JPH07333152A - 反射率測定方法及び装置 - Google Patents

反射率測定方法及び装置

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JPH07333152A
JPH07333152A JP10813495A JP10813495A JPH07333152A JP H07333152 A JPH07333152 A JP H07333152A JP 10813495 A JP10813495 A JP 10813495A JP 10813495 A JP10813495 A JP 10813495A JP H07333152 A JPH07333152 A JP H07333152A
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JP
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test piece
sample
reagent layer
time
oscillation circuit
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JP10813495A
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English (en)
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Yoshikazu Furuya
義和 古谷
Hajime Takeuchi
肇 竹内
Taichi Kimura
太一 木村
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Teramecs Co Ltd
Original Assignee
Teramecs Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 呈色度を決定するための反射率を測定する場
合に、その測光時期を自動的に決定できる簡易装置を提
供する。 【構成】 液体試料中の特定成分の濃度を求めるための
試験片の呈色度を求めるためのものであって、発振回路
から供給される高周波を放射するアンテナを試験片の試
薬層自体に接触或いは近接させておき、試薬層に試料を
点着したことによる発振回路の消費電流の変化を検出し
て、試料の供給と同時に測定時間の計時を自動スタート
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体試料中の特定成分
の濃度を求めるための試験片の呈色度を求めるためのも
の、特に、血液試料中のグルコースの濃度を測定するた
めの反射率測定方法及び装置に関するものである。以
下、血糖中のグルコース濃度の測定について説明する
が、本発明はこれに限定するものではない。
【0002】
【従来の技術】従来から、糖尿病患者の自己血糖管理の
ために携帯型血糖測定装置が広く用いられている。この
タイプの装置は、試験片上の試薬層に血液試料を点着
し、反応した結果の呈色の度合いを光(LED)の反射
率の変化としてとらえて血糖値濃度を測定するものであ
る。そして、この種装置に最も要求されることは、操作
が簡単で小型・軽量なことである。ところが、現在市販
されているこの種装置には以下に述べるような種々の問
題がある。
【0003】例えば、ある機種では、装置のスタート
スイッチを押し、数秒後に装置から出される指示音に従
って、装置の外部で試験片の試薬層に血液試料(全血、
以下サンプルとする)を点着する。この点着は、患者自
身が指に針で傷を付けて血液を絞り出し又は吸引し、こ
れを付着或いは滴下させて行う。続いて数十秒後に、指
示音に従って余分な血液を拭き取る(ワイプオフタイ
プ)。その後数秒以内に、測光部に試験片を挿入(セッ
ト)すると、スタートスイッチを押してから一定時間経
過後に測定が行われ、表示装置に測定値が表示される。
ところで、この機種で使用する試験片の試薬は、エン
ドポイント(最終反応点)に到達するまでかなり長い時
間を要するため、サンプル点着から一定時間経過後の反
