JPH07326378A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JPH07326378A
JPH07326378A JP6118032A JP11803294A JPH07326378A JP H07326378 A JPH07326378 A JP H07326378A JP 6118032 A JP6118032 A JP 6118032A JP 11803294 A JP11803294 A JP 11803294A JP H07326378 A JPH07326378 A JP H07326378A
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cooling water
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manifold
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山 義 博 森
Kazuhisa Tanaka
中 和 久 田
Toshiro Konno
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個積層された冷却板内の冷却管を流れる
冷却水の流量をセルスタック構造の上側と下側とで可能
な限り均一にし、これにより、冷却効果の低下防止、セ
ル面内の温度分布の均一化、燃料電池の寿命低下防止、
電池電圧特性の低下防止等を図ることにある。 【構成】 複数の単セルからなる複数のサブスタックと
複数の冷却板とが交互に積層され、各冷却板内の冷却管
の両端が各々給水用マニホールド及び排水用マニホール
ドに接続されている燃料電池において、排水用マニホー
ルド内に、冷却水に流抵抗を付与して冷却水の流を抑制
する流抑制手段が設けられていることを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の単セルからなる
複数のサブスタックと複数の冷却板とが交互に積層さ
れ、各冷却板内の冷却管の両端が各々給水用マニホール
ド及び排水用マニホールドに接続されている燃料電池に
関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池では、天然ガス等を改質して得
られた水素と、酸化剤である空気とが燃料電池本体内に
供給され、リン酸液等の電解質を介して化学反応が生起
されて電気エネルギが発生されている。また、燃料電池
の発電時に発生する熱が冷却水によって冷却される際
に、冷却水に捨てられた熱エネルギが回収されて有効利
用され、これによっても効率的なエネルギ発生システム
が実現されている。
【0003】このような燃料電池は、図6に示すよう
に、最小単位の発電機能を有する一つの単電池1(以
下、単セルという)が多数積層された図5に示すような
積層体構造(セルスタック構造)により構成されてい
る。このような単セル1には、図6に示すように、電解
質を保持したマトリックス2が設けられている。このマ
トリックス2の両側に、各々、矢印A方向から燃料であ
る水素が供給される燃料極3と、矢印B方向から空気が
供給される酸化剤極4とが配置されている。この燃料極
3側には、水素を流すためのリブ付電極基材5が配置さ
れ、酸化剤極4側には、空気を流すためのリブ付電極基
材6が配置されている。これらリブ付電極基材5,6の
上下両面には、絶縁性のセパレータ7,7が配置されて
いる。これらにより、一つの単セル1が構成され、多数
の単セル1が積層されている。この単セル1が5〜10
個積層される毎に、水冷式の冷却板8が介装されて、図
5に示すように、1つのサブスタック9が構成されてい
る。多数のサブスタック9と、多数の冷却板8とが交互
に積層されてセルスタック構造が形成されている。な
お、このセルスタック構造の最上部と最下部とには、締
付板10,10が設けられている。
【0004】上述した冷却板8と、これに冷却水を給水
/排水するシステムとは、以下のように構成されてい
る。冷却板8には、図7に示すように、一対のホルダー
11a,11bからなる冷却基板11が備えられてい
る。この冷却基板11内には、良熱伝導充填材13を介
して金属製の冷却管12が埋設されている。この冷却管
12は、図5に示すように、蛇行ループ状に構成されて
いる。また、この冷却板8は、図5に示すように、セル
スタック構造の下側から上側に、例えば、No.1,N0.2 …
No.40,N0.41 の番号が付されている。さらに、セルスタ
ック構造の側部には、冷却水の給水用マニホールド14
及び排水用マニホールド15が立設されている。冷却管
