JPH0729A - 農機などの制動クラッチ - Google Patents

農機などの制動クラッチ

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JPH0729A
JPH0729A JP5284593A JP5284593A JPH0729A JP H0729 A JPH0729 A JP H0729A JP 5284593 A JP5284593 A JP 5284593A JP 5284593 A JP5284593 A JP 5284593A JP H0729 A JPH0729 A JP H0729A
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plate
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Kikuo Mochizuki
菊夫 望月
Shinji Sato
伸二 佐藤
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SHIN NIPPON HOIILE KOGYO KK
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SHIN NIPPON HOIILE KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多板クラッチと多板ブレーキとからなる制動
クラッチにおいて、そこに使用される部品を可及的に共
用化しようとするもの。 【構成】 機箱内に入力軸23と出力軸29とを有する
多板クラッチと、前記出力軸29と機箱21との間に多
板ブレーキを構成した制動クラッチにおいて、摩擦板を
支持する外輪31に軸方向のスリット31aを設け、そ
のスリットに多板クラッチの摩擦板と多板ブレーキの摩
擦板とを係合させると共に、多板クラッチと多板ブレー
キとに摩擦板を支持するスプライン軸32a、47を設
け、両スプラインを同形として、クラッチとブレーキに
使用される摩擦板を共用化しようとするもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は移動用の農機や建機な
どの舵取り用のサイドクラッチとして好適な制動クラッ
チに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に前記した農機や建機では舵取り用
に左右車輪毎のサイドクラッチを設けること、および、
そのサイドクラッチが切れると同時に車輪を制動するた
めの多板式のブレーキをそれに並設することが行われて
いる。また、それらサイドクラッチと多板式のブレーキ
とを共通の機箱内に収容することも必ずしも新規ではな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では前記サイドクラッチと多板式のブレーキとは全
く独立に設けられており、双方の部品に何ら共通性がな
く、それらの保守のため極めて多数の部品を準備してお
く必要があって、製品価格が上昇する一因となってい
た。特に、それらに使用される摩擦板は消耗部品であり
その共通化が課題となっていた。また、それらを構成す
る外輪のような大型の部品に共通性がなかったゝめ、同
様に部品在庫に要する経費増大を解消することが大きな
課題となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記した課題
を解消せんとするもので、機箱内に入力軸と出力軸とを
内外同軸に支持し、出力軸に連結した外輪に押圧板と受
圧板とを支持し、それらの間にその外輪に設けた軸方向
スリットに軸方向のみ可動に係止した従動摩擦板と、前
記入力軸にスプライン支持した駆動摩擦板とを配し、前
記外輪を軸方向へ進退させて伝動状態と遮断状態との動
作を行う多板クラッチを構成する一方、前記機箱にその
多板クラッチと同軸に配した静止軸と制止面を設け、前
記受圧板の背面と制止面との間に前記外輪の軸方向スリ
ットに係止した回転摩擦板と前記静止軸にスプライン支
持した静止摩擦板とを配し、外輪の進退によって多板ク
ラッチの解離と多板ブレーキの制動とを連動して行うよ
うに構成すると共に、前記入力軸と静止軸とに設けたス
プラインを同大に形成した点に特徴がある。
【0005】
【作用】外輪は多板クラッチをなす受圧手段と、その受
圧手段に対して進退する押圧手段を備えており、多板ク
ラッチは外輪が軸方向へ退避したとき受圧手段が退避し
て遮断される。受圧手段は退避して多板クラッチを遮断
すると同時に、その背面で静止軸に支持した多板ブレー
キの制止板を押圧して出力軸を制動する。また、それら
に使用される摩擦板は外輪に形成した軸方向スリットへ
共に係止されると共に、同形に作られた入力軸と静止軸
のスプラインに支持されるから、多板クラッチと多板ブ
レーキに使用される摩擦板を共用している。
【0006】
【実施例】以下、図示の実施例によってこの発明を説明
する。図1において、10は移動農機であり、エンジン
11によって駆動される。すなわち、エンジン11の出
力軸12は差動装置13に連結されており、そこから取
り出される左右の駆動軸14、14はこの発明に係る制
動クラッチ20に連結され、その出力は歯車列15と車
軸16を介して車輪17に連結されている。なお、制動
クラッチ20はこの実施例では、後述する多板クラッチ
30と多板ブレーキ40とによって構成されている。
【0007】制動クラッチ20は図2で示すように、機
箱21内に収容されている。機箱21には軸受22を介
して駆動軸14が軸受けされており、この駆動軸14に
はその軸孔14aに入力軸23が角形スプライン24に
よって分解可能に連結されている。入力軸23の他端は
軸受29によって軸方向には不動の状態で機箱21に支
持されている。26は入力軸23上に支持された後述す
る押圧板であり、背面のクラッチバネ27によって前方
のスラスト座金28へ押しつけられている。29は前記
駆動軸14上に回動可能に遊合した出力軸であり、その
端部には前記歯車列15が形成されており、出力軸29
の回転はそのまゝ歯車列15へ出力される。以上のよう
に、入力軸23と出力軸29とは機箱21に内外同軸に
支持されており、それらの間に多板クラッチ30が構成
され、出力軸29と機箱21との間に多板ブレーキ40
が構成される。
【0008】多板クラッチ30は出力軸29へ連結した
外輪31と入力軸23に支持した内輪32とを備えてい
