JPH07300135A - 蓋付容器 - Google Patents

蓋付容器

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JPH07300135A
JPH07300135A JP9662794A JP9662794A JPH07300135A JP H07300135 A JPH07300135 A JP H07300135A JP 9662794 A JP9662794 A JP 9662794A JP 9662794 A JP9662794 A JP 9662794A JP H07300135 A JPH07300135 A JP H07300135A
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Katsusuke Kobayashi
勝祐 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 嵌挿、積重ねが、容器、蓋又は蓋付容器の各
状態でそれぞれ行え、運搬の際の取扱いを簡単、便利に
する。 【構成】 容器1が、互いに嵌挿可能に容器側面11,12
を内向きに傾斜させて降ろし、対向する側面上縁に狭間
隔、広間隔で容器凸部13a,13bを設け、前記容器凸部13
a,13bと逆の位置関係で同側面下縁に広間隔、狭間隔で
容器凹部14b,14aを設け、蓋2が、互いに嵌挿可能に蓋
側面21,22を外向きに傾斜させて降ろし、前記容器凸部1
3a,13bと同じ水平位置関係で、前記容器凸部13a,13bに
密接可能な蓋凸部23を天板に設け、蓋側面21に内向きに
掛止片24を形成してなる。容器1には取っ手33を有する
水平リブ31,32を設け、蓋2には対向する蓋側面21,22の
対称な位置に上部バンドガイド42又は下部バンドガイド
43を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品、特に食料品を収
納、密閉し、保管、運搬に供するための蓋付容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、物品を収納して保管、運搬に供す
る容器には、蓋がなく、空容器は互いに嵌挿し、容器
の収容容積を減容できる(占有容積を小さくする)もの、
又は、蓋付で、物品を収納して積重ね、保管に供する
ことができるものとがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】については、容器自
体の取扱いは便利であるが、物品を収納した場合に積重
ねることができず、運搬、保管に当って作業者に労力を
課したり、大量の保管に適さないなどの問題があった。
この問題を解決するため、実公昭61-1070号では容器内
に収納した物品を潰さないように積重ね可能な蓋のない
容器を提案している。これは、対向する面に、広間隔と
狭間隔とでそれぞれ2ヵ所ずつ設けた縦リブ上面の凸部
と、前記とは位置関係を逆にして狭間隔と広間隔とで前
記リブを受ける凹部とを設けている。容器を減容する場
合には、容器同士を同方向に向けて嵌挿し、物品を収納
した容器を積重ねる場合には互い違いに向け、上段の凹
部を下段の凸部で受けるようにして積重ねるのである。
【0004】しかし、上記で提案された容器は蓋がな
く、物品でも保存に密閉を要する食料品には使用できな
い。こうした食料品については、の容器が物品を収納
した状態で積重ねることができる利便性があるため適し
てはいる。しかし、上段の容器を支持する下段の蓋の天
板の強度の関係から、蓋をした状態で積重ねる場合の段
数は、あまり多いものではなかった。また、蓋があるた
めに、大量の空容器を減容することができなかった。
【0005】そこで、、の容器ぞれぞれが持つ問題
点又は欠点を解決するため、で提案されたような容器
同士の嵌挿、食料品を収納した状態では積重ねることが
できる構造の容器を蓋付で実現し、しかも、その蓋も合
わせて容器の取扱いが簡単な蓋付容器について検討する
こととした。
【0006】
【課題を解決するための手段】その結果開発したもの
が、それぞれ一体成形される容器1とこの容器1に嵌込
可能な蓋2とからなり、容器1は、容器同士が互いに嵌
挿可能に容器側面11,12を内向きに傾斜させて降ろし、
対向するこの側面上縁に狭間隔と広間隔とで容器凸部13
a,13bを容器上縁から突出しないように設け、前記容器
凸部13a,13bとは逆の位置関係で同側面下縁に広間隔と
