を表すことになる。
積に関する情報ならば、微小体積に作用する光線の変化
を計算する方法(ボリュームレンダリング法)によって
画像を生成することができる。その時、画像{Gi}は
体積情報を表すことになる。
【0023】この体積情報を計算する近似を行う場合、
画像の特徴を画像変換によって解析する必要がある。
画像の特徴を画像変換によって解析する必要がある。
【0024】この画像変換の方法には種々の方法がある
が、例えば、離散コサイン変換が知られている(前記
「画素数変換の原理とCによる実現」(貴家仁志、小林
弘幸、インターフェイス、NO.183、p183〜、
1993.1)参照。)。
が、例えば、離散コサイン変換が知られている(前記
「画素数変換の原理とCによる実現」(貴家仁志、小林
弘幸、インターフェイス、NO.183、p183〜、
1993.1)参照。)。
【0025】この離散コサイン変換とは、画像の帯域圧
縮の分野において注目されている方法であるが、圧縮・
伸長は、画像の縮小・拡大と同義語であり、画像の拡大
にも応用することができる。
縮の分野において注目されている方法であるが、圧縮・
伸長は、画像の縮小・拡大と同義語であり、画像の拡大
にも応用することができる。
【0026】この離散コサイン変換を簡単に説明すれ
ば、離散コサイン変換によって変換された変換後の画像
は、原画像を周波数成分に分解したものである。すなわ
ち、離散コサイン変換とは、通信工学の分野で頻繁に用
いられているフーリエ変換の仲間であるということがで
きる。
ば、離散コサイン変換によって変換された変換後の画像
は、原画像を周波数成分に分解したものである。すなわ
ち、離散コサイン変換とは、通信工学の分野で頻繁に用
いられているフーリエ変換の仲間であるということがで
きる。
【0027】ところで、画像の周波数成分は限りなく存
在するが、画像データを有限な大きさにするために、実
際には、原画像の再現に十分な周波数成分までしか変換
しない。
在するが、画像データを有限な大きさにするために、実
際には、原画像の再現に十分な周波数成分までしか変換
しない。
【0028】従って、画像を拡大して細部を描く場合に
は、原画像から前記離散コサイン変換によって得た周波
数成分より高次の成分が必要となる。
は、原画像から前記離散コサイン変換によって得た周波
数成分より高次の成分が必要となる。
【0029】この高次の成分は、原画像を前記離散コサ
イン変換によって得た成分では不十分であり、何らかの
予測方法によって補間する必要がある。
イン変換によって得た成分では不十分であり、何らかの
予測方法によって補間する必要がある。
【0030】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、前記従
来技術における零次ホールド法や直線補間法などの補間
方法では、画像の表面の凹凸など原画像の特徴を残した
ままの拡大画像を得ることができないという問題があっ
た。
来技術における零次ホールド法や直線補間法などの補間
方法では、画像の表面の凹凸など原画像の特徴を残した
ままの拡大画像を得ることができないという問題があっ
た。
【0031】また、前記レイトレーシング法において画
像の詳細な構造を描くために厖大なメッシュデータを人
手で入力しなければならないという問題があった。
像の詳細な構造を描くために厖大なメッシュデータを人
手で入力しなければならないという問題があった。
【0032】さらに、物体の体積情報に関する画像を拡
大して細部を描く場合、高次成分を予測して補間する必
要があるが、前記物体の表面情報を表すメッシュデータ
に相当する座標に関するデータが存在しないため、前記
零次ホールド法や直線補間法などの補間方法が適用でき
ないという問題があった。
大して細部を描く場合、高次成分を予測して補間する必
要があるが、前記物体の表面情報を表すメッシュデータ
に相当する座標に関するデータが存在しないため、前記
零次ホールド法や直線補間法などの補間方法が適用でき
ないという問題があった。
【0033】本発明の目的は、原画像の特徴を残したま
ま画像を拡大することができる画像補間方法を提供する
ことにある。
ま画像を拡大することができる画像補間方法を提供する
ことにある。
【0034】本発明の他の目的は、厖大なメッシュデー
タを計算機で自動生成することを可能とする画像補間方
法を提供することにある。
タを計算機で自動生成することを可能とする画像補間方
法を提供することにある。
【0035】本発明の他の目的は、物体の体積に関する
画像にも適用することが可能な一般的な画像補間方法を
提供することにある。
画像にも適用することが可能な一般的な画像補間方法を
提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】本願によって開示される
発明のうち、代表的なものを簡単に説明すれば、下記の
通りである。
発明のうち、代表的なものを簡単に説明すれば、下記の
通りである。
【0037】すなわち、ベクトルで表される複数の点に
よって画像の概形が与えられた平面上において、前記平
面上の未知のベクトルで表される点を少なくとも既知の
ベクトルで表される2つの点の中点近傍に設定して当該
未知の点のベクトルを算出する第1の段階と、該第1の
段階によって算出された未知の点のベクトルを新たに既
知として前記第1の段階を所定回繰り返して前記平面上
の複数の点の関数を計算する第2の段階と、該第2の段
階によって計算された複数の点における関数を、平均値
が0に漸近する分布を有する乱数によって変化させる第
3の段階と、該第3の段階によって得られた関数の極限
を計算する第4の段階とを備えるようにしたものであ
る。
よって画像の概形が与えられた平面上において、前記平
面上の未知のベクトルで表される点を少なくとも既知の
ベクトルで表される2つの点の中点近傍に設定して当該
未知の点のベクトルを算出する第1の段階と、該第1の
段階によって算出された未知の点のベクトルを新たに既
知として前記第1の段階を所定回繰り返して前記平面上
の複数の点の関数を計算する第2の段階と、該第2の段
階によって計算された複数の点における関数を、平均値
が0に漸近する分布を有する乱数によって変化させる第
3の段階と、該第3の段階によって得られた関数の極限
を計算する第4の段階とを備えるようにしたものであ
る。
【0038】また、前記第2の段階の計算時に前記平面
上の局所で異なった値をとる関数を用いて前記第3の段
階の処理を行うようにしたものである。
