JPH07315301A - 計数充填機 - Google Patents

計数充填機

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Publication number
JPH07315301A
JPH07315301A JP13656594A JP13656594A JPH07315301A JP H07315301 A JPH07315301 A JP H07315301A JP 13656594 A JP13656594 A JP 13656594A JP 13656594 A JP13656594 A JP 13656594A JP H07315301 A JPH07315301 A JP H07315301A
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JP
Japan
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chute
filling
tablet
tablets
drum
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Application number
JP13656594A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Wada
嘉信 和田
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Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】計数充填機を高速化するとともに正確な計数を
可能にする。 【構成】シュート10の先端に、錠剤12を保持して停
止させる錠剤ストッパ20を設ける。このシュート10
の先端部10a付近の上方に、多数のプランジャピン6
が円周方向等間隔で取付けられたドラム8を回転可能に
配置する。プランジャピン6はドラム8の半径方向に進
退動可能であり、突出時には、上記先頭の錠剤12に係
合してストッパ20から強制的に取出す。シュート10
の先端部上に、プランジャピン6をドラム8の内方に押
込むカム24,26を設け、プランジャピン6を先頭の
錠剤12だけに係合させる。シュート10から取出され
た錠剤12はガイド14を介して容器2内に充填され
る。 【効果】上記ドラム8の回転角度を正確に制御すること
により、プランジャピン6が取出す錠剤12の数を正確
に計数することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、錠剤やカプセル等の固
形物を計数して容器内に充填する計数充填機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一定数量の錠剤またはカプセル等の固形
物を計数して容器内に充填する計数充填機は従来から知
られている(実公昭59−18961号公報、実公昭6
3−13573号公報、特公昭63−62402号公報
等)。
【0003】上記第1の公報(実公昭59−18961
号)に記載された「錠剤、カプセル等の計数充填装置」
は、無端状のローラーチェーン5に多数の受孔13を有
する計数スラット9を装着し、ローラーチェーン5の上
り勾配の傾斜部Aにおいて、充填ホッパー21からスラ
ット9の受孔13に錠剤を供給して計数し、下り勾配の
傾斜部Bにおいて検知装置24によって受孔13の状態
(錠剤の有無)を確認し、その下り勾配の傾斜部Bの下
限においてスラット9を反転させて容器の開口部に連な
るシュート25へ計数した錠剤を投入して充填するもの
で、さらに、錠剤またはカプセルが反転位置にきても落
下しない場合があるため、スラット9の反転部のスプロ
ケット2に突出ピン29を装着したドラム28を組み込
み、この突出ピン29によって受孔13内の錠剤または
カプセルを強制的に排除するようになっている。
【0004】また、第2の公報(実公昭63−1357
3号)に記載されている「錠剤計数装置」は、無端コン
ベアCのスラット10の表面にそれぞれ所定数の窪み1
3が設けられ、コンベアCの上昇傾斜部Aにおいて、供
給ホッパ3から上記スラット10の窪み13に錠剤を供
給し、余剰の錠剤が搬送されないように、コンベアCの
振動、傾斜面あるいは掃き戻し装置4等によって余分な
錠剤を落下させて、所定数の錠剤のみを順次移送し、コ
ンベアCの反転部Dでこの所定数の錠剤を窪み13から
放出してびん5内に詰めている。そして、反転時に錠剤
が窪み13から抜けずに再びホッパ部3まで搬送されて
しまうと、びん5内に投入される錠剤の数が所定数より
も不足してしまうため、びん詰めを行なう位置で錠剤を
確実に排出できるように押出部材20を設けている。
【0005】さらに、第3の公報(特公昭63−624
02号)に記載された「錠菓等計量充填装置」は、ホッ
パ8内に開口する案内管15の下端に、それぞれ弾性材
製接続筒18を介して上端を接続した竪充填管19を多
数設け、固定板24の上面によって竪充填管19の下開
口19aを閉鎖状態にするとともに下端を滑動自在と
し、さらに、この固定板24に落下孔25を設けてあ
る。また、固定板24の落下孔25に竪充填管19の下
開口19aが合致したときに弾性材製接続筒18の外側
面に臨む充填量規制部材28を設けてあり、案内管1
5、弾性材製接続筒18、竪充填管19のそれぞれを、
錠菓等被充填物の外径とほぼ同一の内径を有するものと
し、充填量規制部材28によって弾性材製接続筒18を
局部的に圧縮すると、錠菓等が通過不能になるよう形成
してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の計量充填装
置は、スラットを反転させて錠剤等を受孔や窪みから落
下させるもの(実公昭59−18961号公報、実公昭
63−13573号公報)あるいは、竪充填管19に接
続された弾性材製接続筒18を圧縮してその上方の錠菓
を落下不能とし、下方の錠菓を落下孔25を介して落下
させて充填を行なうもの(特公昭63−62402号公
報)であり、いずれも高速化することが不可能であり、
しかも、正確な数量の充填を行なうことが困難であっ
た。さらに、錠剤のサイズや容器に充填する個数を変更
する場合に、交換すべき部品の数が多く、多用化するこ
とが困難であった。また、装置全体の構造が複雑なた