応点を測定することにより血糖値を求めている。そのた
め、指示音に正確に従わなければ誤差を生じる。更に、
スタートスイッチを押す行為が必要になるし、装置から
の指示音に従わねばならないために精神的に負担を感じ
る。また、試験片がワイプオフタイプであるため、余剰
サンプルの拭き取り(吸い取り)の手間や、拭き取り方
の違いによる測定値への影響等の問題もある。
【0004】他の機種では、まず装置の外部でサンプ
ルを試薬層に点着し、速やか(30秒以内)に測光部に
試験片を挿入する。そして、挿入に先立ってLEDを点
滅させておき、この点滅で試験片の挿入を確認し、続い
て反射率を測定して表示装置に表示する。この機種で使
用する試験片は、エンドポイントに到達するまでの時間
が短く、その後暫くはその状態が続くので、サンプル点
着から試験片の装置への挿入までの時間がある範囲内な
らばルーズであってもよい。また、前記機種と異なり
余剰サンプルの除去は必要ない(ノーワイプタイプ)。
即ち、試薬層の第1表面にサンプルを供給し、裏面の第
2表面から測定するものである。また、この装置は測光
部で、常に点滅しているLEDの反射率をモニタしてお
り、試験片の挿入に伴う反射率の変化を検知(挿入検
知)して、それを基に測定時間の計時を開始する。従っ
て、の装置に比べれば操作も簡単で時間管理も緩やか
であるが、やはり時間管理は必要であるし、挿入時にサ
ンプルを乗せた状態で測光部に挿入するため、取扱が不
便であるしサンプルがこぼれる恐れもある。特に、この
装置では試験片の挿入前からLEDを常時点滅させてい
るため、バッテリーを早く消耗する欠点がある。
【0005】また別の機種では、装置に試験片を装着
し、その状態で試薬層にサンプルを点着し、直ちに蓋を
閉じる。このフタを閉じることがスタートスイッチにな
っている。そして、その数秒後に測定値を表示する。こ
の装置に用いる試験片は、サンプル点着後直ちに蓋を閉
めなければならないと言うことから、の装置と同様の
試験片(長いエンドポイント)を使用していると考えら
れる。従って、スタートスイッチを入れる操作は省かれ
ているが、サンプル点着後素早く蓋を閉めないと、測定
誤差を生じる難点がある。更に、この装置では電源と
して単4電池3個が必要であり、軽量化及び小型化の点
で難点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の血糖測
定装置は、何れもサンプルの点着以外に、患者の負担と
なる行為を必要とした。そして、その行為のバラツキが
測定値の誤差となって現れていた。そこで、これらの問
題を解消するために、装置に試験片を装着してサンプル
を点着すると自動的に測定がスタートし、数秒後に測定
値が表示されるような機種も、市販されている。この
装置では、ノーワイプタイプの試験片を使用している。
この装置は、サンプル点着と同時に計時が自動的に始ま
るので、患者が時間管理を気にする必要がなく、短いエ
ンドポイントを持つ試薬層でなくても使用可能である。
即ち、この装置では試験片の挿入を光学的に検知するば
かりでなく試験片挿入後の一定時間にわたってサンプル
の点着を監視する方式を採っている。内蔵のLEDを点
滅させながら反射光をフオトダイオードで受光して、こ
の出力レベルまたはレベル変化の状態から、試験片の挿
入及びサンプルの点着を推定している画期的なものであ
る。ところが、この装置ではメインスイッチ投入後は
LEDを常時点滅させているため消費電力が大きくな
り、それに対処するために、電気容量は大きいが容積、
重量ともに大きいJタイプのバッテリーを使用してい
る。従って、装置が大型化し且つ重量も大きくなると言
う、携帯用としては致命的な欠点を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑みな
されたもので、血糖測定装置において、サンプル点着後
の測定を患者の手を煩わさない自動スタート方式にする
とともに、消費電力の低減を目指してなされたものであ
る。そしてその骨子とするところは、測定時間の計時を
自動スタートさせるためのサンプル点着の有無の持続的
な監視を、LEDの点灯その他電力を大きく消費する手
段ではなく、電力消費が極めて少ない他の電気的手段を
