JPH07320068A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents
画像処理方法及び画像処理装置Info
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- JPH07320068A JPH07320068A JP6109914A JP10991494A JPH07320068A JP H07320068 A JPH07320068 A JP H07320068A JP 6109914 A JP6109914 A JP 6109914A JP 10991494 A JP10991494 A JP 10991494A JP H07320068 A JPH07320068 A JP H07320068A
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Abstract
3次元の画像データを有した複数のフレームから構成さ
れる動画像中の対象物体のエッジの検出を行う画像処理
装置において、動画像において各フレーム毎に画像のコ
ントラストが異なる場合でも、1フレーム毎にしきい値
を調整する必要がない動画像処理におけるエッジ検出方
法を提供する。 【構成】 エッジ検出処理を行う現フレームの画像中に
おける、この現フレームの時間的に一つ前のフレームで
ある前フレームの画像中での対象物体の位置と同一位置
もしくはその近傍の画像情報の強調処理を行う強調処理
部105と、この強調処理部105により強調した画像
情報を有する前記現フレームの画像にエッジ検出オペレ
ータ処理を行い対象物体のエッジ検出を行うエッジ検出
オペレータ適用部106とよりなるものである。
Description
の画像データ中の対象物体のエッジまたは輪郭を抽出す
る際に使用する画像処理方法及びその装置に関する。
法としては、1次微分や2次微分などの濃度勾配を用い
たものや、1次微分においてはその計算を簡便にしたSo
bel オペレータ等の差分オペレータが広く用いられてい
る。
勾配の大きさに応じた値を出力する。従って、濃度勾配
が大きな場所ではその出力値が大きく、濃度勾配が小さ
な場所では出力値が小さくなる。
ように濃度勾配の大きさによってそれぞれ異なった値が
出力となる。そのため、画像中の対象物体のエッジ検出
を行なう場合には、前記オペレータ出力によるエッジ画
像をしきい値処理により2値化することが行なわれる。
てエッジを検出する場合の図である。
度値の変化であって、横軸は画像上のある方向(例えば
X軸やY軸)を表し、縦軸は輝度値を表す。
レータの出力値の座標に対する変化を示す図(エッジ画
像)である。
い値処理により,2値化し対象物体131の対象物体エ
ッジ132を検出する場合、しきい値がTaのように小
さいと不必要なエッジ133が多く検出される。一方、
Tbのように大きいと必要なエッジ132が欠落してし
まうことになる。
Tcのような最適なしきい値を探す必要がある。
像のコントラストが変わったものであるが、図14
(a)と同様のしきい値Tcでは不必要なノイズエッジ
133が混入してしまい新たに最適なしきい値を設定し
直す必要がある。
検出をする場合、画像のコントラストが変化しないよう
な場合においては一度しきい値を設定するのみで済む
が、画像のコントラストがフレーム毎に変化するような
場合には、1フレーム毎に前述のしきい値調整を行なわ
ねばならず、多大な労力が必要であった。
出する方法としては、Snakes:Active Contour Models
(M.Kass,et.al:Int.J.Computer Vision,1,321-331,198
8)が提案されている。この方法は、複数個の離散点が有
する弾性エネルギーと、画像エネルギーとの和を最小に
するように離散点を移動させることにより、物体の輪郭
を抽出する方法である。
の対称とする物体1の例えば内側に閉輪郭2を定義す
る。この閉輪郭2の弾性エネルギーは次式で表される。
一次及び二次の項の重みで、それぞれ閉輪郭2の収縮及
び滑らかさに関与している。sは閉輪郭2上での座標で
ある。また画像エネルギーとしては次式のEimage のよ
うなエッジなどの画像の特徴を表すものが用いられる。
みである。このEall が最小になるように、閉輪郭2を
