JPH07306198A - 室内用の大型加圧透水試験装置 - Google Patents

室内用の大型加圧透水試験装置

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JPH07306198A
JPH07306198A JP9872994A JP9872994A JPH07306198A JP H07306198 A JPH07306198 A JP H07306198A JP 9872994 A JP9872994 A JP 9872994A JP 9872994 A JP9872994 A JP 9872994A JP H07306198 A JPH07306198 A JP H07306198A
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JP
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water
sample
pressure
overflow
pipe
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JP9872994A
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English (en)
Inventor
Munenori Hatanaka
宗憲 畑中
Akihiko Uchida
明彦 内田
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 砂礫地盤の透水性能を実地盤に近い三軸応力
状態で把握、確認するために室内で使用される大型加圧
透水試験装置を提供する。 【構成】 供試体1の下端を載せるペデスタル2及び同
供試体の上端に載せる試料キャップ3が圧力容器4内の
略中心部の上下に配置され、前記試料キャップ3は前記
供試体1に垂直荷重を加える加圧軸5に取り付けられ、
前記ペデスタル2及び試料キャップ3と供試体1との間
に透水性のフィルター6が介在せしめられ、前記ペデス
タル2には脱気水を供給する給水管7が接続され、試料
キャップ3には透過水を排除する排水管8が接続されて
いる。 【効果】 供試体の透水流量の変動に対して圧力の変動
を発生しないで透水圧に脈動を発生せず、実地盤に即し
た三軸応力状態の加圧透水試験を精度良く安定して行な
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、砂礫地盤の透水性能
(透水係数)を実地盤に近い三軸応力状態で把握、確認
するため、室内で使用される大型加圧透水試験装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】実地盤の土の透水性能を把握、確認する
ことは、例えばダム建設に当り、ダムサイトの地盤調査
項目として重要である。その試験方法を大別すると、次
の2通りがある。 実地盤に透水試験装置を直接設置して現地で試験す
る方法(例えば特公昭54−33641号、特公昭63
−29047号、特公平5−48328号公報などを参
照)。 実地盤から不攪乱試料を採取して供試体を作り、室
内で試験する方法。
【0003】また、試験時の応力状態に関しては、次の
2通りがある。 非三軸応力の状態で試験する方法(例えば特公平5
−45173号公報を参照)。 できるだけ実地盤に近い三軸応力状態で試験する方
法(例えば特開平5−215746号、特開平5−21
5747号公報など参照)。
【0004】上記のように実地盤とは応力状態が全く
相関のない非三軸応力状態での試験結果は、実地盤の性
状に即したものと云えず、原位置の土の透水性能を正確
に把握し得ない。次に、室内試験が可能である、上記
,に該当する従来の三軸応力状態での透水試験方法
及び装置は、例えば特開平5−21574号及び特開平
5−215747号公報などに記載されて公知であるよ
うに、圧力容器内でペデスタルと試料キャップとによっ
て供試体の上下端を挟持せしめ、加圧軸が試料キャップ