上の局所で異なった値をとる関数を用いて前記第3の段
階の処理を行うようにしたものである。
【0039】また、ベクトルで表される複数の点によっ
て画像の概形が与えられた平面上の所定の正方領域内に
おける前記ベクトルで表される複数の点から構成される
行列を所定の関数によって別の行列に変換して画像を拡
大する画像補間法であって、前記平面上の隣接する正方
領域の重なりを含む少なくとも2つの正方領域内の点で
構成される行列を所定の関数によって別の行列に変換す
る第1の段階と、該第1の段階によって得られた変換後
の行列を小行列として含む行列の前記小行列に含まれな
い要素に前記平面上の粗さを表すスカラー係数および所
定関数を付加する第2の段階と、該第2の段階によって
得られた関数を、平均値が0に漸近する分布を有する乱
数によって変化させる第3の段階と、該第3の段階によ
って得られた関数の極限を計算する第4の段階とを備え
るようにしたものである。
て画像の概形が与えられた平面上の所定の正方領域内に
おける前記ベクトルで表される複数の点から構成される
行列を所定の関数によって別の行列に変換して画像を拡
大する画像補間法であって、前記平面上の隣接する正方
領域の重なりを含む少なくとも2つの正方領域内の点で
構成される行列を所定の関数によって別の行列に変換す
る第1の段階と、該第1の段階によって得られた変換後
の行列を小行列として含む行列の前記小行列に含まれな
い要素に前記平面上の粗さを表すスカラー係数および所
定関数を付加する第2の段階と、該第2の段階によって
得られた関数を、平均値が0に漸近する分布を有する乱
数によって変化させる第3の段階と、該第3の段階によ
って得られた関数の極限を計算する第4の段階とを備え
るようにしたものである。
【0040】
【作用】前記手段によれば、少なくともベクトルが既知
の2つの点の中点近傍に存在する未知の点のベクトルを
計算する操作が所定回繰り返し行われ、前記平面上の複
数の点の関数値が計算される。
の2つの点の中点近傍に存在する未知の点のベクトルを
計算する操作が所定回繰り返し行われ、前記平面上の複
数の点の関数値が計算される。
【0041】そして、この計算によって得られた関数値
を、平均値が0に漸近する分布を有する乱数を用いて変
化させ、該変化後の関数の極限を計算して画像を補間す
るので、原画像の特徴を残したまま画像を拡大すること
ができる。
を、平均値が0に漸近する分布を有する乱数を用いて変
化させ、該変化後の関数の極限を計算して画像を補間す
るので、原画像の特徴を残したまま画像を拡大すること
ができる。
【0042】また、前記未知の点のベクトルを計算する
際に、前記平面上の局所で異なった値をとる関数を用い
て前記第3の段階の処理を行うので、より詳細な拡大画
像を得ることができる。
際に、前記平面上の局所で異なった値をとる関数を用い
て前記第3の段階の処理を行うので、より詳細な拡大画
像を得ることができる。
【0043】また、前記平面上の隣接する正方領域の重
なりを含む少なくとも2つの正方領域内の点で構成され
る行列が所定の関数によって別の行列に変換され、この
変換後の行列に含まれない要素に前記平面上の粗さを表
すスカラー係数および所定関数を付加され、前記変換後
の行列と前記スカラー係数および所定関数が付加された
関数を、平均値が0に漸近する分布を有する乱数を用い
て変化させ、その極限を計算して画像を補間するので、
物体の体積に関する画像を拡大することができる。
なりを含む少なくとも2つの正方領域内の点で構成され
る行列が所定の関数によって別の行列に変換され、この
変換後の行列に含まれない要素に前記平面上の粗さを表
すスカラー係数および所定関数を付加され、前記変換後
の行列と前記スカラー係数および所定関数が付加された
関数を、平均値が0に漸近する分布を有する乱数を用い
て変化させ、その極限を計算して画像を補間するので、
物体の体積に関する画像を拡大することができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面および数
式を用いて詳細に説明する。
式を用いて詳細に説明する。
【0045】(実施例1)まず、本発明に係る原画像の
特徴を残したままで画像を拡大するための、画像補間法
について説明する。
特徴を残したままで画像を拡大するための、画像補間法
について説明する。
【0046】初めに、ランダム・フラクタル理論の中点
変位法について概要を説明する。
変位法について概要を説明する。
【0047】図1はランダム・フラクタル理論の中点変
位法によるメッシュデータの補間方法を説明するための
説明図である。
位法によるメッシュデータの補間方法を説明するための
説明図である。
【0048】図1(A)は正方メッシュの場合を示す図
であり、図1(B)は三角メッシュを示す図である。
であり、図1(B)は三角メッシュを示す図である。
【0049】図1(A)、(B)に示すように、各々の
既知データ(図中のメッシュ丸印)の中点に未知データ
(図中の白丸印)が計算(補間)されている。
既知データ(図中のメッシュ丸印)の中点に未知データ
(図中の白丸印)が計算(補間)されている。
【0050】図1(A)、(B)の場合には、既知デー
タ:未知データ=1:3の割合で未知データが計算さ
れ、約3倍の密度の新しいメッシュデータが出来る。
タ:未知データ=1:3の割合で未知データが計算さ
れ、約3倍の密度の新しいメッシュデータが出来る。
【0051】計算されたメッシュデータを、次に既知メ
ッシュデータと見なすことにより、次々とメッシュデー
タ数を増加させ得る。このサイクルをn回繰り返すと3
のn乗倍のデータが生成される。
ッシュデータと見なすことにより、次々とメッシュデー
タ数を増加させ得る。このサイクルをn回繰り返すと3
のn乗倍のデータが生成される。
【0052】このように中点変位法は、補間するメッシ
ュデータ点を既知(i,j)の点の中点近傍の点ξにと
る。i,j,ξはベクトルである。3次元ならば、x,
y,z座標成分を含む。その点の座標値Cξを、
ュデータ点を既知(i,j)の点の中点近傍の点ξにと
る。i,j,ξはベクトルである。3次元ならば、x,
y,z座標成分を含む。その点の座標値Cξを、
【0053】
【数1】
【0054】とする。ここでCは座標値、ρをランダム
変位項と言い、ベクトルである。(なお、前記座標値C
ξのξは、本来Cの添字であるが生成できないのであえ
て、前記のように記述する。数式内の記号が正しい。以
下同様。) ρの要素は次式で与えられる。
