JPH07282587A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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Publication number
JPH07282587A
JPH07282587A JP6831594A JP6831594A JPH07282587A JP H07282587 A JPH07282587 A JP H07282587A JP 6831594 A JP6831594 A JP 6831594A JP 6831594 A JP6831594 A JP 6831594A JP H07282587 A JPH07282587 A JP H07282587A
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JP
Japan
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circuit
signal
match line
match
nmos
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Withdrawn
Application number
JP6831594A
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English (en)
Inventor
Masaru Tachibana
大 橘
Hisayuki Higuchi
久幸 樋口
Toshinobu Shinpo
利信 新保
Yoshinobu Nakagome
儀延 中込
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to JP6831594A priority Critical patent/JPH07282587A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高周波動作可能なCAM回路を用いた高速TL
B回路を実現し、CMOSマイクロプロセッサのキャッシュ
メモリシステムを高速化する。 【構成】CAM回路のマッチ線を階層化し、第一階層の
マッチ線31の信号をラッチ回路306,307,30
8に記憶する。ラッチ回路306,307,308の信
号51を用いて、第一階層マッチ線31のプリチャージ
の期間に、第二の階層マッチ線34を放電する。また、
第一階層マッチ線31の放電の期間に第二階層マッチ線
34をプリチャージする。 【効果】第一階層マッチ線31のプリチャージの開始
を、第二の階層マッチ線34の放電が終了するまで遅ら
せる必要がなく、高速サイクルが達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路、特に、
高速CMOS回路、特に高速CMOS連想メモリ回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】CMOSマイクロプロセッサの分野で
は、加工技術の微細化および回路的な工夫により動作周
波数および集積度の向上がすすめられており、既に動作
周波数が100MHzから200MHzに達するCMO
Sマイクロプロセッサが発表されている。これらの高速
マイクロプロセッサの最大性能を引き出すためには、演
算速度に見合った命令およびデータのメモリバンド幅を
確保する必要があり、キャッシュメモリシステムによっ
ていかに実効のメモリバンド幅を大きくできるかが、マ
イクロプロセッサの性能向上の鍵になっている。
【0003】また、高速マイクロプロセッサ上で実行さ
れるプログラムは一般に仮想アドレスで記述されるの
で、プログラム実行時にキャッシュメモリをアクセスす
るためには、仮想アドレス(VA)から物理アドレス
(PA)への変換が必要となる。このため高速なキャッ
シュメモリシステムの実現のためには、仮想アドレスか
ら物理アドレスへの変換の高速化が重要となる。この仮
想アドレスから物理アドレスへの変換の高速化のために
アドレス変換バッファ(以下TLB)と呼ばれる機能メ
モリが一般に使われている。TLBは通常、キャッシュ
メモリのように大容量であることは要求されないが、高
いヒット率を要求されるので連想メモリ(以下CAM)
によりフルアソシアティブ方式の高速TLBが実現でき
れば、その効果は大きい。このため、CAMによる高速
TLBの実現が試みられている。
【0004】このようなTLBの例は、例えば、電子情
報通信学会技術研究報告 アイ シー ディー 92−
57 1992年 ページ 29−36(ICD92−
571992,pp.29−36)の回路あるいは、特
開平5−127872 号公報の回路、プロシーディングス 1
991 シー アイ シー シー ページ 10.2.1
−10.2.4(Proc. CICC 1991, pp. 10. 2. 1-10.
2. 4)およびページ14.3.1−10.3.4(Pro
c. CICC 1991, pp. 14. 3. 1-14. 3. 4)の回路が知ら
れている。これら従来のTLB回路では、プリチャージ
されたマッチ線を連想メモリ(CAM)セルで放電し、
マッチ線を階層化する回路の工夫で高速なCAMでの比
較動作を実現していた。
【0005】上では、回路の工夫によるTLBの高速化
の例を示したが、TLBだけではなく一般のCMOSメ
モリでも、製造設備への投資の増大を伴わない回路の工
夫による高速化が強く望まれている。
【0006】このような回路の工夫による高速化とし
て、同期回路を用いたメモリのアクセス時間の短縮とウ
エーブパイプライン動作の実現が提案されている。例え
ば、同期式の高速CMOS SRAM回路として、米国
特許第4,985,643 号の回路あるいは、アイ イー イー
イー ジャーナル オブ ソリッドステイト サーキッ
ツボリューム26 ナンバー11 1991年 ページ
1577−1585(IEEEJournal of Solid-State Cir
cuits ,Vol.26,No.11,November 1991,pp1577-158
5)の回路が知られている。この従来のセルフリセット
回路では、回路をパルス動作させることで、通常のCM
OS回路に比べ入力容量を1/2程度とし、回路の高速
化を達成し、実効チャネル長0.5 μmのCMOSデバ
イスでアクセス時間約4ns,(データの読み出しおよ
び書き込みの)サイクル時間2nsの同期式SRAMが
実現されていた。さらに、従来のセルフリセット回路
は、出力信号のリセットのためのパルス(リセットパル
ス)を出力信号から作るため、信号の変化した回路にの
みリセットパルスが供給され、外部から一括でクロック
を供給するダイナミック回路に比べ無効なクロックでの
電力消費がなく低電力化も達成されていた。
【0007】また、セルフリセット回路では、信号はパ
ルスとして伝達され信号のパルス幅は基準クロックと無
関係に一定に設定されるので、信号がリセットされる時
刻は基準クロックで規定できない。このため、外部に読
み出した信号を取り出すためには信号がリセットされる
以前にラッチ回路にデータを取り込む必要があり、従来
回路では、2組のセルフリセット回路によるバスドライ
バを用意し、これにセンスアンプ出力を加え一つのデー
タに対し(二つのバスのどちらかにパルスが出力される
という意味での)相補なバス信号を送り、これらのバス
信号によりデータをラッチに取り込んでいた。つまり、
一つのデータに対し二つのバス信号を送ることで、ラッ
チがデータを記憶している状態,ラッチに0を書き込む
状態,ラッチに1を書き込む状態の三つの状態を区別
し、二つのバス信号がともにバスドライバの待機時のレ
ベルにある状態をラッチのデータ記憶の状態に割り当
て、どちらかのバス信号にパルスが出力される状態をそ
れぞれ0を書き込む状態,1を書き込む状態に割当てて
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のTLB回路で
は、マッチ線をプリチャージし、仮想アドレス(VA)
とCAMセルのデータが不一致のマッチ線をCAMセル
で放電するダイナミック動作を採用することおよびマッ
チ線を階層化することで、VAの入力から、VAとCA
Mセルのデータを比較しVAと同じデータを記憶してい
るエントリを検出するまでの遅延時間は、短縮されてい
るが、マッチ線が放電されてエントリに一致(あるいは
不一致)の信号が得られるまで次のプリチャージ動作を
始められなかった。このため仮想アドレス入力からエン
トリの一致信号までの遅延時間とマッチ線のプリチャー
ジに必要な時間の和より短いサイクル時間で次の仮想ア
ドレスを入力することができなかった。つまり従来回路
には、今後CMOSマイクロプロセッサの動作周波数が
さらに向上しマイクロプロセッサのサイクル時間がエン
トリの一致検出の遅延時間とプリチャージに必要な時間
の和より小さくなった場合、CAMで構成されたTLB
を使って毎サイクル、アドレス変換することが困難とな
るという問題がある。
【0009】本発明の第一の目的は、上記の問題を解決
するために、高周波動作可能な、一致検出動作をパイプ
ライン化したCAM回路を提供することにある。
【0010】本発明の第二の目的は、上記第一の目的を
達成するために、上記のパイプライン動作するCAM回
路に好適なマッチ線信号のラッチ回路とマッチ線のプリ
チャージ回路を提供することにある。さらに、上記第
一,第二の目的を達成するために、高速CAM回路に好
適なCAMセル回路を提供し、また、上記第一の目的を
達成するために、パイプライン動作するヒット信号の発
生回路を提供する。
【0011】一方、従来のセルフリセット回路によるウ