め、コスト高であり、しかも、錠剤との接触部位が多
く、サニタリー性に問題があり、さらに、装置内の洗浄
がしにくい等種々の欠点があった。
【0007】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、高速でしかも正確な充填が可能であり、また、錠
剤のサイズや充填個数を変更する場合にも、交換すべき
パーツの数を減らして容易に多用化することができ、さ
らに、構造がシンプルで低コストであり、その上、錠剤
やカプセル等に接触する部位を減らし、洗浄を容易に
し、装置内の開放性を良くすることによりサニタリー性
を向上させることができる計数充填機を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る計数充填機
は、錠剤、カプセル等の固形物を連続的に落下させて供
給するシュートと、このシュートの先端に設けられ、シ
ュート内を落下してきた先頭の固形物を保持して停止さ
せるストッパと、上記シュートの先端部付近に回転可能
に配置されたドラムと、このドラムの外周に円周方向等
間隔で取付けられ、上記ストッパによって停止している
固形物に係合してシュートから取出す取出し手段と、上
記シュートの先端部の下方に配置され、シュートから取
出された固形物を受け入れて容器内に案内するフィリン
グガイドとを備えており、上記ドラムの回転角を制御す
ることにより、取出し手段によって取出される固形物の
数を計数して容器内に充填するようにしたものである。
【0009】
【作用】上記計数充填機は、ドラムが一定角度回転する
毎に、取出し手段が固形物をシュートから順次取出すの
で、ドラムの回転を正確に制御すれば、容器内に充填す
る固形物を正確に計数して取出し充填することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係る計数充填機の側面
図、図2はその正面図である。この実施例装置では、容
器2を搬送するコンベア4の上方に、多数のプランジャ
ピン6が出没可能に取付けられたフィリングドラム8が
回転可能に配置されており、上方のシュート10から連
続的に供給される錠剤あるいはカプセル等の固形物12
を、このフィリングドラム8の回転に応じてプランジャ
ピン6が順次取出して計数し、上記フィリングドラム8
とコンベア4上の容器2との間に設けられたフィリング
ガイド14を介して容器2内に充填するようになってい
る。
【0011】容器搬送コンベア4は、図3に示すよう
に、両側に位相をずらして配置された2本のスクリュー
4a,4bと、中央のガイド部材4cとを備えており、
上記両スクリュー4a,4bの回転によって2列の容器
2を互いに前後の位置をずらして搬送する。この容器搬
送コンベア4は間欠的に運転されるようになっており、
上記フィリングドラム8の下方の充填位置Aに、一度に
充填が行なわれる所定本数(本実施例では6本)の容器
2を一時停止させ、停止中の容器2内に錠剤等の固形物
12の充填を行なった後、再び走行して、充填が終了し
た上記6本の容器2を充填位置Aから排出するととも
に、次に充填が行なわれる6本の容器2を充填位置Aに
搬入し停止させる。
【0012】容器2内に充填される錠剤等の固形物12
を供給するシュート10は、上方のパーツフィーダー
(図示せず)に接続されている上部がほぼ垂直で、下部
は傾斜しており、その先端部10aが上記フィリングド
ラム8の接線方向を向くように配置されている。本実施
例では上述したように6本の容器2に同時に充填を行な
い、しかも、各容器2には2列で錠剤等の固形物12が
供給されるようになっているので、このシュート10は
12列の錠剤通路10b(錠剤通路10bについては図
4および図5を参照)を有している。
【0013】シュート10は、上面側に固定された第1
シュート部材16と、下面側に配置され、その表面に上
記錠剤通路10bが形成されている交換可能な第2シュ
ート部材18(図1および図4参照)とを備えている。
この第2シュート部材18の各錠剤通路10bは、それ
ぞれ充填される錠剤12のサイズに応じた幅を有してお
り、充填される錠剤12のサイズを変更する場合には、
取り外して交換することができる。シュート10の先端
には、第2シュート部材18に形成された各錠剤通路1
0bの下流端まで落下してきた錠剤12を保持して停止
させる錠剤ストッパ20がそれぞれ設けられている(図
5参照)。これら各錠剤ストッパ20は開閉可能になっ
ており、スプリング22によって常に内方へ閉じて、シ
ュート10の最先端まで落下してきた錠剤12が後続の
錠剤12に押されてシュート10から飛び出さないよう
に保持している。
【0014】錠剤通路10bが形成されている第2シュ
ート部材18は上記フィリングドラム8に接する位置付
近まで延びているが、固定の第1シュート部材16は、
上記フィリングドラム8のやや手前で切れており、この
第1シュート部材16が切断された部分より下流側の第
2シュート部材18上に、固定カム24およびスライド
カム26が配置されて、後に説明するように、プランジ
ャピン6をフィリングドラム8の内部に向かって押込む
ことができるようになっている。
【0015】固定カム24およびスライドカム26は、
シュート10の12列の錠剤通路10b上に交互に配置
されており(図4参照)、スライドカム26は、スライ
ドカム駆動用シリンダ28によって錠剤12の落下して
いく方向に向かって進退動可能になっている。一方、固
定カム24の下流側先端部は、上記錠剤ストッパ20に
よって保持されているシュート10内の最先端の錠剤1
2よりもやや上流側に位置している。また、スライドカ
ム26は上記駆動用シリンダ28によって後退した時に
は、先端部が、固定カム24の先端部と同じく、上記錠
剤ストッパ20によって保持されている先頭の錠剤12
よりもやや上流側の位置にあり、駆動シリンダ28の作
動によって前進したときには、錠剤ストッパ20によっ
て保持されている先頭の錠剤12の上方まで進出する。
【0016】フィリングドラム8の外周面には、多数の
プランジャピン6が半径方向に進退動可能に取付けられ
ている。この実施例では、フィリングドラム8の幅方向
(図2の左右方向)には上記シュート10に設けられて
いる錠剤通路10bの数と同数の12列が等間隔で、か
つ、円周方向には36本が等角度間隔で取付けられてい
