JPH07291801A - 標本ボックス - Google Patents

標本ボックス

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JPH07291801A
JPH07291801A JP11353694A JP11353694A JPH07291801A JP H07291801 A JPH07291801 A JP H07291801A JP 11353694 A JP11353694 A JP 11353694A JP 11353694 A JP11353694 A JP 11353694A JP H07291801 A JPH07291801 A JP H07291801A
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JP
Japan
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sample box
lid
case body
transparent panel
sample
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11353694A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Oyama
安幸 大山
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KING INDUSTRIAL
KING KOGYO KK
Original Assignee
KING INDUSTRIAL
KING KOGYO KK
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Publication date
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の標本ボックスは、日の当たる場所に展
示した場合に標本が劣化するという問題があり、また白
色テープが張着されるために木材ケースの吸湿性能を低
下させる。本発明は、日光による標本劣化を防止し、標
本ボックスの吸湿性能を高め、気密性を確保しつつ蓋の
開閉を容易とすることを目的とする。 【構成】 第一にケース本体と透明パネルを嵌め込んだ
蓋体とからなる標本ボックスを前提として、透明パネル
に紫外線遮断素材を施す。第二にケース本体および蓋体
を白色の多孔質石材で成形する。第三にケース本体の上
端面および蓋体の下端面に、嵌合凹凸を備えることを技
術的前提として、嵌合凸部肩面および嵌合凹部奥面のう
ち少なくとも一方に、柔軟封密素材を配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昆虫その他の標本を収
納する標本ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】博物館その他の公的(私的)展示施設で
は従来から、昆虫や一般標本を保管するための標本ボッ
クスが用いられる。この標本ボックスは、図4に示すよ
うに、ケース本体2と、蓋体3とからなり、蓋体3の中
央略全面に透明ガラス4を嵌め込んである。ケース本体
2および蓋体3は、吸湿性の高い木材が使用される。こ
のような標本ボックス1を使用する場合、標本をより見
やすくするため、ケース本体2の内側には白色系のテー
プを張着し、標本の形状や色合いを明確にさせるのが一
般である。
【0003】また蓋体3とケース本体2との嵌合状態を
良好にするため、図5に示すようにケース本体側壁上端
部6に設けた凸部7と、蓋体壁部底面部に設けた凹部8
とを精度高く成形し、気密を保持させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の標本ボッ
クスでは、以下の点がそれぞれ問題となる。第一に、標
本ボックスを他の施設(デパートなどを含む)に貸し出
す場合、展示会場の環境が悪いと標本を傷めることがあ
る。ここでいう「展示環境」は、主として日光(太陽光
線)であり、借り受け側が不注意や会場スペースの都合
で日の当たる場所に標本ボックスを展示した場合には、
標本が劣化するが、貸し出し側ではそのチェックが出来
ない場合が少なくない。
【0005】第二に、標本ボックスの内部には白色テー
プが張着されるのが一般であるが、このテープは樹脂テ
ープであって吸湿性がなく、木材ケースの呼吸を妨げる
という難がある。この白色テープを貼着すると、せっか
く吸湿性能の良い木材を使用しても木材が呼吸できない
ために、標本に過度の湿気を吸わせる結果になりかねな
い。
【0006】第三に、従来の標本ボックスは、ケース本
体と蓋体の嵌合状態を良くして気密を保ったが、嵌合精
度を上げるに伴って蓋が開けにくくなるという問題があ
る。逆に嵌合状態を緩めると、完全な気密が保てない。
【0007】そこで本発明は、第一に日光による標本劣
化を防止し、第二に標本ボックスの吸湿性能を高め、第
三に十分な気密性を確保しつつ蓋の開閉を容易とする点
