JPH07301151A - 固体推進薬振動燃焼特性試験用バーナ - Google Patents

固体推進薬振動燃焼特性試験用バーナ

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JPH07301151A
JPH07301151A JP6115920A JP11592094A JPH07301151A JP H07301151 A JPH07301151 A JP H07301151A JP 6115920 A JP6115920 A JP 6115920A JP 11592094 A JP11592094 A JP 11592094A JP H07301151 A JPH07301151 A JP H07301151A
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combustion
grain
solid propellant
burner
combustion chamber
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JP6115920A
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Akira Iwama
彬 岩間
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 振動燃焼を起こしにくい固体推進薬でも確実
に振動燃焼を起こさせることができ、装置コストを大巾
に低下させる固体推進薬振動燃焼特性試験用バーナを提
供すること。 [構成] 燃焼筒11の一端には燃焼ノズル12が固定
されており、他端は蓋14により閉塞されている。これ
に鉄製のスリーブ25内に充填、形成された第1グレイ
ン部21、第2グレイン部22をそれぞれ蓋14及びノ
ズル12に近接して配設され、この境界部に小孔24を
形成した仕切板23を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロケットモータに用いら
れる固体推進薬の振動燃焼特性の試験用バーナに関す
る。ここで振動燃焼とは、推進薬の燃焼速度が圧力に影
響されることにより、ロケットモータの燃焼室の圧力と
燃焼速度が連成して、燃焼室圧力の変動を伴いながら燃
焼がおこることをいう。振動燃焼が生じると、ロケット
モータが所定の推進力を発生しないのみならず、モータ
構成要素及び搭載機器に悪影響を及ぼしたり、最悪の場
合はモータが破裂したりする。従って、固体推進薬の振
動燃焼特性を測定することはロケットモータの開発のた
めに非常に重要な意味を持っている。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、固体推進薬の振動
燃焼特性の試験装置としてはいくつかのものが知られて
いた。
【0003】その中でTバーナといわれるものは、図1
6に示すように円筒状の圧力容器1中の両端に試験しよ
うとする推進薬2a、2bを取り付け燃焼させて、燃焼
と連成した圧力振動を起こさせ、一方、円筒の側面中央
部から導管3で大きなサージタンク4a、4bに連結
し、発生したガスをこのタンク4a、4bに逃すように
したものである。この方法では円筒の気柱振動周波数を
測定することで、比較的簡単に目的とする音響アドミッ
タンスを知ることができるが、全体が圧力容器になって
いるので装置が大型で高価になる、試験できる推進薬の
量が限られるため振動燃焼が起きない場合がある、等の
問題点があった。特に、振動燃焼が比較的起きにくい推
進薬に対しては、この装置でも振動燃焼が起きにくく、
データの取得ができない場合があり、実際のロケットモ
ータの設計に支障をきたしていた。ある場合には、Tバ
ーナで振動燃焼の起きなかった推進薬を実際のロケット
モータで燃焼させたら振動燃焼が生じた例があり、Tバ
ーナと現実のロケットモータとの対応が必ずしも良くな
いという欠点があることもわかってきた。
【0004】又、排気ガス流量変動装置付き小型ロケッ
トモータといわれるものは、図17及び図18に示され
るが小型ロケットモータで試験しようとする推進薬Gを
燃焼させ、燃焼室のノズル出口或いはノズルの他に設け
た燃焼ガス出口に歯車式(図18)或いは回転式バルブ
(図17)を設け、噴出ガスの流量を強制的に変化させ
る。この結果、燃焼室A、Bの圧力を強制的に変化さ
せ、圧力振動を誘起しようとするものである。しかし、
この装置は、回転部分のある複雑なものとなる、燃焼ガ
スが高温のためロータリバルブ5や歯車式バルブ6が溶
融しやすい、強制的に振動を起こしているので振動燃焼