エーブパイプラインSRAMでは、信号パス間の遅延時
間のバラツキを小さく抑えることが可能なデコード回路
にセルフリセット回路を使ってアドレスデコードの遅延
時間を短縮し、バスドライバ等にセルフリセット回路を
用いて高速化を達成していたが、CAMのようなダイナ
ミック動作をするメモリへのセルフリセット回路の適用
や、TLBのヒット/ミス判定回路へのセルフリセット
回路の適用は検討されていない。
【0012】従来回路では、一つのデータに対し(二つ
のバスのどちらかにパルスが出力されるという意味で
の)相補なバス信号を送ることで、セルフリセット回路
の信号をラッチに取り込み、データを記憶する特性を実
現していたが、メモリの読み出し信号と異なりTLBで
は、ヒット/ミス判定回路等のように相補信号を作るこ
とが難しい場合がある。例えば、ヒット信号を各エント
リの一致信号のNOR論理とし、低レベルのパルス信号
が出力されるか高レベルが出力されたままのどちらかだ
とすると、その相補な信号はOR信号となるが、高レベ
ルの信号が出力されたままのセルフリセット回路のNO
R出力から、低レベルのパルス信号が出力されるOR信
号を作ることはできない。OR信号を得るためには、次
の数1(ここでは/は論理否定を表わす記号、A、Bは
論理信号とする)から分かるように、NOR回路に入力
される信号と相補な信号のNAND論理によらなければ
ならない。
【0013】
【数1】(A+B)=//(A+B)=/(/A・/B) これは、回路規模,消費電力,遅延時間の増大等を招
き、セルフリセット回路の適用を実際上不可能としてし
まう。つまり、従来回路には相補なパルス信号を得るこ
とが難しい場合にセルフリセット回路を使うことができ
ないという問題がある。
【0014】本発明の第三の目的は、セルフリセット回
路を効果的に適用した高速CAM回路を提供することに
ある。すなわち、CAMの一致検出回路のような相補な
パルス信号を得ることが難しい回路の場合にもセルフリ
セット回路を適用し高速化するために、単一のセルフリ
セット回路出力を記憶できるラッチ回路を提供し、セル
フリセット回路と組合せることで、高速なヒット判定回
路を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第一,第二の目的を
達成するために、本発明の一実施形態によれば、連想メ
モリ(以下CAM)部のマッチ線を階層化し(31,3
4)、第1階層(以下、階層を省略する。)マッチ線3
1の信号をラッチ回路306,307,308に取り込
み、第1マッチ線31のプリチャージの期間および第2
マッチ線34の放電の期間(クロック3が低レベルの期
間)、ラッチ回路306,307,308の信号51を
保持する。第1マッチ線のプリチャージの期間に第1マ
ッチ線のラッチ信号51を用いて第2階層マッチ線34
を放電する(図1,図3参照)。
【0016】また、CAMセルを、RAMセル(NMO
S 100から103,PMOS200,201)とデ
ータ線32,33の信号とRAMセルの記憶情報のEO
R信号をつくるためのCMOSパストランジスタ10
4,105,202,203およびEOR信号をマッチ
線31に伝達するNMOSトランジスタ106で構成
し、隣接CAMセルでマッチ線31を放電するNMOS
トランジスタ106のドレイン接合を共有する(図4参
照)。
【0017】さらに、ヒット信号を発生するためのNO
R回路(NMOS 112,PMOS210)の入力信号
を各エントリの一致,不一致の信号を記憶するラッチ回
路310,311,312の信号57とし、マッチ線3
4の充電の期間にエントリの一致,不一致の信号のNO
R信号を作る共通ドレイン線59を放電する(図2参
照)。
【0018】上記第三の目的を達成するために、本発明
の一実施形態は、各エントリの一致信号57からヒット
/ミス信号を作るNOR回路をセルフリセット回路25
0,251,150,153,370から372の回
路、および151、450,252,253,154,
155,374の回路を指す。以下,250,251,
150,153,370から372の回路のように出力
信号58の変化を検出して所定の時間が経過した後に、
58の電位を待機時の電位に戻すMOSトランジスタ1
53を駆動する回路を、自身で出力をリセットするとい
う意味でセルフリセット回路と呼ぶこととする。)と
し、最終段の回路をクロック信号3によりサイクル毎に
リセット(あるいはセット)されるラッチ回路390と
する。最終段のラッチ回路390は、データの取り込み
のNMOSトランジスタ156と、フリップフロップ回
路375,158、クロック信号3によりフリップフロ
ップ回路のデータ85をリセットする回路254,15
9で構成する(図2,図8参照)。
【0019】上記第三の目的を達成するために、本発明
の他の実施形態は、各エントリの一致信号57からヒッ
ト/ミス信号を作るNOR回路をセルフリセット回路と
し、最終段の回路をクロック信号3によりサイクル毎に
リセット(あるいはセット,プリチャージ)されるラッ
チ回路(図8)とする。最終段のラッチ回路(図8)
は、データの取り込みのNMOSトランジスタ156
と、フリップフロップ回路375,158、クロック信
号3およびフリップフロップ回路のデータ85の遅延信
号62によりフリップフロップ回路のデータ85をリセ
ットする回路254,260,159で構成する。フリ
ップフロップ回路のデータ85をリセットする時刻は、
クロック信号3が変化する時刻かフリップフロップ回路
のデータ85の遅延信号62が変化する時刻の遅いほう
の時刻とする(図8,図10参照)。
【0020】上記第三の目的を達成するために、本発明
の他の実施形態は、セルフリセット回路の出力85を記
憶するラッチ回路261,182,183,603,6
04,184,262を内部クロック90,91で制御
し、ラッチ回路(261,182,183,603,6
04,184,262が、セルフリセット回路出力85
にパルスが出力され始める時刻とパルス出力が終わり待
機時の電位に戻る時刻の間にトランスペアレントの状態
(入力に応答して出力が変化する状態)からラッチの状
態(オペイク,入力に依らず出力が保持される状態)と
なるよう内部クロック90,91を設定する。内部のク
ロック信号90,91は基準クロック信号3,5からセ
ルフリセット回路出力85の遅延時間と同じ電源電圧,
温度,製造バラツキ依存性を持つ遅延回路605で発生
する(図11,図12参照)。
【0021】
【作用】本発明の代表的な実施形態(図1)では、第1
マッチ線31をプリチャージする期間に、第2マッチ線
34を放電することができるので、最小のサイクル時間
は、仮想アドレス(VA)入力から第1マッチ線31の
放電とラッチ回路306,307,308までの遅延時
間および第1マッチ線31のプリチャージの時間の和と
なる。つまり、従来のように第2マッチ線34の放電の
遅延時間が最小のサイクル時間に含まれないのでより高
い周波数での動作が可能になる。
【0022】本発明の代表的な実施形態(図4)では、
CMOSパストランジスタ104,105,202,203
でマッチ線31を放電するNMOSトランジスタ106
を駆動することで、マッチ線31を放電するNMOSト
ランジスタ106のゲート電位の振幅を電源電圧2とで
きる。また隣接するCAMセルでマッチ線31を放電す
るNMOSトランジスタ106のドレイン接合を共有す
ることでマッチ線31の接合容量を低減できる。
【0023】本発明の代表的な実施形態(図2)では、
マッチ線34の充電の期間にエントリの一致,不一致の
信号のNOR信号を作る共通ドレイン線59を放電し、
ヒット信号を発生できるので、エントリの一致,不一致
の信号のNOR信号を作る共通ドレイン線59の放電の
時定数が最小サイクル時間に含まれず、高い周波数での
動作が可能になる。
【0024】本発明の代表的な実施形態(図8)では、
各エントリの一致信号57からヒット/ミス信号を作る
NOR回路をセルフリセット回路とするので、またCA
Mセルの記憶データとVAが一致するエントリ(行)は
全エントリの中で一つしかないので、信号の変化した一
回路だけプリチャージのためのPMOS252のゲート
容量が充放電され、従来のように共通のクロックでプリ
チャージするより低電力となる。また、最終段の回路を
データの取り込みのNMOS(156)と、フリップフ
ロップ357,158およびクロック3によりフリップ
フロップのデータ85をリセットする回路245,15
9で構成することで、クロック3によりフリップフロッ
プのデータ85をサイクル毎にリセットできる。これに
より、セルフリセット回路のOR信号出力83にパルス
が出力されない場合でも、セルフリセット回路のOR信
号出力83にパルスが出力される場合の遅延時間以上遅
い時刻では、フリップフロップのデータ85が正しいこ
とが保証される。つまり、セルフリセット回路のOR信
号出力83と相補な信号を用いなくとも、セルフリセッ
ト回路のOR信号出力83のデータをラッチ回路に取り
込むことが可能となり、クロック信号に同期してヒット
/ミス信号を取りだすことができる。
【0025】本発明の他の実施形態(図10)では、各
エントリの一致信号57からヒット/ミス信号を作るN
OR回路をセルフリセット回路とすることで、低電力化
が達成される。最終段のラッチ回路をリセットする時刻
は、クロック信号3が変化する時刻かフリップフロップ
回路のデータ85の遅延信号62が変化する時刻の遅い
ほうの時刻とすることで、ラッチ回路をリセットすると
きも貫通電流が流れないようにできる。
【0026】本発明の他の実施形態(図11)では、セ
ルフリセット回路の出力85を記憶するラッチ回路26
1,182,183,603,604,184,262
をセルフリセット回路出力85の遅延と同じ電源電圧,
