JPH0730615U - 刈払機の刈払刃用ワイヤ - Google Patents
刈払機の刈払刃用ワイヤInfo
- Publication number
- JPH0730615U JPH0730615U JP7199893U JP7199893U JPH0730615U JP H0730615 U JPH0730615 U JP H0730615U JP 7199893 U JP7199893 U JP 7199893U JP 7199893 U JP7199893 U JP 7199893U JP H0730615 U JPH0730615 U JP H0730615U
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- JP
- Japan
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- rotor
- length
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 四角形断面の刈払刃用合成樹脂製ワイヤが有
する切断能力のバラ付きを無くすこと。 【構成】 四角形断面のワイヤを刈払機ロータの周辺か
ら突出させる長さにつき少なくても90°の捩れがある
ように成形した。 【効果】 本考案により捩られたワイヤ12Aは付け根
14の配向状態にかかわらず稜線13の一部と扁平面1
5の一部とが必ず分けあって先頭に来るので、切断能力
は平均化される。
する切断能力のバラ付きを無くすこと。 【構成】 四角形断面のワイヤを刈払機ロータの周辺か
ら突出させる長さにつき少なくても90°の捩れがある
ように成形した。 【効果】 本考案により捩られたワイヤ12Aは付け根
14の配向状態にかかわらず稜線13の一部と扁平面1
5の一部とが必ず分けあって先頭に来るので、切断能力
は平均化される。
Description
【0001】
本考案は芝生、下草、あるいは雑草等を刈る刈払機に刈払刃として取り付けら れる合成樹脂材料製のワイヤに関する。
【0002】
図3は一般的な刈払機の要部を示す斜視図である。図において、10は柄、1 1はロータ、12はワイヤ、14はワイヤのつけ根である。ワイヤ12は合成樹 脂材料からなり撓みやすい性質を有している。かかるワイヤ12がつけ根14か らワイヤ設定長Lだけ突出するようにロータ11の周辺に等間隔を置いて例えば 三本が取り付けられている。ロータ11は柄10の先端に回転可能に装着されて いる。ロータ11の回転軸線は柄10の長手方向に対して約30°傾斜している 。ロータ11は柄10の内部を通っている駆動シャフト(図示せず)により回転 せしめられる。柄10の上端には原動機が設けられていて前記駆動シャフトを介 してロータ11を回転させる。作業者は刈払機の原動機の重量を適当な帯を介し て肩に受けると共に両手又は片手で柄10を握り、柄10の下端のロータ11を 芝生等に近づける。ロータの回転により勢を得ているワイヤ12はナイロンの如 き合成樹脂材料で作られているにもかかわらず芝生等を刈込むことができる。こ の合成樹脂材料製のワイヤ12はロータ11が静止している時は全く危険でなく 、また原動機が誤って作動し始めても、この刈払刃用ワイヤはあまり人体に傷を 与えないし、下草を刈っている時でも主たる木の幹にあまり傷をつけない。この ような合成樹脂材料からなる刈払機の刈払刃用ワイヤは横断面が円形であるもの が主流であったが、近年、動作中の切れ味を良くするために、図2に示すように 、正四角形断面のものが採用されるようになった。
【0003】
ところが、このように正四角形断面のワイヤでは、刈込みに要する作業時間や 使用寿命にバラツキがあることが判明した。刈払機ロータ11の周辺でのワイヤ 12の付け根14の配向状態が図2の(b)の如くであると稜線13の全体がロ ータ11の回転方向9に向けて先頭になるが、付け根14の配向状態が図2の( a)の如くであると扁平面15の全体がロータ11の回転方向9に向けて前面に 位置することになる。従って図2の(b)の場合では動作中の切断能力は優れる が寿命は短くなり、図2の(a)の場合ではその逆になるのである。
【0004】 本考案はワイヤの付け根の配向状態によって性能にバラツキが生じるという従 来の正四角形、ひいては正n角形断面のワイヤの欠点を除去することを目的とす る。
【0005】
この考案に係る刈払刃用ワイヤは、実質的に正n角形の横断面のワイヤに対し て刈払機ロータから突出するワイヤ設定長につき少なくとも360/n度の捩じ れがあるように成形されていることを特徴とする。