移動させることにより、対称物体1の輪郭を抽出する。
大きい場合には、ノイズの影響を避けるために、弾性エ
ネルギーの滑らかさを大きくする必要がある。すなわ
ち、[数1]における弾性エネルギーの二次の項の係数
βを大きくしなければならない。
の点線が求めたい輪郭を、4がエッジを表している。
輪郭抽出を行うと、図32のようになる。5が抽出され
た輪郭である。これに対して、βを大きくすると、図3
3のようになる。
は逆にエッジ情報が存在する部分で、抽出した輪郭がエ
ッジからずれてしまうという問題点がある。
中の対象物体のエッジ検出において2値化を行なう場合
に、しきい値を何度も変更しながら設定し直す必要があ
り、動画像のように複数フレームから構成される画像に
おいて、画像のコントラストがフレーム毎に変化するよ
うな場合には1フレーム毎に前述のしきい値調整を行な
う必要があり、多大な労力を要するといった問題点があ
った。
て各フレーム毎に画像のコントラストが異なる場合で
も、1フレーム毎にしきい値を調整する必要がない動画
像処理における画像処理方法を提供することを目的とす
る。
体の輪郭のエッジ情報の欠落が大きい場合に、弾性エネ
ルギーの二次の係数を小さくすると、ノイズを避けるこ
とができないし、ノイズを避けるために弾性エネルギー
の二次の係数を大きくすると、エッジ情報が存在する部
分で、抽出した輪郭がエッジからずれてしまうという問
題点があった。
ッジと一致するようにすることを目的とする画像処理方
法を提供する。
法は、時間的に連続した複数のフレームから構成される
動画像中の対象物体のエッジ検出を行う画像処理方法で
あって、エッジ検出処理を行う現フレームの画像中にお
ける、この現フレームの時間的に一つ前のフレームの画
像中での対象物体の位置と同一位置もしくはその近傍の
画像情報の強調処理を行い、この強調した画像情報を有
する前記現フレームの画像にエッジ検出オペレータ処理
を行い対象物体のエッジ検出を行うものである。
続した2次元あるいは3次元の画像データを有した複数
のフレームから構成される動画像中の対象物体のエッジ
検出を行う画像処理方法であって、エッジ検出処理を行
うべき現フレームの画像にエッジ検出オペレータ処理を
行い、この処理を行った現フレームの画像中における、
この現フレームの時間的に一つ前のフレームの画像中で
の対象物体の位置と同一位置もしくはその近傍の前記処
理後の出力値の強調処理を行い対象物体のエッジ検出を
行うものである。
像データからの物体の輪郭抽出に際し、前記画像データ
における複数の離散点が有する弾性エネルギーと、画像
エネルギーと、必要に応じて付加される外部エネルギー
の重みつきの総和が最小となるように、前記複数個の離
散点を前記画像データ上で移動させることにより、前記
物体の輪郭を抽出する画像処理方法であって、前記複数
個の離散点の中のある離散点の画像中の位置における画
像情報、もしくはその離散点の画像中の位置の近傍の画
像情報から計算される統計量を、しきい値と比較して、
一定の条件を満たす場合には、その離散点における画像
エネルギーに対する重み係数の絶対値を他の離散点より
も小さくしてエッジ対応点以外の点とするものである。
画像中における、この現フレームの時間的に一つ前のフ
レームの画像中での対象物体の位置と同一位置もしくは
その近傍の画像情報の強調処理を行う。
記現フレームの画像にエッジ検出オペレータ処理を行い
対象物体のエッジ検出を行う。
る。
画像にエッジ検出オペレータ処理を行う。
像中における、この現フレームの時間的に一つ前のフレ
ームの画像中での対象物体の位置と同一位置もしくはそ
の近傍の出力値の強調処理を行い対象物体のエッジ検出
を行う。
ーム毎に画像のコントラストが変化するような場合でも
その影響を受けにくくなり、フレーム毎にエッジ検出の
しきい値調整を行なう必要がなくなる。
る。
前記物体の輪郭を抽出する画像処理方法であって、前記
複数個の離散点の中のある離散点の画像中の位置におけ
る画像情報、もしくはその離散点の画像中の位置の近傍
の画像情報から計算される統計量を、しきい値と比較す
る。そして、比較結果が一定の条件を満たす場合には、
その離散点における画像エネルギーに対する重み係数の
絶対値を他の離散点よりも小さくしてエッジ対応点以外
