JPH0733265B2 - イオン交換処理炉 - Google Patents

イオン交換処理炉

Info

Publication number
JPH0733265B2
JPH0733265B2 JP1295328A JP29532889A JPH0733265B2 JP H0733265 B2 JPH0733265 B2 JP H0733265B2 JP 1295328 A JP1295328 A JP 1295328A JP 29532889 A JP29532889 A JP 29532889A JP H0733265 B2 JPH0733265 B2 JP H0733265B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
molten salt
glass plate
ion exchange
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1295328A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03159936A (ja
Inventor
浩之 根本
晃 平芳
隆 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP1295328A priority Critical patent/JPH0733265B2/ja
Publication of JPH03159936A publication Critical patent/JPH03159936A/ja
Publication of JPH0733265B2 publication Critical patent/JPH0733265B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガラス板をイオン交換処理するための溶融塩
炉の構造に関する。
〔従来の技術〕
ガラス板に対し、ガラス中に含まれるイオンとはイオン
半径の異なるイオンを、ガラス中イオンとの交換により
表面から拡散させて何らかの表面改質を行なう技術は、
イオン交換法として従来から知られている。
かかるイオン交換法は、平板マイクロレンズアレイ、屈
折率分布型ロッドレンズ、光導波路、化学強化ガラス等
の製造に用いられている。
本発明は、これらのうち特に平板マイクロレンズアレイ
の製造に適した方法であり、以下平板マイクロレンズア
レイについて説明する。
平板マイクロレンズアレイは、透明ガラス基板中に、屈
折率が基板よりも大な略半球状ないしは略半円柱状の微
小レンズ部を多数配列形成したレンズアレイであり、一
般には次のような方法で製造される。すなわち、ガラス
板の表面を、所定のレンズ配列パターンで小開口を設け
たイオン透過防止マスク材で被覆し、この被覆ガラス板
を、基板ガラスの屈折率を増大させる一価の陽イオンを
含む溶融塩例えば溶融した硝酸タリウム中に浸漬し、上
記マスク材の開口部を通してタリウム(Tl)イオンをガ
ラス中のアルカリイオンとの交換によって内部拡散させ
る。
ただし硝酸タリウムのみであると、基板ガラスに浸蝕を
生じる等の問題があるため、硝酸タリウムに硝酸ナトリ
ウム等の他の塩を加えた2成分以上の混塩を用いること
が望ましい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように2成分以上から成る混塩を用いてイオン交
換処理を行なった場合、次のような問題を生じる。
すなわち、硝酸タリウムと硝酸ナトリウムの混塩を例に
とると、前者の比重は5.5、後者の比重は2.3であって両
者で比重が大きく異なり、このため、時間の経過ととも
に硝酸ナトリウムがイオン交換処理炉の上部に集中し、
硝酸タリウムが下部に集中するという混塩の分離現象を
生ずる。
一方、ガラス基板中に形成される微小レンズの屈折率分
布は主としてタリウムイオンの濃度によって決まり、従
って、炉内に垂直に置かれたガラス基板の上部と下部と
では基板内に形成されるタリウムイオン濃度に差が生
じ、同一の基板内で場所によって光学特性が異なるレン
ズが形成されるという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
高温溶融塩を保持するイオン交換炉内に、内部に立姿勢
とした被処理ガラス板をその下辺部で保持するガラス板
載置部を有する内筒隔壁を設ける。この内筒隔壁は上下
端を開放し、外周壁との間に環状空間を残し、また底壁
との間に溶融塩流通空隙が残るような構造にする。そし
て、上記の内筒の上方(溶融塩内)には、外部から回転
駆動される撹拌羽根を設ける。この撹拌羽根は、内筒の
上端開口をほぼ塞ぐ位置、大きさに設けた内羽根と、内
筒外の環状空間部をほぼ塞ぐように設けた外羽根とから
成る二重構造とする。
そして内羽根と外羽根とで羽根の傾斜方向を互いに逆向
きに構成する。
すなわち、撹拌羽根を回転させたとき、外羽根は環状空
間部の溶融塩を下方に向けて送り、内羽根は内筒内の溶
融塩を上方に向けて送るように、回転方向に応じて各羽
根の傾斜方向を設定しておく。
〔作用〕
撹拌羽根のうち、外羽根によって溶融塩が良く混合され
た後、内筒下端から流入してガラス板表面と層流状態で
接触しつつ上昇し、再び内筒外環状部へと対流する。こ
のようにして、溶融塩はガラス板表面と接触する前に良
く混合され、また混合された後に、立姿勢で下辺部を保
持したガラス板にその浮力方向に沿った上昇流で接触す
るため、基板ガラス全面にわたりイオン交換条件が均一
化するとともに、ガラス板に振動等の悪影響を与えるこ
ともない。
