JPH0731667B2 - 移動ロボツトの最適経路探索方法 - Google Patents

移動ロボツトの最適経路探索方法

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JPH0731667B2
JPH0731667B2 JP17270485A JP17270485A JPH0731667B2 JP H0731667 B2 JPH0731667 B2 JP H0731667B2 JP 17270485 A JP17270485 A JP 17270485A JP 17270485 A JP17270485 A JP 17270485A JP H0731667 B2 JPH0731667 B2 JP H0731667B2
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JP17270485A
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Inventor
正紀 大西
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神鋼電機株式会社
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、自立無人車等の移動ロボットに適用して好
適な移動ロボットの最適経路探索方法に関する。
[従来の技術] 移動ロボットにおいて、ある地点から目的地まで、どう
いう経路を通れば最適であるかという問題について、種
々の研究がなされ、いろいろな方法が提案されている。
例えば、移動ロボットに内蔵されたメモリに、地図に対
応するデータを格納しておき、このデータによって最適
経路を決定する。すなわち、地図上の特殊点(ノード)
間の直線距離やノードの接続関係を予めメモリに格納し
ておき、現在位置しているノードViから次に進むべきノ
ードVjを次のようにして決定する。
(1)縦型探索、横型探索などの公知の手法によって、
出発ノードSから目的ノードGまでの経路を探索する。
そして、中間ノードViに接続されたノードの中から次に
通過すべきノードVjの候補ノードVjxを選択する。
(2)候補ノードVjxの中から、現在ノードViに最も近
いノードVjを選ぶ。
(3)この操作を繰り返して、出発ノードSから目的ノ
ードGまでの経路を決定する。
この場合、上記経路は、総経路長が最小となり、最適経
路と考えられる。
[発明が解決しようとする問題点] 上述した従来の経路探索方法は、総経路長を最小にする
ものであった。
しかしながら、最適経路とは、総経路長ばかりでなく、
総走行時間、総消費エネルギをも最小にするものであ
る。従来の方法は、総経路長を最小にすることによっ
て、総走行時間や総消費エネルギをも付随的に小さくす
るが、必ずしもそうならない場合がある。例えば、カー
ブを曲がる場合、カーブの手前で減速し、カーブを抜け
るとき加速する。このとき、加減速による時間の損失
と、消費エネルギの損失とが発生する。従って、総経路
長を最小にしても、他の要素が増加するため、最適経路
とはならない場合がある。特に、バッテリなどの動力源
を内蔵している移動ロボットにおいては、消費エネルギ
の増加によって稼動時間が減少する。
この発明は、このような背景の下になされたもので、総
経路長、総走行時間、総消費エネルギの総和を最小とす
る最適経路を探索する移動ロボットの最適経路探索方法
を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するためにこの発明は、予め記憶され
た地図情報に基づいて経路を決定して走行する移動ロボ
ットにおいて、経路探索時の評価関数を、目的地までの
距離に関連した項と進路変更時の方向転換角度に関連し
た損失項とから構成したことを特徴とする。
[作用] 上記方法によれば、経路長ばかりでなく、走行時間や消
費エネルギの損失も評価関数の中に入ってくるため、経
路長、走行時間、消費エネルギを含めた最適経路を見出
すことが可能である。
[実施例] 以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
第1図は、この発明の一実施例の構成を示すブロック図
である。図において、21は移動ロボットの走行装置であ
り、走行装置21には、その走行制御を行うCPU22が接続
されている。また、CUP22には、メモリ23が接続され、
このメモリ23には第2図に示すような地図に関するデー
タが格納されている。すなわち、地図を含む平面上の1
点を原点としたときの各ノード1〜16の座標、ノード1
〜16の接続関係などの地図情報がメモリ23に格納されて