の点とする。
を小さくし、精度よく輪郭を抽出する。
る。
時間的に連続したフレームにおいて、各フレーム中の対
象物体の輪郭を抽出する方法の全体の処理の流れを示す
図である。
出する例を説明する。
画像が入力される。
像のエッジが検出される。この際、n−1フレーム(前
フレーム)目での対象物体の輪郭抽出結果が用いられ
る。
出後、輪郭抽出部103において対象物体の輪郭抽出が
行われる。ここでの輪郭抽出結果はn+1フレーム目
(次フレーム)でのエッジ検出に用いられる。
の最大値を追跡(尾根線追跡)していく方法や、エネル
ギー最小化原理を用いた方法("Snakes:Active Contour
Models";M.Kass,etal.:Int.J.Computer Vision,321-331
(1988)) 等のいずれの方法でもよい。
の第1の実施例]図2は,図1におけるエッジ検出部1
02での処理を詳しく示した図である。
101で入力された画像である現フレームと、時間的に
一つ前のフレーム(以下、前フレームという)での輪郭
抽出結果を用いて、強調値Thの設定を行う。
された対象物体の輪郭を、入力された画像上の同一位置
に配置した場合の輪郭上での輝度もしくはその近傍での
輝度を用いて設定される。
度やその近傍の輝度の平均値、または一部の平均値、ま
たは一部の輝度等の輪郭近辺の輝度情報を表すものであ
ればいずれを用いてもよい。
検出処理を行うべき現在のフレーム(以下、現フレーム
という)の画像中において強調値Thの輝度を強調する
処理を行う。
れるが、例えば、図3に示すような方法を用いることが
できる。
布であるが、これを図3(b)に示すように強調値Th
を中心としたガウス型の輝度分布となるように変更すれ
ば、画像中でThの輝度が強調される。
させる処理を行なってもよい。
画像を作成し、エッジ検出オペレータ適用部106にお
いて対象物体エッジの検出を行なう。
次微分や2次微分に基づく方法、1次微分の計算を簡便
にしたSobel オペレータや、輝度値または色またはこれ
らの分散値またはそれらの組み合わせによって分割され
た領域を利用する方法や、画像をフーリエ変換等の周波
数領域に展開する方法等によって対象物体のエッジを検
出するオペレータを示す。
て、対象物体エッジ132を検出する。
座標を示し、(a)(b)(d)の縦軸は輝度値、
(c)(e)の縦軸はエッジオペレータ出力を示す。
が、n−1フレーム目より大きく変化した場合を示して
いる。
において対象物体輪郭121が抽出される。
位置121での輝度値が強調値Thとして設定される。
る。図4(d)における強調処理は、図3(c)に示し
た処理方法を用いたものである。
画像全てにわたり行われ、常に対象物体の輝度値が強調
される。
ように対象物体エッジ132よりも大きな出力値を有す
るノイズエッジ133が存在していても、強調処理後に
は対象物体エッジ132の出力の方がノイズエッジ13
3より大きくなる。
が、n−1フレーム目より小さく変化した場合を示して
いる。
るが、対象物体の周りの輝度値を強調し、相対的に対象
物体のエッジ132の出力値を強調するものである。
レーム目における前輪郭位置121での輝度値は単一の
値ではない。このような場合には図6に示すような2種
類の強調値Th1、Th2を強調するような処理を行え
ばよい。
が以下のフレーム画像全てにわたり行われる。
トは変化していないが、変化している場合でも常に対象
物体のエッジ出力が強調されることは自明である。従っ
て、はじめにある程度大きなしきい値Tbを設定してお
けば不必要なエッジを多く検出したり、必要な対象物体
のエッジが欠落することもなくなる。また、その設定も
全てのフレームにわたって行う必要がなくなる。
合についての具体例を説明する。
臓部の医用画像で、n−1フレーム目〜n+1フレーム
目へと心臓が拡張していく場合の模式図である。
出して心筋梗塞等の診断が行なわれる。しかし、血流と
内壁とのコントラストが悪く、各フレームでコントラス
トも変化し、内壁のエッジを首尾よく検出するのは困難
である。
レーム目での内壁の輪郭抽出結果121をnフレーム目
の画像上の同一位置に配置する。
輪郭抽出結果121上での輝度またはその近傍での輝度
の平均値を前述の強調値Thとし、Thを強調させる処
理を行なう(この場合には、血液の輝度を強調すること
