JPH07314A

JPH07314A - 窓硝子掃除器

Info

Publication number: JPH07314A
Application number: JP5148797A
Authority: JP
Inventors: Hideji Nishiguchi; 秀嗣西口; Kenji Nishiguchi; 憲治西口
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-06-21
Filing date: 1993-06-21
Publication date: 1995-01-06

Abstract

(57)【要約】【目的】窓硝子外面を掃除するために、室外に出るこ
となく簡単にしかも安全に窓硝子内面と窓硝子外面とを
掃除することのできる窓硝子掃除器を提供しようとする
ものである。【構成】各々の一側面に窓硝子面を掃除する掃除部材
２を備えた一対の基体１，１’を有し、該一対の基体
１，１’の少なくとも一方に固設されて該一対の基体
１，１’が互いに引き合うように磁石を配置した構成と
したので、窓硝子内面と窓硝子外面とに配置した一対の
基体１、１，が窓硝子を介して引き合って磁着するで、
窓硝子内面を拭くことで室外側面も同時に拭き掃除する
ことができるため、安全に窓硝子外面が拭き掃除でき、
しかも、掃除時間の短縮にもなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、窓硝子を拭き掃除す
る器具であって、特に窓硝子内面と窓硝子外面とを掃除
することのできる窓硝子掃除器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ビルや家屋に備え付けられている
窓硝子は、その窓硝子外面を掃除する際、家屋の場合は
窓枠や屋根に登って拭き掃除し、ビル等の高層建築物に
あっては、窓硝子内面は拭き掃除可能であるが、窓硝子
外面においては、階が高い場合には危険であるためビル
の屋上から籠体を屋上に設置したクレーン等で吊り下げ
て、人がその籠体の中に入って窓硝子外面を拭き掃除す
ることが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、窓枠や屋根に登って窓硝子を拭き掃除すること
は危険であり、クレーン等を使用すると費用がかかると
いう問題がある。

【０００４】この発明は、従来技術のこのような問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、窓硝子外面を掃除するために、室外に出ることなく
簡単にしかも安全に窓硝子内面と窓硝子外面とを掃除す
ることのできる窓硝子掃除器を提供しようとするもので
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る窓硝子掃除器は、各々の一側面に窓
硝子面を掃除する掃除部材を備えた一対の基体を有し、
該一対の基体の少なくとも一方に固設されて該一対の基
体が互いに引き合うように磁石を配置したものとした。

【０００６】また、前記一対の基体の前記掃除部材を備
える一側面に、自由方向に転動自在のローラ部材を設
け、該ローラ部材を窓硝子面に当接させた時に、前記掃
除部材も窓硝子面に当接するように配置したこととし
た。

【０００７】また、前記掃除部材は、前記基体の一側面
全体に設けたものとした。

【０００８】また、前記掃除部材は、前記基体の一側面
の周囲に設けたものとした。

【０００９】また、前記基体の一側面に洗浄液を噴霧す
る噴霧ノズルを設けたものとした。

【００１０】

【作用】この発明に係る窓硝子掃除器によると、窓硝子
内面に一方の基体の掃除部材を当接させる。そして、そ
の窓硝子外面に他方の基体の掃除部材を当接させ、同位
置に配置する。このように配置された一対の基体は、磁
力により互いに引き合うともに、掃除部材と窓硝子面と
の摩擦力により、窓硝子に張りついたように静止状態を
保持することができる。

【００１１】このようにして、窓硝子内面と窓硝子外面
とに張りついている一対の基体のうちの窓硝子内面にあ
る一方の基体を窓硝子面に当接した状態で、移動させる
ことにより、窓硝子内面が拭き掃除されるとともに、窓
硝子外面に張りついている他方の基体が、磁力により、
窓硝子内面に張りついている基体の移動に引かれて窓硝
子外面に当接した状態で移動することで窓硝子外面をも
拭き掃除することができるようになっいる。

【００１２】また、前記一対の基体の前記掃除部材を備
える一側面に、自由方向に転動自在のローラ部材を設
け、該ローラ部材を窓硝子面に当接させた時に、前記掃
除部材も窓硝子面に当接するように配置したことによ
り、窓硝子面と掃除部材との摩擦力を軽減するので、窓
硝子を介して相対向して引き合う一対の基体は、掃除部
材が窓硝子面に当接しつつ、滑らかに窓硝子面を移動す
る事ができるため、基体を移動させる力を軽減するよう
になる。