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成して課題
を達成するため本発明に係る標本ボックスは、第一にケ
ース本体と透明パネルを嵌め込んだ蓋体とからなる標本
ボックスを技術的前提として、前記透明パネルに紫外線
遮断素材を施す。
【0009】また本発明に係る標本ボックスは、第二
に、ケース本体と透明パネルを嵌め込んだ蓋体とからな
る標本ボックスを技術的前提として、前記ケース本体お
よび蓋体を白色の多孔質石材で成形する。
【0010】また本発明に係る標本ボックスは、第三
に、ケース本体と透明パネルを嵌め込んだ蓋体とからな
り、ケース本体の上端面および蓋体の下端面に、嵌合凹
凸を備える標本ボックスを技術的前提として、嵌合凸部
肩面および嵌合凹部奥面のうち少なくとも一方に、柔軟
封密素材を配する。
【0011】
【作用】第一の標本ボックスは紫外線遮断素材を使用す
るから、日の当たる場所に標本ボックスが展示された場
合でも、標本に対する紫外線の影響は最小限に抑えるこ
とが出来る。
【0012】第二の標本ボックスは、木材に代えて白色
の多孔質石材を使用するから、白色テープを施さなくと
も、標本は見やすい状態にある。テープを施さないか
ら、ボックスを構成する石材は自由に呼吸が可能であ
り、湿気や防腐薬品などの粒子を微小孔部に取り込み、
標本を良好な状態に保つ。
【0013】第三の標本ボックスは、嵌合凹凸に柔軟封
密素材を配するから、嵌合凹凸の成形が高度に精密でな
くとも(微妙な隙間があっても)相手方の嵌合凸部先端
面が柔軟素材に当接し、外気を確実に遮断する。
【0014】
【実施例】図1に示すように本発明に係る標本ボックス
10は、外形上は前記図4と同様であって、ケース本体
11と蓋体12とからなり、蓋体12の中央略全面に透
明パネル14を嵌め込んであるが、この透明パネル14
には、紫外線を遮断する手段を施しておく(図示せ
ず)。
【0015】紫外線の遮断手段としては所謂UVカット
フィルムがあり、これを透明ガラス14の内側面(また
は外側面)に貼着して配することが出来る。また、紫外
光を選択吸収できる素材、例えばベンゾフェノン、トリ
アゾール、ベンゾエート系等の吸収剤や、ヒンダートア
ミンやニッケル錯体等の紫外光安定剤を透明プラスチッ
クやガラスに含有させて透明パネル14を成形しても良
い。
【0016】一方、ケース本体11と蓋体12は、白色
系の微多孔質石材で成形する。このような石材の条件と
しては、白色であること、多孔質であることのほか、軽
量で耐衝撃性のあるものが望ましい。かかる条件を満た
すものとして、例えば、ケイ酸カルシウムを主原料とし
て、ガラス繊維を配合させた石材を使用することが考え
られる。ケイ酸カルシウムは白色固化させることが可能
であり、ガラス繊維は主原料の色を損なうことなく一定
以上の剛性(曲げ引張強度)を発揮させることが出来
る。この場合、ケース石材に混入する補強材はガラス繊
維に限らず樹脂繊維、木質繊維でも構わない。特に木質
繊維は吸湿性に優れるため、これを他の原料素材、例え
ば樹脂原料に多量混入することにより、吸湿性および耐
衝撃性に優れた標本ボックス成形材料を得ることが出来
る。
【0017】ケース本体11と蓋体12との嵌合部は、
例えば図2に示すように構成する。21はケース本体側
壁、22はその上端面に設けた凸部、23は肩部、31
は蓋体側壁、32はその下端面、33は下端面略中央に
設けた凹部である。また35は気密性を確保するための
柔軟素材、例えばスポンジテープである。この柔軟素材
35は、嵌合相手である凸部22によって押圧され、凸
部22と隙間を埋めるものであれば良く、スポンジテー
プのほか弾性ゴムや発泡スチロール等の柔軟樹脂も使用
可能である。尚、この柔軟素材(35)の配設位置は凹
部33の奥面に限らず、ケース本体側の肩部23であっ
ても良い。もちろん凸部22上面、蓋体下端面32に設
けても構わないが、蓋体12の開閉を繰り返すうちに脱
離する可能性がある。
【0018】かかる標本ボックス10によれば、透明パ
ネル14に紫外線の遮断手段を施したので、日の当たる
場所に標本ボックスが展示した場合でも標本に対する紫
外線の影響を防止し、標本劣化を最小限に抑えることが
出来る。
【0019】またこの標本ボックス10は、白色の多孔
質石材を使用するから、湿気や防腐薬品などの粒子を吸
収解放し、ボックス内の標本を良好な状態に保つことが
出来る。さらにこの標本ボックス10は、嵌合凹凸に柔
軟封密素材35を配するから嵌合凹凸(22,33)の
嵌合部に若干の隙間があっても相手方部材が柔軟素材3
5に当接し、外気を確実に遮断出来る。この結果、嵌合
凹凸部(22,23)の隙間によっても標本は劣化せ
ず、また蓋体12の開閉は極めて容易となる。尚この柔
軟性素材35には、アクリル系重合架橋体等のいわゆる
高吸水性樹脂を含有させることが出来る。吸水性を向上
できるからである。
【0020】図3は、本発明に係る標本ボックスの他の
実施例を示すものである。この標本ボックス40は、ケ
ース本体41の適当箇所に、防腐剤を交換するための薬
品交換部(43〜45)を設けてなる。この薬品交換部
