JPH07331616A - Uボルト型ケーブル定着装置構造 - Google Patents

Uボルト型ケーブル定着装置構造

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JPH07331616A
JPH07331616A JP14575594A JP14575594A JPH07331616A JP H07331616 A JPH07331616 A JP H07331616A JP 14575594 A JP14575594 A JP 14575594A JP 14575594 A JP14575594 A JP 14575594A JP H07331616 A JPH07331616 A JP H07331616A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ケーブル3をケーブルソケット4を介しUボル
ト1に定着するに際し、該ケーブルソケット4を定姿勢
で平行裡に引込みするようにする。 【構成】ケーブルソケット4のナット10との当り面に
角度調整コッタ13を介装し、挿通孔4' にシムタイプ
のシース16を介装する。 【効果】ケーブルソケット4が常に傾斜姿勢を調整され
て定姿勢で常に平行裡にUボルト1のテンションロッド
2に引込まれるように出来、施工効率が向上し、簡易に
作業が安全に行え、コストダウンが図れるように出来
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、斜張橋等の吊り橋を
支持するケーブルの橋体に対する取り付け定着を行う装
置の構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、科学技術の発達に伴い各種
産業は極めて隆盛になってきており、各企業体は都市部
を問わず、地方部にまで存在し、これらの各企業を接続
する鉄道や道路等はネットワーク的に全国津々浦々に整
備されるようになっており、それにの拡充はますますそ
の必要性を増すようにされている。
【0003】ところで、周知の如く国土の狭隘な我が国
にあっては山間林間部が多く、しかも、複雑に入り組ん
だ海岸線に近接している地勢条件にあって、農耕牧畜は
勿論のこと、住宅,各地産業の有効利用し得る平野部は
極めて限られており、したがって、上記鉄道道路網等の
施設は勢い山間部は勿論のこと、平野部から山間部に亘
り多く構築されねばならない制約の条件下にある。
【0004】そのため、山間峡谷部にあっては多くの橋
梁の設置が不可欠であり、該種橋梁構築技術は旧くから
さまざまな角度から多くの研究開発がなされ、更に現在
も各種の改善がなされて実用に供されている。
【0005】しかしながら、山間峡谷等に橋梁を構築す
るに、谷間に橋脚を構築してその上に橋桁等を架設する
等の工事は極めて煩瑣であり、しばしば大きな危険を伴
う等のデメリットがあることから、旧くからの伝統的技
術を生かし橋脚等をケーブル等にて張設支持する斜張橋
や所謂吊り橋等の橋梁が実用される態様が多く、近時相
当の大型の斜張橋等も構築され、その優れた技術は国内
のみならず、国外に於ても高い評価を受けて採用される
ようにさえなってきている。
【0006】而して、該種斜張橋等の橋梁の橋体を支持
するケーブルの張設にあっては該ケーブルの端部を橋桁
等の橋体に設けたアンカーブラケットに固定的に定着す
るに、Uボルト型の定着装置を用いる形式が旧来からさ
まざまな改善改良をふまえて研究され、実用に供されて
いる。
【0007】勿論、かかるケーブルの定着態様は単に斜
張橋等の橋梁のみならず、ケーブルを有する大型構造物
には種々用いられているものである。
【0008】そして、かかるケーブルの橋体等の構造物
に対しそのアンカーブラケットに係合したUボルトに対
する固定はケーブルを緊締したケーブルソケットをUボ
ルトの端部に螺刻したオネジに挿通して定着ナットの締
結により定着するようにされており、かかる定着態様を
図6以下に示す在来態様について略説すると、図6に示
すステップ(イ)に於てケーブル定着用のUボルト1の
所定のオネジを基部に螺刻したテンションロッド2に対
するケーブルソケット4をその挿通孔4' によりコッタ
ジャッキ6を介して挿通し、ラムチェアー7ごとのセン
ターホールジャッキ8も挿通するようにして該ケーブル
ソケット4を一次引込み開始するようにし、次いで、ス
テップ(ロ)に示す図7の様に当該ケーブルソケット4
の一次引込みを終了し、次いで図8に示す(ハ)の様
に、Uボルト1のテンションロッド2に対するケーブル
ソケット4のセンターホールジャッキ8により二次引込
みを開始し、図1に示す白矢印の如く、ケーブルソケッ
ト4をセンターホールジャッキ8によりUボルト1に対