利用して行うことにより達成したものであり、その特徴
とするところは、方法の発明にあっては、液体試料中の
特定成分の濃度を求めるための試験片の呈色度を求める
ためのものであって、発振回路から供給される高周波を
放射するアンテナを試験片の試薬層自体に接触或いは接
近させておき、試薬層に試料を点着したことによる発振
回路の消費電流の変化を検出して、試料の供給と同時に
測定時間の計時を自動スタートする点にあり、装置の発
明にあっては、液体試料中の特定成分の濃度を求めるた
めの試験片の呈色度を求めるためのものであって、発振
回路に連なるアンテナを、試験片に設けた試薬層或いは
導電体に接近或いは接触させる状態で、試験片を挿入す
る測光部に、配設した点にある。
【0008】この電気的手段とは、本発明者らの知見よ
り得られたもので、ある高周波発振回路につないだアン
テナが導電体に接触或いは接近すると、アンテナ(及び
それに連なるコイル)に対する負荷が変化して発振回路
の発振強度が変化し、回路内に流れる電流が減少すると
言う現象を利用したものである。そして、この変化(減
少量や減少割合)をAD変換やコンパレータを使用する
方法等で検出することにより、測定時間の計時をスター
トさせる。尚、発振回路の消費電流は、回路の構成や種
類にもよるが、LEDの消費電流よりかなり少なくでき
る。
【0009】この電気的手段(発振回路)を作動させる
のは、測定に先立って患者が手動でスイッチを入れても
よいし、試験片の挿入をマイクロスイッチ等の機械的手
段で検知して行わすようにしてもよい。また、発振回路
への電流の供給は連続して行うと電力を消耗するので、
1秒とか0.5秒等適宜の間隔をおいて間欠的に行わせる
ことが望ましい。
【0010】但し、本発明においても、試薬層の呈色の
度合いは反射光量を測定して求めるものである。この光
源として従来同様にLEDを用いているが、その点灯
(点滅)回数は電力消費を最小限にするように、レベル
決定時と測定時の2回にしている。また、本発明は発振
強度の変化を検知してサンプルの点着時期を知るため、
サンプルの点着時期をLEDの反射光によって検出して
いる装置(最新式で点着した後、操作の要のないもの)
と比較すると、その分の消費電力は10〜 100分の1に抑
えられる。従って、トータルの消費電力も極めて少な
く、計算上ではコイン型リチウム電池2個で1万回以上
の測定が可能である。
【0011】一方、本発明で使用する試験片はノーワイ
プタイプのもので、プラスチックシート小片などからな
る試験片台の一部にサンプル点着用の穴を設け、この穴
の下側を覆うように試薬層を固着したものである。そし
て使用に際しては、試験片を装置の測光部に装着したの
ち、サンプル(血液試料)を点着する。点着は、患者自
身が指に針で傷を付けて血液を絞り出して付着させると
か、又は微量の血液を吸引して滴下させて行う。試薬層
の素材は、濾紙や高分子ポリマーなど公知のものからな
り、試薬を含浸或いは塗布、練り込み等により保持でき
るものであればよい。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は、本発明にかかわる携帯型血糖
測定装置の一例を示すブロック図、図2は本発明に使用
する試験片の一例、図3は本発明血糖測定装置の測光部
(光学系)の一例を模式的に示す断面図、図4は測光部
におけるアンテナと試験片の位置関係を示す概略斜視
図、図5は高周波発振回路図の1例を示し、図7は他の
例を示す試験片の底面図、図6及び図8は発振回路強度
特性を示すグラフである。
【0013】まず図1に示すように、本発明の携帯型血
糖測定装置1のメイン電源は、患者が手動でメインスイ
ッチ2を入れるか、または測光部3に設けられたマイク
ロスイッチ(図示略)等が試験片挿入時に作動すること
によりONされる。バッテリー4には小型のコイン型リ
チウム電池(3V×2)を使用し、電源コントローラ部
5を経由してCPU6や測光部3に電源を供給してい
る。表示器7は、操作手順や警告、測定結果等の各種メ
ッセージはその場に応じて表示する。試験片8を装着し
た後、スタート検知部9によって電気的にサンプル(血
液試料)の有無を適宜周期例えば1秒間隔でモニタし、
