JP2598775B2 - マグロ類、カジキ類等の縦延縄漁具 - Google Patents

マグロ類、カジキ類等の縦延縄漁具

Info

Publication number
JP2598775B2
JP2598775B2 JP6117584A JP11758494A JP2598775B2 JP 2598775 B2 JP2598775 B2 JP 2598775B2 JP 6117584 A JP6117584 A JP 6117584A JP 11758494 A JP11758494 A JP 11758494A JP 2598775 B2 JP2598775 B2 JP 2598775B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fishing
tuna
harris
vertical
longline
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6117584A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07298816A (ja
Inventor
吉衛 岡野
Original Assignee
吉衛 岡野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 吉衛 岡野 filed Critical 吉衛 岡野
Priority to JP6117584A priority Critical patent/JP2598775B2/ja
Publication of JPH07298816A publication Critical patent/JPH07298816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2598775B2 publication Critical patent/JP2598775B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Means For Catching Fish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマグロ類やカジキ類を対
象とした漁法並びに漁具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のマグロ類の漁法としては、延縄、
大・中型巾着網、巻網、流し網、一本釣り、曳縄等の手
段が知られている。漁獲量からすると延縄漁法が主流で
あり、延縄漁法に使用される漁具の構成は、図3に例示
する通り長い幹縄01の200〜300mの間隔(1
鉢)毎に、浮標縄02で連結した浮標03を配置し、幹
縄01に50〜60m間隔で枝縄04を分岐し、各枝縄
に餌付きの釣り針を取り付けたもので、その全長は前記
1鉢単位で300〜400鉢となる。また日本近海を回
遊するクロマグロは、春から夏にかけて台湾南部海域か
ら黒潮暖流や対馬暖流とともに北上し、さらに北方へ回
遊したマグロ(クロマグロ)はアリューシャンを経てア
メリカ西海岸沖を南下し、赤道帯を西進し、フィリピン
沖〜北上するという大回遊をしたり、その一部は利尻礼
文からUターンして7〜12月にかけて索餌回遊を南下
しながら行うものである。更にキハダ、メバチ、ビンナ
ガ等のマグロ類は、前記の回遊の他その一部がマリアナ
諸島周辺から小笠原近海金華山沖の間を北上南下して索
餌回遊をおこなっているものとがある。。従って沖合漁
業によるマグロ類の漁場は当該季節のマグロ類の回遊路
となり、前記回遊路に於いて前記の漁法による漁獲を行
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでマグロ類の遊
泳層は、表1に例示する通りであるが、近海マグロの漁
獲対象であるクロマグロは水深50〜300mとその遊
泳棚の幅が広い。これに対してマグロ漁法として多用さ
れている延縄漁法では、棚が一定してしまい、棚の取り
違えで漁獲が大きく左右する。勿論巾着網での漁獲に於
いても網の深さがマグロの遊泳層と異なると漁獲は空振
りとなる。
【0004】
【表1】
【0005】また延縄漁法は長い幹縄を海上に流すの
で、漁具の絡まりを防止するため当然各漁業者に適当な
エリア(漁場領域)を割り当てる必要があり、漁業者自
体制限を受ける。また漁場エリアが広くなることによっ
て、当該エリアへの他の船舶が侵入して漁具の切断など
の事故も生じ易い。そこで本発明は、長い幹縄を海上に
流す必要のない、縦延縄漁法に使用する新規な漁具を提
案したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマグロ類、
カジキ類の縦延縄漁法に使用する漁具は、上部にフロー
トを備え下部に適宜な重りを設けた120〜200号程
