JP3383072B2 - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法及び画像処理装置

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JP3383072B2
JP3383072B2 JP10991494A JP10991494A JP3383072B2 JP 3383072 B2 JP3383072 B2 JP 3383072B2 JP 10991494 A JP10991494 A JP 10991494A JP 10991494 A JP10991494 A JP 10991494A JP 3383072 B2 JP3383072 B2 JP 3383072B2
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秀樹 吉岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2次元あるいは3次元
の画像データ中の対象物体のエッジまたは輪郭を抽出す
る際に使用する画像処理方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像情報からエッジを抽出する方
法としては、1次微分や2次微分などの濃度勾配を用い
たものや、1次微分においてはその計算を簡便にしたSo
bel オペレータ等の差分オペレータが広く用いられてい
る。
【0003】これらのエッジ検出方法は、基本的に濃度
勾配の大きさに応じた値を出力する。従って、濃度勾配
が大きな場所ではその出力値が大きく、濃度勾配が小さ
な場所では出力値が小さくなる。
【0004】前記オペレータによる画像処理では、この
ように濃度勾配の大きさによってそれぞれ異なった値が
出力となる。そのため、画像中の対象物体のエッジ検出
を行なう場合には、前記オペレータ出力によるエッジ画
像をしきい値処理により2値化することが行なわれる。
【0005】図14は、上記のエッジオペレータを用い
てエッジを検出する場合の図である。
【0006】図14(a),(c)は、座標に対する輝
度値の変化であって、横軸は画像上のある方向(例えば
X軸やY軸)を表し、縦軸は輝度値を表す。
【0007】図14(b),(d)は、上記エッジオペ
レータの出力値の座標に対する変化を示す図(エッジ画
像)である。
【0008】図14(a)において、エッジ画像をしき
い値処理により,2値化し対象物体131の対象物体エ
ッジ132を検出する場合、しきい値がTaのように小
さいと不必要なエッジ133が多く検出される。一方、
Tbのように大きいと必要なエッジ132が欠落してし
まうことになる。
【0009】そのため、しきい値を何度も変更しながら
Tcのような最適なしきい値を探す必要がある。
【0010】また、図14(c)は、図14(a)の画
像のコントラストが変わったものであるが、図14
(a)と同様のしきい値Tcでは不必要なノイズエッジ
133が混入してしまい新たに最適なしきい値を設定し
直す必要がある。
【0011】従って、動画像において対象物体エッジの
検出をする場合、画像のコントラストが変化しないよう
な場合においては一度しきい値を設定するのみで済む
が、画像のコントラストがフレーム毎に変化するような
場合には、1フレーム毎に前述のしきい値調整を行なわ
ねばならず、多大な労力が必要であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、画像
中の対象物体のエッジ検出において2値化を行なう場合
に、しきい値を何度も変更しながら設定し直す必要があ
り、動画像のように複数フレームから構成される画像に
おいて、画像のコントラストがフレーム毎に変化するよ
うな場合には1フレーム毎に前述のしきい値調整を行な
う必要があり、多大な労力を要するといった問題点があ
った。
【0013】そこで、第1、2の発明は、動画像におい
て各フレーム毎に画像のコントラストが異なる場合で
も、1フレーム毎にしきい値を調整する必要がない動画
像処理における画像処理方法を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、時間
的に連続した複数のフレームから構成される動画像中の
対象物体のエッジ検出を行う画像処理方法において、エ
ッジ検出処理を行う現フレームの時間的に一つ前のフレ
ームの画像中での対象物体の輪郭抽出結果、または、領
域抽出結果を用いて画像情報に関する強調値を設定し、
前記現フレームの画像中における前記設定した強調値の