になる)。
てエッジ検出を行ない、内壁の輪郭を抽出する。同様に
してn+1フレーム目では、nフレーム目の輪郭抽出結
果122を用いて、n+1フレーム目における血液輝度
の強調が行なわれる。
レームでコントラストが変化していても、調整を必要と
せず常に、対象物体近辺のある輝度部分が強調(図7の
場合は血液部分)されるため、対象物体の境界部分にお
けるエッジ検出オペレータの出力が大きくなる。
値化を行なう場合でも各フレーム毎にしきい値を調整す
る必要がなくなり、首尾よくエッジ検出を行なうことが
できる。
の他の実施例]図8は、図1におけるエッジ検出部10
2での処理の第2の実施例を示す図である。
像は、エッジ検出オペレータ適用部106において対象
物体エッジの検出が行なわれる。
ムでの輪郭抽出結果を用いて強調値の設定が行なわれ
る。この時の強調値は、前フレームで抽出された物体の
輪郭を入力された画像上の同一位置に配置した場合の輪
郭上でのエッジ強度(前述のエッジ検出オペレータの出
力値)、もしくはその近傍でのエッジ強度を用いて設定
される。
エッジ強度の平均値や一部のエッジ強度等輪郭近辺のエ
ッジ強度を表すものであればいずれを用いてもよい。
設定されたエッジ強度の強調値Thを強調する処理が行
なわれ、輪郭抽出部103で対象物体の輪郭が抽出され
て、その結果は次のフレームでのエッジ検出に用いられ
る。
部102での処理の第3,4の実施例を示す図である。
出部102に2値化処理部107を加えた場合を示す。
上述したように、本実施例ではフレーム毎のコントラス
ト変化に影響を受けにくいため、2値化処理部107で
のしきい値はフレーム毎に変更する必要はない。
出方法]図11は、図7のように物体が同心円状に変化
するのではなく、対象物体が等速の平行移動を伴って変
化をする場合の第1の実施例の図である。
かっている場合には、図11に示すように前フレームで
の輪郭抽出結果を移動分Δxだけシフトさせてやり、上
記と同様に強調処理とエッジ検出オペレータを適用すれ
ばよい。
じめわかっていない場合には、n−1フレーム目の輪郭
抽出結果121とnフレーム目の輪郭抽出結果122か
ら次のフレームでの移動距離Δxを予測する。続いて、
n+1フレーム目ではnフレーム目での輪郭抽出結果を
Δx分移動させ、強調処理とエッジ検出オペレータの適
用を行なえばよい。
の実施例の図で、前フレームでの輪郭抽出結果を用いる
際に抽出された輪郭よりも小さな輪郭を用いる場合であ
る。
1とnフレーム目での輪郭抽出結果からn+1フレーム
目での移動距離Δxを予測する。
する際に、nフレーム目での輪郭抽出結果122よりも
小さな輪郭121´を用いる。
に、物体が加速度を伴っており予測値ΔxよりさらにΔ
x’ずれた場合においても対象物体の内側の輝度を強調
することができ、エッジ検出を行なうことができる。
(または動画像における1番初めのフレーム)における
輪郭抽出及び平行移動を伴う場合のn−1フレーム目と
nフレーム目の輪郭抽出は、手動で行なってもよく、従
来のようにエッジ検出におけるしきい値調整を手動で行
なった後、前述の尾根線追跡やSNAKESを用いて輪郭抽出
を行なう方法、輝度分布等を用いて領域抽出を行なう方
法いずれの方法でもよい。
エッジ検出における強調処理の強調値の設定には前フレ
ームでの対象物体の輪郭を用いていたが、図13に示す
ように領域抽出結果を用いてもよい。
象物体のエッジが検出された後、領域抽出部108でエ
ッジで囲まれた内部の領域が抽出される。
は図10で2値化されたエッジ画像に対して画像をラス
タスキャンし、エッジが存在する範囲を長方形状に抽出
する方法や、上述の輪郭抽出を行なってからその内部と
して領域を抽出する方法等が考えられるが、いずれの方
法を用いても差しつかえない。
レーム画像における同一位置またはその近傍での画像情
報(例えば領域内の画像輝度の平均値等)を強調するこ
とにより、次フレームのエッジ検出を行なえばよい。
しては輝度値やエッジ検出オペレータの出力値を用いた
が、輝度値またはエッジ検出オペレータの出力値の分散
値や、画像がカラーの場合はその一部の色や色差やそれ
らの分散値、あるいはこれらを複数個組み合わせたもの
でも差しつかえない。
の方法として、一部の濃度部分の階調を変化させるよう
