JPH07298816A - マグロ類、カジキ等の縦延縄漁法及び縦延縄漁具 - Google Patents
マグロ類、カジキ等の縦延縄漁法及び縦延縄漁具Info
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- JPH07298816A JPH07298816A JP6117584A JP11758494A JPH07298816A JP H07298816 A JPH07298816 A JP H07298816A JP 6117584 A JP6117584 A JP 6117584A JP 11758494 A JP11758494 A JP 11758494A JP H07298816 A JPH07298816 A JP H07298816A
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Landscapes
- Mechanical Means For Catching Fish (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】海上に流す延縄漁法に代わる効率的漁獲が可能
な新規な漁法並びに前記漁法に使用する漁具わ提供す
る。 【構成】所定長さの縦延縄11から三叉撚り戻し部2を
介して所定間隔毎にハリス部3を枝設すると共に、ハリ
ス枝設部分の間の適当数か所に、発光ダイオードを光源
とする水中点滅光源体4を設け、前記光源体からの点滅
光で、不特定の遊泳層を回遊するマグロを誘い釣り上げ
る。
な新規な漁法並びに前記漁法に使用する漁具わ提供す
る。 【構成】所定長さの縦延縄11から三叉撚り戻し部2を
介して所定間隔毎にハリス部3を枝設すると共に、ハリ
ス枝設部分の間の適当数か所に、発光ダイオードを光源
とする水中点滅光源体4を設け、前記光源体からの点滅
光で、不特定の遊泳層を回遊するマグロを誘い釣り上げ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマグロ類やカジキ類を対
象とした漁法並びに漁具に関するものである。
象とした漁法並びに漁具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のマグロ類の漁法としては、延縄、
大・中型巾着網、巻網、流し網、一本釣り、曳縄等の手
段が知られている。漁獲量からすると延縄漁法が主流で
あり、延縄漁法に使用される漁具の構成は、図3に例示
する通り長い幹縄01の200〜300mの間隔(1
鉢)毎に、浮標縄02で連結した浮標03を配置し、幹
縄01に50〜60m間隔で枝縄04を分岐し、各枝縄
に餌付きの釣り針を取り付けたもので、その全長は前記
1鉢単位で300〜400鉢となる。また日本近海を回
遊するクロマグロは、春から夏にかけて台湾南部海域か
ら黒潮暖流や対馬暖流とともに北上し、さらに北方へ回
遊したマグロ(クロマグロ)はアリューシャンを経てア
メリカ西海岸沖を南下し、赤道帯を西進し、フィリピン
沖〜北上するという大回遊をしたり、その一部は利尻礼
文からUターンして7〜12月にかけて索餌回遊を南下
しながら行うものである。更にキハダ、メバチ、ビンナ
ガ等のマグロ類は、前記の回遊の他その一部がマリアナ
諸島周辺から小笠原近海金華山沖の間を北上南下して索
餌回遊をおこなっているものとがある。。従って沖合漁
業によるマグロ類の漁場は当該季節のマグロ類の回遊路
となり、前記回遊路に於いて前記の漁法による漁獲を行
っている。
大・中型巾着網、巻網、流し網、一本釣り、曳縄等の手
段が知られている。漁獲量からすると延縄漁法が主流で
あり、延縄漁法に使用される漁具の構成は、図3に例示
する通り長い幹縄01の200〜300mの間隔(1
鉢)毎に、浮標縄02で連結した浮標03を配置し、幹
縄01に50〜60m間隔で枝縄04を分岐し、各枝縄
に餌付きの釣り針を取り付けたもので、その全長は前記
1鉢単位で300〜400鉢となる。また日本近海を回
遊するクロマグロは、春から夏にかけて台湾南部海域か
ら黒潮暖流や対馬暖流とともに北上し、さらに北方へ回
遊したマグロ(クロマグロ)はアリューシャンを経てア
メリカ西海岸沖を南下し、赤道帯を西進し、フィリピン
