JPH07301505A - 動力ネジゲージ - Google Patents

動力ネジゲージ

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Publication number
JPH07301505A
JPH07301505A JP5106295A JP5106295A JPH07301505A JP H07301505 A JPH07301505 A JP H07301505A JP 5106295 A JP5106295 A JP 5106295A JP 5106295 A JP5106295 A JP 5106295A JP H07301505 A JPH07301505 A JP H07301505A
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JP
Japan
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screw
gauge
screw hole
rotation
screw gauge
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Application number
JP5106295A
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English (en)
Inventor
Masami Takayama
正美 高山
Hiroshi Tsuchido
宏 土戸
Masami Sano
優視 佐野
Noriko Shii
典子 椎
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な操作で能率良くネジ穴検査を行うこと
ができる動力ネジゲージを提供すること。 【構成】 電動モーター(駆動源)6を内蔵し、該電動
モーター6によって回転駆動される回転軸7を備えるゲ
ージドライバー2と、該ゲージドライバー2の前記回転
軸7にビット3を介して着脱可能に取り付けられるネジ
ゲージ4を含んで動力ネジゲージ1を構成する。本発明
によれば、従来はマニュアルでネジ穴にネジ込まれてい
たネジゲージ4が電動モーター6によって回転駆動され
てネジ穴にネジ込まれ、これによってネジ穴の精度の良
否が検査されるため、検査作業が省力化及び高効率化さ
れ、多数のネジ穴の検査も短時間で行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネジゲージを電動モー
ター等の駆動源によって回転駆動するようにした動力ネ
ジゲージに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ネジゲージは部品等に刻設され
たネジ穴の精度の良否を判定するものであって、これは
基準山形及び基準寸法に正しく刻設された基準ネジを有
している。
【0003】而して、当該ネジゲージを被検査対象であ
るネジ穴に実際にネジ込むことによって、該ネジ穴の精
度の良否が判定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来はネジ
ゲージを被検査対象であるネジ穴にマニュアルでネジ込
んでいたため、特に多数のネジ穴を有する部品の検査に
は多大な工数と時間を要し、作業能率が甚だ悪いという
問題があった。
【0005】従って、本発明の目的とする処は、簡単な
操作で能率良くネジ穴検査を行うことができる動力ネジ
ゲージを提供することにある。
【0006】又、ネジ穴の検査項目にはその深さを検査
する深穴検査も含まれるが、この深穴検査はネジゲージ
以外の他の手段で別個に行われており、このこともネジ
穴検査の非能率性を助長する原因となっていた。
【0007】従って、本発明の他の目的とする処は、ネ
ジ穴に対する深穴検査も同時に実施してネジ穴検査をよ
り短時間で能率的に行うことができる動力ネジゲージを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1記載の発明は、駆動源を内蔵し、該駆動源によ
って回転駆動される回転軸を備えるゲージドライバー
と、該ゲージドライバーの前記回転軸の先部に着脱可能
に取り付けられるネジゲージを含んで動力ネジゲージを
構成したこと特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記ネジゲージの先端部にガイド部を
形成したことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、前記請求項1又は
2記載の発明において、前記ゲージドライバーに、前記
駆動源を正逆転させるワンプッシュ式の正逆転スイッチ
を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、前記請求項1,2
又は3記載の発明において、前記ゲージドライバーに、
前記ネジゲージの回転数を検出する回転センサーと、該
