JPH073196Y2 - 防弾チヨツキ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は防弾チョッキに関するものである。

従来の技術 従来、この種の防弾チョッキは前後のチョッキが別々に
別れているだけで無く、内部に収容した弾丸貫通阻止材
の重量の故に、緊急の着用時には手助けが無いと自分だ
けでは前後より装着連結する事が出来なかった。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、従来の防弾チョッキがその構造上、前後二枚
のベストに別れ、その重量の為に自分だけで着用出来な
い欠陥を改善し、人手を借りずに一人で着用する事を可
能とした防弾チョッキをその目的として開発したもので
ある。

問題点を解決するための手段 本考案は弾丸貫通阻止材を内蔵した前部チョッキ体
（１）及び後部チョッキ体（２）と、前部チョッキ体
（１）の両肩部（３），（４）と後部チョッキ体（２）
の両肩部（３），（４）を連結すると共に装着者の両肩
に当接す連結部（５），（６）と、前部チョッキ体
（１）の連結部（５），（６）近傍に取り付けられた被
係止手段（７），（７）と、後部チョッキ体（２）の連
結部（５），（６）近傍に突設され前記連結部（５），
（６）に覆い被さった状態で前記被係止手段（７），
（７）に係止可能となる係止手段（８），（８）と、前
記前部チョッキ体（１）の両側部に取り付けられた係止
手段（９），（９）と、前記後部チョッキ体（２）の両
側部に突設されて前記前部チョッキ体（１）の両側部に
取り付けられた前記係止手段（９），（９）に係止可能
な係止手段（10），（10）と、を有してなることを特徴
としている。

作用 本考案は上述の如く構成したもので、前部チョッキ体
（１）と後部チョッキ体（２）とは両肩部（３），
（４）で連結部（５），（６）によって始めから連結さ
れているので、連結部（５）と連結部（６）の間に首を
入れても連結部（５）と連結部（６）が装着者の肩に当
接するので前部チョッキ体（１）と後部チョッキ体
（２）が脱落することはない。そして、連結部（５），
（６）をたるませ係止手段（８），（８）を引き寄せて
被係止手段（７），（７）に係止すれば前部チョッキ体
（１）と後部チョッキ体（２）を身体にフィットさせる
ことができる。そして、前記前部チョッキ体（１）の両
側に設けられた被係止手段（９），（９）と後部チョッ
キ体（２）の両側に設けられた係止手段（10），（10）
を係合すれば防弾チョッキをフィットさせて身体に装着
することができる。

実施例 本考案の一実施例を図面に従い更に詳細に説明すると、
第１図は本考案の斜視図を示している。前部チョッキ体
（１）及び後部チョッキ体（２）には炭素繊維等からな
る弾丸貫通阻止材が内蔵されている。前部チョッキ体
（１）の両肩部（３），（４）と後部チョッキ体（２）
の両肩部（３），（４）には長めの折りたためるベルト
状の連結部（５），（６）が取り付けられて前部チョッ
キ体（１）の両肩部（３），（４）と後部チョッキ体
（２）の両肩部（３），（４）とを連結している。前部
チョッキ体（１）の連結部（５），（６）近傍には被係
止手段としてのベルクロ（登録商標）の雌係止具（７）
が取り付けられている。また、後部チョッキ体（２）の
連結部（５），（６）近傍には係止手段としてのベルク
ロ（登録商標）の雄係止具（８）の一端部が取り付けら
れている。

前記前部チョッキ体（１）の両側部には被係止手段とし
てのベルクロの雌連結具（９）が取り付けられている。
また、後部チョッキ体（２）の両側部には係止手段とし
てのベルクロの雄係止具（10）の一端部が取り付けられ
ている。この各連結手段はベルクロに換えて他の連結手
段、例えばボタン，フック等の伝統的な手段を採用する
ことも当然考えられる。

第２図は着用した状態の斜視図を示すもので両肩部
（３），（４）の長めの柔軟なベルト状連結部（５），
（６）を折り畳む等して縮め、両肩部の前後に設けた雌
係止具（７）と雄係止具（８）を係止させ、チョッキの
両側の雌係止具（９）と雄係止具（10）を係止させた状
態図を示すものである。

効果 本考案は上述の実施例の如く構成した結果、次の効果が
生じる。前部チョッキ体（１）の両肩部（３），（４）
と後部チョッキ体（２）の両肩部（３），（４）には長
めの折りたためるベルト状の連結部（５），（６）が取
り付けられ、広い首挿入部が設けられているので装着者
が自ら被って首を出した状態で手を前部チョッキ体
（１），後部チョッキ体（２）から離しても連結部
（５），（６）が肩に当接するので、前部チョッキ体
（１），後部チョッキ体（２）が脱落するようなことは
ない。従って、装着者は雌係止具（７）と雄係止具
（８）とを落ち着いて係合することができる。この結
果、装着者が一人で装着することができるという優れた
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので第１図は本考案の
斜視図、第２図は同着用時の斜視図を示すものである。 （１）……前部チョッキ体 （２）……後部チョッキ体 （３）（４）……チョッキ体の肩部 （５）（６）……両肩部の連結部 （７）……両肩前部に設けたベルクロ雌連結具 （８）……両肩後部に設けたベルクロ雄連結具 （９）……前部チョッキ体に設けたベルクロ雌連結具 （10）……後部チョッキ体に設けたベルクロ雄連結具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】弾丸貫通阻止材を内蔵した前部チョッキ体
   （１）及び後部チョッキ体（２）と、前部チョッキ体
   （１）の両肩部（３），（４）と後部チョッキ体（２）
   の両肩部（３），（４）を連結すると共に装着者の両肩
   に当接する連結部（５），（６）と、前部チョッキ体
   （１）の連結部（５），（６）近傍に取り付けられた被
   係止手段（７），（７）と、後部チョッキ体（２）の連
   結部（５），（６）近傍に突設され前記連結部（５），
   （６）に覆い被さった状態で前記被係止手段（７），
   （７）に係止可能となる係止手段（８），（８）と、前
   記前部チョッキ体（１）の両側部に取り付けられた係止
   手段（９），（９）と、前記後部チョッキ体（２）の両
   側部に突設されて前記前部チョッキ体（１）の両側部に
   取り付けられた前記係止手段（９），（９）に係止可能
   な係止手段（10），（10）と、を有してなることを特徴
   とする防弾チョッキ。