JPH07296165A - 3次元画像撮影用カメラ - Google Patents

3次元画像撮影用カメラ

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JPH07296165A
JPH07296165A JP6092193A JP9219394A JPH07296165A JP H07296165 A JPH07296165 A JP H07296165A JP 6092193 A JP6092193 A JP 6092193A JP 9219394 A JP9219394 A JP 9219394A JP H07296165 A JPH07296165 A JP H07296165A
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JP6092193A
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Keisuke Araki
敬介 荒木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3次元画像撮影用カメラをコンパクトに構成
することができるようにすることを目的とする。 【構成】 1つの視点から投影され、位置情報としては
2次元である光学画像を1組のレンズ3を通してイメー
ジセンサ4上に結像させるとともに、上記イメージセン
サ4から出力される信号を画像信号5として出力する撮
像部と、上記撮像部から出力される画像信号5を取
り込んで保持する入力画像保持手段、上記画素の画素値
および上記画素の周囲の画素の画素値に基づいて上記入
力画像の各画素について3次元での位置情報を復元する
画像処理手段および上記画像処理手段で復元された3次
元での位置情報に基づいて上記1つの視点とは異なる視
点に対応させ、かつ位置情報としては2次元の画像を生
成する2次元位置画像生成手段からなる画像処理装置6
とを設け、撮影された1枚の2次元画像のみを用いて立
体視表示を行ことができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3次元画像撮影用カメラ
に係わり、特に、位置に関する2次元情報を3次元情報
に変換する画像処理装置を備えたものに用いて好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像撮影用カメラで撮影された画
像情報の大部分は、3次元空間内の物体を2次元の面に
投影したものとして表されている。すなわち、2次元画
像として記録されている。
【0003】ところで、3次元空間内の物体上の各点
は、その位置が3次元の座標値で表されるとともに、色
空間における3次元の情報を持っている。上記色空間に
おける3次元の情報とは、例えば、色相、明度、彩度で
あり、加色法による場合は、アドレスカウンタ(R)、
緑(G)、青(B)の各色成分の強度であってもよい。
【0004】このように、物体上の各点が表されている
ことに対応し、2次元面に投影された画像の各画素は、
2次元の座標値のほかに、色空間における少なくとも1
次元の情報を保持している。例えば、白黒画像であれ
ば、色空間における情報は1次元(明度情報のみ)であ
り、カラー画像であれば、色空間における情報は3次元
である。
【0005】また、複数の画像(フレーム)が時系列に
連続している場合は、動画であり、時間軸方向について
も1次元分の情報を保持している。つまり、3次元空間
での物体に対応する位置3次元、時間1次元、色空間3
次元の合計7次元の情報のうち、投影によって位置2次
元の情報としたものが一般的な画像情報(2次元画像)
であり、この画像情報は、時間色空間情報については、
少なくとも色空間情報1次元分を保持している。
【0006】一方、わずかではあるが、マルチプレック
スホログラムやCT(コンピュータ断層)画像のよう
に、位置情報を2次元に投影することなく3次元のまま
で記録する画像技術も知られている。これらの3次元画
像技術では、実質的に全ての点の3次元座標値を保持し
ており、任意の方向への投影に対応でき、任意の2次元
断面での投影像を得ることが可能である。
【0007】また、視点の異なる2つの2次元画像を用
いることにより、物体の立体視が可能となる。このこと
を利用し、立体視に必要な2つの異なった投影像だけで
不完全ながらも位置情報を3次元的に管理する方法もあ
る。上記の不完全とは、こうした2つの視点の異なる投
影像だけからは、物体の影になって見えない部分につい
ての情報がないため、任意の方向からの投影像を得るこ
とができないからである。つまり、物体の表側からみた
場合の立体視用の2画像を用いた場合には、影となって
いる物体の裏側についての3次元情報を得ることはでき
ないということである。
【0008】ここでは、マルチプレックスホログラムや
CT画像で得られるような、物体上の各点の位置につい
ての完全な3次元情報を「完全位置3次元情報」と呼ぶ
ことにする。また、立体視用の2枚の投影像から得られ
るような位置情報を「立体視用位置3次元情報」と呼ぶ
ことにする。
【0009】ところで、特開平5−126546号、5
−126547号、5−181979号の各公報には、
2次元陰影画像情報から3次元形状データを得る技術が
開示されている。
【0010】上記技術は、3次元形状を微分するとその
表面が計算でき、その表面から反射地図を用いて変換す
ると陰影情報が得られることを利用し、この変換を逆に