回転センサーによって検出されたネジゲージの回転数と
同ネジゲージのネジピッチによってネジ穴深さを算出す
る演算機構を含んで構成されるネジ穴深さ測定手段と、
該ネジ穴深さ測定手段によって測定されたネジ穴深さを
表示する表示手段を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記回転センサーを、円孔が軸直角方向に
貫設された回転軸と、該回転軸を挟んで対向配置される
発光素子と受光素子を含んで構成したことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、従来はマニュア
ルでネジ穴にネジ込んでいたネジゲージを駆動源による
動力でネジ込んでネジ穴の精度の良否を検査することが
できるため、検査作業を省略化及び高能率化して多数の
ネジ穴の検査も短時間で行うことができる。
【0014】又、請求項2記載の発明によれば、請求1
記載の発明においてネジゲージを動力でネジ穴にネジ込
む際、ネジゲージの先端部に形成されたガイド部にガイ
ドされて該ネジゲージの先端ネジ部がネジ穴に容易に螺
合するため、ネジゲージのネジ穴への喰い付き性が向上
し、作業能率が更に高められてより短時間に検査を行う
ことができる。
【0015】ところで、請求項1又は2記載の発明にお
いてネジ穴の検査を行うには、ネジゲージを正転されて
これをネジ穴にネジ込んだ後、これを停止させ、次にネ
ジゲージを逆転させてこれをネジ穴から抜き取る作業が
必要であるが、請求項3記載の発明によれば、上記一連
の作業がワンプッシュ式の正逆転スイッチによってワン
タッチで行われるため、更なる作業性及び作業能率の向
上と検査時間の短縮が図られる。
【0016】又、請求4記載の発明によれば、請求項
1,2又は3記載の発明においてネジ穴の精度の良否を
判定する検査を行うと同時に深穴検査も同時に実施さ
れ、ネジ穴深さが測定されてその値が表示されるため、
深穴検査を含めたネジ穴検査がより短時間で能率的に行
われる。
【0017】更に、請求項5記載の発明によれば、回転
センサーの構成部品である回転軸を動力伝達軸として兼
用することができ、該回転軸を支承する軸受を省略する
ことができるため、回転軸を小径化することができ、当
該回転センサーの小型化と高回転までの使用が可能とな
る。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0019】<第1実施例>図1は本発明の第1実施例
に係る動力ネジゲージの外観図、図2は同動力ネジゲー
ジを図1の裏面側から見た破断面図、図3(a)〜
(c)はネジゲージの態様を示す部分側面図である。
【0020】本発明に係る動力ネジゲージ1は、図1及
び図2に示すように、ゲージドライバー2の先部に設け
られたビット3にネジゲージ4を着脱可能に取り付けて
構成されている。
【0021】上記ゲージドライバー2は、図2に示すよ
うに、そのケース5内に駆動源である電動モーター6を
内蔵しており、ケース5内には電動モーター6によって
回転駆動される回転軸7が設けられている。そして、回
転軸7のケース5内に臨む一端には円板状の回転計数板
(エンコーダー)8が結着されており、該回転計数板8
を挟む位置には回転計数センサー9が設置されている。
【0022】上記回転計数センサー9は、不図示の発光
部と受光部を備え、発光部から発せられた光が前記回転
計数板8に形成されたスリットを通過して受光部に到達
する回数(パルス数)をカウントすることによって回転
軸7(ネジゲージ4)の回転数を計測するものであっ
て、これはケース5に内蔵された演算機構10に電気的
に接続されている。
【0023】他方、前記回転軸7の他端には回転減速機
構11が接続されており、該回転減速機構11から延出
する出力軸12には前記ビット3がビット接続機構13
を介して接続されている。
【0024】ところで、上記ビット3の先部には、外方
に向かって拡がるテーパ状のチャック穴3aが形成され
るとともに、該チャック穴3aに開口するネジ孔3bが
斜めに形成されており、ネジ孔3bには押し出しネジ1
4が螺合している。
【0025】一方、前記ネジゲージ4は耐摩擦性の高い
ステンレス鋼(例えば、SUS303)や高速度鋼(例
えば、SKH10)等で構成され、これには基準ネジ4
aが基準山形及び基準寸法に正しく刻設されている。そ
して、このネジゲージ4の先端部には円柱状のガイド部
4bが形成されており、同ネジゲージ4の他端は外方に
向かって細くなるテーパ状のシャンク部4cを構成して
いる。尚、ネジゲージ4の先端部には図3(b)に示す
ような外方に向かって細くなるテーパ状のガイド部4
b’、図4に示す従来のネジゲージ104の先端部をテ
ーパ状にカットした図3(c)に示すようなガイド部4
b”を形成しても良い。
【0026】ところで、図1に示すように、前記ゲージ
ドライバー2のケース5の外面には、前記電動モーター
6を正逆転及び停止させるためのワンプッシュ式の正逆
転スイッチ15と、ネジピッチとして0.8mm、1.
