JPH07307012A - 磁気抵抗効果型ヘッドおよび録再分離型磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型ヘッドおよび録再分離型磁気ヘッド

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JPH07307012A
JPH07307012A JP21737994A JP21737994A JPH07307012A JP H07307012 A JPH07307012 A JP H07307012A JP 21737994 A JP21737994 A JP 21737994A JP 21737994 A JP21737994 A JP 21737994A JP H07307012 A JPH07307012 A JP H07307012A
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JP
Japan
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magnetic
film
head
magnetoresistive
recording
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Application number
JP21737994A
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Inventor
Hiroaki Yoda
博明 與田
Atsuhito Sawabe
厚仁 澤邊
Akio Hori
昭男 堀
Hitoshi Iwasaki
仁志 岩崎
Naoyuki Inoue
直行 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 面記録密度が例えばGb /inch2 を超えるよう
な高記録密度システムに対応し得るシールド型の磁気抵
抗効果型ヘッドを提供する。 【構成】 一対のリード16が接続され、磁界応答部1
4aを有する磁気抵抗効果膜14を、磁気ギャップ形成
用絶縁膜13、18を介して上下一対のシールド層1
2、20で挟持する磁気抵抗効果型ヘッド21である。
上側シールド層の磁気抵抗効果膜対向面の幅をWs 、一
対のリードの間隔をWr 、磁気抵抗効果膜の磁界応答部
の幅をTr としたとき、Ws <Wr およびTr <Wr
満足させる。さらに、シールド層12、20の少なくと
も一部は、絶縁層19に設けられたトレンチ19a内に
埋め込み形成する。これにより、例えば記録磁気ギャッ
プに実質的に直線性を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置の再
生ヘッドとして使用される磁気抵抗効果型ヘッドとそれ
を用いた録再分離型磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化が進み、VT
Rでは500Mb/inch2 、HDDでは 200Mb/inch 2 という
高記録密度のシステムが実用化されており、さらなる高
密度化が要求されている。このような高記録密度化に伴
って、狭トラック化は必須の課題である。例えば、200M
b/inch2 のHDDの場合、トラック幅は 7μm 、トラッ
ク間距離は 2μm 程度であり、トラック幅公差はトラッ
ク間距離(2μm)程度とすれば要求に応えることができ
た。しかし、さらなる高記録密度化に対応するために
は、トラック幅は 5〜 6μm 以下にする必要があり、公
差も 0.5μm 以下が要求される。さらに、 10Gb/inch2
程度の高記録密度化に向けては、トラック幅は1μm 以
下、公差は 0.1μm 程度が要求されることが予測され
る。これらに応えるためには、磁気ヘッドに対する大幅
な改善が必要となる。
【0003】上述したような狭トラックを実現するため
に、例えばFIB(フォーカスト・イオンビーム)エッ
チングを用いて、磁気ヘッドの磁気コアを媒体対向面か
らトラック加工する方法が提案されている(特開平3-29
6907号公報参照)。この方法は、トラック幅精度は確保
できるものの、ヘッド 1個毎の単品処理になることと、
例えばFIB自体のスループットが非常に遅いこと等か
ら、量産性の点で大きな問題を有している。
【0004】また、上下の磁気コアを、それぞれ磁気ギ
ャップ面に対しては垂直で、磁気ギャップ面から遠ざか
るにつれて末広がりに傾斜させた薄膜磁気ヘッドも提案
されている(特開平3-205607号公報参照)。しかし、こ
の方法では磁気コア断面を末広がりに加工するために、
十分な加工精度が得られない。さらに、トラック幅方向
の反磁界が大きくなることから、狭トラック化した際に
トラック幅方向に磁化容易軸を持たせることが困難で、
十分な高周波透磁率を確保することができないという問
題があった。
【0005】一方、上述したような高記録密度システム
の再生ヘッドとしては、ある種の磁性薄膜や磁性多層薄
膜等の電気抵抗が外部磁界によって変化するという、磁
気抵抗効果を用いた磁気抵抗効果型ヘッド(以下、MR
ヘッドと記す)が注目されている。MRヘッドは、ヘッ
ドと媒体の相対速度が遅いシステムでも高出力が得られ
るため、これまでは固定ヘッド方式のテープ媒体再生用
のシステムに主に用いられてきた。しかし、最近では、
MRヘッドが高S/N性を有することから、相対速度が
数メータ/秒と遅い小型HDDにおいてもMRヘッドが
誘導型再生ヘッドに代って用いられはじめている。
【0006】ここで、図27に従来のシールド型MRヘ
ッドの一構成例を示す。異方性磁気抵抗効果膜、スピン
バルブ膜または人工格子膜からなる磁気抵抗効果膜1の
両端には、一対のリード2がそれぞれ接続されており、
これらにより磁気抵抗効果素子(以下、MR素子と記
す)3が構成されている。MR素子3は、再生磁気ギャ
ップを構成する絶縁膜4、5で挟持されている。絶縁膜
4、5の外側には、線分解能を高める上下一対のシール
ド層6、7がそれぞれ配置されている。上側シールド層
7は、通常記録ヘッドの下側磁気コアを兼ねている。そ
の上には、記録磁気ギャップを構成する絶縁膜8を介し
て上側磁気コア9が設けられている。これらにより、記
録磁路が形成される。
【0007】上述したようなシールド型MRヘッドを再
生ヘッドとして用いる場合、その線分解能はほぼ上側の
再生磁気ギャップ長(絶縁膜5の厚さ)もしくは下側の
再生磁気ギャップ長(絶縁膜4の厚さ)により決定され
る。しかし、従来のMRヘッド構造では、リード2と上
側シールド層7間の絶縁性を確保するために、絶縁膜5
を少なくともリード2による段差と同等の厚さに形成す
る必要があった。よって、線分解能をリード2の厚さ以
下にすることが非常に困難であった。事実、リード2の
厚さは、MR素子の抵抗変化率を維持するためには 0.2
μm 以上とすることが好ましく、線分解能の向上には限
界があった。例えば、面記録密度が Gb/inch2 を超える
ような高記録密度システムでは、必要線分解能がシール
ド型MRヘッドのリード厚と同程度もしくはそれ以下と
なるため、上述した従来構造のシールド型MRヘッドで
は、このような線分解能を達成することができない。
【0008】さらに、例えば1Gb/inch2 の記録密度の場
合、トラック幅は 3μm 程度となるため、シールド層
6、7の幅は好ましくは 3〜 5μm 程度に設定される
が、シールド層6、7の厚さは 2μm 程度であるため、
MR素子3は高さ 2μm 、幅 3μm 程度の凸部の上に形
成しなければならなくなる。 10Gb/inch2 の記録密度の
場合にはさらに極端で、MR素子3は高さ 2μm 、幅 1
μm 程度の凸部上に形成しなければならない。このよう
な凹凸を有する下地上で、ミクロンオーダのMR素子3
のトラック幅等を規定しようとしても、極端に歩留りが
悪くなってしまう。例えば、高さ 2μm 、幅 2μm 程度
の凸部を有する下地上に、厚さ 3μm のレジストを形成
して、幅 1μm のストライプ(残し)パターンを形成す
る場合、パターン変格差は-0.3μm にもなってしまう。
このように、従来のシールド型MRヘッドにおいては、
記録密度の向上を図った場合にMR素子の下地の凹凸が
激しくなり、MR素子のトラック幅を正確に規定できな
くなるという問題が生じる。一方、前述したようなシー
ルド型MRヘッド上に記録ヘッドを形成する場合、記録
ヘッドの記録磁気ギャップは、図27から明らかなよう
に、その直線性がMR素子3のリード2の厚さに依存す
る。ここで、リード2は、通常MR素子3のダメージが
少ないリフトオフ法により形成している。このリフトオ
フ法により形成したリード2は、たとえ逆テーパーレジ
ストを用いた場合でも、エッジ部に突起がある確率で発
生する。そのため、シールド/リード間のギャップが狭
くなった場合には、ショートによる歩留りの低下が起こ
る。このショートによる歩留りの低下は、リード2の厚
さを薄くすることによりある程度防止することができる
が、リード2の厚さを薄くすると抵抗が増大し、実質的
