JPH07296900A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH07296900A
JPH07296900A JP6088437A JP8843794A JPH07296900A JP H07296900 A JPH07296900 A JP H07296900A JP 6088437 A JP6088437 A JP 6088437A JP 8843794 A JP8843794 A JP 8843794A JP H07296900 A JPH07296900 A JP H07296900A
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Kenji Hagiwara
健治 萩原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチ構造部にて高周波特性を変更できる
こと。 【構成】 スイッチ部材を有している前記切替スイッチ
手段5b,6b,8により信号供給用コンタクト5及び
伝送用コンタクト6が相互に短絡されているときに、こ
れらを高周波特性補償用素子として利用し、前記各コン
タクト5,6の供給接触部5a及び伝送接触部6aを集
中定数静電容量型もしくは分布定数線路型の高周波特性
補償用素子として利用する。各コンタクト5,6はロー
パスフィルタとしての機能をもたせるか、インシュレー
タ2の材質および/または構造を選択することにより誘
電率を調整し所望の高周波特性補償用素子定数を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯用通信機器などに
使用されるコネクタに関し、特に高周波信号伝送路の切
替スイッチを備えているコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコネクタとしては、図6に示すよ
うな同軸コネクタ20が知られている。同軸コネクタ2
0は、インシュレータ21と、高周波信号供給用コンタ
クト(以下、供給用コンタクトと呼ぶ)23と、高周波
信号伝送用コンタクト(以下、伝送用コンタクトと呼
ぶ)24と、外部導体25とを有している。インシュレ
ータ21には、供給用コンタクト23と伝送用コンタク
ト24とを収容した収容部22が形成されている。
【0003】供給用コンタクト23は、中間部分がイン
シュレータ21に保持されており、一側にバネ性をもつ
供給接触部23aと、他側にインシュレータ21の外に
のびている供給端子部23bとを有している。伝送用コ
ンタクト24は、供給接触部23aが接・離することに
より高周波信号が切り替えられる伝送接触部24aと、
伝送接触部24aに連接されてインシュレータ21の外
にのびている伝送端子部24bとを有している。インシ
ュレータ21の外周面に設けられている外部導体25
は、供給端子部23b及び伝送端子部24bに平行にの
びている外部端子部25aを有している。
【0004】この同軸コネクタ20では、供給接触部2
3aの先端部分が伝送接触部24aに弾性力をもち接触
している。供給用コンタクト23から供給される高周波
信号は、供給接触部23aを介して伝送用コンタクト2
4から取り出している。すなわち、この状態では供給用
コンタクト23と伝送用コンタクト24とにより閉ルー
プの短絡回路が構成されている。
【0005】同軸コネクタ20には、図7に示すように
相手同軸コネクタ30が嵌合する。前述したように、同
軸コネクタ20と相手同軸コネクタ30とが嵌合してい
ないときには、同軸コネクタ20内で高周波信号の閉ル
ープを形成する。同軸コネクタ20は機器本体(図示せ
ず)に搭載され、供給端子部23b、伝送端子部24b
及び外部端子部25aが機器本体の回路にそれぞれ接続
される。
【0006】相手同軸コネクタ30は、相手インシュレ
ータ31と、この相手インシュレータ31の外周面を覆
う相手外部導体32と、相手インシュレータ31の中心
軸方向に設けた中心コンタクト33とを有している。相
手外部導体32は同軸ケーブル(図示せず)の外部導体
に接続され、中心コンタクト33は同軸ケーブルの中心
導体に接続される。