し二次引込みを行っていく。
【0009】そして、図9に示すステップ(ニ)の様
に、二次引込みを終了した時点で図10に示すステップ
(ホ)に示す様に、Uボルト1に対する定着ナット9、
及び、ロックナット10による締結を行ってケーブル3
の図示しない橋体に対する定着を行うようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示す
ステップ(ハ),図9に示すステップ(ニ)に示すケー
ブルソケット4のUボルト1に対する引込みプロセスに
おいて、該Uボルト1のテンションロッド2のオネジを
該ケーブルソケット4の挿通孔4' がそのネジ山を痛め
ないように引込みするために、該ケーブルソケット4を
Uボルト1に対し定姿勢でストレートに、且つ、平行姿
勢で引込む必要がある。
【0011】さりながら、該Uボルト1はテンションロ
ッド2を含めて製造時には誤差が避けられず、又、ケー
ブルソケット4にあってもその挿通孔4' の形成にも誤
差が生ずる虞が潜在的にあり、そのため、該挿通孔4'
のテンションロッド2に対する引込み移動は常に数学的
な正確さの引込み移動とはなり得ず、しばしば、平行姿
勢での引込みが崩れ、ケーブルソケット4のUボルト1
に対する定姿勢に対しては傾斜が生ずる所謂面外にズレ
が生ずる欠点がある。
【0012】これに対処するに、チェーンブロック等を
使用して橋体に設けたアンカーブラケット等を利用して
該チェーンブロックにより外力を与えて下向き等の姿勢
調整を行い、テンションロッド2に対するケーブルソケ
ット4の定姿勢の平行移動による引込みを行うようにす
る技術が採用されているが、当然のことながら、該ケー
ブルソケット4の引込みには極めて熟練を要する不都合
さがあり、汎用性に欠け、しかも、複雑な調整作業を要
するという難点があった。
【0013】又、ケーブルソケット4はUボルト1に対
する引込み時の作業性や施工性を予め考慮してその連通
孔4' の内径をUボルト1のテンションロッド2のネジ
山外径に対し、余裕のあるクリアランスを大きく採る態
様が一般的であり、したがって、該ケーブルソケット4
は該クリアランス分だけ横移動が許容され、定着時には
該クリアランス分だけ延伸状態での定着がなされ、結果
的にUボルト1の耐力が不足するという不具合が生ずる
虞があった。
【0014】そして、このことは橋梁の保守,点検,整
備等の際にUボルト1に対しケーブルソケット4を長手
方向に移動するような調整作業にあっても、生じ得るこ
とであり、極めて作業が煩瑣で施工能率が悪く、結果的
にコスト高になりかねないという不利点があり、斜張橋
等に於てはその作業性の悪さから著しい危険性を伴う等
という不都合さもあった。
【0015】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく斜張橋等のケーブルにより支持されている構造物
にあっての該ケーブルの固定におけるケーブルソケット
のUボルトに対する定着の問題点を解決すべき技術的課
題とし、該Uボルトのテンションロッドのオネジ部を何
ら傷めず、Uボルトに対するケーブルソケットの定姿勢
での平行状態での引込み、及び、ナットによる締結が設
計通りに確実に行われ、ケーブルの構造物に対する定着
が確実に、しかも、安全に行われ、施工能率が良く、結
果的にコストダウンが図れるようにして建設産業におけ
る支持技術利用分野に益する優れたUボルト型ケーブル
定着装置構造を提供せんとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、斜張橋等のケーブルに
支持されてる構造物のアンカーブラケット等に係合する
Uボルトに対するケーブルソケットを介しての該ケーブ
ルの定着を行うに際し、在来態様同様にストランドジャ
ッキによるケーブルソケットのUボルトに対する支持引
込み後該Uボルトのテンションロッドに対するケーブル
ソケットのセンターホールジャッキを介しての二次引込
み、及び、定着ナット,ロックナットによる締結を行う
に際し、該ケーブルソケットのUボルトに対する定姿勢
の設定傾斜角度での二次引込みを行うに、該ケーブルソ
ケットの定着ナットの当り面と該定着ナットとの間にU
ボルトのテンションロッドに外装するノッチを有する所
定傾斜面を有する角度調整コッタを挿入してケーブルソ
ケットのUボルトに対する定姿勢の設定角度を調整し、
又、該ケーブルソケットのUボルトのテンションロッド
のオネジ挿通孔に円筒の劣弧部分からなるシムタイプの
シースをUボルトに対しピン等により配設されるように
して外装させて該シースが柔軟金属材で形成されている
ことによりUボルトのテンションロッドのオネジのケー
ブルソケットの挿通孔に対する面当りを防止し面当りが