な抵抗変化率が小さくなるため、リード2の厚さはあま
り薄くすることができない。
【0009】すなわち、リード2の配置に関しては、シ
ールド/リード間のショートを抑制するために、図28
に示すようにシールド7とリード2がオーバーラップす
る面積をなるべく少なくするように配置することが行わ
れている。この配置構造において、リード2の厚さを変
えた場合のMR素子の抵抗変化率をトラック幅(Tw
との関係として図29に示す。図29から明らかなよう
に、リード2の厚さが0.4μm 以下程度になると、リー
ド2の比抵抗が大きくなると共にばらつくため、抵抗変
化率が急激に小さくなることが分かる。よって、抵抗変
化率を極端に落とさないためには、リード厚を 0.4μm
程度以上、最低でも 0.2μm 程度にする必要がある。
【0010】上述したように、従来構造のシールド型M
Rヘッドを用いた録再分離型磁気ヘッドでは、記録磁気
ギャップの直線性はMRヘッドのリード厚に依存する。
このため、今後記録磁気ギャップ長が狭くなるにつれ
て、リードの厚さが薄くならないと、リードの厚さに起
因する段差により記録磁気ギャップの直線性が一段と低
下してしまう。従って、 5μm 以下というようなトラッ
ク幅では、大幅にオフトラック特性が悪くなってしま
う。その結果、MR素子で再生する場合に、大きなアジ
マスロスが生じてしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
構造のシールド型MRヘッドにおいては、線分解能を決
定する再生磁気ギャップとなる絶縁膜を、リードと上側
シールド層間の絶縁性を確保するために、少なくともリ
ードによる段差と同等の厚さに形成する必要があるた
め、線分解能をリードの厚さ以下にすることが非常に困
難であり、例えば面記録密度が Gb/inch2 を超えるよう
な高記録密度システムでは、必要線分解能をを達成する
ことができないという問題が生じてしまう。このような
ことから、Gb/inch2 を超えるような高記録密度システ
ムに対応し得るような線分解能を有するシールド型MR
ヘッドの出現が望まれている。
【0012】また、従来構造のシールド型MRヘッドで
は、記録密度の向上を図ることに伴って、MR素子のト
ラック幅を正確に規定できなくなるという問題が生じて
しまう。さらに、従来構造のシールド型MRヘッドを用
いた録再分離型磁気ヘッドでは、記録磁気ギャップ長が
狭くなるにつれて、記録磁気ギャップの直線性が一段と
低下してしまい、 5μm 以下というようなトラック幅で
は大幅にオフトラック特性が悪くなり、その結果として
MR素子で再生する場合に大きなアジマスロスが発生す
るという問題が生じてしまう。実際に、このような記録
磁気ギャップのの直線性低下は、記録磁気ギャップをリ
ードの厚さの10倍以下程度とする場合に問題になってき
ているため、記録磁気ギャップの直線性を確保すること
が可能な磁気ヘッド構造の出現が強く望まれている。
【0013】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、基本的には面記録密度が例えばGb /
inch2 を超えるような高記録密度システムに対応し得る
シールド型の磁気抵抗効果型ヘッドおよび録再分離型磁
気ヘッドを提供することを目的としており、具体的には
上記したような高記録密度システムに対応し得る線分解
能が得られるシールド型の磁気抵抗効果型ヘッド、さら
に高記録密度システムに対応し得るトラック幅等を正確
に規定することができるシールド型の磁気抵抗効果型ヘ
ッドを提供することを目的としている。さらに本発明
は、上述したような高記録密度システムに対応させると
共に、記録・再生特性の向上を図った録再分離型磁気ヘ
ッド、また高記録密度化した場合のオフトラック特性の
低下を防止した録再分離型磁気ヘッドを提供することを
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明における第1の磁
気抵抗効果型ヘッド、すなわち請求項1記載の磁気抵抗
効果型ヘッドは、一対のリードが接続され、磁界応答部
を有する磁気抵抗効果膜と、前記磁気抵抗効果膜の下側
に磁気ギャップ形成用絶縁膜を介して配置された下側シ
ールド層と、前記磁気抵抗効果膜の上側に他の磁気ギャ
ップ形成用絶縁膜を介して配置された上側シールド層と
を具備する磁気抵抗効果型ヘッドであって、前記上側シ
ールド層の磁気抵抗効果膜対向面の幅をWs 、前記一対
のリードの間隔をWr 、前記磁気抵抗効果膜の磁界応答
部の幅をTr としたとき、Ws <Wr およびTr <Wr
を満足することを特徴としている。
【0015】また、請求項3記載の磁気抵抗効果型ヘッ
ドは、請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、
さらに前記磁気抵抗効果膜上の前記上側シールド層の磁
気抵抗効果膜対向面の端部より外側に配置された磁化固
着膜を有すること、すなわち磁気抵抗効果膜の磁界応答
部は磁化固着された端部を除く残部により構成されてい
ることを特徴としており、請求項4記載の磁気抵抗効果
型ヘッドは、磁界応答部は媒体対向面方向に突出形成さ
れた前記磁気抵抗効果膜の突出部により構成されている
ことを特徴としている。
【0016】本発明における第2の磁気抵抗効果型ヘッ
ド、すなわち請求項8記載の磁気抵抗効果型ヘッドは、
一対のリードが接続された磁気抵抗効果膜と、前記磁気
抵抗効果膜を磁気ギャップ形成用絶縁膜を介して挟持す
る一対のシールド層とを具備してなり、前記一対のシー
ルド層の少なくとも一方は、その少なくとも一部が絶縁
層に設けられたトレンチ内に埋め込み形成されているこ
とを特徴としている。また、本発明における第1の録再
分離型磁気ヘッド、すなわち請求項6記載の録再分離型
磁気ヘッドは、上述した第1の磁気抵抗効果型ヘッドに
おいて、上側シールド層が磁気ギャップ形成用絶縁膜の
方向に突出された凸部を有する形状を成す磁気抵抗効果
型ヘッド(請求項5記載の磁気抵抗効果型ヘッド)と、
磁気ギャップを介して配置された一対の磁気コアを有
し、前記一対の磁気コアのうち、下側の磁気コアが前記
磁気抵抗効果型ヘッドの上側シールド層と共通の磁性体
層により構成され、かつ前記一対の磁気コアの少なくと
も一方の媒体対向面形状が前記磁気ギャップの方向に突
出された凸部を有する誘導型磁気ヘッドとを、それぞれ
再生ヘッドおよび記録ヘッドとして具備することを特徴
としている。
【0017】本発明における第2の録再分離型磁気ヘッ
ド、すなわち請求項9記載の録再分離型磁気ヘッドは、
一対のリードが接続された磁気抵抗効果膜と、前記磁気
抵抗効果膜を磁気ギャップ形成用絶縁膜を介して挟持す
る一対のシールド層とを有する磁気抵抗効果型ヘッド
と、前記磁気抵抗効果型ヘッド上に積層形成され、前記
磁気抵抗効果型ヘッドの前記リードの厚さの10倍以下の
磁気ギャップを介して配置された一対の磁気コアを有
し、かつ前記磁気ギャップは記録トラック幅全域にわた
って実質的に直線性を有する誘導型記録ヘッドとを、そ
れぞれ再生ヘッドおよび記録ヘッドとして具備すること
を特徴としている。
【0018】
【作用】第1の磁気抵抗効果型ヘッドにおいては、上側
シールド層の磁気抵抗効果膜対向面の幅Ws をリードの
間隔Wr より狭く設定することにより、リードを実質的
な再生磁気ギャップの両脇外側に配置している。このた
め、再生磁気ギャップ長に対するリード厚の影響を排除
することができる。従って、狭ギャップ化を実現するこ
とが可能となり、例えば Gb/inch2 を超えるような高記
録密度化にも対応し得る線分解能を達成することができ
る。
【0019】しかも、磁気抵抗効果膜における磁界応答
部の幅Tr を、リードの間隔Wr より、さらに好ましく
は上側シールド層の磁気抵抗効果膜対向面の幅Ws より
狭く設定しているため、狭ギャップ化により高線分解能
を確保した上で、狭トラック化した際のクロストークの
発生を防止することができる。すなわち、再生特性の低
下等を招くことなく、狭ギャップ化、狭トラック化する
ことが可能となる。
【0020】第1の録再分離型磁気ヘッドにおいては、
上述したような第1の磁気抵抗効果型ヘッドからなる再
生ヘッドと、誘導型磁気ヘッドからなる記録ヘッドとを
用いているため、高記録密度システムの記録・再生を安
定して実現することができる。ここで、誘導型磁気ヘッ
ドは、磁気コアの媒体対向面形状を記録磁気ギャップに
向けて凸状としているため、高精度の下で狭トラック化
を実現することが可能となる。さらに、このとき磁気コ
アの凸部の磁化容易軸はトラック幅方向に合せ易くなる
ため、狭トラック化した際でも磁化容易軸をトラック幅
方向と平行とすることができ、十分な高周波透磁率を安
定して得ることが可能となる。
【0021】第2の磁気抵抗効果型ヘッドにおいては、
少なくとも一方のシ−ルド層を絶縁層に設けたトレンチ
内に埋め込み形成しているため、その上面の平滑性を確
保することができる。従って、そのようなシールド層上
に磁気抵抗効果膜あるいは上側磁気コアを形成したとき