る。図4に示すように、円筒状をしたフィリングドラム
8の壁面には半径方向の円孔8aが形成され、これら各
円孔8a内にガイドブッシュ30がそれぞれ固定されて
おり、上記プランジャピン6は、これら各ガイドブッシ
ュ30内に摺動自在に嵌合されている。各プランジャピ
ン6は、外周側の円筒部6aが上記ガイドブッシュ30
の内面に摺接する摺動部になっており、その円筒部6a
の中央に摩擦係数の大きい弾性体6bが埋込まれて一体
になっている。
【0017】なお、本実施例に係る充填機では、上記固
定カム24およびスライドカム26は、図4に示すよう
に、それぞれの中央部にシュート10の長手方向に延び
る溝が形成されており、プランジャピン6がこれらカム
24,26に当接してフィリングドラム8の内方へ向か
って押込まれる際に、プランジャピン6の中央の弾性体
6bはカム24,26には接触せず、弾性体6bの周囲
の筒状部6aだけがこれらカム24,26に接触するよ
うになっている。
【0018】フィリングドラム8の外周面寄りに形成さ
れている多数の半径方向の円孔8aの内部側にはエアチ
ャンバー8bが形成されており、上記各円孔8aは個々
に設けられた通路穴8cを介してこのエアチャンバー8
bに連通している。エアチャンバー8b内には、フィリ
ングドラム8内部のエア供給管32(図2参照)等を介
して圧力エアが供給されており、上記各円孔8a内に嵌
合されているプランジャピン6を、常時フィリングドラ
ム8の外方へ向けて付勢している。これらプランジャピ
ン6は、フィリングドラム8の回転中、常時、エアチャ
ンバー8b内の圧力エアによって付勢されてフィリング
ドラム8の外方へ向けて突出しているが、その先端がシ
ュート10の先端部10a上に配置されている固定カム
24およびスライドカム26に当ると、フィリングドラ
ム8の内部側へ押込まれ、また、これら両カム24,2
6から外れると再びフィリングドラム8の外方へ向けて
押出されるようになっている。圧力エアによって押し出
されたプランジャピン6の弾性体6bの先端が、上記シ
ュート10の先端に設けられた錠剤ストッパ20によっ
て保持されている錠剤12に圧接されつつ回転移動する
ことにより、錠剤12はスプリング22に抗して上記錠
剤ストッパ20を強制的に開いてシュート10内から取
出される。
【0019】上記フィリングドラム8は、サーボモータ
によって間欠的に回転されるようになっており、容器2
内に充填される錠剤12の個数に応じて予め設定された
角度(すなわち、本実施例では1個の容器2に対して2
列で錠剤12を供給しているから、1個の容器2内に充
填される錠剤12の個数の2分の1の本数のプランジャ
ピン6が移動する角度)だけ回転した後一時停止し、そ
の後、再び上記設定角度回転する。このように容器2内
に充填される錠剤12の個数を取出すために必要な角度
だけ、フィリングドラム8の回転および停止を間欠的に
繰り返すことにより、容器2内への錠剤12の充填を行
なう。従って、フィリングドラム8の回転角度を変更す
ることにより、各容器2に充填する錠剤12の個数を変
更することができる。なお、本実施例装置では、フィリ
ングドラム8の回転速度を変更することにより充填時間
を変更することもできる。
【0020】上記シュート10内の錠剤12が、フィリ
ングドラム8のプランジャピン6によって取出される位
置の下方には、フィリングガイド14が配置されてい
る。これらフィリングガイド14は、上記容器搬送コン
ベア4上で停止される各容器2の口部の位置に対応する
ようにして設けられており、2列のプランジャピン6に
よってシュート10内の2列の錠剤通路10bから取出
された錠剤12が、1本のフィリングガイド14の上方
の開口部から投入され、各フィリングガイド14内に投
入された錠剤12はその下方側の開口部から容器2内に
充填される。
【0021】フィリングガイド14の下側開口部の下方
には、水平方向に移動可能なシャッター34が設けられ
ている。このシャッター34は、各フィリングガイド1
4の下側開口部とほぼ同径の通路孔34aを有してお
り、これら通路孔34aがフィリングガイド14の下側
の開口部に一致すると、フィリングガイド14内の錠剤
12が落下して容器2内に充填され、通路孔34a以外
の部分(以下閉鎖部34bと呼ぶ)がフィリングガイド
14の下側の開口部に一致するとこの開口部が閉鎖され
る。シャッター34は、上記フィリングドラム8の回転
および容器搬送コンベア4の走行と同期して往復動され
るようになっており、後に説明するタイミングで往復動
してフィリングガイド34の開口を開閉する。
【0022】なお、上記実施例において示した、フィリ
ングドラム8の円周方向のプランジャピン6の本数、幅
方向のプランジャピン6の本数、一度に充填が行なわれ
る容器2の数、1本の容器2に対して固形物12を供給
するシュート10内の通路10aの数等は上記構成に限
定されるものではなく、充填能力等に応じて適宜設定し
うることはいうまでもない。
【0023】次に、上記構成に係る計数充填機の作動に
ついて説明する。図示しないパーツフィーダーからシュ
ート10内に投入された錠剤12は、12列の錠剤通路
10b内を、それぞれ連続的に落下し、各錠剤通路10
bの最も先端に達した錠剤12が、後続の錠剤12に押
されて飛び出さないように錠剤ストッパ20によって保
持されて停止する。
【0024】シュート10の先端部10aの上方では、
フィリングドラム8が、サーボモータによって、予め設
定された回転速度で、予め設定された回転角度ずつ間欠
的に回転し停止する。このフィリングドラム8の回転に
よって、その外周に取付けられたプランジャピン6が上
記錠剤ストッパ20に保持されて停止している先頭の錠
剤12に係合してシュート10から取出す。取出された
錠剤12は、フィリングガイド14内に投入される。シ
ュート10内から先頭の錠剤12が取出されると、その
次の錠剤12が後続の錠剤12に押されて先頭に移動
し、上記錠剤ストッパ20に保持されて停止する。この
先頭に移動した錠剤12は、次に回転してきたプランジ
ャピン6によって取出され、フィリングガイド14内に
投入されるフィリングドラム8が上記設定角度回転する
間に、プランジャピン6による取出しを繰り返し、所定
個数の錠剤12が取出されるとフィリングドラム8は回
転を停止する。
【0025】上記構成では、充填能力を向上させるため
に1個の容器2に対して2列の錠剤通路10bから錠剤