行い、陰影情報から対象物体の表面の方向を求め、得ら
れた表面を積分することによって3次元形状を復元しよ
うとするものである。
【0011】また、画像記録法としては結像光学系を用
い、銀塩感光体、最近は撮像素子としてCCDなどのイ
メージセンサ上に像を結ばせる画像撮影用カメラがよく
知られている。そして、こうした画像撮影用カメラで3
次元画像を記録するためには、カメラを移動するとか、
複数台のカメラを用いて「完全位置3次元情報」、「立
体視用位置3次元情報」を作成する方法が従来は用いら
れていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、写真、絵
画、映画などといった映像情報ソフトのうち既存のもの
の大部分は、位置情報として2次元の情報しか保持して
いない。近年、ヘッドマウンテッドディスプレイ(HM
D)や、レンチキュラディスプレイなど、立体視による
3次元ディスプレイが発達を遂げている。
【0013】また、3次元画像への期待も高まっている
が、既存の位置情報2次元の映像ソフトのままでは立体
視を行うことができなかった。このため、既存の位置情
報2次元の映像ソフトを立体視用位置3次元情報に変換
することも考えられるが、次元数が足りないこともあ
り、このような試みは行われていない。
【0014】一方、上述の特開平5−126546号、
5−126547号、5−181979号の各公報に記
載されている技術の場合は、所定方向からの照明光の存
在下での2次元陰影画像データを対象するとものであっ
た。したがって、これらの技術は光源が複数個あった
り、光源位置が未知であるような一般的な場合には適用
することができなかった。
【0015】また、複雑な形状の物体を対象とする場合
には計算量が膨大になってしまう問題があるとともに、
1枚の画像の中に遠景や近景が混在するような場合には
全く歯が立たないという問題点があった。
【0016】位置3次元情報を映像情報として記録する
場合、「完全位置3次元情報」については撮影系、処理
系、表示系の装置が大掛かりになってしまうため、ポー
タブルな撮影系を構成することが困難であった。
【0017】一方、「立体視用位置3次元情報」の場合
も、撮影は2組のレンズ(複眼)を通して視差のある2
枚の画像を撮影するので、この場合もレンズの装置に占
める割合が倍になってしまう問題があった。このよう
に、撮像系が大掛かりになるという問題は、位置3次元
画像撮影カメラや位置3次元情報に基づく映像ソフトの
普及の障害となっていた。
【0018】本発明は上述の問題点にかんがみ、3次元
画像撮影用カメラをコンパクトに構成できるようにする
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の3次元画像撮影
用カメラは、1つの視点から投影され、位置情報として
は2次元である光学画像を1組のレンズを通してイメー
ジセンサ上に結像させるとともに、上記イメージセンサ
から出力される信号を画像信号として出力する撮像部
と、上記撮像部から出力される画像信号を取り込んで保
持する入力画像保持手段と、上記画素の画素値および上
記画素の周囲の画素の画素値に基づいて、上記入力画像
の各画素について3次元での位置情報を復元する画像処
理手段と、上記画像処理手段で復元された3次元での位
置情報に基づいて、上記1つの視点とは異なる視点に対
応させ、かつ位置情報としては2次元の画像を生成する
2次元位置画像生成手段とを具備している。
【0020】また、本発明の他の特徴とするところは、
1つの視点から投影され、位置情報としては2次元であ
る光学画像を1組のレンズを通してイメージセンサ上に
結像させるとともに、上記イメージセンサから出力され
る信号を画像信号として出力する撮像部と、上記撮像部
から出力される画像信号を取り込んで保持する入力画像
保持手段と、上記入力画像の各画素について、上記画素
の画素値および上記画素の周囲の画素の画素値に基づ
き、上記画素に対応する3次元空間内の点を上記1つの
視点とは異なる視点から2次元の面に投影した場合にお
ける上記2次元の面上での上記視点に対応する画素位置
を知識ベースを用いた推論によって算出する画像処理手
段と、上記画像処理手段で算出された画素位置に基づ
き、上記異なる視点から投影されかつ位置情報としては
2次元である画像を生成する2次元位置画像生成手段と
を具備している。
【0021】
【作用】本発明は上記技術手段を有するので、以下の作
用が得られる。すなわち、ヘッドマウンテッドディスプ
レイやレンチキュラディスプレイなどの3次元ディスプ
レイを用い立体視を行う場合、立体視に使用される2枚
の2次元画像は、視点は異なるものの、相互間で大きな
違いがあるわけではない。
【0022】したがって、2次元画像がいくら複雑なも
のであっても、その2次元画像の各領域に対して局所的
な変形を行うことにより、その2次元画像と対になって
立体視に使用される2次元画像を生成することが可能と
なる。問題は、どのようにこの局所的な変形を行うかで
ある。
【0023】カメラ内の1組のレンズを通してイメージ
センサ上に結像され、イメージセンサからの出力信号が
画像信号として入力される2次元画像に注目すると、こ
の2次元画像自体に位置3次元情報への手掛かりが含ま
れている。それゆえ、この手掛かりを利用することによ
って、入力画像の各画素について、その画素の画素値お
よび周囲の画素の画素値から、その画素に対する3次元
での位置情報を復元することが可能となる。