0mm、1.25mmの何れかを選択することができる
ネジピッチ設定スイッチ16が設けられており、該ネジ
ピッチ設定スイッチ16は前記演算機構10に電気的に
接続されている。
【0027】又、ケース5の裏面側には、図2に示すよ
うに、計測されたネジ穴深さをデジタル表示する表示器
17が設けられており、該表示器17も前記演算機構1
0に電気的に接続されている。
【0028】而して、当該動力ネジゲージ1は作業者が
片手で容易に持つことができるハンディタイプであっ
て、ケース5から延出する電気コード18を不図示の電
源に接続することによって、電動モーター6、回転計数
センサー9、演算機構10、正逆転スイッチ15、ネジ
ピッチ設定スイッチ16及び表示器17に通電される。
【0029】次に、当該動力ネジゲージ1を用いたネジ
穴の検査手順を図5に示すフローチャートに基づいて説
明する。
【0030】先ず、所定のネジゲージ4をゲージドライ
バー2のビット3に取り付け、ネジピッチ設定スイッチ
16を操作してネジピッチを所定の値に設定する。尚、
ネジゲージ4の取り付けは、そのシャンク部4cをビッ
ト3のチャック穴3aに差し込むことによってワンタッ
チで容易になされる。
【0031】次に、片手で動力ネジゲージ1を持ち、ネ
ジゲージ4をその先端部に形成されたガイド部4bをガ
イドとして被検査対象であるネジ穴に嵌合させる(図5
のSTEP1)。
【0032】上述のようにネジゲージ4がその先部に形
成されたガイド部4bにガイドされてネジ穴に嵌合する
と、正逆転スイッチ15を操作して電動モーター6を正
転せしめる。すると、回転軸7が回転し、この回転軸7
の回転は回転減速機構11によって減速されて出力軸1
2に伝達され、出力軸12の回転はビット接続機構13
及びビット3を介してネジゲージ4に伝達されるため、
ネジゲージ4が所定の速度で正転してネジ穴にネジ込ま
れていく(図5のSTEP2)。ここで、ネジゲージ4を回
転させる以前に、前述のようにネジゲージ4がこれに形
成されたガイド部4bにガイドされてネジ穴に嵌合する
ため、該ネジゲージ4の基準ネジ4aのネジ穴への喰い
付き性が高められる。尚、ネジゲージ4のネジ穴への喰
い付き性を更に高めるため、ネジゲージ4の初期の回転
速度を小さく抑えるソフトスタート機能を付加しても良
い。
【0033】上述のようにネジゲージ4がネジ穴にネジ
込まれていくと、該ネジゲージ4の基準ネジ4aのネジ
穴への螺合長さ(ネジ穴深さと総称する)が計測され、
その値が表示器17に連続的にデジタル表示される(図
5のSTEP3)。即ち、前述のように回転計数センサー9
によって計測された回転軸7(又はネジゲージ4)の回
転数は演算機構10に入力され、演算機構10はネジゲ
ージ4の回転数とネジピッチとの積からネジ穴深さを算
出し、その値を表示器17に連続的にデジタル表示す
る。
【0034】上記作業は電動モーター6(ネジゲージ
4)のトルクが規定値に達するまで続けられ(図5のST
EP2〜4)、電動モーター6が停止した時点でネジ穴の
精度の良否が判定されるとともに、表示器17に表示さ
れるネジ穴深さの値が読み取られる。そして、表示器1
7によって読み取られた値がネジ穴深さの規定値と比較
され(図5のSTEP5)、読み取られた値がネジ穴深さ以
上であれば、そのネジ穴の精度と深さは良好であるとし
て合格と判定され(図5のSTEP6)、正逆転スイッチ1
5の操作によって駆動モーター6が正転時よりも高速で
逆転せしめられ(図5のSTEP7)、ネジゲージ4が素速
くネジ穴から抜き取られて検査が終了する(図5のSTEP
8)。
【0035】一方、表示器17によって読み取られた値
がネジ穴深さの規定値未満である場合には、ネジ穴の精
度と深さの少なくとも一方は不良であるとして不合格と
判定され(図5のSTEP9)、その後は前述と同様に駆動
モーター6が高速で逆転され(図5のSTEP7)、ネジゲ
ージ4がネジ穴から素速く抜き取られて検査が終了する