温度,製造バラツキ依存性を持つ遅延回路605で発生
するクロック90,91で制御し、ラッチ回路261,
182,183,603,604,184,262を、
セルフリセット回路出力85にパルスが出力され始める
時刻とパルス出力が終わり待機時の電位に戻る時刻の間
にトランスペアレントからラッチ(オペイク)の状態と
なるよう設定することで、セルフリセット回路出力85
にパルスが出力されるべき時刻の出力85の電位をラッ
チ回路に取り込むことができる。つまり、セルフリセッ
ト出力85と相補なパルスを用いなくとも、セルフリセ
ット出力85にパルスが出力されない場合のデータをラ
ッチ回路に取り込むことが可能となる。
【0027】
【実施例】図1,図2に本発明の連想メモリ(以下、C
AMと省略する)回路の一実施例を、図3に動作波形図
を示す。
【0028】図1の回路は入力された仮想アドレス信号
(以下、VAと表わす)とCAMセルの記憶データを比
較してその比較結果をマッチ線34に出力する連想メモ
リ回路の一部を示している。動作周波数向上のために以
下の工夫がなされている。マッチ線はCAMセルが直接
接続されCAMセルにより放電される第1階層のマッチ
線(以下、第1マッチ線と呼ぶ)31と、放電回路10
9により放電される第2階層のマッチ線(以下、第2マ
ッチ線と呼ぶ)34とに階層化する。第1マッチ線31
が放電され、低レベル(以下、“L”と表わす)となっ
たことを検出しNMOSトランジスタ(以下、NMOS
と省略する)109を導通(以下、オンと表わす)にす
る回路はラッチ回路とし、第1マッチ線31のプリチャ
ージ期間に第2マッチ線34を放電できるようにする。
【0029】図1の回路の動作を図3に沿って説明す
る。図1の4はVAの1ビットを表わしている。VAが
入力された後、クロック信号3(以下、CLK3と表わ
す)が高レベル(以下、“H”と表わす)になると、デー
タ線32,33の一方が“H”となる。301,302
はデータ線32,33のドライバ回路を示し、CLK3
とVA4、あるいは4の反転信号とCLK3とのAND
信号を32,33に出力する。図3の波形図では、32
が“H”となる場合を示している。304はCAMセルを
表わし、VA4とCAMセル304の記憶データが不一
致の場合にはCAMセル304のNMOS 106がオン
となる。303,305も同様に第1マッチ線31に接
続されるCAMセルを表わし、第1マッチ線31にはV
Aの全ビット数の何分の一かのCAMセルが接続されて
いる。第1マッチ線31はCLK3が“L”の期間にP
MOS 204により“H”にプリチャージされる。CL
K3が“H”になることで,204は非導通(以下、オフ
と表わす)となる。抵抗400はVA4とCAMセルの
記憶データが一致している場合に,31の電位を“H”
に保つための素子で抵抗値は十分大きく設計する。
【0030】図1の306,307,308、NMOS
180,PMOSトランジスタ(以下、PMOSと省
略する)206はラッチ回路として働き、CLK3が
“H”,クロック信号3の反転信号5(以下、/CLK
5と表わす、ここで記号/は否定を表わすものとする)
が“L”の場合は、第1マッチ線31の信号に応答し
て、50,51および52の信号が変化する状態(以
下、トランスペアレントの状態と表現する)にある。C
LK3が“L”から“H”,/CLK5が“H”から
“L”に変化する時刻には,31は“H”にプリチャー
ジされているので、CLK3が“H”,/CLK5が“L”
になると、NMOS 107,108がオンし、50は
“L”、51は“H”になる。
【0031】その後,31に接続されたCAMセルの記
憶データとVAにどこか1ビットでも不一致があればN
MOS 106か、あるいは31に接続されたCAMセ
ルの106に相当するNMOSがオンとなり、第1マッ
チ線31は“L”となる。すなわち図3中実線で示した
波形が上記説明に対応する。31が“L”となることで
PMOS 205がオンし、50は“L”から“H”に
変化する。また、51は“L”、52は“H”となる。
つまり,31に接続されたCAMセルの記憶データとV
Aにどこか1ビットでも不一致があれば51は“L”と
なる。このときCLK3は“H”、/CLK5は“L”
なので、NMOS 180,PMOS206はオフで5
0の電位の変化を妨げない。
【0032】31に接続されたCAMセルの記憶データ
とVAがすべて一致していればCAMセル304のNMO
S 106と31に接続されたCAMセルの106に相
当するNMOSはすべてオフで、抵抗400により31
の電位は“H”に保たれる(図3中破線で示した波形が
この場合を示している)。CLK3が“H”でNMOS10
8がオンなので50は“L”のまま変化しない。また、
51は“H”、52は“L”となる。つまり、31に接
続されたCAMセルの記憶データとVAがすべて一致し
ていれば51は“H”となる。
【0033】上の状態からCLK3を“L”に、/CL
K5を“H”にし、ラッチ306,307,308の状
態を記憶し、31を“H”にプリチャージする動作につ
いて説明する。CLK3を“L”に、/CLK5を
“H”にすることで、NMOS180,PMOS 20
6はオンし307,308はフリップフロップとして働
く。また、NMOS 108はオフとなる。CLK3が
“L”になることでPMOS 204がオンとなり31
は“H”になる。31が“H”になるので、PMOS
205はオフになる。307,308がフリップフロッ
プとして働きPMOS 205,NMOS 108がオ
フとなることで、50,51の電位は変化しなくなる。
31のデータをフリップフロップ307,308に取り
込む回路306のPMOS 205は、CLK3が
“H”から“L”に、/CLK5が“L”から“H”に
変化する過渡状態でオンしている場合があるが、これは
プリチャージする以前の31の電位が“L”の場合なの
で、50の電位は必ず“H”となっており、フリップフ
ロップ307,308の情報が破壊されることはない。
ラッチ回路306,307,308,180,206の
特徴は、31のプリチャージ期間に必ず31が“H”と
なりPMOS 205がオフとなること、CLK3が“H”
から“L”に変化する過渡状態でPMOS 205がオ
ンしていてもフリップフロップ307,308の情報が
破壊されないことを利用して回路を簡単化したことにあ
る。
【0034】CLK3を“H”から“L”に、/CLK
5を“L”から“H”に変化させるタイミングについて
50が“H”の場合を例に取り説明する。CLK3を
“H”から“L”に変化させるタイミングは、31が
“L”となり50が“H”,51が“L”,52が
“H”となった後であれば、もちろんいつでも構わな
い。さらに、31のプリチャージに要する時間をインバ
ータ1段分程度とすれば、CLK3が“H”から“L”
に変化した後もインバータ1段の遅延時間程度PMOS
205がオンしているので、PMOS 205,206
のサイズをインバータ308のNMOSより十分大きく
設計することで、51が“L”となった時点で、CLK
3を“H”から“L”に変化させてもデータは破壊され
なくなる。つまり、CLK3を“L”から“H”とし、
51が“L”となった時刻より後はCLK3を“H”から
“L”に、/CLK5を“L”から“H”に変化させて
次のプリチャージ動作に入ることができる。
【0035】第2マッチ線34の放電について説明す
る。第2マッチ線34は、CLK3が“L”,/CLK
5が“H”の期間に、フリップフロップ307,308
の記憶している情報によりNMOS 109で放電され
る。つまり、CLK3を“L”,/CLK5を“H”と
して第1マッチ線31をプリチャージする期間に第2マ
ッチ線34は放電される。
【0036】第2マッチ線34には、VAとCAMセル
の記憶データを何分割かして比較した結果51を34に
伝えるためのNMOS 109と、他の同様の回路の1
09に相当するNMOSが並列に接続される。34は/
CLK5が“L”の期間にPMOS 207でプリチャ
ージされる。CLK3を“L”に、/CLK5を“H”
にすることで207はオフになる。抵抗401は図1の
抵抗400と同じ働きをする。VAとCAMセルの記憶
データにどこか1ビットでも不一致があれば、51か、
あるいは第2マッチ線34に接続された他の回路の51
に相当する部分が“L”となっているので、CLK3が
“L”に、/CLK5が“H”になると、53あるいは
53に相当する信号が“H”となる。53あるいは53
に相当する信号が“H”になると、109かあるいは1
09に相当するNMOSがオンとなり、34は“L”に
なる。つまり、VAとCAMセルの記憶データに不一致
があれば34は“L”になる。逆に、VAとCAMセル
の記憶データが全て一致していれば34は“H”のまま
変化しない。
【0037】以上説明したように、本発明のCAM回路
によれば、第1マッチ線31をプリチャージする期間に
第2マッチ線34を放電することができるので、最小動
作サイクル時間は、CLK3が“H”になった後データ
線32を“H”に駆動するデータ線ドライバ301の遅
延時間とCAMセルでデータ線電位と記憶データを比較
しNMOS 106がオンするまでの遅延時間およびラ
ッチ回路306,307,308(あるいは306,3
07)の遅延時間の和と第1マッチ線31をプリチャー
ジする時間の和になる。つまり、第2マッチ線34の放
電の遅延時間が最小動作サイクル時間に含まれないので
高い周波数での動作が可能となる。
【0038】図1では回路を簡単化し代表的な例を示し
ているが、ラッチ回路306,307,308のデータの取
り込み部306をインバータ回路ではなく例えば2入力
NAND回路とし、隣接する二つの第1マッチ線の一致,不