12を供給するようになっており、通常の作動では、各
容器2内に充填される錠剤12の個数は偶数である。し
かしながら、容器2内に奇数個の錠剤12の充填が可能
になるように、本実施例では、シュート10の各錠剤通
路10bの先端部上に、固定カム24およびスライドカ
ム26が交互に設けられている。固定カム24の設けら
れている錠剤通路10bからは、プランジャピン6が回
転移動してくると常に錠剤12が取出され、一方、スラ
イドカム26の設けられている錠剤通路10bは、プラ
ンジャピン6が錠剤12を取出す場合と取出さない場合
とに切換えることができるようになっている。プランジ
ャピン6によって錠剤12を取出す場合には、駆動シリ
ンダ28によって、スライドカム26の先端を固定カム
24の先端と同一の位置に後退させておき、錠剤12を
取出さないようにする場合には、スライドカム26の先
端を、錠剤ストッパ20によって保持されている先頭の
錠剤12の上方まで移動させて、プランジャピン6がこ
の錠剤12に係合しないようにする。そして、1つの容
器2内への充填個数が偶数の場合には、すべてのプラン
ジャピン6が常に錠剤12を取出すようにし、容器2内
への充填個数が奇数の場合には、1回の充填の最後だ
け、駆動用シリンダ28の作動によってスライドカム2
6をシュート10の先端側へ移動させることにより、2
列のうち一方の錠剤通路10bからは錠剤12を取出さ
ないようにする。その後、次の充填の開始時には、スラ
イドカム26をもとの位置に復帰させる。
【0026】偶数個の充填を行なうために、すべてのプ
ランジャピン6によって錠剤12を取出させる場合に
は、上述のようにスライドカム26を固定カム24と同
一の位置に後退させておく。フィリングドラム8の最も
外方側へ突出した状態で回転移動してきたプランジャピ
ン6は、上記固定カム24およびスライドカム26にそ
れぞれ当って、一端内部側へ押込まれ、その後、錠剤ス
トッパ20に保持されている先頭の錠剤12の位置に到
達してカム24,26への係合が外れると、エアチャン
バー8b内のエア圧力によって再び外方へ向けて押出さ
れて錠剤ストッパ20に保持されている先頭の錠剤12
に圧接され、フィリングドラム8の回転に伴なうプラン
ジャピン6の回転移動によって錠剤ストッパ20を開放
してその錠剤12を取出し、下方のフィリングガイド1
4内に投入する。
【0027】フィリングガイド14の下方に配設された
シャッター34は、フィリングガイド14の下方側の開
口部を開閉するようになっており、閉鎖部34bによっ
てフィリングガイド14を閉じている間に、容器2内に
充填する個数の錠剤の30%ないし50%を蓄積し、そ
の後、シャッター34を移動させてその通路孔34aを
フィリングガイド14の下側開口部に一致させることに
より、フィリングガイド14の開口部を開放して内部に
蓄積されていた錠剤12を落下させて容器2内に充填す
る。さらに、その後も所定時間シャッター34を開放し
たままにしておき、予め設定された充填個数に達するま
でシュート10から錠剤12を取出し、容器2内への充
填を行なう。空の容器2内に錠剤12を1個ずつ落下さ
せるとその錠剤12が割れてしまうが、このように空の
容器2内に最初に充填する錠剤12は一定数量まとめて
落下させることにより、錠剤12が割れてしまうことを
防止することができる。その後は、1個ずつ落下させて
も錠剤12が破損するおそれがないので、所定の個数に
達するまで、シャッター34を開放した状態のままにし
ておき、プランジャピン6によって1個ずつ取出した錠
剤12を、フィリングガイド14を通過させてそのまま
容器2内に落下させる。
【0028】フィリングドラム8の回転によって、プラ
ンジャピン6が所定個数の錠剤12をシュート10から
取出し、容器2内への充填が終了すると、フィリングド
ラム8は停止される。これにより1回の充填が終了す
る。その後、再びフィリングドラム8が回転を開始して
次の取出しを行なう直前に、シャッター10を移動し
て、フィリングガイド14の下方の開口部を閉じる。シ
ャッター34によってフィリングガイド14を閉じてい
る間に、容器搬送コンベア4を駆動して、錠剤12の充
填が完了した容器2を排出するとともに、次の6本の容
器2を充填位置Aに搬入する。
【0029】上記フィリングドラム8の回転、シャッタ
ー34によるフィリングガイド14の下側開口部の開閉
および容器搬送コンベア4による容器2の搬送は同期し
て行なわれるようになっており、そのタイミングの一例
について図6に示すダイアグラムにより説明する。例え
ば、処理能力が1分間当り100錠詰め容器60本とす
ると、1サイクルの処理量は上記実施例装置では6本で
あり、従って、1分間に10サイクルの処理を行なうこ
とになるので、1サイクルの処理時間は6秒である。図
6に示すように、6秒の処理時間のうち、5秒間はフィ
リングドラム8を回転させて、プランジャピン6により
シュート10からの錠剤12の取出しを行ない、その
後、1秒間だけフィリングドラム8を停止させる。10
0個の錠剤12を5秒間で取出して充填を行なうために
は、1秒間に20個の錠剤12の取出しを行なう(2列
のプランジャピン6がそれぞれ10個ずつの取出しを行
ない合計20個)。すなわち、フィリングドラム8は、
1秒間に10本のプランジャピン6が移動する回転速度
で、5秒間でプランジャピン50本分の角度だけ回転し
て停止する。
【0030】プランジャピン6によって錠剤12の取出
しを行なっている時間(5秒間)のほぼ2分の1の間
(2.5秒間)、シャッター34によってフィリングガ
イド14の下側開口部を閉じて、シュート10から取出
された錠剤12をこのフィリングガイド14内に蓄積す
る。シュート10からの錠剤12の取出しを開始してか
ら2.5秒経過後に、シャッター34を移動してフィリ
ングガイド14の下側開口部を開放し、フィリングガイ
ド14内に蓄積された錠剤12を容器2内に落下させて
充填する。シャッター34は3.5秒間開放した状態に
しておき、シュート10から取出される残りの個数の錠
剤12をそのまま落下させて容器2内に充填する。
【0031】1サイクルの6秒間が経過し、再びフィリ
ングドラム8を回転させて錠剤12の取出しを行なう直
前に、シャッター34を移動させてフィリングガイド1
4の下側開口部を閉じる。このシャッター34によって
フィリングガイド14を閉じている間の2.5秒間で、