12の給水側端部には、各々、ニップル16が設けら
れ、冷却管12の排水側端部には、各々、ニップル17
が設けられている。さらに、図5及び図8に示すよう
に、給水用マニホールド14には、各冷却管12への給
水のためのニップル18が設けられ、排水用マニホール
ド15には、各冷却管12からの排水のためのニップル
19が設けられている。ニップル16とニップル18と
が、各々、絶縁ホース20により連結され、ニップル1
7とニップル19とが、各々、絶縁ホース20により連
結されている。これにより、給水用マニホールド15か
ら供給された冷却水は、ニップル18、絶縁ホース20
及びニップル16を介して各冷却管12に供給され、各
冷却管12を流通した後、ニップル17、絶縁ホース2
0及びニップル19を介して排水用マニホールド15に
排出される。
【0005】次に、このような燃料電池であって電解質
に例えばリン酸液を用いた燃料電池が駆動される際に
は、反応気体、特に空気中にリン酸液が多少蒸発するこ
とがある。このようなリン酸液の蒸発は、僅かであはあ
るが、長期にわたり電池が作動されたときには、相当な
量に達し、場合によっては電池が作動できなくなること
がある。
【0006】このようなリン酸液の蒸発を防止するた
め、蒸発したリン酸液を回収して電池に戻すことができ
る燃料電池の冷却システムが特開昭64−14876号
公報に開示されている。この冷却システムでは、冷却板
8の冷却管12に、この管内の所定圧力に対する飽和温
度より十分低い温度(例えば、飽和温度が180℃の場
合には、160℃に設定される。以下、この温度を設定
温度という)の単相流である冷却水が給水用マニホール
ド14を介して供給される。単相流の冷却水は、冷却管
12内を進むうちに次第に温度が上昇していき、飽和温
度に達すると沸騰する。この沸騰した冷却水は、残りの
冷却管12内を進むとき気液2相流となり、排出用マニ
ホールド15を介して排出される。
【0007】このような冷却システムでは、図9に示す
ように、単相流の冷却水が冷却管12内に流入してから
沸騰するまでの領域(図9中L3、単相流領域、リン酸
液凝縮領域)では、反応後の排空気が単相流の冷却水に
よって冷却されて、蒸発されたリン酸液が凝縮される。
一方、冷却水が沸騰して気液2相流となっている領域
(図9中L4、気液2相流領域、電気化学反応領域)で
は、電気化学反応が生起され、実質的に等温冷却されて
いる。これにより、蒸発したリン酸液が回収されて電池
に戻されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た冷却システムでは、図5及び図8に示すように、給水
/排水用マニホールド14,15に、多数のニップル1
8,19が取付けられており、給水側と、排水側とが共
に同じ構造である。そのため、給水用マニホールド14
から各冷却管12に供給される冷却水流量は、重力の影
響によってセルスタック構造の下側ほど多くなってお
り、排水用マニホールド15に排出される冷却水流量
も、セルスタック構造の下側ほど多くなっている。この
一例として、図15に、No.1,N0.2 …No.40,N0.41 の各
冷却板8の各冷却管12から排水用マニホールド15に
流れ込む冷却水流量を近似計算により求めたグラフを示
す。この図15のグラフによっても、No.1とN0.41 の最
上部及び最下部の冷却管を除いて、各冷却管を流れる冷
却水流量は、セルスタック構造の下側ほど多くなってお
り、セルスタック構造の上側と下側とでは不均一になっ
ている。なお、No.1とN0.41 の最上部及び最下部の冷却
管の流量が増大されているのは、これらの冷却管が各々
締付板10,10に隣接しているため、冷却板8に浸入
する入熱が半分となっており、冷却水が単相流として流
れ、その結果、最上部及び最下部の冷却管内の流量が過
大となるためである。
【0009】上記のように、冷却水流量はセルスタック
構造の上側と下側とでは不均一になっているため、以下
のような問題がある。すなわち、図9に示すように、冷
却水流量Qがセルスタック構造の上側と下側とで均一で
ある場合には、気液2相流に変化する開始点は、図9中
のP2 に維持されている。しかしながら、冷却水流量Q
が大である場合には、気液2相流への開始点は、P2
らP5 へと変化する。その結果、気液2相流領域(等温
冷却領域)が狭くなり、冷却効果が大幅に低下し、「HO
T AEREA 」の温度が高くなり、セル材料の腐食が加速さ
れる虞れがある。また、セル面内の温度分布が不均一に
なり、リン酸のバランスが崩れ、応答特性の規則性が阻
害される虞れもある。一方、冷却水流量Qが小である場