を介して供試体に実地盤の上載圧(垂直荷重)を加え、
一方、圧力容器内に満たされたセル液を加圧して、供試
体の周側面に実地盤に近い任意の拘束圧(横圧)が加え
られ三軸応力の状態が実現される。供試体の下端とペデ
スタルとの間に介在させた透水性のフィルター(ポーラ
スストーン)を通じて供試体に給水管が接続され、ま
た、供試体の上端と試料キャップとの間に介在させたフ
ィルター(ポーラスストーン)を通じて供試体に排水管
が接続されている。圧力容器内のセル液の圧力は、側圧
制御装置で調整される。
【0005】上述した従来の透水試験装置によれば、供
試体に加圧軸を通じて実地盤に近い大きさの上載圧を加
えた上で、側圧制御装置によって供試体の周側面にやは
り実地盤に近い大きさの横圧を加えた三軸応力の状態
で、給水管を通じて給水する水と排水管を通じて排除す
る水とに、水中の気泡を消して供試体の飽和度を100
%近くまで上げるバックプレッシャー(背圧負荷)、及
び透水試験に必要な大きさの水頭差(加圧力)を作用さ
せて透水試験が行なわれる。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、粒径が大きい砂礫地盤を対象とし、必然供試体の外
径も20cm、あるいは30cmと大きくない、ひいては透
水量も甚だ多い透水試験を、室内において、三軸応力状
態の下で、実地盤の応力と同一に加圧して安定した状態
で行なえる大型の加圧透水試験装置を提供することであ
る。
【0007】本発明の次の目的は、原位置地盤に近い飽
和状態を再現するため、背圧負荷をかけて供試体の飽和
度をほぼ100%近くまで上げられる加圧透水試験装置
を提供することである。本発明の異なる目的は、透水量
が多くても、また、透水流量の変動に対しても、圧力変
動がなく、透水圧力に脈動を発生せず安定した試験を行
なえ、背圧負荷の調節、制御が容易であると共に節水を
図れる閉鎖循環系の加圧透水試験装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の課題
を解決するための手段して、本発明に係る室内用の大型
加圧透水試験装置は、三軸応力の状態を保った供試体に
加圧水を供給して透水係数を求める加圧透水試験装置に
おいて、 (イ) 供試体1の下端を載せるペデスタル2及び同供
試体の上端に載せる試料キャップ3が圧力容器4内の略
中心部の上下に配置され、前記試料キャップ3は前記供
試体1に垂直荷重を加える加圧軸5に取り付けられ、前
記ペデスタル2及び試料キャップ3と供試体1との間に
透水性のフィルター6が介在せしめられ、前記ペデスタ
ル2には脱気水を供給する給水管7が接続され、前記試
料キャップ3には透過水を排除する排水管8が接続され
ている。 (ロ) 前記圧力容器4内には、前記ペデスタル2と試
料キャップ3とに挟持された供試体1の外周を囲む内セ
ル9が、その下端を圧力容器の下板11へ水密的に固定
され、上端開口は圧力容器4内に満たされたセル液12
の液面よりは高い位置において前記セル液の液面上の加
圧空間13に開放されており、当該内セル9の内部に少
なくとも前記供試体1を水没させるレベルまでセル液1
2が満たされ、前記セル液12の液面変位を計測する水
位センサーが設置されており、前記加圧空間13には空
気圧力を調整できる横圧用のバイアスレギュレータ14
により空気圧力が供給される。 (ハ) 前記ペデスタル2の給水管7は、越流管15に
よって水面の高さを一定に保ち、且つ前記水面に加圧透
水の空気圧を作用させられる密閉容器構造の越流水槽1
6と接続され、前記越流水槽16の水面上の空間17に
は透水圧用の空気圧力を調整できるバイアスレギュレー
タ18により空気圧力が供給され、また、越流水槽16
には大容量の大型水槽19から循環ポンプ40により供
試体1の透水流量を大きく上回る流量の水が供給され
る。 (ニ) 前記試料キャップ2の排水管8は前記大型水槽
19と接続されており、該排水管8の途中位置に、供試
体1の透水量を計測する量水計20が設置されているこ
とをそれぞれ特徴とする。
【0009】本発明において、供試体の透水量が少量の