一致の情報を一つのラッチ回路306,307,308
に取り込み記憶すること、NMOS 109と109を
駆動する2入力NOR回路309を109と/CLK5
をゲートに加えたNMOSの直列回路に置き換えること
などが可能である。306を2入力NANDとすると、
二つの第1マッチ線のどちらか一方が“L”になった場
合に50が“H”になるが、どちらか一方のマッチ線が
“L”になるということは、VAとCAMセルの記憶デ
ータに不一致があるということなので正常な動作は損な
われない。
【0039】また、図1の回路ではラッチ回路を簡単に
するためにCLK3が“L”のとき第1マッチ線31を
プリチャージし第2マッチ線34を放電し、CLK3が
“H”のとき第1マッチ線31を放電し第2マッチ線3
4をプリチャージする例を示したが、例えば、CLK3
が“H”の期間をCLK3が“L”の期間より大きく
し、第1マッチ線31のプリチャージ時間を短くしてさ
らにサイクル時間を小さくするような場合(すなわち、
CLK3のパルスのデユーティを50%以外の値とする
場合)には、図1の回路ではラッチ回路306,30
7,308にデータが記憶される期間(CLK3が
“L”の期間)が短くなる。そのような場合には、第1
マッチ線31の信号を記憶するラッチ回路をマスタスレ
ーブラッチ回路とし、CLK3が“H”から“L”に変
化するタイミングでスレーブラッチに情報を送れば、第
2マッチ線34の放電に必要な期間、情報をスレーブラ
ッチに記憶することができる。スレーブラッチのデータ
と第2マッチ線34の放電の期間を決めるクロック信号
との論理を図1の309のように構成することで、図1
の回路と同様に第2マッチ線34を放電できる。
【0040】次に図2の回路について説明する。図2の
回路は、図1のラッチ回路と同様のラッチ回路として働
く。図2はVAとCAMセルの記憶データが全て一致し
た場合に“H”となる56の信号を用いて、物理アドレ
スPAを記憶しているRAMのワード線を選択し、物理
アドレスを読みだす例を示している。上で説明したよう
に、CLK3を“L”,/CLK5を“H”とすると、
VAとCAMセルの記憶データが全て一致していれば3
4は“H”のまま変化せず、VAとCAMセルの記憶デ
ータが1ビットでも一致していないと、第2マッチ線3
4が“L”となる。この34の信号は各エントリ(行)
の一致,不一致を表わす。この各エントリ(行)の一
致,不一致の信号を用いて、VAとCAMセルの記憶デ
ータが全て一致したRAMの行を選択し、仮想アドレス
VAに対応する物理アドレスPAを読み出す。このた
め、34の信号をRAMをアクセスする期間保持する必
要がある。CLK3が“L”,/CLK5が“H”の状
態では、55には34の信号に応答して34の反転信
号、56には34と同じ信号が出力される。CLK3が
“H”,/CLK5が“L”のときは、310,31
1,312と181,209は図1の回路と同様にラッ
チ回路として働き、VAとCAMセルの記憶データが一
致すると34は“H”なので、56も“H”となり、こ
の56の信号を用いて(例えば別に設けるレジスタに記
憶するなどして)RAMのワード線を選択できる(図2
はRAMのアクセス時間が、CLK3が“H”,/CL
K5が“L”の期間より小さい場合の回路を示してい
る)。図2のラッチ回路は図1のラッチ回路とクロック
信号の極性が逆になるだけなので詳細な説明は省略す
る。
【0041】ヒット信号の発生について説明する。VA
とCAMセルの記憶データが一致した場合には、上に述
べたようにRAMからPAを読み出せるが、VAとCA
Mセルの記憶データが一致するエントリ(行)が必ずあ
るとは限らず、全てのエントリ(行)でVAとCAMセ
ルの記憶データが不一致だった場合には、外部の記憶装
置をアクセスして仮想アドレスVAに対応する物理アド
レスPAを読み出さなければならない。このため、VA
とCAMセルの記憶データが一致するエントリ(行)が
あるのか、あるいは全てのエントリ(行)でVAとCA
Mセルの記憶データが不一致なのかを判別する信号を発
生する必要がある。
【0042】図2の60は、この判別のためのヒット信
号と呼ばれる信号を示している。
【0043】PMOS 210は、CLK3が“L”の
期間に59のプリチャージのための素子として働く。V
AとCAMセルの記憶データが一致した場合、57の電
位は“L”になるので、CLK3が“H”,/CLK5
が“L”となると、58が“H”になり、PMOS 2
10がオフ,NMOS 112がオンとなり、59は
“L”となる。59にはCAMの全てのエントリ(行)
のNMOS 112に相当するNMOSが接続され、ど
の1エントリ(行)でVAとCAMセルの記憶データが
一致しても60には“H”の電位が得られる(CAMの
エントリの中でVAと一致するエントリがある場合、そ
の一致したエントリの数は通常1である)。この60の
“H”の電位が、VAとCAMセルの記憶データが一致
するエントリ(行)があること(ヒット)を示す。逆に
全てのエントリ(行)でVAとCAMセルの記憶データ
が不一致の場合には、NMOS 112と他のエントリ
のNMOS 112に相当するNMOSがオフとなるの
で、抵抗402により59は“H”に保たれ、60は
“L”となる。この60の“L”の電位がVAとCAM
セルの記憶データが一致するエントリ(行)がないこと
(ミスあるいはミスヒット)を示す。
【0044】また、図2の回路には以下に説明する効果
もある。NOR回路の共通ドレイン線59は、CLK3
が“H”,/CLK5が“L”の期間に放電されるの
で、ラッチ回路310,311,312にエントリの一
致,不一致の信号を記憶しない場合に最小動作サイクル
時間が第2マッチ線34の放電時間と59の放電時間の
和程度となるのに比べて、最小動作サイクル時間を59
の放電の時定数程度短縮することが可能となる。
【0045】図2には、59にCAMの全てのエントリ
(行)のNMOS 112に相当するNMOSを接続し
た回路例を示したが、59での遅延時間が大きい場合に
はマッチ線同様に階層化して構わないこと、図1と同様
に階層化した59相当の信号線をパイプライン動作させ
てもよい。図2の回路の特徴は、第2マッチ線の信号を
ラッチ回路に記憶し、第2マッチ線のプリチャージの期
間にヒット信号を発生する点にある。
【0046】図4は本発明のCAM回路のCAMセルの
実施例を示している。NMOS100から103および
PMOS 200,201はRAMセルとして働く。
【0047】30はワード線を、32,33はデータ線
を、31は第1マッチ線を示す。
【0048】CAMセルのテスト時、あるいはCAMの
ミスヒット時にCAMセルの記憶データを書き替える場
合の動作を説明する。データを書き込む場合は、図4の
CAMセルは、通常のRAMセルと同様に動作させること
ができる。すなわち、ワード線30を“H”として、特
定のワード線を選択し、データ線32,33の一方を
“L”とすることで、図4のCAMセルにデータを書き
込むことができる。CAMセルのテスト時にCAMセルの
記憶データを読み出す場合もワード線30を“H”とし
て、特定のワード線を選択し、データ線に現われる電位
差を検出することは通常のRAMセルと同様である。
【0049】CAMとしての比較動作について説明す
る。図4のCAMセル304にデータ線32を“L”と
してデータを書き込んだ後にVAと記憶データを比較す
るとする。データ線32を“L”としてデータを書き込
むので、PMOS 201,202,NMOS 10
2,105のゲート電位は“L”となっている。このと
き、PMOS 200,203,NMOS 100,10
4のゲート電位は“H”となる。PMOS 202,N
MOS 105のゲート電位は“L”、PMOS20
3,NMOS 104のゲート電位は“H”となってい
るので、PMOS202,NMOS 104はオン、N
MOS 105,PMOS 203はオフの状態とな
る。比較するVAの1ビットが記憶データと一致してい
れば、図1の301,302により、データ線32は
“L”に、33は“H”に駆動される。PMOS 20
2,NMOS 104がオンしているので、NMOS
106のゲート電位も“L”となり、NMOS 106
はマッチ線31の放電には寄与しない。一方、比較する
VAの1ビットが記憶データと一致していなければ、図
1の301,302により、データ線32は“H”に、
33は“L”に駆動される。PMOS 202,NMO
S 104がオンしているので、NMOS 106のゲー
ト電位も“H”となり、NMOS 106によりマッチ
線31は“L”に放電される。図1のCAMセル304
の記憶データが上の説明とは逆の場合も同様に動作す
る。
【0050】図4のCAMセルのように、CMOSパス
トランジスタ(PMOS 202,NMOS 104お
よびNMOS 105,PMOS 203)でマッチ線
31を放電するNMOS 106のゲートを駆動する効
果について説明する。高集積化のために、CAMセル3
04のゲート幅は小さく設計する必要があり、NMOS10
6のゲート幅も小さい。このため、NMOS 106に
流せる電流は小さく、高速化のためにはマッチ線31の
寄生容量を小さくする必要がある。図4のCAMセルで
は、隣りあったCAMセルのマッチ線31を放電するN
MOS(106および106に相当するNMOS)のド
レイン電極の接合を共有できるので、マッチ線31の寄
生容量を小さくできる。また、CMOSパストランジス
タ(PMOS 202,NMOS 104およびNMO
S 105,PMOS203)でマッチ線31を放電す
るNMOS 106のゲートを駆動することで、NMO
S 106のゲート電位の振幅を電源電圧に等しくで
き、NMOSパストランジスタを用いる場合に対してN