特性の解析が複雑となる等の問題を有している。
【0005】更に図19に示されるようなインピーダン
ス管といわれるものもあり、これは円柱管7内の端部で
試験しようとする推進薬8を燃焼させ、反対側の端部に
置いた音響加振器9で圧力振動を強制的に発生させ、管
の内部の圧力振動を管外部から精密ピックアップ(マイ
クロフォン)10a、10bで測定しようとするもので
あるが、この場合も、全体が圧力容器になるので装置が
高価になる、強制的音響加振をしているので振動燃焼特
性の解析が複雑となる等の問題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、従来の固体推進薬の振動燃焼特性の試
験装置が持つ上記欠点を克服し、振動燃焼が起きにくい
推進薬に対しても振動燃焼を確実に起こさせることがで
きて、確実なデータの取得を可能とし、コストが比較的
低く、又振動燃焼特性の解析も簡単であり、しかも実際
のロケットモータとの対応も優れた固体推進薬振動燃焼
特性試験用バーナを提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、燃焼室
と燃焼ガスノズルと固体推進薬と点火手段とから成る固
体推進薬振動燃焼特性試験用バーナにおいて、前記燃焼
室が筒体であり、該筒体の一端は開口して前記燃焼ガス
ノズルに連通しており、他端は閉塞しており、前記固体
推進薬のグレインは前記燃焼ガスノズル側には開口し、
軸方向に延在する孔を有し、前記閉塞側に配設され、比
較的に断面積の大で比較的容積が大なる第1グレイン部
と前記燃焼ガスノズル側に配設され、比較的に断面積の
小で比較的に容積が小なる第2グレイン部とから成り、
前記第1グレイン部と第2グレイン部との境界部分に可
燃性及び/又は熱融解性の仕切板を配設し、該仕切板に
は前記孔に連通して少なくとも1個の小孔が形成されて
いることを特徴とする固体推進薬振動燃焼特性試験用バ
ーナ、によって達成される。
【0008】
【作用】ロケットモータに組込む固体推進薬のグレイン
の形状は従来と異なり、特定なものとされ、グレインの
燃焼を段階的に起こさせる構成としている。点火手段に
より第2グレインの表面に最初に点火させると比較的穏
やかに点火し、仕切板が燃えて融解した後、第1グレイ
ン部が燃焼し、燃焼室内に振動圧力を発生する。これは
従来比較的振動燃焼を起こしにくい推進薬に対しても確
実に発生させることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例による固体推進薬振動
燃焼特性試験用バーナについて、図面を参照して説明す
る。図1乃至図4は本発明の第1実施例を示すものであ
るが、図1は本実施例のバーナの燃焼室を示し、鉄で成
る筒体11で形成され、その内径d1 は65mm、長さ
Lは830mmである。その一端には燃焼ガスノズル1
2が固定されており、他端には蓋13が固定されてい
る。この蓋13には細溝状の孔14が形成され、これは
燃焼室内の圧力を測定するために設けられ、燃焼試験
時にはここに圧力センサが設けられる。
【0010】本実施例では表1に示す推進薬No.Aが
用意される。すなわちこれは重量部パーセントで過塩素
酸アンモニウム81WTパーセント、アルミニウム粉5
WTパーセント及びHTPB(末端水酸基ポリブタジエ
ン)系バインダー14WTパーセントから成っている。
このような推進薬グレインGが図2に示す鉄製スリーブ
25内に図示するように取り付けられるのであるが、ス
リーブ25の両端部にはゴム製のインシュレータ26、
27が貼着されており、本実施例の推進薬グレインGは
第1グレイン部21(以下、グレインAとも称する)、
第2グレイン部22(以下、グレインBとも称する)と
を一体化した構造を呈している。第1グレイン部21の
長さLa は729mm、外径D1 は59mmである。そ
の中心に直径d2 が25mmの孔を形成させている。従
ってこの薬厚m1 は17mmである。又これにノズル側
に向かって隣設している第2グレイン部Bは長さLb
84mm、外径D2 が59mm、その内孔の直径d3
42mm、従って薬厚m2は8.5mmとなっている。
【0011】従って、全体のグレインGは一本の厚肉円
筒状であるが、第1グレイン部21の部分と、第2グレ
イン部22の部分とが肉厚(薬厚)が異なり、両グレイ
ン部の境界部分で内孔部に段差を持つ形状を呈してい
る。この段差の部分に直径42mm、厚さ1.5mmの
アクリル製円板で成る仕切板23が接着剤でグレインG
の段部に当接して貼着されている。この仕切板23には
中心に直径1.5mmの小孔24が形成されている。な