【0024】各画素に対応する3次元での位置情報を復
元できれば、その復元された位置情報を元に入力画像と
は異なる視点からの画像(変換画像)を生成することに
より、1対の立体視用の画像が得られることになる。
【0025】ところで、人間は、絵画や写真などの1枚
の2次元画像から、無意識のうちに画像に現れた3次元
構造を把握している。ここでは、2次元画像が透視図投
影によるもの、すなわち、遠近法で表現されているもの
とする。人間がどのように3次元構造を把握しているか
は、次第に明らかになりつつある(「ビジョン−視覚の
計算理論と脳内表現−」、デビッド・マー著、乾敏郎、
安藤広志訳、産業図書、1987年など)。たとえば、
小さく現れているものほど遠くにあると判断したり、画
像に現れている物体が何であるか(人であるか家である
かなど)を認識したりして、その物体の典型的大きさに
関する知識をもとにその物体までの距離を推定したりし
ている。
【0026】したがって、人間が無意識に判断している
基準を客観的に表現した推論規則を集積して知識ベース
とし、この知識ベースを用いて推論を行うことにより、
入力画像の各画素について、その画素に対応する3次元
空間内の点の位置を推定することができる。「立体視用
位置3次元情報」の観点からすれば、入力画像の視点と
は異なる視点からの投影像における対応する画素位置が
分かればよいから、知識ベースを用いた推論は容易に行
える。この画素位置が分かれば、入力画像とは異なる視
点位置からの2次元画像が生成でき、「立体視用位置3
次元情報」が得られることになる。
【0027】すなわち、本発明では、位置情報としては
2次元である単眼カメラからの映像情報(動画を含む)
に対して、投影によって失われた位置情報1次元分の情
報を、位置情報3次元の情報として部分的に復元し、そ
の3次元位置情報に基いて別の視点方向からの投影2次
元位置画像を少なくとも1つは作り出し、元の投影2次
元位置画像と作り出された投影2次元位置画像情報の中
から2視点方向分の2次元位置画像情報を出力すること
によって、「立体視用位置3次元情報」を提供できる形
のカメラにしたものである。
【0028】具体的には、入力画像に対して立体視を行
うのであれば、視点が異なる2次元画像が1つ得られれ
ばよいから、入力画像が利き目画像であるとすれば、反
利き目画像が生成されるようにすればよい。
【0029】また、入力画像の視点に対して対称な2視
点を選択し、これら2視点のそれぞれから投影した合計
2枚の画像を生成するようにしてもよい。この場合は、
入力画像が中心画像であって、生成される画像が右目画
像、左目画像ということになる。本発明においては、必
要に応じ、1枚の入力画像から複数枚の画像を生成する
ことができる。さらには、生成した画像を新たに入力画
像とし、この新たな入力画像を元にして次の画像を生成
することも可能である。すなわち、1枚の入力画像か
ら、子の画像、孫の画像と言うように、累代の画像を生
成することが可能である。
【0030】このように複数の画像を生成した場合、複
数の画像における視点がそれぞれ異なるから、入力画像
の画素と生成される画像(変換画像)の画素とは1対1
で対応するとは限らない。入力画像側の複数の画素が生
成される変換画像の1画素に対応する場合には、推論に
よって最も近いと判断された(入力画像側の)画素を選
択すればよい。一方、生成される変換画像の画素であっ
て入力画像に対応する画素が存在しないものに関して
は、内挿あるいは外挿によって画素値を定めることが可
能である。
【0031】本発明の3次元画像撮影用カメラでは、モ
ニター用等に、ヘッドマウンテッドディスプレイやレン
チキュラディスプレイ等の3次元表示手段(3次元ディ
スプレイ装置)をさらに設けることが可能である。撮影
画像である1枚の入力画像に基いて、2次元位置画像生
成手段が1枚の画像を生成する場合には、この生成した
画像と入力画像とによって3次元表示手段が立体視画像
を表示するようにすればよい。
【0032】また、2次元位置画像生成手段が複数枚の
画像を生成する場合には、これら生成された画像および
入力画像のうちの視点の異なる2画像によって、3次元
表示手段が立体視画像を表示するようにすればよい。
【0033】
【実施例】以下、本発明の3次元画像撮影用カメラの一
実施例を添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の第1の実施例を示す画像撮影用カメラの概略構成を示
す機能ブロック図である。
【0034】この画像撮影用カメラ2は、被写体1を1
組の撮像レンズ3を通してイメージセンサ4の上に結像
させ、センサからの出力信号を画像信号5としている。
ここまでは、従来の2次元画像撮影用のカメラ と同じ
であるが、本実施例ではこの像信号5をさらに画像処理
装置6へ入力して、2つの視点の異なる右目画像7Rと
左目画像7Lとを出力している。出力方法としては、2
つの画像信号7R、7Lとして直接出力する方法や、一
度テープ、ディスク等の記録媒体8に落として出力する
方法がある。
【0035】上記画像処理装置6について、図2に詳し
く説明する。この画像処理装置6は、一般的には、位置
情報としては2次元であるオリジナルの画像情報(撮影
画像)を入力画像10とし、この入力画像10から視点
の異なる画像(変換画像)を生成する。そして、入力画
像と生成した変換画像とを立体視画像として出力するよ
うにしている。
【0036】入力画像10は、具体的には図1における