(図5のSTEP8)。
【0036】以上のように、本発明に係る動力ネジゲー
ジ1を用いれば、従来はマニュアルでネジ穴にネジ込ん
でいたネジゲージ4を電動でネジ込んでネジ穴の精度の
良否を検査することができるため、作業が省略化及び高
能率化されて多数のネジ穴の検査も短時間で行うことが
できる。
【0037】ところで、ネジゲージ4を上述のように電
動でネジ込む場合、該ネジゲージ4の摩耗の問題が危惧
されるが、本実施例では前述のようにネジゲージ4を耐
摩耗性の高い材質で構成したため、これの摩耗の問題は
生じず、その耐久性向上が図られる。尚、ネジゲージ4
をビット3から取り外す場合には、ドライバー等の工具
を用いて押し出しネジ14を回せば、該押し出しネジ1
4によってネジゲージ4が押し出されるため、該ネジゲ
ージ4をビット3から容易に取り外すことができる。
【0038】又、本発明に係る動力ネジゲージ1によれ
ば、ネジゲージ4を電動でネジ穴にネジ込む際、該ネジ
ゲージ4の先端部に形成されたガイド部4bにガイドさ
れて該ネジゲージ4の基準ネジ4aがネジ穴に容易に螺
合するため、前述のようにネジゲージ4のネジ穴への喰
い付き性が向上し、作業能率が更に高められてより短時
間に検査を行うことができる。
【0039】更に、ネジ穴検査には、ネジゲージ4を正
転されてこれをネジ穴にネジ込んだ後、これを停止さ
せ、次にネジゲージ4を逆転させてこれをネジ穴から抜
き取る作業が必要であるが、本発明に係る動力ネジゲー
ジ1を用いれば、上記一連の作業がワンプッシュ式の正
逆転スイッチ15によってワンタッチで行われるため、
更なる作業性及び作業能率の向上と検査時間の短縮が図
られる。
【0040】又、本発明に係る動力ネジゲージ1によれ
ば、ネジ穴の精度の良否を判定する検査を行うと同時に
深穴検査も同時に実施され、ネジ穴深さが測定されてそ
の値が表示器17に表示されるため、深穴検査を含めた
ネジ穴検査がより短時間で能率的に行われる。
【0041】<第2実施例>次に、本発明の第2実施例
を添付図面に基づいて説明する。
【0042】図6は本実施例に係る動力ネジゲージ21
の構成を示すブロック図であり、同図に示すように、該
動力ネジゲージ21は、制御部23と駆動部(ゲージド
ライバー)22を含んで構成されており、制御部23は
MCU(マイクロコントロールユニット)30と、該M
CU30に電気的に接続されたネジ径スイッチ41、表
示器27及びモーター駆動回路29を含んで構成されて
いる。又、MCU30にはプッシュ式の操作スイッチ
(正逆転スイッチ)25が接続されている。
【0043】又、駆動部22は、ネジゲージ24を回転
駆動する電動モーター26と、該電動モーター26の回
転数を検出する回転センサー28と、電動モーター26
の回転を減速してネジゲージ24に伝達する減速機31
及び所定値以上のトルクのネジゲージ24への伝達を遮
断するトルクリミッター32を含んで構成されており、
図示のように電動モーター26は前記電動モーター駆動
回路29に接続されており、回転センサー28とトルク
リミッター32は前記MCU30に接続されている。
【0044】ここで、回転センサー28の具体的構成と
作用を図7乃至図9に基づいて説明する。尚、図7は回
転センサーの断面図、図8は図7のA−A線断面図、図
9は回転センサーの出力(電流)パルスを示す図であ
る。
【0045】本実施例に係る回転センサー28は、図7
に示すように、電動モーター26と減速機31との間に
介設され、これは略円筒状のハウジング33の中心部に
回転軸34を回転自在に挿通支持するとともに、発光素
子(LED)35を実装する回路基板36と受光素子
(フォトトランジスター)37を実装する回路基板38
を回転軸34を挟んで対向配置して構成されている。
【0046】ところで、上記回転軸34の一端は電動モ
ーター26の出力軸26aに連結され、他端は減速機3
1の入力軸31aに連結されており、該回転軸34には
これの軸直角方向に円孔34aが貫設されている。又、
