JPH0733271B2 - セメント混和材およびそれを用いたセメント組成物 - Google Patents

セメント混和材およびそれを用いたセメント組成物

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JPH0733271B2
JPH0733271B2 JP2238689A JP23868990A JPH0733271B2 JP H0733271 B2 JPH0733271 B2 JP H0733271B2 JP 2238689 A JP2238689 A JP 2238689A JP 23868990 A JP23868990 A JP 23868990A JP H0733271 B2 JPH0733271 B2 JP H0733271B2
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    • C04B18/00Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、セメント混和材およびそれを用いた高強度モ
ルタルや高強度コンクリートといったセメント組成物に
関する。
〈従来の技術〉 従来の高強度モルタルは、30%程度の水セメント比のセ
メントペーストに適量の細骨材とシリカフュームとを混
合したものが知られている。また、更にそのようなモル
タルに粗骨材を適量混合した高強度コンクリートが知ら
れている。
ところが、シリカフュームを混合した従来のものは、そ
のシリカフュームに起因して粘性が高くなる。そのため
型枠内に打設したときの流動性が悪くなり施工性に欠け
る欠点があった。
また、シリカフュームは、セメントの1/100程度の粒径
の超微粒子であるために、そのまま使用すると飛散して
取り扱いにくく、一般的に顆粒状にして使用されてい
る。その結果、練り混ぜ時間の不足によっては分散性が
悪くて所要の品質が得られず、また、品質を確保するた
めには練り混ぜ時間を延長するなどの対策が必要で、工
期が長くなる欠点があった。
一方、特開昭63−25256号公報に示されているように、
セメントベースの材料に含有するガラス繊維に対する耐
アルカリ性を高めるとともに強度を向上するために、混
和材として、アルミナとシリカを主成分とするメタカオ
リンを添加するものがある。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、前述公知例によれば、カオリナイトを70
0〜900℃で熱処理して得るものであり、通常、そのよう
なメタカオリンでは、微粒子の粒子径に大きなバラツキ
があり、0.5μm未満のものや8μmを越える粒子径の
ものが多数混在している。粒子径が0.5μm未満のもの
では、比表面積が大きく、それに伴って吸水性も増大す
る傾向にあることから低水セメント比のときには減水剤
を多量に使用しなければならず、高価になる欠点があ
る。また、前述同様に、練り混ぜに時間を要して工期が
長くなる欠点がある。一方、粒子径が8μmを越える粗
大粒子が混入していると、コンクリート中での充填性が
悪くて強度を向上できないなど、所要の品質を確保でき
ない欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、請求項第(1)項の発明は、高強度モルタルや高強
度コンクリートといったセメント組成物を得る上で、高
い強度の発現はもとより、施工性からは粘性が低くて流
動性に富み、また、品質については練り混ぜ時間の多少
などによる影響の少ない安定性に優れたものを得ること
のできるセメント混和材を提供できるようにすることを
目的とし、そして、請求項第(2)項の発明は、そのセ
メント混和材を適量用いることにより、高い強度を早期
に発現できるとともに乾燥による収縮が少なく、高品質
で高強度なセメント組成物が得られるようにすることを
目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、上述のような目的を達成するために、請求項
第(1)項の発明に係るセメント混和材として、天然カ
オリン、ハロイサイトおよび合成カオリンより成る群か
ら選ばれた少なくともひとつの物質を630〜870℃でか焼
し、シリカ/アルミナの組成比が1.1〜1.3の非晶質部分
を主体とし、全粒子の径が8μm以下で平均粒子径が0.
5〜2.0μmになるように分級処理されて、2.45〜2.55の
比重を有するように調整したことを特徴としている。
また、請求項第(2)項の発明に係るセメント組成物と
して、天然カオリン、ハロイサイトおよび合成カオリン
より成る群から選ばれた少なくともひとつの物質を630
〜870℃でか焼し、シリカ/アルミナの組成比が1.1〜1.