【0007】なお、インシュレータ21の一面には、即
ち、中心コンタクト33の先端が対向する一面には、収
容部22に連通した挿入穴26が形成されている。中心
コンタクト33は同軸コネクタ20と相手同軸コネクタ
30との嵌合時に、供給接触部23aと伝送接触部24
aとの間に挿入される。
【0008】供給用コンタクト23と伝送用コンタクト
24とはこれらの相互嵌合によって回路を切り替える。
つまり、相手同軸コネクタ30を同軸コネクタ20に嵌
合した際には、相手同軸コネクタ30の中心コンタクト
33が供給用コンタクト23の供給接触部23aを押し
下げつつ接触する。この際、供給接触部23a及び伝送
接触部24a間は離脱し、供給接触部23aが、中心コ
ンタクト33に接触する。同時に、相手外部導体32及
び外部導体25は、同軸コネクタ20と相手同軸コネク
タ30との嵌合時に、相手同軸コネクタ30の外部導体
25を受け入れ相互に嵌合して接触する。
【0009】したがって、高周波信号は同軸コネクタ2
0から相手同軸コネクタ30に伝送され、伝送用コンタ
クト24からは出力されなくなる。なお、良好な高周波
伝送のためには、伝送路の特性インピーダンスは一定で
あることが望ましく、インピーダンス不連続部が存在す
るときには、「特性補償素子」を適当に付加することで
特性を満たしている。同軸コネクタは特性インピーダン
スの理論的取扱いが比較的容易であることから多く用い
られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
同軸コネクタ20は、同軸構造において高周波信号の接
・離するスイッチ構造を作り込むために多くの工数を必
要とし、スイッチ構造とするため小形化が困難となると
いう問題がある。
【0011】また、このような同軸コネクタ20では、
閉ループ時の高周波特性を良好なものとするのが難しい
という問題がある。
【0012】それ故に、本発明の課題は、高周波伝送路
で小形、高密度化に適した非同軸構造のコネクタとして
実現し、さらにスイッチ構造よりコンタクトを集中定数
静電容量型または分布定数線路型、集中定数または分布
定数型の特性補償素子として利用することにより閉ルー
プ時の高周波特性を良好なものとすることができるコネ
クタを提供することにある。
【0013】また、本発明の他の課題は、意図的に高周
波特性を悪くし、このときにローパスフィルタとして機
能させることができるコネクタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、機器内
の高周波入出力信号線に接続され高周波信号が供給され
る高周波信号供給用コンタクトと、前記機器内の高周波
帰還入力信号線に接続され高周波出力信号を伝送する高
周波信号伝送用コンタクトと、前記高周波信号供給用コ
ンタクト及び前記高周波信号伝送用コンタクト間を短絡
・開放する切替スイッチ手段とを含み、相手コネクタを
離脱可能に嵌合するコネクタにおいて、前記切替スイッ
チ手段は、前記相手コネクタが離脱している時は前記高
周波信号供給用コンタクト及び前記高周波信号伝送用コ
ンタクト間を短絡させることにより前記機器内に高周波
信号を還流させ、前記相手コネクタが嵌合しているとき
に、前記高周波信号供給用コンタクト及び前記高周波信
号伝送用コンタクト間を開放して、前記高周波信号供給
用コンタクトを前記相手コネクタの相手コンタクトに信
号伝達するものであり、前記切替スイッチ手段により前
記高周波信号供給用コンタクト及び前記高周波信号伝送
用コンタクトが短絡されているときに、前記高周波信号
供給用コンタクト及び高周波信号伝送用コンタクトを高
周波特性補償用素子として利用することを特徴とするコ
ネクタが得られる。
【0015】また、本発明によれば、前記高周波信号供
給用コンタクトは供給接触部を有し、前記高周波信号伝
送用コンタクトは伝送接触部を有し、前記供給接触部及
び前記伝送接触部を集中定数静電容量型もしくは分布定
数線路型の高周波特性補償用素子として利用することを
特徴とするコネクタが得られる。
【0016】また、本発明によれば、前記切替スイッチ
手段は、前記高周波信号供給用コンタクトに設けた第1