変位項と言い、ベクトルである。(なお、前記座標値C
ξのξは、本来Cの添字であるが生成できないのであえ
て、前記のように記述する。数式内の記号が正しい。以
下同様。) ρの要素は次式で与えられる。
【0055】
【数2】
【0056】ここで、kは係数、dはフラクタル次元
数、H(i,j)は2点(i,j)でから計算される量
でベクトルである。rは(−1,1)区間の一様乱数で
ある。rはρの要素ごとに計算する。以下rはベクトル
である。
数、H(i,j)は2点(i,j)でから計算される量
でベクトルである。rは(−1,1)区間の一様乱数で
ある。rはρの要素ごとに計算する。以下rはベクトル
である。
【0057】H(i,j)rはベクトルの内積ではな
く、2つのベクトルの要素積である。
く、2つのベクトルの要素積である。
【0058】以下、特に断らなければ2つのベクトルの
積を要素積とする。
積を要素積とする。
【0059】数2のスカラ係数k・(2のd乗)を係数
Kと書く、すると数2の式は、
Kと書く、すると数2の式は、
【0060】
【数3】
【0061】と表される。画像生成では、Kは物体表面
の粗さを表すパラメータである。Kの値は計算された画
像を見ながら決定することもできる。
の粗さを表すパラメータである。Kの値は計算された画
像を見ながら決定することもできる。
【0062】また、点ξが既知の4点(i,j,k,
l)の中央部にある場合、
l)の中央部にある場合、
【0063】
【数4】
【0064】とし、Cξ”を改めて数1の式のCξとす
る。ρ’,ρ”はρと同様に、数2の式で計算する。数
2の式の右辺のrは一様乱数であるからρ≠ρである。
る。ρ’,ρ”はρと同様に、数2の式で計算する。数
2の式の右辺のrは一様乱数であるからρ≠ρである。
【0065】H(i,j)は描画したい画像によって異
なる関数形をとる。例えば、 [(1)x,y平面上に描かれた面図形の場合、
なる関数形をとる。例えば、 [(1)x,y平面上に描かれた面図形の場合、
【0066】
【数5】
【0067】である。演算子Tは点ξのx成分時Cのy
成分を、y成分時x成分を抽出する演算子である。
成分を、y成分時x成分を抽出する演算子である。
【0068】(2)x,y,z座標で表される立体図形
の場合、
の場合、
【0069】
【数6】
【0070】
【数7】
【0071】である。数6の式は2つの座標について使
用し、数7の式は残りの座標について使用する。nは正
の実数である。以下説明を簡単にするため、数6の式を
x,y座標、数7の式をz座標に関するとする。nは2
とする。]である。
用し、数7の式は残りの座標について使用する。nは正
の実数である。以下説明を簡単にするため、数6の式を
x,y座標、数7の式をz座標に関するとする。nは2
とする。]である。
【0072】座標値Cξを計算する操作をΩ(ξ)と書
く。Ω(ξ)によって、座標集合{Ci}から補間され
たデータを含む集合{Ci’}≡{Ci+Cξ}を生成
する。データ{Ci’}に対してΩ(ξ’)を作用させ
れば、さらに詳細なデータ{Ci”}≡{Ci’+C
ξ’}が生成される。
く。Ω(ξ)によって、座標集合{Ci}から補間され
たデータを含む集合{Ci’}≡{Ci+Cξ}を生成
する。データ{Ci’}に対してΩ(ξ’)を作用させ
れば、さらに詳細なデータ{Ci”}≡{Ci’+C
ξ’}が生成される。
【0073】以下、Ω(ξ”)などを次々と作用させて
いくと、幾らかでも詳細な画像{Ci’’’’’’}を
生成することができる。これらの操作を、
いくと、幾らかでも詳細な画像{Ci’’’’’’}を
生成することができる。これらの操作を、
【0074】
【数8】
【0075】と書く。
【0076】n→∞では、物体表面は連続であるが微分
不可能な面に近くなる(これがランダム・フラクタルと
いう名称の由来である)。
不可能な面に近くなる(これがランダム・フラクタルと
いう名称の由来である)。
【0077】しかも、数8の式による操作Ω(ξ)×n
乗は、物体表面の粗さをどのような画像の細かさのレベ
ルにおいても同様に表現している。
乗は、物体表面の粗さをどのような画像の細かさのレベ
ルにおいても同様に表現している。
【0078】操作Ω(ξ)×n乗による画像の詳細化が
認められるのは、物体表面の複数の点におけるρ項の平
均値が0になるときである。
認められるのは、物体表面の複数の点におけるρ項の平
均値が0になるときである。
【0079】物体表面が均一な材質で構成され、方向性
がない外因によって一様にランダムに侵食されたような
場合に、このような表面が生成される。
がない外因によって一様にランダムに侵食されたような
場合に、このような表面が生成される。
【0080】この時、表面のz座標成分(Hz:高さを
表すものとする)の平均値をBとすると、
表すものとする)の平均値をBとすると、
【0081】
【数9】
【0082】という量はN→∞でQ→0になる。
【0083】ここで、Σはξについてとり、ξの総数は
Nとする。バイアスに相当するBが推定できるならば、
一様乱数によって数9の式を満足すような平面を計算す
ることができる。
Nとする。バイアスに相当するBが推定できるならば、
一様乱数によって数9の式を満足すような平面を計算す
ることができる。
【0084】逆に平面の概略の構造が判っていれば、B
は既知のメッシュ点の中点位置における既知点の高度値
の平均である。
は既知のメッシュ点の中点位置における既知点の高度値
の平均である。
【0085】従って、山肌のような平面では数6、7の
式のような中点変位法が成立する。
式のような中点変位法が成立する。
【0086】山の画像では個々の集合{Hz}の要素値
は重要ではなく、数9の式のような条件「Q」が成立す
る{Hz}集合全体から計算される映像情報が重要な意
味をもっている。この前提条件が成立するとき、Ω
(ξ)×n乗操作によって詳細な画像を生成することが
できる。
は重要ではなく、数9の式のような条件「Q」が成立す
る{Hz}集合全体から計算される映像情報が重要な意
味をもっている。この前提条件が成立するとき、Ω
(ξ)×n乗操作によって詳細な画像を生成することが
できる。
【0087】また、一様乱数以外にもρ項の平均値を0
にする乱数の分布系列は幾つも存在する。これらを、
にする乱数の分布系列は幾つも存在する。これらを、
【0088】
【数10】
【0089】と書く。fは分布を決める関数である。
r’は数2の式のrに代入することができる。fの具体