ハウジング33の回転軸34の円孔34aに対応する軸
方向位置には、光路を構成するネジ孔39,40が軸直
角方向(図7及び図8の上下方向)に形成されており、
各ネジ孔39,40には前記発光素子35と受光素子3
7がそれぞれ臨んでいる。
【0047】而して、電動モーター26によって回転軸
34が回転すると、該回転軸34に貫設された円孔34
aはネジ孔39,40に対して連通・遮断を繰り返す
が、円孔34aがネジ孔39,40に合致して両ネジ孔
39,40を連通せしめるときには、発光素子35から
発せられた光はネジ孔39、円孔34a及びネジ孔40
を通って受光素子37に到達するため、受光素子37は
電流を流す。
【0048】一方、図7及び図8に示すように、回転軸
34の円孔34aがネジ孔39,40から外れて両ネジ
孔39,40が回転軸34によって塞がれると、発光素
子35からの光は回転軸34によって遮断されて受光素
子37に到達しないため、受光素子37は電流を流さな
い。
【0049】従って、回転軸34が回転すると、受光素
子34の電流は図9に示すように導通・遮断(ON/O
FF)を繰り返し、この電流の導通・遮断回数は回転軸
34の1回転当り2回となるため、単位時間当りの導通
・遮断回数(パルス数)をカウントすることによって回
転軸34(つまり、電動モーター26)の回転数を検出
することができる。
【0050】而して、本実施例に係る回転センサー28
においては、動力伝達軸である回転軸34をセンサー構
成部品として兼用し、該回転軸34を支承する軸受が不
要であるため、回転軸34を小径化することができ、当
該回転センサー28の小型化を図ることができるととも
に、高回転までの使用が可能となる。そして、本回転セ
ンサー28は回転速度を光学的に検出するため、電動モ
ーター26の漏れ磁束の影響を受けることがなく、回転
速度を高精度に検出することができる。
【0051】又、回転軸34の円孔34aの径よりもネ
ジ孔39,40の径を小さくすれば、発光素子35と受
光素子37の取付誤差による回転軸34の半回転毎の検
出分割誤差を小さく抑えることができる。
【0052】更に、受光素子37の出力電流を増幅する
ことによって発光素子35の通電電流を小さく抑えるこ
とができ、これによって当該回転センサー28の低消費
電力化を実現することができる。
【0053】次に、本実施例に係る動力ネジゲージ21
を用いて図13に示す非貫通ネジ孔42を検査する手順
を図10に示すタイミングチャート及び図11に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0054】先ず、ネジ径設定スイッチ41を操作して
使用するネジゲージ24のネジ径をMCU30に入力
し、片手で動力ネジゲージ21を持ってネジゲージ24
の先部を図13に示すネジ穴42に嵌合させる(図11
のSTEP1)。
【0055】次に(図10に示す時間t1 において)、
操作スイッチ25の正転スイッチをONし(図11のST
EP2)、電動モーター26を低回転で正転せしめるとと
もに、表示器27に表示されているネジ穴深さの計測値
をリセットする(図11のSTEP3)。尚、計測開始初期
に電動モーター26を低速回転させるのは、ネジゲージ
24のネジ穴42への嵌合をスムーズに行なうため及び
ネジゲージ24の空回り防止のためであって、本実施例
ではネジゲージ24は100rpmの回転速度で正転せ
しめられる(図10参照)。
【0056】ところで、上述のようにネジゲージ24を
ネジ穴42に嵌合させてから正転スイッチをONしてネ
ジゲージ24を回転させた場合、ネジゲージ24の回転
数の計測においては、該ネジゲージ24がネジ穴42に
噛み合うまでに最大1回転分の誤差が含まれる可能性が
ある。このため、本実施例では、正転スイッチをONし
てからネジゲージ24が半回転した後(図10に示す時
間t1 からΔt時間経過した後)にネジ穴深さの計測を
