JPH0733005Y2 - デファレンシャル装置のオイルシール保護構造 - Google Patents

デファレンシャル装置のオイルシール保護構造

Info

Publication number
JPH0733005Y2
JPH0733005Y2 JP1989011668U JP1166889U JPH0733005Y2 JP H0733005 Y2 JPH0733005 Y2 JP H0733005Y2 JP 1989011668 U JP1989011668 U JP 1989011668U JP 1166889 U JP1166889 U JP 1166889U JP H0733005 Y2 JPH0733005 Y2 JP H0733005Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil seal
side gear
collar
differential
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989011668U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02103549U (ja
Inventor
孝明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP1989011668U priority Critical patent/JPH0733005Y2/ja
Publication of JPH02103549U publication Critical patent/JPH02103549U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0733005Y2 publication Critical patent/JPH0733005Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Retarders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用デファレンシャル装置に関し、特に
デファレンシャル装置に設けられているオイルシールの
保護構造に係るものである。
【従来の技術】
従来の技術であるデファレンシャル装置を第2図に示
す。このデファレンシャル装置100では、サイドギャ101
にスプライン嵌合するサイドギャシャスト103は、デフ
ケース105に回転可能に支持されている。このサイドギ
ャシャフト103とデフキャリア107との間には、2リップ
タイプのオイルシール109が設けられていて、このオイ
ルシール109はデフオイルがデフキャリア107の外に流出
するのを防止している。このようなデファレンシャル装
置はトヨタソアラ新型車解説書(昭和61年1月21日に発
行)の4−20頁に開示されている。
【考案が解決しようとする課題】
このような従来のデファレンシャル装置では、サイドギ
ャシャフトをサイドギャに着脱する組付け、取り外し作
業は手作業で行なわれていて、この作業の際、サイドギ
ャシャフトに形成された外スプラインがオイルシールの
リップに接触して、このリップが損傷することがある。
この損傷が生じた場合には、デフオイルが漏れ、減少す
ることになる。 従って、本考案の課題は、出力軸を組付け、取り外しす
る際に、オイルシールのリップが損傷するのを防止する
ために、出力軸とオイルシールとの直接接触が発生しな
いようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案のデファレンシャル装置のオイルシール
保護構造は、サイドギャに連結した出力軸とデフキャリ
アとの間に設けられたオイルシールを備えたデファレン
シャル装置において、出力軸の廻りにはその軸線方向に
延在する環状のカラーが配設され、このカラーの一端に
はサイドギャの内周部にトルク伝達可能に嵌合する連結
手段が形成され、更にこのカラーの他端外周にはオイル
シールが摺動する摺動面が形成されていることを特徴と
する。
【作用】
このデファレンシャル装置のオイルシール保護構造で
は、オイルシールのリップはサイドギャに嵌合して支持
されているカラーの他端に形成された摺動面に接触して
いることにより、出力軸を組付け、取り外しする際に、
リップと出力軸との直接の接触が確実に回避され、リッ
プが出力軸の着脱で損傷することがない。
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。 第1図の符合1はデフキャリアである。このデフキャリ
ア1には、円筒形の装着孔3が形成されている。この装
着孔3にはアンギュラーローラーベアリング5が圧入さ
れていて、デフキャリア1はこのアンギュラーローラー
ベアリング5を介してデフケース7を回転可能に支持し
ている。 このデフケース7には、ピニオンシャフト9がピン11で
固定されている。このピニオンシャフト9には、一対の
ピニオンギャ13が回転可能に支持されている。このピニ
オンギャ13には、サイドギャ15が常時噛み合いをしてい
る。このピニオンギャ13、及びサイドギャ15は、周知の
差動機能をするように構成されている。 このサイドギャ15の内周部には、内スプライン151が形
成されている。このサイドギャ15内には、カラー16が配
設されている。このカラー16は、機械構造用炭素鋼鋼管
(JIS G3445)から形成された環状体である。このカラ
ー16の一端の外周面には、外スプライン(連結手段)16
1が形成され、更にその内周面には、内セレーション162
が形成されている。このセレーション162、スプライン1
61が形成された部位の隣接部は、デフケース7に摺動す
る支持部17となっている。この支持部17の内面で、且つ
端面には、環状Oリング21が挿入されている。この支持
部17の隣には、この支持部17の外径寸法よりも大きい外
径寸法を備える摺動面23が形成されている。この摺動面
23は、カラー16の他端の外周に位置していて、デフキャ
リア1の装着孔3に圧入された2リップタイプのオイル
シール25のリップに接触している。このように構成され