形は正規分布、ポアソン分布などである(「数値計算ハ
ンドブック」磯田和男、大野豊、オーム社(東京)、1
971)。
r’は数2の式のrに代入することができる。fの具体
形は正規分布、ポアソン分布などである(「数値計算ハ
ンドブック」磯田和男、大野豊、オーム社(東京)、1
971)。
【0090】また、分布を決める関数fを画像の部分で
違ったものにすることも可能である。こうすることによ
り、ガレ場や火山灰の混在したような山々を表現するこ
とができる。
違ったものにすることも可能である。こうすることによ
り、ガレ場や火山灰の混在したような山々を表現するこ
とができる。
【0091】次に、画像の局所で異なった値をとる関数
を使用する一例(3次元の場合)について説明する。
を使用する一例(3次元の場合)について説明する。
【0092】
【数11】
【0093】ここで、Σは局所を表す点(α,β,γ)
について作用する。f1、f2、ηは実数係数である。η
はスカラーである。
について作用する。f1、f2、ηは実数係数である。η
はスカラーである。
【0094】このf(i,j,k)と乱数との積を数2
の式のr項に代入して計算する。
の式のr項に代入して計算する。
【0095】このように、物体が明確な表面をもつ場
合、点ξにおける画素値Gξは、Cξと近傍の点Ci、
Cjからレイトレーシング法などで計算する。その方法
は既知である。
合、点ξにおける画素値Gξは、Cξと近傍の点Ci、
Cjからレイトレーシング法などで計算する。その方法
は既知である。
【0096】図2は本発明に係る画像補間法で使用する
並列計算機の論理的プロセッシング要素の結合の状態を
説明するための説明図である。
並列計算機の論理的プロセッシング要素の結合の状態を
説明するための説明図である。
【0097】図2において、20はマスタプロセッシン
グ要素(以下、マスタPEという)、21−1〜i(i
=1〜n)はスレイブプロセッシング要素(以下、スレ
イブPEという)である。
グ要素(以下、マスタPEという)、21−1〜i(i
=1〜n)はスレイブプロセッシング要素(以下、スレ
イブPEという)である。
【0098】各PEには、それぞれ主記憶、ローカルメ
モリという記憶部が搭載されている(図示していな
い)。また、各々のスレイブPE21間に通信線は不要
である。
モリという記憶部が搭載されている(図示していな
い)。また、各々のスレイブPE21間に通信線は不要
である。
【0099】前記数1の式ではCξとCξ+1間の相互作
用がないため、メッシュデータの各単位は各々独立に計
算できる。従って、本発明に係るアルゴリズムは並列計
算機によって高速処理が可能である。
用がないため、メッシュデータの各単位は各々独立に計
算できる。従って、本発明に係るアルゴリズムは並列計
算機によって高速処理が可能である。
【0100】図3は実施例1における並列化アルゴリズ
ムを示す図である。
ムを示す図である。
【0101】図3において、30はマスタPE20によ
って計算を行う計算部Aであり、38はスレーブPE2
1が計算を行う計算部Bである。
って計算を行う計算部Aであり、38はスレーブPE2
1が計算を行う計算部Bである。
【0102】パスRa32は主記憶(図示していない)
上の座標集合{Ci}を局所座標集合に分解した数だけ
ループすることを表す。
上の座標集合{Ci}を局所座標集合に分解した数だけ
ループすることを表す。
【0103】同様に、パスRb33は局所座標集合にお
いて、中点変位法を適用する回数だけループすることを
表す。
いて、中点変位法を適用する回数だけループすることを
表す。
【0104】n回の中点変位法により約3のn乗倍のデ
ータが計算される。実際の画像に適用した場合、形状で
n=3〜4、色彩指定でn=4〜6が適当である。
ータが計算される。実際の画像に適用した場合、形状で
n=3〜4、色彩指定でn=4〜6が適当である。
【0105】従って、形状で27〜81分の1、81〜
729分の1程度のデータ圧縮が実現できる。この圧縮
率は物体形状、色彩指定の各々について独立である。
729分の1程度のデータ圧縮が実現できる。この圧縮
率は物体形状、色彩指定の各々について独立である。
【0106】ここで、n値を極端に大きくとると画像の
概形指定が大きな単位になる。ただし計算される画像の
品質は低下しない。
概形指定が大きな単位になる。ただし計算される画像の
品質は低下しない。
【0107】計算量は補間回数nが大きくなるにつれ
て、計算部A30<<計算部B31となる。
て、計算部A30<<計算部B31となる。
【0108】従って、マスタPE20は、次々とスレー
ブPE21の起動要求を行い、スレーブPE21の処理
完了を待つことになる。この際スレーブ起動と処理完了
待ちの2種類のスレッドがマスタPE20上に生成され
る。スレーブ起動スレッドは最優先のプライオリティ属
性が付加される。
ブPE21の起動要求を行い、スレーブPE21の処理
完了を待つことになる。この際スレーブ起動と処理完了
待ちの2種類のスレッドがマスタPE20上に生成され
る。スレーブ起動スレッドは最優先のプライオリティ属
性が付加される。
【0109】並列計算機のスレイブPEネットワーク上
にスレイブPE21の処理を自動的に振り分けるスケジ
ューリングの方法をフラッドフィル(flood-fi
ll)法という。この方法は既知である。
にスレイブPE21の処理を自動的に振り分けるスケジ
ューリングの方法をフラッドフィル(flood-fi
ll)法という。この方法は既知である。
【0110】補間メッシュデータ{Cξ}がマスタPE
に送信された後はレイトレーシング法のようなレンダリ
ング計算によって画素値を計算する。計算は並列に行う
ことができる。
に送信された後はレイトレーシング法のようなレンダリ
ング計算によって画素値を計算する。計算は並列に行う
ことができる。
【0111】ただし、光線単位の並列性を利用するの
で、図3に示すアルゴリズムと融合することはできな
い。処理境界C34で一旦シリアライズされる。
で、図3に示すアルゴリズムと融合することはできな
い。処理境界C34で一旦シリアライズされる。
【0112】以下、図3を用いて実施例1における並列
化アルゴリズムを説明する。
化アルゴリズムを説明する。
【0113】図3に示すように、まず、PE番号を把握
し(ステップ301)、ベースアドレスを計算する(ス
テップ302)。
し(ステップ301)、ベースアドレスを計算する(ス
テップ302)。