画像情報を強調し、この強調した画像情報を有する前記
現フレームの画像にエッジ検出オペレータ処理を行い対
象物体のエッジ検出を行うことを特徴とする画像処理方
法である。請求項2の発明は、時間的に連続した複数の
フレームから構成される動画像中の対象物体のエッジ検
出を行う画像処理方法において、エッジ検出処理を行う
べき現フレームの画像にエッジ検出オペレータ処理を行
って出力値を求め、前記現フレームの時間的に一つ前の
フレームの画像中での対象物体の輪郭抽出結果、また
は、領域抽出結果を用いて画像情報に関する強調値を設
定し、前記エッジ検出処理を行った現フレームにおける
前記設定した強調値の出力値を強調し、対象物体のエッ
ジ検出を行うことを特徴とする画像処理方法である。請
求項3の発明は、前記強調値は、前記一つ前のフレーム
で抽出された対象物体の輪郭を、前記現フレームの画像
上の同一位置に配置した場合の輪郭上での画像情報もし
くはその近傍での画像情報を用いて設定されることを特
徴とする請求項1記載の画像処理方法である。請求項4
の発明は、対象物体が移動する場合において、前記現フ
レームの画像中での対象物体の移動位置を予測して、こ
の予測位置において前記画像情報、もしくは、前記出力
値の強調処理を行うことを特徴とする請求項1もしくは
2記載 の画像処理方法である。請求項5の発明は、前記
画像情報として、一定の輝度または一定の色の情報を用
いるか、もしくは、輝度または色の情報の平均値を用い
ることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法であ
る。請求項6の発明は、前記処理後の出力値として、一
定の出力値を用いるか、もしくは、出力値の平均値を用
いることを特徴とする請求項2記載の画像処理方法であ
る。請求項7の発明は、時間的に連続した複数のフレー
ムから構成される動画像中の対象物体のエッジ検出を行
う画像処理装置において、エッジ検出処理を行う現フレ
ームの時間的に一つ前のフレームの画像中での対象物体
の輪郭抽出結果、または、領域抽出結果を用いて画像情
報に関する強調値を設定し、前記現フレームの画像中に
おける前記設定した強調値と同じ値を有する画像情報を
強調する強調処理手段と、この強調処理手段により強調
した画像情報を有する前記現フレームの画像にエッジ検
出オペレータ処理を行い対象物体のエッジ検出を行うエ
ッジ検出オペレータ処理手段とよりなることを特徴とす
る画像処理装置である。請求項8の発明は、時間的に連
続した複数のフレームから構成される動画像中の対象物
体のエッジ検出を行う画像処理装置において、エッジ検
出処理を行うべき現フレームの画像にエッジ検出オペレ
ータ処理を行って出力値を求めるエッジ検出オペレータ
処理手段と、前記現フレームの時間的に一つ前のフレー
ムの画像中での対象物体の位置と同一位置もしくはその
近傍の輪郭抽出結果、または、領域抽出結果を用いて画
像情報に関する強調値を設定し、前記エッジ検出処理を
行った現フレームにおける前記設定した強調値の出力値
を強調し、対象物体のエッジ検出を行う強調処理手段と
よりなることを特徴とする画像処理装置である。
【0015】
【作 用】請求項1、7に係る発明について説明する。
【0016】まず、エッジ検出処理を行う現フレームの
画像中における、この現フレームの時間的に一つ前のフ
レームの画像中での対象物体の位置と同一位置もしくは
その近傍の画像情報の強調処理を行う。
【0017】そして、この強調した画像情報を有する前
記現フレームの画像にエッジ検出オペレータ処理を行い
対象物体のエッジ検出を行う。
【0018】請求項2、8に係る発明について説明す
る。
【0019】まず、エッジ検出処理を行う現フレームの
画像にエッジ検出オペレータ処理を行う。
【0020】そして、この処理を行った現フレームの画
像中における、この現フレームの時間的に一つ前のフレ
ームの画像中での対象物体の位置と同一位置もしくはそ
の近傍の出力値の強調処理を行い対象物体のエッジ検出
を行う。
【0021】両発明では、このようにすることで、フレ
ーム毎に画像のコントラストが変化するような場合でも
その影響を受けにくくなり、フレーム毎にエッジ検出の
しきい値調整を行なう必要がなくなる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図13を用
いて説明する。
【0023】[各フレームのエッジ抽出方法] 図1は、時間的に連続したフレームにおいて、各フレー
ム中の対象物体の輪郭を抽出する方法の全体の処理の流
れを示す図である。