合には、気液2相流への開始点は、P2 からP4 へと変
化する。その結果、単相流領域(リン酸凝縮領域)が狭
くなり、リン酸回収効果が大幅に低下し、燃料電池の寿
命低下を招来し、しかも、過冷却される結果電池電圧特
性の低下を生起する虞れもある。
【0010】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、複数個積層された冷却板内の冷却
管を流れる冷却水の流量をセルスタック構造の上側と下
側とで可能な限り均一にし、これにより、冷却効果の低
下防止、セル面内の温度分布の均一化、燃料電池の寿命
低下防止、電池電圧特性の低下防止等を図ることができ
る燃料電池を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る燃料電池は、複数の単セル
からなる複数のサブスタックと複数の冷却板とが交互に
積層され、各冷却板内の冷却管の両端が各々給水用マニ
ホールド及び排水用マニホールドに接続されている燃料
電池において、上記排水用マニホールド内に、冷却水に
流抵抗を付与して冷却水の流を抑制する流抑制手段が設
けられていることを特徴としている。
【0012】また、請求項2に係る燃料電池は、上記流
抑制手段は、排水用マニホールド内に挿入された筒状管
であることを特徴としている。
【0013】さらに、請求項3に係る燃料電池は、上記
流抑制手段は、排水用マニホールド内に介装された少な
くとも1個のオリフィスであることを特徴としている。
【0014】さらに、請求項4に係る燃料電池は、最下
部に位置する冷却板内の冷却管の排出口が、少なくとも
この冷却板よりも上方に位置する排水用マニホールドの
部位に、接続ホースにより接続されていることを特徴と
している。
【0015】さらに、請求項5に係る燃料電池は、最上
部に位置する冷却板内の冷却管の排出口が、排水用マニ
ホールドの接続部位に、この部位までの距離より長い接
続ホースにより接続されていることを特徴としている。
【0016】
【作用】従来、排水用マニホールド内では、重量の影響
によりセルスタック構造の下側ほど冷却水が流れ易かっ
たが、請求項1によれば、排水用マニホールド内に、冷
却水に流抵抗を付与して冷却水の流れを抑制する流抑制
手段が設けられている。そのため、この排水用マニホー
ルド内での流抑制手段による流抵抗により、給水側マニ
ホールドでは、下側ほど圧力損失が大きくなる。その結
果、この圧力損失が、下側ほど冷却水を多く流そうとす
る重量の影響と相殺し、これにより、冷却管内に入る冷
却水の流量がセルスタック構造の上側と下側とで均一に
される。なお、部分負荷運転時であっても同じ作用が得
られる。
【0017】また、請求項2によれば、この冷却管内の
冷却水流量の均一化が、排水用マニホールド内に挿入さ
れた筒状管により実現されている。即ち、この筒状管に
よって排水用マニホールド内の冷却水に流抵抗が付与さ
れている。
【0018】さらに、請求項3によれば、上記冷却管内
の冷却水流量の均一化が、排水用マニホールド内に介装
された少なくとも1個のオリフィスにより実現されてい
る。即ち、このオリフィスによって排水用マニホールド
内の冷却水に流抵抗が付与されている。
【0019】さらに、従来、最上部及び最下部の冷却管
が各々締付板に隣接されているため、冷却板に浸入する
入熱が半分となっており、冷却水が単相流として流れ、
その結果、最上部及び最下部の冷却管内の流量が過大と
なっている。しかし、請求項4によれば、最下部に位置
する冷却板内の冷却管の排出口が、少なくともこの冷却
板よりも上方に位置する排水用マニホールドの部位に、
接続ホースにより接続されている。これにより、最下部
の冷却管内の冷却水は、排水用マニホールドの上方部位
に排出され、接続ホースでの圧力損失と重量の影響によ
る流量の増加分とが相殺されると共に、下方から上方に
接続される結果比較的長くなった接続ホース内の分圧損
失が比較的大きくなっている。その結果、最下部の冷却
管内を流れる冷却水の流量が抑制される。さらに、請求
項5では、最上部に位置する冷却板内の冷却管の排出口
が、排水用マニホールドの接続部位に、この部位までの
距離より長い接続ホースにより接続されている。これに
より、比較的長い接続ホース内の分圧損失が比較的大き
っている結果、最上部の冷却管内を流れる冷却水の流量
が抑制される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る燃料電池を図面
を参照しつつ説明する。なお、従来と同じ部材に関して
は、同じ符号を付す。
【0021】図1及び図2は、本発明の第1実施例に係
る燃料電池を示し、図1は、本発明の第1実施例に係る