に、シールド層の幅が狭くても狭トラック加工を正確に
かつ容易に行うことができると共に、良好な抵抗変化率
を得ることができる。第2の録再分離型磁気ヘッドにお
いては、例えば下側磁気コアを兼ねる平滑性に優れるシ
ールド層を絶縁層に設けたトレンチ内に埋め込み形成
し、その上に記録磁気ギャップを形成して、記録ヘッド
としての誘導型磁気ヘッドの記録トラック幅全域にわた
って、記録磁気ギャップに実質的に直線性を付与してい
る。従って、磁気抵抗効果型ヘッドで再生する場合のオ
フトラック特性を大幅に向上させることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例によってさらに詳細に
説明する。
【0023】図1および図2は、本発明の一実施例によ
る録再分離型磁気ヘッドの構成を示す図である。図1は
それを媒体対向面から見た正面図であり、図2は図1の
A−A断面図である。これらの図において、11はAl2
O 3 付きAl2 O 3 ・TiC 等からなる基板である。この基
板11上には、NiFe合金やCoZrNbのようなアモルファス
合金等の軟磁性材料からなる下側シールド層12が形成
されている。下側シールド層12上には、Al2 O 3 等の
絶縁膜からなる下側再生磁気ギャップ層13を介して、
磁気抵抗効果膜(MR膜)14が形成されている。
【0024】上記MR膜14としては、例えば電流の方
向と磁性層の磁化モーメントの成す角度に依存して電気
抵抗が変化するNi80Fe20等からなる異方性磁気抵抗効果
膜、磁性膜と非磁性膜との積層構造を有し、各磁性層の
磁化の成す角度に依存して電気抵抗が変化する、いわゆ
るスピンバルブ効果を示すCo90Fe10/Cu/Co90Fe10積層
膜等からなるスピンバルブ膜、あるいは巨大磁気抵抗効
果を示す人工格子膜が例示される。
【0025】MR膜14上には、硬質磁性膜やFeMnのよ
うな反強磁性膜等からなる磁化固着膜15が所望形状に
形成されており、磁化固着膜15の開口部(残部)が磁
界応答部14aとなる。言い換えれば、MR膜14の磁
界応答部14aの幅(能動領域幅)Tr は、磁化固着膜
15により規定されている。磁化固着膜15上には、M
R膜14の両端に電気的に接続されたCu等からなる一対
のリード16が形成されている。これらMR膜14、磁
化固着膜15およびリード16により、MR素子17が
構成されている。
【0026】MR素子17上には、Al2 O 3 等の絶縁膜
からなる上側再生磁気ギャップ層18が形成されてお
り、さらにその上には SiO2 等からなる絶縁層19が形
成されている。絶縁層19は、リード16と上側シール
ド層20間の絶縁耐圧を確保するものであり、リード1
6上面を覆うように形成されている。下側シールド層1
2と同様な軟磁性材料からなる上側シールド層20は、
媒体対向面形状が上側再生磁気ギャップ層18に向けて
凸状になるように、絶縁層19に設けられたトレンチ1
9a内にその一部が埋め込み形成されている。これらに
より、再生ヘッドとして機能するシールド型MRヘッド
21が構成されている。
【0027】上側シールド層20のMR膜対向面の幅W
s は、絶縁層19に形成されたトレンチ19aの幅によ
り規定されており、このMR膜対向面の幅Ws が一対の
リード16間の距離Wr より狭くなるように、トレンチ
19aの形状が設定されている。すなわち、一対のリー
ド16は、上側シールド層20のMR膜対向面の端部よ
り両脇外側に配置されている。また、上側シールド層2
0のMR膜対向面の端部より少なくとも両脇外側に位置
するMR膜14の磁化は、上述した磁化固着膜15によ
り固着されている。実際には、一対の磁化固着膜15間
に相当するMR膜14の磁界応答部14aの幅(実質的
な再生トラック幅)Tr がリード16間距離Wr より、
さらには上側シールド層20のMR膜対向面の幅Ws
り狭くなるように、磁化固着膜15はパターニングされ
ている。
【0028】上記構成のシールド型MRヘッド21にお
いては、上側シールド層20のMR膜対向面の幅Ws
リード16間距離Wr より狭く設定し、一対のリード1
6をMR膜対向面の端部より両脇外側に配置している。
これにより、リード16と上側シールド層20間の絶縁
耐圧を確保する絶縁層19を形成しても、この絶縁層1
9およびリード16の厚さが、上側シールド層20のM
R膜対向面の下地に対して及ぼす影響を排除することが
可能となるため、上側シールド層20のMR膜対向面の
下地を飛躍的に平坦化することもできる。図示されるよ
うに、上側シールド層20のMR膜対向面は、リード1
6を除くMR素子17上面の段差に起因する多少の凹凸
を有していてもよく、必ずしも完全に平面でなくてもよ
い。
【0029】すなわち、この実施例においては、上側シ
ールド層20のMR膜対向面の下地段差が、MR膜14
の厚さ(例えば〜0.05μm)と磁化固着膜15の厚さ(例
えば〜0.03μm)との合計(例えば〜0.08μm)となり、従
来のMR膜の厚さ(例えば〜0.05μm)とリードの厚さ
(例えば〜 0.1μm)との合計(例えば〜0.15μm)の半分
程度とすることができる。よって、絶縁層19を形成す
ることでリード16と上側シールド層20間の絶縁耐圧
を確保した上で、MR膜14の磁界応答部14aでは、
MR膜14と上側シールド層20間を薄い絶縁膜、すな
わち薄い上側再生磁気ギャップ層18で絶縁することが
できる。このことは、例えば 0.1μm 以下というような
狭ギャップ化が達成できることを意味する。
【0030】また、上側シールド層20のMR膜対向面
の端部より少なくとも両脇外側に位置するMR膜14
は、磁化固着層15により磁化固着しているため、上側
シールド層20のMR膜対向面の幅Ws をリード16間
距離Wr より狭く設定した上で、上側シールド層20の
幅がその厚さ方向全域にわたってWs であっても、クロ
ストーク等の発生を防止することができる。従って、再
生特性の劣化等を招くことなく、狭トラック化を実現す
ることができる。
【0031】上述したようなシールド型MRヘッド21
からなる再生ヘッド上には、誘導型薄膜磁気ヘッド22
からなる記録ヘッドが形成されている。シールド型MR
ヘッド21の上側シールド層20は、誘導型薄膜磁気ヘ
ッド22の下側磁気コアを兼ねるものであり、上面が平
坦化された下側磁気コア20上には、Al2 O 3 等の記録
磁気ギャップ層23を介して、上側磁気コア24が形成
されている。ここで、上側磁気コア24は、記録磁気ギ
ャップ層23上に設けられた SiO2 等からなるトレンチ
形成用の絶縁層25に設けられたトレンチ25a内に一
部埋め込み形成されている。従って、媒体対向面形状す
なわち上側磁気コア24の先端部の断面形状は、記録磁
気ギャップ層23に向けて凸状とされている。
【0032】上側磁気コア24の凸部24aは、図2に
示すように、前部ギャップ23aのギャップ長を規定し
ている。下側磁気コア20と上側磁気コア24間には、
上記前部ギャップ23aの後方に、フォトレジスト等の
絶縁層26内に埋め込まれたCu等からなるコイル27が
配置されている。さらに、その後方には後部ギャップ2
3bが形成されている。後部ギャップ23bも前部ギャ
ップ23aと同様に、トレンチ形成用の絶縁層25に設
けられたトレンチ内に上側磁気コア24の一部が埋め込
まれてギャップ長が規定されている。
【0033】そして、上側磁気コア24上に保護膜28
が形成されて、誘導型薄膜磁気ヘッド22が構成されて
いる。また、この誘導型薄膜磁気ヘッド22からなる記
録ヘッドと前述したシールド型MRヘッド21からなる
再生ヘッドとによって、録再分離型磁気ヘッド29が構
成されている。
【0034】上記構成の誘導型薄膜磁気ヘッド22にお
いては、上側磁気コア24の媒体対向面形状を記録磁気
ギャップ層23に向けて凸状としているため、その凸部
24aの磁化容易軸を容易にトラック幅方向に向けるこ
とができる。このように、上側磁気コア24の先端部の
誘導磁気異方性をトラック幅方向に向けることによっ
て、高周波透磁率を向上させることができる。図3は、
凸状形状の磁性体層における凸部の幅および直方体形状
の磁性体層の幅(いずれも幅W)と高周波初透磁率との
関係を示したものである。なお、高周波初透磁率は 20M
Hzにおいてμカー効果を用いて測定した値である。図3
から明らかなように、磁性体層の幅を狭くするほど、凸
状形状による高周波透磁率の向上効果が大きいことが分
かる。
【0035】さらに、上記構成の誘導型薄膜磁気ヘッド
22では、上述したように下側磁気コアを兼ねる上側シ
ールド層20の媒体対向面形状も、上側再生磁気ギャッ
プ層18に向けて凸状に形成されている。このため、上
側シールド層20の記録磁気ギャップ層23に対向する
面の幅に対し、上側磁気コア24の凸部24aの幅を狭
く設定することが極めて容易である。従って、上側磁気
コア24の凸部24aの幅で記録トラック幅Tw を正確
に規定できる。
【0036】なお、上記構成の誘導型薄膜磁気ヘッド2
2と、従来構造の誘導型薄膜磁気ヘッドを用いて、磁気
記録媒体への記録を行い、それぞれの記録効率を測定し
