JPH0732039Y2 - 虹の表れる積層板 - Google Patents

虹の表れる積層板

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JPH0732039Y2
JPH0732039Y2 JP3454790U JP3454790U JPH0732039Y2 JP H0732039 Y2 JPH0732039 Y2 JP H0732039Y2 JP 3454790 U JP3454790 U JP 3454790U JP 3454790 U JP3454790 U JP 3454790U JP H0732039 Y2 JPH0732039 Y2 JP H0732039Y2
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JP
Japan
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plate
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transparent
layer
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Application number
JP3454790U
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JPH03124829U (ja
Inventor
英男 元木
重博 流谷
Original Assignee
エスケ−化研株式会社
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Publication date
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  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、太陽光などの光と透明ビーズの屈折率を利用
し、人工的にアーチ状の虹が表れる装飾性に優れる積層
板に係り、建築物の壁面に貼着したり、窓ガラスや化粧
間仕切として用いるほか、各種の装飾材として用いられ
る積層板に係るものである。
(従来技術) 従来、透明板の裏面に、それ自身の色、形状模様を利用
した化粧層を用いたり、透明板の間に該化粧層を挟んだ
積層板が多数あった。
本考案者らは、上記従来積層板の化粧層では得られなか
ったアーチ状の虹を光の屈折を利用して発生させる積層
板即ち、表面透明板と下板材との間に透明ビーズを挟み
込み、長期にわたって安定して虹が表れる建材を先に出
願した。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、先の出願では第1層の透明板と第3層の
板材を接着し、透明ビーズを固定するために第1図のよ
うな目地棒aを利用していた。
しかし、この積層板の場合、目地棒でビーズの入る隙間
を定めるわけであるが、板の中央部あたりは板の若干の
反りによっては隙間が厚くなり、粒子径の小さい透明ビ
ーズを一層だけに固定しきれず、どうしても重なってし
まうことがあった。
このようにビーズが一層にならず、二層、三層と重なっ
てしまうと、入射した光が乱反射して光の屈折効果が相
殺され、鮮やかな虹を呈することができなくなる。
また、透明接着剤を利用して透明ビースを固定しようと
すると、接着剤と接するビーズ界面における屈折率が変
動して、虹が発生しなくなることがある。
(問題点を解決するための方法) このような問題点を解決するために、本考案者らは、透
明ビーズの固定にビーズ粒子径に近い厚さのネットを用
いることに着目し、第1層に透明板、第2層にビーズ固
定ネットと、固定ネットの網目の間に粒子径50〜2000μ
mの透明ビーズを敷き詰め、第3層に各種の板材を積層
した虹の表れる積層板を考案した。
ここで、第1層の透明板は、平滑で透明であれば、どの
ようなものでもよい。
たとえば、材質的にはガラス板に代表される無機質系の
物や、メタクリル樹脂、ポリカーボネイト、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリプロピレン等のプラスチック透
明板が挙げられる。
第2層の透明ビースは、ガラス、プラスチック等が考え
られるが、より耐候性が優れている点でガラスビースが
好ましい。また、平均粒径が50〜2000μmのものが良
い。また粒度分布は、シャープなものがより望ましい。
固定ネットとしては、材質的にはプラスチックネット、
金網、ガラス繊維ネット等、有機、無機を問わない。要
はビーズ粒子径より少し大きめの厚みを有するもので、
上下板材で挟まれた隙間がビーズ一層分を固定できるも
のであればよい。また、その形状も繊維を編んだ物や、
シートをパンチング穴あけしたものなど各種用いること