【0024】図1において、nフレーム目のエッジを抽
出する例を説明する。
【0025】(1) データ入力部101でnフレーム目
の画像が入力される。
【0026】(2) エッジ検出部102において、入力
画像のエッジが検出される。この際、n−1フレーム
(前フレーム)目での対象物体の輪郭抽出結果が用いら
れる。
【0027】(3) エッジ検出部102においてエッジ
検出後、輪郭抽出部103において対象物体の輪郭抽出
が行われる。ここでの輪郭抽出結果はn+1フレーム目
(次フレーム)でのエッジ検出に用いられる。
【0028】対象物体の輪郭抽出の方法は、エッジ強度
の最大値を追跡(尾根線追跡)していく方法や、エネル
ギー最小化原理を用いた方法("Snakes:Active Contour
Models";M.Kass,etal.:Int.J.Computer Vision,321-331
(1988)) 等のいずれの方法でもよい。
【0029】 [エッジ検出部102でのエッジ検出処理の第1の実施
例] 図2は,図1におけるエッジ検出部102での処理を詳
しく示した図である。
【0030】(1) 強調値設定部104は、データ入力
部101で入力された画像である現フレームと、時間的
に一つ前のフレーム(以下、前フレームという)での輪
郭抽出結果を用いて、強調値Thの設定を行う。
【0031】この時の強調値Thは、前フレームで抽出
された対象物体の輪郭を、入力された画像上の同一位置
に配置した場合の輪郭上での輝度もしくはその近傍での
輝度を用いて設定される。
【0032】また、その際の輝度の設定は、輪郭上の輝
度やその近傍の輝度の平均値、または一部の平均値、ま
たは一部の輝度等の輪郭近辺の輝度情報を表すものであ
ればいずれを用いてもよい。
【0033】(2) その後、強調処理部105は、エッ
ジ検出処理を行うべき現在のフレーム(以下、現フレー
ムという)の画像中において強調値Thの輝度を強調す
る処理を行う。
【0034】この際の強調処理には様々な方法が考えら
れるが、例えば、図3に示すような方法を用いることが
できる。
【0035】図3(a)は、通常の画像における輝度分
布であるが、これを図3(b)に示すように強調値Th
を中心としたガウス型の輝度分布となるように変更すれ
ば、画像中でThの輝度が強調される。
【0036】また、図3(c)のように輝度分布を変更
させる処理を行なってもよい。
【0037】(3) このようにして強調値Thを強調し
た画像を作成し、エッジ検出オペレータ適用部106に
おいて対象物体エッジの検出を行なう。
【0038】ここに示すエッジ検出オペレータとは、1
次微分や2次微分に基づく方法、1次微分の計算を簡便
にしたSobel オペレータや、輝度値または色またはこれ
らの分散値またはそれらの組み合わせによって分割され
た領域を利用する方法や、画像をフーリエ変換等の周波
数領域に展開する方法等によって対象物体のエッジを検
出するオペレータを示す。
【0039】具体的には、図4または図5に示ようにし
て、対象物体エッジ132を検出する。
【0040】図4及び図5において、横軸は画像上での
座標を示し、(a)(b)(d)の縦軸は輝度値、
(c)(e)の縦軸はエッジオペレータ出力を示す。
【0041】図4は、nフレーム目の対象物体の大きさ
が、n−1フレーム目より大きく変化した場合を示して
いる。
【0042】図4(a)に示すようにn−1フレーム目
において対象物体輪郭121が抽出される。
【0043】図4(b)に示すnフレーム目には前輪郭
位置121での輝度値が強調値Thとして設定される。
【0044】図4(d)に示すごとく強調処理が行われ
る。図4(d)における強調処理は、図3(c)に示し
た処理方法を用いたものである。
【0045】図4ではこのような処理が以下のフレーム
画像全てにわたり行われ、常に対象物体の輝度値が強調
される。
【0046】従って、図4(c)及び図4(e)に示す
ように対象物体エッジ132よりも大きな出力値を有す
るノイズエッジ133が存在していても、強調処理後に
は対象物体エッジ132の出力の方がノイズエッジ13
3より大きくなる。
【0047】図5は、nフレーム目の対象物体の大きさ
が、n−1フレーム目より小さく変化した場合を示して
いる。
【0048】図5においても図4と同様の処理が行われ
るが、対象物体の周りの輝度値を強調し、相対的に対象
物体のエッジ132の出力値を強調するものである。
【0049】図5においては、図5(b)のようにnフ
レーム目における前輪郭位置121での輝度値は単一の
値ではない。このような場合には図6に示すような2種