3の非晶質部分を主体とし、全粒子の径が8μm以下で
平均粒子径が0.5〜2.0μmになるように分級処理され
て、2.45〜2.55の比重を有するように調整したセメント
混和材を、セメントに対する内割重量比で5〜30%添加
し、それに細骨材、減水剤および水を混合したことを特
徴としている。
セメント混和材の出発原料としては、天然カオリン、ハ
ロイサイトおよび合成カオリンのうちのいずれかひとつ
を単独で、または、それらの2種あるいは3種を混合し
て用いる。
天然カオリンは、天然に産出する代表的な粘土鉱物で正
確にはカオリナイトと称される。Al2Si2O5(OH)4の化学
式で表され、その理論値は、アルミナ(Al2O3)39.5
%、シリカ(SiO2)46.5%、水(H2O)14.0%である。
結晶系は単斜晶系であり、電子顕微鏡下において六角板
状の粒子形態をなしている。熱的性質としては、100℃
すぎに付着水分の脱水による吸熱ピークを示し、水酸基
OHの形で含まれる水が600℃前後に大きな吸熱ピークを
つくって脱水する。
この水酸基OHの脱水が終わった後メタカオリンと呼ばれ
る非晶質な状態になり、その後900〜1000℃に発熱ピー
クが現れる。
商業的カオリンの製造は、カオリン鉱床において表土が
取り除かれ、カオリン層より原料カオリンが採鉱され、
石英、雲母など他の不純物が除去される。この最初の精
製工程後のカオリンはスラリー化されて精製工場に送ら
れ、水洗工程を経て脱水、乾燥し第1次の製品となる。
また、白色度、不透明度、電気絶縁特性、強度ならびに
耐久性を高めるため、水平型、垂直型焼成キルンで焼成
されて最終製品となる。
ハロイサイトは、天然に産出する代表的な粘土鉱物でカ
オリン族に含まれるが、過剰の水分を含有し、結晶度が
低いものである。Al2Si2O5(OH)4・2H2Oの化学式で表さ
れるが、天然において乾燥すれば中間の水和状態を経て
層間に殆ど水を含まない状態に変化する。結晶系は単晶
系であり、電子顕微鏡下においては細長い管状の粒子形
態をなしている。熱的性質としては、100℃ずぎに層間
水の脱水による吸熱ピークを示し、水酸基OHの形で含ま
れている水が550℃前後に大きな吸熱ピークをつくって
脱水する。
合成カオリンは、アルミニウムとケイ素を含む溶液から
種々の水蒸気圧下で150〜450℃で合成される方法や、低
温(室温)での溶液混合による共沈法、Al−有機物錯体
分解法や、天然の鉱物を用いた水熱条件下での合成など
の方法でカオリン鉱物が合成される。このようなカオリ
ンまたはメタカオリン中の珪素分およびアルミニウム分
をそれぞれシリカ(酸化珪素:SiO2)およびアルミナ
(酸化アルミニウム:Al2O3)として分析された値(重
量%)の比を本発明ではシリカ/アルミナの組成比で表
す。そして、このシリカ/アルミナの組成比が1.1〜1.3
である。組成比が1.1未満では、アルミナが多くてセメ
ントの硬化に遅延を持たらすなど、所要の品質が得られ
ない不都合があり、一方、組成比が1.3を越えると、強
度の発現効果が少ないなど、所要の品質が得られない不
都合がある。
上記混和材のか焼温度は、630〜870℃で制御している。
この理由は、か焼温度が630℃未満では、分子構造を維
持していて非晶質な成分の割合が低く、したがってポゾ
ラン反応が起こりにくく、一方、か焼温度が870℃を越
えると、分子構造が崩れて結晶転移が発生し、再結晶し
て別の鉱物に変化し、したがって、非晶質な成分の割合
が低くなってポゾラン反応が起こりにくいからである。
このか焼温度630〜870℃が、カオリンの脱水、焼成過程
におけるポゾラン反応活性の高い非晶質部分を得るため
の最適温度である。
上記混和材は、全粒子の径が8μm以下で平均粒子径が
0.5〜2.0μmになるように分級処理される。粒子径が8
μmを越える粗大粒子が混入していると、前述したよう
に、コンクリート中での充填性が悪くて強度を向上でき
ないからである。
一方、平均粒子径が0.5μm未満では、前述したよう
に、低水セメント比のときに減水剤の使用量が増大し、
更に混練しづらい問題がある。また、2.0μmを越える
と、強度を十分に発現できない問題がある。
また、上記混和材の比重が2.45〜2.55になるように調整
する。比重が2.45未満では、アルミナが多くなって硬化
遅延を持たらすなどの不都合があり、一方、比重が2.55
を越えるとシリカ/アルミナ比に影響を及ぼして強度発
現効果が無い。
上記混和材をセメントに添加する場合は、セメントに対