たところ、上記実施例の誘導型薄膜磁気ヘッド22は 5
0MHzにおいて約 1.5倍の記録効率を有していた。なお、
磁気コアはいずれもCoZrNbを用い、トラック幅は〜 1μ
m 、ギャップ長は 0.2μm とし、浮上量は0.05μm であ
った。
【0037】さらに、上記構成の誘導型薄膜磁気ヘッド
22において、上側磁気コア24の凸部24aの幅によ
り規定される記録トラック幅Tw は、シールド型MRヘ
ッド21の再生トラック幅、すなわちMR膜14の磁界
応答部14aの幅Tr より広く、かつシールド型MRヘ
ッド21の上側シールド層20のMR膜対向面の幅Ws
より狭く設定されている。このように、本発明の録再分
離型磁気ヘッドにおいては、Tr <Tw <Ws に設定す
ることが好ましい。これにより、高密度記録の再生時に
良好なオフトラック特性を安定して得ることが可能とな
る。
【0038】次に、上記構成の録再分離型磁気ヘッドの
製造工程を、図4および図5を参照して説明する。
【0039】まず、基板上に厚さ 1.5μm 程度の下側シ
ールド層12と厚さ 0.2μm 程度の下側磁気ギャップ層
13をスパッタリング法等により形成する。さらに、M
R膜14を真空蒸着法等により形成した後、イオンミリ
ング等によりMR膜14を略短冊状にパターニングす
る。次いで、MR膜14上に一対の磁化固着膜15とリ
−ド16を、例えばリフトオフ法により順に所望の形状
に形成してMR素子17とする(図4a)。さらに、厚
さ 0.2μm 程度の上側磁気ギャップ層18と厚さ0.5μm
程度の SiO2 等からなる絶縁層19を順にスパッタリ
ング法等によって形成する(図4b)。
【0040】次に、絶縁層19上にレジストマスク(図
示せず)を形成した後、CF4 等のエッチングガスにより
絶縁層19をエッチングして、図4cに示すように、上
側シールド層20のMR膜対向面の形成部となるトレン
チ19aを形成する。ここで、上側シールド層20のM
R膜対向面の幅Ws を決定するトレンチ19aの幅は、
リード16間距離Wr より狭くなるように設定する。上
記トレンチ19aの深さは、量産性を考慮した場合 0.5
〜 1.0μm 程度とすることが好ましい。またトレンチ1
9aは、エッチング条件を制御することにより、側壁を
若干テーパー状に加工することもできるし、また垂直と
することもできる。
【0041】次いで、上記トレンチ19a内にスパッタ
リング法等により上側シールド層20となる磁性体の一
部を埋め込み、さらに引続いて磁性体を被着させて、厚
さ 2μm 程度の下側磁気コアを兼ねる上側シールド層2
0を形成する(図4d)。この際、トレンチ19a内
は、コリメーションスパッタにより埋め込むことが好ま
しい。この後、上側シールド層20の表面をポリシング
バックやエッチバック等により平坦化する(図4e)。
なお、この上側シールド層20の平坦化工程は、後述す
るように省くこともできる。
【0042】次に、平坦化した上側シールド層20上
に、厚さ 0.3μm 程度の記録磁気ギャップ層23と絶縁
層25を順にスパッタリング法等により形成する。この
後、絶縁層25の図2に示した前部ギャップと後部ギャ
ップに相当する部分に、リアクティブイオンエッチング
によりトレンチ(25a等)を形成する。さらに、絶縁
層25上にコイル(図示せず)をメッキ法等により形成
した後、絶縁層(図示せず)を前部ギャップと後部ギャ
ップを除いて形成し、コイルを絶縁層内に埋め込む。そ
して、前部ギャップと後部ギャップに相当するトレンチ
内に、スパッタリング法等により上側磁気コア24とな
る磁性体を埋め込みつつ所望の厚さに堆積させる(図5
a)。トレンチ内への磁性体の埋め込みには、コリメー
ションスパッタを適用することが好ましい。ここで、記
録トラック幅Tw を決定するトレンチ25aの幅は、前
述したように、Ws >Tw >Tr となるように設定す
る。
【0043】この後、堆積された上記磁性体層をトレン
チ25aより幅広の所望形状にパターニングして、上側
磁気コア24を形成する(図5b)。上側磁気コア24
の先端部は、上側磁気コア24の厚さより浅いトレンチ
25a内に磁性体を埋め込みつつ所定厚に形成した後、
トレンチ25aの幅より幅広にパターニングされてお
り、これにより記録磁気ギャップ層23に向けて凸状と
されている。この後、電極を取り出し、保護膜等を形成
した後、スライダー加工やサスペンション等の取付けを
行って、録再分離型磁気ヘッド29が完成する。
【0044】上述した録再分離型磁気ヘッド29の製造
工程においては、シールド型MRヘッド21の上側シー
ルド層20を、トレンチ19a内に一部磁性体を埋め込
んで形成しているため、例えば 0.1μm 以下というよう
な薄い上側再生磁気ギャップ層18上に上側シールド層
20を安定して作製することが可能となる。これに対し
て、例えば従来のミリング工程により作製すると、厚さ
0.1μm 以下というような上側再生磁気ギャップ層18
ではオーバーエッチされ、リード16の損傷を伴うおそ
れが高く、上述したような構造を安定して作製すること
はできない。また、上記したように、トレンチ25a内
に磁性体を埋め込むと共に、トレンチ25aの幅より幅
広にパターニングすることによって、上側磁気コア24
を作製しているため、上側磁気コア24の凸部を安定し
て作製することができる。従って、狭トラックで狭ギャ
ップの誘導型薄膜磁気ヘッド22を高寸法精度の下で形
成することができ、かつ量産性を満足させることもでき
る。
【0045】ところで、上述した実施例の録再分離型磁
気ヘッド29では、再生トラック幅に相当するTr と記
録トラック幅Tw と上側シールド層20のMR膜対向面
の幅Ws とを、Tr <Tw <Ws に設定している。この
ような条件を満足していれば、例えば図6に示すよう
に、シールド型MRヘッド21の上側シールド層20表
面の平坦化工程を省いてもよい。すなわち、上側シール
ド層20表面の平坦化工程を省いても、Tw <Ws を満
足させれば実質的な記録トラック幅全域にわたっての記
録磁気ギャップの直線性を保つことができ、またTr
w を満足させることにより、再生時のオフトラック特
性を良好に保つことができる。上記製造工程において
は、段差の比較的小さい状態で、しかも微細加工に適し
た SiO2 等からなる絶縁層25のリアクティブイオンエ
ッチングにより、記録トラック幅Twを規定しているた
め、記録トラック幅 1μm 以下でも 3σが± 0.1μm 以
下の精度で加工することができた。
【0046】次に、本発明の第2の実施例について、図
7を参照して説明する。この実施例の録再分離型磁気ヘ
ッド29、特に誘導型薄膜磁気ヘッド22は、絶縁層2
5に形成したトレンチ25a内を、磁性体層30、記録
磁気ギャップ層23および上側磁気コア24の 3層構造
としている。すなわち、図4および図5に示した録再分
離型磁気ヘッドの製造工程において、記録磁気ギャップ
層23を形成する前に絶縁層25を形成し、次いで前部
ギャップと後部ギャップに相当するトレンチ(25a
等)を形成する。これらトレンチ(25a等)内に、ま
ず下側磁気コアを兼ねる上側シールド層20の一部とな
る磁性体層30を埋め込み形成し、続いて記録磁気ギャ
ップ層23を形成する(図7a)。この後、トレンチ
(25a等)の残余部分にスパッタリング法等により磁
性体を埋め込みつつ所望の厚さに堆積させ、さらに磁性
体層を所望形状にパターニングして、上側磁気コア24
を形成する(図7b)。
【0047】上述したように、下側磁気コアを兼ねる上
側シールド層20および上側磁気コア24双方の記録磁
気ギャップ対向部をトレンチ25a内に配置し、上下の
磁気コアの媒体対向面の幅をほぼ同一とすることによっ
て、記録フリンジングを小さくすることができ、高トラ
ック密度化に対して有利となる。
【0048】図8および図9は、本発明の第3の実施例
による録再分離型磁気ヘッドの構造を示す図である。こ
れらの図に示すような構造とすることによっても、上記
第2の実施例の誘導型薄膜磁気ヘッド22と同様に、高
トラック密度化に有利な録再分離型磁気ヘッド29を得
ることができる。
【0049】すなわち、図10に示すように、まず図4
および図5に示した録再分離型磁気ヘッドの製造工程に
おいて、下側磁気コアを兼ねる上側シールド層20とな
る磁性体層を形成した後、その表面にイオンミリング等
により凸部20aを形成する(図10a)。次いで、凸
部20aを有する上側シールド層20上に、記録磁気ギ
ャップ層23と絶縁層25を順にスパッタリング法等に
より形成する(図10b)。次に、上側シールド層20
の凸部20aの位置、すなわち前部ギャップに相当する
部分と、後部ギャップ23bに相当する部分に、絶縁層
25にトレンチ(25a等)を形成する(図10c)。
この後、前述した実施例と同様に、コイルおよび絶縁層
の形成や上側磁気コアの形成およびパターニング等を施
すことによって、図8および図9に示した録再分離型磁
気ヘッド29、特に誘導型薄膜磁気ヘッド22が得られ
る。
【0050】次に、本発明の第4の実施例について、図
11を参照して説明する。