〔実施例〕
以下本発明を図面に示した実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明に係るイオン交換処理炉を示す断面図で
ある。
1は容器状を成した炉外壁であり、その内部には2成分
以上の混塩から成る溶融塩2が収容されており、図外の
加熱装置によって高温に保持される。この外壁1で囲ま
れた炉内には、別途の内筒隔壁3が固設してある。
この内筒隔壁3は、上下端が開放されているとととも
に、中央部に比べて上下端付近の口径が拡大してある。
そして、外壁1と内筒隔壁3との間には、溶融塩の流路
となる環状空間4が形成されており、且つ内筒隔壁3の
下端と外壁底部との間には、内筒内へ溶融塩が無理なく
流入し得るだけの空隙が設けてある。
上記のような状態で、内筒隔壁3は炉内に接続部材5を
介して固定されている。内筒隔壁3内の上下方向ほぼ中
央部には、多数枚のイオン交換処理ガラス板6を立姿勢
で保持する保持具7が、内方に張り出した載置部8上に
置かれる。なお内筒隔壁3は、上下端拡大開口部3Aが断
面円形で、中間の胴部3Bは断面角形を成している。
上記の保持具7は第3図に示すように、一対の側枠7A・
7A間にわたして上下辺にそれぞれ櫛歯溝を有する横枠7B
の一対ずつを設け、立てた被処理ガラス板6を、上下横
枠7Bの櫛歯溝間に横方向からスライド挿入して保持させ
るようにしてある。内筒隔壁3の上方には、溶融塩を混
合撹拌する撹拌羽根9が設けてある。
この撹拌羽根9は、炉蓋10の中心を貫通して図外の回転
駆動機構に接続された回転シャフト11の下端に取り付け
られている。
撹拌羽根9の平面視を第2図に示す。
図のように、撹拌羽根9は、円筒状のセパレータ9Cより
内側に設けられた内羽根9A(一例として8枚羽根)と、
このセパレータ9Cの外側に円環状に設けられた外羽根9B
(一例として24枚羽根)とを有する二重構造となってい
る。
そしてセパレータ9Cの径及び肉厚は内筒隔壁3の上端拡
大開口部3Aとほぼ同一であり、これにより内筒隔壁3の
上端開口部3Aの壁面とセパレータ9Cの壁面とはほぼ同一
面上にある。
上記構造により、内羽根9Aは内筒隔壁3の上端開口部を
塞ぐように位置し、また外羽根9Bは内筒外側の環状空間
入口を塞ぐように位置する。
そして内羽根9Aと外羽根9Bとは、同一方向に回転させた
ときに流体の送り方向が互いに逆向きになるように羽根
の傾斜方向を相違させてある。すなわち、図外の駆動装
置でシャフト11を所定方向に回転させたときに、外羽根
9Bによって環状空間内の溶融塩が底部に向けて送られ、
また内筒隔壁3内の溶融塩が内羽根9Aで上方に送られる
ように構成してある。
上記装置において、内筒隔壁3内にレンズアレイパター
ンのマスク膜を設けた被処理ガラス板6を保持具7を介
してセットし、溶融塩中で撹拌羽根を回転させると、溶
融塩2は撹拌羽根9によって撹拌されるとともに、外羽
根9によって内筒隔壁3外の環状空間を下方へと流れ、
内筒隔壁3内の下端から筒内に流入し、内羽根9Aによる
引き上げ力によって上昇し、ガラス板6の表面と接触し
た後、上方から再び外周環状空間へと対流とする。従っ
て、溶融塩2が前述したような比重が大きく異なる2種
以上の混塩であっても分離を生じることなく充分に均質
化され、また内筒3による流路の区画で、均質化前の塩
が被処理ガラス板に直接接触することもなく、これによ
りガラス板6全面にわたり各マスク開口部で一定したイ
オン交換が行なわれ、光学特性の揃ったレンズアレイが
得られる。
また、均質化された溶融塩は、下辺部を保持されたガラ
ス板の下方から上方に向けて、ガラス板に加わる浮力及
び面方向と一致した方向に層流状態で流れるため、イオ
ン交換に悪影響を与える流れの乱れあるいはガラス板の
振れを最小限度に抑えることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、2成分以上から成る混塩を用いた溶融
塩でのイオン交換により、平板マイクロレンズアレイを
製造する際に、溶融塩に成分分離を生じることなく、ガ
ラス基板全面にわたりレンズ間で光学特性が一定したレ
ンズアレイを形成することができる。また撹拌に伴なう
溶融塩の対流の乱れ、ガラス基板の振動といったイオン
交換に悪影響を与える外乱は最小限度に抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す縦断面図、第2図は第
1図の装置の撹拌羽根部分を示す平面図、第3図は第1
図の装置で内筒内に被処理ガラス板をセットするための
ガラス板保持具を示す斜視図である。 1…溶融塩炉外壁、2…溶融塩、3…内筒隔壁、4…環
状空間(溶融塩流路)5…接続部材、6…被処理ガラス
板、7…ガラス板保持具、8…保持具載置部、9…撹拌
羽根、9A…内羽根、9B…外羽根、9C…セパレータ、10…
蓋、11…回転シャフト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高温溶融塩を保持し、これに浸漬した被処
    理ガラス板中のイオンと前記塩中のイオンとの交換を行
    なわせるためのイオン交換処理炉において、炉内に上下
    端が開放された内筒隔壁を、外周壁との間に環状空間を
    残すとともに底壁との間に空隙を残した状態で設置し、
    前記内筒内に被処理ガラス板を立姿勢で保持するガラス
    板載置部を設け、前記内筒の上方に外部から回転駆動さ
    れる撹拌羽根を設けるとともに、この撹拌羽根を、内筒
    開口に位置する内羽根と前記環状空間に位置する外羽根
    とから成る二重構造とし、外羽根は溶融塩を底部に向け