生じても実質的な損傷が避けられるようにし、スムーズ
な二次引込みが行われ、確実な設計通りのケーブルの定
着が行われ、又、該シースは異種金属管に生ずる電位差
等による腐蝕性が少く、柔軟性のある金属でブロンズ等
の金属により形成されていることにより耐久性も充分に
確保することが出来、斜張橋等の構造物の所定の機能が
充分に発揮出来るようにした技術的手段を講じたもので
ある。
【0017】
【実施例】次に、この出願の発明の1実施例を図6以下
の図面を援用し、図1〜図5に基づいて説明すれば以下
の通りである。
【0018】尚、図6以下と同一態様部分は同一符号を
用いて説明するものとする。
【0019】100はこの出願の発明の要旨の中心を成
すUボルト型のケーブル定着装置であり、当該実施例は
図示しない斜張橋の橋体を支持するケーブル3の該橋体
の橋桁に設けた図4に示すアンカーブラケット16にピ
ン17を介して枢支したスプール18に係合するUボル
ト1に対しケーブルソケット4を介し該ケーブル3を定
着する態様であり、その本体構造は在来態様同様であっ
て、該ケーブルソケット4の定着ナット10(設計によ
ってはロックナット10' )を介しUボルト1のテンシ
ョンロッド2の端部に設けたオネジ12を螺合して締結
裡に定着するようにされており、該ケーブルソケット4
に対しては図1,図2に示す様に、センターホールジャ
ッキ8がラムチェアー7を介し介装されてワッシャ11
を介し反力受けナット10''でUボルト1のテンション
ロッド2のオネジ12に螺合してこれを締結するように
されている。
【0020】而して、ケーブル3はその基端部が所定に
ケーブルソケット4に適宜に固着締結されているもので
ある。
【0021】而して、この出願の発明にあっては図1に
示す様に、センタホールジャッキ8によりUボルト1の
テンションロッド2に対する二次引込みを行うに際し、
ケーブルソケット4の定姿勢での該Uボルト1のテンシ
ョンロッド2に対し挿通孔4' を介し平行裡に引込みを
行うことが保証されるように該ケーブルソケット4の挿
通孔4' が前述した如くオネジ12の径よりも大サイズ
にされていることにより二次引込み時傾斜する場合にケ
ーブルソケット4(当該実施例にあってはセンターホー
ルジャッキ8)の定着ナット10(10'')のワッシャ
11との当り面に対し角度調整コッタ13が介装される
ようにされており、該角度調整コッタ13は図3に示す
様に、その底面に対し上面が所定角度傾斜し、且つ、一
対のフォーク部14,14の間にノッチ15が形成され
てテンションロッド2に介装式に挿入することが出来る
ようにされている。
【0022】したがって、該角度調整コッタ13をケー
ブルソケット4の定着ナット10(10'') との当り面
に介装することによりその上面の傾斜面を介して傾斜角
度が調整されて常に定姿勢でUボルト1に対する平行状
態での二次引込みがなされるように保証され、したがっ
て、在来態様の如く、チェーンブロック等を用いての定
姿勢保持が必要ないようにされているものである。
【0023】当該ケーブルソケット4にあってはUボル
ト1の各テンションロッド2乃至、オネジ12を挿入す
る挿通孔4' が大サイズに形成されていることから、該
ケーブルソケット4がUボルト1に対し設計引込み姿勢
に対し偏心するような虞があり、又、該挿通孔4' に対
しオネジ12が面当りしてオネジ12を損傷するような
虞が生じないようにこの出願の発明にあっては図5に示
す様に、ブロンズ製の円柱17の、例えば、中心角が1
20°等の劣弧部のシムタイプのシース16がUボルト
1のテンションロッド2の外径の曲率に合致した内面を
有するようにしてピン18を介し、該Uボルト1のテン
ションロッド2に固定されてケーブルソケット4のUボ
ルト1のテンションロッド2に二次引込みされるプロセ
スにおいて、該テンションロッド2のオネジ12の外側
をカバーして保護し、オネジ12とケーブルソケット4
の挿通孔4' の面当りを防止すると共に一種のガイド機
能を有して二次引込みをスムーズに行うようにすること
が出来る。
【0024】そして、該シムタイプのシース16にあっ
てはケーブルソケット4の二次引込みをスムーズに行
い、且つ、センターリングがし易いように滑らかなテー
パー部分16' がその先端部に形成されている。
【0025】したがって、この出願の発明のケーブルソ
ケット4にあっては常に定姿勢で平行状態で二次引込み
が行われ、定着ナット10、ロックナット10' 、更に
反力受けナット10''により二次引込み終了後のプロセ
スで確実に設計通りの定着が行われることになる。
【0026】而して、この間シムタイプのシース16に
あっては前述した如く銅,鉄等の異種金属間に於ける電
位差による腐蝕性は少く、常に外気にさらされるような