開始し、計測値を表示器27に表示するようにしており
(図11のSTEP4,5)、これによって計測誤差を±
0.5回転以内に抑えるようにしている。従って、図1
0に示すように、正転スイッチがONされてからネジゲ
ージ24が半回転するまでの間(図10に示すΔt時間
の間)はネジ穴42の深さは計測されず、表示器27に
は0が表示される。
【0057】而して、上述のようにネジゲージ24が半
回転した後にネジ穴42の深さ計測を開始し(図11の
STEP5)、その後、ネジゲージ24が更に1回転する
と、全体の計測時間を短縮するために、図10に示す時
間t2 において電動モーター26の回転を上げ、ネジゲ
ージ24を300rpmの高速で回転させてこれをネジ
穴42にネジ込んでゆき、このとき、MCU30はネジ
ゲージ24の回転数とネジピッチからネジ穴42の深さ
を演算してその値を表示器27に連続的にデジタル表示
する(図11のSTEP6)。
【0058】上述のようにネジゲージ24を高速で回転
させながらこれをネジ穴42にネジ込んでネジ穴42の
深さを計測する作業はネジゲージ24の回転トルクが規
定値(ネジゲージ24をネジ穴42にネジ込んでこれを
人の手で無理無く回すことができる値)に達するまで
(図10の時間t2 〜t4 )続けられ(図11のSTEP
6,7)、ネジゲージ24の回転トルクが規定値に達す
ると、トルクリミッター32が作動して電動モーター2
6及びネジゲージ24の回転が停止されるとともに、表
示器27に表示されたネジ穴深さの計測値が保持される
(図11のSTEP8及び図10参照)。
【0059】ところで、電動モーター26の回転トルク
は供給電流に比例するため、図6に示すように電動モー
ター26への供給電流が検出されてその検出値がMCU
30にフィードバックされると、MCU30はネジゲー
ジ24が設定値以下のトルクで回転するようモーター駆
動回路29を制御する。尚、回転トルクの規定値はネジ
ゲージ24のネジ径毎に予め設定されている。
【0060】而して、上述のように電動モーター26及
びネジゲージ24の回転が停止すると、表示器27に表
示されたネジ穴深さ(ネジ穴42の有効ネジ部の深さ)
が規定値と比較され(図11のSTEP9)、表示されたネ
ジ穴深さが規定値以上であれば合格と判定され(図11
のSTEP10)、表示されたネジ穴深さが規定値未満であ
れば不合格と判定される(図11のSTEP11)。
【0061】その後(図10に示す時間t4 におい
て)、逆転スイッチがONされると(図11のSTEP1
2)、電動モーター26は高速で逆転され、ネジゲージ
24も高速(500rpm)で逆転され(図11のSTEP
13)、ネジゲージ24が素早くネジ穴42から抜き取
られて検査が終了する(図11のSTEP14)。尚、この
とき、次の計測のために正転スイッチがONされるまで
(図10の時間t4 〜t6 )、表示器27にはネジ穴深
さの計測値がそのまま表示されている(図11のSTEP1
3及び図10参照)。
【0062】ところで、ネジ穴深さの合否判定は電動モ
ーター26が停止してから次の計測が開始されるまでの
間(図10の時間t3 〜t6 )のどのタイミングで行っ
ても良い。
【0063】又、本実施例に係る動力ネジゲージ21に
は不図示のインジケータが設けられており、このインジ
ケータには、「計測中」意味する「MES」と「計測保
持中」を意味する「HOLD」の表示ランプが備えられ
ており、図10に示すように、電動モーター26が正転
している間(例えば、時間t1 〜t3 )は「MES」の
表示ランプが点灯して「HOLD」の表示ランプが消灯
し、それネジ穴深さの計測値を保持している間(例え
ば、時間t3 〜t6 )は逆に「MES」の表示ランプが
消灯して「HOLD」の表示ランプが点灯する。
【0064】尚、本実施例においては、図11において
破線で囲んだ処理(STEP3〜STEP8及びSTEP13の処
理)は人の手によらない自動制御フローによってなされ
る。