(43〜45)は、蓋体12を取り外すことなく防腐剤
を交換するためのものであり、例えば(a)に示すよう
な引出しケース43、(b)に示すような回動ドア4
4、(c)に示すような引戸45等で構成することが出
来る。配設位置は、例えばケース本体41の側壁四隅等
であり、個数は任意である。各開閉部(43〜45)
は、閉じたときの気密性を高めるため、開口まわり又は
扉外周縁部にシール材を配する。また(d)に示すよう
に薬品50をスティック状に成形し、基板51および芯
材52で支持しつつ、開口57に挿入するものであって
も良い。尚、55は基板51の外側に設けた取手、56
は基板51の内側外周部に設けた弾性シール材である。
前記薬品交換部(43〜45)および基板51の材質
は、樹脂や金属などその種類を問わない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る標本ボ
ックスによれば、第一に日光による標本劣化を防止で
き、第二に標本ボックスの吸湿性能が向上し、第三に十
分な気密性を確保しつつ蓋の開閉を容易とすることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る標本ボックスの一例を示す斜視図
である。
【図2】本発明に係る標本ボックスの嵌合部を例示する
断面図である。
【図3】本発明に係る標本ボックスの薬品交換部を例示
する図である。
【図4】従来の標本ボックスを示す斜視図である。
【図5】従来の標本ボックスの嵌合部を例示する断面図
である。
【符号の説明】
10,40 標本ボックス 11,41 ケース本体 12 蓋体 14 透明パネル 21 ケース本体側壁 22 凸部 23 肩部 31 蓋体側壁 32 下端面 33 凹部 35 柔軟素材(スポンジテープ) 43 引出しケース 44 回動ドア 45 引戸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体と透明パネルを嵌め込んだ蓋
    体とからなる標本ボックスにおいて、前記透明パネルに
    紫外線遮断素材を施したことを特徴とする標本ボック
    ス。
  2. 【請求項2】 ケース本体と透明パネルを嵌め込んだ蓋
    体とからなる標本ボックスにおいて、前記ケース本体お
    よび蓋体を白色の多孔質石材で成形したことを特徴とす
    る標本ボックス。
  3. 【請求項3】 ケース本体と透明パネルを嵌め込んだ蓋
    体とからなり、ケース本体の上端面および蓋体の下端面
    に、嵌合凹凸を備える標本ボックスにおいて、嵌合凸部
    肩面および嵌合凹部奥面のうち少なくとも一方に、柔軟
    封密素材を配したことを特徴とする標本ボックス。
JP11353694A 1994-04-27 1994-04-27 標本ボックス Withdrawn JPH07291801A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11353694A JPH07291801A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 標本ボックス

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JP11353694A JPH07291801A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 標本ボックス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07291801A true JPH07291801A (ja) 1995-11-07

Family

ID=14614815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11353694A Withdrawn JPH07291801A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 標本ボックス

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JP (1) JPH07291801A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104770360A (zh) * 2015-03-20 2015-07-15 天津师范大学 小型昆虫标本粘制板
JP2021003398A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 株式会社ティーウッド 木箱及び木製棚

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104770360A (zh) * 2015-03-20 2015-07-15 天津师范大学 小型昆虫标本粘制板
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010703