状態にあっても耐久性は極めて良い。
【0027】又、二次引込みに際してもオネジ12が面
当りしても、ブロンズの柔軟金属製であることから、損
傷等は生じないものである。
【0028】そして、二次引込みに際し、Uボルト1に
偏心移動等による偏倚荷重が作用しないために作用する
応力は常に均一であり、そのため、Uボルト1の内径太
さは均一の太さにすることが出来、結果的にケーブル3
の振動や橋体等の振動によるケーブルソケット4のUボ
ルト1に対するずれや偏心等も防止することが出来る。
【0029】勿論、二次引込みに際して在来態様の如く
チェーンブロックの頻繁な調整等をする必要がなく、施
工は迅速に、且つ、安全裡に行うことが出来る。
【0030】而して、ケーブルソケット4に対するスト
ランドジャッキ6による一次引込みは図6図7に示す
(イ),(ロ)プロセスを在来態様同様に経るものであ
る。
【0031】尚、角度調整コッタ13についてはシムタ
イプのシース16についてはブロンズの如き柔軟性金属
製である必要はなく炭素鋼製のもの等であっても良いも
のである。
【0032】そして、図1に示す様に、ケーブルソケッ
ト4をUボルト1のテンションロッド2に二次引込みを
行うに際しては、シムタイプのシース16がケーブルソ
ケット4の挿通孔4' に介装されていることにより、該
シース16を一種のガイドとして二次引込みが一種のセ
ンターリング作用をしながら、スムーズに行われること
により結果的にケーブルソケット4がUボルト1のテン
ションロッド2に偏心状態で定着されることがない。
【0033】上述構成において図6,図7の(イ)と
(ロ)のステップに示す様に、在来態様同様にケーブル
ソケット4に対するストランドジャッキ6を介しての一
次引込みがなされた後センターホールジャッキ8による
Uボルト1のテンションロッド2に対する二次引込みを
行うに際してはケーブルソケット4と定着ナット10と
の当り面に角度調整コッタ13をそのフォーク部14,
14とノッチ15を介しUボルト1のテンションロッド
2に介装してケーブルソケット4の各テンションロッド
2に対する傾斜角度を調整し、設定姿勢状態に保ち、
又、Uボルト1の各テンションロッド2にピン18を介
しシムタイプのシース16を係合させてそれをガイドと
して二次引込みを行うようにすると、該ケーブルソケッ
ト4は常に定姿勢で平行裡にUボルト1の各テンション
ロッド2に対し二次引込みが行われ、その間各テンショ
ンロッド2のオネジ12は該シムタイプのシース16に
よりガイドされてケーブルソケット4の挿通孔4' に面
当りすることがなく、そのため、該オネジ12のネジ山
の損傷等は避けられ、又、不測にして、面当りしても、
該シース16がブロンズ製で柔らかいために干渉は受け
ず、所定位置まで二次引込みがなされ、そこで、角度調
整コッタ13を緩め、或いは、取り外し、定着ナット1
0、ロックナット10' で締結して定着を終了し、シム
タイプのシース16はセット状態のまま保持されても腐
蝕等は生じないものである。
【0034】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、角度調
整コッタ13やシムタイプのシース16にテフロン(登
録商標)加工を施す等種々の態様が採用可能である。
【0035】又、設計変更的にはシムタイプのシース1
6の中心角は120°以外の角度にする等出来ることも
勿論のことである。
【0036】そして、適用対象の構造物は斜張橋以外の
吊り橋でも良く、更には他の鉄骨構造物等にも適用可能
であることも勿論のことである。
【0037】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に斜張橋等の吊り橋の構造物でケーブルに支持されてい
る態様であって該ケーブルの橋体等に設けたアンカーブ
ラケットに掛合する斜張橋にケーブルソケットを介して
ケーブルを定着するに、Uボルトのテンションロッドに
ケーブルソケットを二次引込みするに際し、該Uボルト
のテンションロッドのオネジに螺合して定着ナットとケ
ーブルソケットとの当り面に角度調整コッタを介装さ
せ、又、介装させることにより、ケーブルソケットのU
ボルトに対する二次引込みに対しての姿勢変化や傾斜等
が生ぜず、チェーンブロック等を用いる煩瑣な作業が不
要であり、又、複雑な調整作業等を要せず、極めて簡易
な操作で二次引込みがスムーズに行えるという優れた効
果が奏される。
【0038】又、ケーブルソケットのUボルトのテンシ
ョンロッドのオネジに対する挿通孔にシムタイプのシー
スを介装することにより、該ケーブルソケットの挿通孔
をクリアランスを大きくとってオネジの相対挿通を可能
にしていながら、オネジはシムタイプのシースにガイド
されて相対挿通されることから、ケーブルソケットは常