【0114】次に、主記憶(図示していない)上の{C
i}をアクセスし(ステップ303)、局所{Ci}デ
ータをスレーブPE21に送信する(ステップ30
4)。
i}をアクセスし(ステップ303)、局所{Ci}デ
ータをスレーブPE21に送信する(ステップ30
4)。
【0115】スレーブPE21では、送信された局所
{Ci}データを基に数2の式の計算を行い(ステップ
305)、次に、{Cξ}の計算を行う(ステップ30
6)。
{Ci}データを基に数2の式の計算を行い(ステップ
305)、次に、{Cξ}の計算を行う(ステップ30
6)。
【0116】そして、計算結果の{Cξ}をマスタPE
20に送信する(ステップ307)。
20に送信する(ステップ307)。
【0117】以上のように、ランダム・フラクタル理論
における中点変位法を用いて、画像の未知の点を補間
し、この補間された点を含む集合に対して平均値が0に
漸近する乱数を作用させることにより、原画像の特徴を
残したままの拡大画像を得ることができる。
における中点変位法を用いて、画像の未知の点を補間
し、この補間された点を含む集合に対して平均値が0に
漸近する乱数を作用させることにより、原画像の特徴を
残したままの拡大画像を得ることができる。
【0118】また、画像の局所で異なった値を採る関数
を使用することにより、より詳細な画像を生成すること
ができる。
を使用することにより、より詳細な画像を生成すること
ができる。
【0119】次に、物体が明確な表面構造をもたない粒
子の集団のようなものである場合の画像補間法について
説明する。
子の集団のようなものである場合の画像補間法について
説明する。
【0120】(実施例2)物体が明確な表面構造をもた
ない粒子の集団のようなものである時、メッシュデータ
によって物体を表現するのは困難である。このとき、粒
子の存在確率を画素値の大きさに変換して画像を生成す
る。
ない粒子の集団のようなものである時、メッシュデータ
によって物体を表現するのは困難である。このとき、粒
子の存在確率を画素値の大きさに変換して画像を生成す
る。
【0121】初めに、一般的な離散コサイン変換につい
て数式を用いて詳細な説明を行うこととする。この離散
コサイン変換は既知である。
て数式を用いて詳細な説明を行うこととする。この離散
コサイン変換は既知である。
【0122】(離散コサイン変換)離散コサイン変換を
行う際、画像{Gi}を一辺N(=8〜16)の比較的
少ない画素数の正方領域{gi,j}に分割する。この
正方領域に対して、
行う際、画像{Gi}を一辺N(=8〜16)の比較的
少ない画素数の正方領域{gi,j}に分割する。この
正方領域に対して、
【0123】
【数12】
【0124】なる変換を行う。
【0125】ここで、それぞれΣはインデックスi、j
について0から(N−1)までである。X(u,v)は
画像の周波数成分を表す行列である。
について0から(N−1)までである。X(u,v)は
画像の周波数成分を表す行列である。
【0126】普通、u,vの上限値をU,Vとすると0
<U<<N,0<V<<Nである。
<U<<N,0<V<<Nである。
【0127】逆離散コサイン変換は、
【0128】
【数13】
【0129】である。それぞれΣはインデックスu,v
について0からU,Vまでである。
について0からU,Vまでである。
【0130】U,V値を極端に小さくしなければ、g’
(i,j)〜g(i,j)である。
(i,j)〜g(i,j)である。
【0131】g’とgの添字i,jは同じ範囲である必
要はない。従ってこの変換によって画像の任意縮小、拡
大が可能である。これが離散コサイン変換の原形であ
る。
要はない。従ってこの変換によって画像の任意縮小、拡
大が可能である。これが離散コサイン変換の原形であ
る。
【0132】この離散コサイン変換の原形は画像を圧縮
する場合に使用できる。しかし拡大に使用すると、g’
(i,j)とg(i,j)の相違は無視できない。画像
拡大用の変換が必要である。
する場合に使用できる。しかし拡大に使用すると、g’
(i,j)とg(i,j)の相違は無視できない。画像
拡大用の変換が必要である。
【0133】次に本発明に係る対称化離散コサイン変換
について説明する。
について説明する。
【0134】(対称化離散コサイン変換)まず、画像拡
大時の離散コサイン変換を次のように定義する。
大時の離散コサイン変換を次のように定義する。
【0135】バイアスBを、
【0136】
【数14】
【0137】とし、{g(i,j)−B}を変換する。
これを改めて{g(0)(i,j)}と書く。
これを改めて{g(0)(i,j)}と書く。
【0138】バイアス項Bを導入する理由は、任意の正
方領域の映像の輝度を均等化するためである。もし正方
領域の周辺部に周期的な変化があるのなら、それを打ち
消すようなバイアスを導入する。この場合バイアスはベ
クトルになる。バイアス導入の主旨は、正方領域g
(i,j)の周辺域の値を0にし、離散コサイン変換の
効率を向上させることである。
方領域の映像の輝度を均等化するためである。もし正方
領域の周辺部に周期的な変化があるのなら、それを打ち
消すようなバイアスを導入する。この場合バイアスはベ
クトルになる。バイアス導入の主旨は、正方領域g
(i,j)の周辺域の値を0にし、離散コサイン変換の
効率を向上させることである。
【0139】次に、g(0)(i,j)の添字を付け替え
た、
た、
【0140】
【数15】
【0141】を定義する。この4つの正方領域に対して
独立に数11の式の離散コサイン変換を計算し、それぞ
れX(0)(u,v),X(1)(u,v),X(2)(u,
v),X(3)(u,v)を求める。
独立に数11の式の離散コサイン変換を計算し、それぞ
れX(0)(u,v),X(1)(u,v),X(2)(u,
v),X(3)(u,v)を求める。
【0142】逆離散コサイン変換についても同様であ
る。最終結果は、
る。最終結果は、
【0143】
【数16】
【0144】である。この変換を対称化離散コサイン変
換という。
換という。
【0145】ここでは、前記対称化操作に4つの正方領
域を用いたが、正方領域を2つとして計算速度と記憶領
域を節約することもできる。ただし、正方領域の数を減
じることにより画質は劣化する。
域を用いたが、正方領域を2つとして計算速度と記憶領
域を節約することもできる。ただし、正方領域の数を減
じることにより画質は劣化する。
【0146】より高品質の画像変換を行うためには、正