容器搬送コンベア4を走行させ、100錠の錠剤12の
充填が終了した6本の容器2を充填位置Aから排出し、
次の6本の容器2を充填位置Aに移動させる。なお、シ
ャッター34の開閉は上記ダイアグラムに示した時間の
配分に限るものではなく、少なくとも、容器2を移動さ
せるのに必要な時間はフィリングガイド14を閉鎖して
おかなければならず、また、上方で取出される後続の錠
剤12が容器2内へ落下するのを妨げないように最終の
取出し後所定時間は開放しておかなければならない。
【0032】以上述べたように、本実施例装置では、フ
ィリングドラム8の回転速度および回転角度をサーボモ
ータによって制御して錠剤12を取出し、容器2内に充
填を行なうようにしたので、極めて簡単な構造で、高速
充填が可能な計数充填機を得ることができる。また、フ
ィリングドラム8の外周に所定角度間隔で設けられた各
プランジャピン6によって1個ずつ錠剤12を取出すよ
うにしたので、フィリングドラム8の回転角度を制御す
るだけで、取出される錠剤12の数を正確に計数して容
器2内に充填することができる。しかも、錠剤12の充
填個数を変更する場合には、1サイクルの充填を行なう
ためにフィリングドラム8を回転させる角度を変更する
だけで良く、また、錠剤12のサイズを変更する場合に
は、錠剤通路10bが形成された下側の第2シュート部
材18を交換するだけで対応することができ、多用化が
極めて容易である。さらに、プランジャピン6が錠剤1
2に直接接触する部分はその中心部の弾性体6bだけで
あり、しかも、この弾性体6bは、カム24,26に接
触させないようにしてあるので、極めて衛生的である。
また、充填機内の洗浄も容易である。
【0033】図6による上記作動の説明では、1個の容
器2内に偶数の錠剤12を充填する場合について説明し
たが、例えば、45個あるいは55個等のように奇数個
の錠剤12を容器2内に充填する場合には、最後の1個
の錠剤12を取出す際に、駆動シリンダ28によってス
ライドカム26をシュート10の下流側へ向けて前進さ
せ、シュート10の先端に設けられた錠剤ストッパ20
によって保持されている先頭の錠剤12の上方まで移動
させる。すると、固定カム24が設けられている錠剤通
路10bに対応するプランジャピン6は、この固定カム
24によって一旦内部に押込まれた後、先頭の錠剤12
の位置で再び突出して、この錠剤12に係合して取出す
が、スライドカム26が設けられている錠剤通路10b
に対応するプランジャピン6は、このスライドカム26
によってフィリングドラム8の内部側へ押込まれたまま
先頭の錠剤12の上方を通過してしまうためこの錠剤1
2を取出さないので、奇数個の充填を行なうことができ
る。なお、上記実施例に係る計数充填機は、能力の向上
を図るため、シュート10内の2列の錠剤12を1個の
容器2に充填するようにしたために、奇数個の充填を行
なう場合にはスライドカム26が必要であるが、偶数個
の充填だけを行なう場合には上記のようなスライドカム
26を設けなくとも良い。また、1列の錠剤12を1個
の容器2に充填する構成の場合には、スライドカム26
を設けなくとも奇数個の充填を行なうことができる。
【0034】図7は第2の実施例を示すものである。こ
の実施例は、フィリングドラム108に設けられたプラ
ンジャピン106およびこのプランジャピン106をフ
ィリングドラム108の半径方向に進退動させる構成が
上記実施例と異なっており、その他の構成は同一である
のでその説明は省略する。この実施例のプランジャピン
106は、フィリングドラム108に形成されている半
径方向の円孔108a内に固定されたブッシュ130内
に摺動自在に嵌合しており、ブッシュ130の内面を摺
動し先端が錠剤に係合する係合体106aと、この係合
体106aの内部側に設けられた筒状部内に挿入されて
いる押圧体106bとを備えており、押圧体106bは
その長穴106c内に挿通された連結ピン106dによ
って上記係合体106aに連結され、長穴106cの範
囲内で両者106a,106bは軸方向(フィリングド
ラム108の半径方向)に相対移動できるようになって
いる。上記押圧体106bの外周部にはフランジ106
eが設けられ、このフランジ106eと上記ブッシュ1
30の内部側端面との間に戻しばね140が介装され
て、押圧体106bを常時フィリングドラム108の内
部側へ向けて付勢している。また、係合体106aの筒
状部内には、押しばね142が介装され、押圧体106
bに対して係合体106aをフィリングドラム108の
外方へ向けて常時付勢している。従って、各プランジャ
ピン106は、押圧体106bおよび係合体106aの
いずれの側にも外部からの力が作用していない自由状態
では、押圧体106bが戻しばね140によって押され
てフィリングドラム108の最も内部側へ移動してお
り、係合体106aは、押しばね142に押されて、押
圧体106bに対して最も外方へ移動している。この状
態では、係合体106aの先端は、シュート110内の
錠剤112に接触しない位置を移動している(図7の左
側のプランジャピン106参照)。
【0035】回転するフィリングドラム108の内部側
の錠剤取出し位置(すなわち、シュート110内の先頭
の錠剤112と、プランジャピン106を挟んで対向す
る位置)には、上記プランジャピン106をフィリング
ドラム108の外方へ向けて押出すカム144が配置さ
れている。このカム144は、一端144aが固定側の
ブラケット146の端部に回転可能に連結され、他端1
44b寄りの部分が、同じブラケット146に取付けら
れたエアシリンダ148のピストンロッド148aに連
結されており、このエアシリンダ148の作動によっ
て、カム面144cが上記プランジャピン106の押圧
体106bの内部側端部に当接する位置と当接しない位
置との間で揺動できるようになっている。このカム14
4のカム面144cは、く字状をしており、最も突出し
た部分(くの字の頂点)が、シュート110の先端の錠
剤ストッパ(この実施例では図示を省略)と、プランジ
ャピン106を挟んで対向する位置になるように配置さ
れている。
【0036】この実施例に係るフィリングドラム108
は、錠剤112の取出しを行なう場合には、エアシリン
ダ148のピストンロッド148aを伸張させて上記カ
ム144を図7に示す位置に前進させておく。この状態
でフィリングドラム108が回転すると、押圧体106