【００１３】また、前記掃除部材を、前記基体の一側面
全体に設けておけば、掃除部材の面積を有効に利用する
ことができるので拭き掃除の効率を良くすることとな
る。

【００１４】また、前記掃除部材を、前記基体の一側面
の周囲に設けておけば、基体一側面の掃除部材に囲まれ
た部分に上記の磁石、ローラ部材を配置し易くなり、し
かも、窓硝子との接触面積を小さくすることで、掃除部
材と窓硝子との摩擦力が小さくなり、移動しやすくな
る。

【００１５】また、前記基体の一側面に洗浄液を噴霧す
る噴霧ノズルを設けておけば、洗浄液を噴霧ノズルから
窓硝子面に噴霧することができる。

【００１６】

【実施例】この発明の実施例について、以下に図面を参
照して説明する。

【００１７】この発明に係る窓硝子掃除器の第１実施例
は、例えば、図１に示すように、一対の矩形の基体１，
１’の各々の一側面を覆うようにして掃除部材２を貼着
し、他側面には握持部３が固定され、内部には永久磁石
４が配設されている。また一方の基体１と他方の基体
１’とは可撓性部材５により連結されている。

【００１８】この基体１、１’は、例えば、軽量でしか
も水につけても腐食しないプラスチック等が適してい
る。また、掃除部材２は、水分を吸収し、柔軟性がっ
て、しかも、ゴミ等が付着し易い布材或いはスポンジ材
等が好ましい。尚、掃除部材２を基体１に着脱形式のテ
ープ等により貼り付けておくことで容易に取り替え自在
としておいてもよい。

【００１９】このような構成を有する上記第１実施例
は、図２に示すように、窓硝子６の窓硝子内面に配置さ
れた一方の基体１と窓硝子外面とに配置された他方の基
体１’とが窓硝子６を介して、互いに磁力により引き合
い、掃除部材２を窓硝子６に当接させ、窓硝子６を介し
て磁着させることができる。

【００２０】この時、基体１、１’は窓硝子６の面の法
線方向に、磁力による大きな力を受けており、この力に
比例して掃除部材２に大きな静止摩擦力が働くため、一
方の基体１に固定された握持部３を保持していなくと
も、基体１，１’は窓硝子６の窓硝子面を擦れ落ちない
ようになっている。

【００２１】また、一方の基体１と他方の基体１’とを
可撓性部材５により連結しているため、万が一、拭き掃
除作業中に窓硝子６の窓硝子外面に磁着している基体
１’が外れた場合であっても、窓硝子６の窓硝子内面に
磁着している基体１を保持していれば屋外へ落下しない
ようになっている。

【００２２】尚、永久磁石４の設置位置は、例えば、図
３に示すように、掃除部材２の表面から永久磁石４まで
の距離Ｌを３mm〜１０mm程度、好ましくは５mm程度とな
るように設定することが望ましい。従って、例えば、基
体１、１’の一部であって永久磁石４を覆っているプラ
スチック材の厚みを１mm程度とし、掃除部材２の厚みを
４mm程度としておけばよい。

【００２３】このように距離Ｌを設定することで、図２
に示すように、一対の基体１、１’を有する窓硝子掃除
器を窓硝子６を介して磁着させた場合に、一対の基体
１、１’は互いに引き合うために十分な磁力を得ること
となる。

【００２４】また、一対の基体１，１’に設けられた永
久磁石４は、例えば、図４に示すように、２個の永久磁
石ブロック４Ｓ，４Ｓ’は図に示す端面がＳ極であっ
て、２個の永久磁石ブロック４Ｎ，４Ｎ’は図に示す端
面がＮ極であり、相隣接する永久磁石ブロックの極性が
各々異なるように配置されて、１ブロックを構成し、図
３に示されているように、一対の基体１，１’を向かい
合わせた時に、それぞれのＮ極とＳ極とが向かい合うよ
うに配置されている。

【００２５】上記のように配置された永久磁石４は、互
いの引力が反発力を上回るため、離反することなく強固
に磁着している。また、このように配置された永久磁石
４を各々備えた一対の基体１，１’を、図２に示されて
いるように、窓硝子６を介して磁着させ、窓硝子掃除器
の窓硝子内面に磁着している一方の基体１を移動させた
ことにより、窓硝子外面に磁着している他方の基体１’
との位置が少しずれても、窓硝子外面に磁着している他
方の基体１’を同位置に復元させるように同極間の引力
と異極間の反発力が働いて位置擦れを修正するようにな
っているため、他方の基体１’は、一方の基体１の移動
に効率良く追従する事ができるようになっている。

