JPH07297628A - マイクロストリップ・パッチアンテナ - Google Patents
マイクロストリップ・パッチアンテナInfo
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- JPH07297628A JPH07297628A JP10904194A JP10904194A JPH07297628A JP H07297628 A JPH07297628 A JP H07297628A JP 10904194 A JP10904194 A JP 10904194A JP 10904194 A JP10904194 A JP 10904194A JP H07297628 A JPH07297628 A JP H07297628A
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- microstrip
- patch antenna
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Abstract
(57)【要約】
〔目的〕 電波の放射電力密度が高く広帯域のマイクロ
ストリップ・パッチアンテナを提供する。 〔構成〕 誘電体基板(D) 上に形成された外側スリット
装荷型の内部パッチ(P2)と、この内部パッチの一つ又は
複数を囲みかつ内部パッチと同一又はほぼ同一の共振周
波数を有する状態で誘電体基板(D)上に形成された外部
パッチ(P1)とから成っている。本発明の好適な一例によ
れば、上記構成のマイクロストリップ・パッチアンテナ
が同一の誘電体基板上に複数配列される。
ストリップ・パッチアンテナを提供する。 〔構成〕 誘電体基板(D) 上に形成された外側スリット
装荷型の内部パッチ(P2)と、この内部パッチの一つ又は
複数を囲みかつ内部パッチと同一又はほぼ同一の共振周
波数を有する状態で誘電体基板(D)上に形成された外部
パッチ(P1)とから成っている。本発明の好適な一例によ
れば、上記構成のマイクロストリップ・パッチアンテナ
が同一の誘電体基板上に複数配列される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用レーダ装置など
に利用されるマイクロストリップ・パッチアンテナに関
するものである。
に利用されるマイクロストリップ・パッチアンテナに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車などの車両に搭載され追突や衝突
防止用警報装置などに利用される車載用レーダ装置は、
先行車両や対向車両などの標的までの最遠測距範囲は数
百m程度の比較的短距離で足りるため、放射電波が必要
以上に遠方まで伝播したり、既存のマイクロ波帯の通信
設備に干渉したりすることを回避するため、60GHz
程度の伝播減衰量の大きなミリ波帯の電波が適してい
る。このミリ波帯の利用は、アンテナの大きさとその前
後に配置されるFM信号発生器やミキサーなどを含めた
レーダモジュールの小型化を図る上からも適している。
防止用警報装置などに利用される車載用レーダ装置は、
先行車両や対向車両などの標的までの最遠測距範囲は数
百m程度の比較的短距離で足りるため、放射電波が必要
以上に遠方まで伝播したり、既存のマイクロ波帯の通信
設備に干渉したりすることを回避するため、60GHz
程度の伝播減衰量の大きなミリ波帯の電波が適してい
る。このミリ波帯の利用は、アンテナの大きさとその前
後に配置されるFM信号発生器やミキサーなどを含めた
レーダモジュールの小型化を図る上からも適している。
【0003】レーダモジュールの一層の小型化を図るう
えで、アンテナを単一のマイクロストリップ・パッチア
ンテナ又はこれを複数配列したものによって実現するこ
とが有望であることが知られている。このマイクロスト
リップ・パッチアンテナの典型的な一例は、図8の平面
図(A)とそのBーB’断面図(B)に示すように構成
される。Mは金属基板、Dはこの金属基板M上に保持さ
れた誘電体基板、Pは表面側金属箔をパターニングして
形成したパッチ、Qは裏面側金属箔、Cは同軸コネク
タ、Fは給電部である。なお、図8のように同軸コネク
タを通して同軸ケーブルから給電する代わりに、マイク
ロストリップ形式の給電線路を介して給電する場合もあ
る。
えで、アンテナを単一のマイクロストリップ・パッチア
ンテナ又はこれを複数配列したものによって実現するこ
とが有望であることが知られている。このマイクロスト