ができる。
第3層の板材は、透明板と合わせてビーズを挟むもので
あるが、光の屈折によるプリズム効果をより高めるため
には、明度の低いものが良い。しかしながら、下地の色
彩との複合効果をねらったり、窓ガラスとして用いる場
合はこのかぎりでない。
上記組み合わせのものを、表面透明板とネット、ネット
と下地板とを接着等の方法で積層する。そうすること
で、中のビーズはその界面のほとんどが空気と接する形
態をとる。
(作用) 本考案は、空気中における水滴に太陽光が当たってアー
チ状の虹が発生する原理を利用したものである。第2図
のように、空気中の水滴Dに太陽光が当たって、水滴D
中で屈折した太陽光が、反射光として観測者Aの目に入
るとき、空気と水滴Dの界面での屈折率は1.33であり、
この場合最初の太陽光と反射光の角度が42.3°〜38.6
°のとき主虹Bが、50.0°〜57.7°のとき副虹Aが表れ
る。したがって、透明ビーズによって虹を表そうとする
場合は、自然の虹と似た状態にする必要がある。即ち、
例えば屈折率1.49のガラスビーズを用いる場合は、ビー
ズの界面は空気層と接する形にして、その界面が適当な
屈折率を保持するようにしていなければならない。これ
は、例えば樹脂と混合してしまうと、その屈折率が小さ
くなりすぎ、虹の発生が見られないことになるからであ
る。また、太陽光ができるだけ均一に屈折し反射光が乱
反射を起こさない為には透明ビーズはなるべく重ならな
いようにする必要がある。
本考案は、このような状態を安定的につくるため、ネッ
トを利用したものであり、一定のます目を有するネット
の存在により、まずそのます目の中に充填されたビーズ
は、物理的に固定化されてずれることがなく、板全体に
均一に並んだ状態を保持することができる。更に、板と
板との隙間をネットの厚みで調整する事ができるため、
丁度間に挟むビーズの粒子径に見合った隙間が形成さ
れ、ビーズが何層にも重なることを容易に防止でき、そ
のためビーズの重なりによる乱反射が避けられるため、
板全面にわたって均一な虹の発生を得ることができた。
(実施例) 第3図のように表面第1層に透明板を置き、薄くアクリ
ル系接着剤を塗付し、続く第2層にポリエチレン製の厚
み250μmの固定ネットを置いた。
次に第4図のように、ビーズ固定ネットの網目部分に、
平均粒子径が150μmの透明ビーズを敷き詰める。そし
て第5図のように、平板等によりビーズ固定ネットの厚
み以上のビーズを取り除く。
さらに、第6図のごとく第3層に先と同様のアクリル系
接着剤を薄く塗付した着色ガラスを積層した。このよう
にしてできる板を壁面に貼付し、太陽を背にしてその壁
面を見たところ、その面にきれいなアーチ状の虹が観察
された。
(効果) 本考案は虹を表す積層板に、ビーズ固定ネットを利用し
たことにより、従来の問題であった、透明ビースを均一
に固定することが容易に成しえることができ、ビーズ固
有の太陽光の屈折が均一に行われるため、鮮やかな虹を
長期にわたって安定して表す積層板となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の目地棒を用いた虹の表れる積層板の一部
を表す斜視図である。第2図は虹色の表れる原理を示す
図である。第3図から第6図は実施例の、虹の表れる積
層板の製造行程を表す斜視図である。第7図は第6図の
虹の表れる積層板の1−1′における断面図の一部を示
す。第8図は本考案の虹の表れる積層板によってアーチ
状の虹が生じた状態を示している。 A……観測者 B……主虹 C……副虹 D……水滴 a……目地棒 b……ビーズ固定用ネット c……透明板 d……透明ビーズ e……ドクターブレード f……着色透明板
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/14 104 9127−2E

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面第1層に透明板、続く第2層に、ビー
    ズ固定ネットと、固定ネットの網目の間に平均粒子径が
    50〜2000μmの透明ビーズを概ね重なりなく敷き詰め、
    さらに第3層に各種の板材を積層した構成を特徴とする
    虹の表れる積層板。
JP3454790U 1990-03-30 1990-03-30 虹の表れる積層板 Expired - Lifetime JPH0732039Y2 (ja)

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JPH03124829U JPH03124829U (ja) 1991-12-18
JPH0732039Y2 true JPH0732039Y2 (ja) 1995-07-26

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