類の強調値Th1、Th2を強調するような処理を行え
ばよい。
【0050】図5においても、図4と同様に上記の処理
が以下のフレーム画像全てにわたり行われる。
【0051】図4及び図5ではフレーム毎にコントラス
トは変化していないが、変化している場合でも常に対象
物体のエッジ出力が強調されることは自明である。従っ
て、はじめにある程度大きなしきい値Tbを設定してお
けば不必要なエッジを多く検出したり、必要な対象物体
のエッジが欠落することもなくなる。また、その設定も
全てのフレームにわたって行う必要がなくなる。
【0052】[具体例] 次に、実際の画像に適用した場合についての具体例を説
明する。
【0053】図7は、MRIやX線CT等で得られる心
臓部の医用画像で、n−1フレーム目〜n+1フレーム
目へと心臓が拡張していく場合の模式図である。
【0054】このような医用画像では、内壁の輪郭を抽
出して心筋梗塞等の診断が行なわれる。しかし、血流と
内壁とのコントラストが悪く、各フレームでコントラス
トも変化し、内壁のエッジを首尾よく検出するのは困難
である。
【0055】(1) 図7で示した画像において、n−1
フレーム目での内壁の輪郭抽出結果121をnフレーム
目の画像上の同一位置に配置する。
【0056】(2) この時、n−1フレーム目での内壁
の輪郭抽出結果121上での輝度またはその近傍での輝
度の平均値を前述の強調値Thとし、Thを強調させる
処理を行なう(この場合には、血液の輝度を強調するこ
とになる)。
【0057】(3) その後、エッジ検出オペレータによ
ってエッジ検出を行ない、内壁の輪郭を抽出する。同様
にしてn+1フレーム目では、nフレーム目の輪郭抽出
結果122を用いて、n+1フレーム目における血液輝
度の強調が行なわれる。
【0058】上記のような処理を繰り返すことで、各フ
レームでコントラストが変化していても、調整を必要と
せず常に、対象物体近辺のある輝度部分が強調(図7の
場合は血液部分)されるため、対象物体の境界部分にお
けるエッジ検出オペレータの出力が大きくなる。
【0059】従って、エッジ検出オペレータ適用後、2
値化を行なう場合でも各フレーム毎にしきい値を調整す
る必要がなくなり、首尾よくエッジ検出を行なうことが
できる。
【0060】 [エッジ検出部102でのエッジ検出処理の他の実施
例] 図8は、図1におけるエッジ検出部102での処理の第
2の実施例を示す図である。
【0061】(1) データ入力部101から入力された
画像は、エッジ検出オペレータ適用部106において対
象物体エッジの検出が行なわれる。
【0062】(2) 次に、強調値設定部104で前フレ
ームでの輪郭抽出結果を用いて強調値の設定が行なわれ
る。この時の強調値は、前フレームで抽出された物体の
輪郭を入力された画像上の同一位置に配置した場合の輪
郭上でのエッジ強度(前述のエッジ検出オペレータの出
力値)、もしくはその近傍でのエッジ強度を用いて設定
される。
【0063】この場合も図2の場合と同様に、強調値は
エッジ強度の平均値や一部のエッジ強度等輪郭近辺のエ
ッジ強度を表すものであればいずれを用いてもよい。
【0064】(3) その後、強調処理部105におい
て、設定されたエッジ強度の強調値Thを強調する処理
が行なわれ、輪郭抽出部103で対象物体の輪郭が抽出
されて、その結果は次のフレームでのエッジ検出に用い
られる。
【0065】図9、図10は、図1におけるエッジ検出
部102での処理の第3,4の実施例を示す図である。
【0066】すなわち、図2及び図8におけるエッジ検
出部102に2値化処理部107を加えた場合を示す。
上述したように、本実施例ではフレーム毎のコントラス
ト変化に影響を受けにくいため、2値化処理部107で
のしきい値はフレーム毎に変更する必要はない。
【0067】 [対象物体が移動している場合のエッジ検出方法] 図11は、図7のように物体が同心円状に変化するので
はなく、対象物体が等速の平行移動を伴って変化をする
場合の第1の実施例の図である。
【0068】対象物体の運動方向と速度があらかじめわ
かっている場合には、図11に示すように前フレームで
の輪郭抽出結果を移動分Δxだけシフトさせてやり、上
記と同様に強調処理とエッジ検出オペレータを適用すれ
ばよい。
【0069】また、対象物体の運動方向と速度があらか
じめわかっていない場合には、n−1フレーム目の輪郭
抽出結果121とnフレーム目の輪郭抽出結果122か
ら次のフレームでの移動距離Δxを予測する。続いて、
n+1フレーム目ではnフレーム目での輪郭抽出結果を