燃料電池の部分切欠を含む斜視図であり、図2(a)
は、図1に示す燃料電池に装着された排水用マニホール
ドの断面図、図2(b)は、図2(a)のb−b線に沿
う断面図である。
【0022】図1に示すように、多数のサブスタック9
と、多数の冷却板8とが交互に積層されてセルスタック
構造が形成されている。このセルスタック構造の最上部
と最下部とには、締付板10,10が設けられている。
【0023】この冷却板8に冷却水を給水/排水するた
めの冷却システムは、以下のように構成されている。冷
却板8内に設けられた冷却管12は、蛇行ループ状に構
成されている。また、この冷却板8は、セルスタック構
造の下側から上側に、例えば、No.1,N0.2 …No.40,N0.4
1 の番号が付されている。
【0024】さらに、セルスタック構造の側部には、冷
却水の給水用マニホールド14及び排水用マニホールド
15が立設されている。冷却管12の給水側端部には、
各々、ニップル16が設けられ、冷却管12の排水側端
部には、各々、ニップル17が設けられている。さら
に、図1に示すように、給水用マニホールド14には、
各冷却管12への給水のためのニップル18が設けら
れ、図2にも示すように、排水用マニホールド15に
は、各冷却管12からの排水のためのニップル19が設
けられている。
【0025】さて、本実施例では、図2に示すように、
排水用マニホールド15内には、冷却水に流抵抗を付与
して冷却水の流を抑制する円筒状管30(流抑制手段)
が挿入されて、排水用マニホールド15内壁との間にボ
ルト30a等により固定されている。このように構成さ
れているため、排水用マニホールド15内での円筒状管
30による流抵抗により、給水側マニホールド14内で
は、下側ほど圧力損失が大きくなる。その結果、この圧
力損失が、下側ほど冷却水を多く流そうとする重量の影
響と相殺し、これにより、冷却管12内に入る冷却水の
流量がセルスタック構造の上側と下側とで均一にされ
る。図10に、定格負荷運転時において、No.1,N0.2 …
No.40,N0.41 の各冷却板8の各冷却管12から排水用マ
ニホールド15に流れ込む冷却水流量を近似計算により
求めたグラフを示す。このグラフによれば、冷却管12
内に入る冷却水の流量がセルスタック構造の上側と下側
とで均一にされている。なお、このグラフでは、最上部
及び最下部(No.1とN0.41 )の冷却管の流量制御分が含
まれていないため、No.1とN0.41 の冷却管12の流量が
大きく表示されているが、実際には、均一化されてい
る。また、図11に、図10と同じように、冷却水流量
を近似計算により求めたものであって、50%負荷運転
時の場合を示す。この場合にも、冷却管12内に入る冷
却水の流量がセルスタック構造の上側と下側とで均一に
されている。
【0026】さらに、本実施例では、図1に示すよう
に、最下部(No.1)の冷却管12の排出口のニップル1
7と、排水用マニホールド15の上から2番目(No.40
)のニップル19とが比較的長い絶縁ホース31(接
続ホース)により接続されている。従来、最下部(No.
1)の冷却管12が締付板10に隣接されているため、
冷却板8に浸入する入熱が半分となっており、冷却水が
単相流として流れ、最下部の冷却管12内の流量が過大
となっているが、本実施例では、上記のように構成され
ているため、最下部(No.1)の冷却管12内の冷却水
は、排水用マニホールド15の上方部位に排出され、絶
縁ホース31での圧力損失と重量の影響による流量の増
加分とが相殺されると共に、比較的長い絶縁ホース31
内の分圧損失が比較的大きくなっている。その結果、最
下部(No.1)の冷却管内を流れる冷却水の流量が抑制さ
れる。
【0027】さらに、本実施例では、最上部(N0.41 )
の冷却管12の排出口のニップル17が、比較的長い絶
縁ホース32(接続ホース)により、排水用マニホール
ドの最上部(N0.41 )のニップル19に接続されてい
る。従来、最上部(N0.41 )の冷却管12でも、最下部
(No.1)の場合と同様の理由により、流量が過大となっ
ているが、本実施例では、上記のように構成されている
ため、比較的長い絶縁ホース32内の分圧損失が比較的
大きっている結果、最上部(N0.41 )の冷却管12内を
流れる冷却水の流量が抑制されている。
【0028】なお、排水用マニホールド15の上から3
番目(No.39 )以降のニップル19は、各々、1段上の
冷却管12のニップル17に絶縁ホース20により接続
されている。また、給水用マニホールド14のニップル
18は、各々、冷却管12の入口側のニップル16に絶
縁ホース20により接続されている。