リップ・パッチアンテナの典型的な一例は、図8の平面
図(A)とそのBーB’断面図(B)に示すように構成
される。Mは金属基板、Dはこの金属基板M上に保持さ
れた誘電体基板、Pは表面側金属箔をパターニングして
形成したパッチ、Qは裏面側金属箔、Cは同軸コネク
タ、Fは給電部である。なお、図8のように同軸コネク
タを通して同軸ケーブルから給電する代わりに、マイク
ロストリップ形式の給電線路を介して給電する場合もあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記パッチアンテナに
限らずアンテナ一般において、いかに小さな寸法のもと
でいかに大きな電力を放射するか、すなわち、電波の空
間的な放射電力密度をいかに高めるかが重要な課題であ
る。パッチアンテナについても、その個数にかかわら
ず、個々のパッチアンテナの放射電力密度の向上を図る
ことが必要である。ところで、パッチアンテナへの放射
電力の供給は、パッチアンテナの共振に伴いその入力イ
ンピーダンスが周波数の変化と共に急激に変化して給電
線のインピーダンスに接近した状態で行われる。また、
このようなパッチアンテナの共振周波数はその寸法が小
さくなるにつれて上昇する。従って、パッチアンテナの
放射電力密度を高めようとしてその寸法を減少させると
共振周波数が高くなり過ぎてしまい、所望の周波数帯の
電波を放射できなくなる。
限らずアンテナ一般において、いかに小さな寸法のもと
でいかに大きな電力を放射するか、すなわち、電波の空
間的な放射電力密度をいかに高めるかが重要な課題であ
る。パッチアンテナについても、その個数にかかわら
ず、個々のパッチアンテナの放射電力密度の向上を図る
ことが必要である。ところで、パッチアンテナへの放射
電力の供給は、パッチアンテナの共振に伴いその入力イ
ンピーダンスが周波数の変化と共に急激に変化して給電
線のインピーダンスに接近した状態で行われる。また、
このようなパッチアンテナの共振周波数はその寸法が小
さくなるにつれて上昇する。従って、パッチアンテナの
放射電力密度を高めようとしてその寸法を減少させると
共振周波数が高くなり過ぎてしまい、所望の周波数帯の
電波を放射できなくなる。
【0005】「最新 平面アンテナ技術」(羽黒操 監
修(株) 総合技術センター発行)の第330 頁には、マ
イクロストリップ・パッチアンテナの図るための一手法
としてパッチの外周部にスリットを形成することによっ
て共振周波数を低下させた外部スリット装荷型のマイク
ロストリップ・パッチアンテナが記載されている。すな
わち、図9(A)に示すように、誘電体基板上に形成さ
れたパッチPの外周部にスリットSを形成することによ
って、その共振周波数を低下できる。スリットSの相対
的な長さd/bの増大と共に共振周波数が低下し、最大
60%程度にまで低下する。すなわち、使用周波数を固定
した場合、外部スリットを装荷することによって図8に
示すような無装荷のパッチアンテナよりも小型となり、
そのぶん放射電力密度が向上する。
修(株) 総合技術センター発行)の第330 頁には、マ
イクロストリップ・パッチアンテナの図るための一手法
としてパッチの外周部にスリットを形成することによっ
て共振周波数を低下させた外部スリット装荷型のマイク
ロストリップ・パッチアンテナが記載されている。すな
わち、図9(A)に示すように、誘電体基板上に形成さ
れたパッチPの外周部にスリットSを形成することによ
って、その共振周波数を低下できる。スリットSの相対
的な長さd/bの増大と共に共振周波数が低下し、最大
60%程度にまで低下する。すなわち、使用周波数を固定
した場合、外部スリットを装荷することによって図8に
示すような無装荷のパッチアンテナよりも小型となり、
そのぶん放射電力密度が向上する。
【0006】スリットをパッチ内部に形成する内側スリ
ット装荷型のパッチアンテナでは、上述した外部スリッ
ト装荷型のものに比べて共振周波数の低下は顕著ではな
い。特に、図9(B)に示すように、内部にスリットと
いうよりも大きな金属箔の剥離部分から成る窓Wを形成
することによって概略口の字形状としても、共振周波数
はほとんど低下しない。これらのことは、パッチの中心
部よりも主としてその外縁部が共振周波数や放射電力密
度に寄与することを示唆している。また、図9(B)に
示す構成では、電波の放射に主として寄与するのは給電
部Fを含む下側の部分とここから最も離れた上側の部分
であり、これらの中間の左右の部分は寄与度が小さいこ
とも知られている。