いる。
ここで、出発ノードをS、目的ノードをG、連続する中
間ノードをVi,Vjとし、ノードViからノードVjを選択す
るための評価関数H(Vi,Vjx)を次の式によって定義す
る。
H(Vi,Vjx)=Wa・A(Vi,Vjx) +Wb・B(θ) ……(1) この式で、VjxはノードVjの候補ノードであり、A(Vi,
Vjx)はノードViとVjxとの距離情報による変数である。
この変数A(Vi,Vjx)は、目的ノードGに近付く候補ノ
ードVjxほど評価がよくなるように設定されている。ま
た、B(θ)は、ノードViにおける進行方向(すなわ
ち、前回ノードと今回ノードViとを結ぶ線分の方向)
と、ノードVi,Vjを結ぶ線分とがなす角度θに対して定
まる損失を示す変数である。上記角度θは、各ノードの
座標から計算によって求められるもので、回転方向によ
る符号を付けることなく、左折、右折とも90゜としてい
る。そして、変数B(θ)は角度θが小さいほど、すな
わち直線に近いほど評価値が良くなるようになってい
る。また、Wa、Wbは上記各変数の重みづけをする係数で
ある。
このような構成において、各ノード1〜16の隣どうしの
ノード間距離は等距離であり、目的ノードGがノード
4、中間ノードViがノード10、ノードViの直前のノード
Vi−1がノード9であるとする。
この場合、第2図から、次のノードVjの候補ノードVjx
はノード6,11,14となる。これらのノード6,11,14に
(1)式を適用すると、変数A(Vi,Vjx)を最大にする
候補ノードVjxとしてノード6,11が選択される。また、
変数B(θ)を最大にする候補ノードとしてノード11が
選択される。なぜならば、ノード6はB(90゜)、ノー
ド11はB(0゜)となるからである。よって、次のノー
ドVjはノード11に決定される。
ノード11に到達すると、候補ノードVjxとして、ノード
7,12,15があげられる。そして、変数A(Vi,Vjx)によ
ってノード7が最適候補、ノード12が次候補として選ば
れ、変数B(θ)によってノード12が最適候補、ノード
7が次候補として選択される。この場合、重みづけ係数
Wa、Wbによってノード7または12が次のノードVjとして
決定されるが、今の場合、重みづけの係数Wa<Wbでノー
ド12が選ばれたものとする。
以下、同様にして、ノードVjが順次決定され、最適経路
として9→10→11→12→8→4が選択される。
次に、中間ノードViがノード10、この直前のノードVi−
1がノード14の場合は、候補ノードVjxとして6,9,11が
あげられる。そして、変数A(Vi,Vjx)から、ノード6,
11が同等として選ばれ、変数B(θ)からノード6が選
択される。この場合の最適経路は14→10→6→2→3→
4と決定される。
こうして、本実施例においては、すべての候補ノードVj
xについて、(1)式で与えられる評価関数の値を計算
して、評価関数を最大とするノードを次のノードVjとし
て選んでいる。
なお、最適ノードが評価関数の値を最小にするように関
数を定めてもよいことは勿論である。また、第1図のCP
U22とメモリ23とは、走行装置21と別体としてもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明は、進路変更による損失
項を評価関数に含めたので、総経路長だけでなく、走行
時間、消費エネルギのより小さな経路を見出すことがで
きる。これにより、目的地までの到達時間が短縮され、
進路変更時の加減速によるエネルギ損失を小さくできる
ので、動力源を内蔵した移動ロボットにおいても、稼動
時間の増大、単位時間内仕事量の増大等の効果を上げる
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の一実施例の構成を示すブロック図、
第2図は同実施例における地図の一例を示す概念図であ
る。 1〜16……ノード、21……走行装置、22……CPU、23…
…メモリ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め記憶された地図情報に基づいて経路を
    決定して走行する移動ロボットにおいて、経路探索時の
    評価関数を、目的地までの距離に関連した項と進路変更
    時の方向転換角度に関連した損失項とから構成したこと
    を特徴とする移動ロボットの最適経路探索方法。
JP17270485A 1985-08-06 1985-08-06 移動ロボツトの最適経路探索方法 Expired - Lifetime JPH0731667B2 (ja)

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