bが最も内方へ、そして係合体106aが押圧体106
bに対して最も外方へ付勢された状態で回転移動してき
たプランジャピン106の押圧体106bが、カム14
4のカム面144cに当接してフィリングドラム108
の外方へ向けて押し出される。押圧体106bが戻しば
ね140を圧縮して半径方向外方へ移動すると、係合体
106aが押しばね142によって同様に半径方向外方
へ向けて押し出される。押圧体106bがカム面144
cの頂点に接して最も外方へ押出されたときに、係合体
106aの先端面が、錠剤ストッパによってシュート1
10の先端に保持されて停止している錠剤112に圧接
され(図7の中央のプランジャピン106参照)、フィ
リングドラム108の回転に伴なうプランジャピン10
6の回転移動によって、錠剤ストッパを開放してこの先
頭の錠剤112を取出す(図7の右側のプランジャピン
106参照)。この実施例でも上記第1の実施例と同様
に高速かつ正確な計数の充填が可能であり、その他の効
果も同様に奏することができる。また、奇数個の充填を
行なう場合等のように、プランジャピン106が錠剤1
12を取出さないようにするには、エアシリンダ148
のピストンロッド148aを収縮させて、カム144を
フィリングドラム108の内部側へ移動させ、プランジ
ャピン106の押圧体106bがこのカム144に接触
しないようにすれば良い。
【0037】次に、図8および図9により第3の実施例
について説明する。この実施例に係る計数充填機は、例
えば糖衣錠のように形状が凸レンズ状をしているため上
記実施例のようにシュート内を平面的に流すと、端部が
重なり合ってしまう場合がある等の理由により、シュー
ト210内を平面的に連続して流すことが困難な錠剤等
の固形物212の充填に用いて好適なものである。上記
各実施例では、シュート10,110の先端部がフィリ
ングドラム8,108の接線方向を向いていたが、この
実施例では、シュート210の先端の開口部210a
が、フィリングドラム208の中心方向を向いており、
各錠剤212は、シュート210の流れ方向に対して直
立した状態で流れている。そして、このシュート210
の先端面には、左右両側から内側へ向けて折曲られた1
対の爪220a,220bから成る錠剤ストッパ220
(図9参照)が設けられており、先頭の錠剤212がシ
ュート210内の後続の錠剤212に押されてシュート
210から飛び出さないようにこの錠剤ストッパ220
によって保持される。錠剤ストッパ220の両側の爪2
20a,220bの先端は、プランジャピン206の先
端が上下に通過できるような間隔を有している。
【0038】一方、フィリングドラム208のプランジ
ャピン206は、フィリングドラム208の外周面から
僅かに突出した状態で取付けられており、シュート21
0の位置まで回転してきたプランジャピン206が、上
記錠剤ストッパ220にって保持されている先頭の錠剤
212の上方から係合し、下方へ叩き落す。先頭の錠剤
212が取出されると、次の錠剤212が後続の錠剤2
12に押されてシュート210の先端から飛び出し、上
記錠剤ストッパ220によって保持される。プランジャ
ピン206によって取出された錠剤212は、上記第1
の実施例と同様に、フィリングガイド214および図示
しないシャッターを介して容器内に充填される。この実
施例でも、フィリングドラム208を所定の角度回転さ
せることにより、容器内に充填する錠剤212の個数を
正確に計数して取出すことができる。なお、この実施例
では、シュート210内の1列から取出した錠剤212
を1個の容器に充填する場合、あるいは、複数個の充填
だけを行なう場合には、上記プランジャピン206を進
退動させる機構を設けなくとも良いが、奇数充填等を行
なう場合には、上記第2実施例と同様に、フィリングド
ラム208の内部側にカムを設ける等により、プランジ
ャピン206が錠剤212に係合する位置と係合しない
位置との間で進退動できるようにすれば良い。
【0039】図10はさらに他の実施例の概略を示すも
のである。上記各実施例では、1本のプランジャピン
6,106,206の先端を、平面的に搬送されてきた
錠剤12,112の面上に押付け(第1および第2の実
施例)、または、直立して流れてきた錠剤212の側面
に係合させて取出すようにした(第3実施例)ものであ
るが、この実施例では、シュート310内を連続して降
下してきた先頭の錠剤312aとその次の錠剤312b
との間の間隙に2本のプランジャピン306を挿入して
取出すようにしたものである。この実施例は充填される
錠剤312が円形で、かつ、大型である場合に使用する
のに適している。この実施例では、1列の充填あるいは
偶数個の充填の場合でも、錠剤312間にプランジャピ
ン306の先端を挿入しなければならないので、プラン
ジャピン306は出入れ可能な構成にする必要がある。
【0040】図11ないし図13は、第5の実施例を示
すものである。この実施例では、フィリングドラム40
8は、後に説明する内軸452と外軸454とから成る
水平軸450と、機枠456に固定された保持筒体45
8との間に、ボールベアリング460,462,46
4,466を介して回転自在に嵌合されている回転筒体
468の端部に固定され、この回転筒体468と一体的
に回転するようになっている(図12参照)。回転筒体
468は、その端部外周に固定された駆動ギア470を
介して図示しないサーボモータに連結され、上記実施例
と同様に、所定の速度で、予め設定された角度ずつ間欠
的に回転される。
【0041】錠剤等の固形物412を連続的に落下させ
るシュート410は、垂直に配置されてその先端部(下
端部)410aが上記フィリングドラム408の接線方
向に延びている。このシュート410内には、多数の錠
剤通路410bが平行に形成されており、これら各錠剤
通路410bは、このシュート410がフィリングドラ
ム408に最も接近する先端部410a付近で、垂直方
向から一部斜めに傾斜した後、さらに垂直方向下方に延
びている(図13参照)。シュート410のフィリング
ドラム408側の面には、上記錠剤通路410bの下側
の垂直部分と一致する縦長の切欠き410cが形成され
ており、フィリングドラム408内に進退動可能に設け
られたプランジャピン406が、この切欠き410cか
ら錠剤通路410b内へ進入可能になっている。各錠剤
通路410bの傾斜している部分の下側には、この傾斜