度のナイロン釣糸からなる道縄を備えた所定長さの縦延
縄部と、両端部に連結孔を有するベアリング内蔵のステ
ンレス製回動連結体を、主リング体に3個連結すると共
に、各回動連結体の他端に連結リングを連結して、前記
縦延縄部に所定間隔毎介装した三叉撚り戻し部と、前記
三叉撚り戻し部から枝設したハリス部と、発光ダイオー
ド、電池及び発光ダイオードの点滅点灯回路を密封して
一体に形成し、ハリス枝設部分の間の縦延縄部から枝設
した水中光源体とで構成してなることを特徴とするもの
である。
【0007】また特に前記漁具に於いて、発光ダイオー
ドの発光色を黄緑色光としたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】ハリスに通常の餌を付け、マグロの回遊路であ
る大陸棚縁部の海中に投入すると、縦延縄から分岐した
各ハリスは、各異なる深さに対応し、また水中光源の点
滅光によって仕掛(漁具)から離れたマグロを誘引でき
るもので、所定の深さ範囲と所定の広さ範囲を遊泳する
マグロを漁獲できるものである。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図1
及び図2は、本発明に係る漁具の実施例を示したもの
で、この実施例の漁具は、縦延縄部1と、三叉撚り戻し
部2と、ハリス部3と、水中光源体部4から構成されて
いる。
【0010】縦延縄部1は、120〜200号程度のナ
イロン釣糸を使用した道縄(延縄)11を、途中30〜
40m間隔で三叉撚り戻し部2を介装して、全長200
〜500mに形成し、上部に目印のフラッグ12を装着
したメインフロート13並びに複数の予備フロート13
a,13bを連結し、下部に2〜3Kg程度の重り14
を連結してなり、更に必要に応じて道縄11の途中に縦
撚れ防止用の撚り戻し15を介装してなるもので、具体
的にはハリス分岐5箇所に対して2〜3箇所程度に介装
する。
【0011】三叉撚り戻し部2は、両端部に連結孔を有
するベアリング内蔵のステンレス製回動連結体21を、
主リング体22に3個連結し、各回動連結体21a,2
1b,21cの他端に連結リング23a,23b,23
cを連結してなるものである。この連結リング23a,
23bには道縄11を結着し、残った連結リング23c
にハリス部3を連結するものである。また縦撚れ防止用
の撚り戻し15も前記回動連結体21を使用する。
【0012】ハリス部3は、三叉撚り戻し部2の連結リ
ング23cに連結する50cm程度で少し太目で剛性
(反柔軟性)が多少強い150〜200号程度の釣糸で
形成したハリス元部31と、15m程度の120〜10
0号程度の釣糸で形成したハリス32と、ハリス32の
先に連結した3m程度のハリス32と同様の釣糸で形成
した釣鈎チモト33と、釣鈎34からなり、各連結部分
は適宜チチワ連結とするが釣鈎34とチモト33との連
結部分は、強い耐衝撃力を有するようにアルミパイプ3
5やプラスチック若しくはステン製コースで保護するよ
うにする。尚前記の各釣り糸部分の長さ(ハリス分岐間
隔、ハリス部全長)並びにフロート容量等は、漁獲対象
魚の種別及び漁場の状態で適宜選択されるものである。
【0013】水中光源体部4は、黄緑色(波長570n
m)の発光ダイオードと、前記発光ダイオードの点滅点
灯回路と、電池(単三乾電池2本:連続20日間点灯可
能)とを、少なくとも発光ダイオード部分を透明とした
密封容器内に収納して形成した水中光源体41と、この
水中光源体41をハリス分岐1〜2箇所おきの道縄11
から分岐するための三叉サルカン42から構成されるも
のである。
【0014】而してハリス部3の釣鈎34に通常の餌
(イカ、冷凍サンマ、ムロアジ、ソーダカツオ、小サ
バ、大イワシ等の生若しくは冷凍物)を装着し、マグロ
の回遊路である大陸棚縁部例えば周囲水深が700mで
立ち上がり最浅瀬が350m程度のところでは、全長を
420m程度として海中に投入して漁獲を図るものであ
る。即ち投縄は日の出1〜2時間前に行い、揚縄は日の
出後1〜2時間後に完了するもので、投下した縦延縄
は、深さの異なる位置に水中光源体41が存在し、且つ
異なる深さ(縦方向)に餌付きのハリス部3が段階的に
沈下しており、ハリス部3はハリス元部31の剛性と餌
の浮力及び潮流が相まって、ハリス部3全体が海中で漂
っている状態となる。
【0015】一方漁獲対象であるマグロ類等は、必ずし
も一定深さの遊泳層を回遊するものでなく、海水温度
や、その索餌捕食行動によってその遊泳水深は異なるも
のであるが、前記の漁具の投入によって、遊泳層の水深
に変動があつても、水中の黄緑色点滅光によってマグロ
類を誘引でき、当該深さに存在する各ハリス部3に喰い
付かせることができるものである。
【0016】而もマグロは鈎掛かりした状態で直ちに逃
泳を開始し、その逃泳は道縄11の周囲を逃げ回るのみ