お上記鉄製スリーブ25は燃焼筒11の内径に嵌合する
ように外形D3 は65mmとされている。
【0012】以上のようにして構成されるスリーブ付き
推進薬グレインGを図1に示す鉄製燃焼筒11内に挿入
した。この場合、第2グレイン部22が燃焼ノズル12
側に配置され、グレイン全体Gは燃焼室内で蓋13側
に押しつけるようにして固定されている。又第2グレイ
ン部22の内孔表面近傍に一辺が3mmの立方体状推進
薬30が貼着され、これにニクロム線を貫通させてい
て、これは図示されていないが、ノズル12を通して外
部に導出されている。かくして、図3に示すような試験
用バーナRが得られる。
【0013】以上のようにして組み立てたバーナRにお
いて、図示しないニクロム線に電流をながすことで、ま
ず第2グレイン部Bに着火する。燃焼室の内圧は最初
1MPa未満であったが、第1グレイン部Bに着火した
のちは、振巾1.3MPa前後の振動を伴った5乃至1
0MPaの内圧を示した。この内圧の実測曲線とこれか
ら直流成分を取り去った振動曲線とを図4に示す。図に
おいてpcが実際の燃焼室内の内圧の変化を示すグラフ
であり、これから直流成分を取った振動曲線がpvで示
されている。このタイムチャートから所定の演算を行っ
てK値を求める。これは表1に示され、5×10-3以上
と演算された。
【0014】本発明の第2実施例では表1に示すように
推進薬No.Bが用いられ重量部で過塩素酸アンモニウ
ム70WTパーセント、アルミニウム粉18WTパーセ
ント、及びHTPB系バインダー12WTパーセントか
らなり、又、燃焼室の長さは1650mm(図1の筒1
1の長さが約倍となる。)とする他は第1実施例と同様
であるが、バーナR1 は図9のようになる。点火装置に
接続したニクロム線に電流を流すことにより、振動圧力
を発生させた。この実験データは図5に示され、pcが
実際の内圧であり、pvがそれから直流成分を差し引い
た振動成分である。このpvの曲線から同じく表1に示
すK値を求めた。すなわち9.8×10-4が得られる。
【0015】
【表1】
【0016】実施例3では表1における推進薬No.C
が用いられ、推進薬組成は重量部で過塩素酸アンモニウ
ム68WTパーセント、アルミニウム粉20WTパーセ
ント、及びHTPB系バインダー12WTパーセントの
構成であり、燃焼室筒の長さが第2実施例と同様に16
50mmであった。そのバーナR1 は図9に示すものと
同一である。その実験結果は図6に示され、上記実施例
と同様にpcが実際の内圧変化であり、pvがそれから
直流成分を引いた振動成分である。このチャートから所
定の演算を行ない、この場合にはKとして3.4×10
-4が得られる。
【0017】次の実施例4では推進薬No.B、すなわ
ち第2実施例と同様な組成の推進薬を用い、燃焼室の長
さも1650mmと同じであるが、第1グレイン部Aの
長さLa が322mm、第2グレイン部Bの長さが84
mmであり、第2グレイン部Bは同じであるが、第1グ
レイン部Aの長さが約半分以下である。同様に第2グレ
イン部Bに貼着した点火装置のニクロム線に電流を流す
ことにより、点火して燃焼室内の内圧を測定した結果は
図7に示されるが、ここでは振動成分のみ示している。
これから所定の演算を行ってK値を求めた結果、表1に
示すように1.57×10-3あった。
【0018】以上、3種類の推進薬、A、B、Cについ
てその振動燃焼測定値であるK値を求めることができ、
それらの比較が可能となった。すなわち第1実施例、第
2実施例、及び第4実施例のそれぞれのK値よりも第3
実施例のK値が小さく、この第3実施例の推進薬が振動
燃焼しにくい性質を持っていることが明らかになってい
る。
【0019】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0020】例えば以上の実施例では、点火装置として
3mmの立方体の推進薬にニクロム線を接続し、これに
電流を流すことにより点火させるようにしたが、これに
代えて雷管、或いは各種の火工品を用いてもよい。しか
しながら何れにしても瞬間的に強力な火災を出すものよ
りは比較的に穏やかに着火できるもののほうが望まし
い。
【0021】又、以上のグレインGの孔の断面形状は円
形としたが、これに限ることなく、一般の固体ロケット
によく用いられる星形形状としてもよく、又、このグレ
インの中心軸に沿って形成される孔の数も1個に限ら
ず、複数であってもよい。
【0022】又、第1グレイン部Aの平均薬厚m1 の第
2グレイン部Bの平均薬厚m2 に対する倍数は図示した
ものに限ることなく、1〜10倍、更に好ましくは1.