MOS 106に流れる電流を大きくできる。これらの
効果によりマッチ線31の放電に要する時間を短縮で
き、高速なCAM動作が達成される。また、NMOS
106のゲート電位の振幅を電源電圧2に等しくできる
ことから微細化により電源電圧が低下しても高速動作を
維持できる。
【0051】図4のCAMセルの特徴は、CMOSパス
トランジスタPMOS 202,NMOS 104およ
びNMOS 105,PMOS 203でマッチ線31
を放電するNMOS 106のゲートを駆動し、NMO
S 106のゲート電位の高レベルを電源電圧2に等し
くしたこと、隣接するCAMセルのマッチ線31を放電
するNMOSのドレイン電極の接合を共有することで、
マッチ線31の寄生容量を低減したことである。
【0052】図5の回路は図1のCAM回路のデータ線
ドライバ302の一例を示している。信号70はテスト
時にCAMセルの記憶データを読み出すための制御信号
を表わしている。70を“L”としてCAMに比較動作
させる。70を“L”とした場合、2入力NOR回路3
16はVA4の反転信号を出力し、インバータ回路31
5は常に“H”を出力する。インバータ回路315の出
力によりNMOS116が常にオンの状態にあるので、
PMOS 213,NMOS 115はインバータ回路
として働く。PMOS 211,212,NMOS 11
3,114は2入力NAND回路として働くので、図5
の回路はCLK3とVA4の反転信号のAND論理信号
をデータ線33に出力するよう働く(図1の302はC
LK3とVA4のAND論理信号を33に出力するがC
AM回路の中での基本的な働きは同じである)。
【0053】信号70を“H”としてCAMセルの記憶
データを読み出して、CAMセルをテストする場合の動
作について説明する。70を“H”にすると、インバー
タ回路315の出力は“L”となり、NMOS 116
はオフの状態になる。また、2入力NOR回路316の
出力も“L”となり、NMOS 114はオフ、PMOS2
12はオンの状態になるので、PMOS 213のゲー
ト電位は“H”になる。PMOS 213のゲート電位
が“H”になるので、PMOS 213はオフの状態に
なる。NMOS 116,PMOS 213がオフの状
態になるので、データ線33は高インピーダンスの状態
となり、RAMセルとして動作させるCAMセルの読み
出し電流で、データ線33の電位が変化し、別に設けた
センスアンプで検出することが可能となる。
【0054】図5の回路の特徴は、2入力NOR回路3
16,インバータ回路315,テストモード信号70に
よりCAMセルの記憶データを読み出して、CAMセル
をテストする場合に、データ線33を高インピーダンス
の状態とできるようにしたことである。
【0055】図6は本発明の回路の効果を示している。
図6は、図1,図2,図4,図5の回路の各部の遅延時
間の内訳(図中の数字,単位はns)と、CLK3およ
び/CLK5が“H”の期間と“L”の期間が等しい場
合(デユーティ50%、図中のサイクル時間/2はこの
ことを差している)の本発明の回路と従来回路のサイク
ル時間の比較を示している。図6の上が本発明の回路、
図6の下が従来回路の遅延時間の内訳とサイクル時間を
表わしている。従来回路の遅延時間は、第1マッチ線3
1の信号をラッチ回路に取り込まず第2マッチ線34を
放電し、34の信号をラッチ回路に取り込む場合につい
て示している。従来回路の遅延時間の内訳は、本発明の
回路に相当する部分のインバータ回路,論理回路および
信号の記号で示している。従来回路では第2マッチ線3
4の信号を保持するラッチ回路のクロック信号の極性が
図2の回路と逆になるが、遅延時間の比較なので図2の
記号をそのまま用いて示している。
【0056】本発明の回路では、ラッチ回路を構成する
ためのインバータ回路307の遅延時間およびラッチ回
路の信号51をCLK3に同期して第2マッチ線34に
伝達するための2入力NOR回路309の遅延時間だ
け、第2マッチ線34を放電するまでの遅延時間が大き
くなる。しかし、従来回路ではCLK3が“H”の期間
に第2マッチ線34を放電し、34の信号をラッチ回路
に取り込まなければならず、サイクル時間の1/2の時
間は1.84ns と大きい。一方、本発明の回路では、
CLK3が“H”の期間に第1マッチ線31を放電し、
31の信号をラッチ回路に取り込めば良いので、サイク
ル時間の1/2の時間は1.27ns と小さい。すなわ
ち、本発明の回路により約30%のサイクル時間の短縮
が達成される。
【0057】図7は本発明の他の実施例を示している。
図1の回路では、第1マッチ線31の信号を、クロック
インバータ回路306でラッチ回路307,308に取
り込む例を示したが、図7の回路は、インバータ回路
(PMOS 205,NMOS107,119とクロッ
ク信号をゲート電極に加えたトランスファPMOS26
3,NMOS 108で第1マッチ線31の信号をラッ
チ回路307,308に取り込むよう働く。また、図1
のCAMセル304による第1マッチ線31の放電を高
速化するために、インバータ回路PMOS 205,N
MOS 107,119の出力信号をゲート電極に加え
たNMOS 117、およびNMOS118により第1
マッチ線31の電位を放電する。NMOS 118のゲ
ート電極は、プリチャージのためにCLK3をゲート電
極に加える。NMOS 119の働きについて説明す
る。71には一定電圧(71とGND間の電圧)を印加
する。カレントミラー回路として働くNMOS 121
により、NMOS 119に流れる電流を71の電位で
制御することができる。これにより、インバータ回路P
MOS 205,NMOS 107,119の論理しき
い値(インバータ回路の出力が“H”から“L”に変化
する第1マッチ線31の電位)を、71の電位で制御す
ることができる。インバータ回路PMOS 205,N
MOS 107,119の論理しきい値を、必要なノイ
ズマージンを保って、できる限り高く設定することで、
インバータ回路PMOS 205,NMOS 107,
119の出力が“L”から“H”に変化し始める第1マ
ッチ線31の電位が高くなる。インバータ回路の出力が
“L”から“H”に変化する第1マッチ線31の電位が
高くなるので、CAMセル304により放電しなければ
ならない第1マッチ線31の電荷の量も小さくなり高速
化が達成される。その他の動作は図1の回路と同じなの
で、詳細な説明は省略する。
【0058】図7の回路の特徴は、第1マッチ線31の
放電時に、NMOS 117およびNMOS 118,
ラッチにデータを取り込むインバータ回路PMOS 2
05,NMOS 107,119により第1マッチ線3
1の電位に正帰還を加え高速化したこと,ラッチにデー
タを取り込むインバータ回路のNMOS 119の電流
を制御することで、インバータ回路の論理しきい値を制
御し、必要なノイズマージンを保ったまま論理しきい値
をできる限り高く設定することで、高速化したことであ
る。図7はインバータ回路とクロック信号をゲート電極
に加えたトランスファMOSで第1マッチ線31の信号
をラッチ回路に取り込む回路例を示しているが、図1の
回路にも同様の高速化の手法が適用できる。
【0059】図8は本発明のヒット信号発生回路の実施
例を、図9は図8の回路の動作波形を示している。図2
の回路では、第2マッチ線34の信号を、クロックイン
バータ回路310でラッチ回路311,312に取り込
み、/CLK5に同期してダイナミック動作するNOR
回路(PMOS 210,NMOS 112)でヒット
信号60を発生する例を示したが、図8の回路は、高速
化のためにNOR回路の共通ドレイン線59を階層化
し、低消費電力化のためにNOR回路等をセルフリセッ
ト化した回路例を示している。図8の回路は、第2マッ
チ線34の信号をラッチ回路311,312に取り込ん
だ信号57と、他のエントリ(行)の信号57に相当す
る信号のOR信号を85に出力する回路として働く。ヒ
ットの場合には、85に“L”の信号が出力され、ヒッ
ト信号61は“L”となる。
【0060】図9に沿って図8の回路の動作を説明す
る。端子9には、/CLK5と同相(端子9と/CLK
5の立ち下がりのタイミングが同じ)のパルス幅の小さ
い内部のクロック信号を加える。374は81,82に
それぞれ80,83と同相で所定の時間遅れた信号を出
力する遅延回路を表わしている。内部のクロック信号
9、/CLK5が“H”,CLK3が“L”のとき、5
8,84,83,82の電位は“L”,80,81の電
位は“H”となっている。PMOS 254がオンの状
態なので、85は“H”となっている。CAMセルの記
憶データとVAが一致するエントリ(行)があれば、図
8の57かあるいは並列に接続された他のエントリ
(行)の回路の57に相当する端子が“L”となってい
る。今、説明しているエントリのCAMセルの記憶デー
タとVAが一致し、57の電位は“L”になっていると
する。このとき、CAMセルの記憶データとVAが一致
するエントリは一つしかないはずなので、他のエントリ
の57に相当する端子の電位は全て“H”となる。
【0061】CLK3が“L”から“H”に、内部のク
ロック信号9,/CLK5が“H”から“L”に変化す
ると、58の電位は、“L”から“H”に変化する。5
8が“L”から“H”に変化すると,NMOS 151
がオンし、80が“L”となる。抵抗450はNMOS
151(およびNMOS 151に並列に接続される
NMOS)がオフの場合に80の電位を“H”に保つた
めの素子で、その抵抗値は大きく設計されるので、抵抗
450を流れる電流の値は小さい。ここで、80には他
のエントリの回路のNMOS 151に相当するNMO
Sが接続されNOR回路を構成している。図8では他の
エントリの回路のNMOS 151に相当するNMOS