狭間隔とで容器凹部14b,14aを容器下縁から突出しない
ように設けてなり、蓋2は、蓋同士が互いに嵌挿可能に
蓋側面21,22を外向きに傾斜させて降ろし、前記容器凸
部13a,13bと同じ水平位置関係で、かつ、この蓋2を容
器1へ取付けた場合に前記容器凸部13a,13bに密接可能
な蓋凸部23を天板に設け、蓋側面21に内向きに掛止片24
を形成してなる蓋付容器6である。素材としては、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル又はABS等の
硬質樹脂材が使用できる。
【0007】容器凸部と容器凹部の位置関係における逆
とは、側面上縁に設ける容器凸部の狭間隔、広間隔と、
側面下縁に設ける容器凹部の狭間隔と広間隔とが同一で
あるが、設ける側面が逆であることを意味する。また、
内向き又は外向きに傾斜させた容器側面又は蓋側面は、
連続した滑らかな面でもよいし、途中に段差があっても
よい。容器には、容器外周に2段以上、例えば容器上縁
及び容器上縁から一定長さだけ低い位置に水平リブ31,3
2を設け、これら水平リブ31,32間に下方より手を挿入可
能な取っ手33を、水平リブ縁部から突出しないように設
けるとよい。また、蓋2には、対向する蓋側面21,22の
対称な位置に、蓋上縁に凸条41,41からなる上部バンド
ガイド42又は下縁に切込からなる下部バンドガイド43を
設けるのが好ましい。
【0008】
【作用】本発明の蓋付容器6は、蓋をしない状態では、
容器1は同方向を向けた状態で互いに嵌挿して、減容
することができ、容器1は互い違いに向きを変えて積
重ねることができ、蓋2は同方向に向けた状態で互い
に嵌挿して減容することができ、最上段の蓋の上部バン
ドガイド42と最下段の蓋の下部バンドガイド43とにバン
ドを掛けわたして括ることができる。また、蓋をした状
態では、蓋2をした容器1は互い違いに向きを変えて
積重ねることができる。
【0009】については、容器側面11,12が内向きに
傾斜していることから、上段の容器側面11,12と下段の
容器側面11,12とを密着するまで嵌合うことができ、容
器1は嵌挿させた分だけ減容できる。容器側面11,12を
密着させた場合、摩擦等の関係で分離しにくくなるの
で、容器1に上縁及び上縁から一定長さだけ低い位置に
水平リブ31,32を設け、上段の容器1の水平リブ32と、
下段の容器1の水平リブ31とを当接させ、上段の容器1
の嵌挿する深さを制限することで上段と下段の容器側面
間に隙間を設けて、容器同士の分離をしやすくする。ま
た、水平リブ31,32間に設けた取っ手33は、容器1の取
扱いを便利にするほか、嵌挿した容器1を持ち上げて分
離する際に使用する。
【0010】側面上縁に設けた容器凸部13a,13bと側面
下縁に設けた容器凹部14a,14bとは、それぞれ容器上縁
又は容器下縁から突出させないようにしているので、水
平リブ31,32は、容器凸部13a,13b又は容器凹部14a,14b
に邪魔されることなく、リブ全体を面で当接させること
ができる。また、取っ手33は水平リブ31,32の縁部方向
に突出していないので、積み重ねた容器1の側縁を密着
させることができる。
【0011】については、容器1を互い違いにして重
ねることにより、対向する容器側面11,12の上縁へ狭間
隔と広間隔とに設けた容器凸部13a,13bへ、この容器凸
部13a,13bとは逆の位置関係で、前記容器側面11,12の下
縁へ広間隔と狭間隔とで設けた容器凹部14b,14aを嵌込
んで、蓋2がない、すなわち容器上面に平面がない状態
でも、ずれることなく、容器1の積重ねが可能となる。
容器凸部13a,13bは、容器側面11,12の上縁に設けられて
いるので、上段の容器1の荷重は下段の容器側面11,12
で支持する。
【0012】については、蓋側面21,22が外向きに傾
斜しているので、上段の蓋2の蓋側面21,22と下段の蓋
2の蓋側面21,22とを密着するまで嵌め合うことがで
き、蓋2は嵌挿させた分だけ減容する。蓋2は、一般的
に薄いものが多いため、容器のように側面同士が密着し
て抜けにくくなるよりも、逆に、安易に分離してしまう
恐れがある。そこで、最上段の蓋の上部バンドガイド42
と最下段の蓋の下部バンドガイド43とにバンドを掛け渡
して積重ねた蓋全体を括って状態を保持し、嵌挿した状
態が解除されないようにする。上部バンドガイド42は、
凸条41,41でバンドを挾んで位置固定し、下部バンドガ
イド43は、幅広な切込でバンドを保持して位置固定す