【0065】次に、本実施例に係る動力ネジゲージ21
を用いて図14に示す貫通ネジ穴43を検査する手順を
図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0066】貫通ネジ穴43に対しても図13に示す非
貫通ネジ穴42に対する処理(図11のSTEP1〜STEP
8)と同様の処理(図12のSTEP1〜STEP8)がなされ
るため、これらについての説明は省略する。
【0067】而して、貫通ネジ穴43の検査において
は、ネジゲージ24が図14に示す部材44の反対面4
4aまで到達しない間に回転トルクが規定値に達する
と、トルクリミッター32が作動して電動モーター26
及びネジゲージ24の回転が停止されるとともに、表示
器27に表示されたネジ穴43の深さの計測値が保持さ
れ(図12のSTEP8)、検査結果は不合格と判定される
(図12のSTEP9)。
【0068】一方、回転トルクが規定値未満である場合
には、ネジゲージ24が部材44の反対面44aまで進
むまでネジゲージ24の高回転でのネジ穴43へのネジ
込みとネジ穴深さの計測・表示が続けられ(図12のST
EP6→STEP7→STEP10)、ネジゲージ24が部材44
の反対面44aまで進むと、正転スイッチがOFFされ
(図12のSTEP11)、電動モーター26及びネジゲー
ジ24の回転が停止されるとともに、ネジ穴深さの計測
値の表示器27への表示が保持され(図12のSTEP1
2)、検査結果は合格と判定される(図12のSTEP1
3)。
【0069】尚、合否判定以降の処理(図12のSTEP1
4〜STEP16の処理)は非貫通穴42に対する処理(図
11のSTEP12〜STEP14の処理)と同様であるため、
これについての説明は省略する。
【0070】而して、本実施例においても前記第1実施
例と同様の効果が得られる。
【0071】尚、以上の第1及び第2実施例では駆動源
として電動モーターを採用したが、駆動源としてはエア
モーター等、他の任意のものを採用し得る。
【0072】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、従来はマニュアルでネジ穴にネジ
込んでいたネジゲージを動力でネジ込んでネジ穴の精度
の良否を検査することができるため、検査作業を省略化
及び高能率化して多数のネジ穴の検査も短時間で行うこ
とができるという効果が得られる。
【0073】請求項2記載の発明によれば、請求1記載
の発明においてネジゲージを動力でネジ穴にネジ込む
際、ネジゲージの先端部に形成されたガイド部にガイド
されて該ネジゲージの先端ネジ部がネジ穴に容易に螺合
するため、ネジゲージのネジ穴への喰い付き性が向上
し、作業能率が更に高められてより短時間に検査を行う
ことができるという効果が得られる。
【0074】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明におけるネジ穴検査でのネジゲージの正
転、停止及び逆転の一連の作業がワンプッシュ式の正逆
転スイッチによってワンタッチで行われるため、更なる
作業性及び作業能率の向上と検査時間の短縮が図られる
という効果が得られる。
【0075】請求4記載の発明によれば、請求項1,2
又は3記載の発明においてネジ穴の精度の良否を判定す
る検査を行うと同時に深穴検査も同時に実施され、ネジ
穴深さが測定されてその値が表示されるため、深穴検査
を含めたネジ穴検査がより短時間で能率的に行われると
いう効果が得られる。
【0076】請求項5記載の発明によれば、回転センサ
ーの構成部品である回転軸を動力伝達軸として兼用する
ことができ、該回転軸を支承する軸受を省略することが
できるため、回転軸を小径化することができ、当該回転
センサーの小型化と高回転までの使用が可能となるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る動力ネジゲージの外