ット装荷型のパッチアンテナでは、上述した外部スリッ
ト装荷型のものに比べて共振周波数の低下は顕著ではな
い。特に、図9(B)に示すように、内部にスリットと
いうよりも大きな金属箔の剥離部分から成る窓Wを形成
することによって概略口の字形状としても、共振周波数
はほとんど低下しない。これらのことは、パッチの中心
部よりも主としてその外縁部が共振周波数や放射電力密
度に寄与することを示唆している。また、図9(B)に
示す構成では、電波の放射に主として寄与するのは給電
部Fを含む下側の部分とここから最も離れた上側の部分
であり、これらの中間の左右の部分は寄与度が小さいこ
とも知られている。
【0007】パッチアンテナに限らずアンテナ一般にお
いて、いかにして広帯域化を図るかも重要な技術的課題
の一つである。前述した文献には、パッチアンテナの広
帯域化を図るため、図9(C)に示すように、パッチP
の外縁部に開放スタブOSを付加する構成が記載されて
いる。その先端部を開放端とする開放スタブOSの共振
周波数を、パッチPのその他の部分の共振周波数から僅
かに異ならせることにより、隣接した二つの周波数にお
いて給電線路との整合を実現することによって広帯域化
が図られている。
いて、いかにして広帯域化を図るかも重要な技術的課題
の一つである。前述した文献には、パッチアンテナの広
帯域化を図るため、図9(C)に示すように、パッチP
の外縁部に開放スタブOSを付加する構成が記載されて
いる。その先端部を開放端とする開放スタブOSの共振
周波数を、パッチPのその他の部分の共振周波数から僅
かに異ならせることにより、隣接した二つの周波数にお
いて給電線路との整合を実現することによって広帯域化
が図られている。
【0008】図9(A)に示したような外部スリット装
荷型パッチアンテナによっても電波の放射電力密度の向
上に関しては十分とはいえない。また、図9(C)に示
したような開放スタブを付加しても、広帯域化に関して
も十分とはいえない。従って、本発明の一つの目的は、
電波の放射電力密度の一層の向上を図ったマイクロスト
リップ・パッチアンテナを提供することにある。本発明
の他の目的は、広帯域化を図ったマイクロストリップ・
パッチアンテナを提供することにある。
荷型パッチアンテナによっても電波の放射電力密度の向
上に関しては十分とはいえない。また、図9(C)に示
したような開放スタブを付加しても、広帯域化に関して
も十分とはいえない。従って、本発明の一つの目的は、
電波の放射電力密度の一層の向上を図ったマイクロスト
リップ・パッチアンテナを提供することにある。本発明
の他の目的は、広帯域化を図ったマイクロストリップ・
パッチアンテナを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロストリ
ップ・パッチアンテナは、外側スリット装荷型の内部パ
ッチと、この内部パッチの一つ又は複数を囲みかつこの
内部パッチの共振周波数と同一又はほぼ同一の共振周波
数を有する外部パッチとから構成されている。本発明の
好適な一例によれば、内部パッチと外部パッチのそれぞ
れは、開放スタブを有している。
ップ・パッチアンテナは、外側スリット装荷型の内部パ
ッチと、この内部パッチの一つ又は複数を囲みかつこの
内部パッチの共振周波数と同一又はほぼ同一の共振周波
数を有する外部パッチとから構成されている。本発明の
好適な一例によれば、内部パッチと外部パッチのそれぞ
れは、開放スタブを有している。
【0010】
【作用】図9の(A)と(B)に示すようなパッチアン
テナでは、(A)のように外側スリットSを形成し
(B)のように窓Wを形成する前は、両者の外形寸法が
ほぼ同一であるため、両者の共振周波数はほぼ同一であ
る。実際には、(A)のように外側スリットを形成する
ことによって共振周波数が大幅に低下する。従って、こ
の外側スリット装荷型パッチアンテナの共振周波数を
(B)に示すパッチアンテナの共振周波数と同一又はほ
ぼ同一とするには、外側スリット装荷型パッチアンテナ
の寸法を(A)に示す寸法よりも相当小さくすればよ
い。
テナでは、(A)のように外側スリットSを形成し
(B)のように窓Wを形成する前は、両者の外形寸法が
ほぼ同一であるため、両者の共振周波数はほぼ同一であ
る。実際には、(A)のように外側スリットを形成する
ことによって共振周波数が大幅に低下する。従って、こ
の外側スリット装荷型パッチアンテナの共振周波数を
(B)に示すパッチアンテナの共振周波数と同一又はほ
ぼ同一とするには、外側スリット装荷型パッチアンテナ