沖〜北上するという大回遊をしたり、その一部は利尻礼
文からUターンして7〜12月にかけて索餌回遊を南下
しながら行うものである。更にキハダ、メバチ、ビンナ
ガ等のマグロ類は、前記の回遊の他その一部がマリアナ
諸島周辺から小笠原近海金華山沖の間を北上南下して索
餌回遊をおこなっているものとがある。。従って沖合漁
業によるマグロ類の漁場は当該季節のマグロ類の回遊路
となり、前記回遊路に於いて前記の漁法による漁獲を行
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでマグロ類の遊
泳層は、表1に例示する通りであるが、近海マグロの漁
獲対象であるクロマグロは水深50〜300mとその遊
泳棚の幅が広い。これに対してマグロ漁法として多用さ
れている延縄漁法では、棚が一定してしまい、棚の取り
違えで漁獲が大きく左右する。勿論巾着網での漁獲に於
いても網の深さがマグロの遊泳層と異なると漁獲は空振
りとなる。
泳層は、表1に例示する通りであるが、近海マグロの漁
獲対象であるクロマグロは水深50〜300mとその遊
泳棚の幅が広い。これに対してマグロ漁法として多用さ
れている延縄漁法では、棚が一定してしまい、棚の取り
違えで漁獲が大きく左右する。勿論巾着網での漁獲に於
いても網の深さがマグロの遊泳層と異なると漁獲は空振
りとなる。
【0004】
【表1】
【0005】また延縄漁法は長い幹縄を海上に流すの
で、漁具の絡まりを防止するため当然各漁業者に適当な
エリア(漁場領域)を割り当てる必要があり、漁業者自
体制限を受ける。また漁場エリアが広くなることによっ
て、当該エリアへの他の船舶が侵入して漁具の切断など
の事故も生じ易い。そこで本発明は、長い幹縄を海上に
流す必要のない、新規な漁具を使用した新規な漁法を提
案したものである。
で、漁具の絡まりを防止するため当然各漁業者に適当な
エリア(漁場領域)を割り当てる必要があり、漁業者自
体制限を受ける。また漁場エリアが広くなることによっ
て、当該エリアへの他の船舶が侵入して漁具の切断など
の事故も生じ易い。そこで本発明は、長い幹縄を海上に
流す必要のない、新規な漁具を使用した新規な漁法を提
案したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマグロ類、
カジキ類の漁法は、上部にフロートを備え下部に適宜な
重りを設けた所定長さの縦延縄から所定間隔毎にハリス
を枝設すると共に、ハリス枝設部分の間の適当数か所
に、発光ダイオード(黄緑色が最適)を光源とする水中
点滅光源体を設け、前記光源体からの点滅光で、不特定
の遊泳層を回遊するマグロを誘い釣り上げることを特徴
とするものである。
カジキ類の漁法は、上部にフロートを備え下部に適宜な
重りを設けた所定長さの縦延縄から所定間隔毎にハリス
を枝設すると共に、ハリス枝設部分の間の適当数か所
に、発光ダイオード(黄緑色が最適)を光源とする水中
点滅光源体を設け、前記光源体からの点滅光で、不特定
の遊泳層を回遊するマグロを誘い釣り上げることを特徴
とするものである。
【0007】また前記漁法に使用する本発明に係るマグ
ロ類、カジキ類等の用縦延縄漁具は、上部にフロートを
備え下部に適宜な重りを設けた所定長さの縦延縄部と、
縦延縄部に所定間隔毎に三叉撚り戻し部を介装すると共
に、前記三叉撚り戻し部から枝設したハリス部と、ハリ
ス枝設部分の間の適当数か所に、発光ダイオード(黄緑
色)、電池及び発光ダイオードの点滅点灯回路を密封し
て設けた水中光源体とで構成してなることを特徴とする
ものである。
ロ類、カジキ類等の用縦延縄漁具は、上部にフロートを
備え下部に適宜な重りを設けた所定長さの縦延縄部と、
縦延縄部に所定間隔毎に三叉撚り戻し部を介装すると共
に、前記三叉撚り戻し部から枝設したハリス部と、ハリ
ス枝設部分の間の適当数か所に、発光ダイオード(黄緑
色)、電池及び発光ダイオードの点滅点灯回路を密封し
て設けた水中光源体とで構成してなることを特徴とする
ものである。
【0008】
【作用】ハリスに通常の餌を付け、マグロの回遊路であ
る大陸棚縁部の海中に投入すると、縦延縄から分岐した
各ハリスは、各異なる深さに対応し、また水中光源の点
滅光によって仕掛(漁具)から離れたマグロを誘引でき
るもので、所定の深さ範囲と所定の広さ範囲を遊泳する