【0029】次に、図3を参照して本発明の第2実施例
に係る燃料電池を説明する。図3(a)は、本発明の第
2の実施例に係る燃料電池に装着された排水用マニホー
ルドの断面図、図3(b)は、図3(a)のb−b線に
沿う断面図である。
【0030】本実施例では、上記円筒状管30に代え
て、オリフィス33が排水用マニホールド15の最上部
のニップル19の上に設けられている。このオリフィス
33の開口の径は、例えば、25mmにされている。本実
施例でも、排水用マニホールド15内でのオリフィス3
4による流抵抗により、給水側マニホールド14内で
は、下側ほど圧力損失が大きくなる。その結果、この圧
力損失が、下側ほど冷却水を多く流そうとする重量の影
響と相殺し、これにより、冷却管12内に入る冷却水の
流量がセルスタック構造の上側と下側とで均一にされ
る。図12に、No.1,N0.2 …No.40,N0.41 の各冷却板8
の各冷却管12から排水用マニホールド15に流れ込む
冷却水流量を近似計算により求めたグラフを示す。この
グラフによれば、図10の場合と同様に、冷却管12内
に入る冷却水の流量がセルスタック構造の上側と下側と
で略均一にされている。
【0031】次に、図4を参照して本発明の第3実施例
に係る燃料電池を説明する。図4(a)は、本発明の第
3の実施例に係る燃料電池に装着された排水用マニホー
ルドの断面図、図4(b)は、図4(a)のb−b線に
沿う断面図である。
【0032】本実施例では、3個のオリフィス34,3
5,36が排水用マニホールド15内に設けられてい
る。上側のオリフィス34は、最上部(No.41 )のニッ
プル19の上方に位置され、中断のオリフィス35は、
No.20 のニップル19の上方に位置され、下側のオリフ
ィス36は、No.10 のニップル19の上方に位置されて
いる。また、下方のオリフィスほど、開口の径が小さく
されている。例えば、開口の径が上から、順次、25m
m、15mm、10mmとされている。
【0033】本実施例でも、これらオリフィス34,3
5,36の流抵抗により、下側ほど圧力損失が大きくな
り、重量の影響と相殺されて、冷却管12内に入る冷却
水の流量がセルスタック構造の上側と下側とで均一にさ
れる。図13に、No.1,N0.2…No.40,N0.41 の各冷却板
8の各冷却管12から排水用マニホールド15に流れ込
む冷却水流量を近似計算により求めたグラフを示す。こ
のグラフによれば、図10の場合と異なり、オリフィス
34,35,36ごとに対応した流量の変化は見られる
が、全体的には、一番均一化されている。また、図14
に、図10と同じように、冷却水流量を近似計算により
求めたものであって、50%負荷運転時の場合を示す。
この場合にも、冷却管12内に入る冷却水の流量がセル
スタック構造の上側と下側とで均一化されている。
【0034】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れないのは勿論であり、種々変形可能のである。特に、
実施例で示した流抑制手段は、単なる例示であり、具体
的には種々のものを流抑制手段として用いることができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1で
は、排水用マニホールド内での流抑制手段による流抵抗
により、給水側マニホールドでは、下側ほど圧力損失が
大きくなる。その結果、この圧力損失が、下側ほど冷却
水を多く流そうとする重量の影響と相殺し、これによ
り、冷却管内に入る冷却水の流量がセルスタック構造の
上側と下側とで均一にされる。なお、部分負荷運転時で
あっても同じ作用が得られる。その結果、図9に示す単
相流領域(リン酸凝縮領域)及び気液2相流領域(等温
冷却領域)が最適な範囲で確保される。これにより、冷
却効果が最適な状態で維持される。即ち、「HOT AREA」
の温度が高くなることがないため、セル材料の腐食が促
進されることがない。また、セル面内の温度分布が均一
に維持されるため、リン酸のバランスが維持され、応答
特性の規則性が確保される。更に、リン酸回収効果が正
常に作用するため、燃料電池の寿命低下や電圧特性の低
下が生起されることがない。なお、部分負荷運転時であ
っても同じ効果が得られることは勿論である。
【0036】また、請求項2では、冷却管内の冷却水流
量の均一化が、排水用マニホールド内に挿入された筒状
管により実現され、請求項1と同様の効果が得られる。
【0037】さらに、請求項3では、冷却管内の冷却水
流量の均一化が、排水用マニホールド内に介装された少
なくとも1個のオリフィスにより実現され、請求項1と
同様の効果が得られる。
【0038】さらに、最上部及び最下部の冷却管内の流