する内割重量比で5〜30%添加する。55未満では効果が
小さい。一方、30%を越えると強度発現効果が低下する
からである。したがって、好ましくは、10〜20%であ
る。
骨材としては、一般の砂や砂利、砕石、砕砂とか、更に
は、珪石、黄鉄鉱、赤鉄鉱、磁鉄鉱、黄玉、ローソン
石、コランダム、フェナサイト、スピネル、緑柱石、金
緑石、電気石、花崗岩、紅柱石、十字石、ジルコン、焼
成ボーキサイト、炭化硅素、炭化タングステン、フェロ
シリコンナイトライド、窒化硅素、溶融シリカ、電融マ
グネシア、立方晶窒化硅素、鉄粉、鉄球、重焼バンドケ
ツ岩、長城石、溶融アルミナなどの硬質骨材を使用でき
る。
減水剤としては、ナフタリンスルホン酸ホルムアルデヒ
ド縮合物の塩、メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮
合物の塩、高分子リグニンスルホン酸塩およびポリカル
ボン酸塩などを主成分とするものが使用できる。
セメントとしては、普通、早強、超早強、白色、耐硫酸
塩などの各種ポルトランドセメント、更には、高炉スラ
グ、フライアッシュなどを混合した混合セメントなどが
使用できる。
〈作用〉 種々実験の結果、上述のように、か焼温度、シリカ/ア
ルミナの組成比、全粒子の最大径、平均粒子径、比重そ
れぞれを調整精製したセメント混和材を用いることによ
り、その粘性が比較的低いにもかかわらず、高強度モル
タルや高強度コンクリートといったセメント組成物にお
いて、混和材としてシリカフュームを用いた場合と同様
に十分な強度を発現でき、かつ、高い強度を早期に発現
できるとともに乾燥による収縮を低減できることを見出
すに至った。
〈実施例〉 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
実施例のセメント混和材 最初に、原料であるカオリンを水とトリポリリン酸ソー
ダなどの分散剤とに混合してカオリン・スラリーを調製
する。
次いで、比重分離と遠心分離とによって分級処理し、平
均粒子径が1〜2μmになるように調製するとともに不
純物を除去する。
その後に摩砕処理し、全ての粒子径が8μm以下で、か
つ、平均粒子径が0.5〜2μmになるように分級処理す
る。
しかる後に、脱水して乾燥処理してから、630〜870℃の
温度範囲にコントロールしてか焼処理し、アルミナおよ
びシリカを主成分とするとともに、シリカ/アルミナの
組成比が1.1〜1.3で2.45〜2.55の比重を有するセメント
混和材を精製する。
次に、上記セメント混和材および比較例の非晶化の度合
いを検証するために行ったX線回折の試験結果について
説明する。
実施例のセメント混和材としては、上述のものを用い、
そして、比較例のセメント混和材としては、下記の第1
比較例および第2比較例のものを用いた。
第1比較例のセメント混和材 上述実施例のセメント混和材の出発原料であるカオリン
を用いた。
第2比較例のセメント混和材 上述実施例のセメント混和材としてのカオリンのか焼処
理を行わずに、単に、900〜1000℃において焼成処理し
たものを用いた。
そして、上記実施例、第1比較例および第2比較例それ
ぞれのセメント混和材を等量(500mg)、アルミニウム
の試料ホルダーに詰め、粉末X線回折法(反射法)で測
定し、縦軸にX線強度をとり、一方、横軸にX線回折角
(2θ=180°)をとったところ、順に、第1図の
(a)、(b)および(c)を示すグラフを得た。
測定条件は次の通りである。
(1)X線発生装置 理学電機社製:RU-200B(回転対陰極型) X線源:CuKα線 湾曲結晶モノクロメータ(グラファイト)使用 (2)ゴニオメータ 理学電機社製:2155D型 スリット系:1.0°‐0.15mm-1.0° 検出器:シンチレーションカウンター (3)計数記録装置 理学電機社製:RAD-B型 上記結果から、実施例のセメント混和材では、第1およ
び第2比較例のいずれよりも回折ピークが小さく、しか
も、散漫な散乱の強度が高く、非晶化の程度が強く、セ
メント混和材として用いたときに、ポゾラン反応を起こ
しやすくなっていることが明らかである。
次に、モルタルの実施例および比較例について説明す
る。
実施例のモルタル 上述のようにして調整精製したセメント混和材に、セメ
ントとしての普通ポルトランドセメントと、骨材として
の豊浦産標準砂とを15秒間空練りして混合した後に、高
性能減水剤としてのチューポールHP−8改(竹本油脂社
製)と水とを混合し、30秒間攪拌してからかき落とし、