場合の上記量水計は差圧変換器式量水計20とし、大量
の場合は流量計33に切り換えて使用する構成であり、
前記差圧変換器式量水計20は垂直に立てた細長い密閉
容器構造の量水容器20a内の中心部に垂直上向きの溢
流管20bが立てられ、該溢流管が排水管8と接続され
ていること、前記溢流管20bの上端開口から溢流し前
記量水容器20a内に貯まった透過水の水位を計測する
差圧計20cにて計測して透水量が求められること、背
圧用のバイアスレギュレータ22で調整した空気圧力が
前記量水容器20aの上部空間に供給される構成であ
る。
【0010】本発明は、前記背圧用のバイアスレギュレ
ータ22で調整した空気圧力は透水圧側のバイアスレギ
ュレータ18へフィードバックすることをそれぞれ特徴
とする。本発明は、上述の越流水槽16は大型水槽19
の上方に配置し、両者は越流管15で連通させ、大型水
槽19内の水31は循環ポンプ40によって前記越流水
槽16の下部へ常時供給し、大型水槽19内の水面上の
空間21は越流水槽16の水面上の空間17とバイパス
管35で連通されていることも特徴とする。
【0011】
【作用】加圧軸5が試供体1へ加える垂直荷重と、内セ
ル9内のセル液12の液面上の加圧空間13に作用させ
た空気圧が供試体1の周側面に加える横荷重とは個別に
調整できるから、各々の調整によって供試体1には垂直
荷重と横荷重が等しい等方応力状態又は両荷重の大きさ
が異なる異方応力状態又は実地盤の三軸応力状態に等し
いK0 状態を実現できる。
【0012】大型水槽19の容量は、大型の砂礫供試体
(直径が200mm〜300mm、高さは300mm〜500
mmの大きさ)の透水試験を十分にまかなえる水量(約3
00リットル)を収納可能な大きさであるから、供試体
の透水流量が変動しても、透水圧力の変動は決して生じ
ないし、水を循環させることによって節水も図れる。越
流水槽16内の越流管15で一定レベルに保たれ、且つ
循環ポンプ40により透水流量を大きく上回る流量の水
が常時供給されることによって一定水頭を保つ加圧水が
給水管7を通じて供試体1へ供給される。更に、透水圧
は、空圧式バイアスレギュレータ18により例えば0〜
10 Kgf/cm2 の範囲で調整した一定の空気圧力を越流
水槽16内の水面上の空間17へ作用させることによっ
て可変の制御が行なわれ、且つ自然水頭による場合に比
して装置をコンパクト化でき、実地盤と等しい加圧透水
の試験条件が達成される。そして、透水圧力に脈動は生
じない。
【0013】次に、試料キャップ3に接続した排水管8
に、背圧側のバイアスレギュレータ22により空気圧を
作用させると、供試体1に実地盤と等価の背圧(バック
プレッシャー)を負荷した状態で透水試験を行なうこと
ができる。従って、脱気水でなくとも使用可能である。
特に、バイアスレギュレータ22の調整により、実地盤
の飽和状態と等しくなる空気圧力を設定して背圧を負荷
させることが可能である。背圧側のバイアスレギュレー
タ22に設定した背圧空気圧力を透水圧側のバイアスレ
ギュレータ18へフィードバックさせることにより、自
動的に透水圧側に背圧が添加され、動水勾配が変動しな
い安定した透水試験を行なえる。要するに、背水負荷を
かける操作が容易である。
【0014】
【実施例】次に、図1〜図3に示した本発明の実施例を
説明する。図1は加圧透水試験装置の全体的な配管シス
テム系統を示している。上板10と下板11及び透明な
アクリル製の外セル24とで構成された圧力容器4が試
験装置の基本を成している。この圧力容器4内の略中心
部の上下に、供試体1の上下の端部を挟むペデスタル2
と試料キャップ3が配置されている。図2に詳示したよ
うに、ペデスタル2は下板11にボルトで固定され、試
料キャップ3は供試体4に垂直荷重を上載圧として加え
る加圧軸5の先端部に取付けられている。ペデスタル2
及び試料キャップ3は、各々透水性のフィルター6(例
えばポーラスストーン)を介して供試体1を挟持する構
成とされている。ちなみに、図2中に実線で示したペデ
スタル2、試料キャップ3及びフィルター6は各々供試