5〜5倍にしてもよい。この値が1未満、すなわち第1
グレイン部Aと、第2グレイン部Bとの薬厚が前者の方
が小さい場合でも使用できないことはないが、本発明の
目的に照らして、1未満にする特別な利点が考えにく
く、又、10を越えると第1グレイン部Aに着火せずに
燃焼が中断する場合がある。なお、請求項1では断面積
が比較的に大小と区別したが、同一である場合も含むも
のとする。
【0023】又、第1グレイン部A及び第2グレイン部
Bの長さも図示したものに限ることなく、第1グレイン
部Aの軸方向の長さLa は第2グレイン部Bの軸方向の
長さLb の1乃至20倍、更に好ましくは2乃至10倍
にしてもよい。この値が上記範囲外では、顕著な振動燃
焼を生じない場合があったり、燃焼が中断したりする場
合がある。
【0024】更に、上記燃焼筒11内の軸方向の長さL
に対して、上記La とLb との和、すなわちLa +Lb
が0.1倍以上、更に好ましくは0.2倍以上であるこ
とが望ましい。この値が0.1倍未満では顕著な振動燃
焼が生じない場合がある。
【0025】又以上の実施例では、仕切板23はプラス
チックであったが、これに代えてゴム製、紙製であって
もよく、要するに可燃性及び/又は熱融解性のものであ
ればいかなる材質のものであってもよい。然しながらプ
ラスチック製のものは、熱的特性がよく、又、加工性が
よいので、これを使用することが望ましい。
【0026】又、仕切板の形状としては上記実施例では
円形であったが、勿論、これに限ることなく他の形状、
例えば正方形であってもよく、要するにグレインの中心
軸に沿って形成した孔に開口する小孔を形成させ、第1
グレイン部と第2グレイン部の孔間を仕切っておればよ
い。又、この仕切板は実質的に均一厚の平板であること
が好ましく、その厚さは0.1乃至5.0mm、更に好
ましくは0.5乃至2.0mmである。又、その厚さが
0.1mm未満ではほとんど同時に全体のグレインGの
燃焼は開始しやすく、又この厚さが5.0mmを越える
と第1グレイン部Aに着火しない場合があり、何れの場
合も振動燃焼特性を計測できない場合がある。
【0027】又、仕切板の小孔の直径は0.1乃至5.