る。
【0013】については、蓋2に設けた蓋凸部23a,23
bへ互い違いに向けた容器1の容器凹部14a,14bを嵌込む
ことで、蓋2をした容器1がずれることなく、積重ねる
ことができる。この場合において、蓋凸部23a,23bと容
器凸部13a,13bとの間に隙間があると、上段の容器1の
荷重を、強度的に弱い蓋2の天板で支持することにな
り、あまり段数を重ねることができない。そこで、蓋凸
部23a,23bは、容器1に蓋2をした状態で容器凸部13a,1
3bに密接させて、上段の容器1の荷重は、蓋凸部23a,23
bから容器凸部13a,13bを通し、下段の容器側面11,12で
支持できるようにしている。なお、蓋2に設けた掛止片
24は蓋2を容器1に密着させるもので、容器1の積重ね
を安定にする。
【0014】
【実施例】以下、本発明の蓋付容器について、図を参照
しながらその実施例を説明する。本実施例は、容積が30
l強で、食品の収納及び運搬に適した蓋付容器6であ
り、蓋、容器共に硬質ポリプロピレンを使用している。
図1は容器に蓋をした状態の斜視図、図2は容器に蓋を
しない状態の斜視図、また図3は容器の底面図、図4は
蓋の底面図であり、図5は図1中A−A断面図である。
【0015】容器1は、図2に見られるように、容器側
面11,12を内向きに傾斜させた外観を有し、図2中左側
の容器側面12に、狭間隔で容器凸部13aを上縁に2個配
し、更に、容器凸部13aの直外側に断面凸の縦リブ15を
設けた形状で、図3からもわかるように、この縦リブ15
の底面へ、広間隔となるように容器凹部14bを2個形成
している。また、図2中右側の容器側面12には、広間隔
で容器凸部13bを上縁に2個配し、加えて容器凸部13bの
直内側に断面凸の縦リブ15を設けた形状で、この縦リブ
15の底面へ、狭間隔となるように容器凹部14aを2個形
成している。なお、各容器凸部13a,13bは、容器上縁か
ら突出しないように、容器上縁から低い位置に設けた水
平部16,17にそれぞれ配置している。また、容器底面に
は、下縁から突出しない高さの格子状のリブ18を設け、
容器1の強度を高めている。
【0016】前記狭間隔の容器凸部13aと狭間隔の容器
凹部14aとは同じ間隔で、同様に広間隔の容器凸部13bと
広間隔の容器凹部14bとは同じ間隔である。容器凸部13
a,13bと容器凹部14a,14bとをこのような位置関係、間隔
にすることで、図6の斜視図に見られるように、蓋2を
しない容器1でも、容器1の向きを視認するための矢印
35の向きを互い違いに替えて重ねれば、上段の容器1の
容器凹部14a,14bが下段の容器1の容器凸部13b,13aに嵌
込まれ、ずれることなく、安定して積重ねることが可能
となる。このため、例えば容器内に食品等を収納した場
合でも、蓋2をしない状態で容器を安定して積重ねるこ
とができるので、収納した食品を潰す恐れがなく、しか
も省スペースで容器を保管することができる。この場
合、上段の容器1は、容器凸部13a,13bを介して下段の
容器側面11,12に支持される。
【0017】容器外周には、容器上縁に水平リブ31及び
容器上縁より下方の位置に水平リブ32を形成し、また、
水平リブ31,32間には、容器側面11に垂直な補助リブ3
4、容器側面12に手を下方より挿入可能な取っ手33を設
けている。容器1は、容器側面11,12それぞれが内向き
に傾斜しているので、矢印35の位置を合わせて、容器の
向きをすべて同じ方向にすれば、図7の斜視図に見られ
るように、嵌挿して、減容することができる。この場
合、容器側面11,12を密着させる程度に容器1を嵌挿さ
せれば減容の程度は高くなるが分離しにくくなるので、
容器1の嵌挿できる長さを水平リブ31,32の当接で制限
し、また手を下方より挿入できる取っ手33により、嵌挿
した容器1の分離をしやすくしている。この取っ手33
は、容器1の持ち運びにも利用できる。
【0018】蓋2は、図1に見られるように、天板25を
外周26に対して若干低くして、外周26を容器側面11,12
の上縁へ嵌込めるようにし、この外周26面上に蓋の向き
を視認するための矢印44を配している。天板25には、上
記容器1の容器凸部13a,13bに対応した位置に蓋凸部23
a,23bを設けてあり、蓋2を容器1に嵌込んだとき、図
5に見られるように、蓋凸部23a,23bは、容器凸部13a,1
3bに当接できるように中空である。外周26を構成する蓋
側面21,22は、外向きに傾斜し、かつ段差27を形成して