体1の大きさが直径300mm、高さ500mmと大型であ
る場合を示し、2点鎖線で示したペデスタル2′、試料
キャップ3′及びフィルター6′は各々供試体1′の大
きさが直径200mm、高さ200mmと比較的小型である
場合を示している。前記ペデスタル2には、前記フィル
ター6を介して供試体1の下端に透過水を供給する給水
管7が接続されている。また、試料キャップ3には、供
試体1を軸方向上向きに通過してきた透水を排除する排
水管7がやはりフィルター6を介して接続されている。
【0015】上記の圧力容器4内には、前記ペデスタル
2及び試料キャップ3並びにこれらで挟持された供試体
4の外周位置に、これらを取り囲む比較的小口径(例え
ば供試体1の外径が300mmであるのに対し、内径が3
40mmぐらい)の円筒体である内セル9が同心円状の配
置に設置されている。内セル9は下端を下板11へボル
トで水密的に固定され、上端開口は圧力容器4内に満た
されたセル液12の液面よりは高い位置において同液面
上の加圧空間13に開放されている。かくして圧力容器
1内は二重管構造に構成され、内セル9の内部にも前記
供試体4を完全に水没させるレベルまでセル液12が満
たされている。そして、具体的に図示することは省略し
たが、例えば特開平5−215747号公報に記載した
とおり、前記内セル9の上部に水位センサーが設置さ
れ、該水位センサーによって内セル9内のセル液12の
液面変位をリアルタイムに電気値として計測し、もって
実地盤に等しいK0 状態の実現を可能ならしめている。
一方、前記圧力容器4の加圧空間13には、供試体1の
周側面へ横荷重(拘束圧)を負荷する空気圧力が、横圧
用のバイアスレギュレータ14により調整した大きさで
供給される。
【0016】要するに、この圧力容器4内では、加圧軸
5により実地盤と等しい上載圧を供試体4に作用させ、
また、バイアスレギュレータ14により調整した大きさ
の空気圧力を加圧空間13に作用させ、供試体1の周側
面に横方向ひずみを拘束する大きさの横圧力を作用させ
てK0 状態を実現する。つまり、供試体1の横方向ひず
みの発生は、内セル9内のセル液12の液面変化として
水位センサーで計測し、その計測値に基いて前記加圧空
間13内の空気圧の大きさがバイアスレギュレータ14
で調整され実地盤の応力状態と等しいK0 状態が実現さ
れ、供試体1は実地盤に近い三軸応力の条件下に保たれ
るのである。
【0017】前記加圧軸5は、その上方部に設置された
ベロフラムシリンダ25のピストンロッド25aで下向
きに押されている。ベロフラムシリンダ25の上室25
bには垂直荷重用のバイアスレギュレータ26で0〜1
0 Kgf/cm2 の範囲に調整された大きさの空気圧力が供
給され、下室25cには平衡圧レギュレータ27で0〜
2 Kgf/cm2 の範囲に調節された大きさの空気圧が供給
され、もって供試体1へ所望大きさの垂直荷重が負荷さ
れる。各レギュレータには1台の共通なコンプレッサー
28から、一次圧レギュレータ29により最大15 Kgf
/cm2 の大きさに平準化された一次空気圧が供給され
る。
【0018】この透水試験に使用する供試体1は、砂礫
地盤から採取した不攪乱試料から作る。従来、砂礫地盤
から乱されない不攪乱試料を採取する方法としては、ブ
ロックサンプリング法、チューブサンプリング法、凍結
サンプリング法などが知られ、実施されている。供試体
1は、前記いずれかの方法で採取した不攪乱試料を適当
な大きさ(直径20〜30cm、軸方向長さ20〜50cm
ぐらい)の比較的大型の円柱形ピースに切り出し、その
外周面にゴム膜を被せることによってシールし形成され
る。なお、不攪乱試料から円柱形ピースを切り出す要領
として、実地盤における土層構成の境界層と平行な向き
に軸線を持つ円柱形ピースを切り出して供試体を作る
と、前記境界層に沿う透水特性試験を行なうので極めて
有意義である。
【0019】上記ペデスタル2と接続した給水管7は、
越流水槽16の底部に端を発している。この越流水槽1
6は、一例として約20リットルの水を収容可能な大き
さであり、約300リットルの水31を収容可能な大型