0mmで、更に好ましくは0.5乃至2.5mmの円形
の孔、或いはこの面積に匹敵する多角形もしくは不定形
の孔であっても良い。この直径が0.1mm未満では第
1グレイン部Aに着火しない場合があったり、第2グレ
イン部Bの着火時に第1グレイン部Aの孔内に圧力が伝
わりにくいため、この仕切板が破壊する場合があり、又
この直径が5.0mmを越えるとほとんど同時に全体の
燃焼が開始しやすく、何れの場合も振動燃焼特性を計測
できない場合がある。
【0028】又、上記仕切板の小孔は通常はグレインG
の孔の中心に相当するその中央部に1個だけ設ければよ
いが複数個設けても差し支えない。ただし、何れにして
もその小孔は第1グレイン部Aの表面からできるだけ離
して設ける必要がある。
【0029】又、グレインの中心軸に沿って形成した孔
の数が複数本である場合には、それぞれの孔に対して仕
切板が有効に配設され、すなわち各孔に仕切板を設けて
もよく、或いはこれに共通して1枚の仕切板を設けるよ
うにしてもよい。いづれにしても、この仕切板の小孔が
孔に応じた数だけ存在することが必要である。
【0030】又、以上の実施例では、固体推進薬の全体
のグレインは、金属製の円筒状のスリーブ25に注型充
填されてなるが、このスリーブはプラスチックであって
もよい。又、以上の実施例では、このスリーブの全体を
図1の燃焼筒室11の中に挿入するようにしたが、これ
に限ることなく、燃焼筒11の内周壁に直接注型成型す
るようにしてもよい。
【0031】又、以上の実施例では燃焼室の圧力を測定
するのに、蓋13に形成した細溝状の孔14内に配設し
た圧力センサにより測定するようにしたが、勿論、これ
に代えて筒11の何れかの内に小孔を形成し、これに圧
力センサを配設してもよい。
【0032】又、燃焼室の内径には特に制限はない
が、直径40乃至150mm程度が適切である。この範
囲外でも使用できないことはないが、これより小さいと
圧力センサの取り付け等の機構が難しくなったり、測定
精度が悪くなったりする。又、大き過ぎると、燃焼筒の
肉厚を大きくしなければならないため、コスト高とな
る。
【0033】又、燃焼室の長さにも特に制限はない
が、その推進薬が応用されるロケットモータが決定され
ている場合には、その燃焼室の長さに合わせることが望
ましい。こうすることによって本発明の振動燃焼特性測
定用バーナでデータを信頼性よく実際のロケットモータ
に適用することができる。
【0034】又、第1グレイン部の長さLa 及び第2グ
レイン部の長さLb の和が燃焼室の長さLよりも小さい
場合の第1グレイン部Aの燃焼室内の位置については、
図9に示すように、第1グレイン部Aをノズル12とは
反対側の燃焼室閉塞側端部に隣設させて配置することが
特に望ましい。上記実施例ではこのような配設である
が、このようにしないと、振動燃焼が起きないか、起き
ても振動が弱くなる場合がある。第2グレイン部Bは通
常は第1グレイン部Aに隣設して配置するが、必ずしも
その必要がなく、場合によっては第1グレイン部Aから
ある距離をおいて配置するようにしてもよい。
【0035】又、燃焼室の軸方向の長さLに対し、第
2グレイン部の長さLb は0.05乃至0.4倍、更に
好ましくは0.1乃至0.3倍である。この値が上記範
囲外では顕著な振動燃焼特性が生じない場合があった
り、燃焼が中断したりする場合がある。
【0036】又、現実のロケットモータとの対応のた
め、上記燃焼室内の軸方向の長さLを比較的大きくしな
ければならず、そのために生じる振動燃焼の基本周波数
が300Hz以下となる場合であって、上記La +Lb
を上記Lの0.1倍乃至0.3倍程度とする場合にはエ
ネルギー不足のため振動燃焼が生じにくくなるのに加え
て、基本周波数(最も低い周波数)の振動よりも高位の
周波数(基本周波数の2以上の整数倍の周波数)の振動
が強くなる場合があり、このような場合には第1グレイ
ン部A及び第2グレイン部Bに加えて燃焼室内のノズル
側の端部に隣設して更に軸方向に貫く孔を有する固体推
進薬の第3のグレイン部Cを配設する(図10で点線で
示す)と強い基本周波数の振動が起きやすくなる。この
第3のグレイン部を設ける場合には上記燃焼室内の軸方
向の長さLに対し、この第3のグレイン部の軸方向の長
さLc が0.05乃至0.25倍であることが望まし
い。又、この第3のグレイン部の平均薬厚は上記第1グ
レイン部Aの平均薬厚以下で、かつ第2グレイン部Bの