画像信号5として与えられる。これらの画像情報は、静
止画像として位置情報2次元、色空間情報としては白黒
画像なら明度の1次元、カラー画像なら彩度・色相をさ
らに加えた3次元の情報を持っている。
【0037】ここでは、入力画像10として、図示され
るような「利き目画像51」が入力されるとする。利き
目画像とは、利き目の位置および方向からの画像のこと
である。
【0038】画像処理装置6には、一般的には、入力画
像10を読み取るスキャナなどの画像入力部11が設け
られている。本実施例では、イメージセンサ4からの出
力を信号処理して画像信号5となるようにしている信号
処理部(図示せず)がこの役目をしている。
【0039】読み取られた画像情報51は、各画素ごと
の画素値(情報)として入力画像用のフレームメモリ1
2に保存され、フレームメモリ12から画像処理部14
に供給されるようになっている。出力は、必要に応じて
3次元ディスプレイ16に供給される。なお、入力画像
10がデジタル情報として与えられる場合などには、入
力画像10をフレームメモリ12に直接入力するように
してもよい。
【0040】画像処理部14は、入力画像10の各画素
について、投影によって失われた位置情報1次元分の情
報をその画素、およびまわりの画素の情報より推論し、
3次元位置情報として部分的に復元するためのものであ
る。具体的には、入力画像用のフレームメモリ12を参
照し、各画素について、その画素の画素値およびその画
素の近傍の画素の画素値に基づき、その画素に対応する
3次元空間内の点を入力画像の視点とは異なる視点から
2次元の面(変換画像面)に投影した場合における、投
影面(変換画像面)上での画素位置を知識ベースによる
推論によって算出するようにしている。
【0041】画像処理部14で位置3次元情報として復
元された画像情報は、次段に設けられている投影2次元
位置画像生成部15に与えられる。この投影2次元位置
画像生成部15は、入力画像10とは異なる視点からの
2次元画像(変換画像)を生成するために設けられてい
るものである。
【0042】このとき、物体の反射や拡散特性を用い
て、色空間情報も変換されるようにしてもよい。具体的
には、投影2次元位置画像生成部15は、(画像素で表
される)の画素値を入力画像の画素値から決定する。簡
単には、入力画像側の対応する画素の画素値をそのまま
用いてもよいが、色空間情報からの推論によって画素値
を決定してもよい。
【0043】また、投影2次元位置画像生成部15は、
後述するように、変換画像側に入力画像に対応しない画
素(欠落画素)があった場合に、内挿あるいは外挿によ
ってこの画素の画素値を定めたりする処理も行う。
【0044】さらに、この変換画像を保存するために変
換画像用のフレームメモリ13が設けられており、変換
画像はこのフレームメモリ13から必要に応じて3次元
ディスプレイ16に出力される。なお、ディスプレイが
外部の場合は、テープやディスク等の記録媒体17に落
として出力される。
【0045】この場合は、入力画像10が利き目画像5
1だったので、変換画像の視点位置および方向は反利き
目のものととられることが一般的であり、結局、変換画
像は図示されるような「反利き目画像52」となる。
【0046】3次元ディスプレイ16としては、ヘッド
マウンテッドディスプレイ(HMD)、偏光を用いて右
目ならびに左目画像を重ねて表示するもの、レンチキュ
ラシートを用いたものなどを使用することができる。
【0047】3次元ディスプレイ16は、入力画像用の
フレームメモリ12から送られてくる入力画像(利き目
画像51)と変換画像用のフレームメモリ13から送ら
れてくる変換画像(反利き目画像52)とを視差を持っ
た2枚の画像とし、これら2枚の画像を投影して3次元
画像として立体表示するものである。
【0048】次に、画像処理部14における推論につい
て説明する。推論に用いられる推論規則(知識ルール)
としては各種のものが考えられるが、具体的には、以下
に例示される推定などを行えばよい。
【0049】(1)画像中の要素図形の輪郭(特に、直
線図形なかでも台形部の利用)より消失点算出を行い、
視点の位置および各画素の奥行きを推定する。これは、
画像中の台形部は、実空間(3次元空間)での長方形が
投影によって台形となった場合が多いことによる。
【0050】(2)画像中の要素図形の重なりを濃度や
色相のステップ的変化や輪郭線の交差状況(L型、T
型、X型など)より判断し、各画素の奥行きを推定す
る。
【0051】(3)画像中の繰り返し図形に注目し、そ
の大きさと歪み方の変化の規則性より各画素の奥行きを
推定する。これは、画像中の繰り返し図形は、実空間で
は同一サイズの物体である場合が多いことによる。
【0052】(4)画像中の陰影や鏡面中の写り込みに
注目し、その形状および図形内の濃度勾配より、光源位
置および前後関係、距離勾配などを判断して、各画素の
奥行きを推定する。
【0053】(5)画像中の図形要素の事物が何を表し
ているか(例えば家、人など)を認識し、記憶されてい
るその事物の絶対的大きさおよび細部の対応構造と、図
形での事物の大きさおよびその相似対応関係とを比較す
ることにより、事物の奥行きを推定する。なお、ここで
の認識には、「鉛筆は机上に互かれていることが多い」
など、周囲にあるものとの整合性も利用することができ
る。
【0054】(6)後ろ側にあると判断された事物に関
し、隠れている部分の奥行き情報を見えている部分の規
則性より外挿を用いて推定する。
【0055】(7)一般的な法則、例えば、重力の働い