【0051】図11に示す録再分離型磁気ヘッド31に
おいては、下側シールド層12および下側磁気コアを兼
ねる上側シールド層20がトレンチ32a、33a内に
完全に埋め込み形成されている。すなわち、絶縁層3
2、33を下側シールド層12および下側磁気コアを兼
ねる上側シールド層20と少なくとも同厚に形成する。
これら絶縁層32、33にそれぞれトレンチ32a、3
3aを形成し、これらトレンチ32a、33a内に磁性
体を埋め込み形成した後、それらの表面を平坦化するこ
とによって、下側シールド層12および下側磁気コアを
兼ねる上側シールド層20をそれぞれ形成している。
【0052】この実施例の録再分離型磁気ヘッド31
は、上記構成以外については前述した実施例と同様に、
上側シールド層20のMR膜対向面の幅Ws をリード1
6間距離Wr より狭く設定し、かつ上側シールド層20
のMR膜対向面の端部より少なくとも両脇外側に位置す
るMR膜14の磁化は磁化固着膜15により固着してい
る。また、MR膜14の磁界応答部14aの幅(実質的
な再生トラック幅)Trは、上側シールド層20の磁気
抵抗効果膜対向面の幅Ws より狭く設定している。な
お、上側磁気コア24に関しては、前述した実施例と同
様に、記録磁気ギャップ層23に対して凸状としてもよ
い。
【0053】上記実施例の録再分離型磁気ヘッド31に
よっても、前述した実施例と同様に、再生磁気ギャップ
の狭ギャップ化および狭トラック化を達成することがで
きる。さらに、記録磁気ギャップの直線性を保つこと
で、再生時に良好なオフトラック特性を得ることができ
る。
【0054】なお、上述した各実施例は、MR膜の磁化
固着を磁化固着膜により行った例であるが、例えば磁化
固着が必要な部分の組成を変化させる等によって、MR
膜の磁化固着を行うこともできる。
【0055】次に、本発明の第5の実施例について、図
12および図13を参照して説明する。
【0056】図12は、この実施例のMRヘッドの構造
を部分的に示す斜視図であり、図13は媒体対向面から
見た正面図である。基板41上には、前述した各実施例
と同様に、下側シールド層42と下側再生磁気ギャップ
層43とが順に形成されている。下側再生磁気ギャップ
層43上には、MR膜44として、第1の磁性膜(例え
ばCo90Fe10膜)45/非磁性膜(例えばCu膜)46/第
2の磁性膜(例えばCo90Fe10膜)47の 3層積層構造を
有するスピンバルブ膜が形成されている。
【0057】なお、上側の第2の磁性膜47は、図示を
省略したFeMn膜や NiO膜等からなる反強磁性膜やCoPt膜
等からなる硬質強磁性膜等により磁化固着されており、
下側の第1の磁性膜45のみが外部磁界(信号磁界)に
より磁化方向が変化する。従って、非磁性膜46を挟ん
で配置された 2つの磁性膜45、47の磁化方向の相対
的な角度が変化して磁気抵抗効果が得られる。
【0058】MR膜(スピンバルブ膜)44における下
側の第1の磁性膜45は、媒体対向面方向に突出形成さ
れた突出部45aを有し、この突出部45aを除いて媒
体対向面からリセスしている。すなわち、突出部45a
の先端面のみが媒体対向面を形成している。非磁性膜4
6と第2の磁性膜47は、第1の磁性層45の突出部4
5aを除く部分の上に積層形成されており、第1の磁性
層45の突出部45aを除く部分と同様に、媒体対向面
からリセスしている。
【0059】一対のリード48は、媒体対向面からリセ
スした第2の磁性膜47上にそれぞれ形成されており、
これらによってMR素子49が構成されている。すなわ
ち、MR素子49は、第1の磁性膜45の突出部45a
を除いて、媒体対向面からリセスしているため、第1の
磁性膜45の突出部45aのみが外部磁界(信号磁界)
に応答する。よって、第1の磁性膜45の突出部45a
が磁界応答部となり、磁界応答部の幅Tr は突出部45
aの幅となる。
【0060】MR素子49上には、上側再生磁気ギャッ
プ層50と、リード48および上側シールド層52間の
絶縁耐圧を確保する絶縁層51が形成されている。絶縁
層51は、前述した各実施例と同様に、リード48上面
を覆うように形成されている。上側シールド層52は、
絶縁層51に形成されたトレンチ51a内にその一部が
埋め込み形成されている。これらにより、再生ヘッドと
して機能するシールド型MRヘッド53が構成されてい
る。
【0061】上側シールド層52のMR膜対向面の幅W
s は、前述した各実施例と同様に、絶縁層51に形成さ
れたトレンチ51aの幅により規定されており、このM
R膜対向面の幅Ws がリード48間距離Wr より狭くな
るように、トレンチ51aの形状が設定されている。す
なわち、一対のリード48は、上側シールド層52のM
R膜対向面の端部より両脇外側に配置されている。ま
た、第1の磁性膜45は、磁界応答部の幅(突出部45
aの幅)Tr がリード48間距離Wr より、さらには上
側シールド層52のMR膜対向面の幅Ws より狭くなる
ように、パターニングされている。
【0062】上記構成のシールド型MRヘッド53にお
いては、上側シールド層52のMR膜対向面の幅Ws
リード48間距離Wr より狭く設定し、一対のリード4
8をMR膜対向面の端部より両脇外側に配置している。
これにより、リード48と上側シールド層52間の絶縁
耐圧を確保する絶縁層51を形成しても、絶縁層51お
よびリード48の厚さが、上側シールド層52のMR膜
対向面の下地に対して及ぼす影響を排除することが可能
となるため、前述した各実施例と同様に、上側シールド
層52のMR膜対向面の下地を飛躍的に平坦化すること
もできる。よって、絶縁層51を形成することでリード
48と上側シールド層52間の絶縁耐圧を確保した上
で、MR膜(スピンバルブ膜)44の磁界応答部では、
MR膜(スピンバルブ膜)44と上側シールド層52間
を薄い上側再生磁気ギャップ層50で絶縁することがで
きる。このことは、例えば 0.1μm 以下というような狭
ギャップ化が達成できることを意味する。
【0063】さらに、磁界応答部を第1の磁性膜45の
突出部45aにより構成して、MR膜44の他の部分は
媒体対向面からリセスさせ、かつ磁界応答部の幅Tr
リード48間距離Wr より、さらには上側シールド層5
2のMR膜対向面の幅Ws より狭く設定している。従っ
て、上側シールド層52のMR膜対向面の幅Ws をリー
ド48間距離Wr より狭く設定した上で、上側シールド
層52の幅がその厚さ方向全域にわたってWs であって
も、隣接トラックやモータ等からの漏洩磁束によるノイ
ズ発生等を防止することができ、結果的に再生特性の劣
化等を招くことなく、狭トラック化を実現することがで
きる。
【0064】またここで、磁界応答部の幅Tr が 2μm
、リード間距離Wr が 5μm のときの磁界応答部とな
る突出部45aの突出長さLとバルクハウゼンノイズの
発生確率との関係を調べた結果を図14に示す。なおこ
の際、厚さ40nmのCoPt膜をリード48の真下の位置に配
置して、第1の磁性膜45の単磁区化を行った。図14
から分かるように、Lを 1.0μm 以下とすればほぼバル
クハウゼンノイズを除去することができる。また、図1
2に示されるように、リード48もリセスさせる場合、
ステッパのアライメント精度は± 0.1μm 程度であるた
め、Lを 0.1μm以上とすれば原理的にはリード48を
完全に媒体対向面からリセスさせることができる。実際
は研磨工程の誤差が± 0.2μm 程度あるため、Lは0.23
μm (=(0.1)2 +(0.2)2 0.5 )程度以上とすることが
好ましい。すなわち、Lは0.1〜 1.0μm の範囲とする
ことが好ましく、実用的には0.23〜 1.0μm の範囲とす
ることが望ましい。さらに、Lはリード48部分におけ
るMR膜(スピンバルブ膜)44と上側シールド層52
間の距離以上程度あれば、これによりz方向の外乱磁界
によるノイズを防止することができるのでより好まし
い。
【0065】このような第1の磁性膜45の突出部45
aの形状は、媒体対向面を形成する先端面の幅より媒体
対向面からリセスした部分との接続部の幅を広く設定す
ることが好ましい。これによって、磁界応答部の磁化が
トラック幅方向に向きやすくなると共に、磁壁移動に伴
うバルクハウゼンノイズの発生を抑制することができ
る。
【0066】また、上述したようにリード48も媒体対
向面からリセスさせることにより、媒体対向面でのリー
ドだれがなくなるため、MR膜44と上側シールド層5
2間のショートを一般に防止することが可能である。さ
らに、耐食性に劣るリード48や第2の磁性膜47の磁
化固着のための反強磁性膜等を媒体対向面からリセスさ
せることにより、耐食性の向上すなわち信頼性の向上を
図ることができる。
【0067】さらに、図15に示すように、リード48
および上側シールド層52間の絶縁耐圧を確保する絶縁
層51を、リード48のみを覆うように形成してもよ
い。すなわち、上側シールド層52を略M字形に形成し
てもよい。このようにすることによって、隣接トラック
の磁界をほぼ完全にシールドすることができるため、よ
り一層ノイズの発生等を防止することが可能となる。