最終的に120秒間攪拌してモルタルの供試体を得た。上
記空練りおよび攪拌は、いずれもオムニミキサーを使用
した。
第1比較例のモルタル 上述実施例からセメント混和材を無くし、上述実施例と
同様にしてモルタルの供試体を得た。
第2比較例のモルタル 上述第1比較例のものにセメント混和材としてアイスラ
ンド産のシリカフュームを混合し、上述実施例と同様に
してモルタルの供試体を得た。
上記実施例のセメント混和材および第2比較例のシリカ
フュームそれぞれの組成比としては、表−1の通りであ
る。
また、モルタルの調合としては、表−2に示す通りであ
る。
上述モルタルの各供試体を用いて、まだ固まらないモル
タルの性質として、空気量(%:JIS A 1128の方法に準
拠)、温度(℃:棒状温度計で測定)およびフロー値
(mm:JIS R 5201の方法に準拠)それぞれを測定すると
ともに、材令1週、4週、8週それぞれでの圧縮強度
(kgf/cm2)を測定した。
その測定結果を表−3に示す。
また、上述した減水剤の使用量、流動性(フロー値)お
よび圧縮強度それぞれを比較したグラフを第2図、第3
図および第4図それぞれに示す。
上記結果から、本発明に係る高強度モルタルは、第1お
よび第2比較例のいずれよりも、高い強度を早期に発現
できるとともに、高い圧縮強度を得られることが明らか
である。また、セメント混和材を添加しているにもかか
わらず、流動性に優れている。
なお、セメント混和材としてシリカフュームを使用した
第2実施例のものの強度が混和材を使用しない第1比較
例のものよりも低いのは、攪拌条件を同じにしたためで
あり、顆粒状のシリカフュームの粉砕が不十分であるた
めと考えられる。即ち、粉砕を十分に行えば、実施例に
近い強度が得られるものと推定される。
次いで、高強度コンクリートについて説明する。
コンクリートの実施例 上述のようにして調整精製したセメント混和材と、セメ
ントとしての普通ポルトランドセメントと、細骨材とし
ての男木島沖海砂(70%)と赤穂産砕砂(30%)との混
合砂(比重:2.55、粗粒率:2.17)と、粗骨材としての赤
穂産砕石(比重:2.63)とを15秒間空練りして混合した
後に、高性能減水剤としてのチュポールHP−8改(竹本
油脂社製)と水とを水セメント比30%で混合し、30秒間
攪拌してからかき落とし、最終的に120秒間攪拌して2
個のコンクリートの供試体(後述するNO.1a、1b)を得
た。セメント混和材の添加量は、セメントに対する内割
で15%である。上記空練りおよび攪拌は、いずれも1軸
パン型ミキサーを使用した。
コンクリートの比較例1 上述実施例からセメント混和材を無くし、上述実施例と
同様にして2個のコンクリートの供試体(後述する供試
体NO.2a、2b)を得た。
コンクリートの比較例2 上述比較例1のものにセメント混和材としてアイスラン
ド産のシリカフュームを混合し、上述実施例と同様にし
て2個のコンクリートの供試体(後述する供試体NO.3
a、3b)を得た。
コンクリートの比較例3 上述比較例1のものにセメント混和材としてメタカオリ
ン(全粒子のうちで粒子径が8μmを越えるものが15〜
20%含有されている)を混合し、上述実施例と同様にし
てコンクリートの供試体(後述する供試体NO.4)を得
た。
コンクリートの比較例4 上述比較例1のものにセメント混和材として平均粒子径
が5μmのシリカ微粉末を混合し、上述実施例と同様に
してコンクリートの供試体(後述する供試体NO.5)を得
た。
コンクリートの比較例5 上述比較例1のものに、セメント混和材として、前述実
施例におけるか焼処理に代えて単に焼成処理したセメン
ト混和材を混合し、上述実施例と同様にしてコンクリー
トの供試体(後述する供試体NO.6)を得た。
上記実施例と比較例の2、3、4および5のセメント混
和材それぞれの組成比としては、表−4の通りである。
上記実施例と比較例1、2、3、4および5それぞれの
コンクリートの調合としては、表−5の通りである。
上述コンクリートの各供試体を用いて、まだ固まらない
コンクリートの性質として、高性能減水剤の使用量、ス
ランプ値(cm)、空気量(%:JIS A 1128の方法に準
拠)、温度(℃:棒状温度計で測定)およびフロー値
(mm)それぞれを測定した。
その測定結果を表−6に示す。また、比較例5の供試体
を除いた各供試体それぞれにおいて、スランプ値が19cm
となるようにした場合における高性能減水剤の平均使用