ているところでは画面の下方にある物体は近くにあるこ
とが多く、画面上方にあるものは天井や街灯(ランプ部
分)などを除いては遠くにあることが多い。また、近景
と遠景とでは空間周波数特性や分光特性が異なることが
多く、解像度が悪い(ボケている部分)部分は遠い部分
であることが多い。さらに、明度情報が緩やかに変化し
ているものは曲面で構成される場合が多く、直線で囲ま
れるものは多面体、曲線で囲まれるものは円板を除き曲
面で囲まれる立体であることが多い、などの法則を用い
て各画素の奥行きを推定する。
【0056】これらの推定を単独で、あるいは適宜組み
合わせることにより奥行き判定が行われ、位置情報3次
元の情報が、部分的ではあるが復元される。なお、精度
向上のためには、これら奥行き判定技術を組み合わせる
ことが望ましい。
【0057】次に、この画像処理装置の動作について、
図3および図4に示したフローチャートを用いて詳細に
説明する。なお、図3および図4は、同一のフローチャ
ートのそれぞれ前半部分、後半部分であって、図3には
ステップP1〜P12が、図4にはステップP13〜P
19が示されている。
【0058】まず、画像入力部11は、入力画像10と
して色空間情報〔明度、(色相)、(彩度)〕をもつ2
次元画像を読み込み、画素に分解する(ステップP
1)。画素に分解された入力画素10は、入力画像用の
フレームメモリ12に書き込まれる(ステップP2)。
【0059】続いて、フレームメモリ12より、入力画
像中の画素であって変換の対象とする画素を1つ取り出
す(ステップP3)。画像処理部14は、入力画像の取
り出された画素にし、その画素の画像情報(画素値)と
その画素の周囲の画素の画素値とに基づき、変換画像で
の対応画素の画素位置(アドレス)を算出する(ステッ
プP4)。
【0060】周囲の画素の画素値はフレームメモリ12
を参照して入手し、画素位置の算出には上述したような
知識ベースを用いた推論を利用する。入力画像10が利
き目画像であれば、変換画像は、例えば反利き目画像と
なる。算出した画素位置は投影2次元位置画像生成部1
5に送られる。
【0061】投影2次元位置画像生成部15は、まず、
算出された画素位置が変換画像のフレーム内に収まって
いるかどうかを判定する(ステップP5)。そして、フ
レーム外と判断した場合にはステップP11に飛び、フ
レーム内と判断した場合には、変換画像用のフレームメ
モリ13を参照して、変換画像において算出された画素
位置に既に色空間情報が書き込まれているかを判断する
(ステップP6)。
【0062】ステップP6の判定の結果、書き込まれて
いない場合には、ステップP9にジャンプする。また、
書き込まれている場合は、入力画像側の異なる画素が変
換画像側の同一画素位置に対応する場合であるから、今
取り扱おうとしている(入力画像側の)画素に対応する
3次元空間内での位置が、既に書き込まれている色空間
情報に対応する3次元空間内での位置よりも手前にある
かどうか、すなわち、視点側にあるかどうかを判断する
(ステップP7)。
【0063】この判定の結果、手前側にない場合には、
その情報は変換画像では隠れている部分の情報なので無
視することとし、ステップP11に飛ぶ。また、手前側
にある場合には、ステップP8に進み、既に書き込まれ
ている情報は変換画像では見えないはずのものなので、
対象としている画素位置に書き込まれている情報を消去
し、ステップP9へと進む。
【0064】ステップP9では、知識ベースを使用した
推論により、変換画像における算出された画素位置の画
素(変換画素)に対する色空間情報(画素値)を算出す
る。そして、変換画像用のフレームメモリ13内の算出
された画素位置に、求めた色空間情報を書き込む(ステ
ップP10)。以上の処理により、入力画像10から取
り出した1つの画素に対する変換が終了したことにな
り、ステップP11に移行する。
【0065】ステップP11では、次に、変換すべき画
素、すなわち、変換が行われていない画素が入力画像内
に残っているかどうかの判断を行う。そして、変換すべ
き画素が残っている場合には、次に、ステップP12に
進み、変換する画素を入力画像用のフレームメモリ12
から取り出す。次に、新たに取り出した画素に対して上
述の処理を実行するために、ステップP4に戻る。
【0066】一方、ステップP11の判定の結果、変換
すべき画素が残っていない場合、すなわち、入力画像の
全画像に対して変換処理が実行された場合には、欠落画
素に対する処理を行うためにステップP13に移行す
る。
【0067】ステップP13では、変換画像用のフレー
ムメモリ13から、チェック対象の画素を1つ取り出
す。そして、取り出しが終了したら、ステップP14に
進み、取り出した画素に色空間情報が書き込まれている
かどうかを判断する。この判定の結果、色空間情報が書
き込まれている場合は、その画素が欠落画素でない場合
なので、ステップP17へ飛ぶ。
【0068】一方、書き込まれていない場合は、その画
素が欠落画素、すなわち、入力画像側に対応する画素が
存在しない画素なので、この画素に付与すべき色空間情
報を内挿あるいは外挿によって補う必要がある場合であ
る。この場合は、ステップP15に進んで変換画像用の
フレームメモリ13を参照し、この欠落画素の周囲の画
素の画素値の基づき、欠落画素の色空間情報を算出す
る。
【0069】なお、上記欠落画素の色空間情報を算出す
るのは、単純に、近傍の画素の画素値の平均値をもって
欠落画素の色空間情報としてもよいが、ここでは、知識