たカラー16は、他端の外スプライン161でサイドギャ15
の内スプライン151に嵌合し、更にスナップリング27に
より右方向の移動を阻止されている。またカラー16の内
セレーション162は、カラー16を貫通するサイドギャシ
ャフト29の一端外周に形成された外セレーション291と
嵌合している。この外セレーション291の所には、環状
溝31が形成され、この環状溝31の中には、スナップリン
グ33が装入され、サイドギャシャフト29が容易に抜けな
いようにされている。このサイドギャシャフト29の他端
大径部には、ダストカラー35が圧入されていて、オイル
シール25が泥水に侵されないように工夫されている。 次に、この実施例の作用、効果を述べる。 図示しないドライブピニオン、及びリングギャを介して
伝達されたエンジントルクは、デフケース7とピニオン
シャフト9とピニオンギャ13とサイドギャ15、及びカラ
ー16に順次伝達されてサイドギャシャフト29に出力され
る。カラー16は、サイドギャ15及びサイドギャシャフト
29と一体に回転を行う。カラー16の摺動面23は、2リッ
プのオイルシール25と常時、摺動接触していて、オイル
シール25はデフキャリア1内に挿入されているデフオイ
ルの漏れを防止している。 また、このカラー16の組付け手順を説明する。サイドギ
ャ15がデフケース7に装着された後、カラー16は、サイ
ドギャ15にスプライン嵌合された後にスナップリング27
で軸方向の移動が固定され、サイドギャ15と一体化され
る。次に、ピニオンギャ13及ピニオンシャフト9がデフ
ケース7に装着され、ピン11でピニオンシャフト9が抜
けないようにされる。 このように、デフケース7は、カラー16に組付けられた
状態で、デフキャリア1にアンギュラーローラーベアリ
ング5を介して回転可能に固定される。この後、オイル
シール25を装着孔3に圧入することで、オイルシール25
はデフキャリア1とカラー16の摺動面23との間に配設さ
れることになる。この状態でサイドギャシャフト29がカ
ラー16内を貫通するように装入される。此れでデファレ
ンシャル装置の組み付けは完了することになる。 このように、この実施例では、サイドギャシャフト29の
装着する前に、既にオイルシール25と接触するカラー16
が装着されていることにより、サイドギャシャフト29を
装入する際に、サイドギャシャフト29とオイルシール25
とが直接接触することが生じない。この結果、サイドギ
ャシャフト29により、オイルシール25が損傷することは
確実に回避される。 また、サイドギャシャフト29を取り外す際にも、カラー
16はそのまま残るので、サイドギャシャフト29によりオ
イルシール25が損傷をうけることはない。 更に、カラー16がオイルシール25の廻りに配設されてい
るので、サイドギャシャフト29がオイルシール25を損傷
する気づかいをする必要がないので、サイドギャシャフ
ト29の取付け、取り外し作業が迅速にでき、デファレン
シャル装置の組立作業が格段に向上する。 以上、本考案の特定の実施例について説明をしたが、本
考案は、この実施例に限定されるものでなく、実用新案
登録請求の範囲に記載の範囲内で種々の実施態様が包含
されるものである。 例えば、この実施例では、サイドギャ15とカラー16とが
スプライン嵌合し、カラー16とサイドギャシャフト29と
がセレーション嵌合していて、サイドギャ15のトルクは
カラー16へ伝達され、次にカラー16からサイドギャシャ
フト29へ伝達される直列的構成となっているが、サイド
ギャ15とカラー16とがスプライン嵌合し、更にサイドギ
ャ15とサイドギャシャフト29がスプライン嵌合して、サ
イドギャ15のトルクはカラー16とサイドギャシャフト29
へそれぞれ直接に伝達される並列的構成とされてもよ
い。
【考案の効果】
以上述べたように、本考案では、オイルシールが出力軸
で損傷されることはなく、デフオイルが漏れ、減少する
ことはなく、デファレンシャル装置の信頼性は格段に向
上することになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるデファレンシャル装置
を示した部分断面図、第2図は従来技術のデファレンシ
ャル装置を示した縦断面図である。 1……デフキャリア 15……サイドギャ 16……カラー 161……外スプライン(連結手段) 23……摺動面 25……オイルシール 29……サイドギャシャフト(出力軸)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイドギャに連結した出力軸とデフキャリ
    アとの間に設けられたオイルシールを備えたデファレン
    シャル装置において、 前記出力軸の廻りにはその軸線方向に延在する環状のカ
    ラーが配設され、このカラーの一端には前記サイドギャ
    の内周部にトルク伝達可能に嵌合する連結手段が形成さ
    れ、更にこのカラーの他端外周には前記オイルシールが
    摺動する摺動面が形成されていることを特徴とするデフ
    ァレンシャル装置のオイルシール保護構造。
JP1989011668U 1989-02-02 1989-02-02 デファレンシャル装置のオイルシール保護構造 Expired - Lifetime JPH0733005Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989011668U JPH0733005Y2 (ja) 1989-02-02 1989-02-02 デファレンシャル装置のオイルシール保護構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989011668U JPH0733005Y2 (ja) 1989-02-02 1989-02-02 デファレンシャル装置のオイルシール保護構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02103549U JPH02103549U (ja) 1990-08-17
JPH0733005Y2 true JPH0733005Y2 (ja) 1995-07-31

