JPH072831U - 水フィルタークリーナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、オフィスや一般家庭の室内の空気清
浄を図りつつ、同時に、壁面等へのカビの発生も効果的
に防止することができる水フィルタークリーナーに関す
る。 【構成】水フィルタークリーナーを、本体ケーシングの
下部に設け、ヒノキチオールを含有した水を充填した水
タンクと、同水タンク内の水中に一端を開口するととも
に、他端に汚染空気吸入口を設けた外気吸込パイプと、
同水タンクの上部に配設した清浄空気吸引ファンと、同
本体ケーシングの側壁に開口した清浄空気排出口とから
形成している。従って、水タンク内の水によって汚染空
気を清浄にすることができるののみならず、同水中に添
加した芳香性及び抗菌性を有するヒノキチオールを室内
に均一に排出・拡散して、全ての壁面及び畳やカーペッ
トに均一に付着することができ、カビの発生を効果的に
防止することができる。なお、ヒノキチオール成分は均
一に適量だけ壁面に付着させるので、大量塗布又は散布
による壁面の変色も防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、オフィスや一般家庭の室内の空気清浄を図りつつ、同時に、壁面等 へのカビの発生も効果的に防止することができる水フィルタークリーナーに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、オフィスや一般家庭の室内での空気の清浄は、各種フィルター機構を内 蔵する空気清浄装置で行う一方、室内壁面等へのカビの発生防止は、別途、殺菌 剤を充填したスプレー装置によって殺菌剤をカビ発生予想個所に噴射することに よって、それぞれ別個に行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように、従来は、空気の清浄作業とカビ発生防止作業とを、それぞれ別個 に行っていたので、全体としての室内清浄作業が煩雑なものとなっていた。

【０００４】 また、スプレー装置による殺菌剤の噴射では、壁面全体にわたって均一に殺菌 剤を噴射することができず、ある個所では過剰に塗布して壁面に変色を生じる一 方で、他の個所においては極めて薄くしか塗布できず、かびを発生することにも なっていた。

【０００５】 本考案は、上記した課題を解決することができる水フィルタークリーナーを提 供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、本体ケーシングの下部に設け、ヒノキチオールを含有した水を充填 した水タンクと、同水タンク内の水中に一端を開口するとともに、他端に汚染空 気吸入口を設けた外気吸込パイプと、同水タンクの上部に配設した清浄空気吸引 ファンと、同本体ケーシングの側壁に開口した清浄空気排出口とを具備する水フ ィルタークリーナーに係るものである。

【０００７】 本考案は、また、上記構成の水フィルタークリーナーにおいて、本体ケーシン グの側壁に設けた集中清浄空気排出口に細長筒状の狭隘空間挿入ノズルを着脱自 在に接続可能としたこと、及び、汚染空気吸入口に、一端に掃除ノズルを取付け た掃除ホースの他端を着脱自在に接続可能としたことにも特徴を有する。

【０００８】

【実施例】

以下、添付図に示す実施例に基づいて本考案を具体的に説明する。

【０００９】 図１に本考案に係る水フィルタークリーナーＡの全体構成を示す。

【００１０】 図示するように、水フィルタークリーナーＡの外殻を形成する筒状の本体ケー シング10は、その下部に水タンク11を設けており、同水タンク11内には、芳香性 及び抗菌性を有するヒノキチオール（Hinokitiol) を微量含有した水Ｗを充填し ている。

【００１１】 ヒノキチオール（Hinokitiol) は、台湾ヒノキ油、青森産ヒバ油及び Western Red ceder oilなどの中に存在する結晶性酸性物質であり、抗菌性が強いことに 着目して、本考案では、室内壁面へのカビの発生防止に用いることを知見したも のである。

【００１２】 なお、ヒノキチオール結晶をアルコールその他の可溶化剤である原液のまま用 いた場合は、塗布面に変色を生じるおそれがあり、また、わずかな量で抗菌性を 発揮することが分かったので、本考案では、ヒノキチオール原液の水タンク11内 の水Ｗへの添加量は、室内の大きさにもよるが、８畳の部屋では、例えば、水 1.8 リットルに対して５ccぐらいとする。

【００１３】 また、図１に示す水フィルタークリーナーＡの構成において、一端に汚染空気 吸入口12を有する外気吸入パイプ13が、その他端を水タンク11内の水Ｗ中に浸漬 している。

【００１４】 さらに、本体ケーシング10内において、水タンク11の上方には多段型の清浄空 気吸引ファン14が配設されている。なお、15はファン駆動モータである。

【００１５】 また、本体ケーシング10の側壁16には、全周にわたって清浄空気排出口17が設 けられている。

【００１６】 次に、上記構成を有する水フィルタークリーナーＡによる空気清浄作業につい て説明する。

【００１７】 ファン駆動モータ15を駆動すると、多段型の清浄空気吸引ファン14が強力な負 圧が発生して、外部の汚染空気が汚染吸入口12→外気吸入パイプ13→水Ｗを通し て、清浄空気吸引ファン14のインペラケーシング14a 内に流入し、その後、清浄 空気排出口17より外部に排出されることになる。