と同一の方向を向いた板ばね472が取付けられてお
り、シュート410内を上方から連続的に落下してきた
錠剤412のうちの先頭の1個が、この板ばね472に
よって錠剤通路410b内で停止される。
【0042】上記シュート410の下端部に連続して、
各錠剤通路410bから取出された錠剤412を、下方
の図示しない容器搬送コンベアによって搬入されて停止
している容器402内に案内するフィリングガイド41
4が設けられている。この実施例のフィリングガイド4
14は上記第1の実施例と同様に、2列の錠剤通路41
0bから供給された錠剤412を1つの容器402内に
充填するようになっており、従って、2本の錠剤通路4
10bが1本のフィリングガイド414を介して1つの
容器402に接続される。また、フィリングガイド41
4の下方開口部と容器402の口部との間には、上記下
方開口部とほぼ同じサイズの通路孔434aが、容器4
02の間隔と等しい間隔で形成されているシャッター4
34が、水平方向に移動可能に配設されている。
【0043】フィリングドラム408の外周寄りには、
円周方向等間隔で、かつ、幅方向にも等間隔で、多数の
プランジャピン406が半径方向に進退動可能に取付け
られている。各プランジャピン406が貫通しているフ
ィリングドラム408の円孔408aは、外側がプラン
ジャピン406の中央部に形成されたフランジ406a
とほぼ同径の大径部に、そして内側がプランジャピン4
06の内部側軸部406bとほぼ同径の小径部になって
おり、プランジャピン406はこの円孔408a内で摺
動する。上記円孔408aの大径部の開口側には、シー
ル部材474が嵌着されており、このシール部材474
とプランジャピン406のフランジ406aとの間がエ
ア室476になっている。これら各エア室476は、フ
ィリングドラム408内に設けられたエア通路408
b、回転筒体468内のエア通路468a、保持筒体4
58内のエア通路458aおよびエアチューブ478等
を介して図示しないエア源に接続されており、通常の運
転時には、各エア室476内にエアが導入されて、プラ
ンジャピン406をフィリングドラム408の半径方向
内方へ向けて常時押込んでいる。
【0044】上記水平軸450を構成する内軸452お
よび外軸454は、両者452,454間に介装された
ボールベアリング478およびブッシュ480によって
相対回転可能に嵌合されている。これら両軸452,4
54は、それぞれの端部に固定されたレバー482,4
84を介してエアシリンダ等の駆動手段に連結され、そ
れぞれ独立して回転される。
【0045】両軸452,454のフィリングドラム4
08内に嵌合している部分の外面側には、交互に、各プ
ランジャピン406の位置に対応して押出しカム48
6,488が取付けられている。各押出しカム486,
488は、図11に示すような形状のカム面490,4
92を有しており、通常は、カム面490,492の中
央の押出部490a,492aが、上記シュート410
の先端部410aの錠剤取出し位置(上記縦長の切欠き
410cが形成された位置)の方向に向けられている。
従って、フィリングドラム408の回転によって移動し
てきたプランジャピン406は、内部側の軸部406b
がこのカム面490,492に当接すると次第に押出さ
れ、垂直なシュートとほぼ直角になる位置付近で、押出
部490a,492aによって最も外方へ突き出され、
上記シュート410の縦長の切欠き410cから錠剤通
路410b内に進入し、通路410b内で板ばね472
によって停止されている先頭の錠剤412に係合して取
出し、下方のフィリングガイド414内に投入する。
【0046】この実施例でも、2列の錠剤通路410b
から落下してきた錠剤412を1つの容器402内に充
填するようになっており、1つの容器402内に充填す
る錠剤412の数が偶数の場合には、内軸452に固定
された押出しカム486と、外軸454に固定された押
出しカム488のすべてを、図11に示すように、中央
の押出部490a,492aがシュート410の先端部
410aの錠剤取出し位置の方向を向くようにしてお
く。この場合には、フィリングドラム408の回転によ
って回転移動してきたプランジャピン406のすべて
が、押出しカム486、488によってシュート410
方向へ押出され、縦長の切欠き4140cから錠剤通路
410b内に進入し、板ばね(錠剤ストッパ)472に
よって保持されている先頭の錠剤412を取出す。
【0047】また、容器402内に充填する錠剤412
の数が奇数個の場合には、フィリングドラム408の所
定角度の回転によって連続的に行なわれる取出しの最後
に、内軸452または外軸454のいずれか一方を回転
させ、押出しカム486または488のカム面490ま
たは492を図11の位置よりも所定の角度だけ、上方
または下方へと向きを変える。すると、1つの容器40
2内への充填を行なう2本のプランジャピン406の一
方は、押出しカム486または488によって押出され
て錠剤通路410b内に進入して錠剤412を取出す
が、他方のプランジャピン406は、押出しカム486
または488がシュート410の先端部410aとは違
う方向を向いているため、このシュート410の先端部
410aの錠剤取出し位置に達する前に、または取出し
位置を通過した後に半径方向外方へ向けて突出する。そ
の結果、錠剤412の取出しが行なわれないため、奇数
個の充填が可能になる。この実施例でも、上記各実施例
と同様に、高速で、かつ、正確な計数による充填が可能
である。
【0048】図14は第6の実施例の要部を示すもの
で、カプセル等の固形物512を取出して容器内に充填
するのに適している。例えば、カプセル512は、ほぼ
円柱状をしているため、側面にプランジャピン506の
先端を係合させて取出すことが困難であり、しかも、上
記実施例に示したような錠剤通路10b,410b内を
連続して送られてきた場合には、2個のカプセル512
の間にプランジャピン506の先端を挿入することも不
可能である。そこで、この実施例ではシュート510の
構成を変更してカプセル512をシュート510から取
出し可能にした。この実施例のシュート510は、垂直
に配置され、先端部510aがフィリングドラム508
の接線方向に延びている。このシュート510の先端部
510aのフィリングドラム508に最も接近した位置
