JPH07302299A - バーコード読み取り装置 - Google Patents

バーコード読み取り装置

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JPH07302299A
JPH07302299A JP6120624A JP12062494A JPH07302299A JP H07302299 A JPH07302299 A JP H07302299A JP 6120624 A JP6120624 A JP 6120624A JP 12062494 A JP12062494 A JP 12062494A JP H07302299 A JPH07302299 A JP H07302299A
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barcode
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Tatsuo Ogaki
龍男 大垣
Tomohito Noda
智史 野田
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Omron Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 バーコード12で反射した拡散光は受光素子
6で受光する。受光素子6から出力した受光信号は増幅
器7で増幅した後、AGC部8で適当な大きさに調整す
る。AGC部8でほぼ一定の大きさに調整したバーコー
ド信号26Aはリミッタ22で上クランプレベルUCL
及び下クランプレベルDCLと比較し、クランプレベル
UCL,DCL以上の信号をクランプレベルUCL,D
CLにクランプする。クランプされたバーコード信号2
6Bは信号処理部9でスレイス信号27と比較すること
によって2値化信号28に変換し、デコーダ10でバー
コード情報にデコードする。 【効果】 光ビームのスポット径に比べて細いバーを持
つバーコードや、白地部分の反射率の高いバーコードラ
ベルも正確かつ安定して読み取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバーコード読み取り装置
に関する。特に、不動2値化方式の信号処理部によって
バーコード信号を2値化するバーコード読み取り装置に
関する。
【従来の技術】図1は従来のバーコード読み取り装置1
の構成を示すブロック図である。バーコード読み取り装
置1の投光部2は光ビーム3を出射する半導体レーザ素
子や発光ダイオード等の光源4と、光源4から出射され
た光ビーム3をバーコード12に沿って走査させる光ス
キャナ5とから構成されている。バーコード読み取り装
置1の受光側は、フォトダイオード等の受光素子6と、
増幅器7と、AGC部(オートゲインコントローラ)8
と、信号処理部9と、デコーダ10とから構成されてい
る。受光素子6は、バーコード12で反射された拡散光
を受光して光電変換し、受光信号(電気信号)を出力す
る。増幅器7は固定ゲインの増幅回路であって、受光素
子6から出力する受光信号をハイパスフィルタに通過さ
せた後増幅して出力する。AGC部8は、増幅器7から
出力された増幅信号の大きさに応じてゲインを調整し
(つまり、増幅信号が小さい場合には大きなゲインとな
るように調整し、増幅信号が大きい場合には小さなゲイ
ンとなるように調整する)、出力するバーコード信号1
3の大きさがほぼ一定の大きさとなるように調整する。
信号処理部9は、AGC部8から出力されるバーコード
信号13からスライス信号14を生成し、バーコード信
号13とスライス信号14とを比較することによって2
値化信号15を得る不動2値化方式の信号処理を行な
う。図2は信号処理部9の具体回路図であって、コンパ
レータ11の反転入力にAGC部8の出力を接続してあ
り、コンパレータ11の出力に抵抗RとキャパシタCの
直列回路を接続し、この直列回路のキャパシタCの電圧
をスライス信号14としてコンパレータ11の非反転入
力に接続している。しかして、コンパレータ11の出力
によってキャパシタCが充放電されるが、抵抗R及びキ
ャパシタCの時定数τ=RCだけキャパシタCの電圧が
遅延するので、スライス信号14はコンパレータ11の
出力よりも遅れて変化する。また、コンパレータ11の
反転入力と非反転入力との間には2つのダイオードD
1,D2が逆並列にして接続されているので、スライス
信号14はAGC部8から入力されるバーコード信号1
3との電圧差がダイオードD1,D2の順方向降下電圧
以下となるように保たれている。そして、コンパレータ
11からは、バーコード信号13とスライス信号14と
の大小に応じた2値化信号15が出力される。この後、
デコーダ10は、信号処理部9から出力された2値化信
号15をデコードして所定形式のバーコード情報として