【0068】第5の実施例のMRヘッド53は、前述し
た各実施例のMRヘッドと同様にして作製することがで
きる。
【0069】例えば、基板41上に下側シールド層42
と下側磁気ギャップ層43をスパッタリング法等により
形成する。さらに、スピンバルブ膜を構成する第1の磁
性膜45、非磁性膜46および第2の磁性膜47、さら
に反強磁性膜等を順に真空蒸着法等により形成する。な
お、この際にスピンバルブ膜上に貴金属膜等を保護膜と
して形成することも有効である。
【0070】次に、非磁性膜46までをイオンミリング
等により媒体対向面からリセスさせた部分に応じた形状
にパターニングする。次いで、上記パターニングの際と
同様の部分と第1の磁性膜45の突出部45aに相当す
る部分の上にレジストマスクを形成し、第1の磁性膜4
5の不要部分を除去して突出部45aを形成する。この
後、前述した各実施例と同様に、リード48、上側再生
磁気ギャップ層50および絶縁層51の形成、トレンチ
51aの形成、上側シールド層52の形成等を順次行
う。
【0071】次に、本発明の第6の実施例について、図
16を参照して説明する。
【0072】上記第5の実施例においては、MR膜44
となるスピンバルブ膜中の第1の磁性膜45の一部を突
出させることにより磁界応答部を形成したが、突出部か
らなる磁界応答部はこれに限らない。図16に示すシー
ルド型MRヘッド54においては、スピンバルブ膜中の
外部磁界(信号磁界)により磁化方向が変化する第1の
磁性膜45と接して軟磁性膜55を設けてMR膜44を
形成している。軟磁性膜55は、第1の磁性膜45と磁
気的に交換結合されており、さらに媒体対向面方向に突
出形成された突出部55aを有している。この突出部5
5aを除いて、MR素子49は媒体対向面からリセスし
ている。この実施例では、軟磁性膜55の突出部55a
が磁界応答部となる。これら以外の構成については、第
5の実施例と同一構造とされている。
【0073】このように、スピンバルブ膜の第1の磁性
膜45と磁気的に交換結合された軟磁性膜55の突出部
55aにより磁界応答部を構成した場合も、第5の実施
例と同様な効果が得られる。軟磁性膜55の突出部55
aは、第5の実施例における第1の磁性膜45の突出部
45aと同様な形状とすることが好ましい。
【0074】また、軟磁性膜55は、第1の磁性膜45
より高い抵抗を有する軟磁性体により形成することが好
ましい。具体的には、軟磁性膜55は 100μΩcm以上の
比抵抗を有することが好ましく、これにより軟磁性膜5
5への電流の分流を抑制することができる。軟磁性膜5
5の構成材料としては、NiFe合金、NiFeCo合金、これら
磁性合金にTi、 V、Cr、Mn、Zn、Nb、Mo、Tc、Hf、Ta、
W、Re等の添加元素を添加して高抵抗化した合金、Coに
同様な添加元素を添加してアモルファス化あるいは微結
晶化した合金等が好ましい。アモルファス化されたアモ
ルファス磁性合金や微結晶磁性合金は、一般に高い抵抗
を有する。
【0075】軟磁性膜55の厚さは、例えば 5〜50nm程
度とすることが好ましい。何となれば、軟磁性膜55の
厚さが 5nm未満であると、信号磁界に対する応答性が低
下する傾向にある。一方、軟磁性膜55の厚さが50nmを
超えると、たとえ高抵抗膜を使用しても、軟磁性膜55
への電流の分流が起こり、感度の低下を招くおそれがあ
る。
【0076】さらに、軟磁性膜55は、図16に示した
ように、スピンバルブ膜より大面積とすることによっ
て、スピンバルブ膜を単磁区化するための反強磁性膜や
硬質磁性膜と接した構造を容易に形成することができ
る。
【0077】なお、第5および第6の実施例では、MR
膜としてスピンバルブ膜を用いた例について説明した
が、これに限らず異方性磁気抵抗効果膜や人工格子膜を
用いることも可能である。ただし、突出部からなる磁界
応答部を用いる場合、センス電流が突出部で湾曲するた
め、抵抗値がセンス電流と膜の磁化との成す角に依存し
ないスピンバルブ膜または人工格子膜を用いることが特
に好ましい。
【0078】また、第5および第6の実施例では、MR
ヘッドのみについて説明したが、第5および第6の実施
例のMRヘッド上に第1〜第4の実施例と同様な誘導型
薄膜磁気ヘッドを作製することができ、同様に録再分離
型磁気ヘッドとして使用することができる。そして、第
5および第6の実施例のMRヘッドを用いた録再分離型
磁気ヘッドも、第1〜第4の実施例と同様に、高記録密
度システムへの対応を図った上で、記録・再生特性の向
上を図ることが可能となる。
【0079】上述した各実施例のように、下側シールド
層や下側磁気コアを兼ねる上側シールド層等の磁性体層
の少なくとも一部をトレンチ内に埋め込み形成する場合
には、トレンチ形状を多段形状とし、多段のテーパ状断
面を有する磁性体層とすることが好ましい。これにより
巣等の発生を招くことなく、健全な磁性体層を再現性よ
く形成することが可能となる。以下に、このような多段
のテーパ状断面を有する磁性体層の作製方法について述
べる。なお、以下に示す例はいずれも完全埋め込み型の
場合であるが、磁性体層の一部を埋め込み形成する場合
も同様である。例えば、図17に示すように、トレンチ
形成用の SiO2 等からなる絶縁層61上にレジスト62
を形成(図17a)し、CF4 ガス等を用いて絶縁層61
をケミカルドライエッチング(CDE)する(図17
b)。このCDEは絶縁層61の途中までとし、続いて
リアクティブイオンエッチング(RIE)を行って、ト
レンチ61aを完成させる(図17c)。このように、
CDEとRIEを併用することによって、 2段構造のテ
ーパー状トレンチ61aを形成することができる。次
に、レジスト62を除去した(図17d)後、トレンチ
61a内にCoZrNb等の磁性体63をスパッタリング法等
により埋め込む(図17e)。この際、スパッタ時に
0.1W/cm2 程度のバイアスを付加すれば、図17eに示
すように、磁性体63にテーパー63aを付与すること
ができる。この後、磁性体63表面を平坦化することに
よって、トレンチ61a内に完全に埋め込まれた 2段テ
ーパー状断面を有する磁性体層64が得られる。
【0080】上記作製工程においては、 2段構造のテー
パー状トレンチ61aに磁性体63を埋め込んでいるた
め、巣等を発生させることなく、健全な磁性体層64を
得ることができる。また、この際にコリメーションスパ
ッタリングを用いれば、さらに磁性体63の埋め込み状
態を良好にすることができる。さらに、 2段構造のテー
パー状トレンチ61aを用いていることから、例えば誘
導型薄膜磁気ヘッドの上側磁気コアに適した凸状断面を
有する磁性体層64を形成することができる。図18
は、他の埋め込み工程例を示すものであり、上記作製例
と同様に、 SiO2 等からなる絶縁層61上にレジスト6
2を形成した後、 CHF3 ガス等を用いると共に基板を27
3K程度に冷やしてRIEを行い、絶縁層61を途中まで
エッチングする。この際、基板を273K程度に冷やすこと
によって、側壁に堆積物65を形成することでテーパを
付与した(図18a)。続けて、CF4 ガス等によりRI
Eを行い、今度は垂直にエッチングし、 2段構造のテー
パー状トレンチ61aを形成する(図18b)。
【0081】次に、レジスト62を除去した(図18
c)後、トレンチ61a内にCoZrNb等の磁性体63をス
パッタリング法等により埋め込む(図18d)。この
後、磁性体63表面を平坦化することによって、トレン
チ61a内に完全に埋め込まれた2段テーパ状断面を有
する磁性体層64が得られる(図18e)。
【0082】このような磁性体層64の作製工程におい
ても、巣等を発生させることなく、健全な磁性体層64
を埋め込み形成することができる。また、絶縁層61と
してエッチング特性が異なる 2種類の材料、例えば SiO
2 とSiの積層膜をこの順に形成すれば、例えば図18b
もしくは図18cに示した工程の一つを省略しても、同
様な 2段テーパ断面を有する磁性体層64を得ることが
できる。
【0083】また、図19はさらに他の埋め込み工程例
を示すものであり、上述した作製例と同様に、 SiO2
からなる絶縁層61上にレジスト62を形成した後、CF
4 ガス等によりRIEを行って、絶縁層61を途中まで
垂直にエッチングする(図19a)。続いて、 CHF3
ス等を用いると共に基板を 0℃程度に冷やしてRIEを
行い、側壁に堆積物65を形成することで、テーパ状に
エッチングして、 2段構造のテーパ状トレンチ61aを
形成する(図19b)。
【0084】次に、レジスト62を除去した(図19
c)後、トレンチ61a内にCoZrNb等の磁性体63をス
パッタリング法等により埋め込む(図19d)。この
後、磁性体63表面を平坦化することによって、トレン
チ61a内に完全に埋め込まれた2段テーパ状断面を有
する磁性体層64が得られる(図19e)。
【0085】このような磁性体層64の作製工程におい
ても、巣等を発生させることなく、健全な磁性体層64
を埋め込み形成することができる。また、絶縁層61と