ベースを用いた推論によって色空間情報を求めるものと
した。そして、算出が終了したら、次に、ステップP1
6に進み、算出した色空間情報をフレームメモリ13上
の対応する画素に書き込む。これにより、変換画像用の
フレームメモリ13から取り出した1つの画素が欠落画
素であった場合の処理が終了するので、ステップP17
に移行する。
【0070】ステップP17では、変換画像の画素であ
って欠落画素かどうかのチェックがまだ行われていない
画素が残っているかどうかの判断を行う。チェックが行
われていない画素が残っている場合には、次に、ステッ
プP18に進んでチェックする画素を取り出し、ステッ
プP14に戻る。
【0071】また、ステップP17の判定の結果、変換
画像の全ての画素についてチェックが行われている場合
には、ステップP19に進み、変換画像に対し画像品位
の観点からの再チェックを行う。この再チェックは、変
換画像の全ての画素について、周囲の画素との関連性が
妥当なものかどうかを判断することによって行う。
【0072】そして、知識ベースと照合し、関連性が妥
当でない場合、すなわち、画像が不自然な場合には、画
像処理部14によって微小修正を行うようにする。ま
た、場合によっては、ユーザが微小修正を行うようにし
てもよい。なお、ステップP19の再チェック工程は必
要に応じて行われるものであり、省略することも十分に
可能である。
【0073】以上の処理により、入力画像10からの変
換画像の生成が完了する。そして、フレームメモリ12
内の入力画像と、フレームメモリ13内の変換画像は、
必要に応じてともに3次元ディスプレイ16に送られ、
3次元ディスプレイ16によって立体画像として表示さ
れる。また、ディスプレイが外部の場合は、テープやデ
ィスク等の記録媒体17に落として出力される。
【0074】次に、図5に従って本発明の第2の実施例
を説明する。この第2の実施例では、撮影された1枚の
入力画像に対して生成される変換画像の枚数は1枚とは
限られず、複数枚の変換画像を生成することが可能であ
る。
【0075】図5は、第2の実施例の画像撮影用カメラ
の中の画像処理装置を示すブロック図である。なお、カ
メラの構成については、図1と同様なので省略する。こ
の画像処理装置では、1枚の入力画像20に対し、2枚
の変換画像を生成するようにした例を示している。
【0076】入力画像20を読み取る画像入力部21の
出力側には、入力画像用のフレームメモリ22が設けら
れ、フレームメモリ22の出力側には画像処理部24が
設けられている。画像処理部24の構成は、実施例1の
画像処理部14と同様のものであるが、この第2の実施
例の場合は変換画像を2枚生成するようにしているの
で、知識ベースを用いた推論によって、入力画像20の
1画素に対して2つの画素位置を算出するように構成さ
れている。
【0077】この場合、入力画像20の視点に関して対
称的に配置された2つの視点のそれぞれからの画素位置
が算出されるようになっている。すなわち、入力画像2
0が図示されるような中心画像53であるとすると、本
実施例における変換画像は、左目画像54および右目画
像55ということになる。画像処理部24の出力側に
は、算出された画素位置が入力する投影2次元位置画像
生成部25が設けられている。
【0078】この投影2次元位置画像生成部25は、上
述した第1の実施例の投影2次元位置画像生成部15と
同様の構成のものであるが、一方の変換画像(例えば左
目画像)に対応する画素位置から一方の変換画像を生成
して一方の変換画像用のフレームメモリ23Lに格納
し、他方の変換画像(例えば右目画像)に対応する画素
位置から他方の変換画像を生成して他方の変換画像用の
フレームメモリ23Rに格納するように構成されてい
る。
【0079】このように各フレームメモリ23L、23
Rに保存された各変換画像は、視差をもった2枚の画像
として、必要に応じて、ヘッドマウンテッドディスプレ
イ、レンチキュラディスプレイなどの3次元ディスプレ
イ26に送られ、立体表示される。なお、ディスプレイ
が外部の場合は、テープやディスク等の記録媒体27に
落として出力される。本実施例は、入力画像から生成さ
れる変換画像が2枚であるので、第1の実施例に比べて
多くの処理時間を要する。
【0080】また、本実施例の画像処理装置では、入力
画像において隠れているが変換画像上では見えてくる部
分を外挿や推論によって推定しているので、入力画像の
視点から変換画像の視点までの距離が大きくなるにつ
れ、推定の不確実性による画像情報の誤りの度合いが急
速に増加する。
【0081】本実施例では、2枚の画像間で同じ視差を
得ようとする場合、第1の実施例に比べて処理時間は余
計にかかるものの、個々の変換画像の視点と入力画像の
視点との距離が第1の実施例に比べて半分なので、第1
の実施例と比べて全体としての画像情報の誤りを少なく
押さえることができる。
【0082】次に、図6を参照して本発明の第3の実施
例を説明する。本実施例の画像処理装置は、静止画像の
みならず、位置情報としては2次元の動画像にも適用す
ることができるようにしている。
【0083】図6は、本実施例の第3の実施例の画像撮
影用カメラの画像処理装置を示すブロック図である。な
お、カメラの構成については、図1と同様なので省略す
る。この第3の実施例の画像処理装置は、第1の実施例
の画像処理装置と同様に、画像入力部31、入力画像用
のフレームメモリ32、変換画像用のフレームメモリ3