の寸法を(A)に示す寸法よりも相当小さくすればよ
い。
【0011】本発明によればこの相当小さくなった外側
スリット装荷型パッチアンテナが、(B)に示すパッチ
アンテナの中央部に形成された窓W内に形成される。こ
の結果、共振周波数が同一又はほぼ同一の外側スリット
装荷型パッチアンテナとこれを囲むパッチアンテナとが
同一の空間内に形成され、同一の外形寸法を有する通常
のパッチアンテナに比べて電波の放射電力密度が向上す
る。また、内外の各パッチの共振周波数を僅かに異なら
せることによって広帯域化を実現することもできる。
スリット装荷型パッチアンテナが、(B)に示すパッチ
アンテナの中央部に形成された窓W内に形成される。こ
の結果、共振周波数が同一又はほぼ同一の外側スリット
装荷型パッチアンテナとこれを囲むパッチアンテナとが
同一の空間内に形成され、同一の外形寸法を有する通常
のパッチアンテナに比べて電波の放射電力密度が向上す
る。また、内外の各パッチの共振周波数を僅かに異なら
せることによって広帯域化を実現することもできる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のマイクロストリ
ップ・パッチアンテナの構成を示す平面図である。この
マイクロストリップ・パッチアンテナは、誘電体基板D
上に形成された口の字形状の外部パッチP1と、この外
部パッチの内部において誘電体基板D上に形成された外
側スリット装荷型の内部パッチP2と、上記内外の各パ
ッチのそれぞれに形成された給電部F1とF2とから構
成されている。内部パッチには、4本のスリットが左右
対称にかつ上下方向に間隔を保って平行に形成されてい
る。給電部F1とF2はいずれも図8(B)に示したよ
うな構造であり、同軸コネクタを介して同軸線路に接続
されている。
ップ・パッチアンテナの構成を示す平面図である。この
マイクロストリップ・パッチアンテナは、誘電体基板D
上に形成された口の字形状の外部パッチP1と、この外
部パッチの内部において誘電体基板D上に形成された外
側スリット装荷型の内部パッチP2と、上記内外の各パ
ッチのそれぞれに形成された給電部F1とF2とから構
成されている。内部パッチには、4本のスリットが左右
対称にかつ上下方向に間隔を保って平行に形成されてい
る。給電部F1とF2はいずれも図8(B)に示したよ
うな構造であり、同軸コネクタを介して同軸線路に接続
されている。
【0013】図6は、図1の外部パッチP1と内部パッ
チP2の共振周波数を同一とした状態で、内部パッチP
2について測定したリターンロスの周波数特性である。
このリターンロスは、同軸の給電線路との間のインピー
ダンスの不整合によって内部パッチP2から戻ってきた
電力を内部パッチP2への給電電力で除算してdBの単
位で示した値である。ほぼ60GHz の周波数で内部パッ
チが共振状態となり反射量が急峻に 20 dB程度低下し
ている。このことは、この共振周波数の付近では、内部
パッチP2に供給した高周波電力の大部分が内部パッチ
P2から外部の空間に放射されたことを意味している。
外部パッチP1についても、図6とほぼ同様のリターン
ロスの周波数特性が得られた。外部パッチP1と内部パ
ッチP2のそれぞれについて共振周波数を僅かに異なら
せることにより、広帯域特性を実現することもできる。
チP2の共振周波数を同一とした状態で、内部パッチP
2について測定したリターンロスの周波数特性である。
このリターンロスは、同軸の給電線路との間のインピー
ダンスの不整合によって内部パッチP2から戻ってきた
電力を内部パッチP2への給電電力で除算してdBの単
位で示した値である。ほぼ60GHz の周波数で内部パッ
チが共振状態となり反射量が急峻に 20 dB程度低下し
ている。このことは、この共振周波数の付近では、内部
パッチP2に供給した高周波電力の大部分が内部パッチ
P2から外部の空間に放射されたことを意味している。
外部パッチP1についても、図6とほぼ同様のリターン
ロスの周波数特性が得られた。外部パッチP1と内部パ
ッチP2のそれぞれについて共振周波数を僅かに異なら
せることにより、広帯域特性を実現することもできる。
【0014】図2は、本発明の他の実施例のマイクロス
トリップ・パッチアンテナの構成を示す平面図である。
本図中図1と同一の参照符号を付した構成要素は、図1
に関して既に説明した構成要素と同一のものであり、こ
れらについては重複する説明を省略する。この実施例の
マイクロストリップ・パッチアンテナは、外部パッチP
1と内部パッチP2に、それぞれ開放スタブOS1とO