してエッチング特性が異なる 2種類の材料、例えば SiO
2 とSiの積層膜をこの順に形成すれば、例えば図19b
もしくは図19cに示した工程の一つを省略しても、同
様な 2段テーパー断面を有する磁性体層64を得ること
ができる。
【0086】上述したような 2段テーパ状断面を有する
磁性体層64において、例えば図18に示した作製工程
では、図20に示すように上側のテーパ角φを 0度<φ
<80度の範囲とすることにより、巣の防止効果が得られ
る。また、図19に示した作製工程では、図21に示す
ように下側のテーパ角φを20度<φ<80度の範囲とする
ことにより、巣の防止効果が得られる。さらに、図22
に示すような 3段テーパ状断面を有する磁性体層66で
は、下側のテーパ角φを20度<φ<88度の範囲とし、中
間のテーパ角θと上側テーパ角ψをφ<θかつψ<θを
満足させることにより、巣の防止効果が得られる。ま
た、ここでψ<φとすれば一段と巣の防止効果が向上す
る。
【0087】次に、本発明の第7の実施例について、図
23を参照して説明する。
【0088】図23は、本発明の一実施例による磁気抵
抗効果型ヘッドの構成を示す一部断面斜視図である。基
板71上に形成されたAl2 O 3 等からなる絶縁膜72上
には、 SiO2 等からなるトレンチ形成用の絶縁層73が
形成されている。この絶縁層73に設けられたトレンチ
73a内には、NiFe合金やCo基アモルファス合金等の軟
磁性材料からなる下側シールド層74が埋め込み形成さ
れている。
【0089】下側シールド層74上には、Al2 O 3 等の
絶縁膜からなる下側再生磁気ギャップ層75を介して、
Ni80Fe20等からなる異方性磁気抵抗効果膜やCo90Fe10
Cu/Co90Fe10積層膜等からなるスピンバルブ膜、さらに
は人工格子膜等の磁気抵抗効果膜76が形成されてい
る。この磁気抵抗効果膜76は、所定形状にパターニン
グされていると共に、その両端にはCu等からなる一対の
リ−ド77が接続形成されている。これらにより、MR
素子78が構成されている。
【0090】MR素子78上には、Al2 O 3 等の絶縁膜
からなる上側再生磁気ギャップ層79が形成されてお
り、さらにその上には C等からなるエッチングストッパ
層80を介して、 SiO2 等からなるトレンチ形成用の絶
縁層81が形成されている。絶縁層81に形成されたト
レンチ81a内には、上側シールド層82が埋め込み形
成されている。これらにより、再生ヘッドとして機能す
るシールド型MRヘッド83が構成されている。
【0091】次に、上記構造のMRヘッドの製造工程に
ついて、図24および図25を参照して述べる。
【0092】まず、基板71上に厚さ10μm 程度のAl2
O 3 等からなる絶縁膜72と厚さ 2μm 程度の SiO2
からなるトレンチ形成用の絶縁層73とを順に形成す
る。次いで、トレンチ形成用の絶縁層73上にレジスト
マスク(図示せず)を形成した後、CF4 等のエッチング
ガスにより絶縁層73をエッチングして、図24aに示
すように、下側シールド層74の形成部にあたるトレン
チ73aを形成する。この際、エッチング条件を適当に
選択することによって、トレンチ73aの側壁を若干テ
ーパー状に加工することもできるし、また垂直とするこ
ともできる。
【0093】次に、上記トレンチ73a内に、スパッタ
リング法等により下側シールド層74となるアモルファ
ス軟磁性合金74a等を埋め込んだ後(図24b)、ポ
リシング等により不要部分を取り除いて、下側シールド
層74を形成する(図24c)。この際、前工程である
エッチング工程で、トレンチ73aの側壁にテーパーを
付与しておくことにより、埋め込み型の下側シールド層
74のエッジ部分での磁気特性を容易に制御することが
できる。また、磁性材料の埋め込み形成は、特にコリメ
ーションスパッタによって行うことが好ましい。
【0094】次いで、下側シールド層74上に、厚さ
0.1μm 程度のAl2 O 3 等の絶縁膜からなる下側再生磁
気ギャップ層75と、異方性磁気抵抗効果膜やスピンバ
ルブ膜等からなる磁気抵抗効果膜76を順に形成する。
この磁気抵抗効果膜76を所定形状にパターニングした
後、その両端にCu等からなる一対のリ−ド77を、例え
ばリフトオフ法により形成してMR素子78とする(図
25a)。
【0095】続いて、MR素子78を厚さ 0.1μm 程度
のAl2 O 3 等の絶縁膜からなる上側再生磁気ギャップ層
79で覆った後、厚さ0.05μm 程度の C等からなるエッ
チングストッパ層80を形成し、さらに厚さ 2μm 程度
の SiO2 等からなるトレンチ形成用の絶縁層81を形成
する。このトレンチ形成用の絶縁層81を下側シールド
層74の形成工程と同様にエッチングして、トレンチ8
1aを形成する。さらに、 O2 によるCDEやRIEに
よって、トレンチ81a底部のエッチングストッパ層8
0を除去する。この後、トレンチ81a内に、下側シー
ルド層74の形成工程と同様にアモルファス軟磁性合金
等を埋め込んだ後、ポリシング等により不要部分を取り
除いて、上側シールド層82を形成する(図25b)。
このようにして、この実施例のシールド型MRヘッド8
3が得られる。
【0096】上記構造のシールド型MRヘッド83にお
いては、絶縁層73に設けたトレンチ73a内に軟磁性
材料を埋め込んだ後、ポリシング等で不要部分を除去し
て、下側シールド層74を形成しているため、その上面
を絶縁層73の上面を含めて実質的に平滑な面とするこ
とができる。そして、このような平滑な面上に、下側再
生磁気ギャップ層75を介してMR素子78を形成して
いるため、下側シールド層74の幅が 2μm 程度で、ト
ラック幅すなわち磁気抵抗効果膜76のストライプ(残
し)パターンの幅が 1μm 程度であったとしても、パタ
ーン変格差を例えば 0.1μm 以下とすることができる。
【0097】また、MR素子78の下地面、すなわち絶
縁層73の上面を含む下側シールド層74の上面は、例
えばRmax で 3nm以下というような平滑な面とすること
ができるため、例えば厚さ10〜20nm程度のNi80Fe20から
なる磁気抵抗効果膜76の比抵抗を20μΩ・cm程度とす
ることができ、抵抗変化率を増加させることができる。
例えば、上記第7の実施例の構造において、Ni80Fe20
らなる磁気抵抗効果膜76を用いた場合には、従来のシ
ールド型MRヘッドでは抵抗変化率が2%程度であったの
に対し、抵抗変化率が3.5%程度まで増加した。
【0098】上述したように、この実施例のシールド型
MRヘッドによれば、シールド層の幅を狭くした場合に
おいても、狭トラック加工を正確にかつ容易に行うこと
ができる。さらに、良好な抵抗変化率を得ることができ
るため、再生出力の安定化と効率アップが図れる。この
ような効果は、シールド層の幅が 5μm 以下で、かつト
ラック幅が 4μm 以下の場合に特に顕著に得られる。
【0099】上述したようなシールド型MRヘッドから
なる再生ヘッド上に誘導型薄膜磁気ヘッドからなる記録
ヘッドを形成して録再分離型磁気ヘッドを構成する場合
には、図26に示すように、記録ヘッドの下側磁気コア
を兼ねる上側シールド層82上に、Al2 O 3 等の記録磁
気ギャップ層84を介して、上側磁気コア85を通常の
方法で形成する。なお、図中86はAl2 O 3 等からなる
保護膜である。また、図26では記録コイル等の図示は
省略した。
【0100】上記構成の録再分離型磁気ヘッドにおいて
は、記録ヘッドの下側磁気コアを兼ねる上側シールド層
82を、絶縁層81に設けたトレンチ81a内への軟磁
性材料の埋め込んだ後、不要部分を除去することにより
形成しているため、その上面を実質的に平滑な面とする
ことができる。従って、記録磁気ギャップ層84は、記
録トラック幅全域にわたって実質的に直線性をもたせる
ことができる。具体的には、 0.1μm 以下の直線性をも
たせた記録磁気ギャップ層84が容易に得られる。
【0101】上述した記録磁気ギャップ層84の直線性
は、MRヘッドのリード77の厚さによらずに付与する
ことができる。よって、リード77の比抵抗のバラツキ
を抑制し、MR素子78で良好な抵抗変化率が得られる
ように、リード77の厚さを例えば 0.2μm 以上、さら
には 0.4μm 以上とする場合においても、記録磁気ギャ
ップ層84に実質的に直線性を付与することができる。
従って、MRヘッドの抵抗変化率を低下させることな
く、MRヘッドで再生する場合に良好なオフトラック特
性を得ることが可能となる。このような効果は、リード
77の厚さが記録磁気ギャップ層84の厚さ(ギャップ
長)の1/10以上となる場合に有効で、記録磁気ギャップ
層84の厚さが 0.2μm 以下というような場合やトラッ
ク幅が 4μm 以下の場合に、特に顕著に得ることができ
る。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の磁
気抵抗効果型ヘッドによれば、リードの厚さに影響され
ることなく、狭ギャップ化および狭トラック化を達成す
ることができる。従って、高記録密度システムに対応し