3、画像処理部34、投影2次元位置画像生成部35お
よび3次元ディスプレイ36によって構成されており、
これら各構成要素は動画対応となっている。
【0084】入力画像30としては映画やビデオなどが
用いられ、画像入力部31はこれらの入力画像30をフ
レームごとにシーケンシャルに読み取って画素に分解す
るように構成されている。この場合、入力画像30は動
画であるから、位置情報2次元、色区空間情報が少なく
とも1次元であるほか、時間軸方向にもシーケンシャル
な情報をもっている。これに対応し、画像処理部34に
おける推論において、第1の実施例で説明した推論規則
の他に、以下に示すような推論規則を使用するようにし
ている。
【0085】すなわち、(8)時間軸方向に異なるいく
つかのフレームを解析して撮影視点に対して相対的に運
動している運動物体を抽出し、その物体の運動視差を用
いることによりその物体の奥行き方向の運動の様子を推
定する。
【0086】(9)物体が運動していくと隠れた部分が
見えてくることを利用し、時間的に異なった別のフレー
ムの対応物体の情報より、図形の背後部分に隠されてい
る奥行き方向の情報を推定する。
【0087】ここでは入力画像30は、図示されるよう
なシーケンシャルな利き目画像56であるとする。画像
処理部34は、入力画像の各フレームごとにそのフレー
ムに含まれる各画素について、その画素に対応する変換
画像中での画素位置を推論によって算出し、算出した画
素位置を投影2次元位置画像生成部35に送る。
【0088】投影2次元値画像生成部35は、画像処理
部34からの画素位置情報に基づき、各フレームごとに
変換画像を生成する。この変換画像は、図示されるよう
なシーケンシャルな反利き目画像57となる。
【0089】そして、入力画像(利き目画像56)と変
換画像(反利き目画像57)は、それぞれフレームメモ
リ32、33を経由して必要に応じて3次元ディスプレ
イ36に送られ、視差をもった2組の動画像として投影
され、立体動画像として表示される。なお、ディスプレ
イが外部の場合は、テープやディスク等の記録媒体37
に落として出力される。
【0090】本実施例においても、第2の実施例と同様
に、動画像である入力画像とは異なる2視点にそれぞれ
対応する2つの変換画像(動画像)を生成し、生成した
2つの変換画像を用いて3次元動画像表示を行うように
することもできる。例えば、入力画像が中心画像である
とき、左目画像および右目画像を変換画像として生成す
るようにすることもできる。この場合は、変換画像用の
フレームメモリを2つ設けることになる。
【0091】
【発明の効果】本発明は上述したように、1つの視点か
ら投影され、位置情報としては2次元である光学画像を
1組のレンズを通してイメージセンサ上に結像させ、上
記イメージセンサからの出力信号を画像信号として出力
するとともに、上記入力画像の各画素に対し、画素値お
よび周囲の画素の画素値に基づいて3次元の位置情報を
復元し、入力画像とは異なる視点からの2次元画像を生
成するようにしたので、撮影された1枚の2次元画像の
みを用いて立体視表示を行うようにすることができる。
【0092】さらに、撮影光学系を1組のレンズだけで
構成することができるので、従来の立体視用の撮影カメ
ラに比べて、コンパクトな3次元画像撮影用カメラを提
供できる。したがって、本発明の3次元画像撮影用カメ
ラを使えば、3次元画像情報や映像情報を容易に作成す
ることができ、3次元画像ソフトウェアの普及に寄与す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の画像撮影用カメラの概
略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】第1の実施例の画像撮影用カメラの画像処理装
置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例の画像撮影用カメラの画像処理装
置の動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施例の画像撮影用カメラの画像処理装
置の動作を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施例の画像撮影用カメラの画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図6】第3の実施例の画像撮影用カメラの画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 被写体 2 画像撮影用カメラ 3 撮影レンズ 4 イメージセンサ 5 画像信号 6 画像処理装置 7R 右目画像 7L 左目画像 8 記録媒体 10,20,30 入力画像 11,21,31 画像入力部 12,13,22,23L,23R,32,33 フレ
ームメモリ 14,24,34 画像処理部 15,25,35 投影2次元位置画像生成部 16,26,36 3次元ディスプレイ 17,27,37 記録媒体 51,56 利き目画像 52,57 反利き目画像 53 中心画像 54 左目画像 55 右目画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 13/02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの視点から投影され、位置情報とし
    ては2次元である光学画像を1組のレンズを通してイメ