マグロを漁獲できるものである。
る大陸棚縁部の海中に投入すると、縦延縄から分岐した
各ハリスは、各異なる深さに対応し、また水中光源の点
滅光によって仕掛(漁具)から離れたマグロを誘引でき
るもので、所定の深さ範囲と所定の広さ範囲を遊泳する
マグロを漁獲できるものである。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図1
及び図2は、本発明に係る漁具の実施例を示したもの
で、この実施例の漁具は、縦延縄部1と、三叉撚り戻し
部2と、ハリス部3と、水中光源体部4から構成されて
いる。
及び図2は、本発明に係る漁具の実施例を示したもの
で、この実施例の漁具は、縦延縄部1と、三叉撚り戻し
部2と、ハリス部3と、水中光源体部4から構成されて
いる。
【0010】縦延縄部1は、120〜200号程度のナ
イロン釣糸を使用した道縄(延縄)11を、途中30〜
40m間隔で三叉撚り戻し部2を介装して、全長200
〜500mに形成し、上部に目印のフラッグ12を装着
したメインフロート13並びに複数の予備フロート13
a,13bを連結し、下部に2〜3Kg程度の重り14
を連結してなり、更に必要に応じて道縄11の途中に縦
撚れ防止用の撚り戻し15を介装してなるもので、具体
的にはハリス分岐5箇所に対して2〜3箇所程度に介装
する。
イロン釣糸を使用した道縄(延縄)11を、途中30〜
40m間隔で三叉撚り戻し部2を介装して、全長200
〜500mに形成し、上部に目印のフラッグ12を装着
したメインフロート13並びに複数の予備フロート13
a,13bを連結し、下部に2〜3Kg程度の重り14
を連結してなり、更に必要に応じて道縄11の途中に縦
撚れ防止用の撚り戻し15を介装してなるもので、具体
的にはハリス分岐5箇所に対して2〜3箇所程度に介装
する。
【0011】三叉撚り戻し部2は所謂トリプルサルカン
で、両端部に連結孔を有するベアリング内蔵のステンレ
ス製回動連結体21を、主リング体22に3個連結し、
各回動連結体21a,21b,21cの他端に連結リン
グ23a,23b,23cを連結してなるものである。
この連結リング23a,23bには道縄11を結着し、
残った連結リング23cにハリス部3を連結するもので
ある。また縦撚れ防止用の撚り戻し15も前記回動連結
体21を使用する。
で、両端部に連結孔を有するベアリング内蔵のステンレ
ス製回動連結体21を、主リング体22に3個連結し、
各回動連結体21a,21b,21cの他端に連結リン
グ23a,23b,23cを連結してなるものである。
この連結リング23a,23bには道縄11を結着し、
残った連結リング23cにハリス部3を連結するもので
ある。また縦撚れ防止用の撚り戻し15も前記回動連結
体21を使用する。
【0012】ハリス部3は、三叉撚り戻し部2の連結リ
ング23cに連結する50cm程度で少し太目で剛性
(反柔軟性)が多少強い150〜200号程度の釣糸で
形成したハリス元部31と、15m程度の120〜10
0号程度の釣糸で形成したハリス32と、ハリス32の
先に連結した3m程度のハリス32と同様の釣糸で形成
した釣鈎チモト33と、釣鈎34からなり、各連結部分
は適宜チチワ連結とするが釣鈎34とチモト33との連
結部分は、強い耐衝撃力を有するようにアルミパイプ3
5やプラスチック若しくはステン製コースで保護するよ
うにする。尚前記の各釣り糸部分の長さ(ハリス分岐間
隔、ハリス部全長)並びにフロート容量等は、漁獲対象
魚の種別及び漁場の状態で適宜選択されるものである。
ング23cに連結する50cm程度で少し太目で剛性
(反柔軟性)が多少強い150〜200号程度の釣糸で
形成したハリス元部31と、15m程度の120〜10
0号程度の釣糸で形成したハリス32と、ハリス32の
先に連結した3m程度のハリス32と同様の釣糸で形成
した釣鈎チモト33と、釣鈎34からなり、各連結部分
は適宜チチワ連結とするが釣鈎34とチモト33との連
結部分は、強い耐衝撃力を有するようにアルミパイプ3
5やプラスチック若しくはステン製コースで保護するよ
うにする。尚前記の各釣り糸部分の長さ(ハリス分岐間
隔、ハリス部全長)並びにフロート容量等は、漁獲対象
魚の種別及び漁場の状態で適宜選択されるものである。