方領域を少し重なりあうように原画像から切り出す。逆
変換後の正方領域から重なりの部分を除いて原画像や拡
大画像を構成する。重なりの度合いは経験的に10〜2
0%である。以下、この方法をオーバーラップという。
方領域を少し重なりあうように原画像から切り出す。逆
変換後の正方領域から重なりの部分を除いて原画像や拡
大画像を構成する。重なりの度合いは経験的に10〜2
0%である。以下、この方法をオーバーラップという。
【0147】対称化離散コサイン変換とオーバーラップ
を併用すれば、画像拡大でもほとんど画質劣化は起こら
ない。しかしこれらの方法では、原画像の映像がそのま
ま拡大されるだけである。より詳細な映像を得るために
は、画像が持っているであろう情報を予想して「それら
しい情報」を変換後のX(ν)(u,v)行列の要素に
付加する必要がある。
を併用すれば、画像拡大でもほとんど画質劣化は起こら
ない。しかしこれらの方法では、原画像の映像がそのま
ま拡大されるだけである。より詳細な映像を得るために
は、画像が持っているであろう情報を予想して「それら
しい情報」を変換後のX(ν)(u,v)行列の要素に
付加する必要がある。
【0148】情報は常に予想できるとは限らないが、星
野写真の星像が点であること、山岳写真の山肌がフラク
タル的な画であること、島よの形がフラクタル的な閉曲
線であることなどの場合は予測することができる。
野写真の星像が点であること、山岳写真の山肌がフラク
タル的な画であること、島よの形がフラクタル的な閉曲
線であることなどの場合は予測することができる。
【0149】以下、画像の離散コサイン変換結果のX
(ν)(u,v)行列の高周波成分をランダム・フラク
タル的に補間し、原画像にフラクタル的な映像を追加す
ることについて説明する。
(ν)(u,v)行列の高周波成分をランダム・フラク
タル的に補間し、原画像にフラクタル的な映像を追加す
ることについて説明する。
【0150】通常、原画像のN≦u,v成分は画像拡大
のとき0にとる。これは本来無かった情報を意味なく追
加しない考え方である。科学的目的の画像ではこの概念
は必要である。
のとき0にとる。これは本来無かった情報を意味なく追
加しない考え方である。科学的目的の画像ではこの概念
は必要である。
【0151】しかし、マルチメディア用途では画像がそ
れらしく見える必要があり、画像そのものに科学的な正
確さを必要としない場合がある、例えば、山肌に適当な
凹凸は必要であるが、凹凸の値に正確さは必要ではな
い。
れらしく見える必要があり、画像そのものに科学的な正
確さを必要としない場合がある、例えば、山肌に適当な
凹凸は必要であるが、凹凸の値に正確さは必要ではな
い。
【0152】このようなとき、X(ν)(u,v)行列
の高周波成分のランダム・フラクタル的な補間が有用で
ある。この補間の根拠は、前記実施例1の中点変位法の
ところで説明した。
の高周波成分のランダム・フラクタル的な補間が有用で
ある。この補間の根拠は、前記実施例1の中点変位法の
ところで説明した。
【0153】その補間法は次のようである。まず、X
(ν)(u,v)行列をサイズ(0:N−1)から
(0:M−1)に拡大する。ここでN<Mである。そし
て、
(ν)(u,v)行列をサイズ(0:N−1)から
(0:M−1)に拡大する。ここでN<Mである。そし
て、
【0154】
【数17】
【0155】[]内の条件はu,vに関する条件のどち
らか一方が成立するときに等号が成り立つことを示す。
ηは物体表面の粗さを制御するスカラー項である。
らか一方が成立するときに等号が成り立つことを示す。
ηは物体表面の粗さを制御するスカラー項である。
【0156】D(u,v)は行列要素の順番に対応する
値をもった一価関数である。この関数形は経験的に決定
する。u→∞,v→∞において、D(u,v)→0が成
立することが望ましい。
値をもった一価関数である。この関数形は経験的に決定
する。u→∞,v→∞において、D(u,v)→0が成
立することが望ましい。
【0157】雲、水流、粒子が運動して映像を与えた画
像では、
像では、
【0158】
【数18】
【0159】が有効であった。このほか、
【0160】
【数19】
【0161】
【数20】
【0162】が使用できる。ここでk1,k2,k,ηは
実数係数,modは剰余関数である。
実数係数,modは剰余関数である。
【0163】[]はガウス記号である。数20の式で
は、フラクタルの自己相似性が表現されている。
は、フラクタルの自己相似性が表現されている。
【0164】以上、対称化離散コサイン変換について画
像の補間法を説明したが、同様なことがアダマール変換
などについても成立する。
像の補間法を説明したが、同様なことがアダマール変換
などについても成立する。
【0165】画像補間は切り出した正方領域について実
施される。従って正方領域が画像のどういう部分である
かが判れば、その部分の特徴に応じてスカラー係数ηを
変化させ詳細な画像を構成できる。その方法は先に説明
した通りである。
施される。従って正方領域が画像のどういう部分である
かが判れば、その部分の特徴に応じてスカラー係数ηを
変化させ詳細な画像を構成できる。その方法は先に説明
した通りである。
【0166】図4は実施例2の対称化離散コサイン変換
の並列化アルゴリズムを説明するための説明図である。
の並列化アルゴリズムを説明するための説明図である。
【0167】このアルゴリズムを計算するための並列計
算機の論理的プロセッシング要素の結合の状態は、前記
図2に示したものと同じである。
算機の論理的プロセッシング要素の結合の状態は、前記
図2に示したものと同じである。
【0168】図4において、40はマスタPE20によ
って計算を行う計算部A’であり、41はスレーブPE
21が計算を行う計算部B’である。
って計算を行う計算部A’であり、41はスレーブPE
21が計算を行う計算部B’である。
【0169】パスRa’42は主記憶(図示していな
い)上の原画像{Gi}を局所画像{gi}に分解した
数だけループすることを表す。
い)上の原画像{Gi}を局所画像{gi}に分解した
数だけループすることを表す。
【0170】以下、図4を用いて実施例2における対称
化離散コサイン変換の並列化アルゴリズムについて説明
する。
化離散コサイン変換の並列化アルゴリズムについて説明
する。
【0171】図4に示すように、まず、PE番号を把握
し(ステップ401)、ベースアドレスを計算する(ス
テップ402)。