サンプルが試薬層に点着させられたことが確認される
と、CPU6からの信号により測光部3での測定時間の
計時がスタートされる。そして、ある定められた時間
(数〜数十秒)の経過後試薬層の反射光量を測定し、測
光部3の検出器で電流に変換し、この電気量をAD変換
部10で時間幅に変換する。次いで、その時間幅をCP
U6のカウンタにより光量レベルでデジタル化し、メモ
リ11に格納されている検量線を用いて血糖値を演算す
る。得られた測定結果は、メモリ11に記憶され、表示
器7に表示される。或いはこの結果を外部出力端子12
から他のパソコン等に出力して確認することもできる。
【0014】本発明で使用する試験片8は、例えば図2
のような構成になっている。ここに、図2(a)は平面
図、(b)は側面図、(c)は底面図である。この試験
片8は、巾8mm、長さ50mm、厚み0.3mmのプラスチッ
クシート製の試験片台8aの一端に、サンプル穴8bが
開いており、この穴8bの下の部分を覆うように試薬層
8cが貼着されている。試薬層は、濾紙でも、高分子ポ
リマー等なんでもよい。
【0015】次に、測光部3の構造について説明する。
測光部3は、試験片8を装着(載置)する測定台31
と、その下方に配置したLED32、サンプル側フォト
センサー33、リファレンス側フォトセンサー34、標
準反射片35等から構成される。また、測定台31のL
ED32上方には、ガラス板36が嵌め込んであり、こ
のガラス板36の上方に試薬層8cが位置するように、
試験片8を装着する。
【0016】測定に際して、測定台31上に試験片8を
装着すると、まずLED32を点灯しない光量レベル
(ダークレベル)をサンプル・リファレンス両方のフオ
トセンサー33、34で測定し、そのときの出力を0%
レベルと定義する。そして、一度点滅させ、フオトセン
サー33、34で測定したときの出力を100%レベル
とする。LED32の波長は、赤血球のヘモグロビン
(波長約550nm)の影響を受けない約620〜75
0nm近辺のものを使用することが好ましい。次に、サ
ンプル穴8bに血液が点着されると、試薬層8cの基材
が浸透性のある濾紙等の場合、血液が速やかにアンテナ
13に接触し、アンテナ13(及びそれに連なるコイル
14)の負荷が変化する。そのため、発振回路15内の
電流が減少し、そのレベル変化を検知することによっ
て、測定時間計時の自動スタートを行う。そして、一定
時間経過後、即ち化学反応により試薬層8cが安定的に
呈色した時点で、LED32をもう一度点滅させその時
の試薬層8cの反射光量をサンプル側フォトセンサー3
3で検出している。リファレンス側フォトセンサー34
は、標準反射片35で反射した光を測定しており、最初
の反射時の値との標準化のために用いている。
【0017】図4は、アンテナ13と試験片8の位置関
係の一例を示す概略斜視図である。測光部3の測定台3
1に試験片8の試薬層8cがアンテナ13に触れるよう
に置いたものである。アンテナ13には、図5に示す高
周波発振回路15より、ある値の高周波(本例では40
MHz)が供給されている。尚、この発振回路15には
バッテリー4からの電流が入力部16を介して供給され
ている。そして、サンプル穴8bに指からの血液を点着
したとき、その血液が試薬層8cに浸透してアンテナ1
3に触れることにより、アンテナ13(及びそれに連ら
なるコイル14)に対する負荷変化による発振回路15
の発振強度が変化し、発振回路15内に流れる電流が減
少する。その変化の量或いは割合を、入力部16に連結
された検出部17で電圧に変え、A−D変換したりコン
パレータ(図示略)を通したりしてそれをCPU6に伝
え、CPU6からの信号により測定をスタートさせる。
【0018】図6は、試薬層8cが濾紙状のものからな
る試験片8に指でサンプルを点着したときの電流の変化
を、電圧に変換した発振回路強度特性のグラフである。
図中、hの部分は血液点着前にサンプル穴8bに指を接
触させたときの変化で、iは、血液点着点であり、カッ
コ内の数字は 4.5V を1.00とした時の比である。このグ
ラフから、指を接触させただけではほとんど電圧が下が
らず、点着してから2〜3秒後に約0.5Vの電圧減少
が現れるのが判る。そして、例えばコンパレータを4.