【0013】水中光源体部4は、黄緑色(波長570n
m)の発光ダイオードと、前記発光ダイオードの点滅点
灯回路と、電池(単三乾電池2本:連続20日間点灯可
能)とを、少なくとも発光ダイオード部分を透明とした
密封容器内に収納して形成した水中光源体41と、この
水中光源体41をハリス分岐1〜2箇所おきの道縄11
から分岐するための三叉サルカン42から構成されるも
のである。
m)の発光ダイオードと、前記発光ダイオードの点滅点
灯回路と、電池(単三乾電池2本:連続20日間点灯可
能)とを、少なくとも発光ダイオード部分を透明とした
密封容器内に収納して形成した水中光源体41と、この
水中光源体41をハリス分岐1〜2箇所おきの道縄11
から分岐するための三叉サルカン42から構成されるも
のである。
【0014】而してハリス部3の釣鈎34に通常の餌
(イカ、冷凍サンマ、ムロアジ、ソーダカツオ、小サ
バ、大イワシ等の生若しくは冷凍物)を装着し、マグロ
の回遊路である大陸棚縁部例えば周囲水深が700mで
立ち上がり最浅瀬が350m程度のところでは、全長を
420m程度として海中に投入して漁獲を図るものであ
る。即ち投縄は日の出1〜2時間前に行い、揚縄は日の
出後1〜2時間後に完了するもので、投下した縦延縄
は、深さの異なる位置に水中光源体41が存在し、且つ
異なる深さ(縦方向)に餌付きのハリス部3が段階的に
沈下しており、ハリス部3はハリス元部31の剛性と餌
の浮力及び潮流が相まって、ハリス部3全体が海中で漂
っている状態となる。
(イカ、冷凍サンマ、ムロアジ、ソーダカツオ、小サ
バ、大イワシ等の生若しくは冷凍物)を装着し、マグロ
の回遊路である大陸棚縁部例えば周囲水深が700mで
立ち上がり最浅瀬が350m程度のところでは、全長を
420m程度として海中に投入して漁獲を図るものであ
る。即ち投縄は日の出1〜2時間前に行い、揚縄は日の
出後1〜2時間後に完了するもので、投下した縦延縄
は、深さの異なる位置に水中光源体41が存在し、且つ
異なる深さ(縦方向)に餌付きのハリス部3が段階的に
沈下しており、ハリス部3はハリス元部31の剛性と餌
の浮力及び潮流が相まって、ハリス部3全体が海中で漂
っている状態となる。
【0015】一方漁獲対象であるマグロ類等は、必ずし
も一定深さの遊泳層を回遊するものでなく、海水温度
や、その索餌捕食行動によってその遊泳水深は異なるも
のであるが、前記の漁具の投入によって、遊泳層の水深
に変動があつても、水中の黄緑色点滅光によってマグロ
類を誘引でき、当該深さに存在する各ハリス部3に喰い
付かせることができるものである。
も一定深さの遊泳層を回遊するものでなく、海水温度
や、その索餌捕食行動によってその遊泳水深は異なるも
のであるが、前記の漁具の投入によって、遊泳層の水深
に変動があつても、水中の黄緑色点滅光によってマグロ
類を誘引でき、当該深さに存在する各ハリス部3に喰い
付かせることができるものである。
【0016】而もマグロは鈎掛かりした状態で直ちに逃
泳を開始し、その逃泳は道縄11の周囲を逃げ回るのみ
であるから、ハリス部3を分岐した三叉撚り戻し部2及
び縦延縄部1の道縄11に介装した撚り戻し15によっ
て道縄11の縦撚れが解消されることになる。また釣り
上げた後のチモト33は消耗品であり、次回使用に際し
てハリス32に、新しいチモト33及び釣鈎34を連結
して海中に投入するものである。
泳を開始し、その逃泳は道縄11の周囲を逃げ回るのみ
であるから、ハリス部3を分岐した三叉撚り戻し部2及
び縦延縄部1の道縄11に介装した撚り戻し15によっ
て道縄11の縦撚れが解消されることになる。また釣り
上げた後のチモト33は消耗品であり、次回使用に際し
てハリス32に、新しいチモト33及び釣鈎34を連結
して海中に投入するものである。
【0017】従って本発明漁法は、前記漁具を適宜に領
域に適当数個投入し、順次引き上げることで、漁獲対象
のマグロの遊泳層の深さに変化があったとしても、マグ
ロの漁獲が可能であり、且つ縦方向の仕掛の欠点である
各仕掛の漁獲エリアの狭さは、水中光源体でのマグロの
誘引で解決したもので、互いに漁具が接触しない範囲に
数個の漁具を投入することで、相当の漁獲量が期待でき
るものである。
域に適当数個投入し、順次引き上げることで、漁獲対象