な強調方法や、濃度ヒストグラムを変化させるような強
調方法を用いてもよい。
の実施例の構成を表す図である。
郭を抽出する場合を例にして説明する。
を入力する。
る。
では複数個の離散点の持つエネルギーを最小化すること
により輪郭抽出する方法を採用している。
座標の初期値を設定する。
l で表されるような全エネルギーが最小になるように前
記複数個の離散点を移動させる。
る。wimage(i)、wext(i)は重み係数である。Eint(i)
は弾性エネルギーであり、本実施例では次式を用いる。
る。Eimage(i)は画像エネルギーであり、ここでは[数
6]を用いる。
る。本実施例では[数7]は離散点をある点v0 から遠
ざけたり、v0 に近付けたりするエネルギーである。遠
ざけるか近付けるかは係数kの正負によって決まる。
める解法として、変分法による方法を用いる。変分法に
よれば[数4]が最小となるためには[数8]のような
連立方程式が成り立つことが必要である。
8]の連立方程式はベクトル表示で次式のように表すこ
とができる。
似法で解く。Aを次式のように対角行列Dとそれ以外の
部分Fに分ける。
n+1 は、
ー算出部15において、それぞれ[数4]におけるEim
age(i)、Eext(i)を算出する。また、パラメータ記憶部
17には各エネルギーの重み係数、[数13]における
行列D、Fの要素の値、γ等が記憶されている。次座標
算出部16では、[数13]を用いて各離散点の次座標
を計算して、離散点を移動させる。
0で収束条件を満たすかどうかを判定し、収束条件を満
たさない場合には再び離散点移動部9で離散点の移動を
行い、収束条件を満たすまで繰り返す。
4]で表されるようなn回目の繰り返しでのエネルギー
の変化量△Eall n がある一定値より小さくなったとき
とする。
算出部18において、[数4]におけるEall を算出す
る。それをn回目の値Eall n として、記憶部19に記
憶しておく。そしてエネルギー比較部20で、記憶部1
9に予め記憶しておいたn−1回目の値Eall n-1 との
差の絶対値△Eall n を求めて、それが一定量εより小
さければ収束したと判定し、大きければ収束していない
と判定する。
図22に示す。
う。具体的には、隣接する離散点間の距離を算出し、そ
の距離が最も近い離散点を取り除き、最も遠い離散点間
の中点に挿入するということを、最も近い離散点間距離
が、最も遠い離散点間距離の半分を超えたら終了すると
いう方法を用いる。
17で求めた複数個の離散点に対して、それぞれエッジ
対応点かどうかを判断する。
に示す。図中のNは離散点の数を表す。
おけるエッジ強度Iedge(i) を算出する。
の画素値の急激に変化する部分で大きくなる量であり、
様々なオペレータが存在する。ここでは、一次差分を用
いる方法を使用した。
きい値Ithreを比較し、
Iedge(i) としては、
郭抽出部7における離散点移動部9、収束判定部10と
同様の処理を行う。すなわち、図20、21で表される
処理である。但し、全エネルギーとしては、次式を用い
る。
果を出力する。結果の出力方法としては、データとして
ファイルに記録したり、ディスプレイに表示するなどの
方法があるが、本実施例ではディスプレイに表示する。
エネルギーの係数を小さくすることにより、対象とする
物体の輪郭のエッジ情報の欠落が大きい場合に、弾性エ
ネルギーの二次の係数を小さくしても、輪郭以外の部分
からのノイズの影響が少なくなり、精度よく輪郭抽出を
行うことができるようになる。図29が、図16の輪郭
抽出の図である。
例について説明する。
ジ強度ではなく、画素値の一つである輝度を用いて行
う。
である。但し、エッジ対応点検出部に対しては図24を
用いる。
の画素値の平均値Imean(i) を算出する。画素平均比較
部24ではImean(i) としきい値Ithreを比較し、
つまり画素値が小さい部分の画像エネルギーの係数の絶
対値を小さくする。
ギーの係数を小さくすることにより、対象とする物体の
輪郭のエッジ情報の欠落が大きい場合に、弾性エネルギ
ーの二次の係数を小さくしても、輪郭以外の部分からの
ノイズの影響が少なくなり、精度よく輪郭抽出を行うこ
とができるようになる。
合に有効である。
い。
例について説明する。
である。
で、画像エネルギーEimage(i)として、