2Vにセットしておくと、サンプル点着から約3秒後に
測定時間の計時がスタートする。この3秒に汎用性があ
れば、この時間だけ足して測定時間の設定を行うように
してもよい。
【0019】しかし、この方法、即ち試薬層8cの下面
にアンテナ13を接触させておく方法では、試薬層担体
が濾紙等の充分な液体浸透速度を持つ場合、または、高
分子膜でもエンドポイントの時間が短い試薬を使用して
いる場合ならばよいが、そうでない場合には時間の遅れ
が発生して、測定結果に誤差が生じる可能性がある。
【0020】図7は、試薬層の浸透特性に関係なく正確
なタイミングで計時をスタートできる試験片18の一例
を示す。この試験片18は、試験片台8aと試薬層8c
との間に、導電体8dを設けておき、ここにアンテナ1
3を接触させるようにしたものである。導電体8dの端
部はサンプル穴8bの内壁にまで達しているため、サン
プルを点着すると素早く(サンプルの浸透速度と関係な
く)電圧の変化が生じる。導電体8dは、例えば導電性
塗料を印刷することにより簡単に組み込むことができ
る。図8は、この試験片18を使用したときの発振回路
強度特性のグラフである。ちなみに、試薬層8cの基材
としては、あまり浸透性の良くない高分子ポリマーを用
いた。図中、kはサンプル点着前に指を接近させたと
き、lはサンプル穴8bに指を接触させたとき、そして
mは指でのサンプル点着点であり、nは指を離したとき
の状態である。これを見ると、サンプルを点着したとき
サンプルと人間自体がアンテナの負荷になるため、mの
ような大きな変化が現れた。しかし、試薬層8cがあま
り浸透性の良くないものであるため、サンプル分のみで
はnのように極めて小さくなる。そこで、mの位置での
電圧の変化を読み取り、測定時間計時のスタート時点と
する。
【0021】また、図9は、図7のように導電体8dを
設けたもので、サンプルを指で点着せず、ピペット等で
滴下した時の電圧を示す。この図のpは試験片を未挿入
の状態であり、qの時点で試験片を挿入し、rの時点で
サンプルを試薬層8cに滴下している。この図から分か
るように、試験片が挿入されただけで電圧が2〜3%下
がり、pのレベルは安定しているので、この2〜3%は
充分検出可能である。これにより、試験片を既に挿入し
ているか否かを表示したり警告を発することができ、使
用者の操作ミスが減少する。勿論、サンプル点着時も検
出することができる。
【0022】図10は、試験片の他の例を示すもので、
これは導電体8dの面積が非常に大きくなっている。こ
れを用いれば、前記したr以降の電圧低下が大きくな
り、サンプル点着がより確実に把握できる。
【0023】更に、本発明の他の実施例では、発振回路
に印加する電圧を変える事により、電源投入時に試験片
が挿入されているか否かをチェックすることもできる。
これは、本発明では、サンプル点着や試験片挿入は、そ
の発振回路の電圧レベルの変化で検知しているため、そ
れらの時点では電源がすでに投入されていなければなら
ない。しかし、操作する者によっては、先に試験片を挿
入して、その後電源を投入することも考えられる。
【0024】このためには、印加電圧を変化させるので
あるが、ここで仮に5Vから4Vに変化させたとする。
即ち、電源投入時には5Vとし、所定時間(例えば2
秒)後印加電圧を4Vに下げるのである。この時の、出
力を調べると次のようになる。試験片未挿入時 5V印加 1.70V 4V印加 1.18V 変化率 30.6% 試験片挿入時 5V印加 1.49V 4V印加 0.96V 変化率 35.6%
【0025】このように、変化率が大きくなるため試験
片の有無が判定できる。よって、工場出荷時にある変化
率を設定し、それ以上ならば試験片が既に挿入されてい
ると認識し、表示するようにすればよい。既に挿入され
ていれば、装置としてはそれを認識して、装置自体は、
例えば図9で言うとq以降からスタートするとしてもよ
いし、警報を発して操作をやり直すようにしてもよい。
【0026】上記の印加電圧の変化による判定は、試験
片の有無ばかりでなく、サンプルが既に点着されている
か否か、またそのサンプルの量が適切か否かについても
適用できる。考え方は上記と同様であり、サンプルが点
着されていれば、変化率が大きくなり、サンプル量が必
要量以下ならば、所定の変化値に達しないのでそれも判
定できるのである。
【0027】尚、上記各例はアンテナ13を試薬層8c
或いは導電体8dに接触させた場合を示したものである
が、アンテナ13をこれらに接近させた状態の場合に距
離にもよるが、iやmの部分に、接触させた場合より少
ないが幾分か(1〜3割程度)の電圧の変化が生じる。
この僅かの変化を検知して、同様に測定時間計時のスタ
ート時点とすることもできる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の反射率測
定方法は、発振回路から供給される高周波を放射するア
ンテナを試験片の試薬層自体或いはその近傍に接触或い
は接近させておき、試薬層に血液試料を点着したことに
よる発振回路の消費電流の変化を検出して、サンプルの
供給と同時に測定時間の計時を自動スタートするもので
ある。