のマグロの遊泳層の深さに変化があったとしても、マグ
ロの漁獲が可能であり、且つ縦方向の仕掛の欠点である
各仕掛の漁獲エリアの狭さは、水中光源体でのマグロの
誘引で解決したもので、互いに漁具が接触しない範囲に
数個の漁具を投入することで、相当の漁獲量が期待でき
るものである。
【0018】更に前記漁法は、2〜3名の作業で可能で
あり、延縄漁法に比較して作業の省力化を図ることが出
来ると共に、揚縄後の曳縄操業も可能であるなど、他の
漁法の組み合わせで効率的漁獲が可能となるものであ
る。
あり、延縄漁法に比較して作業の省力化を図ることが出
来ると共に、揚縄後の曳縄操業も可能であるなど、他の
漁法の組み合わせで効率的漁獲が可能となるものであ
る。
【0019】また前記の漁法に於いて水中光源体41の
発光波長は、赤色光や橙色光でも良いが、種々の試行の
結果黄緑色光の漁獲量が優れていた。尚本発明は、必ず
しも近海マグロ漁やカジキ漁のみに使用されるものでは
なく、ブリその他の大型漁にも適用できるものである。
発光波長は、赤色光や橙色光でも良いが、種々の試行の
結果黄緑色光の漁獲量が優れていた。尚本発明は、必ず
しも近海マグロ漁やカジキ漁のみに使用されるものでは
なく、ブリその他の大型漁にも適用できるものである。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、所定長さの縦延
縄から所定間隔毎にハリスを枝設すると共に、ハリス枝
設部分の間の適当数か所に、発光ダイオードを光源とす
る水中点滅光源体を設けた漁具並びに前記漁区を使用し
た漁法で、漁獲対象のマグロの遊泳層の深さに変化があ
ったとしても、マグロの漁獲が可能であり、且つ縦方向
の仕掛の欠点である各仕掛の漁獲エリアの狭さは、水中
光源体でのマグロの誘引で解決し、従来の種々問題のあ
る長い幹縄を海上に流すことなく相応の漁獲が可能とな
つたものである。
縄から所定間隔毎にハリスを枝設すると共に、ハリス枝
設部分の間の適当数か所に、発光ダイオードを光源とす
る水中点滅光源体を設けた漁具並びに前記漁区を使用し
た漁法で、漁獲対象のマグロの遊泳層の深さに変化があ
ったとしても、マグロの漁獲が可能であり、且つ縦方向
の仕掛の欠点である各仕掛の漁獲エリアの狭さは、水中
光源体でのマグロの誘引で解決し、従来の種々問題のあ
る長い幹縄を海上に流すことなく相応の漁獲が可能とな
つたものである。
【図1】本発明の実施例漁具の全体の構成の説明図。
【図2】同要部(ハリス部)の構成説明図。
【図3】同要部(水中光源体)の構成説明図。
【図4】従来の延縄漁法の説明図。
1 縦延縄部 11 道縄 12 フラッグ 13 メインフロート 13a,13b 予備フロート 14 重り 15 撚り戻し 2 三叉撚り戻し部 21 回動連結体 22 主リング体 23 連結リング 3 ハリス部 31 ハリス元部 32 ハリス 33 釣鈎チモト 34 釣鈎 4 水中光源体部 41 水中光源体 42 三叉サルカン
Claims (4)
- 【請求項1】 上部にフロートを備え下部に適宜な重り
を設けた所定長さの縦延縄から所定間隔毎にハリスを枝
設すると共に、ハリス枝設部分の間の適当数か所に、発
光ダイオードを光源とする水中点滅光源体を設け、前記
光源体からの点滅光で、不特定の遊泳層を回遊するマグ
ロを誘い釣り上げることを特徴とするマグロ類、カジキ
類等の縦延縄漁法。 - 【請求項2】 請求項1記載の漁法に於いて、点滅光を
黄緑色光としたことを特徴とするマグロ類、カジキ類等
の縦延縄漁法。 - 【請求項3】 上部にフロートを備え下部に適宜な重り
を設けた所定長さの縦延縄部と、縦延縄部に所定間隔毎
に三叉撚り戻し部を介装すると共に、前記三叉撚り戻し
部から枝設したハリス部と、ハリス枝設部分の間の適当
数か所に、発光ダイオード、電池及び発光ダイオードの
点滅点灯回路を密封して設けた水中光源体とで構成して
なることを特徴とするマグロ類、カジキ類等野縦延縄漁
具。 - 【請求項4】 請求項3記載の漁具に於いて、発光ダイ
オードの発光色を黄緑色光としたことを特徴とするマグ