Family

ID=31220427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989011668U Expired - Lifetime JPH0733005Y2 (ja) 1989-02-02 1989-02-02 デファレンシャル装置のオイルシール保護構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0733005Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243476A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Mitsuba Corp 歯車軸の軸受構造

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6182172U (ja) * 1984-11-05 1986-05-31

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243476A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Mitsuba Corp 歯車軸の軸受構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02103549U (ja) 1990-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101065590B (zh) 轴颈和带有螺纹套筒的恒速万向接头之间的连接组件
EP1652718B1 (en) Pinion housing with contaminant deflector
US7850531B2 (en) Axial coupling of a constant velocity joint to a hub bearing unit of a motor vehicle wheel
US4049281A (en) Unitized dual lip seal method
US5961388A (en) Seal for slip yoke assembly
KR20060061202A (ko) 일체형 센서 탑재부 및 센서 표적물을 구비하는 차축
US8047724B2 (en) Bearing device for wheel
US3963248A (en) Unitized dual lip seal
US4536038A (en) Wheel hub assembly for a motor vehicle
JPH10258601A (ja) トランスミッション・ジョイントの出力部材に対するホイール・フランジの回転カップリング
US6348002B1 (en) Slip yoke sealing and positioning plug
JPH0733005Y2 (ja) デファレンシャル装置のオイルシール保護構造
JP2007270873A (ja) 密封装置
GB2308637A (en) Slip yoke assembly
US6558262B1 (en) Boot for slip yoke assembly in a vehicle driveshaft
US4241957A (en) Wheel bearing slinger ring
US4269459A (en) Wheel bearing slinger ring
CN111677775A (zh) 一种传动轴万向节与对手件连接结构及车辆
JPH0776233A (ja) 伝動部の軸支持構造
JPS6139847Y2 (ja)
JP3872655B2 (ja) 等速ジョイント用ラビリンスシール構造
JPH063201Y2 (ja) ディファレンシャルキャリアからの油漏れ防止構造
JPH0514044Y2 (ja)
CN211032049U (zh) 一种深沟球轴承限位机构
JP3069239B2 (ja) デフ入力軸支持部のオイルシール装置