【0029】従って、従来のLEDの点滅を多様する自
動スタート方式の測定方法と異なりサンプル点着を検出
するための消費電力が桁違いに少なくなる。また、LE
Dの点滅自体も較正時を含めて2回程度と極めて少な
く、1回の測定に要する電力量はごく僅かである。従っ
て、電気容量は少ないが容積がJバッテリーとは比較に
ならないほど小さいコイン型リチウム電池でも、数万回
を越える測定に耐えるほか、測定装置全体が小型軽量に
なり、例えば、携帯用血糖測定装置に利用した場合、測
定時間計時の自動スタート方式としては極めて優れたも
のである。
【0030】また、サンプル穴の周囲部分に導電体を設
けた試験片を用い、この導電体に発振回路に連なるアン
テナを接触させると、試薬層の基材が高分子膜その他吸
水性に劣る物質から構成されるものであっても、正確に
サンプル点着を検出し、測定時間計時の自動スタートに
誤差を生じさせない効果がある。
【0031】次に、本発明の反射率測定装置は、発振回
路に連なるアンテナを、試験片に設けた試薬層或いは導
電体に接近或いは接触させる状態で、特定物質の濃度測
定用試験片を挿入する測光部に配設したものである。従
って、極めて簡単な構造でサンプルの点着状態の検知が
容易にできコストもあまりかからないうえ、消費電力が
大幅に減少するためバッテリーの容量が少なくても長期
間の使用に耐え、且つ装置が小型、軽量になる等優れた
効果を奏するものである。
【0032】しかも、本発明のアンテナは血液その他の
汚れが付着しても、その状態のままでのアンテナに対す
る負荷の変化を捕らえるため、検出感度等が低下するこ
ともないし、発振回路自体の故障もなく、該部分でのメ
ンテナンスは必要としない利点も有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる反射率測定装置の1例を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に使用する試験片の1例を示すもので、
(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図であ
る。
【図3】反射率測定装置の測光部の1例を模式的に示す
断面図である。
【図4】測光部におけるアンテナと試験片の位置関係の
例を示す概略斜視図である。
【図5】高周波発振回路図の1例を示す。
【図6】発振回路強度特性の1例を示すグラフである。
【図7】試験片の他の例を示す底面図である。
【図8】図7に示す試験片を用いて、指で直接全血を点
着した場合の発振回路強度特性の1例を示すグラフであ
る。
【図9】図7に示す試験片を用いて、ピペットで全血を
滴下した場合の発振回路強度特性の1例を示すグラフで
ある。
【図10】試験片の更に他の例を示す底面図である。
【符号の説明】
1 反射率測定装置(携帯型血糖測定装置) 3 測光部 31 測定台 32 LED 33 サンプル側フォトセンサー 34 リファレンス側フォトセンサー 4 バッテリー 6 CPU 8 試験片 8a 試験片台 8b サンプル穴 8c 試薬層 8d 導電体 13 アンテナ 14 コイル 15 高周波発振回路 16 入力部 17 検出部 18 試験片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体試料中の特定成分の濃度を求めるた
    めの試験片の呈色度を求めるためのものであって、発振
    回路から供給される高周波を放射するアンテナを試験片
    の試薬層自体に接触或いは接近させておき、試薬層に試
    料を点着したことによる発振回路の消費電流の変化を検
    出して、試料の供給と同時に測定時間の計時を自動スタ
    ートすることを特徴とする反射率測定方法。
  2. 【請求項2】 サンプル穴の周囲部分に導電性物体を設
    けた試験片を用いるものである請求項1記載の反射率測
    定方法。
  3. 【請求項3】 液体試料中の特定成分の濃度を求めるた
    めの試験片の呈色度を求めるためのものであって、発振
    回路に連なるアンテナを、試験片に設けた試薬層或いは
    導電体に接近或いは接触させる状態で、試験片を挿入す
    る測光部に、配設したことを特徴とする反射率測定装
    置。
JP10813495A 1994-04-15 1995-04-06 反射率測定方法及び装置 Pending JPH07333152A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10813495A JPH07333152A (ja) 1994-04-15 1995-04-06 反射率測定方法及び装置

Applications Claiming Priority (3)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009103725A (ja) * 2002-11-26 2009-05-14 F Hoffmann-La Roche Ag 体液検査装置

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