ロ類、カジキ類等の縦延縄漁具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6117584A JP2598775B2 (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | マグロ類、カジキ類等の縦延縄漁具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6117584A JP2598775B2 (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | マグロ類、カジキ類等の縦延縄漁具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07298816A true JPH07298816A (ja) | 1995-11-14 |
JP2598775B2 JP2598775B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=14715444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6117584A Expired - Lifetime JP2598775B2 (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | マグロ類、カジキ類等の縦延縄漁具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598775B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009207407A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | Univ Kinki | マグロ属魚類を飼育するための飼餌料、マグロ属魚類の飼育方法、及び当該飼餌料の製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105394001B (zh) * | 2014-12-12 | 2020-10-09 | 王火生 | 一种冬季捕鱼用拖钩 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5051889A (ja) * | 1973-08-31 | 1975-05-08 | ||
JPS5221189A (en) * | 1975-05-08 | 1977-02-17 | Sakamoto Shiyouten Kk | Apparatus for hangling line for fish living in deeppsea punks |
JPS6274231A (ja) * | 1985-09-25 | 1987-04-06 | 滝本 富夫 | 垂直推進装置付浮玉 |
-
1994
- 1994-05-06 JP JP6117584A patent/JP2598775B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
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JPS5051889A (ja) * | 1973-08-31 | 1975-05-08 | ||
JPS5221189A (en) * | 1975-05-08 | 1977-02-17 | Sakamoto Shiyouten Kk | Apparatus for hangling line for fish living in deeppsea punks |
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JP2009207407A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | Univ Kinki | マグロ属魚類を飼育するための飼餌料、マグロ属魚類の飼育方法、及び当該飼餌料の製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2598775B2 (ja) | 1997-04-09 |
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