の接触端子部を有し、前記高周波伝送用コンタクトに設
けた第2の接触端子部と、前記第1及び第2の接触端子
部に橋渡され前記第1及び第2の接触端子部に対して接
・離する導電性のスイッチ部材とを有していることを特
徴とするコネクタが得られる。
【0017】また、本発明によれば、前記切替スイッチ
手段は、前記高周波信号供給用コンタクト及び前記高周
波信号伝送用コンタクト間に橋渡された導電性のスイッ
チ部材を有し、該スイッチ部材は、前記高周波信号供給
用コンタクトに対して接・離する第1の接触端子部と、
前記高周波信号伝送用コンタクトに対して接・離する第
2の接触端子部とを有していることを特徴とするコネク
タが得られる。
【0018】また、本発明によれば、前記高周波信号供
給用コンタクト及び高周波信号伝送用コンタクトを、意
図的に特性を悪くしローパスフィルタとしての機能をも
たせたことを特徴とするコネクタが得られる。
【0019】また、本発明によれば、前記高周波信号供
給用コンタクト及び高周波信号伝送用コンタクトを保持
したインシュレータを有し、該インシュレータの材質お
よび/または構造を選択することにより誘電率および/
または容量を調整し所望の高周波特性補償用素子定数を
得ることを特徴とするコネクタが得られる。
【0020】また、本発明によれば、前記供給接触部及
び前記伝送接触部の長さ寸法および/または厚さ寸法を
変更して静電容量を変更することを特徴とするコネクタ
が得られる。
【0021】
【作用】相手コネクタが嵌合していないときには、高周
波信号供給用コンタクト及び高周波信号伝送用コンタク
トを短絡(閉ループ)して伝送路を形成する。相手コネ
クタがコネクタに嵌合しているときには切替スイッチ手
段により伝送路を開放し、相手コネクタに伝送路を形成
する。
【0022】高周波信号供給用コンタクト及び高周波信
号伝送用コンタクトを集中定数静電容量型または分布定
数線路型の高周波特性補償素子として利用する。また、
逆に意図的に高周波特性を悪くするこにより不要周波数
信号の通過を阻止するにはローパスフィルタとして機能
をもたせる。さらに、補償素子としての電気定数は、高
周波信号供給用コンタクト及び伝送用コンタクトの長さ
厚さなどの形状を変更したり、インシュレータの誘電率
を調整することにより所望の高周波補償素子定数を得
る。
【0023】
【実施例】図1は本発明のコネクタの一実施例を示して
いる。図2は図1のコネクタに組み込まれている切替ス
イッチ手段を示している。
【0024】図1及び図2を参照して、コネクタ1は箱
形状のインシュレータ2と、このインシュレータ2の一
面に大きな溝を形成した大きな嵌合部3と、この嵌合部
3に設けられている絶縁性の板状物体4とを有してい
る。さらに、インシュレータ2には板状の高周波信号供
給用コンタクト(以下、供給用コンタクトと呼ぶ)5
と、高周波信号伝送用コンタクト(以下、伝送用コンタ
クトと呼ぶ)6と、グランド用コンタクト7と、切替ス
イッチ部材8、第1の接触端子部5b及び第2の接触端
子部6bとを有している。
【0025】コネクタ1には、供給用コンタクト5、伝
送用コンタクト6、及びグランド用コンタクト7が順番
に所定ピッチをもって複数本が互いに並列に配置されて
いる。供給用コンタクト5は板状物体4の一面に設けら
れている供給接触部5aと、長手方向の中間部分に設け
られている第1の接触端子部5bと、供給接触部5aと
は反対側にのびている供給端子部5cとを有している。
伝送用コンタクト6は、板状物体4の一面に設けられて
いる伝送接触部6aと、長手方向の中間部分に設けられ
ている第2の接触端子部6bと、伝送接触部6aとは反
対側にのびている伝送端子部6cとを有している。グラ
ンド用コンタクト7は、板状物体4の一面に設けられて
いるグランド接触部7aと、グランド接触部7aとは反
対側にのびているグランド端子部7cとを有している。
【0026】第1の接触端子部5bは供給用コンタクト
5の一面から上方に立設されている。第2の接触端子部
6bは伝送用コンタクト6の一面から上方に立設されて
いる。第1及び第2の接触端子部5b,6bには、これ
らを橋渡すように一つの導電性のスイッチ部材(スイッ