であるから、ハリス部3を分岐した三叉撚り戻し部2及
び縦延縄部1の道縄11に介装した撚り戻し15によっ
て道縄11の縦撚れが解消されることになる。また釣り
上げた後のチモト33は消耗品であり、次回使用に際し
てハリス32に、新しいチモト33及び釣鈎34を連結
して海中に投入するものである。
【0017】従って本発明漁法は、前記漁具を適宜に領
域に適当数個投入し、順次引き上げることで、漁獲対象
のマグロの遊泳層の深さに変化があったとしても、マグ
ロの漁獲が可能であり、且つ縦方向の仕掛の欠点である
各仕掛の漁獲エリアの狭さは、水中光源体でのマグロの
誘引で解決したもので、互いに漁具が接触しない範囲に
数個の漁具を投入することで、相当の漁獲量が期待でき
るものである。
【0018】更に前記漁法は、2〜3名の作業で可能で
あり、延縄漁法に比較して作業の省力化を図ることが出
来ると共に、揚縄後の曳縄操業も可能であるなど、他の
漁法の組み合わせで効率的漁獲が可能となるものであ
る。
【0019】また前記の漁法に於いて水中光源体41の
発光波長は、赤色光や橙色光でも良いが、種々の試行の
結果黄緑色光の漁獲量が優れていた。尚本発明は、必ず
しも近海マグロ漁やカジキ漁のみに使用されるものでは
なく、ブリその他の大型漁にも適用できるものである。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、所定長さの縦延
縄から所定間隔毎にハリスを枝設すると共に、ハリス枝
設部分の間の適当数か所に、発光ダイオードを光源とす
る水中点滅光源体を設けた漁具並びに前記漁区を使用し
た漁法で、漁獲対象のマグロの遊泳層の深さに変化があ
ったとしても、マグロの漁獲が可能であり、且つ縦方向
の仕掛の欠点である各仕掛の漁獲エリアの狭さは、水中
光源体でのマグロの誘引で解決し、従来の種々問題のあ
る長い幹縄を海上に流すことなく相応の漁獲が可能とな
つたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例漁具の全体の構成の説明図。
【図2】同要部(ハリス部)の構成説明図。
【図3】同要部(水中光源体)の構成説明図。
【図4】従来の延縄漁法の説明図。
【符号の説明】
1 縦延縄部 11 道縄 12 フラッグ 13 メインフロート 13a,13b 予備フロート 14 重り 15 撚り戻し 2 三叉撚り戻し部 21 回動連結体 22 主リング体 23 連結リング 3 ハリス部 31 ハリス元部 32 ハリス 33 釣鈎チモト 34 釣鈎 4 水中光源体部 41 水中光源体 42 三叉サルカン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部にフロートを備え下部に適宜な重り
    を設けた120〜200号程度のナイロン釣糸からなる
    道縄を備えた所定長さの縦延縄部と、両端部に連結孔を
    有するベアリング内蔵のステンレス製回動連結体を、主
    リング体に3個連結すると共に、各回動連結体の他端に
    連結リングを連結して、前記縦延縄部に所定間隔毎介装
    した三叉撚り戻し部と、前記三叉撚り戻し部から枝設し
    たハリス部と、発光ダイオード、電池及び発光ダイオー
    ドの点滅点灯回路を密封して一体に形成し、ハリス枝設
    部分の間の縦延縄部から枝設した水中光源体とで構成し
    てなることを特徴とするマグロ類、カジキ類等の縦延縄
    漁具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の漁具に於いて、発光ダイ
    オードの発光色を黄緑色光としたことを特徴とするマグ
    ロ類、カジキ類等の縦延縄漁具。
JP6117584A 1994-05-06 1994-05-06 マグロ類、カジキ類等の縦延縄漁具 Expired - Lifetime JP2598775B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6117584A JP2598775B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 マグロ類、カジキ類等の縦延縄漁具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6117584A JP2598775B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 マグロ類、カジキ類等の縦延縄漁具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07298816A JPH07298816A (ja) 1995-11-14
JP2598775B2 true JP2598775B2 (ja) 1997-04-09