出力する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バーコード読み取り装置1にあっては、以下に述べるよ
うに、正確にバーコード情報を取り出せない場合があっ
た。例えば、図3(a)に示すように、投光部2により
バーコード12上を走査する光ビーム3のスポット径に
比較してバーB及びスペースSの幅が狭い場合、受光素
子6で受光され増幅器7及びAGC部8で増幅されたバ
ーコード信号13は図3(b)の実線のようになる。ま
た、スライス信号14は図3(b)の破線のようにな
る。ところが、バーBやスペースSが狭い領域では、光
ビーム3がバーコード12上でバーBとスペースSの上
に跨がるため、バーコード信号13の変化が小さくな
り、キャパシタCの充放電すなわちスライス信号14が
変化に追従できない。このため、信号処理部9から出力
される2値化信号15は図3(c)のようになり、細い
バーBとスペースSの部分でバーコード12の読み取り
ができない。
【0003】また、図4(a)に示すように、バーBに
かすれ17がある場合やスペースSに汚れ16がある場
合には、図4(b)に実線で示すように、バーコード信
号13にかすれ17に対応する信号17aや汚れ16に
対応する信号16aが生じ、これを図4(b)に破線で
示すスライス信号14と比較した場合、図4(c)に示
すように汚れ16やかすれ17を読み取ってしまい、汚
れ16やかすれ17による誤った2値化信号15が出力
され、正確にバーコード12を読み取ることができなか
った。
【0004】さらに、バーコードラベル18の白地反射
率が高く、バーBが薄くてバー反射率も高い場合には、
図5(a)に示すように光ビーム3がバーコードラベル
18のエッジ部分18aを通過する時に受光量が急激に
変化するが、受光信号は増幅器7内のハイパスフィルタ
を通過するので、バーコード信号13の両端には図5
(b)に示すようにエッジ部分18aに対応して大きな
信号19が発生する。このとき、エッジ部分18aでの
出力振幅はバーコード信号13より十分大きくなるの
で、エッジ部分18aの直後の信号変化(傾き)が大き
くなり、エッジ部分18aで信号19とスライス信号1
4とが交差し、エッジ部分18aの信号19も2値化さ
れるため第1のバーBを正確に2値化できないという欠
点があった(図5(c))。
【0005】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、バーコー
ド上の光スポットに対してバーやスペースの幅が狭い場
合や、バーコードに汚れやかすれ等のノイズ成分が存在
する場合、バーが薄くてその反射率が高い場合でも、正
確にバーコード情報を取り出すことができるバーコード
読み取り装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のバーコード読み
取り装置は、バーコードに光ビームを照射する投光部
と、バーコードからの反射光を受光して光電変換する光
電変換部と、光電変換された信号に基づいて得られた信
号を2値化する信号処理部を備えたバーコード読み取り
装置において、前記光電変換部と前記信号処理部との間
に、入力信号の大きさに応じてゲインを自動調整して当
該入力信号を増幅するオートゲインコントローラと、オ
ートゲインコントローラから出力された一定電圧以上の
振幅をクランプするリミッタ部を有することを特徴とし
ている。
【0007】この場合、オートゲインコントローラ及び
リミット部を少なくとも2組以上持たせ、異なる組のリ
ミット部とオートゲインコントローラの間にハイパスフ
ィルタを配置してもよい。
【0008】さらに、前記リミッタ部の極性は正または
負または正負とし、前記一定電圧を、バーコードラベル
のエッジ部の出力以下で、かつバーコード信号以上に設
定するとよい。
【0009】あるいは、前記リミッタ部の極性は正また
は負または正負とし、前記一定電圧を、オートゲインコ
ントローラの太いバーの信号振幅の電圧値以下に設定し
てもよい。
【0010】あるいは、前記リミッタ部の極性は正また
は負または正負とし、前記一定電圧を、バーコードの汚
れ又はかすれの信号レベル以下に設定してもよい。
【0011】
【作用】本発明にあっては、オートゲインコントローラ
で信号をほぼ一定の大きさとなるように調整した後、リ
ミッタ部により一定電圧以上の信号をクランプしている
ので、オートゲインコントローラに入力される信号のう
ち一定比率の振幅以上の振動を一定のクランプレベルに
クランプすることができる。したがって、不必要に振幅
の大きな部分やノイズ成分等を除去した後に信号処理部
において2値化処理することができ、バーコードを正確
に読み取ることができる。
【0012】例えば、リミッタ部の一定電圧(絶対値)
を、バーコードラベルのエッジ部の出力以下で、かつバ
ーコード信号以上に設定すれば、バーコードラベルのエ
ッジ部による信号が信号処理部に入力されるのを防止す
ることができ、第1のバーも正確に読み取ることができ