【００１８】 かかる動作において、汚染空気中に存在していた微小汚染物質は全て水Ｗによ って除去され、清浄空気のみが清浄空気排出口17より排出されることになり、こ の動作を所定時間継続することによって、室内の空気を全て清浄にすることがで きる。

【００１９】 また、かかる空気清浄動作と同時に、本考案では、ヒノキチオールによって室 内壁面のカビの発生を効果的に防止できる。

【００２０】 即ち、本実施例において、水タンク11内には、芳香性及び抗菌性を有するヒノ キチオール（Hinokitiol) を微量含有した水Ｗを充填しているので、清浄空気吸 引ファン14内に吸引される清浄空気中には、ヒノキチオール成分が付着して、室 内に均一に排出・拡散することができる。

【００２１】 従って、ヒノキチオール成分を室内の全ての壁面及び畳やカーペットに均一に 付着することができ、カビの発生を効果的に防止することができる。なお、ヒノ キチオール成分は均一に適量だけ壁面に付着させるので、大量塗布又は散布によ る壁面の変色も防止することができる。

【００２２】 また、ヒノキチオールは芳香を有するので、生活空間を、この面からも快適な ものとすることができる。

【００２３】 さらに、本実施例では、図１に示すように、本体ケーシング10の側壁16には、 常時は蓋体18によって閉塞されている集中清浄空気排出口19を設けており、蓋体 18を外して図２に示す狭隘空間挿入ノズル20を用いて、押入れ等のカビの発生し やすい場所に集中的にヒノキチオール成分を散布することができ、同個所におけ るカビの発生を効果的に防止することができる。

【００２４】 また、図１及び図３に示すように、水フィルタークリーナーＡの汚染空気吸入 口12には、一端に掃除ノズル21を取付けた掃除ホース22の他端を着脱自在に接続 することができる。

【００２５】 この場合は、さらに、水フィルタークリーナーＡに掃除機能を付加することが でき、床面がカーペットの付着する大小の塵や、ダニ・カビ等を含有する浮遊塵 等を効果的に水Ｗ中に除去できることになる。

【００２６】 さらに、図示しないが、フトンの真空パックを行うときに、ヒノキチオールを 水タンクに入れて行うことによって、真空パックで保管中、フトンにカビが発生 するのを防止することができる。

【００２７】

【考案の効果】 以上説明してきたように、本考案では、水フィルタークリーナーを、本体ケー シングの下部に設け、ヒノキチオールを含有した水を充填した水タンクと、同水 タンク内の水中に一端を開口するとともに、他端に汚染空気吸入口を設けた外気 吸込パイプと、同水タンクの上部に配設した清浄空気吸引ファンと、同本体ケー シングの側壁に開口した清浄空気排出口とから形成している。

【００２８】 従って、水タンク内の水によって汚染空気を清浄にすることができるののみな らず、同水中に添加した芳香性及び抗菌性を有するヒノキチオールを室内に均一 に排出・拡散して、全ての壁面及び畳やカーペットに均一に付着することができ 、カビの発生を効果的に防止することができる。なお、ヒノキチオール成分は均 一に適量だけ壁面に付着させるので、大量塗布又は散布による壁面の変色も防止 することができる。

【００２９】 また、本考案では、清浄空気排出口に着脱自在に接続した細長筒状の狭隘空間 挿入ノズルを用いることによって、家具の裏側や押入れ等のカビの発生しやすい 場所に集中的にヒノキチオール成分を散布することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る水フィルタークリーナーの断面正
面図である。

【図２】同水フィルタークリーナーに接続する狭隘空間
挿入ノズルの使用状態説明図である。

【図３】同水フィルタークリーナーに接続する掃除ノズ
ルの使用状態説明図である。

【符号の説明】

Ａ 水フィルタークリーナー Ｗ 水 10 本体ケーシング 11 水タンク 13 外気吸込パイプ 14 清浄空気吸引ファン 17 清浄空気排出口 20 狭隘空間挿入ノズル 21 掃除ノズル 22 掃除ホース

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケーシング(10)の下部に設け、ヒノキ
   チオールを含有した水を充填した水タンク(11)と、同水
   タンク(11)内の水(W) 中に一端を開口するとともに、他
   端に汚染空気吸入口を設けた外気吸込パイプ(13)と、同
   水タンク(10)の上部に配設した清浄空気吸引ファン(14)
   と、同本体ケーシング(10)の側壁に開口した清浄空気排
   出口(17)とを具備する水フィルタークリーナー。
2. 【請求項２】本体ケーシング(10)の側壁(16)に設けた集
   中清浄空気排出口(19)に細長筒状の狭隘空間挿入ノズル
   (20)を着脱自在に接続可能としたことを特徴とする請求
   項１記載の水フィルタークリーナー。
3. 【請求項３】汚染空気吸入口(12)に、一端に掃除ノズル
   (21)を取付けた掃除ホース(22)の他端を着脱自在に接続
   可能としたことを特徴とする請求項１記載の水フィルタ
   ークリーナー。