【0006】
n角形断面でn本の稜線を有する刈払刃用ワイヤは本考案により捩られている 為に、ワイヤの付け根がいかなる配向状態でロータ周辺に取り付けられようとも 、螺旋状に延びた稜線はワイヤ設定長の範囲においてロータの回転方向に向けて 先頭になる区域を必ず有する。これにより刈払刃用ワイヤの動作中の切断能力は 平均化される。かくして刈込み作業時間が平均化されると共にワイヤの使用寿命 も平均化される。
【0007】
以下この考案を具体的に説明する。 実施例1. 図1は正四角形断面の刈払刃用ワイヤが本考案により捩られた状 態を示す斜視図である。この図において、12Aは本考案の刈払刃用ワイヤ、1 3は螺旋状に延びた稜線、14は付け根、15は螺旋状に延びた扁平面、9はロ ータの回転方向、Lはワイヤ設定長であり20cmである。断面積は公称4.8 4mm2であり、ナイロン製のワイヤである。捩れはL=20cmにつき90° である。このような捩れを有する無限長のワイヤが例えば5m毎に切断されて刈 払機ロータ内に納まるように適当な直径の巻回体になされてロータ内に納められ る。そしてこの巻回体からワイヤ設定長Lがロータ周壁の小孔を通して突出され るのである。図1はこの突出されたワイヤ部分のみを示しているのである。刈払 機を使用することによりワイヤが摩耗して切れ味が悪くなって来ると、次の新た なワイヤをロータ内からワイヤ設定長だけ繰り出すようになっている。あるいは ワイヤが作業中に切断されて短くなった分だけ補足するように繰り出すようにな っている。
【0008】 実施例2. 前記実施例では20cmにつき90°の捩じれ角であるが好まし くは20cmにつき90°×40〜90°×10である。このように捩り角が大 きくなると稜線の螺旋ピッチがやや細かくなり、ワイヤの付け根14がどのよう な配向状態になっていようとも稜線先頭部と扁平面先頭部とが細かく交互に出現 するので切断性能がより平均化される。 また、ロータ内に巻回体として納められているワイヤが互いに空間を保有して 隣接している為に、瞬間的的に外部から強く引っ張られてもワイヤ同士がくっつ くということがなくなるという効果も有する。
【0009】 実施例3. 実施例1または2では刈払機ロータは、ワイヤーが摩耗して切れ 味が悪くなってしまったり切断されて短くなった場合に、次の新たなワイヤーを ロータ内のワイヤ巻回体から繰り出すようになっているが、この実施例3では、 刈払機ロータは周壁の小孔に外部から挿入されたワイヤを把持するようになって いる。すなわち、実施例3では数mの長さのワイヤからワイヤ設定長Lに挿入長 さを加えた長さが切断され、これが占いワイヤに代えて刈払機ロータの周壁の小 孔に新たに挿入されるようになっている。この場合、ロータがワイヤの挿入部を 把持する力の効果はワイヤ稜線の螺旋ピッチが細かくなる程大きくなり、ワイヤ がロータから抜け落ちにくくなる。
【0010】 実施例4. 実施例1乃至3ではワイヤ設定長Lは20cmであるが10cm 〜30cmの範囲であってもよい。またワイヤの断面積は公称4.84mm2に 限られず3mm2〜9mm2の範囲であってもよい。またナイロン製でなくとも ビニロン製等でもよい。また、正四角形断面に限らず、正三角形、正五角形、正 六角形断面であってもよい。また、このように正n角形断面に限られず実質的に 正n角形断面であってもよい。例えば実質的に正三角形とは各辺が外側へ弧状に 等しく膨らんだものをも含む。実質的に正四角形、正五角形、又は正六角形とは 各辺が内側へ弧状に等しく凹んだもの、更には各辺は内側へ折れ線状に等しく凹 んだものをも含む(例えば実質的に正五角形とは星形断面★をも含む)。
【0011】 捩り角はワイヤ設定長Lにつき、n=3の場合120°、n=4の場合90° 、n=5の場合72°、n=6の場合60°が最低であり、好ましくはn=3の 場合120°×45〜120°×11、n=4の場合90°×60〜90°×1 5、n=5の場合72°×75〜72°×18、n=6の場合60°×90〜6 0°×22である。これらはワイヤ設定長L=30cmの場合であるが、これら の数値はワイヤ設定長Lに比例する。しかしワイヤ設定長Lは明確に定まったも のではないので、ワイヤの長さ5mm乃至20mmにつき360°/nの捩り角 を形成するのが好ましい。尚更に説明すると、ワイヤの断面積が大きくなると、 即ちワイヤが太くなると捩り角は小さくする。なぜならば、捩り角が大きくなり すぎると稜線がワイヤの長手方向軸線に対して実質的に横断する方向に延びるよ うになる。このような方向の稜線は切断性能を発揮しなくなるのである。
【0012】