あり、蓋側面21,22それぞれの中点に、側面上縁には平
行な凸条41,41からなる上部バンドガイド42、側面下縁
には滑らかな切込からなる下部バンドガイド43を設けて
ある。
【0019】蓋側面21の両端付近には、蓋2を容器1に
上から押さえ込むだけで嵌込まり、蓋2が容器1から外
れなくなるようになる掛止片24を設けてある。掛止片24
は両側に切込を設けることで弾性を有し、図4の蓋の底
面図に見られるように、内向きに水平な凸条28を形成
し、この凸条28を容器1の上縁外周、本実施例で水平リ
ブ31に掛止して、蓋2を容器1に固定する働きを有す
る。蓋2を容器1から外すときには、この掛止片24を取
っ手として外向きに押し拡げて、凸条28の掛止状態を解
除し、この状態で蓋2を持ち上げればよい。なお、蓋底
面にも容器底面同様な格子状のリブ29を設けて強度を向
上させている。
【0020】この蓋付容器6は、蓋をしない状態で容
器1を同方向を向けた状態で互いに嵌挿して、減容する
ことができ、容器1を互い違いに向きを変えて重ねる
ことができ、蓋2は同方向に向けた状態で互いに嵌挿
して減容することができ、最上段の蓋2の上部バンドガ
イド42と最下段の蓋2の下部バンドガイド43にバンドを
掛けて括ることができる点を、また、蓋をした状態で
蓋付容器6を互い違いに向きを変えて重ねることができ
る点を特徴とする。、については前述したので、以
下、の特徴について説明する。図8は蓋を積重ねて
バンドで括った状態の斜視図、図9は蓋をした状態で、
容器を互い違いの向きにして積重ねた状態の斜視図であ
る。
【0021】蓋2は上記のような構造を有するため、図
8に見られるように、矢印44(図1又は図4参照)の位置
を合わせ、互いに同じ向きにして嵌挿することができ
る。蓋側面21,22に形成した段差27は、蓋2が嵌挿でき
る深さを制限する。蓋2は、容器1に比べ嵌挿している
深さが浅いため、例えば、トラック等にこの嵌挿状態で
積載して運搬しているとき、外れやすい。そこで、こう
して積重ねた蓋2は、最上段の蓋2の上部バンドガイド
42と最下段の蓋2の下部ガイドバンド43とにバンド51を
掛け渡して括り、一体化することにより、安定した運搬
を実現する。上部バンドガイド42は凸条41の厚みをバン
ド51よりも厚くし、下部バンドガイド43は幅広な切込が
蓋側面21,22下縁より大きく凹んだ構造を有する。この
凹みの深さは、蓋2が段差27で制限されて嵌挿した状態
で、上段の蓋2の下部バンドガイド43の上縁と下段の蓋
2の外周26上面との間に隙間ができる程度が好ましい。
このような上部及び下部バンドガイド42,43を設けるこ
とで、バンド51が上下段の蓋2、特に外周26又は上下段
のバンド51と干渉することなく、バンド51で括った蓋2
の束を嵌挿した状態で積み重ねて、運搬時などの荷崩れ
を防止できる。
【0022】この蓋付容器6は、蓋2をしない状態で容
器1だけを積重ねることができる点が特徴であるが、一
方、蓋2をした場合でも、同様に安定して、しかも従来
以上の多段に積重ねることができる点も特徴に挙げるこ
とができる。もちろん、図10に見られるように、本発明
の蓋付容器6は、従来の容器同様、矢印44を同じ位置に
して、単純に下段の蓋2の天板25上へ、容器1を互いに
同じ向きにして積重ねることも可能である。しかし、こ
の場合は上段の容器1の荷重が蓋2の天板25に加わり、
たとえ蓋2に補強用の格子状のリブ29を設けていたとし
ても、蓋2の天板25が破れる恐れがあり、あまり多段に
積み重ねることができない。
【0023】本発明の蓋付容器6では、図5に見られる
ように、蓋2の蓋凸部23a,23bを容器1の容器凸部13a,1
3bに密接させ、この蓋凸部23a,23bに対し容器凹部14a,1
4bを嵌込め、図9に見られるように、上段の容器1と下
段の容器1とを、矢印44の向きが交互に互い違いになる
ようにして重ねることで、従来以上の段数で積重ねがで
きるようにしている。上段の容器1の荷重は、容器凹部
14a,14bから蓋凸部23a,23bへ、次いでこの蓋凸部23a,23
bに密接する容器凸部13a,13bを通して容器側面11,12へ
加えられる。そのため、蓋の天板へ上段の容器の荷重が
加えられる場合に比べ、安定して、より段数多く積重ね
ることができるのである。
【0024】
【発明の効果】本発明の蓋付容器は、物品の収納、運搬
の条件に合わせて、蓋をしない状態で容器だけを重ねた
り、蓋をした状態で容器を重ねることができ、しかも上