し(ステップ401)、ベースアドレスを計算する(ス
テップ402)。
【0172】次に、主記憶(図示していない)上の{G
i}をアクセスし(ステップ403)、局所{gi}デ
ータをスレーブPE21に送信する(ステップ40
4)。
i}をアクセスし(ステップ403)、局所{gi}デ
ータをスレーブPE21に送信する(ステップ40
4)。
【0173】スレーブPE21では、送信された局所画
像{gi}データを基に数2の式の計算を行い(ステッ
プ405)、次に、{X(u,v)}の計算、{X
(u,v)}の高周波成分の補間、逆離散コサイン変換
を行い、拡張された局所画像{gξ}の計算を行う(ス
テップ406)。
像{gi}データを基に数2の式の計算を行い(ステッ
プ405)、次に、{X(u,v)}の計算、{X
(u,v)}の高周波成分の補間、逆離散コサイン変換
を行い、拡張された局所画像{gξ}の計算を行う(ス
テップ406)。
【0174】そして、計算結果の{gξ}をマスタPE
20に送信する(ステップ407)。
20に送信する(ステップ407)。
【0175】図5は16×16の画素(ピクセル)から
なる原画像の模式図であり、図6は従来の離散コサイン
変換による2倍拡大画像の計算結果を示す図である。
なる原画像の模式図であり、図6は従来の離散コサイン
変換による2倍拡大画像の計算結果を示す図である。
【0176】図7は実施例2の対称化離散コサイン変換
を施し、ランダム・フラクタル理論に基づいて画像補間
を行った2倍拡大画像の計算結果を示す図である。
を施し、ランダム・フラクタル理論に基づいて画像補間
を行った2倍拡大画像の計算結果を示す図である。
【0177】図5、6、7において、局所画像の1画素
(ピクセル)の「濃度」は、1〜9までの数字で表して
いる。
(ピクセル)の「濃度」は、1〜9までの数字で表して
いる。
【0178】図6では、図5に示す原画像の左上から右
下にかけての「濃度2」の部分が欠落しており、さら
に、右上、左下部分の「濃度2」の部分が描かれていな
い。
下にかけての「濃度2」の部分が欠落しており、さら
に、右上、左下部分の「濃度2」の部分が描かれていな
い。
【0179】しかし、図7に示すように、実施例2の画
像補間法を用いた計算による拡大画像においては、図5
に示す原画像の特徴を残したままの詳細拡大画像が生成
されている。
像補間法を用いた計算による拡大画像においては、図5
に示す原画像の特徴を残したままの詳細拡大画像が生成
されている。
【0180】以上のように、体積情報に関する画像の場
合、すなわち、メッシュデータの補間ができない場合に
は、少なくとも2つの正法領域における対称化離散コサ
イン変換を施した後、局所における異なった値をとる関
数、さらに、フラクタル次元に関係するスカラー係数に
よって高次成分を補間することにより、体積情報に関す
る画像にも適用可能な画像補間法を実現することができ
る。
合、すなわち、メッシュデータの補間ができない場合に
は、少なくとも2つの正法領域における対称化離散コサ
イン変換を施した後、局所における異なった値をとる関
数、さらに、フラクタル次元に関係するスカラー係数に
よって高次成分を補間することにより、体積情報に関す
る画像にも適用可能な画像補間法を実現することができ
る。
【0181】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0182】(1)メッシュデータによって概略の形が
表せる物体、複数の微小構成単位が運動した軌跡の概略
像が与えられ、画像全体の輝度値の分布が画像品質に重
要な寄与をしており輝度値の平均が「0」に収束する場
合に、与えられたメッシュデータから原画像の特徴を残
した拡大詳細画像を生成することができる。
表せる物体、複数の微小構成単位が運動した軌跡の概略
像が与えられ、画像全体の輝度値の分布が画像品質に重
要な寄与をしており輝度値の平均が「0」に収束する場
合に、与えられたメッシュデータから原画像の特徴を残
した拡大詳細画像を生成することができる。
【0183】(2)本発明に係る対称化離散コサイン変
換を用いた一般的な画像補間法は、体積に関する画像に
も適用することができる。
換を用いた一般的な画像補間法は、体積に関する画像に
も適用することができる。
【0184】(3)山脈、遺跡、森林の遠景、島、海岸
線の航空写真、滝、水流、流体の飛沫像、雲など、画像
の背景を構成するメッシュデータをコンピュータにより
自動生成することができ、かつ、これらのメッシュデー
タ量を著しく減少することができる。
線の航空写真、滝、水流、流体の飛沫像、雲など、画像
の背景を構成するメッシュデータをコンピュータにより
自動生成することができ、かつ、これらのメッシュデー
タ量を著しく減少することができる。
【0185】(4)(3)により、小さい記憶容量のコ
ンピュータであっても、厖大な詳細画像データを蓄える
ことができ、静止画像だけでなく動画像にも適用するこ
とができる。
ンピュータであっても、厖大な詳細画像データを蓄える
ことができ、静止画像だけでなく動画像にも適用するこ
とができる。
【0186】(5)本発明に係る画像補間法は、RGB
カメラなどから入力した自然画像の画質改善にも適用す
ることができる。
カメラなどから入力した自然画像の画質改善にも適用す
ることができる。
【図1】実施例1の中点変位法(正方メッシュ、三角メ
ッシュ)を説明するための説明図である。
ッシュ)を説明するための説明図である。
【図2】本発明に係る画像補間法を実現するための論理
的プロセッシング要素の結合図である。
的プロセッシング要素の結合図である。
【図3】実施例1の中点変位法の並列化計算の説明図で
ある。
ある。
【図4】実施例2の対称化離散コサイン変換の並列化計
算の説明図である。
算の説明図である。
【図5】実施例2で仕様する原画像(16×16ピクセ
ル)を示す図である。
ル)を示す図である。
【図6】実施例2の一般的な離散コサイン変換による2
倍拡大図である。
倍拡大図である。
【図7】実施例2の対称化離散コサイン変換による2倍
拡大図である。
拡大図である。
【図8】従来技術による画像の拡大を説明するための説
明図である。
明図である。
【図9】従来技術による中点変位法を説明するための説
明図である。
明図である。
20…マスタPE、21−i(i=1〜n)…スレイブ
PE、30…計算部A、31…計算部B、40…計算部
A’、41…計算部B’。
PE、30…計算部A、31…計算部B、40…計算部