観図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る動力ネジゲージを図
1の裏面側から見た破断面図である。
【図3】ネジゲージの態様を示す部分側面図である。
【図4】従来のネジゲージの部分側面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る動力ネジゲージを用
いて行われるネジ穴検査の作業手順を示すフローチャー
トである。
【図6】本発明の第2本実施例に係る動力ネジゲージの
構成を示すブロック図であ
【図7】回転センサーの断面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】回転センサーの出力(電流)パルスを示す図で
ある。
【図10】本発明の第2実施例に係る動力ネジゲージを
用いて行われるネジ穴検査の手順を示すタイミングチャ
ートである。
【図11】本発明の第2実施例に係る動力ネジゲージを
用いて行われる非貫通ネジ穴の検査手順を示すフローチ
ャートである。
【図12】本発明の第2実施例に係る動力ネジゲージを
用いて行われる貫通ネジ穴の検査手順を示すフローチャ
ートである。
【図13】非貫通ネジ穴を示す断面図である。
【図14】貫通ネジ穴を示す断面図である。
【符号の説明】
1,21 動力ネジゲージ 2,22 ゲージドライバー(駆動部) 4,24 ネジゲージ 4b ガイド部 6,26 電動モーター(駆動源) 7 回転軸 9 回転計数センサー(回転センサー) 10,30 演算機構(MCU) 15,41 正逆転スイッチ(操作スイッチ) 17,27 表示器(表示手段) 28 回転センサー 34 回転軸 34a 円孔 35 発光素子 37 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椎 典子 静岡県磐田市新貝2500番地ヤマハ発動機株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源を内蔵し、該駆動源によって回転
    駆動される回転軸を備えるゲージドライバーと、該ゲー
    ジドライバーの前記回転軸の先部に着脱可能に取り付け
    られるネジゲージを含んで構成されることを特徴とする
    動力ネジゲージ。
  2. 【請求項2】 前記ネジゲージの先端部にガイド部を形
    成したことを特徴とする請求項1記載の動力ネジゲー
    ジ。
  3. 【請求項3】 前記ゲージドライバーには、前記駆動源
    を正逆転させるワンプッシュ式の正逆転スイッチが設け
    られていることを特徴とする請求項1又は2記載の動力
    ネジゲージ。
  4. 【請求項4】 前記ゲージドライバーには、前記ネジゲ
    ージの回転数を検出する回転センサーと、該回転センサ
    ーによって検出されたネジゲージの回転数と同ネジゲー
    ジのネジピッチによってネジ穴深さを算出する演算機構
    を含んで構成されるネジ穴深さ測定手段と、該ネジ穴深
    さ測定手段によって測定されたネジ穴深さを表示する表
    示手段が設けられていることを特徴とする請求項1,2
    又は3記載の動力ネジゲージ。
  5. 【請求項5】 前記回転センサーは、円孔が軸直角方向
    に貫設された回転軸と、該回転軸を挟んで対向配置され
    る発光素子と受光素子を含んで構成されることを特徴と
    する請求項4記載の動力ネジゲージ。
JP5106295A 1994-03-10 1995-03-10 動力ネジゲージ Pending JPH07301505A (ja)

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JP6-40048 1994-03-10
JP4004894 1994-03-10
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