は省略して図示されている。また、80には総エントリ
数の何分の一かのNMOS 151に相当するNMOS
が接続される。
【0062】80が“L”となるので、PMOS 25
3がオンし、83が“H”に変化する。83が“H”と
なるので,NMOS 156がオンし、85が“L”と
なる。80と同様85には80によりブロック化された
他のエントリの回路のNMOS156に相当するNMOSが
接続されNOR回路を構成している。図8では他のエン
トリのブロックのNMOS 156に相当するNMOS
は省略して図示されている。また、85には総エントリ
のブロック数に等しい数のNMOS 156に相当する
NMOSが接続される。
【0063】クロックインバータ回路376,378,
インバータ回路377は、85の信号をCLK3、/C
LK5に同期して取り込むラッチ回路として働く。クロ
ックインバータ回路376はCLK3が“H”、/CL
K5が“L”のとき,85の信号に応答して信号を出力
し(トランスペアレントの状態)、/CLK5が“H”,
CLK3が“L”のとき、出力が高インピーダンスの状
態(オペイクの状態)となる。逆に、クロックインバー
タ回路378はCLK3が“H”,/CLK5が“L”
のとき出力が高インピーダンスの状態,/CLK5が
“H”,CLK3が“L”のとき、61に応答して信号
を出力するように働く。CLK3が“H”から“L”,
/CLK5が“L”から“H”に変化すると、この37
6,378,377で構成されるラッチ回路により85
の信号が61に記憶される。
【0064】一方、58が“L”から“H”に変化する
ことで、58が“L”から“H”に変化した時刻からイ
ンバータ回路370,371,372,373の遅延時
間経過すると,84が“L”から“H”に変化する。8
4が“H”となるので,NMOS153がオンとなり、58
が“L”に戻る。ここで、図8のNMOS 153をイ
ンバータ回路370,371,372,373の遅延信
号84で駆動する回路形式を、自身の出力信号の変化を
検出して待機状態の電位に出力電位を戻すという意味で
セルフリセット回路と呼ぶこととする。84が“L”か
ら“H”に変化する時刻には、内部のクロック信号9が
“H”となるよう内部クロック信号9のパルス幅を設計
することで、PMOS 250,251,NMOS 1
53には貫通電流が流れないよう設計できる。
【0065】58が“L”となると、58が“H”から
“L”に変化した時刻からインバータ回路370,37
1,372,373の遅延時間経過すると、84が
“H”から“L”に変化し、NMOS 153がオフと
なって待機状態に戻る。遅延回路374はインバータ回
路370,371,372,373と同じ働きをする遅
延回路を表わしており,81,82にそれぞれ所定の時
間遅れた80,83と同相の信号を発生する。そのため
に,80,83の電位は、58の電位と同様に変化す
る。
【0066】例えば,80が“H”から“L”に変化し
た時刻から遅延回路374の遅延時間経過すると、81
が“H”から“L”に変化し、80が“H”となる。ま
た、83が“L”から“H”に変化した時刻から遅延回
路374の遅延時間経過すると、82が“L”から
“H”に変化し、83が“L”に戻る。58が“L”に
戻る時刻と、81が“H”から“L”に変化する時刻を
ほぼ同じに設計しておくことで、81が“H”から
“L”に変化するときには、PMOS 252がオン,
NMOS 151がオフの状態となり、貫通電流はほと
んど流れないよう設計できる。80が“H”に戻る時刻
と、82が“L”から“H”に変化する時刻をほぼ同じ
に設計しておくことで、82が“L”から“L”に変化
するときには、PMOS 253がオフ,NMOS15
5がオンの状態となり、上の例と同様貫通電流はほとん
ど流れないよう設計できる。
【0067】上で説明したように、83の電位は遅延回
路374の遅延時間によりCLK3,/CLK5とは無
関係に83が“L”に戻るので、83の信号をCLK
3,/CLK5に同期して61に伝達するために以下説
明するようにラッチ回路390を設ける工夫がなされてい
る。図8の390は83の電位が“L”に戻った後も、
次にCLK3が“H”から“L”,/CLK5が“L”
から“H”に変化するまで、85の信号を保持するラッ
チ回路として働く。83が“L”,85が“H”の状態
から、83が“H”,85が“L”の状態となると、イ
ンバータ回路375の出力が“H”となり、NMOS
158がオンとなる。このときCLK3が“H”なの
で、PMOS 254はオフの状態で、85の“L”の
電位が保たれる。抵抗451はNMOS 158(およ
びNMOS 158に並列に接続されるNMOS)がオ
フの場合に85の電位を“H”に保つための素子で、そ
の抵抗値は大きく設計されるので、451を流れる電流
は小さく問題とならない。CLK3が“H”から
“L”,/CLK5が“L”から“H”に変化し、37
6,378,377で構成されるラッチ回路に85の信
号が記憶されると同時に、PMOS 254がオン,N
MOS 159がオフとなり、85の電位が“H”に戻
り待機状態となる(図9中実線の波形)。
【0068】CAMセルの記憶データとVAが一致する
エントリ(行)がない場合(ミスヒットの場合)は、図
8の57および並列に接続された他のエントリ(行)の
回路の57に相当する端子が全て“H”となっているの
で、58,80,83,85の電位はそれぞれ“L”,
“H”,“L”,“H”から変化せず61には“H”が
出力される。CLK3が“L”となることで、ラッチ回
路390のデータ85はサイクル毎に“H”にセット
(リセット,プリチャージ)されるので、ラッチ回路39
0のデータは、内部のクロック信号9およびCLK3が
“L”から“H”に、/CLK5が“H”から“L”に
変化した時刻から85が“H”から“L”に変化するま
での遅延時間経過した後は正しいことが保証される。こ
れにより単一の(相補でない)セルフリセット回路出力
83の信号をラッチ回路390に取り込むことが可能と
なり、従来の相補なセルフリセット回路出力によりデー
タをラッチに取り込む方法では回路規模が大きくなりセ
ルフリセット回路を適用できなかった部分にもセルフリ
セット回路が適用できるようになる。
【0069】図9の実線の波形は、周囲温度が低い,
(MOSトランジスタの)ドレイン電流が大きい等の要
因でCLK3,/CLK5の(CLK3の“L”から
“H”,/CLK5の“H”から“L”への)変化から
85の電位が変化するまでの遅延時間が、CLK3,/
CLK5のパルス幅(CLK3が“H”,/CLK5が
“L”の期間)に対して小さい場合の波形を示してい
る。図9の破線は、周囲温度が高い,ドレイン電流が小
さい等の要因でCLK3,/CLK5の変化から電位8
5が変化するまでの遅延時間が、CLK3,/CLK5
のパルス幅よりわずかに小さい程度となった場合の波形
を示している。図9の破線の波形の場合、CLK3が
“H”から“L”,/CLK5が“L”から“H”に変
化する時刻に、まだ、83の電位が“H”となっている
ので、PMOS 254,NMOS156が同時にオン
となり、貫通電流が流れる。しかし、83の電位が
“L”となった後は、NMOS156がオフになるの
で、貫通電流は流れなくなり、PMOS254により85が
プリチャージされ85の電位は“H”となり、正常な動
作が損なわれることはない。
【0070】また、図8の回路では、高速化のために以
下の工夫がなされている。内部クロック信号9にはPM
OS 250の入力容量しか接続しない。また、NMO
S153を駆動するインバータ回路370,371,3
72,373の各インバータの入力容量(すなわちゲー
ト幅)と負荷容量(すなわち次段の入力容量)の容量比
を、例えば1:3あるいは1:5に設計することで、N
MOS 153のゲート容量に対してインバータ回路3
70の入力容量は十分小さくできる。つまり58の放電
の時定数を小さくするためにNMOS 153のゲート
幅を大きく設計しても、58の容量の増加は小さくでき
る。NMOS 152は、内部クロック信号9が“H”
のとき、58の電位を“L”に保つための素子として働
き、NMOS 152のゲート幅は小さく設計される。
NMOS 152のゲート電位は、電流源500とNM
OS 157で構成されるカレントミラー回路で供給す
る。これらのことから、内部のクロック信号9が、
“H”から“L”に変化してから58が“L”から
“H”に変化するまでの遅延時間が短縮される。またN
MOS 150,154のゲート幅は小さく設計され
る。これによりPMOS253とNMOS 154で構
成されるインバータ回路の入力容量の大部分はPMOS
253のゲート容量となり、80が“H”から“L”
に変化してから、83が“L”から“H”に変化するま
での遅延時間が短縮される。PMOS252で80を
“H”に充電し、NOR回路の入力58にはNMOS
151のゲート容量だけしか接続しないことから、80
の立ち下がりが高速化される。遅延回路374をインバ
ータ回路370,371,372,373と同様に構成
することで、PMOS 252,NMOS 155のゲ
ート容量に比べて遅延回路374の入力容量を十分小さ
く設計できるので、PMOS 252,NMOS155
のゲート容量による83の負荷容量の増加が小さいこと
は、既に説明した58の場合と同様である。
【0071】図8の回路の遅延回路として動作するイン
バータ回路370,371,372,373、および遅
延回路374の効果について説明する。58の電位を
“L”に戻すための素子NMOS 153をインバータ
回路370,371,372,373で駆動すること
で、NMOS 153のゲート容量は、57が“L”で
58が“L”から“H”に変化した場合しか充放電され