る。
【0013】また、リミッタ部の一定電圧を、オートゲ
インコントローラの太いバーの信号振幅の電圧値以下に
設定すれば、細いバーやスペースによる振幅の小さな信
号部分を相対的に拡大した状態で信号処理部へ入力する
ことができ、光ビームのスポット径に比べて狭いバーや
スペースも正確に読み取ることができる。
【0014】また、リミッタ部の一定電圧を、バーコー
ドの汚れ又はかすれの信号レベル以下に設定すれば、バ
ーコードの汚れやかすれによって生じた信号が信号処理
部に入力されるのを防止することができ、バーコードの
汚れやかすれを誤って読み取ることを防止することがで
きる。
【0015】また、ハイパスフィルタを挟んでオートゲ
インコントローラ及びリミット部を少なくとも2組以上
設ければ、より正確にバーコードを読み取ることができ
る。
【0016】
【実施例】図6は本発明の一実施例によるバーコード読
み取り装置21の構成を示すブロック図である。バーコ
ード読み取り装置21の投光部2は光ビーム3を出射す
る半導体レーザ素子や発光ダイオード等の光源4と、光
源4から出射された光ビーム3をバーコード12に沿っ
て走査させる光スキャナ5とから構成される。バーコー
ド読み取り装置21の受光側は、フォトダイオード等の
受光素子6と、第1の増幅器7と、AGC部8と、リミ
ッタ22と、第2の増幅器23と、信号処理部9と、デ
コーダ10とから構成されている。受光素子6は、バー
コード12で反射された拡散光を受光して光電変換し、
受光信号を出力する。第1の増幅器7は一定ゲインの増
幅回路であって、受光素子6から出力される受光信号を
増幅して出力する。AGC部8は、増幅器7から出力さ
れた増幅信号の大きさに応じてゲインを調整し、出力す
るバーコード信号26Aの大きさがほぼ一定の大きさと
なるように調整する。リミッタ22は、AGC部8によ
って増幅された後のバーコード信号26Aが一定のクラ
ンプレベルを越えるとそのクランプレベルの電圧にクラ
ンプするものである。すなわち、リミッタ22は正負2
つのクランプレベルを有し、入力信号がクランプレベル
以上である場合には出力信号をクランプレベルの値に固
定する。すなわち、入力信号が正のクランプレベル(以
下、上クランプレベルUCLという)以上である場合に
は、出力信号を上クランプレベルUCLの値に固定し、
入力信号が負のクランプレベル(以下、下クランプレベ
ルDCLという)以下である場合には、出力信号を下ク
ランプレベルDCLの値に固定する。言い換えると、リ
ミッタ22は上クランプレベルUCLより大きな振幅と
下クランプレベルDCLより大きな振幅をカットして出
力する。図7はリミッタ22の具体回路図を示す。24
は出力と反転入力間を負帰還抵抗Rfによって接続され
た負帰還増幅回路であって、その出力とアース間には、
逆方向に向けて直列に接続した2つの定電圧ダイオード
(ツェナーダイオード)Z1,Z2が接続されている。
また、Ri,Roは入力側及び出力側の抵抗である。し
かして、入力電圧が上クランプレベルUCL以上になっ
たり、下クランプレベルDCL以下になったりした場合
には、定電圧ダイオードZ1,Z2が導通し、リミッタ
22の出力はそれぞれ上クランプレベルUCL又は下ク
ランプレベルDCLの値に保たれる。第2の増幅器23
も一定ゲインの増幅回路であって、リミッタ22で一定
電圧幅の信号となるように処理された信号をさらに増幅
して信号処理部9へ出力する。信号処理部9は、第2の
増幅器23から出力されるバーコード信号26Bからス
ライス信号27を生成し、バーコード信号26Bとスラ
イス信号27とを比較することによって2値化信号28
を得る不動2値化方式の信号処理を行なうものである。
これは従来例に関して説明したように、例えば図2のよ
うな具体回路によって実現される。デコーダ10は、信
号処理部9から出力された2値化信号28をデコードし
て所定形式のバーコード情報として出力する。
【0017】しかして、投光部2からバーコード12上
に光ビーム3が走査され、バーコード12上で反射した
拡散光が受光素子6に入射すると、受光素子6からはバ
ーBもしくはスペースSに応じた受光信号が出力する。
受光素子6から出力した受光信号は増幅器7で増幅され
た後、AGC部8で所定振幅の信号となるようにゲイン
調整される。こうしてAGC部8で一定振幅の信号とな
るように調整されたバーコード信号26Aはリミッタ2
2によって上クランプレベルUCL以上の信号と下クラ
ンプレベルDCL以下の信号をクランプされる。これに
よって、増幅器7から出力されたバーコード信号26A
のうち一定比率の振幅部分の信号だけを信号処理部9へ
通過させることができる。
【0018】このAGC部8及びリミッタ22の働きを
図8(a)(b)により、さらに詳しく説明する。い
ま、AGC部8がなく、リミッタ22だけが設けられて
いるとする。この場合、例えばバーコード12がバーコ