る。外輪31には押圧板26とクラッチばね27とから
なる押圧手段Pおよびサークリップ33によって軸方向
の移動を阻止された受圧板34とからなる受圧手段Rを
備えており、それら押圧手段Pと受圧手段Rとの間に、
内輪32へスプライン32aによって軸方向のみ可動に
係止した駆動摩擦板35と、外輪31の周面に形成した
軸方向スリット31aへ同様に軸方向のみ可動に係止し
た従動摩擦板36とが配置されている。斯くて、両摩擦
板35、36はクラッチばね27によって押圧手段Pと
受圧手段Rとの間に挟圧されていて、それらの間に滑り
はないので、多板クラッチ30が解離操作されない限
り、入力軸23の回転はそのまゝ出力軸29へ伝動され
る。なお、この実施例ではクラッチばね27は複数の皿
ばねで構成されているが、発明の構成上、これに限定さ
れるものでなく、コイルばねその他のばねがこれに代え
て使用できることは明らかであろう。
【0009】37は前記多板クラッチ30を解離操作す
るカム手段である。この実施例においてカム手段37は
操作軸38と、それに取付られたアーム39で構成され
ており、操作軸38が時計方向へ回動操作されたときア
ーム39の先端が前記外輪31の側面を図中で左方へ押
圧して、多板クラッチ30を解離するようになってい
る。すなわち、外輪31がアーム39に押されクラッチ
ばね27に抗して左方へ退去すると、それに支持された
サークリップ33と受圧板34とが共に左方へ退避す
る。このとき押圧板26はスラスト座金28によって左
方への移動を阻止されているので、前記摩擦板35、3
6は押圧板26による押圧から解放されてそれらの間に
滑りを生じ、入力軸23の回転が出力軸29へ伝動され
なくなる。
【0010】多板ブレーキ40は前記多板クラッチ30
と同軸に配置されており、機箱21に形成した制止面4
1と前記サークリップ33の背面に位置して外輪31に
支持された制動板42との間に外輪31に係止した回転
摩擦板43と後述する静止軸44に支持された制止摩擦
板45とを介在させたものである。すなわち、静止軸4
4は図3で示すように外方に突出した突起46によって
機箱21に係止された略円筒状をなしており、その内面
に前記軸受25を支持すると共に、機箱21内へ突出さ
せた静止軸44の外面にはスプライン47が刻設されて
いて、そこに前記制止摩擦板45が軸方向にのみ移動可
能に係止されている。斯くて、外輪31が左方へ移動
し、サークリップ33の背面が制動板42を押圧する
と、回転摩擦板43と制止摩擦板45とが制止面41へ
押しつけられて制動される。
【0011】この制動クラッチ20はカム手段40を解
離操作すると、外輪31が左方へ移動し、まず、多板ク
ラッチ30が解けて入力軸23と出力軸29との連結が
断たれる。よって、車輪17にはエンジン11の動力が
伝わらなくなる。外輪31が引き続き左方へ移動する
と、外輪31はサークリップ33によって多板ブレーキ
40を動作させて出力軸29とそれに連なる車輪17を
制止する。よって、農機10は制止された車輪17を内
側にして転向する。
【0012】また、制動クラッチ20は多板クラッチ3
0と多板ブレーキ40とを同軸に配置し、且つ、外輪4
1を共通に利用したので、内輪32のスプライン32a
と静止軸44に形成したスプライン47とを同一形状に
形成したので、駆動摩擦板35と制止摩擦板45、およ
び従動摩擦板36と回転摩擦板43とを共通化すること
が可能となっている。
【0013】
【発明の効果】この発明に係る制動クラッチ20は以上
のように、多板クラッチ30と多板ブレーキ40とを同
軸に配し、それに使用される軸方向スリット31aを多
板クラッチ30と多板ブレーキ40とで共用し、更に、
内輪32と静止軸44に形成した外側スプライン32
a、47を同一の形状にしたので、それらの加工におい
て工具を共通化することができ、生産コストの低減が可
能となった。また、多板クラッチに使用される駆動側と
従動側の摩擦板を多板ブレーキ40の回転および静止摩
擦板と共通にすることが可能となる結果、部品点数が減
じ部品一点当たりの生産量が増すので、生産コストの一
層の低減が可能となる他、補修部品として在庫する部品
点数が少なくて済むなど、製品競争力を強化できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施している農機の動力系統図であ
る。
【図2】そのII−II断面を示す拡大断面図である。
【図3】そのIII−III断面図である。拡大して示
すそのII−II断面図である。
【図3】そのIII−III断面図である。
【符号の説明】
23 入力軸 26 押圧板 29 出力軸 30 多板クラッチ 31 外輪 32 内輪 40 多板ブレーキ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施している農機の動力系統図であ
る。
【図2】そのII−II断面を示す拡大断面図である。
【図3】そのIII−III断面図である。
【符号の説明】 23 入力軸 26 押圧板 29 出力軸 30 多板クラッチ 31 外輪 32 内輪 40 多板ブレーキ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機箱内に入力軸と出力軸とを内外同軸に
    支持し、出力軸に連結した外輪に押圧板と受圧板とを支
    持し、それらの間にその外輪に設けた軸方向スリットに
    軸方向のみ可動に係止した従動摩擦板と、前記入力軸に
    スプライン支持した駆動摩擦板とを配し、前記外輪を軸
    方向へ進退させて伝動状態と遮断状態との動作を行う多
    板クラッチを構成する一方、前記機箱にその多板クラッ
    チと同軸に配した静止軸と制止面を設け、前記受圧板の
    背面と制止面との間に前記外輪の軸方向スリットに係止
    した回転摩擦板と前記静止軸にスプライン支持した静止
    摩擦板とを配し、外輪の進退によって多板クラッチの解
    離と多板ブレーキの制動とを連動して行うように構成す
    ると共に、前記入力軸と静止軸とに設けたスプラインを
    同大に形成してなる農機などの制動クラッチ。
JP5284593A 1993-02-01 1993-02-01 農機などの制動クラッチ Expired - Lifetime JPH0824474B2 (ja)

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