水槽19の上部に設置され、越流管15によって大型水
槽19と連通され、両者は一体化されている。図3に詳
細を示したように、越流管15の上端開口は越流水槽1
6の底面から約30cmの高さに位置せしめられ、当該開
口から溢れた水は全て越流管15を通じて大型水槽19
の方へもどし、もって越流水槽16内の水面の高さ(水
頭H)を確実に一定に保つ構成とされている。越流管1
5の内径は76mmぐらいの大きさである。越流水槽16
へは循環ポンプ40によって大型水槽19内の水が常時
供試体1の透水流量を大きく上回る流量で供給され、も
って前記越流水槽16内の水位は透水試験による消費水
量の如何にかかわらず確実に一定に保たれる。ちなみ
に、循環ポンプ40には、毎分当りの流量が40リット
ル、揚程は4mぐらいのものが使用されている。前記越
流水槽16は、耐圧性が10 Kgf/cm2 ぐらいの密閉容
器構造であり、前記水面上の空間17には透水圧負荷用
のバイアスレギュレータ18で0〜10 Kgf/cm2 ぐら
いの範囲に調整された空気圧力が供給され、もって供試
体1には前記水位の水頭圧に空気圧が加重された大きさ
の加圧水が供給され加圧透水試験が行なわれる。従っ
て、空気圧の分を自然水頭でまかなう場合に比して水槽
16の大きさがコンパクト化されている。大型水槽19
には水位監視管30が付設されている。
【0020】次に、上述した試料キャップ3と接続さ
れ、供試体1を通過した透過水を排除する排水管8は、
上述の大型水槽19の底部に接続され、透過水は閉循環
させて再利用し得る構成とされている。前記排水管8の
途中位置には、透水量を計測する差圧変換器式量水計2
0と流量計33が設置されている。前記差圧変換器式量
水計20は供試体の上部に背圧を負荷した状態で透水試
験を行なうため、垂直に立てた細長くて背が高い密閉容
器構造の量水容器20a内の中心部に垂直上向きの溢流
管20bが立てられ、排水管8内を流れる透過水は前記
溢流管20bに導き入れる構成とされている。溢流管2
0bの上端開口から溢流した透過水は量水容器20a内
の低部に貯まる。前記量水容器20a内に貯まった透過
水の水位(水頭)は差圧計20cにて計測し、前記量水
容器20aの横断面積に乗ずることによって透水量が求
められる。供試体1を実地盤と同じ飽和状態とする(飽
和度を100%近くまで上げる)ための背圧を負荷して
透水試験を行なうために、背圧用のバイアスレギュレー
タ22で0〜10 Kgf/cm2 の範囲に調整した大きさの
空気圧力が空気管32を通じて前記量水容器20a内の
上部空間に供給される。同時に、透水圧側のバイアスレ
ギュレータ18へ前記空気圧力をフィードバックするこ
とにより動水勾配を変動させない透水試験を行なうこと
ができる。前記排水管8において前記差圧変換器式量水
計20の設置点(接続点)よりも下流側の位置に設置さ
れた流量計33は、透水量が多い場合に使用するもの
で、この場合の背圧としては、大型水槽19の水面上空
間21と越流水槽16の水面上空間17とを連通させた
バイパス管35により導入した空気圧が利用される。
【0021】
【本発明が奏する効果】本発明の加圧透水試験装置によ
れば、特には礫とか砂を含んで透水係数が大きく大量の
水が透過する直径が30cmにも及ぶ比較的大型の供試体
の透水流量の変動に対して圧力の変動を発生しないで、
しかも透水圧に脈動を発生せず、更に背圧負荷の設定が
容易で、実地盤に即した三軸応力状態の加圧透水試験を
精度良く安定して行なうことができて地盤調査に寄与す
る。
【0022】その一方で装置全体がコンパクトに構成さ
れ、水を再利用して大きな水だめは無用とし透水試験を
経済的に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加圧透水試験装置の全体を示した配管システム
系統図である。
【図2】三軸応力室の構造詳細を示した断面図である。
【図3】大型水槽及び越流水槽の構造詳細を示した断面
図である。
【符号の説明】