Δx分移動させ、強調処理とエッジ検出オペレータの適
用を行なえばよい。
【0070】図12は、対象物体が移動する場合の第2
の実施例の図で、前フレームでの輪郭抽出結果を用いる
際に抽出された輪郭よりも小さな輪郭を用いる場合であ
る。
【0071】(1) n−1フレーム目の輪郭抽出結果1
21とnフレーム目での輪郭抽出結果からn+1フレー
ム目での移動距離Δxを予測する。
【0072】(2) 次にn+1フレーム目で強調値を設
定する際に、nフレーム目での輪郭抽出結果122より
も小さな輪郭121´を用いる。
【0073】このようにすることで図12に示すよう
に、物体が加速度を伴っており予測値ΔxよりさらにΔ
x’ずれた場合においても対象物体の内側の輝度を強調
することができ、エッジ検出を行なうことができる。
【0074】上記の実施例において、n−1フレーム目
(または動画像における1番初めのフレーム)における
輪郭抽出及び平行移動を伴う場合のn−1フレーム目と
nフレーム目の輪郭抽出は、手動で行なってもよく、従
来のようにエッジ検出におけるしきい値調整を手動で行
なった後、前述の尾根線追跡やSNAKESを用いて輪郭抽出
を行なう方法、輝度分布等を用いて領域抽出を行なう方
法いずれの方法でもよい。
【0075】[その他の実施例] 上記実施例において、エッジ検出における強調処理の強
調値の設定には前フレームでの対象物体の輪郭を用いて
いたが、図13に示すように領域抽出結果を用いてもよ
い。
【0076】図13において、エッジ検出部102で対
象物体のエッジが検出された後、領域抽出部108でエ
ッジで囲まれた内部の領域が抽出される。
【0077】この際の領域抽出方法としては、図9また
は図10で2値化されたエッジ画像に対して画像をラス
タスキャンし、エッジが存在する範囲を長方形状に抽出
する方法や、上述の輪郭抽出を行なってからその内部と
して領域を抽出する方法等が考えられるが、いずれの方
法を用いても差しつかえない。
【0078】前フレームにおいて抽出された領域の次フ
レーム画像における同一位置またはその近傍での画像情
報(例えば領域内の画像輝度の平均値等)を強調するこ
とにより、次フレームのエッジ検出を行なえばよい。
【0079】また、上記の実施例において強調値Thと
しては輝度値やエッジ検出オペレータの出力値を用いた
が、輝度値またはエッジ検出オペレータの出力値の分散
値や、画像がカラーの場合はその一部の色や色差やそれ
らの分散値、あるいはこれらを複数個組み合わせたもの
でも差しつかえない。
【0080】さらに、上記実施例の画像の強調方法以外
の方法として、一部の濃度部分の階調を変化させるよう
な強調方法や、濃度ヒストグラムを変化させるような強
調方法を用いてもよい。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、コントラストがフレー
ム毎に異なる動画像においても、各フレーム毎にしきい
値を調整をすることなく対象物体のエッジ検出を行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の輪郭処理の流れを示す図。
【図2】エッジ検出部の処理の流れを示す図。
【図3】輝度強調方法の一例を示す図。
【図4】対象物体エッジの強調効果を示す図。
【図5】対象物体エッジの強調効果を示す他の実施例の
図。
【図6】図5における輝度強調方法の一例を示す図。
【図7】医用画像に適用した場合を説明するための図。
【図8】エッジ検出部でのエッジ検出処理の第2の実施
例を示す図。
【図9】エッジ検出部でのエッジ検出処理の第3の実施
例を示す図。
【図10】エッジ検出部でのエッジ検出処理の第4の実
施例を示す図。
【図11】対象物体が移動する場合の第1の実施例を示
す図。
【図12】対象物体が移動する場合の第2の実施例を示
す図。
【図13】本発明のその他の処理の流れを示す図。
【図14】従来のエッジ検出におけるしきい値調整を説
明するための図。
【符号の説明】
101 データ入力部 102 エッジ検出部 103 輪郭抽出部 104 強調値設定部 105 強調処理部 106 エッジ検出オペレータ適用部 107 2値化処理部 108 領域処理部 121 n−1フレーム目の輪郭抽出結果 122 nフレーム目の輪郭抽出結果 122’ nフレーム目の輪郭抽出結果より小さく設定
された輪郭 131 対象物体 132 対象物体のエッジオペレータ出力 133 対象物体以外のエッジオペレータ出力(ノイズ