チバー)8が当接している。このスイッチ部材8、第1
の接触端子部5b及び第2の接触端子部6bにより切替
スイッチ手段を構成している。スイッチ部材8はバネ性
を有する棒形状もしくは帯板形状の金属分材である。ス
イッチ部材8を第1及び第2の接触端子部5b,6bに
当接し接触することにより、機器内に高周波信号を還流
させ供給用コンタクト5及び伝送用コンタクト6間が導
通状態となる。すなわち、供給用コンタクト5の供給端
子部(入力側)5cから供給される高周波信号は、伝送
用コンタクト6の伝送コンタクトの伝送端子部(出力
側)6cから出力される。
【0027】なお、このコネクタ1は機器本体(図示せ
ず)に搭載され、供給端子部5cが高周波入出力信号線
に、伝送端子部6cが高周波帰還入力信号線に、グラン
ド端子部7cがグランド線に、それぞれ機器本体内で接
続される。また、図示しないケーブル側の相手コネクタ
は、コネクタ1の嵌合部3に嵌合して、供給接触部5
a、伝送接触部6a及びグランド接触部7aに一対一に
接触する複数の相手コンタクトを有しているものであ
る。
【0028】次に、図2に基づき、供給用コンタクト5
をAとし、伝送用コンタクト6をBとして、短絡(閉ル
ープ)状態と開放状態とを以下に説明する。なお、Gは
グランド用コンタクト7である。
【0029】相手コネクタとコネクタ1とが嵌合してい
ない状態(非嵌合状態)では、スイッチ部材8により供
給用コンタクト5と伝送用コンタクト6とを短絡して、
A−B間伝送路が形成されている。即ち、供給用コンタ
クト5の供給端子部(入力側)5cから供給される高周
波信号は伝送用コンタクト6の伝送端子部6c(出力
側)から出力される。この際、供給用コンタクト5及び
伝送用コンタクト6を集中定数静電容量型または分布定
数線路型の高周波特性補償素子として利用することによ
り、A−B間高周波伝送特性を良好にする。
【0030】相手コネクタ及びコネクタ1の相互嵌合時
には、相手コネクタに設けられている押圧部材(図示せ
ず)により嵌合方向でスイッチ部材8を押圧作用するこ
とによって、スイッチ部材8が第1及び第2の接触端子
部5b,6bから離れる。
【0031】ところで、高周波信号伝送のためには、伝
送路の特性インピーダンスを一定に保つ構造が理想的で
あり、特性インピーダンスの異なる区間が存在すると、
反射損を生じる。コネクタ1の実際の設計においては、
図2中に示した線路区間,線路区間は、供給用コン
タクト5、伝送用ンタクト6、及びグランド用ンタクト
7の形状を信号・グランド配置により比較的容易に、特
性インピーダンスを所望の値に設定することができる。
しかし、スイッチ部材8による区間部分は所望の値を
設計することが難しく、しかも所望の値よりも高いイン
ピーダンス値しか得られないことが多い。
【0032】なお、伝送線路の特性インピーダンスが一
定でなくても、高周波特性を補償するインピーダンス整
合素子を付加するこにより、所定の周波数帯信号を無反
射にて伝送する技術があるのは公知である。
【0033】本発明では、線路区間のインピーダンス
を補償するために、供給用コンタクト5の供給接触部5
a及び伝送用ンタクト6の伝送接触部6aと,グランド
用コンタクト7のグランド接触部7aとの間に生じる静
電容量を利用する。あるいは、先端開放の分布定数線路
として利用する。
【0034】このときの等価回路を図3に示す。すなわ
ち、所望値よりも高いインピーダンス値を有するスイッ
チ部材8の線路区間の両端に供給接触部5a及び伝送
接触部6aにより静電容量(d),(e)が並列につな
がっている。並列につながる静電容量(d),(e)
は、特性インピーダンスを下げる効果を有するので、ス
イッチ部材8の線路区間のインピーダンスを平均して
見掛け上、所望する値とすることができ、無反射にて高
周波信号を伝送できるようになる。なお、図中Cは容量
である。
【0035】静電容量(d),(e)を大きくするため
には、供給接触部5a及び伝送接触部6aの長さ寸法を
長く設計し板厚を増加させる。また、インシュレータ2
の誘電率を大きくすればよい。即ち、インシュレータ2
の材質、構造を適宜することにより所望の容量を得るよ
うに調整する。容量Cは供給接触部5a,伝送接触部6