ード読み取り装置21の近距離にあって図8(a)に示
すように信号強度が大きい場合には、このバーコード信
号25をリミッタ22に通すとバーコード信号25のう
ち小さな割合の振幅領域の信号しか通過しないが、バー
コード12が遠距離にあって図8(b)に示すように信
号強度が小さい場合には、バーコード信号25の大部分
がリミッタ22を通過する。これに対し、リミッタ22
の前段にAGC部8を設け、バーコード信号25の振幅
Vppを一定値となるように調整した後、一定のクランプ
レベルを有するリミッタ22で大きな振幅部分をクラン
プすれば、もとのバーコード信号25のうち一定比率の
振幅部分の振動だけをクランプすることができる。
【0019】こうしてAGC部8及びリミッタ22によ
って一定割合、特に中央部の一定割合の信号だけを通過
させられたバーコード信号26Bは、信号処理部9によ
ってスライス信号27と比較することによって2値化さ
れ、デコーダ10からバーコード情報が出力される。
【0020】従来のバーコード読み取り装置1では正確
にバーコード情報を読み取ることが困難な状況におい
て、本発明のバーコード読み取り装置21を用いた場合
を以下具体的に説明する。まず、図9は細いバーBもし
くはスペースSの幅が光ビーム3のスポット径に比較し
て細い場合を示している(図9(a))。図9(b)は
AGC部8により適当な信号振幅となるように調整され
たバーコード信号26Aであって、このバーコード信号
26Aはリミッタ22によって上下のクランプレベルU
CL,DCLと比較され、上下クランプレベルUCL,
DCLを越える電圧は上下クランプレベルUCL,DC
Lの値に固定される。ここで、クランプレベルを太いバ
ーB及びスペースSによる大振幅部分の電圧値以下で細
いバーB及びスペースSによる小振幅部分の電圧値以上
に設定すれば(すなわち、上クランプレベルUCLの値
と下クランプレベルDCLの値を、細いバーB及びスペ
ースSによる小振幅部分と太いバーBによる大振幅部分
の中間となるように設定しておけば)、図9(c)に実
線で示すように、元のバーコード信号26Aで振幅の大
きかった信号部分イが一定振幅にクランプされると共に
細いバーB及びスペースSに対応する小振幅部分ロが他
と同じ程度の振幅となるように拡大されている。このた
め、図9(c)に破線で示すように、スライス信号27
は細いバーB及びスペースSに対応する信号部分ロでも
バーコード信号26Bの変化に追従して変化するように
なり、光ビーム3のスポット径に比較して細いバーB及
びスペースSに対応する部分でも、図9(d)に示すよ
うにバーコード12と一致した正確な2値化信号28が
得られる。
【0021】つぎに、図10(a)に示すようにスペー
スSに汚れ16があったり、バーBにかすれ17がある
場合について説明する。この場合には、図10(b)に
示すように、バーコード信号26には、上ピーク側に汚
れ16による信号16aが生じ、あるいは、下ピーク側
にかすれ17による信号17aが生じる。従って、AG
C部8で一定振幅となるように調整されたバーコード信
号26Bにおいて、上クランプレベルUCLを汚れ16
による信号16aよりも少し低い値に設定し、下クラン
プレベルDCLをかすれ17による信号17aよりも少
し高い値に設定しておけば、リミッタ22から出力され
たバーコード信号26Bでは、図10(c)に示すよう
に、汚れ16やかすれ17による信号16a,17aは
クランプレベルにクランプされてしまい、2値化されな
くなる。すなわち、2値化信号28には、図10(d)
に示すように、汚れ16やかすれ17に対応する2値化
信号28が表われず、汚れ16やかすれ17を誤って読
み取ることが無くなる。この場合もリミッタ22の前に
AGC部8を設けているため、このような動作を行なわ
せるための一定レベルのクランプレベルを設定すること
が可能になる。
【0022】図11(a)(b)(c)はバーコードラ
ベル18の白地部分の反射率が高い場合を示す。この場
合には、図11(b)に示すように、クランプレベルを
AGC部8から出力されたバーコード信号26より以上
で、バーコードラベル18のエッジ部分18aで生じた
信号19との中間に(すなわち、上のクランプレベルU
CLが、AGC部8から出力されたバーコード信号26
より高く、かつエッジ部分18aの信号19より低くな
り、下のクランプレベルDCLが、AGC部8から出力
されたバーコード信号26より低く、エッジ部分18a
の信号より高くなるように)設定しておくとよい。これ
により、バーコードラベル18のエッジ部分18aで生
じた信号19の急激に変化する部分(図11(b)に2
点鎖線で示す)をリミッタ22でクランプでき、エッジ
部分18に対応する信号19とそのスライス信号27と
が交差するのを避けることができる。よって、図11
(c)に示すように2値化信号28にバーコードラベル
18のエッジ部分18aによる信号19があらわれるの