得る線分解能を安定して得ることが可能となる。さら
に、本発明の第1の録再分離型磁気ヘッドによれば、高
記録密度システムへの対応を図った上で、記録・再生特
性の向上を図ることが可能となる。
【0103】また、本発明の第2の磁気抵抗効果型ヘッ
ドによれば、狭トラック化する場合においても、MR素
子のトラック幅等を正確に規定することができ、かつ良
好な抵抗変化率を得ることができる。また、本発明の第
2の録再分離型磁気ヘッドにおいては、良好なオフトラ
ック特性を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例による録再分離型磁気
ヘッドの構造を示す断面図である。
【図2】 図1に示す録再分離型磁気ヘッドのA−A断
面を示す図である。
【図3】 磁性体層の形状と高周波初透磁率との関係を
示す図である。
【図4】 図1に示す録再分離型磁気ヘッドの製造工程
の一部を示す断面図である。
【図5】 図1に示す録再分離型磁気ヘッドの図4以降
の製造工程を示す断面図である。
【図6】 図1に示す録再分離型磁気ヘッドの変形例を
示す断面図である。
【図7】 本発明の第2の実施例の録再分離型磁気ヘッ
ドの構造および製造工程の要部を示す断面図である。
【図8】 本発明の第3の実施例の録再分離型磁気ヘッ
ドの構造を示す断面図である。
【図9】 図8に示す録再分離型磁気ヘッドのA−A断
面を示す図である。
【図10】 図8に示す録再分離型磁気ヘッドの製造工
程の要部を示す断面図である。
【図11】 本発明の第4の実施例の録再分離型磁気ヘ
ッドの構造を示す断面図である。
【図12】 本発明の第5の実施例によるMRヘッドの
要部構造を示す斜視図である。
【図13】 図12に示すMRヘッドの正面図である。
【図14】 突出形状を有する磁界応答部の長さLとバ
ルクハウゼンノイズの発生確率との関係を示す特性図で
ある。
【図15】 図12に示すMRヘッドの変形例を示す正
面図である。
【図16】 本発明の第6の実施例によるMRヘッドの
構造を示す正面図である。
【図17】 完全埋め込み型磁性体層の一製造工程を示
す断面図である。
【図18】 完全埋め込み型磁性体層の他の製造工程を
示す断面図である。
【図19】 完全埋め込み型磁性体層のさらに他の製造
工程を示す断面図である。
【図20】 図18に示す完全埋め込み型磁性体層にお
ける巣の抑制効果を説明するための図である。
【図21】 図19に示す完全埋め込み型磁性体層にお
ける巣の抑制効果を説明するための図である。
【図22】 さらに他の完全埋め込み型磁性体層におけ
る巣の抑制効果を説明するための図である。
【図23】 本発明の第7の実施例によるMRヘッドの
構造を一部断面で示す斜視図である。
【図24】 図23に示すMRヘッドの製造工程の一部
を示す断面図である。
【図25】 図23に示すMRヘッドの図24以降の製
造工程を示す断面図である。
【図26】 図23に示すMRヘッドを用いた録再分離
型磁気ヘッドの構成を示す断面図である。
【図27】 従来の録再分離型磁気ヘッドの構造を示す
断面図である。
【図28】 従来のMRヘッドにおけるリードの配置例
を示す図である。
【図29】 図28に示すリード配置においてリード厚
を変えた場合のMR素子の抵抗変化率をトラック幅(T
w )との関係として示す特性図である。
【符号の説明】
12、42、74……下側シールド層 13、43、75……下側再生磁気ギャップ層 14、44、76……MR膜 14a、45a……磁界応答部 15……磁化固着膜 16、48、77……リード 17、49、78……MR素子 18、50、79……上側再生磁気ギャップ層 19、25、51、73、81……絶縁層 19a、25a、73a、81a……トレンチ 20、82……下側磁気コアを兼ねる上側シールド層 21、53、54、83……シールド型MRヘッド 22……誘導型薄膜磁気ヘッド 23、84……記録磁気ギャップ層 24、85……上側磁気コア 29、31……録再分離型磁気ヘッド 52……上側シールド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 仁志 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 井上 直行 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のリードが接続され、磁界応答部を
    有する磁気抵抗効果膜と、前記磁気抵抗効果膜の下側に
    磁気ギャップ形成用絶縁膜を介して配置された下側シー
    ルド層と、前記磁気抵抗効果膜の上側に磁気ギャップ形
    成用絶縁膜を介して配置された上側シールド層とを具備
    する磁気抵抗効果型ヘッドであって、 前記上側シールド層の磁気抵抗効果膜対向面の幅を
    s 、前記一対のリードの間隔をWr 、前記磁気抵抗効
    果膜の磁界応答部の幅をTr としたとき、Ws <Wr
    よびTr <Wr を満足することを特徴とする磁気抵抗効
    果型ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッドに
    おいて、 前記上側シールド層の磁気抵抗効果膜対向面の幅Ws
    前記一対のリードの間隔Wr および前記磁気抵抗効果膜
    の磁界応答部の幅Tr は、Tr <Ws <Wr を満足する
    ことを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッドに
    おいて、 さらに、前記磁気抵抗効果膜上の前記上側シールド層の
    磁気抵抗効果膜対向面の端部より外側に配置された磁化
    固着膜を有することを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッドに
    おいて、 前記磁界応答部は、媒体対向面方向に突出形成された前
    記磁気抵抗効果膜の突出部により構成されていることを
    特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッドに
    おいて、 前記上側シールド層の媒体対向面形状は、前記磁気ギャ
    ップ形成用絶縁膜の方向に突出された凸部を有すること
    を特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の磁気抵抗効果型ヘッド
    と、 磁気ギャップを介して配置された一対の磁気コアを有
    し、前記一対の磁気コアのうち、下側の磁気コアが前記
    磁気抵抗効果型ヘッドの上側シールド層と共通の磁性体
    層により構成され、かつ前記一対の磁気コアの少なくと
    も一方の媒体対向面形状が前記磁気ギャップの方向に突
    出された凸部を有する誘導型磁気ヘッドとを、 それぞれ再生ヘッドおよび記録ヘッドとして具備するこ
    とを特徴とする録再分離型磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の録再分離型磁気ヘッドに
    おいて、 前記誘導型磁気ヘッドの記録トラック幅をTw としたと
    き、Tr <Tw <Wsを満足することを特徴とする録再
    分離型磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 一対のリードが接続された磁気抵抗効果
    膜と、前記磁気抵抗効果膜を磁気ギャップ形成用絶縁膜
    を介して挟持する一対のシールド層とを具備してなり、
    前記一対のシールド層の少なくとも一方は、その少なく
    とも一部が絶縁層に設けられたトレンチ内に埋め込み形
    成されていることを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  9. 【請求項9】 一対のリードが接続された磁気抵抗効果
    膜と、前記磁気抵抗効果膜を磁気ギャップ形成用絶縁膜
    を介して挟持する一対のシールド層とを有する磁気抵抗
    効果型ヘッドと、 前記磁気抵抗効果型ヘッド上に積層形成され、前記磁気
    抵抗効果型ヘッドの前記リードの厚さの10倍以下の磁気
    ギャップを介して配置された一対の磁気コアを有し、か
    つ前記磁気ギャップは記録トラック幅全域にわたって実
    質的に直線性を有する誘導型記録ヘッドとを、 それぞれ再生ヘッドおよび記録ヘッドとして具備するこ
    とを特徴とする録再分離型磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の録再分離型磁気ヘッド
    において、 前記磁気抵抗効果型ヘッドの一対のシールド層は、いず
    れも絶縁層に設けられたトレンチ内に埋め込み形成され
    ており、かつ前記一対のシールド層の上側のシールド層
    は、前記一対の磁気コアの下側の磁気コアを兼ねること
    を特徴とする録再分離型磁気ヘッド。
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