a,及びグランド接触部7aの各断面形状の電磁界数値
解析を行うことにより算出する。
【0036】なお、従来のコネクタでは供給接触部5
a,伝送接触部6a,及びグランド接触部7aは単に有
効嵌合長さのみを考慮した機械的見地から設計されてき
たが、上述したように、高周波信号伝送特性を補償する
電気的素子として積極的に利用し、電気的見地から設計
する。
【0037】図4はケーブル側の相手コネクタを嵌合し
た際の供給接触部5a,伝送接触部6a,グランド接触
部7a及び切替スイッチ構造だけを取り出した斜視図で
ある。スイッチ部材8はケーブル側の相手コネクタの押
圧部材によって押し出されて(図4のF方向)第1及び
第2の接触端子部5b,6bから外れる。このとき、供
給用コンタクト5及び伝送用コンタクト6の伝送は遮断
されて供給用コンタクト5、グランド用コンタクト7か
ら相手コネクタの相手コンタクト10に伝送されるよう
になる。
【0038】スイッチ構造は、これに限定されることは
なく、図5に示すような形状のものでもよい。このスイ
ッチ構造では、図2に示した第1及び第2の接触端子部
5b,6bの代わりに、スイッチ部材12に供給用コン
タクト5及び伝送用コンタクト6にバネ性をもって接触
する第1及び第2の接触端子部5j,6jを形成してい
る。この場合、供給用コンタクト5及び伝送用コンタク
ト6から第1及び第2の接触端子部5j,6jを開放す
るには、スイッチ部材12を供給用コンタクト5及び伝
送用コンタクト6から離れる方向(図5ではF方向)に
押し上げればよい。ようするに、スイッチ部材12より
前方(ケーブル側のコネクタ側)のコンタクトの容量C
でスイッチ部材12の高いインピーダンスを補償すると
いうことである。
【0039】以上、高周波特性を良好なものとする立場
から説明してきたが、逆に意図的に高周波特性を悪化さ
せるように設計することも可能である。この場合は、所
定の周波数以上の信号成分通過を阻止するローパスフィ
ルタ機能を持たせることも可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明のスイッチコネクタによれば、ス
イッチ部材を第1及び第2の接触端子部に接触・離脱す
ることにより高周波伝送路で小形、高密度化に適した非
同軸構造のコネクタが実現できる。
【0041】また、スイッチ部材より突出する相手コン
タクトの相手接触部を集中定数静電容量型または分布定
数線路型の高周波特性補償素子として利用することによ
りケーブル側非嵌合時、すなわち閉ループ時のA−B間
高周波伝送特性を良好にすることができる。
【0042】また、逆に意図的に高周波特性を悪くする
こにより不要周波数信号の通過を阻止するローパスフィ
ルタとして機能を持たせることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタの一実施例を示す外観斜視図
である。
【図2】図1のコネクタの各コンタクト及び切替スイッ
チ手段の構成を取り出して後方から見た斜視図である。
【図3】図2の構成の等価回路図である。
【図4】図2のコネクタの各コンタクトを相手コンタク
トに嵌合した状態を示す斜視図である。
【図5】図2のコネクタの各コンタクト及び切替スイッ
チ手段の構成の変形例を示す斜視図である。
【図6】従来の同軸コネクタの構成を示す断面図であ
る。
【図7】図6の同軸コネクタに相手同軸コネクタを嵌合
した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ 2,21 インシュレータ 3 嵌合部 4 板状物体 5,23 高周波信号供給用コンタクト(供給用コン
タクト) 5a,23a 供給接触部 5b,5j 第1の接触端子部 5c,23b 供給端子部 6,24 高周波信号伝送用コンタクト(伝送用コン
タクト) 6a,24a 伝送接触部 6b,6j 第2の接触端子部 6c,24b 伝送端子部 7 グランド用コンタクト 7a グランド接触部 7c グランド端子部 8,12 スイッチ部材 10 相手コンタクト 20 同軸コネクタ 22 収容部 25 外部導体 25a 外部端子部 26 挿入穴 30 相手同軸コネクタ 31 相手インシュレータ 32 相手外部導体 33 中心コンタクト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器内の高周波入出力信号線に接続され