平均薬厚以上であることが望ましい。
【0037】又、第1の実施例及び第2〜第4実施例で
はグレイン全体対燃焼室の長さは1:1及び1:2更に
1:4であったが、勿論、これに限られることなく、図
11で示すような比であってもよい。すなわち、図8に
おいては燃焼室の長さと全グレインGとの長さが相等し
くこれが基本となる形態であるが、図9においては燃焼
室の長さはグレインGの2倍、図10においては4倍、
図11においては6倍である。すなわち、図11におい
ては第1グレイン部と第2グレイン部を相接した状態で
の全長が燃焼室の1/6である場合であるが、このよう
な場合にも本発明によれば、振動燃焼を発生させること
ができた。
【0038】前述のとおり、前記燃焼室の長さは、実際
のロケットモータの燃焼室の長さLrに合わせるのが好
ましいのであるが、Lrが比較的長く本発明の振動燃焼
特性測定用バーナをそれに合わせて作るのが困難あるい
は高価な場合は、本発明のバーナの燃焼室の長さLの値
を、前記Lrを2以上の整数で割った値、すなわちLr
/2、Lr/3、Lr/4等とすることが好ましい。こ
れらの理由は振動燃焼の周波数fはf=n×(RTの平
方根)/2L(ここで、nは自然数、Rはガス定数、T
は燃焼温度〔単位はK〕、Lは燃焼室内の軸方向の長
さ、である)で決まり、n=1、すなわち基本周波数の
振動の強さが燃焼安定性を評価するのに最も重要である
他に、推進薬によっては、高調波すなわち2以上のnに
相当する周波数の振動の強さが比較的大きい場合がある
からである。
【0039】図12は推進薬No.Cの第3実施例にお
ける周波数スペクトラムを示すものであるが、図示する
ように、本例では685Hz(2次)と342.5Hz
(基本周波数)でピーク値を示しているが、2:1の周
波数であり、この場合は低周波側の342.5Hzの方
が音圧が大きくなっている。
【0040】以上の各実施例では、第1グレインA及び
第2グレインBの材質は同一としたが、これらは異なっ
た材質であってもよい。これを意味するために、これら
の境界部に細線を施している。これらは、勿論、実施例
のように同一の材質であってもよい。
【0041】上記実施例では、第1グレイン部及び第2
グレイン部を貫通する断面が円形の段付孔が形成されて
いたが、勿論、閉塞側は開口していなくともよい。図1
3はこのような例を示すものでグレインG1 の燃焼室に
おける閉塞端側は孔は開口していない。なお、図におい
てI1 はスリーブを示す。又、T1 は仕切板である。
【0042】図14は更にグレインG2 の形状の変形例
を示すものであるが、スリーブはI2 で示し、この場合
は孔は円錐形状であり、閉塞端側は閉じている。又、こ
の場合も第1グレイン部G2aと第2グレイン部G2bは同
一の材質であってもよいが、仕切板T2 はスリーブI2
に当接した状態で配設されている。
【0043】図15は更にグレインの形状の変形例を示
すもので、スリーブI3 内に3段付の断面円柱形状の孔
を形成させており、仕切板T3 は最大径の孔部と中径孔
部との間に配設されている。場合によっては、最小径孔
部と中径孔部との間に、更に第2の仕切板を設けてもよ
い。勿論、変形例の図13、図14及び図15におい
て、右端側がノズル側に配設される。
【0044】本発明の振動燃焼測定用バーナにおいて
は、上述のとおり先ず、第2グレイン部Bのみに点火
し、その後、第1グレイン部Aに火が広がるようにして
いる。この際、燃焼室内の圧力(以下内圧とよぶ)を経
時的に計測しておくのが特に好ましい。振動燃焼の解析
は本発明の場合、従来技術で述べたようなTバーナと同
様に強制加振をしていないので、比較的単純であってT
バーナでの解析と基本的に同一である。すなわち上記内
圧の時間的変化を解析すればよいのであるが、本発明の
場合は上述したように通常のロケットモータの燃焼で得
られる内圧の曲線に圧力振動が加わった曲線が得られる
ので、この曲線からデータアナライザーなどを用いて直
流成分を取り去れば振動燃焼による圧力振動曲線が得ら
れ、これから公知の所定の演算を行えば、振動燃焼測定
値、すなわち音響アドミッタンスの一次式であるK値が
得られる。圧力振動曲線からK値を求める具体的な方法
の例としては、例えば圧力振動曲線の振動の増巾期及び
減衰期の包絡線の傾きの変化から、圧力振動の増巾係数
及び減衰係数を求め、これらの値と振動周波数とから四