    て送るように、又内羽根は溶融塩を上方に向けて送るよ
    うに各羽根の傾斜方向を設定したことを特徴とするイオ
    ン交換処理炉。
JP1295328A 1989-11-14 1989-11-14 イオン交換処理炉 Expired - Lifetime JPH0733265B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1295328A JPH0733265B2 (ja) 1989-11-14 1989-11-14 イオン交換処理炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1295328A JPH0733265B2 (ja) 1989-11-14 1989-11-14 イオン交換処理炉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03159936A JPH03159936A (ja) 1991-07-09
JPH0733265B2 true JPH0733265B2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=17819193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1295328A Expired - Lifetime JPH0733265B2 (ja) 1989-11-14 1989-11-14 イオン交換処理炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0733265B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111175891A (zh) * 2019-12-30 2020-05-19 浙江大学 一种连续式电场辅助离子迁移制作光波导的方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5730241B2 (ja) * 2011-05-11 2015-06-03 Hoya株式会社 電子機器用カバーガラスの製造方法および電子機器用カバーガラスのガラス基板保持具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111175891A (zh) * 2019-12-30 2020-05-19 浙江大学 一种连续式电场辅助离子迁移制作光波导的方法
CN111175891B (zh) * 2019-12-30 2020-10-23 浙江大学 一种连续式电场辅助离子迁移制作光波导的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03159936A (ja) 1991-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9034636B2 (en) Microfluidic hanging drop chip
CN101300518A (zh) 显微镜载物台和显微镜观察单元
EP0929658A1 (en) Reversibly sealable microstructure sorting devices
EP0764214A1 (en) Bioarray chip reaction apparatus and its manufacture
EP0502847A1 (en) A method and device for combined enrichment, processing and embedding of cytological specimens according to histological principles
JPH0733265B2 (ja) イオン交換処理炉
EP1870741A1 (en) Variable focus liquid lens
JP2007254204A (ja) マルチレンズアレイの強化処理方法
JP3669996B2 (ja) マルチウェル試験装置のための位置決めピン
JPS58220106A (ja) 固体撮像装置
WO2022148682A1 (de) Verfahren zur verminderung erhabener strukturen an glaselementen und verfahrensgemäss hergestelltes glaselement
US20210060459A1 (en) Filtration device and filtration method
CN110283724B (zh) 一种高通量类器官表型筛查系统和方法
US4997359A (en) Multi-well dish for capsule making
CN112980647A (zh) 一种化学品投送系统和方法
WO2019189117A1 (ja) 気泡測定装置および気泡測定方法
JP3869259B2 (ja) 生物標本の観察方法
JP3667599B2 (ja) 組織染色装置
JP4410848B2 (ja) 細胞培養装置
KR20240029510A (ko) 세포 배양기, 이를 사용한 줄기세포 대량 배양 장치, 및 배양 세포 이미징 장치
JPH0353263B2 (ja)
JP2007254203A (ja) マルチレンズアレイの強化処理方法
DE159966C (ja)
JPS60260444A (ja) ガラスのイオン交換処理方法
JPH0658374B2 (ja) 反応槽の恒温流体オ−バ−フロ−方法