【００２６】以下にこの発明に係る他の実施例について
説明する。尚、上記第１実施例と同様の構成部分につい
ては、同符号を付してその説明を省略する。

【００２７】この発明に係る窓硝子掃除器の第２実施例
は、図５に示すように、一方の基体１の内部に永久磁石
４を備え、他方の基体１’には厚みが０．５〜３．０mm
程度の薄い鉄板７を内部に敷設している。

【００２８】このように、他方の基体１’に内設する永
久磁石に代えて薄い鉄板７とすることで軽量化すること
ができるため、鉄板７を内設した基体１’を窓硝子外面
用に使用すれば、万が一、それが外れた場合であって
も、窓硝子内面に磁着した基体１の方が、窓硝子外面に
磁着した基体１’よりも重くなっているので、室外に落
下することを防止できる。

【００２９】この発明に係る窓硝子掃除器の第３実施例
は、図６に示すように、永久磁石に換えて電磁石８を採
用している。そして、この電磁石８に流れる電流を可変
抵抗器９を介して可変可能とする可変ツマミ１０を備え
ることにより、電磁石８の磁力を調整可能にしている。
この電磁石８は、上記第１実施例と同様に、隣合う電４
個の磁石８の一端面が各々異極性となるように配置され
ている。

【００３０】このように磁力を調整可能とすることで、
窓硝子の厚み応じて磁力を調整することがでるため、窓
硝子が厚い場合であっても、磁力を強くすることで確実
に磁着することができる。尚、図中１１はＡ／Ｄコンバ
ータ付きコンセントプラグであり、１１ａは電気コード
である。

【００３１】この発明に係る窓硝子掃除器の第４実施例
は、例えば、図７及び図８に示すように、基体１、１’
の一側面周囲を囲むようにして掃除部材２’が取り付け
られており、この掃除部材２’に囲まれて基体１，１’
に永久磁石４が固定されている。この永久磁石４と掃除
部材２’との間隙にローラ部材１２を備えており、この
ローラ部材１２は、例えば、図８に示すように、基体
１、１’に固定した軸受け１２ａに球体１２ｂを回転自
在に保持することにより、窓硝子面を移動させる際に自
由な方向に転動可能としたものである。

【００３２】また、ローラ部材１２は、図８によく表れ
ているように、球体１２ｂの天端を掃除部材２’の端面
３ａよりも距離ｌだけ低い位置に設定しているので、窓
硝子面への当接時においては、掃除部材２’は弾性材で
あるため距離ｌだけ縮んで窓硝子面に当接するようにな
っている。このような距離ｌを調整することにより、掃
除部材２’が窓硝子面に当接する時の付勢力を調整する
ことができる。

【００３３】即ち、一対の基体１，１’を窓硝子を介し
て磁着させるためには、強い磁力が必要であるが、掃除
部材２’が窓硝子面に当接する力が余り強いと摩擦力が
大きくなり移動しにくくなる。一方、窓硝子面を拭き掃
除するためには、それほど強い力で拭く必要はないため
前記した距離ｌの調整が必要となるのである。

【００３４】更に、ローラ部材１２は、窓硝子面に当接
した時に永久磁石４と窓硝子面との距離が上記第１実施
例同様５mm程度となるように設定されている。尚、ロー
ラ部材１２は、窓硝子面を傷めないように金属を使用せ
ずに樹脂等であって窓硝子材よりも軟質なものを使用す
ることが望ましい。

【００３５】上記のような構成を有するこの発明に係る
窓硝子掃除器の第４実施例によれば、窓硝子を介して一
対の基体１、１’を有する窓硝子掃除器を磁着させた場
合に、ローラ部材１２が、その当接により基体１、１’
を支えるとともに、掃除部材２’が窓硝子面に適度の付
勢力で当接することにより、掃除部材２’と窓硝子面と
の摩擦力を軽減しており、しかも、ローラ部材１２は自
由方向に転動自在であり、且つ、永久磁石４と窓硝子面
との距離を小さく設定しているため、基体１，１’が窓
硝子を介して磁着するのに十分な磁着力を得ながら、小
さい力で窓硝子面を掃除することができるようになって
いる。