量を比較したグラフを第5図に示し、かつ、スランプ値
が19cmとなるようにした場合における流動性を比較した
グラフを第6図に示す。これらのグラフにおいて、実施
例、比較例1および比較例2それぞれでは、二種の値を
平均化した値に基づいて補正した値を示し、比較例3お
よび比較例4それぞれでは、表中の値に基づいて補正し
た値を示しており、その値はそれぞれ下記の通りであ
る。
減水剤の使用量 実施例:1.71、比較例1:1.13、比較例2:2.79 比較例3:1.95、比較例4:1.38、比較例5:1.90 流動性 実施例:361、比較例1:375、比較例2:314、比較例3:29
9、比較例4:335、比較例5:530 上記表−6中の減水剤は、セメント重量に対する百分率
(%)で示している。
また、各供試体についての最高温度に達する材令(日)
を調べたところ、次の通りであった。
1a;11:25、1b;11:00、2a;13:15、2b;12:30、3a;15:20,3
b;14:00、4;13:35、5;15:30、6;14:00 更に、各供試体の材令1週、4週それぞれでの圧縮強度
(kgf/cm2)、ならびに、材令1週、4週、8週、3カ
月、6カ月、8カ月それぞれでの乾燥収縮率(×10-6
について測定したところ、表−7の(a)および(b)
に示す結果を得た。また、比較例5を除いた各供試体の
圧縮強度を比較したグラフを第7図に、そして、乾燥収
縮の変化度合いを比較したグラフを第8図にそれぞれ示
し、実施例の供試体についての圧縮強度とセメント水比
(C/W)との関係を示したグラフを第9図に示す。
圧縮強度を比較したグラフにおいて、実施例、比較例1
および比較例2それぞれでは、二種の値を平均化した値
を示している。また、乾燥収縮の変化度合いを比較した
グラフにおいて、実施例では1aの値に、比較例1では2a
の値に、そして、比較例2では3aの値にそれぞれ基づい
て示している。
以上の結果から、本発明の実施例に係る供試体は、比較
例1、2、3、4および5のいずれに比べても高い圧縮
強度を早期に発現でき、施工性に富むことが明らかであ
り、また、乾燥収縮率が小さく、乾燥に伴いひび割れが
少なく品質を向上できることが明らかであった。
また、本発明の混和材を用いたコンクリートにおいて、
その水セメント比とセメントに対する添加率(内割重量
比での百分率で示す)を変えて、その圧縮強度を測定し
たところ、表−8に示す結果が得られた。また、実施例
の供試体について、水セメント比25%でのセメント混和
材混入率と圧縮強度との関係を示したグラフを第10図に
示し、更に、水セメント比35%でのセメント混和材混入
率と圧縮強度との関係を示したグラフを第11図に示す。
この結果から、セメント混和材のセメントに対する添加
率は、5〜30%の範囲で実用でき、また、10〜20%の範
囲で好適に実施例できると推定される。
次に、本発明に係るセメント混和材によってコンクリー
トの強度を増進できるメカニズムを推定するために行っ
た実験結果について説明する。
セメント混和材としては、前述実施例のセメント混和
材、シリカフューム、および、単に焼成処理しただけの
前述第2比較例のセメント混和材それぞれを用い、各セ
メント混和材1gに水酸化カルシウムCa(OH)21gと擬似ブ
リージング水30gとを加え、超音波で5分間分散して試
料を調製し、各調製試料を1週間に1回の割合で振動
し、試料が完全にゲル化した2カ月後に、前述したのと
同じ粉末X線回折法によって反応生成物の同定を行い、
第12図に示す結果を得た。また、電子顕微鏡(倍率:500
0倍)による形態観察を行ったところ、第13図に示す結
果を得た。
上述擬似ブリージング水は、セメントのブリージング水
の分析値を基にして得た組成比にしたがい、水酸化ナト
リウムNaOH3.65g、水酸化カリウムKOH8.02g、水酸化カ
ルシウムCa(OH)21.27gを1の水に溶解して調製した。
そして、上述した実施例のセメント混和材、シリカフュ
ーム、および、単に焼成処理しただけの前述第2比較例
のセメント混和材それぞれ1gにセメント1gと水30gとを
加え、上述の場合と同様に2カ月後に、粉末X線回折法
によって反応生成物の同定を行ったところ、第14図に示
す結果を得た。
この実験の結果、実施例試料、シリカフューム試料およ
び第2比較例試料それぞれについて、次のようなことが
あきらかであった。
実施例試料:第12図(a)および第14図(a)に示され
るように、ポゾラン反応と同時に、エトリンガイト生成