Family

ID=14715444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6117584A Expired - Lifetime JP2598775B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 マグロ類、カジキ類等の縦延縄漁具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2598775B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105394001A (zh) * 2014-12-12 2016-03-16 王火生 一种冬季捕鱼用拖钩

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009207407A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Univ Kinki マグロ属魚類を飼育するための飼餌料、マグロ属魚類の飼育方法、及び当該飼餌料の製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5051889A (ja) * 1973-08-31 1975-05-08
JPS5221189A (en) * 1975-05-08 1977-02-17 Sakamoto Shiyouten Kk Apparatus for hangling line for fish living in deeppsea punks
JPS6274231A (ja) * 1985-09-25 1987-04-06 滝本 富夫 垂直推進装置付浮玉

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105394001A (zh) * 2014-12-12 2016-03-16 王火生 一种冬季捕鱼用拖钩

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07298816A (ja) 1995-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Silas et al. Resources of tunas and related species and their fisheries in the Indian Ocean
Chave et al. In deeper waters: photographic studies of Hawaiian deep-sea habitats and life-forms
JP2598775B2 (ja) マグロ類、カジキ類等の縦延縄漁具
Nickell et al. The behavioural ecology of epibenthic scavenging invertebrates in the Clyde Sea area: field sampling using baited traps
Eccles et al. Midwater spawning in Haplochromis chrysonotus (Boulenger)(Teleostei: Cichlidae) in Lake Malawi
Dickson et al. Tuna fishing and a review of payaos in the Philippines
Squire et al. Anglers' guide to the United States Pacific coast: Marine fish, fishing grounds & facilities
Phleger et al. Experimental sablefish fishing off San Diego, California
Sreedhar Design, Operation of Long lines for Resource and Energy Conservation
Stienstra Moon California Fishing: The Complete Guide to Fishing on Lakes, Streams, Rivers, and the Coast
Rathjen et al. Squid fishery resources and development in the northwest Atlantic and Gulf of Mexico
Inoue et al. Pacific saury (Cololabis saira) a review of stocks, harvesting techniques, processing methods, and markets
Swenarton et al. Documentation and classification of fishing gear and technology on board pelagic longline vessels: Hawaii module
Pajot Fishing gear and methods for off-shore fishing in Sri Lanka
Fedler Fishing the Texas surf
Darkes Fly Fishing the Inland Oceans: An Angler's Guide to Finding and Catching Fish in the Great Lakes
de San et al. FADs–The Western Indian Ocean experience
Dewees et al. The California squid fishery
Perich Fishing Lake Superior: A Complete Guide to Stream, Shoreline, and Open-water Angling
Koya et al. Fisheries in atolls-Tradeoffs between harvest and conservation
Jones " Burial at Sea"; Consumption and Dispersal of Large Fish and Cetacean Food-Falls by Deep-Sea Scavengers in the Northeast Atlantic Ocean and Eastern Mediterranean Sea
Maxwell The many levels of Australia's Coral Sea
Wenner Red Drum
Murray The deep sea
Adams Fisherman's Coast: An Angler's Guide to Marine Warm-Water Gamefish and Their Habitats