【００３６】この発明に係る窓硝子掃除器の第５実施例
は、図９及び図１０に示すように、上記第４実施例の永
久磁石４の略中央部に貫通孔４ａを設け、この貫通孔４
ａに、各々の基体１、１’に貫通固定された噴霧ノズル
１３が配設されている。この噴霧ノズル１３は、一方が
貫通孔４ａの開口部近傍に開口しており、他方には可撓
性のチューブ１４が連結されている。この可撓性チュー
ブ１４は、手動空気ポンプ１５に連結されており、この
手動空気ポンプ１５のレバー１５ａを引くことでタンク
１５ｂ内に入れられた水又は洗浄液等が噴霧ノズル１３
から噴霧されるようになっている。

【００３７】尚、噴霧ノズル１３の配設位置は、限定さ
れるものではなく、一側面側即ち窓硝子面側に開口して
いれば、例えば、永久磁石４と掃除部材２’との間隙、
或いは基体１、１’の外側等に設けてもよい。

【００３８】上記のような構成を有する第５実施例によ
れば、室内において手動空気ポンプ１５を操作すること
により、洗浄液等を窓硝子内面だけでなく窓硝子外面に
も噴霧することができるので、窓硝子内面はもとより窓
硝子外面をも、より清浄に拭き掃除することができるよ
うになっている。

【００３９】

【発明の効果】この発明の請求項１に係る窓硝子掃除器
においては、磁力により窓硝子内面と窓硝子外面とに配
置した一対の基体が窓硝子を介して引き合って磁着する
ので、窓硝子内面を拭くことで窓硝子外面も同時に拭き
掃除することができるため、安全に窓硝子外面が拭き掃
除でき、しかも、拭き掃除時間の短縮にもなる。

【００４０】この発明の請求項２に係る窓硝子掃除器に
おいては、ローラ部材が窓硝子面を転動することで、掃
除部材と窓硝子面との摩擦力を軽減することにより窓硝
子掃除器が窓硝子面を移動しやすくなるため、窓硝子掃
除器を移動させる力が小さくて済み、拭き掃除が楽にな
る。

【００４１】この発明の請求項３に係る窓硝子掃除器に
おいては、前記掃除部材を、前記基体の一側面全体に設
けているので、拭き掃除の効率を良くするので、拭き掃
除の時間を短縮することができる。

【００４２】この発明の請求項４に係る窓硝子掃除器に
おいては、前記掃除部材を、前記基体の一側面の周囲に
設けたので、掃除部材と窓硝子面との摩擦力が小さくな
り、移動しやすくなるので拭き掃除が楽になる。

【００４３】この発明の請求項５に係る窓硝子掃除器に
おいては、前記基体の一側面に洗浄液を噴霧する噴霧ノ
ズルを設けたことにより、噴霧ノズルから窓硝子内面と
窓硝子外面とに洗浄液を噴霧することができるので、よ
り清浄に硝子拭きができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る窓硝子掃除器の第１実施例を示
す全体斜視図。

【図２】上記第１実施例の使用状態を示す斜視図。

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図４】図３のＢ−Ｂ線断面図。

【図５】この発明に係る窓硝子掃除器の第２実施例を示
す断面図。

【図６】この発明に係る窓硝子掃除器の第３実施例を示
す全体斜視図。

【図７】この発明に係る窓硝子掃除器の第４実施例を示
す全体斜視図。

【図８】図７のＣ−Ｃ線断面図。

【図９】この発明に係る窓硝子掃除器の第５実施例を示
す全体斜視図。

【図１０】図９のＤ−Ｄ線断面図。

【符号の説明】１基体１’基体２掃除部材２’掃除部材４磁石１３噴霧ノズル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】各々の一側面に窓硝子面を掃除する掃除
部材を備えた一対の基体を有し、該一対の基体の少なく
とも一方に固設されて該一対の基体が互いに引き合うよ
うに磁石を配置したことを特徴とする窓硝子掃除器。
【請求項２】前記一対の基体の前記掃除部材を備える
一側面に、自由方向に転動自在のローラ部材を設け、該
ローラ部材を窓硝子面に当接させた時に、前記掃除部材
も窓硝子面に当接するように配置したことを特徴とする
請求項１に記載の窓硝子掃除器。
【請求項３】前記掃除部材は、前記基体の一側面全体
に設けたとを特徴とする請求項１又は２に記載の窓硝子
掃除器。
【請求項４】前記掃除部材は、前記基体の一側面の周
囲に設けたことを特徴とする請求項１又は２に記載の窓
硝子掃除器。
【請求項５】前記基体の一側面に洗浄液を噴霧する噴
霧ノズルを設けたことを特徴とする請求項１又は２に記
載の窓硝子掃除器。