ない。NMOS 153および他のエントリ(行)のN
MOS 153に相当するNMOSの数はエントリ
(行)数に等しいが、その中で、CAMセルの記憶デー
タとVAが一致する、すなわち57に相当する端子の電
位が“L”となっているエントリ(行)の数は1エント
リ(行)かあるいは零である。つまり、ゲート容量が充
放電されるNMOS153に相当するNMOSの数は高々1
となる。これにより、NMOS 153および他のエン
トリ(行)のNMOS 153に相当するNMOSのゲ
ート電極を共通のクロック信号で制御する場合(通常の
ダイナミック回路)に対して、この部分のゲート容量の
充放電の電力は1/総エントリ(行)数に低減される。
同様に、PMOS 252,NMOS 155のゲート
容量も80,83の信号が変化した回路でのみ充放電さ
れるので、ゲート容量の充放電の電力が1/回路数に低
減される。
【0072】図8の回路のようにヒット信号61の発生
回路をセルフリセット回路(インバータ回路370,3
71,372,373とNMOS 153の構成および
遅延回路374とNMOS 155、PMOS 252
の構成)とすることで、消費電力を低減できる理由をマ
ッチ線のプリチャージ回路と比較しながら、さらに詳細
に説明する。上の説明から明らかなように、図8の回路
はCAMセルの記憶データとVAが一致するエントリ
(行)は、1エントリ(行)しかないことを利用して、
ヒット信号発生回路の消費電力を低減している。一方、
図1および図2に示したマッチ線を放電し各エントリ
(行)の一致,不一致信号57を発生する回路では、全
てのCAMセルの記憶データとVAの全ビットが不一致
になる場合があるので、CAM回路の全ての第1マッチ
線(31と他のエントリ,ブロックの31に相当するマ
ッチ線)および全エントリ(行)の第2マッチ線(34
と他のエントリの34に相当するマッチ線)が放電され
る場合がある。このため、マッチ線のプリチャージ回路
(図1のPMOS 204,207)を、セルフリセッ
ト回路(31および34と同相の遅延信号でそれぞれP
MOS 204,207のゲート電極を駆動する回路を
こう呼ぶこととする)としても、最大になる場合(全て
のマッチ線が放電される場合)の消費電力を低減するこ
とはできない。平均した場合、CAMセルの記憶データ
の各ビットとVA各ビットの不一致の数が大きくないと
きには、第1マッチ線のプリチャージ回路(図1のPM
OS 204)を、セルフリセット回路(31と同相の遅延
信号でPMOS 204のゲート電極を駆動する回路を
指すこととする)とすると、CAM全体の中で放電され
る第1マッチ線の数は、第1マッチ線の総数より小さく
なるので、平均電力の低減は達成される。これに対し
て、図8の回路には、CAMセルの記憶データとVAが
一致するエントリ(行)は1エントリ(行)しかなく信
号が変化する回路は必ず1回路しかないことから、必ず
低電力化できる利点がある。
【0073】以上説明したように、図8の回路の特徴
は、高速化のためにヒット信号を発生するNOR論理を
階層化したこと,低消費電力化のために、CAMセルの
記憶データとVAが一致するエントリは1エントリしか
ないことを利用してNOR回路およびインバータ回路を
セルフリセット回路としたこと,システムのクロック信
号CLK3,/CLK5とは無関係に、遅延回路の遅延
時間により待機状態の電位に戻るセルフリセット回路の
出力を、システムのクロック信号CLK3,/CLK5
に同期して外部に取り出すために、セルフリセット回路
の出力を記憶しシステムのクロック信号CLK3,/C
LK5によりリセットされるラッチ回路を設けたこと,
従来の相補なセルフリセット回路の出力によりラッチ回
路にデータを取り込む方法に対して、単一のセルフリセ
ット回路の出力信号をラッチ回路に取り込むようにし、
回路規模を小さくしたことである。
【0074】図10の回路は、図8のラッチ回路390
の他の実施例を示している。図8の回路の説明で述べた
ように、図8のラッチ回路390では、CLK3,/C
LK5の(CLK3の“L”から“H”,/CLK5の
“H”から“L”への)変化から85の電位が変化する
までの遅延時間が、CLK3,/CLK5のパルス幅
(CLK3が“H”,/CLK5が“L”の期間)と同
じ程度の値となった場合、CLK3が“H”から
“L”,/CLK5が“L”から“H”に変化する時刻
に、まだ、83の電位が“H”となっているので、PM
OS 254,NMOS156が同時にオンとなり貫通
電流が流れる(図9の破線の波形)。図8のラッチ回路
390は、もちろん正常に動作するが、図10の回路
は、図8のラッチ回路390の貫通電流を流れないよう
にして、低電力化するために以下の工夫がなされてい
る。
【0075】85の電位を“H”にプリチャージ(リセ
ット)するPMOS 254にPMOS260を直列に接続
し、PMOS 260のゲート電極を85の信号を所定
の時間遅らせた信号62で駆動する。62の電位は85
の電位からインバータ回路375,600,601,6
02の遅延時間だけ遅れて変化する。図8の遅延回路3
74の遅延時間とインバータ回路375,600,60
1,602の遅延時間がほぼ等しくなるように設計す
る。この遅延時間をここでは仮にインバータ回路4段の
遅延時間と呼ぶこととする。83の電位が“L”から
“H”に変化した時刻から、インバータ回路4段の遅延
時間経過すると、図8の82が“H”になりNMOS
155で83を放電する時定数だけ遅れて83の電位が
“L”に戻る。一方、83の電位が“L"から“H"に変
化した時刻から、NMOS 156で85を放電する時
定数だけ経過すると85が“L”になる。NMOS 1
56で85を放電する時定数とNMOS 155で83
を放電する時定数がほぼ等しく、またその時定数がイン
バータ回路1段程度の時間とすると、85が“H”から
“L"に変化した時刻からインバータ回路4段の遅延時
間は83の電位は“L"になっている。
【0076】図10の回路では、85が“H”から
“L”に変化した時刻から、インバータ回路4段の遅延
時間は62の電位が“L”となっているので、PMOS
260はオフの状態となっている。このため,85の
プリチャージ(リセット)のためにCLK3を“H”か
ら“L”としてもPMOS 254,NMOS 156
を通って貫通電流が流れることはない。62の電位が
“H”から“L”となった後に85の電位が“H”にプ
リチャージ(リセット)される。PMOS 254,N
MOS 156に貫通電流が流れないようにをPMOS
260をPMOS254に直列に接続し、PMOS
260に85と同相の遅延信号を加えること以外は図8
の回路と同じなので詳細な動作の説明および図8の回路
と重複する発明の効果の説明は省略する。62の信号
が、CLK3が“H”から“L”となる時刻より前に
“L”となった場合には、CLK3が“H”から“L”
となった時刻に85の電位が“H”にプリチャージ(リ
セット)される。
【0077】以上説明したように、図10のラッチ回路
の特徴は、ラッチ回路のデータ85をリセットするPM
OS 254にPMOS 260を直列に接続し、PM
OS260のゲート電極をラッチ回路のデータ85の信
号を所定の時間遅らせた同相の信号62で駆動すること
で、ラッチ回路のデータのリセット時にも貫通電流が流
れない特性を実現したことである。
【0078】図11の回路は、図8のラッチ回路390
の他の実施例を示している。図8,図10にはセルフリ
セット回路の出力83を記憶するラッチのデータ(図
8,図10の85)をクロック信号CLK3あるいは、
ラッチのデータ(図8,図10の85)の遅延信号(図
10の62)でリセットすることで、ラッチのデータを
サイクル毎にリセットし、ラッチ回路(図8の390あ
るいは図10の回路)のデータが、CLK3が“L”か
ら“H”に、/CLK5が“H”から“L”に変化した
時刻から85が“H”から“L”に変化するまでの遅延
時間経過した後は正しいことを保証し、単一のセルフリ
セット回路出力83の信号をラッチ回路(図8の390
あるいは図10の回路)に取り込むことを可能とした回
路例を示した。一方、図11の回路は、CLK3が
“L”から“H”に、/CLK5が“H”から“L”に
変化した時刻から85が“H”から“L”に変化するま
での遅延時間と同じ電源電圧,温度,製造バラツキ依存
性を持つ遅延回路605で、電源電圧,温度,製造バラ
ツキにより基準クロックとの位相差が変化する内部のク
ロック信号90,91を発生し、内部クロック信号9
0,91により単一のセルフリセット回路出力83の信
号をラッチ回路603,604に取り込む回路の例を示
している。
【0079】図12の波形図に従って図11の回路の動
作を説明する。CAMセルの記憶データとVAが一致す
るエントリ(行)がある場合、CLK3を“L”から
“H”,/CLK5を“H”から“L”とすると、図8
の電位83が“L”から“H”となり、電位83が
“L”から“H”に変化した時刻から遅延回路374の
遅延時間程度経過して電位83が“H”から“L”とな
る。電位83が“L”から“H”に変化すると、NMO
S 156がオンし、85が“L”となる。85が
“H”から“L”となった時刻から遅延回路375,6
00,601,602の遅延時間経過すると電位62が
“H”から“L”となり、PMOS 260がオンし、
85が“H”に戻る。
【0080】図8,図10の回路は85の電位をラッチ
回路で保持したが、図11の回路では、NMOS 15
6,PMOS 260,遅延回路375,600,60
1,602で構成されるNOR回路は通常のセルフリセ
ット回路として働き電位85は遅延回路375,60
0,601、602の遅延時間以上は保持されない。そ
のかわりに、85が“L"となっている期間に、内部ク