のような結晶反応が発生しており、また、第13図(a)
に見られるように、再結晶によって新たな結晶が発生し
ている。
シリカフューム試料:第12図(b)および第14図(b)
に示されるように、ポゾラン反応しか発生していず、ま
た、第13図(b)に見られるように、新たな結晶の発生
は無い。
第2比較例:第12図(c)および第14図(c)に示され
るように、ほとんどがポゾラン反応であり、また、第13
図(c)に見られるように、シリカフューム試料に比べ
て形態変化はあるものの、新たな結晶の発生は無い。
これらのことから、本発明によれば、ポゾラン反応と、
エトリンガイト生成のような結晶反応との同時的な発生
により、初期に強度を向上でき、また、再結晶による新
たな結晶の発生により、乾燥による収縮を低減できるよ
うになったと推定される。
また、別途、実施例2ないし5、比較例6ないし16の高
強度コンクリートを用いて行った割裂引張試験および圧
縮強度試験の結果について説明する。
割裂引張試験は、JIS A 1113に準拠し、圧縮試験機(JI
S B 7733に準拠)の上下の加圧板間に隙間ができないよ
うに供試体を設置し、衝撃を与えないように一様に荷重
を加え、供試体が破壊するまでに示された圧縮試験機の
最大荷重(単位:kgf/cm2)を読み取った。
各供試体としは、割裂引張試験用として3個、圧縮強度
試験用として、材令4日用を3個、材令7日用を5個、
材令28日用を5個それぞれ準備した。但し、実施例5お
よび比較例16それぞれについては、材令7日用および材
令28日用のいずれをもそれぞれ3個準備した。
コンクリートの実施例2 前述実施例のようにして調整精製したセメント混和材13
2kg/m3と、セメントとしての普通ポルトランドセメント
530kg/m3と、細骨材としての本島沖海砂(70%)と段戸
産砕砂(30%)との混合砂(比重:2.58、粗粒率:3.03)
604kg/m3と、粗骨材としての段戸産砕石(比重:2.63)9
76kg/m3とを15秒間空練りして混合した後に、高性能減
水剤(竹本油脂社製)と水165kg/m3とを水セメント比25
%で混合し、30秒間攪拌してからかき落とし、最終的
に、120秒間攪拌してコンクリートの実施例2の供試体
(後述するNO.18)を得た。なお、粗骨材の最大粒径は2
0mm、混和材混入率は20%、全骨材に対する細骨材の割
合である細骨材率(s/a)は38.7%、そして、減水剤の
混合率はセメント重量の1.2%である。セメント混和材
の添加量は、セメントに対する内割で20%である。上記
空練りおよび攪拌は、いずれも1軸パン型ミキサーを使
用した。
コンクリートの実施例3 セメント混和材の量を99kg/m3、普通ポルトランドセメ
ントの量を563kg/m3として、混和材混入率を15%、減水
剤の混合率をセメント重量の1.0%とした以外は、前述
実施例2と同様にしてコンクリートの実施例3の供試体
(後述するNO.19)を得た。
コンクリートの実施例4 セメント混和材の量を66kg/m3、普通ポルトランドセメ
ントの量を530kg/m3として、混和材混入率を10%、減水
剤の混合率をセメント重量の0.95%とした以外は、前述
実施例2と同様にしてコンクリートの実施例4の供試体
(後述するNO.20)を得た。
コンクリートの実施例5 セメント混和材の量を54kg/m3、普通ポルトランドセメ
ントの量を306kg/m3、細骨材としての赤穂産砕砂(70
%)と本島沖海砂(30%)との混合砂(比重:2.56、粗
粒率:2.03)を791kg/m3、粗骨材としての赤穂産砕石
(比重:2.63)を914kg/m3、単位水量を180kg/m3とし、
水セメント比を50%、全骨材に対する細骨材の割合(s/
a)を46.4%、そして、減水剤の混合率をセメント重量
の1.45%とした以外は、前述実施例3と同様にしてコン
クリートの実施例5の供試体(後述するNO.25)を得
た。
コンクリートの比較例6 セメント混和材としてシリカフューム99kg/m3を用い、
減水剤の混合率をセメント重量の1.8%とした以外は、
前述実施例3と同様にしてコンクリートの比較例6の供
試体(後述するNO.11)を得た。
コンクリートの比較例7 セメント混和材としてシリカフューム116kg/m3を用い、
かつ、普通ポルトランドセメントの量を659kg/m3、細骨
材の量を537kg/m3、単位水量を155kg/m3とし、水セメン
ト比を20%、全骨材に対する細骨材の割合(s/a)を35.