A’、41…計算部B’。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 0834−5H G06F 15/72 450 A
Claims (3)
- 【請求項1】 ベクトルで表される複数の点によって画
像の概形が与えられた平面上において、 前記平面上の未知のベクトルで表される点を少なくとも
既知のベクトルで表される2つの点の中点近傍に設定し
て当該未知の点のベクトルを算出する第1の段階と、該
第1の段階によって算出された未知の点のベクトルを新
たに既知として前記第1の段階を所定回繰り返して前記
平面上の複数の点の関数を計算する第2の段階と、該第
2の段階によって計算された複数の点における関数を、
平均値が0に漸近する分布を有する乱数によって変化さ
せる第3の段階と、該第3の段階によって得られた関数
の極限を計算する第4の段階とを備えることを特徴とす
る画像補間法。 - 【請求項2】 前記第2の段階の計算時に前記平面上の
局所で異なった値をとる関数を用いて前記第3の段階の
処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像補間
法。 - 【請求項3】 ベクトルで表される複数の点によって画
像の概形が与えられた平面上の所定の正方領域内におけ
る前記ベクトルで表される複数の点から構成される行列
を所定の関数によって別の行列に変換して画像を拡大す
る画像補間法であって、 前記平面上の隣接する正方領域の重なりを含む少なくと
も2つの正方領域内の点で構成される行列を所定の関数
によって別の行列に変換する第1の段階と、該第1の段
階によって得られた変換後の行列を小行列として含む行
列の前記小行列に含まれない要素に前記平面上の粗さを
表すスカラー係数および所定関数を付加する第2の段階
と、該第2の段階によって得られた関数を、平均値が0
に漸近する分布を有する乱数によって変化させる第3の
段階と、該第3の段階によって得られた関数の極限を計
算する第4の段階とを備えることを特徴とする画像補間
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6122252A JPH07334664A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 画像補間法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6122252A JPH07334664A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 画像補間法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07334664A true JPH07334664A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=14831358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6122252A Pending JPH07334664A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 画像補間法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07334664A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7340098B2 (en) | 2006-03-15 | 2008-03-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method and apparatus for image conversion |
US8031192B2 (en) | 2001-10-10 | 2011-10-04 | Sony Computer Entertainment America Llc | System and method for generating additional polygons within the contours of a rendered object to control levels of detail |
KR101940272B1 (ko) * | 2017-08-01 | 2019-04-11 | 에스케이텔레콤 주식회사 | 3차원 가상 컨텐츠 확대 장치 및 방법 |
US11478706B2 (en) | 2010-05-11 | 2022-10-25 | Sony Interactive Entertainment LLC | Placement of user information in a game space |
-
1994
- 1994-06-03 JP JP6122252A patent/JPH07334664A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8031192B2 (en) | 2001-10-10 | 2011-10-04 | Sony Computer Entertainment America Llc | System and method for generating additional polygons within the contours of a rendered object to control levels of detail |
US7340098B2 (en) | 2006-03-15 | 2008-03-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method and apparatus for image conversion |
US11478706B2 (en) | 2010-05-11 | 2022-10-25 | Sony Interactive Entertainment LLC | Placement of user information in a game space |
KR101940272B1 (ko) * | 2017-08-01 | 2019-04-11 | 에스케이텔레콤 주식회사 | 3차원 가상 컨텐츠 확대 장치 및 방법 |
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