量が過大となっていたが、請求項4では、最下部の冷却
管内の冷却水は、排水用マニホールドの上方部位に排出
され、接続ホースでの圧力損失と重量の影響による流量
の増加分とが相殺されると共に、下方から上方に接続さ
れる結果比較的長くなった接続ホース内の分圧損失が比
較的大きくなっている。その結果、最下部の冷却管内を
流れる冷却水の流量が抑制されている。また、請求項5
では、最上部に位置する冷却板内の冷却管の排出口が、
排水用マニホールドの接続部位に、この部位までの距離
より長い接続ホースにより接続されている。これによ
り、比較的長い接続ホース内の分圧損失が比較的大きっ
ている結果、最上部の冷却管内を流れる冷却水の流量が
抑制されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る燃料電池の部分切欠
を含む斜視図。
【図2】図2(a)は、図1に示す燃料電池に装着され
た排水用マニホールドの断面図、図2(b)は、図2
(a)のb−b線に沿う断面図。
【図3】図3(a)は、本発明の第2の実施例に係る燃
料電池に装着された排水用マニホールドの断面図、図3
(b)は、図3(a)のb−b線に沿う断面図。
【図4】図4(a)は、本発明の第3の実施例に係る燃
料電池に装着された排水用マニホールドの断面図、図4
(b)は、図4(a)のb−b線に沿う断面図。
【図5】従来に係る燃料電池の部分切欠を含む斜視図。
【図6】従来に係る燃料電池の単セルの分解斜視図。
【図7】従来に係る冷却板の断面図。
【図8】図8(a)は、従来に係る燃料電池に装着され
た排水用マニホールドの断面図、図8(b)は、図8
(a)のb−b線に沿う断面図。
【図9】冷却管の単相流領域及び気液2相流領域を示す
図。
【図10】本発明の第1実施例に係る燃料電池(筒状管
装着)の定格負荷運転時の各冷却管の流量分布を示すグ
ラフ。
【図11】本発明の第1実施例に係る燃料電池(筒状管
装着)の50%負荷運転時の各冷却管の流量分布を示す
グラフ。
【図12】本発明の第1実施例に係る燃料電池(1個の
オリフィス装着)の定格負荷運転時の各冷却管の流量分
布を示すグラフ。
【図13】本発明の第1実施例に係る燃料電池(3個の
オリフィス装着)の定格負荷運転時の各冷却管の流量分
布を示すグラフ。
【図14】本発明の第1実施例に係る燃料電池(3個の
オリフィス装着)の50%負荷運転時の各冷却管の流量
分布を示すグラフ。
【図15】従来に係る燃料電池の各冷却管の流量分布を
示すグラフ。
【符号の説明】
1 単セル 8 冷却板 9 サブスタック 12 冷却管 14 給水用マニホールド 15 排水用マニホールド 30 円筒状管(筒状管、流抑制手段) 31 絶縁ホース(接続ホース) 32 絶縁ホース(接続ホース) 33 オリフィス 34 オリフィス 35 オリフィス 36 オリフィス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の単セルからなる複数のサブスタック
    と複数の冷却板とが交互に積層され、各冷却板内の冷却
    管の両端が各々給水用マニホールド及び排水用マニホー
    ルドに接続されている燃料電池において、 上記排水用マニホールド内に、冷却水に流抵抗を付与し
    て冷却水の流を抑制する流抑制手段が設けられているこ
    とを特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】上記流抑制手段は、排水用マニホールド内
    に挿入された筒状管であることを特徴とする請求項1に
    記載の燃料電池。
  3. 【請求項3】上記流抑制手段は、排水用マニホールド内
    に介装された少なくとも1個のオリフィスであることを
    特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  4. 【請求項4】最下部に位置する冷却板内の冷却管の排出
    口が、少なくともこの冷却板よりも上方に位置する排水
    用マニホールドの部位に、接続ホースにより接続されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  5. 【請求項5】最上部に位置する冷却板内の冷却管の排出
    口が、排水用マニホールドの接続部位に、この部位まで
    の距離より長い接続ホースにより接続されていることを
    特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
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