下段の容器は、凸部と凹部との嵌合によりずれることな
く、また断面形状の曲折した側面により支持されるの
で、強度的に安定して積重ねが行えるようになる。これ
により、容器の使用方法に柔軟性を持たせ、極めて優秀
な汎用性を持つ容器を提供できる。特に、物品を入れて
運搬、空容器を返送する、いわゆる「通い容器」として使
用する場合に、経済効果が高くなる。
【0025】一方、物品を収納していない状態におい
て、容器と蓋とを別々に積重ねることにより、それぞれ
を減容して、保管、運搬にかかる費用、労力を低減させ
る。この特徴は、本発明の蓋付容器の使用形態における
汎用性と相俟って、費用対効果の優れた高い経済性をも
たらす。
【0026】しかも、容器を嵌挿させた場合、水平リブ
を設けることで密着しないようにしたり、この容器の嵌
挿の状態から個々の容器を分離する場合に取っ手を利用
できるなど、使い勝手も従来のものに比べ、改善されて
いる。取っ手は、下方より手を挿入できる形状にするこ
とで十分に力をかけて持ちやすく、また、例えばフック
をひっかけることなどもでき、取扱いの自由度も高いの
も特徴に加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋付容器の実施例について、蓋をした状態の実
施例の斜視図である。
【図2】同実施例の蓋をしない状態の斜視図である。
【図3】同実施例の容器の底面図である。
【図4】同実施例の蓋の底面図である。
【図5】同実施例の図1中A−A断面図である。
【図6】同実施例の蓋のない容器を互い違いに積重ねた
状態の斜視図である。
【図7】同実施例の蓋のない容器を同じ向きで嵌挿させ
た状態の斜視図である。
【図8】同実施例の蓋を同じ向きで嵌挿させ、バンドで
括った状態の斜視図である。
【図9】同実施例の蓋を嵌めた容器を互い違いに積重ね
た状態の斜視図である。
【図10】同実施例の蓋を嵌めた容器を同じ向きで積み
重ねた状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 容器 2 蓋 6 蓋付容器 11 容器側面(長手側) 12 容器側面(短手側) 13a 容器凸部(狭間隔) 13b 容器凸部(広間隔) 14a 容器凹部(狭間隔) 14b 容器凹部(広間隔) 21 蓋側面(長手側) 22 蓋側面(短手側) 23a 蓋凸部(狭間隔) 23b 蓋凸部(広間隔) 24 掛止片 31 水平リブ 32 水平リブ 33 取っ手 41 凸条 42 上部バンドガイド 43 下部バンドガイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ一体成形される容器1と該容器
    に嵌込可能な蓋2とからなり、容器1は、容器同士が互
    いに嵌挿可能に容器側面11,12を内向きに傾斜させて降
    ろし、対向する該側面上縁に狭間隔と広間隔とで容器凸
    部13a,13bを容器上縁から突出しないように設け、前記
    容器凸部13a,13bとは逆の位置関係で同側面下縁に広間
    隔と狭間隔とで容器凹部14b,14aを容器下縁から突出し
    ないように設けてなり、蓋2は、蓋同士が互いに嵌挿可
    能に蓋側面21,22を外向きに傾斜させて降ろし、前記容
    器凸部13a,13bと同じ水平位置関係で、かつ該蓋を容器
    1へ取付けた場合に前記容器凸部13a,13bに密接可能な
    蓋凸部23a,23bを天板に設け、蓋側面21に内向きに掛止
    片24を形成してなる蓋付容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の容器1が、容器上縁から
    2段以上の水平リブ31,32を設け、該水平リブ間に下方
    より手を挿入可能な取っ手33を、水平リブ縁部から突出
    しないように設けてなる蓋付容器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の蓋2が、対向する蓋側面
    21,22の対称な位置に、蓋上縁に凸条41,41からなる上部
    バンドガイド42又は蓋下縁に切込からなる下部バンドガ
    イド43を設けてなる蓋付容器。
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Cited By (4)

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