に平行裡にスムーズに二次引込みが行われるために、偏
倚したり軸ずれを起すことなく、確実に定着姿勢にする
ことが出来るという優れた効果が奏される。
【0039】したがって、ケーブルのUボルトに対する
定着作業は極めてスムーズに、且つ、容易に、何ら熟練
を要することなく、しかも、安全裡に行えるという優れ
た効果が奏される。
【0040】而して、該シムタイプのシースをブロンズ
等の柔らかい金属製のもので、しかも、異種金属管の電
位差による腐蝕等が生じないものによって作製すること
により、耐久性も良く、Uボルトのテンションロッドの
オネジの損耗を確実に防止し、しかも、軸ずれや偏倚し
た定着が行われず、経時的にUボルトへの左右荷重が均
一になされ、偏倚した応力が作用せず、そのため、Uボ
ルトを充分な強度を有した経済的なサイズに設計出来、
ケーブルの振動や構造物本体の振動等によるケーブルソ
ケットの経時的なズレや偏倚等を防止出来、定着作業の
作業性を向上さ、施工の期間短縮が図れ、安全性も向上
することから、結果的にコストダウンにつながることが
出来るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の要部部分切截斜視
図である。
【図2】図1のII−II平面図である。
【図3】角度調整コッタの側面、及び、平面図である。
【図4】装置のアンカーブラケットとの取り合い斜視図
である。
【図5】シムタイプのシースの構造図である。
【図6】ケーブルのUボルトに対する引込み定着のプロ
セス模式ステップ図である。
【図7】ケーブルのUボルトに対する引込み定着のプロ
セス模式ステップ図である。
【図8】ケーブルのUボルトに対する引込み定着のプロ
セス模式ステップ図である。
【図9】ケーブルのUボルトに対する引込み定着のプロ
セス模式ステップ図である。
【図10】ケーブルのUボルトに対する引込み定着のプ
ロセス模式ステップ図である。
【符号の説明】
12 オネジ 1 Uボルト 4 ケーブルソケット 4' 挿通孔 3 ケーブル 8 センターホールジャッキ 100 ケーブル定着装置 10 定着ナット 13 角度調整コッタ 16 シムタイプのシース 15 ノッチ 17 円筒 18 ピン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端部にオネジを螺刻されているUボルトを
    挿通自在な一対の孔を有しケーブルを連結されると共に
    センターホールジャッキを一体的に装備しているケーブ
    ルソケットを有するUボルト型ケーブル定着装置構造に
    おいて、上記ケーブルソケットが該センターホールジャ
    ッキの定着用のナットの当り面と該ナットとの間に角度
    調整コッタの介装が自在にされていることを特徴とする
    Uボルト型ケーブル定着装置構造。
  2. 【請求項2】上記角度調整コッタがUボルトに対し外装
    自在なノッチを形成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のUボルト型ケーブル定着装置構
    造。
  3. 【請求項3】上記Uボルトにシムタイプのシースが外装
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のUボルト型ケーブル定着装置構造。
  4. 【請求項4】上記シースが柔軟金属製にされていること
    を特徴とする特許請求の範囲第3項記載のUボルト型ケ
    ーブル定着装置構造。
  5. 【請求項5】上記シースが腐蝕につながる電位差を生じ
    ない金属製にされていることを特徴とする特許請求の範
    囲第3項記載のUボルト型ケーブル定着装置構造。
  6. 【請求項6】上記シースが円筒の断面劣弧部位から形成
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載
    のUボルト型ケーブル定着装置構造。
  7. 【請求項7】上記シースがUボルトにピン装着されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載のUボル
    ト型ケーブル定着装置構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101701346B1 (ko) * 2016-07-08 2017-02-06 한국수자원공사 Compact형 수문 권양장치
CN111809505A (zh) * 2020-06-19 2020-10-23 中铁大桥局上海工程有限公司 一种拉锚构件和偏心梁
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