S2とが形成されており、いずれも隣接した2個の共振
周波数を有している。
トリップ・パッチアンテナの構成を示す平面図である。
本図中図1と同一の参照符号を付した構成要素は、図1
に関して既に説明した構成要素と同一のものであり、こ
れらについては重複する説明を省略する。この実施例の
マイクロストリップ・パッチアンテナは、外部パッチP
1と内部パッチP2に、それぞれ開放スタブOS1とO
S2とが形成されており、いずれも隣接した2個の共振
周波数を有している。
【0015】図7は、図2の外部パッチP1と内部パッ
チP2の各2個の共振周波数を同一とした状態で、内部
パッチP2について測定したリターンロスの周波数特性
である。60GHz の周波数の前後に2個の共振点が生じ
ており、広帯域化が図られている。外部パッチP1のリ
ターンロスについてもほぼ同様の周波数特性が得られ
た。外部パッチP1と内部パッチP2の各2個の共振周
波数を各パッチについてもまたパッチ間でも僅かずつ異
ならせて4個の共振周波数を配列することにより一層の
広帯域化を実現することもできる。
チP2の各2個の共振周波数を同一とした状態で、内部
パッチP2について測定したリターンロスの周波数特性
である。60GHz の周波数の前後に2個の共振点が生じ
ており、広帯域化が図られている。外部パッチP1のリ
ターンロスについてもほぼ同様の周波数特性が得られ
た。外部パッチP1と内部パッチP2の各2個の共振周
波数を各パッチについてもまたパッチ間でも僅かずつ異
ならせて4個の共振周波数を配列することにより一層の
広帯域化を実現することもできる。
【0016】図3は、本発明の更に他の実施例のマイク
ロストリップ・パッチアンテナの構成を示す平面図であ
る。この実施例のパッチアンテナは、口の字が2個連結
された形状を呈しながら誘電体基板D上に形成された外
部パッチP1と、各口の字形状の内部において誘電体基
板D上に形成された外側スリット装荷型の内部パッチP
2,P3とから構成されている。外部パッチP1への高
周波電力の給電は、マイクロストリップ形式の給電線路
F1を通して行われる。スリットS2とS3が装荷され
た内部パッチP2とP3への高周波電力の給電は、同軸
線路に連なる給電部F2とF3とを介して行われる。
ロストリップ・パッチアンテナの構成を示す平面図であ
る。この実施例のパッチアンテナは、口の字が2個連結
された形状を呈しながら誘電体基板D上に形成された外
部パッチP1と、各口の字形状の内部において誘電体基
板D上に形成された外側スリット装荷型の内部パッチP
2,P3とから構成されている。外部パッチP1への高
周波電力の給電は、マイクロストリップ形式の給電線路
F1を通して行われる。スリットS2とS3が装荷され
た内部パッチP2とP3への高周波電力の給電は、同軸
線路に連なる給電部F2とF3とを介して行われる。
【0017】図4は、本発明の更に他の実施例のマイク
ロストリップ・パッチアンテナの構成を示す平面図であ
る。この実施例のパッチアンテナは、それぞれが図3の
実施例のマイクロストリップ・パッチアンテナと同一構
造の複数のマイクロストリップ・パッチアンテナPA
1,PA2,PA3・・・をマイクロストリップ形式の
給電線路F11,F12,F13・・・・を介して接続
した構造となっている。
ロストリップ・パッチアンテナの構成を示す平面図であ
る。この実施例のパッチアンテナは、それぞれが図3の
実施例のマイクロストリップ・パッチアンテナと同一構
造の複数のマイクロストリップ・パッチアンテナPA
1,PA2,PA3・・・をマイクロストリップ形式の
給電線路F11,F12,F13・・・・を介して接続
した構造となっている。
【0018】図5は、本発明の更に他の実施例のマイク
ロストリップ・パッチアンテナの構成を示す平面図であ
る。この実施例のパッチアンテナは、同一構造の複数の
マイクロストリップ・パッチアンテナPA11,PA1
2,PA13・・・をマイクロストリップ形式の給電線
路F11,F12,F13・・・・を介して接続した構
造となっている。各パッチアンテナPA11,PA1
2,PA13・・・は、パッチアンテナPA11で代表
して参照符号を付したように、口の字形状の外部パッチ
P11と、その中央部分に形成された外側スリット装荷
型パッチP12と給電線路F11を介して外部パッチP
11に供給された高周波電力の一部を内部パッチP11
に供給するためのマイクロストリップ形式の内部給電線
路fから構成されている。このようにマイクロストリッ