1 供試体 2 ペデスタル 3 試料キャップ 4 圧力容器 5 加圧軸 6 フィルター 7 給水管 8 排水管 9 内セル 12 セル液 13 加圧空間 18 透水圧用のバイアスレギュレータ 15 越流管 16 越流水槽 22 背圧用のバイアスレギュレータ 19 大型水槽 40 循環ポンプ 20 量水計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三軸応力の状態を保った供試体に加圧水を
    供給して透水係数を求める加圧透水試験装置において、
    (イ) 供試体の下端を載せるペデスタル及び同供試体
    の上端に載せる試料キャップが圧力容器内の略中心部の
    上下に配置され、前記試料キャップは前記供試体に垂直
    荷重を加える加圧軸に取り付けられ、前記ペデスタル及
    び試料キャップと供試体との間に透水性のフィルターが
    介在せしめられ、前記ペデスタルには脱気水を供給する
    給水管が接続され、前記試料キャップには透過水を排除
    する排水管が接続されていること、(ロ) 前記圧力容
    器内には、前記ペデスタルと試料キャップとに挟持され
    た供試体の外周を囲む内セルが、その下端を圧力容器の
    下板へ水密的に固定され、上端開口は圧力容器内に満た
    されたセル液の液面よりは高い位置において前記セル液
    の液面上の加圧空間に開放されており、当該内セルの内
    部に少なくとも前記供試体を水没させるレベルまでセル
    液が満たされ、前記セル液の液面変位を計測する水位セ
    ンサーが設置されており、前記加圧空間には空気圧力を
    調整できる横圧用のバイアスレギュレータにより空気圧
    力が供給されること、(ハ) 前記ペデスタルの給水管
    は、越流管によって水面の高さを一定に保ち、且つ前記
    水面に加圧透水の空気圧を作用させられる密閉容器構造
    の越流水槽と接続され、前記越流水槽の水面上の空間に
    は透水圧用の空気圧力を調整できるバイアスレギュレー
    タにより空気圧力が供給され、また、越流水槽には大容
    量の大型水槽から循環ポンプにより供試体の透水流量を
    大きく上回る流量の水が供給されること、(ニ) 前記
    試料キャップの排水管は前記大型水槽と接続されてお
    り、該排水管の途中位置に、供試体の透水量を計測する
    量水計が設置されていること、をそれぞれ特徴とする、
    室内用の大型加圧透水試験装置。
  2. 【請求項2】供試体の通水量が少量の場合の量水計は差
    圧変換器式量水計とし、大量の場合は流量計に切り換え
    る構成であり、前記差圧変換器式量水計は垂直に立てた
    細長い密閉容器構造の量水容器内の中心部に垂直上向き
    の溢流管が立てられ、該溢流管が排水管と接続されてい
    ること、前記溢流管の上端開口から溢流し前記量水容器
    内に貯まった透過水の水位を差圧計にて計測して透水量
    が求められること、背圧用のバイアスレギュレータで調
    整した空気圧力が前記量水容器の上部空間に供給される
    ことをそれぞれ特徴とする、請求項1に記載した室内用
    の大型加圧透水試験装置。
  3. 【請求項3】背圧用のバイアスレギュレータで調整した
    空気圧力を透水圧側のバイアスレギュレータへフィード
    バックすることを特徴とする、請求項2に記載した室内
    用の大型加圧透水試験装置。
  4. 【請求項4】請求項1の越流水槽は大型水槽の上方に配
    置され、両者は越流管で連通されており、大型水槽の水
    は循環ポンプによって越流水槽の下部へ供給され、大型
    水槽内の水面上の空間は越流水槽の水面上の空間とバイ
    パス管により連通されていることを特徴とする、室内用
    の大型加圧透水試験装置。
JP9872994A 1994-05-12 1994-05-12 室内用の大型加圧透水試験装置 Pending JPH07306198A (ja)

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