を防止でき、第1のバーBを安定に読み取ることが可能
になる。
【0023】図12は本発明の別な実施例によるバーコ
ード読み取り装置31の受光側の構成を示すブロック図
である。この実施例では、第1の増幅器7と第2の増幅
器23の間にAGC部8、リミッタ22、ハイパスフィ
ルタ32、AGC部33及びリミッタ34を挿入してい
る。すなわち、ハイパスフィルタ32を挟んで2段のA
GC部8,33及びリミッタ22,34を挿入してい
る。このようなバーコード読み取り装置31によれば、
まず第1のAGC部8で一定の大きさの信号となるよう
に増幅されたバーコード信号26Aは第1のリミッタ2
2で図13(a)に示すクランプレベルUCL1,DC
L1と比較され、クランプレベルUCL1,DCL1以
上の信号はクランプされる。ついで、ハイパスフィルタ
32を通過したバーコード信号は第2のAGC部33で
一定の大きさのバーコード信号26Cとなるように増幅
された後、図13(b)のクランプレベルUCL2,D
CL2と比較され、再びクランプレベルUCL2,DC
L2以上の振幅をクランプされる。この後、2段にクラ
ンプされた図13(c)のバーコード信号26Dは信号
処理部9でスライス信号27と比較され、2値化され
る。
【0024】同様なことは、1段のAGC部とリミッタ
を用いたバーコード読み取り装置(例えば図6のような
バーコード読み取り装置)においてAGC部の増幅度を
大きくし、バーコード信号26AとクランプレベルUC
L3,DCL3との関係が図13(b)と同等になるよ
うにしてもよい。しかし、その場合には、バーコード信
号26Aと比較してクランプレベルUCL,DCLの幅
が非常に狭くなるので、細いバーBやスペースSの箇所
で低周波のゆらぎがある場合には、図14に示すように
細いバーBやスペースSの信号35がクランプレベルU
CL,DCLにかかって削除されてしまい、細いバーB
やスペースSを読み取れなくなる恐れがある。
【0025】これに対し、この実施例の場合には、第1
のリミッタ22におけるクランプレベルUCL,DCL
の幅を比較的広くしておけるので、細いバーBやスペー
スSの箇所でゆらぎがあっても当該信号35をクランプ
レベルUCL,DCL間に納めて保存することができ
る。この後、第1のリミッタ22でクランプされたバー
コード信号26Cをハイパスフィルタ32に通過させる
と、低周波のゆらぎが除去されるので、細いバーBやス
ペースSの信号は振幅方向の中央部へ移動する。この
後、第2のAGC部33でバーコード信号を一定の大き
さに増幅し、第2のリミッタ34でクランプレベル以上
の電圧をクランプすると、図13(c)に示すように低
周波ゆらぎのある細いバーBやスペースSの信号を削除
することなく、細いバーBやスペースSの信号を大きく
拡大することができ、バーコードを正確かつ安定に読み
取ることができるようになる。
【0026】なお、上記実施例では、リミッタにおいて
正及び負のクランプレベルを設定したが、正のクランプ
レベルと負のクランプレベルのうち、いずれか一方のみ
を設定しても差し支えない。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、不必要に振幅の大きな
部分やノイズ成分等を除去した後に信号処理部において
2値化処理することができるので、リミッタ部のクラン
プレベルを適当に設定することにより、バーコードを正
確に読み取ることができる。
【0028】例えば、バーコードラベルのエッジ部によ
る信号が信号処理部に入力されるのを防止することがで
き、第1のバーも正確に読み取ることができる。また、
光ビームのスポット径に比べて狭いバーやスペースも正
確に読み取ることができる。さらに、バーのかすれやス
ペースの汚れがある場合にも、かすれや汚れの読み取り
を防止し、バーコードの読み取り精度を向上させること
ができる。
【0029】また、ハイパスフィルタを挟んで2組以上
のオートゲインコントローラ及びリミット部を設けれ
ば、さらにバーコードを正確に読み取ることができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のバーコード読み取り装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図2】信号処理部の具体回路を示す回路図である。
【図3】従来例においてビーム径よりも細いバー幅のバ
ーコードを読み取る場合の様子を示し、(a)はバーコ
ードを示す図、(b)はバーコード信号とスライス信号
を示す波形図、(c)は2値化信号を示す波形図であ
る。
【図4】従来例において汚れやかすれのあるバーコード
を読み取る場合の様子を示し、(a)はバーコードを示
す図、(b)はバーコード信号とスライス信号を示す波
形図、(c)は2値化信号を示す波形図である。
【図5】従来例において白地部分の反射率の高いバーコ
ードラベルを読み取る場合の様子を示し、(a)はバー