プ形式の内部給電線路をfを形成することにより、図1
の場合と異なり、同軸線路形式の給電部Fを省略するこ
とができる。
ロストリップ・パッチアンテナの構成を示す平面図であ
る。この実施例のパッチアンテナは、同一構造の複数の
マイクロストリップ・パッチアンテナPA11,PA1
2,PA13・・・をマイクロストリップ形式の給電線
路F11,F12,F13・・・・を介して接続した構
造となっている。各パッチアンテナPA11,PA1
2,PA13・・・は、パッチアンテナPA11で代表
して参照符号を付したように、口の字形状の外部パッチ
P11と、その中央部分に形成された外側スリット装荷
型パッチP12と給電線路F11を介して外部パッチP
11に供給された高周波電力の一部を内部パッチP11
に供給するためのマイクロストリップ形式の内部給電線
路fから構成されている。このようにマイクロストリッ
プ形式の内部給電線路をfを形成することにより、図1
の場合と異なり、同軸線路形式の給電部Fを省略するこ
とができる。
【0019】以上、パッチの概略の外形が矩形状である
場合を例にとって本発明を説明したが、概略の外形が円
形状や楕円形状の場合にも本発明を拡張できる。
場合を例にとって本発明を説明したが、概略の外形が円
形状や楕円形状の場合にも本発明を拡張できる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のマ
イクロストリップ・パッチアンテナは周縁部にスリット
を装荷することによって小型にした1又は複数の外側ス
リット装荷型パッチアンテナを、これと同一又はほぼ同
一の共振周波数を有する外部パッチアンテナの中央部分
に形成する構成であるから、複数のパッチアンテナが同
一の空間内に形成され、同一の外形寸法を有する通常の
パッチアンテナに比べて電波の放射電力密度はほぼパッ
チアンテナの総数の程度にまで向上する。また、内外の
各パッチの共振周波数を僅かに異ならせることによって
広帯域化も同時に実現できる。
イクロストリップ・パッチアンテナは周縁部にスリット
を装荷することによって小型にした1又は複数の外側ス
リット装荷型パッチアンテナを、これと同一又はほぼ同
一の共振周波数を有する外部パッチアンテナの中央部分
に形成する構成であるから、複数のパッチアンテナが同
一の空間内に形成され、同一の外形寸法を有する通常の
パッチアンテナに比べて電波の放射電力密度はほぼパッ
チアンテナの総数の程度にまで向上する。また、内外の
各パッチの共振周波数を僅かに異ならせることによって
広帯域化も同時に実現できる。
【図1】本発明の一実施例のマイクロストリップ・パッ
チアンテナの構成を示す平面図である。
チアンテナの構成を示す平面図である。
【図2】本発明の他の実施例のマイクロストリップ・パ
ッチアンテナの構成を示す平面
ッチアンテナの構成を示す平面
【図3】本発明の更に他の実施例のマイクロストリップ
・パッチアンテナの構成を示す平面図である。
・パッチアンテナの構成を示す平面図である。
【図4】本発明の更に他の実施例のマイクロストリップ
・パッチアンテナの構成を示す平面図である。
・パッチアンテナの構成を示す平面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例のマイクロストリップ
・パッチアンテナの構成を示す平面図である。
・パッチアンテナの構成を示す平面図である。
【図6】図1の実施例のマイクロストリップ・パッチア
ンテナについて得られたリターンロスの周波数特性を示
す実験データである。
ンテナについて得られたリターンロスの周波数特性を示
す実験データである。
【図7】図2の実施例のマイクロストリップ・パッチア
ンテナについて得られたリターンロスの周波数特性を示
す実験データである。
ンテナについて得られたリターンロスの周波数特性を示
す実験データである。
【図8】典型的なマイクロストリップ・パッチアンテナ
の構造を説明するための平面図(A)とそのBーB’断
面図(B)である。
の構造を説明するための平面図(A)とそのBーB’断
面図(B)である。
【図9】図8のマイクロストリップ・アンテナの小型化
と広帯域化に関する公知の改善方法を説明するための平
面図である。
と広帯域化に関する公知の改善方法を説明するための平
面図である。
P1 外部パッチ P2 外側スリット装荷型の内部パッチ S スリット F1,F2 給電部 D 誘電体基板 OS1,OS2 開放スタブ F11〜F13 マイクロストリップ形式の給電線路 PA1〜PA3 パッチアンテナ