ロック信号90を、“H"から“L”に、91を“L"か
ら“H"に変化させて、信号85を603,604で構
成されるラッチ回路に記憶する。PMOS 261,N
MOS 182およびNMOS 183で構成されるク
ロックトインバータ回路,インバータ回路603,60
4,トランスファMOS 184,262は、内部クロ
ック信号90,91により制御される点を除いて、図1
のラッチ回路と同じなので、動作の詳細な説明は省略す
る。
【0081】85が“L”となっている期間に、内部ク
ロック信号90を、“H"から“L"に、91を“L”か
ら“H”に変化させることで、90が“H”、91が
“L”となるまで、信号85を取り込んだ93の電位が
保持される(図12の実線の波形)。上の説明(および
図12)では、85の“L”の信号を取り込む場合の動
作を述べたが、CAMセルの記憶データとVAが一致す
るエントリ(行)がない場合(ミスヒットの場合)に
も、85が“L”となっている場合と同じ時刻(仮にヒ
ットし85が“H”から“L”さらに“H”に変化した
とするときの85が“L”になっている時刻)に、90
を“H”から“L”に、91を“L”から“H”に変化
させることで、85の“H”の信号を93に取り込め
る。この信号93を、クロックトインバータ回路37
6,378,インバータ回路377で構成されるラッチ
回路に取り込む。クロックトインバータ回路376,3
78,インバータ回路377で構成されるラッチ回路は
/CLK5,CLK3で制御される。クロックトインバ
ータ回路376,378,インバータ回路377で構成
されるラッチ回路は、/CLK5,CLK3がそれぞれ
“L”,“H”のときトランスペアレントの状態,/C
LK5,CLK3がそれぞれ“H”,“L”のときオペ
イクの状態となるよう働く。376,378,377は
図8の回路と同じなので動作の説明は省略する。
【0082】90,91は/CLK5,CLK3を遅ら
せて発生するので、90,91がそれぞれ“L”,
“H”の期間と、/CLK5,CLK3がそれぞれ
“L",“H"の期間は等しい。また、90,91の/C
LK5,CLK3からの遅延時間は、/CLK5,CL
K3から85,93までの遅延時間と同じ電源電圧,温
度,製造バラツキ依存性を持つよう遅延回路605を設
計する。このため、/CLK5,CLK3から85,9
3までの遅延時間が大きくなる条件では、90が“H”
から“L”に、91が“L”から“H”に変化する時刻
も大きくなり、85が“L”になっている期間に、90
が“H”から“L”に、91が“L"から“H”とする
ことができる。90,91がそれぞれ“L”,“H”の
期間と、/CLK5,CLK3がそれぞれ“L”,
“H”の期間は等しいので、/CLK5,CLK3がそ
れぞれ“H”から“L”,“L”から“H”に変化して
から、85が“H”から“L”に変化するまでの遅延時
間が最大となる条件でも、85が“H”から“L”に変
化し、93が“L”から“H”に変化した後に、/CL
K5,CLK3がそれぞれ“L”から“H”,“H”か
ら“L”に変化するように設計することで、/CLK
5,CLK3から85,93までの遅延時間に依らず安
定に信号93をラッチ回路376,378,377に取
り込むことができる(図12の破線の波形)。
【0083】このように、図11のラッチ回路の特徴
は、/CLK5,CLK3に同期して動作するラッチ回
路376,378,377と、セルフリセット回路の出
力85と同じ遅延時間の電源電圧,温度,製造バラツキ
依存性を持つ内部クロック信号90,91に同期して動
作するラッチ回路603,604を組合せることで、セ
ルフリセット回路の出力85の遅延時間の変動によらず
安定にシステムのクロック信号/CLK5,CLK3に
同期して外部にデータを取り出せる特性を実現したこと
にある。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、高周波動作可能なCA
M回路を実現できるので、高性能マイクロプロセッサの
フルアソシアティブTLB回路の高速化が可能となる。
【0085】本発明のマッチ線信号のラッチ回路によれ
ば、簡単な回路でマッチ線の放電動作,プリチャージ動
作,ヒット信号の発生をパイプライン動作させることが
できる。
【0086】さらに、本発明のCAMセルによれば、マ
ッチ線の容量を低減することでマッチ線の放電を高速化
できる。
【0087】本発明のヒット信号の発生回路によれば、
ヒット信号の発生回路での消費電力を、高速性を損なう
ことなく、低減することができる。
【0088】本発明のラッチ回路によれば、相補な信号
を用いなくとも、セルフリセット回路の出力を外部のク
ロック信号に同期して取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す連想メモリの回路図。
【図2】本発明の実施例を示す連想メモリの回路図。
【図3】図1の回路の動作波形図。
【図4】本発明の回路の連想メモリセルを示す回路図。
【図5】本発明の回路図1のデータ線駆動回路図。
【図6】本発明の効果を示す説明図。
【図7】本発明の他の実施例を示すマッチ線のラッチ回
路図。
【図8】本発明のヒット信号発生回路図。
【図9】図8の回路の動作波形図。
【図10】本発明の他の実施例を示すヒット信号発生回
路のラッチ回路図。
【図11】本発明の他の実施例を示すヒット信号発生回
路のラッチ回路図。
【図12】図11の回路の動作波形図。
【符号の説明】 1…GND端子、3,5…クロック信号、4…仮想アド
レス信号、32,33…データ線、34…第二階層マッ
チ線、50,51,52,53…回路内部の節点、10
0番台…NMOSトランジスタ、200番台…PMOS
トランジスタ、300,307,308…インバータ回
路、301,302…2入力AND回路、309…2入
力NOR回路、303,304,305…CAMセル回
路、306…クロックトインバータ回路、400番台…
抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 久幸 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 新保 利信 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 中込 儀延 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連想メモリであって、第1階層のマッチ線
    と第2階層のマッチ線あるいは第3階層以上複数階層の
    マッチ線および第N階層のマッチ線の信号を第(N+
    1)の階層のマッチ線に伝達する第Nのゲート回路を具
    備し、上記第1階層のマッチ線には比較データ数より少
    ない数の連想メモリセルが接続され、 第Nのゲート回路のうち少なくとも一つは第1のラッチ
    回路として働き、 上記第1のラッチ回路は、上記第N階層のマッチ線のプ
    リチャージの期間および第(N+1)階層のマッチ線が
    放電される期間は上記第N階層のマッチ線をプリチャー
    ジする以前の情報を記憶し、上記第N階層のマッチ線が
    放電される期間は上記第N階層のマッチ線の信号に応答
    して上記第1のラッチ回路の情報が変化することを特徴
    とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記第N階層のマッチ
    線は第1のクロック信号でプリチャージし、上記第(N
    +1)階層のマッチ線は第2のクロック信号でプリチャ
    ージし、上記第1のラッチ回路は第1のフリップフロッ
    プと、第1のデータ取り込み回路および第1の伝達回路
    よりなり、上記第1のフリップフロップは上記第N階層
    のマッチ線の信号を記憶し、上記第1のデータ取り込み
    回路は上記第N階層のマッチ線の放電の期間に上記第1
    のフリップフロップに信号を取り込み、上記第1の伝達
    回路は上記第N階層のマッチ線の信号を第(N+1)階
    層のマッチ線に伝達し、上記第1のデータ取り込み回路
    は上記第1のクロック信号で制御され、上記第1の伝達
    回路は上記第2のクロック信号あるいは上記第2のクロ
    ック信号と逆相の信号で制御される半導体集積回路。
  3. 【請求項3】連想メモリであって、複数エントリのマッ
    チ線の一致/不一致信号を検出する回路と、上記複数エ
    ントリのマッチ線の一致/不一致信号のORあるいはN
    OR信号を発生する回路を具備し、上記複数エントリの
    マッチ線の上記一致/不一致信号のORあるいはNOR
    信号を発生する回路は、第1のCMOS回路と第1の遅
    延回路と第1のトランジスタと第1のNOR回路および
    第2のラッチ回路を含み、上記第1のCMOS回路の出
    力信号を上記第1の遅延回路に入力し、上記第1の遅延
    回路は上記第1のCMOS回路の出力信号から所定の時
    間遅れた上記第1のCMOS回路の出力信号と同相の遅
    延信号を出力し、上記第1のトランジスタのソース電極
    は電源端子に接続し、上記第1のトランジスタのドレイ
    ン電極は上記第1のCMOS回路の出力に接続し、上記
    第1のトランジスタのゲート電極は上記第1の遅延回路
    の遅延信号に接続し、上記第1のCMOS回路の出力信
    号を上記第1のNOR回路に入力し、上記第2のラッチ
    回路で上記第1のNOR回路の出力信号を記憶したこと
    を特徴とする半導体集積回路。
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