則演算を行なってK値を算出することができる。このK
値は固体推進薬の振動燃焼に対する安定性の指標になる
定数であって、推進薬の不安定燃焼特性値ともよばれ、
この値が小さい程、振動燃焼が起きにくいことを示す。
本発明によれば、従来、振動燃焼を起こしにくかった推
進薬に対しても確実に振動燃焼を起こし、このK値によ
り他の推進薬と不安定燃焼特性につき、信頼のできる比
較を行うことができる。
【0045】なお、本願明細書において用いた「ロケッ
トモータ」、「グレイン」、「ノズル」及び「インシュ
レーション」又は「インシュレータ」は、「社団法人工
業火薬協会プロペラント専門部会」が発行する、「工業
火薬協会機関プロペラント専門部会」が刊行した書籍中
で、定義されているように、ロケットモータは「推進薬
を内蔵し、その燃焼生成物噴流の反動により推力を得る
推進装置」「グレイン」は「成型された単一の推進薬
(又は薬幹とよばれている)」又、「モータケース」は
「ロケットモータの使用構成品で圧力容器となる最外側
の部分」「ノズル」とは「プロペラントの燃焼によって
得られる熱エネルギーを温度エネルギーに変換する装置
で、先端部・スロート部及び膨張部とからなるラバール
管形式の部分」及び「インシュレーション」又は「イン
シュレータ」は「ロケットのモータのケース、あるいは
構成品を高温の燃焼圧から防護する作用又は材料」であ
る。なお、図2において、金属製筒25の両側にゴム製
のインシュレータ26、27を貼着させており、これを
図3に示すように、燃焼筒11内に挿通させ、これらイ
ンシュレータ26、27を蓋13及びノズル12の周縁
部に当接させているが、これにより、燃焼室内で振動
燃焼が起こった場合に、燃焼筒11と鉄製の筒25との
隙間に燃焼ガスが侵入しないようにしている。これによ
り正確な計測値を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の固体推進薬
振動燃焼特性試験用バーナによれば、比較的に断面積及
び容積の異なる第1グレイン部と第2グレイン部を設
け、この間に小孔を形成した仕切板を配設するだけで、
点火手段を作動させると先ず第2グレイン部が燃焼し、
徐々にこの仕切板が燃焼、或いは融解し、その後、ノズ
ル側から前方に向かって急激に第1グレイン部の燃焼を
開始させることができ、これにより強い振動燃焼を非常
に高い確率で起こすことができてデータの確実な取得が
でき、固体推進薬振動燃焼特性を精度よく測定すること
ができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による固体推進薬振動燃焼
特性試験装置における燃焼室の断面図である。
【図2】同実施例における推進薬グレインの断面図であ
る。
【図3】図2の推進薬グレインを図1の燃焼室に挿入し
た状況を示す断面図である。
【図4】第1実施例の燃焼特性を示すタイムチャートで
ある。
【図5】第2実施例の同特性を示すタイムチャートであ
る。
【図6】第3実施例の特性を示すタイムチャートであ
る。
【図7】第4実施例の特性を示すタイムチャートであ
る。
【図8】図3と同様の図であるが、以下の図とグレイン
部と燃焼室との関係を明確に示す本発明のバーナの断面
図である。
【図9】燃焼室の全長がグレインの全長の2倍である場
合の断面図である。
【図10】燃焼室の全長がグレインの全長の4倍である
場合の断面図である。
【図11】燃焼室の全長がグレインの全長の6倍である
場合の断面図である。
【図12】推進薬Cを用いた第3実施例での振動燃焼の
スペクトラム。
【図13】推進薬グレインの第1変形例を示す断面図で
ある。
【図14】推進薬グレインの第2変形例を示す断面図で
ある。
【図15】推進薬グレインの第3変形例を示す断面図で
ある。
【図16】従来例の固体推進薬振動燃焼特性装置の第1
従来例を示す概略図である。
【図17】同第2従来例を示す概略図である。
【図18】同第3従来例を示す概略図である。
【図19】同第4従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
11 燃焼筒 12 燃焼ノズル 13 蓋 14 内圧測定用の孔 21 第1グレイン部 22 第2グレイン部 23 仕切板 24 小孔

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室と燃焼ガスノズルと固体推進薬と