表すエネルギーである。なお、角点とは、エッジ対応点
である離散点とそうでないと判断された離散点の境界に
属するどちらかの点である。
明する。
8方向の微分を計算する。その大きさがあるしきい値を
超える方向の数Nedgeを数える。例えば図25の場合に
は、3となる。
画素(x,y)が角部分になっている場合には、Nedge
=5になる。
Nedge=3となり、エッジの方向にNedge=3の点が並
ぶようになる。
のようなものを用いればよい。
点及び角点に近い点でのエネルギーが低くなり、かつ図
27のように輪郭の途中の部分にある場合はエネルギー
が高くなり、角点部分に引き付けられるエネルギーとな
る。
ば、画素値の分布が平坦な場合やある一方向にエッジが
存在する場合にはEcornerの絶対値が非常に小さくなる
ため、角点部分に離散点を近付けることができる。
た実施例に限定されるものではない。
0における収束条件としては、エネルギーの変化量によ
る方法を挙げたが、複数個の離散点の移動量がある一定
値より小さくなったとき、あるいはこのような条件で収
束しない場合もあることを考慮して、繰り返しの回数で
収束させる、すなわち、ある一定回数収束演算を行った
ら収束したとみなすようにすることもできる。
してエネルギー最小化による方法の例を示したが、手で
輪郭抽出した結果を用いても差し支えない。
て、[数16]に示す一次微分を用いたものを用いた
が、例えばソーベルフィルタや二次微分のような他のエ
ッジ検出方法によって求めても差し支えない。
の位置でのエッジ強度の値を用いたが、離散点近傍のエ
ッジ強度の平均値や分散値を用いても差し支えない。
部では離散点近傍の画素値の平均値を用いたが、離散点
における画素値そのものを用いても差し支えない。
エネルギーとして、エッジ強度の大きな方向の数を用い
る方法を用いたが、エッジの方向の変化量を用いる方法
や、マスクを使用する方法を用いても差し支えない。
る方法を用いても差し支えない。
(x,y)を中心とした幅D(この図ではD=5)のウ
インドウを考える。
向について、このウインドウ内でD個の画素の分散を求
める。例えばaの方向の場合には、注目画素の座標を
(x,y)とすると、
で表されるa方向の画素値の平均である。
ば、画素値の分布が平坦な場合や、ある一方向にエッジ
が存在する場合にはEcornerの絶対値が非常に小さくな
るため、角点部分に離散点を近付けることができる。
ば、コントラストがフレーム毎に異なる動画像において
も、各フレーム毎にしきい値を調整をすることなく対象
物体のエッジ検出を行なうことができる。
中の物体の輪郭のとぎれが大きな画像からの輪郭抽出が
容易となる。
示す図。
図。
例を示す図。
例を示す図。
施例を示す図。
す図。
す図。
明するための図。
例を表す図。
された輪郭 131 対象物体 132 対象物体のエッジオペレータ出力 133 対象物体以外のエッジオペレータ出力(ノイズ
エッジ) 1 輪郭抽出の対象となる物体 2 閉輪郭 3 求めたい輪郭(点線) 4 エッジ(太い実線) 5 抽出された輪郭(実線) 6 画像入力部 7 概輪郭抽出部 8 エッジ対応点決定部 9 離散点移動部 10 収束判定部 11 出力部 12 初期値設定部 13 初期値の例 14 画像エネルギー算出部 15 外部エネルギー算出部 16 次座標算出部 17 記憶部 18 エネルギー算出部 19 記憶部 20 エネルギー比較部 21 エッジ強度算出部 22 エッジ強度比較部 23 画素平均算出部 24 画素平均比較部
Claims (12)
- 【請求項1】時間的に連続した複数のフレームから構成
される動画像中の対象物体のエッジ検出を行う画像処理
方法において、 エッジ検出処理を行う現フレームの画像中における、こ
の現フレームの時間的に一つ前のフレームの画像中での
対象物体の位置と同一位置もしくはその近傍の画像情報
の強調処理を行い、 この強調した画像情報を有する前記現フレームの画像に
エッジ検出オペレータ処理を行い対象物体のエッジ検出
を行うことを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】時間的に連続した複数のフレームから構成
される動画像中の対象物体のエッジ検出を行う画像処理
方法において、 エッジ検出処理を行うべき現フレームの画像にエッジ検