エッジ)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/60 250 G06T 1/00 - 5/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時間的に連続した複数のフレームから構成
    される動画像中の対象物体のエッジ検出を行う画像処理
    方法において、 エッジ検出処理を行う現フレームの時間的に一つ前のフ
    レームの画像中での対象物体の輪郭抽出結果、または、
    領域抽出結果を用いて画像情報に関する強調値を設定
    し、前記現フレームの画像中における前記設定した強調
    値の画像情報を強調し、 この強調した画像情報を有する前記現フレームの画像に
    エッジ検出オペレータ処理を行い対象物体のエッジ検出
    を行うことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】時間的に連続した複数のフレームから構成
    される動画像中の対象物体のエッジ検出を行う画像処理
    方法において、 エッジ検出処理を行うべき現フレームの画像にエッジ検
    出オペレータ処理を行って出力値を求め、 前記現フレームの時間的に一つ前のフレームの画像中で
    の対象物体の輪郭抽出結果、または、領域抽出結果を用
    いて画像情報に関する強調値を設定し、前記エッジ検出
    処理を行った現フレームにおける前記設定した強調値の
    出力値を強調し、対象物体のエッジ検出を行うことを特
    徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】前記強調値は、前記一つ前のフレームで抽
    出された対象物体の輪郭を、前記現フレームの画像上の
    同一位置に配置した場合の輪郭上での画像情報もしくは
    その近傍での画像情報を用いて設定されることを特徴と
    する請求項記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】対象物体が移動する場合において、 前記現フレームの画像中での対象物体の移動位置を予測
    して、この予測位置において前記画像情報、もしくは、
    前記出力値の強調処理を行うことを特徴とする請求項1
    もしくは2記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】前記画像情報として、一定の輝度または一
    定の色の情報を用いるか、もしくは、輝度または色の情
    報の平均値を用いることを特徴とする請求項1記載の画
    像処理方法。
  6. 【請求項6】前記処理後の出力値として、一定の出力値
    を用いるか、もしくは、出力値の平均値を用いることを
    特徴とする請求項2記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】時間的に連続した複数のフレームから構成
    される動画像中の対象物体のエッジ検出を行う画像処理
    装置において、 エッジ検出処理を行う現フレームの時間的に一つ前のフ
    レームの画像中での対象物体の輪郭抽出結果、または、
    領域抽出結果を用いて画像情報に関する強調値を設定
    し、前記現フレームの画像中における前記設定した強調
    値と同じ値を有する画像情報を強調する強調処理手段
    と、 この強調処理手段により強調した画像情報を有する前記
    現フレームの画像にエッジ検出オペレータ処理を行い対
    象物体のエッジ検出を行うエッジ検出オペレータ処理手
    段とよりなることを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】時間的に連続した複数のフレームから構成
    される動画像中の対象物体のエッジ検出を行う画像処理
    装置において、 エッジ検出処理を行うべき現フレームの画像にエッジ検
    出オペレータ処理を行って出力値を求めるエッジ検出オ
    ペレータ処理手段と、 前記現フレームの時間的に一つ前のフレームの画像中で
    の対象物体の位置と同一位置もしくはその近傍の輪郭抽
    出結果、または、領域抽出結果を用いて画像情報に関す
    る強調値を設定し、前記エッジ検出処理を行った現フレ
    ームにおける前記設定した強調値の出力値を強調し、
    象物体のエッジ検出を行う強調処理手段とよりなること
    を特徴とする画像処理装置。
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