9%、そして、減水剤の混合率をセメント重量の2.0%と
した以外は、前述実施例3と同様にしてコンクリートの
比較例7の供試体(後述するNO.12)を得た。
コンクリートの比較例8 粗骨材として赤穂産砕石(比重:2.63)を用いた以外
は、前述実施例7と同様にしてコンクリートの比較例8
の供試体(後述するNO.13)を得た。
コンクリートの比較例9 細骨材の量を586kg/m3、粗骨材の量を927kg/m3とし、か
つ、粗骨材の最大粒径を15mm、全骨材に対する細骨材の
割合(s/a)を39.2%とした以外は、前述実施例7と同
様にしてコンクリートの比較例9の供試体(後述するN
O.14)を得た。
コンクリートの比較例10 セメント量を620kg/m3、細骨材の量を632kg/m3、粗骨材
の量を878kg/m3、シリカフュームの量を155kg/m3とし、
かつ、粗骨材の最大粒径を10mm、混和材混入率を20%、
全骨材に対する細骨材の割合(s/a)を42.3%、減水剤
の混合率をセメント重量の2.7%とした以外は、前述実
施例7と同様にしてコンクリートの比較例10の供試体
(後述するNO.15)を得た。
コンクリートの比較例11 セメント量を659kg/m3、シリカフュームの量を116kg/m3
とし、かつ、混和材混入率を15%、減水剤の混合率をセ
メント重量の2.5%とした以外は、前述実施例10と同様
にしてコンクリートの比較例11の供試体(後述するNO.1
6)を得た。
コンクリートの比較例12 混和材混入率を10%、減水剤の混合率をセメント重量の
2.2%とした以外は、前述実施例11と同様にしてコンク
リートの比較例12の供試体(後述するNO.17)を得た。
コンクリートの比較例13 混和材として、メタカオリンをコーティング処理したセ
メント混和材を混合し、かつ、減水剤の混合率をセメン
ト重量の1.1%とし、前述実施例3と同様にしてコンク
リートの比較例13の供試体(後述するNO.21)を得た。
コンクリートの比較例14 混和材として、シリカフュームと前述実施例の混和材そ
れぞれを混入率10%ずつ混合し、かつ、減水剤の混合率
をセメント重量の1.05%とし、前述実施例3と同様にし
てコンクリートの比較例14の供試体(後述するNO.22)
を得た。
コンクリートの比較例15 セメント混和材としてシリカフューム135kg/m3を用い、
かつ、普通ポルトランドセメントの量を763kg/m3、細骨
材の量を456kg/m3、粗骨材の量を927kg/m3、単位水量を
159kg/m3とし、水セメント比を17.7%、全骨材に対する
細骨材の割合(s/a)を31.9%、そして、減水剤の混合
率をセメント重量の4.0%とした以外は、前述実施例3
と同様にしてコンクリートの比較例15の供試体(後述す
るNO.23)を得た。
コンクリートの比較例16 セメント混和材を用いず、普通ポルトランドセメントの
量を360kg/m3、細骨材としての赤穂産砕砂(70%)と本
島沖海砂(30%)との混合砂(比重:2.56、粗粒率:2.0
3)を791kg/m3、粗骨材としての赤穂産砕石(比重:2.6
3)を914kg/m3、単位水量を180kg/m3とし、水セメント
比を50%、全骨材に対する細骨材の割合(s/a)を46.4
%、そして、減水剤の混合率をセメント重量の1.1%と
した以外は、前述実施例3と同様にしてコンクリートの
比較例16の供試体(後述するNO.24)を得た。
上述実施例2ないし5、比較例6ないし16の材令4週に
おける高強度コンクリートの供試体を用いて割裂引張試
験を行った結果、表−9の(1)、(2)および(3)
に示す結果を得た。
上記表−9中、σは標準偏差を示している。また、実施
例2の測定結果における*印は、その供試体あるいは測
定結果に不備があったのでは無いかと推測されることを
示している。そのため、割裂引張試験の平均値として、
その不備のあったものを除いた値と含んだ値の二種を示
した。
わかりやすくするために、水セメント比が25%である比
較例6と実施例2ないし4の割裂引張強度を比較したグ
ラフを第15図に示した。
また、上述実施例2ないし5、比較例6ないし16の高強
度コンクリートの供試体を用いて圧縮強度試験を行った
結果、表−10(1)、(2)、(3)、(4)および
(5)に示す結果を得た。
上記表−10中、σは標準偏差を示している。また、測定
値の測定結果に下線を引いているものは、その供試体あ
るいは測定結果に不備があったのでは無いかと推測され
ることを示している。そのため、平均値として、その不
備のあったものを除いた値と含んだ値の二種を示すとと
もに、不備のあったものを含んだ値のものに下線を引い
ている。
これらの割裂引張試験および圧縮強度試験それぞれの結
果から、それぞれ水セメント比を同一にした場合にあっ
て、実施例2ないし5のものでは、比較例に比べ、良好
な流動性を有しながら、割裂引張試験および圧縮強度の
いずれをも向上できていることが明らかであった。