出オペレータ処理を行い、 この処理を行った現フレームの画像中における、この現
フレームの時間的に一つ前のフレームの画像中での対象
物体の位置と同一位置もしくはその近傍の前記処理後の
出力値の強調処理を行い対象物体のエッジ検出を行うこ
とを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項3】前記一つ前フレームの画像中での対象物体
の位置と同一位置もしくはその近傍における前記現フレ
ームの画像中での位置において前記画像情報、もしく
は、前記出力値の強調処理を行うことを特徴とする請求
項1もしくは2記載の画像処理方法。 - 【請求項4】対象物体が移動する場合において、 前記現フレームの画像中での対象物体の移動位置を予測
して、この予測位置において前記画像情報、もしくは、
前記出力値の強調処理を行うことを特徴とする請求項1
もしくは2記載の画像処理方法。 - 【請求項5】前記画像情報として、一定の輝度または一
定の色の情報を用いるか、もしくは、輝度または色の情
報の平均値を用いることを特徴とする請求項1記載の画
像処理方法。 - 【請求項6】前記処理後の出力値として、一定の出力値
を用いるか、もしくは、出力値の平均値を用いることを
特徴とする請求項2記載の画像処理方法。 - 【請求項7】時間的に連続した複数のフレームから構成
される動画像中の対象物体のエッジ検出を行う画像処理
装置において、 エッジ検出処理を行うべき現フレームの画像中におけ
る、この現フレームの時間的に一つ前のフレームの画像
中での対象物体の位置と同一位置もしくはその近傍の画
像情報の強調処理を行う強調処理手段と、 この強調処理手段により強調した画像情報を有する前記
現フレームの画像にエッジ検出オペレータ処理を行い対
象物体のエッジ検出を行うエッジ検出オペレータ処理手
段とよりなることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項8】時間的に連続した複数のフレームから構成
される動画像中の対象物体のエッジ検出を行う画像処理
装置において、 エッジ検出処理を行うべき現フレームの画像にエッジ検
出オペレータ処理を行うエッジ検出オペレータ処理手段
と、 このエッジ検出オペレータ処理手段により処理を行った
現フレームの画像中における、この現フレームの時間的
に一つ前のフレームの画像中での対象物体の位置と同一
位置もしくはその近傍の前記処理後の出力値の強調処理
を行い対象物体のエッジ検出を行う強調処理手段とより
なることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項9】2次元あるいは3次元の画像データからの
物体の輪郭抽出に際し、前記画像データにおける複数の
離散点が有する弾性エネルギーと、画像エネルギーと、
必要に応じて付加される外部エネルギーの重みつきの総
和が最小となるように、前記複数個の離散点を前記画像
データ上で移動させることにより、前記物体の輪郭を抽
出する画像処理方法において、 離散点の画像中の位置における画像情報、もしくはその
離散点の画像中の位置の近傍の画像情報から計算される
統計量を、しきい値と比較して、一定の条件を満たす場
合には、その離散点における画像エネルギーに対する重
み係数の絶対値を他の離散点よりも小さくしてエッジ対
応点以外の点とすることを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項10】前記画像情報として、エッジ強度を用い
ることを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。 - 【請求項11】前記画像情報として、輝度もしくは色情
報である画素値を用いることを特徴とする請求項9記載
の画像処理方法。 - 【請求項12】画像エネルギーの重み係数の絶対値を他
の離散点より小さくした離散点が前記画像データ上で複
数個連続して存在する場合に、それらの連続する離散点
と他の離散点との境界部分の離散点に、角部分の特徴を
表す画像エネルギーを与えることを特徴とする請求項9
記載の画像処理方法。
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