のフィリングドラム508側の面には、各錠剤通路41
0bに対応して、プランジャピン506が進入可能な縦
長の切り欠き510cが形成されている。また、各縦長
の切欠き510cの形成されている部分の背面側には、
先頭のカプセル512と2番目のカプセル512とにそ
れぞれ独立して弾接して停止させるように、上下2枚の
板ばね572,574が取付けられている。
【0049】この実施例では、フィリングドラム508
に設けられたプランジャピン506の構成は、上記各実
施例のいずれの構成を適用しても良く、プランジャピン
506がフィリングドラム508内で進退動可能であ
り、シュート510の先端部510a付近で突出してシ
ュート510内のカプセル512に係合可能なものであ
れば良い。この実施例では、フィリングドラム508が
回転し、回転移動してきたプランジャピン506がシュ
ート510の先端部510a付近で、半径方向外方に押
出されると、このプランジャピン506は、先ず、先頭
から2番目のカプセル512の側面に当り、この2番目
のカプセル512を板ばね572に抗して押込む。2番
目のカプセル512が図14に示すようにシュート51
0の背面側に押込まれると、そのプランジャピン506
は、先端が先頭のカプセル512に係合可能になり、こ
のカプセル512を下側の板ばね574から外してシュ
ート510内から取出すことができる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、錠
剤、カプセル等の固形物を連続的に落下させるシュート
と、このシュートの先端に設けられ、シュート内を落下
してきた先頭の固形物を停止させるストッパと、上記シ
ュートの先端部付近に回転可能に配置されたドラムと、
このドラムの外周に円周方向等間隔で取付けられ、上記
ストッパによって停止されている固形物に係合してシュ
ートから取出す取出し手段と、上記シュートの先端部の
下方に配置され、シュートから取出された固形物を容器
内に案内するフィリングガイドとを備え、上記ドラムの
回転角を制御することにより、取出し手段によって取出
される固形物の数を計数して容器内に充填するようにし
たことにより、計数充填機を高速化し、かつ、正確な計
数を行なうことを可能にした。また、錠剤等の固形物の
サイズの変更および充填個数の変更にも容易に対応する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る計数充填機の側面図で
ある。
【図2】上記計数充填機の正面図である。
【図3】容器搬送コンベアの要部の平面図である。
【図4】プランジャピンおよびシュート先端部の詳細を
示す断面図である。
【図5】シュート先端部の平面図である。
【図6】上記計数充填機の作動の一例を説明するダイア
グラムである。
【図7】第2の実施例に係る計数充填機の要部を示す断
面図である。
【図8】第3の実施例に係る計数充填機の要部の概略断
面図である。
【図9】上記第3の実施例のシュートの先端に設けられ
た錠剤ストッパを示す斜視図である。
【図10】第4の実施例に係る計数充填機の要部の概略
を説明する図である。
【図11】第5の実施例に係る計数充填機の側面図であ
る。
【図12】第5の実施例に係る計数充填機のフィリング
ドラムの横断面図である。
【図13】図11のA方向矢視図である。
【図14】第6の実施例に係る計数充填機の要部の概略
断面図である。
【符号の説明】
2 容器 6 取出し手段(プランジャピン) 8 ドラム(フィリングドラム) 8b 付勢手段(エアチャンバー) 10 シュート 12 固形物(錠剤) 14 フィリングガイド 20 ストッパ(錠剤ストッパ) 24 カム(固定カム) 26 カム(スライドカム) 34 シャッター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠剤、カプセル等の固形物を連続的に落
    下させるシュートと、このシュートの先端に設けられ、
    シュート内を落下してきた先頭の固形物を停止させるス
    トッパと、上記シュートの先端部付近に回転可能に配置
    されたドラムと、このドラムの外周に円周方向等間隔で
    取付けられ、上記ストッパによって停止している固形物
    に係合してシュートから取出す取出し手段と、上記シュ
    ートの先端部の下方に配置され、シュートから取出され
    た固形物を容器内に案内するフィリングガイドとを備
    え、上記ドラムの回転角を制御することにより、取出し
    手段によって取出される固形物の数を計数して容器内に
    充填することを特徴とする計数充填機。
  2. 【請求項2】 上記取出し手段は、ドラムの半径方向に
    進退動可能に構成され、シュート先端に停止した固形物
    に係合する位置と係合しない位置とに規制可能であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の計数充填機。
  3. 【請求項3】 上記フィリングガイドの下方に開閉可能
    なシャッタを設け、このシャッタを閉じてシュートから
    取出された固形物をフィリングガイド内に所定量蓄積し
    た後、シャッタを開いて固形物を容器内に充填すること
    を特徴とする請求項1に記載の計数充填機。
JP13656594A 1994-05-26 1994-05-26 計数充填機 Pending JPH07315301A (ja)

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JP13656594A Pending JPH07315301A (ja) 1994-05-26 1994-05-26 計数充填機

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JP (1) JPH07315301A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100415609C (zh) * 2005-11-17 2008-09-03 张建军 螺丝钉自动包装机
CN102765497A (zh) * 2012-07-19 2012-11-07 安徽同福食品有限责任公司 一种颗粒灌装机

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