詳述すれば、強度を高めるために水セメント比を30%以
下まで低下した場合に、セメント混和材を混入しなけれ
ば練ることができなくなる。ところが、そのセメント混
和材として従来のシリカフュームを混入したものでは割
裂引張試験および圧縮強度を十分に高くできなかった。
この点を本発明のセメント混和材を用いることによって
改善できるようになったのである。
本発明に係るセメント混和材を用いた構築した構造体は
もちろんのこと、PC板においても、極めて高強度で高品
質のものを得ることができる。
〈発明の効果〉 本発明によれば、粒子径にバラツキが無く、粘性が低く
て膠着能力が無いために流動性が高く、また、攪拌しや
すいために、短い練り混ぜ時間でも良好に混合できて練
り混ぜ時間の多少による影響を受けにくく、型枠内に迅
速かつ容易に打設でき、更に、安定した品質のものを得
ることができるようになった。
また、流動性が高いために、充填性を向上できるととも
にコンクリート表面の仕上げを容易良好に行うことがで
き、更に工期を短縮、圧縮強度ならびに乾燥収縮などの
品質の安定と向上も図ることができるようになった。
また、セメント混和材を用い、セメントに対する内割重
量比で5〜30%セメントに添加し、それに骨材、減水剤
および水を混合して得たセメント組成物としての高強度
モルタルは、高い強度を早期に発現できて施工性を向上
でき、かつ、乾燥収縮が少なく、安定した品質でもっ
て、より良好に強度を発現できる。この高強度モルタル
に粗骨材を混合して得たセメント組成物としての高強度
コンクリートにおいても同様である。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係るセメント混和材およびそれを用い
たセメント組成物の実施例を示し、第1図は、X線回折
角とX線強度との関係を示すグラフ、第2図は、減水剤
の使用量を比較したグラフ、第3図は、流動性を比較し
たグラフ、第4図は、圧縮強度を比較したグラフ、第5
図は、高性能減水剤の使用量を比較したグラフ、第6図
は、流動性を比較したグラフ、第7図は、圧縮強度を比
較したグラフ、第8図は、乾燥収縮の変化度合いを比較
したグラフ、第9図は、圧縮強度とセメント水比との関
係を示したグラフ、第10図は、水セメント比25%でのセ
メント混和材混入率と圧縮強度との関係を示したグラ
フ、第11図は、水セメント比35%でのセメント混和材混
入率と圧縮強度との関係を示したグラフ、第12図は、X
線回折角とX線強度との関係を示すグラフ、第13図
(a)は、実施例試料の結晶の構造の電子顕微鏡による
写真、第13図(b)は、シリカフューム試料の結晶の構
造の電子顕微鏡による写真、第13図(c)は、第2実施
例の試料の結晶の構造の電子顕微鏡による写真、第14図
は、X線回折角とX線強度との関係を示すグラフ、第15
図は、割裂引張強度を比較したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩清水 隆 大阪府南河内郡美原町木材通3丁目1番8 号 株式会社竹中工務店技術研究所大阪支 所内 (72)発明者 山下 昌洋 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 林 健二 大阪府大阪市北区天神橋1丁目2番7号 林化成株式会社内 (72)発明者 谷川 幸廣 大阪府大阪市北区天神橋1丁目2番7号 林化成株式会社内 (72)発明者 北野 尚男 大阪府大阪市阿倍野区播磨町3丁目1―6 ―205 (72)発明者 谷本 文男 京都府京都市上京区中立売通り室町西入参 丁町471番 室町スカイハイツ112号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然カオリン、ハロイサイトおよび合成カ
    オリンより成る群から選ばれた少なくともひとつの物質
    を630〜870℃でか焼し、シリカ/アルミナの組成比が1.
    1〜1.3の非晶質部分を主体とし、全粒子の径が8μm以
    下で平均粒子径が0.5〜2.0μmになるように分級処理さ
    れて、2.45〜2.55の比重を有するように調整したことを
    特徴とするセメント混和材。
  2. 【請求項2】天然カオリン、ハロイサイトおよび合成カ
    オリンより成る群から選ばれた少なくともひとつの物質
    を630〜870℃でか焼し、シリカ/アルミナの組成比が1.
    1〜1.3の非晶質部分を主体とし、全粒子の径が8μm以
    下で平均粒子径が0.5〜2.0μmになるように分級処理さ
    れて、2.45〜2.55の比重を有するように調整したセメン
    ト混和材を、セメントに対する内割重量比で5〜30%添
    加し、それに細骨材、減水剤および水を混合したことを
    特徴とするセメント組成物。
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