コードラベルを示す図、(b)はバーコード信号とスラ
イス信号を示す波形図、(c)は2値化信号を示す波形
図である。
【図6】本発明の一実施例によるバーコード読み取り装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】同上のバーコード読み取り装置におけるリミッ
タの具体回路を示す回路図である。
【図8】(a)(b)は同上の作用を説明するための図
である。
【図9】本発明の実施例においてビーム径よりも細いバ
ー幅のバーコードを読み取る場合の様子を示し、(a)
はバーコードを示す図、(b)はバーコード信号とクラ
ンプレベルを示す図、(c)はリミッタでクランプされ
たバーコード信号とスライス信号を示す波形図、(d)
は2値化信号を示す波形図である。
【図10】本発明の実施例において汚れやかすれのある
バーコードを読み取る場合の様子を示し、(a)はバー
コードを示す図、(b)はバーコード信号とクランプレ
ベルを示す図、(c)はリミッタでクランプされたバー
コード信号とスライス信号を示す波形図、(d)は2値
化信号を示す波形図である。
【図11】本発明の実施例において白地部分の反射率の
高いバーコードラベルを読み取る場合の様子を示し、
(a)はバーコードラベルを示す図、(b)はバーコー
ド信号とスライス信号を示す波形図、(c)は2値化信
号を示す波形図である。
【図12】本発明の別な実施例における受光部の構成を
示すブロック図である。
【図13】(a)(b)(c)は同上の実施例における
各段のバーコード信号を示す波形図である。
【図14】同上の作用説明のための比較例を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 投光部 6 受光素子 8 AGC部(オートゲインコントローラ) 9 信号処理部 12 バーコード 18 バーコードラベル 22 リミッタ UCL 上クランプレベル DCL 下クランプレベル 26A バーコード信号 26B クランプされたバーコード信号 27 スライス信号 28 2値化信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードに光ビームを照射する投光部
    と、バーコードからの反射光を受光して光電変換する光
    電変換部と、光電変換された信号に基づいて得られた信
    号を2値化する信号処理部を備えたバーコード読み取り
    装置において、 前記光電変換部と前記信号処理部との間に、入力信号の
    大きさに応じてゲインを自動調整して当該入力信号を増
    幅するオートゲインコントローラと、オートゲインコン
    トローラから出力された一定電圧以上の振幅をクランプ
    するリミッタ部を有することを特徴とするバーコード読
    み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記オートゲインコントローラ及び前記
    リミット部を少なくとも2組以上有し、異なる組のリミ
    ット部とオートゲインコントローラの間にはハイパスフ
    ィルタを配置していることを特徴とする請求項1に記載
    のバーコード読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記リミッタ部の極性は正または負また
    は正負であり、前記一定電圧はバーコードラベルのエッ
    ジ部の出力以下で、かつバーコード信号以上に設定され
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバーコ
    ード読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記リミッタ部の極性は正または負また
    は正負であり、前記一定電圧はオートゲインコントロー
    ラの太いバーの信号振幅の電圧値以下に設定されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のバーコード読
    み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記リミッタ部の極性は正または負また
    は正負であり、前記一定電圧はバーコードの汚れ又はか
    すれの信号レベル以下に設定されていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のバーコード読み取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005352299A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Noritsu Koki Co Ltd フィルム情報検出装置

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