    ージセンサ上に結像させるとともに、上記イメージセン
    サから出力される信号を画像信号として出力する撮像部
    と、 上記撮像部から出力される画像信号を取り込んで保持す
    る入力画像保持手段、上記入力画像の各画素について、
    上記画素の画素値および上記画素の周囲の画素の画素値
    に基づいて3次元での位置情報を復元する画像処理手
    段、および上記画像処理手段で復元された3次元での位
    置情報に基づいて、上記1つの視点とは異なる視点に対
    応させ、かつ位置情報としては2次元の画像を生成する
    2次元位置画像生成手段からなる画像処理装置とを具備
    することを特徴とする3次元画像撮影用カメラ。
  2. 【請求項2】 上記2次元位置画像生成手段で生成され
    た視点の異なる2画像および上記入力画像の中から選択
    される2画像に基いて立体視画像を表示する3次元表示
    手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の3
    次元画像撮影用カメラ。
  3. 【請求項3】 上記画像処理手段が、知識ベースを用い
    た推論によって3次元での位置情報を復元することを特
    徴とする請求項1または2に記載の3次元画像撮影用カ
    メラ。
  4. 【請求項4】 1つの視点から投影され、位置情報とし
    ては2次元である光学画像を1組のレンズを通してイメ
    ージセンサ上に結像させるとともに、上記イメージセン
    サから出力される信号を画像信号として出力する撮像部
    と、 上記撮像部から出力される画像信号を取り込んで保持す
    る入力画像保持手段、上記入力画像の各画素について上
    記画素の画素値および上記画素の周囲の画素の画素値に
    基づき上記画素に対応する3次元空間内の点を上記1つ
    の視点とは異なる視点から2次元の面に投影した場合に
    おける上記2次元の面上での上記視点に対応する画素位
    置を知識ベースを用いた推論によって算出する画像処理
    手段、および上記画像処理手段で算出された画素位置に
    基づき上記異なる視点から投影されかつ位置情報として
    は2次元である画像を生成する2次元位置画像生成手段
    からなる画像処理装置を具備することを特徴とする3次
    元画像撮影用カメラ。
  5. 【請求項5】 上記画像処理手段は、上記入力画像の2
    以上の画素が上記2次元の面上の同一の画素位置に対応
    する場合には、推論により手前側にあると判断される画
    素と上記画素位置とを対応させるようにすることを特徴
    とする請求項4に記載の3次元画像撮影用カメラ。
  6. 【請求項6】 上記2次元位置画像生成手段は、上記2
    次元の面上の画素位置に上記入力画像の画素に対応しな
    いものがある場合には、上記画素位置に近接する画素位
    置に対応する画素値からの外挿あるいは内挿処理によ
    り、上記画素位置に対応する画素値を算出して画像を生
    成することを特徴とする請求項4または5記載の3次元
    画像撮影用カメラ。
  7. 【請求項7】 上記2次元位置画像生成手段で生成され
    た視点の異なる2画像および上記入力画像の中から選択
    される2画像に基いて立体視画像を表示する3次元表示
    手段をさらに有することを特徴とする請求項4乃至6の
    いずれか1項に記載の3次元画像撮影用カメラ。
  8. 【請求項8】 上記入力画像が利き目画像であり、上記
    2次元位置画像生成手段で生成される画像が上記利き目
    画像に対応する反利き目画像であって、これらの上記利
    き目画像および反利き目画像による立体視画像を表示す
    る3次元表示手段をさらに有することを特徴とする請求
    項1、4乃至6のいずれか1項に記載の3次元画像撮影
    用カメラ。
  9. 【請求項9】 上記入力画像が中心画像であり、上記2
    次元位置画像生成手段が上記中心画像に対応する右目画
    像および左目画像を生成するものであって、上記右目画
    像および上記左目画像による立体視画像を表示する3次
    元表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1、
    4乃至6のいずれか1項に記載の3次元画像撮影用カメ
    ラ。
  10. 【請求項10】上記入力画像の各画素が、画素値とし
    て、時間情報および色空間情報のうちの少なくとも色空
    間情報1次元分の情報を保持することを特徴とする請求
    項1乃至9のいずれか1項に記載の3次元画像撮影用カ
    メラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010136371A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Samsung Electronics Co Ltd 深さ推定装置および方法、および3dビデオ変換装置および方法
JP2013074381A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Nec Corp 視差画像生成装置、視差画像生成方法及び視差画像生成装置の制御プログラム

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