    点火手段とから成る固体推進薬振動燃焼特性試験用バー
    ナにおいて、前記燃焼室が筒体であり、該筒体の一端は
    開口して前記燃焼ガスノズルに連通しており、他端は閉
    塞しており、前記固体推進薬のグレインは前記燃焼ガス
    ノズル側には開口し、軸方向に延在する孔を有し、前記
    閉塞側に配設され、比較的に断面積の大で比較的に容積
    が大なる第1グレイン部と前記燃焼ガスノズル側に配設
    され、比較的に断面積の小で比較的に容積が小なる第2
    グレイン部とから成り、前記第1グレイン部と第2グレ
    イン部との境界部分に可燃性及び/又は熱融解性の仕切
    板を配設し、該仕切板には前記孔に連通して少なくとも
    1個の小孔が形成されていることを特徴とする固体推進
    薬振動燃焼特性試験用バーナ。
  2. 【請求項2】 前記第1グレイン部の平均薬厚が前記第
    2グレイン部の平均薬厚の1〜10倍であることを特徴
    とする請求項1に記載の固体推進薬振動燃焼特性試験用
    バーナ。
  3. 【請求項3】 前記第1グレイン部の軸方向の長さLa
    が前記第2グレイン部の軸方向の長さLbの1〜20倍
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    固体推進薬振動燃焼特性試験用バーナ。
  4. 【請求項4】 前記燃焼室の軸方向の長さLに対し、前
    記第1グレイン部と第2グレイン部との和、(La+L
    b)が0.1倍以上であり、前記第1グレイン部を前記
    燃焼室の閉塞端に隣接させて配置したことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の固体推進薬振動
    燃焼特性試験用バーナ。
  5. 【請求項5】 前記燃焼室の軸方向の長さLに対して、
    前記第2グレイン部の長さLbが0.05〜0.4倍で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに
    記載の固体推進薬振動燃焼特性試験用バーナ。
  6. 【請求項6】 前記燃焼室の軸方向の長さLに対して、
    前記第1グレイン部と第2グレイン部との和、(La+
    Lb)が0.1〜0.3倍であり、前記第1グレイン部
    を前記燃焼室の閉塞端に隣接させて配置し、前記第2グ
    レイン部を更に前記第1グレイン部に隣接させて配置
    し、前記燃焼室内の前記燃焼ガスノズル側の端部に隣接
    して更に軸方向に貫く孔を有する固体推進薬の第3グレ
    イン部を配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項
    5に記載の固体推進薬振動燃焼特性試験用バーナ。
  7. 【請求項7】 前記燃焼室の軸方向の長さLに対して、
    前記第3グレイン部の軸方向の長さLc が0.05〜
    0.25倍であり、前記第3グレイン部の平均薬厚が前
    記第1グレイン部の平均薬厚以下、かつ前記第2グレイ
    ン部の平均薬厚以上であることを特徴とする請求項6に
    記載の固体推進薬振動燃焼特性試験用バーナ。
  8. 【請求項8】 前記仕切板がプラスチック製のものであ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記
    載の固体推進薬振動燃焼特性試験用バーナ。
  9. 【請求項9】 前記仕切板が実質的に均一厚の平板であ
    り、その厚さが0.1〜5.0mmであることを特徴と
    する請求項1乃至請求項8の何れかに記載の固体推進薬
    振動燃焼特性試験用バーナ。
  10. 【請求項10】 前記仕切板の小孔が直径0.1〜5.
    0mmの円形の孔であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項9の何れかに記載の固体推進薬振動燃焼特性試験
    用バーナ。
  11. 【請求項11】 前記燃焼室の圧力を測定するようにし
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに
    記載の固体推進薬振動燃焼特性試験用バーナ。
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