この考案に係る刈払刃用ワイヤは実質的に正n角形の横断面のワイヤに対して ワイヤ設定長Lにつき少なくとも360/n度の捩じれがあるように成形されて いるので、ワイヤのつけ根がいかなる配向状態で刈払機ロータに取り付けられよ うとも、螺旋状に延びた稜線の一部は前記ワイヤ設定長の範囲内で必ずロータの 回転方向に向けて先頭になっている。これにより本考案は刈払刃用ワイヤの動作 中の切断能力を平均化し、かくして刈払作業時間やワイヤ使用寿命が平均化され るという効果がある。
【図1】 この考案による一実施例の刈払刃用ワイヤの
ワイヤ設定長分を示す斜視図である。
ワイヤ設定長分を示す斜視図である。
【図2】 従来の刈払刃用ワイヤの典型的な二つの配向
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図3】 一般的な刈払機の要部を示す斜視図である。
9 ロータ回転方向 13 稜線 10 柄 14 付け
根 11 ロータ 15 扁平
面 12、12A 刈払刃用ワイヤ
根 11 ロータ 15 扁平
面 12、12A 刈払刃用ワイヤ
Claims (5)
- 【請求項1】 合成樹脂材料からなる刈払機の刈払刃用
ワイヤにおいて、実質的に正n角形の横断面のワイヤを
刈払機のロータから突出させるワイヤ設定長につき少な
くとも360/n度の捩れがあるように成形したことを
特徴とする刈払機の刈払刃用ワイヤ。 - 【請求項2】 nは整数3乃至6のうちの一つの整数で
ある請求項1の刈払刃用ワイヤ。 - 【請求項3】 ワイヤ設定長は10cm〜30cmの範
囲にある請求項1又は2の刈払刃用ワイヤ。 - 【請求項4】 ワイヤの横断面の面積は3mm2〜9m
m2の範囲にある請求項1乃至3のいずれか一つの刈払
刃用ワイヤ。 - 【請求項5】 実質的に正四角形の横断面のワイヤであ
り、ワイヤの横断面の面積は公称4.84mm2であ
り、ワイヤ設定長は20cmであり、このワイヤ設定長
につき90°×30の捩れがあるように成形したナイロ
ン製のワイヤである請求項1の刈払刃用ワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7199893U JPH0730615U (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 刈払機の刈払刃用ワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7199893U JPH0730615U (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 刈払機の刈払刃用ワイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0730615U true JPH0730615U (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=13476660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7199893U Pending JPH0730615U (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 刈払機の刈払刃用ワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730615U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016002011A1 (ja) * | 2014-07-01 | 2016-01-07 | 株式会社オーレック | 草刈機、草刈機用作動部ユニットおよび草刈方法 |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP7199893U patent/JPH0730615U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016002011A1 (ja) * | 2014-07-01 | 2016-01-07 | 株式会社オーレック | 草刈機、草刈機用作動部ユニットおよび草刈方法 |
JPWO2016002011A1 (ja) * | 2014-07-01 | 2017-04-27 | 株式会社オーレック | 草刈機、草刈機用作動部ユニットおよび草刈方法 |
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