Claims (7)
- 【請求項1】誘電体基板上に形成された外側スリット装
荷型の内部パッチと、 この内部パッチの一つ又は複数を囲みかつ前記内部パッ
チと同一又はほぼ同一の共振周波数を有する状態で前記
誘電体基板上に形成された外部パッチとから成ることを
特徴とするマイクロストリップ・パッチアンテナ。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記内部パッチと外部パッチは、それぞれと僅かに異な
る共振周波数の開放スタブを有することを特徴とするマ
イクロストリップ・パッチアンテナ。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記内部パッチと前記外部パッチは、互いに接近した値
の複数の共振周波数を有することを特徴とするマイクロ
ストリップ・パッチアンテナ。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のそれぞれにおいて、 前記マイクロストリップ・パッチアンテナは、同一の誘
電体基板上に複数配列されたことを特徴とするマイクロ
ストリップ・パッチアンテナ。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のそれぞれにおいて、 前記内部パッチと外部パッチのそれぞれは、同軸線路に
連なる給電部を有することを特徴とするマイクロストリ
ップ・パッチアンテナ。 - 【請求項6】 請求項1乃至4のそれぞれにおいて、 前記外部パッチはマイクロストリップ形式の給電線路に
連なる給電部を有すると共に、前記内部パッチは同軸線
路に連なる給電部を有することを特徴とするマイクロス
トリップ・パッチアンテナ。 - 【請求項7】 請求項1乃至4のそれぞれにおいて、 前記外部パッチはマイクロストリップ形式の給電線路に
連なる給電部を有すると共に、この外部パッチと前記内
部パッチとの間にマイクロストリップ形式の給電線路が
形成されたことを特徴とするマイクロストリップ・パッ
チアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10904194A JPH07297628A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | マイクロストリップ・パッチアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10904194A JPH07297628A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | マイクロストリップ・パッチアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07297628A true JPH07297628A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=14500114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10904194A Pending JPH07297628A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | マイクロストリップ・パッチアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07297628A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001015271A1 (fr) * | 1999-08-20 | 2001-03-01 | Tdk Corporation | Antenne microruban |
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CN114284701A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-04-05 | 无锡国芯微电子系统有限公司 | 一种毫米波开槽贴片天线 |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP10904194A patent/JPH07297628A/ja active Pending
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