    高周波信号が供給される高周波信号供給用コンタクト
    と、前記機器内の高周波帰還入力信号線に接続され高周
    波出力信号を伝送する高周波信号伝送用コンタクトと、
    前記高周波信号供給用コンタクト及び前記高周波信号伝
    送用コンタクト間を短絡・開放する切替スイッチ手段と
    を含み、相手コネクタを離脱可能に嵌合するコネクタに
    おいて、前記切替スイッチ手段は、前記相手コネクタが
    離脱している時は前記高周波信号供給用コンタクト及び
    前記高周波信号伝送用コンタクト間を短絡させることに
    より前記機器内に高周波信号を還流させ、前記相手コネ
    クタが嵌合しているときに、前記高周波信号供給用コン
    タクト及び前記高周波信号伝送用コンタクト間を開放し
    て、前記高周波信号供給用コンタクトを前記相手コネク
    タの相手コンタクトに信号伝達するものであり、前記切
    替スイッチ手段により前記高周波信号供給用コンタクト
    及び前記高周波信号伝送用コンタクトが短絡されている
    ときに、前記高周波信号供給用コンタクト及び高周波信
    号伝送用コンタクトを高周波特性補償用素子として利用
    することを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記高周波信号供給用コンタクトは供給
    接触部を有し、前記高周波信号伝送用コンタクトは伝送
    接触部を有し、前記供給接触部及び前記伝送接触部を集
    中定数静電容量型もしくは分布定数線路型の高周波特性
    補償用素子として利用することを特徴とする請求項1記
    載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記切替スイッチ手段は、前記高周波信
    号供給用コンタクトに設けた第1の接触端子部を有し、
    前記高周波伝送用コンタクトに設けた第2の接触端子部
    と、前記第1及び第2の接触端子部に橋渡され前記第1
    及び第2の接触端子部に対して接・離する導電性のスイ
    ッチ部材とを有していることを特徴とする請求項1記載
    のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記切替スイッチ手段は、前記高周波信
    号供給用コンタクト及び前記高周波信号伝送用コンタク
    ト間に橋渡された導電性のスイッチ部材を有し、該スイ
    ッチ部材は、前記高周波信号供給用コンタクトに対して
    接・離する第1の接触端子部と、前記高周波信号伝送用
    コンタクトに対して接・離する第2の接触端子部とを有
    していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記高周波信号供給用コンタクト及び高
    周波信号伝送用コンタクトを、意図的に特性を悪くしロ
    ーパスフィルタとしての機能をもたせたことを特徴とす
    る請求項記1載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記高周波信号供給用コンタクト及び高
    周波信号伝送用コンタクトを保持したインシュレータを
    有し、該インシュレータの材質および/または構造を選
    択することにより誘電率および/または容量を調整し所
    望の高周波特性補償用素子定数を得ることを特徴とする
    請求項1記載のコネクタ。
  7. 【請求項7】 前記供給接触部及び前記伝送接触部の長
    さ寸法および/または厚さ寸法を変更して静電容量を変
    更することを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
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