JPH0730455U - 電波雑音防止カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取り扱いが容易であり、かつ充電器から発生
する電波雑音の散乱を、ほぼ完全に防止する電波雑音防
止カバーを得る。 【構成】 充電器または充電器を搭載した機器のカバー
であって、導電性材料から構成される電波雑音吸収シー
トと、電波雑音吸収シートを接地するためのケーブルを
具備する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電波雑音防止カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

充電器を搭載した機器では、充電中に充電器から発生した電波雑音が、テレビ やラジオ等の他の機器に悪影響を及ぼし、テレビの画面がチラチラしたり、ラジ オが聞き取れなくなったりする。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、充電器にフィルター等を組み込んで、外部に電波雑音を出さないよう に工夫しているが、完全ではないという問題点がある。また、充電器から電波雑 音が発生していることが購入後に判った場合には、消費者サイドで対策を講ずる ことは事実上は不可能であるという問題点がある。

【０００４】 本考案は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、取り扱いが容易であり、か つ充電器から発生する電波雑音の散乱を、ほぼ完全に防止する電波雑音防止カバ ーを得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、充電器または充電器を搭載した機器のカ バーであって、導電性材料から構成される電波雑音吸収シートと、電波雑音吸収 シートを接地するためのケーブルを具備するように構成されている。

【０００６】

【作用】

上記構成の電波雑音防止カバーにおいては、導電性材料から構成される電波雑 音吸収シートを接地することによって、充電器から発生した電波雑音の散乱をほ ぼ完全に防止することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】 図１および図２は、本考案による電波雑音防止カバーの第１実施例を示す断面 図および斜視図である。この実施例は、屋外で使用される機器で充電器を搭載し ているもの、例えば電気自動車に最適な電波雑音防止カバーを例にしている。

【０００９】 図１において、電波雑音防止カバー１は、３層のシートによって構成され、最 も外側の第１層は、防水性シート１１である。防水性シート１１は、屋外で使用 される機器を雨や雪から保護するために、ビニール等の防水性のある材質が選択 される。第２層は電波雑音吸収シート１２である。電波雑音吸収シート１２は、 電波雑音を吸収するために、アルミ箔等の導電性のある材質が選択される。電波 雑音吸収シート１２は、ケーブル５によってアース端子３に結線され、アース電 位に保たれる。最も内側の第３層は、内張り１３である。内張り１３は、機器を 傷つけることがないように、ネル布等で構成される。

【００１０】 図２は、電波雑音防止カバー１の使用状態を示す斜視図である。電気自動車に 搭載された充電器（図示せず）は、屋内のコンセントに接続される。また、電波 雑音吸収シート１２はケーブル５によってアース端子３に結線される。充電器か ら発生した電波雑音は電波雑音吸収シート１２で電磁シールドされ、散乱をほぼ 完全に防止することができる。なお、この図２から判るように、充電器の稼動は 電気自動車を動かない状態にして行われるので、動かない状態でしか利用できな い電波雑音防止カバー１は好都合である。

【００１１】 図３および図４は、本考案による電波雑音防止カバーの第２実施例を示す断面 図および斜視図である。この実施例は、屋内で使用される機器、例えば家庭用充 電器に最適な電波雑音防止カバーを例にしている。

【００１２】 図３において、電波雑音防止カバー２は、３層のシートによって構成され、最 も外側の第１層は、通気性シート２１である。通気性シート２１は、機器の放熱 を考慮して薄い布等の通気性のある材質が選択される。第２層は電波雑音吸収シ ート２２である。電波雑音吸収シート２２は、電波雑音を吸収するために、アル ミ箔等の導電性のある材質が選択される。電波雑音吸収シート２２はケーブル６ によってアース端子４に結線され、アース電位に保たれる。アース端子４として は、水道管や洗濯機用のアース端子が利用できる。最も内側の第３層は、内張り ２３である。内張り２３は、機器を傷つけることがないように、薄い布等で構成 される。

【００１３】 図４は、電波雑音防止カバー２の使用状態を示す斜視図である。家庭用充電器 （図示せず）は、屋内のコンセントに接続される。また、電波雑音吸収シート２ ２はケーブル６によってアース端子４に結線される。充電器から発生した電波雑 音は電波雑音吸収シート２２で電磁シールドされ、散乱をほぼ完全に防止するこ とができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、充電器または充電器を搭載した機器のカバーで あって、導電性材料から構成される電波雑音吸収シートと、電波雑音吸収シート を接地するためのケーブルを具備するように構成したので、電波雑音吸収シート を接地することによって、充電器から発生した電波雑音の散乱をほぼ完全に防止 することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による電波雑音防止カバーの第１実施例
を示す断面図である。

【図２】本考案による電波雑音防止カバーの第１実施例
を示す斜視図である。

【図３】本考案による電波雑音防止カバーの第２実施例
を示す断面図である。

【図４】本考案による電波雑音防止カバーの第２実施例
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 電波雑音防止カバー ２ 電波雑音防止カバー ３ アース端子 ４ アース端子 ５ ケーブル ６ ケーブル １１ 防水性シート １２ 電波雑音吸収シート １３ 内張り ２１ 通気性シート ２２ 電波雑音吸収シート ２３ 内張り

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】充電器または充電器を搭載した機器のカバ
   ーであって、 導電性材料から構成される電波雑音吸収シートと、 前記電波雑音吸収シートを接地するためのケーブルを具
   備することを特徴とする電波雑音防止カバー。